JP6843627B2 - ファン装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、軸流ファン、遠心ファン、シロッコファン等のファン装置およびその製造方法に関する。
この種のファン装置は、電子機器、家電機器、OA機器、産業機器等々の冷却、換気、空調や、車両用の空調、送風などに広く用いられており、軸流ファンとしては、例えば特許文献1で知られる構造のものが一般的である。当該文献に示される軸流ファンは、ロータ部とステータ部とを備えたアウタロータ型のモータがケーシング(ハウジング)内に収容され、ロータ部は複数の動翼を有し、ケーシングは複数の静翼を有し、ステータ部は、中央部分のベース部が各静翼の内周側の端部に一体に設けられることでケーシングに固定された構造となっている。そして、ステータ部のベース部にはモータの動作を制御する回路基板が配設されている。
特開2008−175158号公報
ところで、上記特許文献にみられる構造の軸流ファンを組み立てるにあたっては、モータを構成するステータ部が実装された回路基板にコネクタ付きのリード線を予め半田付けしておき、そのステータ部をケーシング内に収容するが、収容するには静翼がない側の開口から行われる。その際、コネクタはケーシングの内部側から静翼の間の空隙に通し、コネクタ付きリード線をケーシング外に引き出すといったプロセスが通常は採られる。図9はそのようにして組み立てられた軸流ファンの例を示しており、ケーシング901の軸方向一端側の端面に形成された複数の静翼902の間の空隙にコネクタ903およびリード線904を通している。ケーシング901内には、モータ905で回転駆動されるインペラ906が収容され、リード線904はモータ905のステータ部に設けられた回路基板に半田付けで接続されている。
ところがこのような構造では、コネクタの大きさによっては静翼間の空隙に通すことができない場合があり、その場合には、ケーシングの外側からコネクタとは反対側のリード線の端部を静翼間の空隙に通してケーシング内に入れ、その端部を回路基板に半田付けすることになる。しかし、リード線が短い場合には半田付けを行うスペースが狭くなって作業が非常に難しくなり、作業性の悪化を招くという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも組み立て作業の容易化が効果的に図られるファン装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、ステータ部とロータ部とを備えたモータと、前記ステータ部が実装される回路基板と、前記モータを収容するケーシングと、を含むファン装置であって、前記ケーシングは、少なくとも軸方向一端側に開口が形成され、前記回路基板は、前記ステータ部が実装される本体部と、前記本体部から外側に延びる複数の腕部と、を有し、前記回路基板の前記腕部は補強手段により補強されており、前記腕部の少なくとも一部が、その先端部を残して前記補強手段である被覆材で被覆され、前記被覆材が被覆されていない前記先端部は、前記ケーシングにおける前記軸方向一端側の開口の端面に接合手段によって接合され、その状態で前記モータが前記ケーシング内に収容されているファン装置である。
本発明においては、前記回路基板に、前記軸方向一端側に引き出されたリード線を介してコネクタが接続されている態様が挙げられる。
本発明においては、複数の前記腕部が周方向等分箇所に設けられている態様が挙げられる。
本発明においては、前記腕部が翼形状に形成されている態様が挙げられる。
本発明においては、複数の前記腕部の間に静翼部が設けられている態様が挙げられる。
本発明においては、少なくとも前記回路基板の前記本体部における前記軸方向一端側の面が被覆材で被覆されている態様が挙げられる。
本発明においては、前記ステータ部の一部または全体が前記被覆材で被覆されている態様が挙げられる。
本発明においては、前記腕部の少なくとも前記本体部側の部分が前記被覆材で被覆されている態様が挙げられる。
本発明においては、前記腕部に被覆された前記被覆材が翼形状に形成されている態様が挙げられる。
本発明は、製造方法の発明として把握することもできる。製造方法に関する発明は、上述したファン装置の発明において、前記ケーシングの前記軸方向一端側の開口から、前記ケーシング内に前記ステータ部を挿入して収容するステータ部収容工程と、前記ステータ部収容工程の後に、前記回路基板の前記腕部の少なくとも一部を前記ケーシングにおける前記一端側の開口の端面に接合する腕部接合工程と、を少なくとも備える。
