JP2021136270A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層構造の変形を抑制することができる半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】本実施形態による半導体記憶装置は、積層体と、第1柱状部と、第2柱状部と、第3絶縁層と、を備える。積層体は、第1方向に交互に積層された複数の導電層と複数の第1絶縁層とを有し、第1方向から見て第1領域と第2領域とが定義される。第1柱状部は、第1領域内で、積層体を第1方向に貫通するように設けられ、半導体層を含む。第2柱状部は、第2領域内で、積層体を第1方向に貫通するように設けられる。第3絶縁層は、導電層または第1絶縁層のいずれか一方と、第1柱状部と、の間に設けられる。第2柱状部は、導電層または第1絶縁層のいずれか一方との間に、第2絶縁層を配置する第3絶縁層を含む。【選択図】図4

Description

本発明による実施形態は、半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
NAND型EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-only Memory)等の半導体記憶装置は、メモリセルを3次元的に配列した立体型メモリセルアレイを備えている場合がある。このようなメモリセルアレイは、ワード線として機能する導電層と絶縁層とを交互に積層した積層体を有する。この積層体を形成するために、例えば、犠牲層と絶縁層とを含む積層体から犠牲層を選択的に除去し、生じた空洞に金属を充填する方法が知られている。
しかし、犠牲層を除去すると、絶縁層間が空洞になるため、絶縁層が撓む場合がある。従って、積層構造が崩れてしまう可能性がある。
特開2018−152412号公報
積層構造の変形を抑制することができる半導体記憶装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本実施形態による半導体記憶装置は、積層体と、第1柱状部と、第2柱状部と、第3絶縁層と、を備える。積層体は、第1方向に交互に積層された複数の導電層と複数の第1絶縁層とを有し、第1方向から見て第1領域と第2領域とが定義される。第1柱状部は、第1領域内で、積層体を第1方向に貫通するように設けられ、半導体層を含む。第2柱状部は、第2領域内で、積層体を第1方向に貫通するように設けられる。第3絶縁層は、導電層または第1絶縁層のいずれか一方と、第1柱状部と、の間に設けられる。第2柱状部は、導電層または第1絶縁層のいずれか一方との間に、第2絶縁層を配置する第3絶縁層を含む。
第1実施形態に係る半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの構成の一例を示す図。 3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図。 メモリセルアレイの構成の一例を示す概略平面図。 図3の4−4線に沿った断面図。 第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図5に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図6に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図7に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図8に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図9に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図10に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 第3実施形態による引出領域の一例を示す断面図。 第3実施形態による柱状部およびコンタクトプラグの配置の一例を示す概略平面図。 第4実施形態による引出領域の一例を示す断面図。 第4実施形態による半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図15に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図16に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図17に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図18に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 図19に続く、半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図。 変形例による引出領域の一例を示す断面図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。以下の実施形態において、半導体基板の上下方向は、半導体素子が設けられる面を上とした場合の相対方向を示し、重力加速度に従った上下方向と異なる場合がある。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る半導体記憶装置におけるメモリセルアレイの構成の一例を示す図である。メモリセルアレイMCAは、例えば、三次元的にメモリセルを配置した立体型メモリセルアレイである。なお、図1においては、図を見易くするために、メモリホール113内に形成された絶縁膜以外の絶縁部分については図示を省略している。また、以下の実施形態では半導体としてシリコンを例示するが、シリコン以外の半導体を用いてもよい。