上記の製造方法の発明においては、前記回路基板にリード線を介してコネクタが接続されている態様が挙げられる。
本発明によれば、従来よりも組み立て作業の容易化が効果的に図られるファン装置およびその製造方法が提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る軸流ファンの縦断面図である。 同軸流ファンの斜視図である。 同軸流ファンの分解斜視図である。 同軸流ファンを構成するステータアッシーの斜視図であって、(A)ポッティング前の状態、(B)ポッティング後の状態である。 (A)回路基板の腕部にポッティングがなされた他の実施形態のステータアッシーの斜視図、(B)そのステータアッシーを具備する軸流ファンの斜視図である。 (A)回路基板の腕部に翼形状のポッティングがなされ、さらに腕部間に静翼部が設けられた他の実施形態のステータアッシーの斜視図、(B)そのステータアッシーを具備する軸流ファンの斜視図である。 ステータアッシーへのポッティングの他の形態であって、ステータ部の外周面を露出させた形態の斜視図である。 ステータアッシーへのポッティングの他の形態であって、回路基板の本体部のみにポッティングした形態の斜視図である。 軸流ファンの従来例を示す斜視図である。
以下、本発明を軸流ファンに適用した一実施形態につき、図面を参照して説明する。
(1)軸流ファンの基本構造
図1は、一実施形態に係る軸流ファン1(ファン装置の一例)の縦断面を示している。この軸流ファン1は、モータ10で回転駆動されるインペラ210、モータ10およびインペラ210を収容するケーシング400を備えている。ケーシング400は軸方向(モータ10の軸方向)から見て略正方形の中空角筒状に形成されたものである。
図1でケーシング400の軸方向一端側である下側の開口は排気口(軸方向一端側の開口)410を形成し、軸方向他端側である上側の開口は吸気口420を形成している。すなわちインペラ210が回転するとケーシング400の上側の吸気口420から空気がケーシング400内に吸入され、下側の排気口410から排気される。図2は軸流ファン1を排気口410側から見た斜視図、図3は軸流ファン1の分解斜視図、図4(A)は後述するステータアッシー20の斜視図である。ケーシング400の4つのコーナー部には軸方向に貫通する取付孔430が形成されている。軸流ファン1は、取付孔430に通したボルト等の固定具によって対象機器に取り付けられる。
モータ10は、ステータ部100とロータ部200を備えている。ステータ部100は、図1および図4(A)に示すように、ステータコア110と、ステータコア110に装着されたインシュレータ120と、インシュレータ120に巻線が巻かれてなるコイル130とから構成される。ステータコア110は複数枚の電磁鋼板からなる薄板コア材を積層してなるもので、中央の円筒部111の外周から複数の極歯112が放射状に延びている。上記巻線は各極歯112にインシュレータ120を介して巻かれ、これによりコイル130が構成される。ステータ部100の軸方向一端側(図1で下側)には、ロータ部200の回転駆動を制御する回路基板300が配設されている。詳細は後述するが、回路基板300は、ステータ部100が実装される本体部310と、本体部310から外側に延びる複数の腕部320とを有し、複数の腕部320の少なくとも一部はケーシング400における排気口410の端面411に接合手段によって接合され、その状態でモータ10がケーシング400内に収容されている。
ロータ部200は、図1に示すように、インペラ210と、インペラ210内のシャフト220とを備える。インペラ210は、有蓋円筒状のハブ211の外周面に複数の羽根215が周方向に等間隔をおいて形成されたもので、ハブ211と複数の羽根215は例えば樹脂モールドによる一体成形で形成されている。シャフト220は、ハブ211の中心から垂下しており、上端部がハブ211の蓋部212に固定されている。羽根215はハブ211の円筒状の胴部213の外周面に一体に形成されており、その胴部213の内周面には、ヨーク230を介してマグネット240が装着されている。
ロータ部200は、図1に示すように、シャフト220が、一対のベアリング250およびベアリングライナー260を介してステータ部100の円筒部111内に支持されることにより、ステータ部100に対して回転可能に組み込まれている。この組み込み状態で、マグネット240とステータコア110の外周面が微小隙間を空けて互いに対向し、これによりモータ10が構成される。なお、シャフト220の先端側におけるシャフト220とベアリングライナー260との間の環状の隙間は、シャフト220に装着されるリテーナ271およびその外周側のシム272により塞がれる。
(2)ステータアッシー
上記ステータ部100および回路基板300は、図4(A)に示すステータアッシー20を構成する。ステータアッシー20はこれらステータ部100および回路基板300に加え、一端に電源等に接続されるコネクタ520が接続され、他端が回路基板300に半田付けで接続される複数本(この場合、2本)のリード線510を含む。
ステータアッシー20は、図4(B)に示すように、ステータ部100および回路基板300がポッティング材(被覆材の一例、補強手段の一例)30によりポッティングされる。図1〜図3においては、ステータ部100および回路基板300がポッティング材30によりポッティングされている。ポッティングは、防湿・防水、防汚、絶縁、補強等を目的として、例えば、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂等からなるポッティング材を基板等の製品の表面に被覆させる一般周知のコーティング処理技術である。なお、本実施形態のポッティング材30の種類は限定されず、適宜に選択される。
回路基板300は、図4(A)に示すように、円板状の本体部310の外周縁から複数の腕部320が外側に延びた形状を有している。この場合、腕部320は4本で周方向等分箇所に形成されている。腕部320の延びる方向は特に限定されず、本実施形態では、周方向に一つおきに形成されたものどうしが互いに平行であり、かつ、周方向に隣接するものどうしは互いに直交する方向に延びている形態となっている。本体部310および腕部320は一体で同じ基板材料で形成されており、本体部310に制御回路や接続端子等が設けられている。本体部310はステータ部100の直径よりも大きく、ステータ部100はその本体部310上に同心状に位置付けられて実装されている。コネクタ520が接続されているリード線510(以下、コネクタ付きリード線500と呼ぶ)は、本体部310の接続端子に予め半田付けされて接続されている。
ステータアッシー20におけるポッティング領域は、ステータ部100のほぼ全体および回路基板300の本体部310の全体である。図1に示すように、ステータコア110の内周面の下部はポッティング材30によりポッティングされているが、それより上側のベアリングライナー260に接する部分はポッティングされていない。コネクタ付きリード線500は本体部310外周面へのポッティング部分から外部に引き出されている。
上記のように所定領域がポッティング材30によりポッティングされたステータアッシー20は、回路基板300の各腕部320の先端部が、ケーシング400における排気口410の端面(一端側の開口の端面)411に接合され、その状態でモータ10がケーシング400内に収容されている。また、コネクタ付きリード線500は排気口410側(図1で下側)に引き出されている。すなわち、回路基板300に、軸方向一端側に引き出されたリード線510を介してコネクタ520が接続されている。各腕部320は、排気口410の端面411の各取付孔430の片側に形成された取付溝412に嵌め込まれている。取付溝412の底面には排気側に突出するピン415が圧入などの手段で設けられており、このピン415に、腕部320に形成されたピン孔325が嵌め込まれる。そして、ピン415と腕部320を半田付けすることにより、腕部320は排気口410の端面411すなわちケーシング400に接合されている。
図1および図2に示すように、この接合状態で、回路基板300の本体部310を覆って排気側に向くポッティング面30aは排気口410の端面411と平行で段差がない面一となり、また、各腕部320はポッティング面30aよりもケーシング400の内部側(図1で上側)に位置している。排気口410は各腕部320で仕切られ、各腕部320の間の空隙が実質的な排気口となる。腕部320は、図9で示した軸流ファンの静翼902に相当するものとなる。