また、本明細書においては、説明の便宜上、XYZ直交座標系を導入する。この座標系においては、基板100の主面に対して平行な方向であって相互に直交する2方向をX方向及びY方向とし、これらX方向及びY方向の双方に対して直交する方向をZ方向とする。複数のワード線(導電層)WLはZ方向に積層されている。
図1に示すように、半導体基板100には、n型ウェル領域101が形成され、n型ウェル領域101上にp型ウェル領域102が形成されている。p型ウェル領域102上には、複数のNANDストリングNSが形成されている。具体的には、p型ウェル領域102上には、セレクトゲート線SGSとして機能する複数の配線層110と、ワード線WLとして機能する複数の配線層111と、セレクトゲート線SGDとして機能する複数の配線層112とが形成されている。
配線層110は、例えば4層で形成され、複数のNANDストリングNSで共通のセレクトゲート線SGSに電気的に接続され、2つの選択トランジスタST2のゲート電極として機能する。
配線層111は、例えば8層で形成され、層ごとに共通のワード線WLに電気的に接続されている。
配線層112は、例えば4層で形成され、NANDストリングNSごとに対応するセレクトゲート線SGDに接続され、各々が1つの選択トランジスタST1のゲート電極として機能する。
メモリホール113は、配線層110、111、112を貫通し、p型ウェル領域102に達するように形成されている。メモリホール113の側面には、ブロック絶縁膜114、電荷蓄積層115(絶縁膜)、及びゲート絶縁膜116が順に形成されている。メモリホール113内には、導電膜117が埋め込まれている。導電膜117は、NANDストリングNSの電流経路として機能する。導電膜117の上端には、ビット線BLとして機能する配線層118が形成されている。尚、メモリホール113の詳細については、図2(a)および図2(b)を参照して、後で説明する。
以上のように、p型ウェル領域102上には、選択トランジスタST2、複数のメモリセルトランジスタMT、及び選択トランジスタST1が順に積層されており、1つのメモリホール113が、1つのNANDストリングNSに対応している。
p型ウェル領域102の表面内には、n+型不純物拡散層103及びp+型不純物拡散層104が形成されている。
n+型不純物拡散層103上には、コンタクトプラグ119が形成され、コンタクトプラグ119上には、ソース線CELSRCとして機能する配線層120が形成されている。ソース線CELSRCは、M2層にも形成され、M2層のソース線CELSRCは、電圧発生回路に電気的に接続されている。
p+型不純物拡散層104上には、コンタクトプラグ121が形成され、コンタクトプラグ121上には、ウェル配線CPWELLとして機能する配線層122が形成されている。
配線層120、122が形成されているM0層は、配線層112(セレクトゲート線SGD)よりも上、かつ配線層118が形成されているM1層よりも下に形成されている。
以上の構成は、図1を記載した紙面の奥行き方向に複数配列されている。1つのフィンガーは、奥行き方向に一列に並ぶ複数のNANDストリングNSの集合によって構成されている。
さらに、配線層110は、同一のブロック内において、共通のセレクトゲート線SGSとして機能し、互いに電気的に接続されている。最下層の配線層110とp型ウェル領域102との間には、ゲート絶縁膜116が形成されている。n+型不純物拡散層103に隣接している最下層の配線層110と、ゲート絶縁膜116とは、n+型不純物拡散層103近傍まで形成されている。
これにより、選択トランジスタST2がオン状態とされた場合、形成されたチャネルは、メモリセルトランジスタMT0及びn+型不純物拡散層103を、電気的に接続する。電圧発生回路は、ウェル配線CPWELLに電圧を印加することで、導電膜117に電位を与えることができる。
図2(a)および図2(b)は、3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図である。メモリホール113(以下では、メモリホールMHと呼ばれる)内には、複数のピラーCLが設けられている。複数のピラーCLは、それぞれ、半導体ボディ210、メモリ膜220及びコア層230を含む。
図2(a)及び図2(b)に示すように、X−Y平面におけるメモリホールMHの形状は、例えば、円又は楕円である。導電層21と絶縁層22との間には、メモリ膜220の一部を構成するブロック絶縁膜21aが設けられていてもよい。ブロック絶縁膜21aは、例えば、シリコン酸化物膜又は金属酸化物膜である。金属酸化物の1つの例は、アルミニウム酸化物である。導電層21と絶縁層22との間、及び、導電層21とメモリ膜220との間には、バリア膜21bが設けられていてもよい。バリア膜21bは、例えば、導電層21がタングステンである場合、例えば、窒化チタンとチタンとの積層構造膜が選ばれる。ブロック絶縁膜21aは、導電層21からメモリ膜220側への電荷のバックトンネリングを抑制する。バリア膜21bは、導電層21とブロック絶縁膜21aとの密着性を向上させる。
半導体ボディ210の形状は、例えば、底を有した筒状である。半導体ボディ210は、例えば、シリコンを含む。シリコンは、例えば、アモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンである。半導体ボディ210は、例えば、アンドープシリコンである。また、半導体ボディ210は、p形シリコンであっても良い。半導体ボディ210は、ドレイン側選択トランジスタSTD、メモリセルMC及びソース側選択トランジスタSTSのそれぞれのチャネルとなる。