なお、半田付けは腕部320をケーシング400に接合する接合手段の一例であり、他には、ピン415と腕部320を溶着あるいは溶接したり、ピン孔325から突出するピン415の先端部を潰してかしめたり、あるいはネジ止め、接着剤など、接合強度を確保することができれば様々な接合手段を適宜採用することができる。
(3)軸流ファンの製造方法
次に、上記構成の軸流ファン1を組み立てる製造方法の一実施形態を説明する。
軸流ファン1の組み立ては、ステータアッシー20を排気口410側からケーシング400内に収容して取り付け、ロータ部200を吸気口420側からケーシング400内に収容しながらステータ部100に組み込むことで行われる。上記ベアリング250、ベアリングライナー260、リテーナ271およびシム272は、予めロータ部200のシャフト220に装着されているものとする。なお、ベアリング250はベアリングライナー260内に固定(例えば、圧入)され、さらにそのベアリングライナー260内にシャフト220が固定される。
軸流ファン1の製造方法として、ケーシング400の軸方向一端側の開口から、ケーシング400内にステータ部100を挿入して収容するステータ部収容工程と、ステータ部収容工程の後に、回路基板300の腕部320の少なくとも一部をケーシング400における一端側の開口の端面に接合する腕部接合工程と、を少なくとも備えている。以下はその具体例である。
ステータアッシー20をケーシング400に取り付けるには、ステータアッシー20をケーシング400の排気口410側に配し、ポッティング材30によりポッティングされたステータ部100を排気口410からケーシング400内に挿入して収容する(ステータ部100収容工程)。そして、回路基板300の各腕部320の先端部を取付溝412に嵌め込むと同時にピン孔325をピン415に嵌め込んで、腕部320を取付溝412の底面に当接させる。次いで、ピン415と腕部320とを半田付け等の接合手段で接合し、各腕部320を排気口410の端面411に接合する(腕部接合工程)。
続いて、ロータ部200を吸気口420側に配し、シャフト220の先端をケーシング400側に向け、シャフト220に装着されているベアリングライナー260をステータ部100の円筒部111内に接着し、吸気口420からケーシング400内にロータ部200を挿入して収容する。その後、ポッティング材30によりポッティングされたステータ部100がインペラ210のハブ211内に収容され、軸流ファン1の組み立てが完了する。
なお、上記組み立て手順は一例であり、例えば、ケーシング400内にステータ部100を収容してから、腕部320をケーシング400の排気口410の端面411に接合する前にロータ部200を排気口410からケーシング400内に収容してステータ部100に組み込み、最後に腕部320を排気口410の端面411に接合してもよい。また、排気口410をロータ部200が通過可能な大きさであるならば、ステータ部100にロータ部200を組み込んでモータ10を組み立て、そのモータ10を排気口410からケーシング400内に収容し、最後に腕部320を排気口410の端面411に接合してもよい。さらに、コネクタ付きリード線500は回路基板300の本体部310の接続端子に予め半田付けしているが、この接続端子を排気口410側の面(上記ポッティング面30a)に露出する構成としておき、腕部320をケーシング400に接合した後に、リード線510をその接続端子に半田付けするようにしてもよい。
(4)作用効果
上記一実施形態によれば、回路基板300にコネクタ付きリード線500を接続したステータアッシー20を完成させてから、ステータ部100をケーシング400内に収容することができ、その収容状態でコネクタ付きリード線500は排気口410側に引き出されている。本実施形態では、そもそもケーシング400の排気口410に静翼が設けられていないため、その排気口410側からケーシング400内にステータ部100を挿入して収容することができる。
すなわちステータ部100を吸気口420側からケーシング400内に収容しないため、従来のようにコネクタ付きリード線500をケーシング400の内部側から静翼の間の空隙に通して外部に引き出すといった作業を要さない。そして、従来ではコネクタ520が静翼の間の空隙を通すことができない大きさのものであった場合には、リード線510を外側(排気口側)からその空隙に通して回路基板に半田付けする必要があり、その際にリード線510が短いと半田付けの作業が難しくなるといった問題があったが、本実施形態ではそのような作業を必要としない。本実施形態ではステータアッシー20をケーシング400に組み込んで腕部320をケーシング400に接合することで、コネクタ付きリード線500の組み付けも完了する。これらのことより、本実施形態によれば従来よりも組み立て工程が簡素となり、組み立て作業の容易化が効果的に図られる。
また、本実施形態によれば、ポッティング材30によりポッティングによってステータ部100および回路基板300の本体部310が補強されており、このため機械的ストレスに対する耐性が向上するとともに、静電気、温度、湿度、水などに対する耐環境性が向上したものとなっている。
(5)他の実施形態
以下、上記一実施形態の他に考えられる本発明の他の実施形態を説明する。図面を参照する場合においては、上記一実施形態と同一構成要素には同一符号を付しその説明を省略する。
(5−1)ポッティングに関して
ポッティング材(被覆材)30によるポッティング(被覆)に関しては、例えば、少なくとも回路基板300の本体部310における軸方向一端側の面がポッティング材30でポッティングされているケース(図8)、ステータ部の一部または全体が被覆材で被覆されているケース(図5、図6、図7)、腕部320の少なくとも回路基板300の本体部310側の部分がポッティング材30でポッティングされているケースなどがある。以下に、具体例を説明する。
図5(A)においては、ステータ部100および回路基板300の本体部310へのポッティング材30によるポッティングが各腕部320に延長してなされている。この場合、ピン孔325が形成されている先端部を残して腕部320における回路基板300の本体部310側、すなわち根元側が、本体部310とともにポッティングされている。図5(B)は図5(A)に示すステータアッシー20を組み込んだ軸流ファンを示している。腕部320へのポッティング部31は、図示例では断面略五角形状(例えば、スポーク形状)であるが、断面形状は限定されない。腕部320へのポッティングにより、腕部320が補強されて機械的ストレスに対する耐性が向上するとともに、腕部320の耐環境性が向上する。
図6(A)においては、ポッティング材30によるポッティングが各腕部320に延長してなされている点で図5と同様であるが、腕部320へのポッティング部32は排気を円滑に整流する翼形状に形成されており、さらに、腕部320間に、同一の翼形状を有する静翼部33がポッティングによって一体成形されている。静翼部33は腕部320間の中央に形成されており、交互に配された複数の静翼部33と腕部320は周方向に均等間隔をおいて形成されている。また、静翼部33の長さは、その先端と排気口410の内周面との間に僅かな隙間が空く程度とされている。図6(B)は図6(A)に示すステータアッシー20を組み込んだ軸流ファンを示している。
このように腕部320のポッティング部32および静翼部33を翼形状にすることにより、ファン性能の向上が図られる。なお、静翼部33はポッティング材30のみで形成してもよいが、本体部310から腕部320と同様の突出部を設け、その突出部にポッティングすることにより形成してもよい。
図7においては、ステータ部100および回路基板300の本体部310がポッティング材30によりポッティングされているが、ステータ部100へのポッティングはステータコア110の外周面を露出させた状態とし、ポッティングによるステータ部100の大径化を抑えている。また、図8は、ポッティングを回路基板300の本体部310のみとする形態を示している。
(5−2)その他
上記ケーシング400、回路基板300の本体部310、腕部320の形状は一例であって限定されない。例えばケーシング400は円筒状である場合もあり、回路基板300の本体部310は矩形状や多角形状等の場合がある。また、腕部320は回路基板300の基板であって薄板状であるが、腕部320自体が翼形状に形成されていてもよい。さらに腕部320が補強手段で補強されていると強度の向上が図られて好ましい。図5、図6に示した腕部320にポッティングされるポッティング材30は、上記の通り補強手段の一例である。また、腕部320に成形するポッティングの形状も限定されない。さらに上記一実施形態は本発明を軸流ファンに適用したものであるが、本発明は遠心ファンやシロッコファン等の他の形式のファン装置にも適用可能である。
本発明は、軸流ファン、遠心ファン、シロッコファン等のファン装置に利用することができる。
1…軸流ファン(ファン装置の一例)、10…モータ、20…ステータアッシー、30…ポッティング材(被覆材の一例、補強手段の一例)、30a…ポッティング面、31…ポッティング部、32…ポッティング部、33…静翼部、100…ステータ部、110…ステータコア、111…円筒部、112…極歯、120…インシュレータ、130…コイル、200…ロータ部、210…インペラ、211…ハブ、212…蓋部、213…胴部、215…羽根、220…シャフト、230…ヨーク、240…マグネット、250…ベアリング、260…ベアリングライナー、271…リテーナ、272…シム、300…回路基板、310…本体部、320…腕部、325…ピン孔、400…ケーシング、410…排気口(軸方向一端側の開口)、411…排気口の端面(一端側の開口の端面)、412…取付溝、415…ピン、420…吸気口(他端側の開口)、430…取付孔、500…コネクタ付きリード線、510…リード線、520…コネクタ

Claims (11)

  1. ステータ部とロータ部とを備えたモータと、
    前記ステータ部が実装される回路基板と、
    前記モータを収容するケーシングと、
    を含むファン装置であって、
    前記ケーシングは、少なくとも軸方向一端側に開口が形成され、
    前記回路基板は、前記ステータ部が実装される本体部と、前記本体部から外側に延びる複数の腕部と、を有し、
    前記回路基板の前記腕部は補強手段により補強されており、前記腕部の少なくとも一部が、その先端部を残して前記補強手段である被覆材で被覆され、前記被覆材が被覆されていない前記先端部は、前記ケーシングにおける前記軸方向一端側の開口の端面に接合手段によって接合され、その状態で前記モータが前記ケーシング内に収容されていることを特徴とするファン装置。
  2. 前記回路基板に、前記軸方向一端側に引き出されたリード線を介してコネクタが接続されていることを特徴とする請求項1に記載のファン装置。
  3. 複数の前記腕部は、周方向等分箇所に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のファン装置。
  4. 前記腕部が翼形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のファン装置。
  5. 複数の前記腕部の間に静翼部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のファン装置。
  6. 前記腕部の前記先端部は、前記ケーシングにおける前記軸方向一端側の開口の端面に直接載置して接合されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のファン装置。
  7. 少なくとも前記回路基板の前記本体部における前記軸方向一端側の面が被覆材で被覆されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のファン装置。
  8. 前記ステータ部の一部または全体が前記被覆材で被覆されていることを特徴とする請求項7に記載のファン装置。
  9. 前記腕部に被覆された前記被覆材が翼形状に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のファン装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のファン装置の製造方法であって、
    前記ケーシングの前記軸方向一端側の開口から、前記ケーシング内に前記ステータ部を挿入して収容するステータ部収容工程と、
    前記ステータ部収容工程の後に、前記回路基板の前記腕部の少なくとも一部を前記ケーシングにおける前記軸方向一端側の開口の端面に接合する腕部接合工程と、
    を少なくとも備えることを特徴とするファン装置の製造方法。
  11. 前記回路基板にリード線を介してコネクタが接続されていることを特徴とする請求項10に記載のファン装置の製造方法。
JP2017007430A 2017-01-19 2017-01-19 ファン装置およびその製造方法 Active JP6843627B2 (ja)

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