メモリ膜220は、メモリホールMHの内壁と半導体ボディ210との間に設けられている。メモリ膜220の形状は、例えば、筒状である。複数のメモリセルMCは、半導体ボディ210と、ワード線WLとなる導電層21と、の間に記憶領域を有し、Z軸方向に積層されている。メモリ膜220は、例えば、カバー絶縁膜221、電荷捕獲膜222及びトンネル絶縁膜223を含む。半導体ボディ210、電荷捕獲膜222及びトンネル絶縁膜223のそれぞれは、Z軸方向に延びている。
カバー絶縁膜221は、導電層21および絶縁層22と電荷捕獲膜222との間に設けられている。カバー絶縁膜221は、例えば、シリコン酸化物を含む。カバー絶縁膜221は、犠牲膜(図示せず)を導電層21にリプレースするとき(リプレース工程)、電荷捕獲膜222がエッチングされないように保護する。カバー絶縁膜221は、リプレース工程において、導電層21とメモリ膜220との間から除去されてもよい。この場合、導電層21と電荷捕獲膜222との間には、例えば、ブロック絶縁膜21aが設けられる。また、導電層21の形成に、リプレース工程を利用しない場合には、カバー絶縁膜221は、なくてもよい。
電荷捕獲膜222は、カバー絶縁膜221とトンネル絶縁膜223との間に設けられている。電荷捕獲膜222は、例えば、シリコン窒化物を含み、膜中に電荷をトラップするトラップサイトを有する。電荷捕獲膜222のうち、ワード線WLとなる導電層21と半導体ボディ210との間に挟まれた部分は、電荷捕獲部としてメモリセルMCの記憶領域を構成する。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷捕獲部中の電荷の有無、又は、電荷捕獲部中に捕獲された電荷の量によって変化する。これにより、メモリセルMCは、情報を保持する。
トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷捕獲膜222との間に設けられている。トンネル絶縁膜223は、例えば、シリコン酸化物、又は、シリコン酸化物とシリコン窒化物とを含む。トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷捕獲膜222との間の電位障壁である。例えば、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ電子を注入するとき(書き込み動作)、及び、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ正孔を注入するとき(消去動作)、電子および正孔が、それぞれトンネル絶縁膜223の電位障壁を通過(トンネリング)する。
コア層230は、筒状の半導体ボディ210の内部スペースを埋め込む。コア層230の形状は、例えば、柱状である。コア層230は、例えば、シリコン酸化物を含み、絶縁性である。
図3は、メモリセルアレイMCAの構成の一例を示す概略平面図である。メモリセルアレイMCAは、図1、図2(a)および図2(b)を参照して説明したとおり、導電層21と絶縁層22との積層構造を有し、3次元的に配列された複数のメモリセルを有する。尚、以下では、導電層21は導電層WLと呼ばれ、絶縁層22は絶縁層25と呼ばれる。
メモリセルアレイMCAは、方形である。メモリセルアレイMCAは、複数のメモリセルが設けられるセル領域AR1と、少なくともメモリセルアレイMCAの端部の1辺に引出領域AR2と、を有する。引出領域AR2は、積層構造の各導電層WLにコンタクトプラグ40を接続するための接続領域である。
図4は、図3の4−4線に沿った断面図である。尚、図4において、断面の方向から見たコンタクトプラグ40も点線で示されている。
半導体記憶装置は、半導体基板100と、積層体200と、ピラーCLと、コンタクトプラグ40と、柱状部CLHRと、絶縁層SP1と、を備える。
積層体200は、積層方向に交互に積層された複数の導電層WLと複数の絶縁層25とを有し、積層方向から見てセル領域AR1と引出領域AR2とが定義される。すなわち、積層体200は、セル領域AR1と引出領域AR2とを含む。導電層WLには、例えば、タングステンまたはドープトシリコン等の導電性材料が用いられる。絶縁層25には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁性材料が用いられる。
ピラーCLは、図1、図2(a)および図2(b)を参照して説明したように、セル領域AR1内で、積層体200を積層方向に貫通するように設けられ、半導体層を含む。
コンタクトプラグ40は、引出領域AR2内で、端部(底面)が複数の導電層WLのうちの1つと電気的に接続し、積層体200を積層方向に貫通するように設けられる。この場合、コンタクトプラグ40の側面は、例えば、絶縁スペーサ401が設けられる。従って、コンタクトプラグ40は、端部が接続した導電層WL以外の導電層WLと電気的に絶縁されている。また、図4に示すように、他のコンタクトプラグ40は、異なる導電層WLと接続している。コンタクトプラグ40の材料には、例えば、タングステン等の導電性材料が用いられる。
柱状部CLHRは、引出領域AR2内で、積層体200を積層方向に貫通するように設けられる。後で説明するように、導電層WLを形成する際に、犠牲層の除去により絶縁層25間に空隙が生じるため、絶縁層25の撓み等が発生する場合がある。柱状部CLHRは、絶縁層25を支えることにより、絶縁層25の撓みを抑制し、積層体200の変形を抑制することができる。図4に示す例では、柱状部CLHRは、端部が半導体基板100に接している。しかし、これに限られず、柱状部CLHRの端部は半導体基板100と接していなくてもよい。
また、より詳細には、柱状部CLHRは、下方に向かって径が小さくなる。これは、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)法によりホールHRが形成されるためである。
また、柱状部CLHRは、絶縁層を含む。これにより、柱状部CLHRを介した導電層WL間の電気的な導通を抑制することができる。柱状部CLHRは、例えば、酸化シリコン(SiO)等の絶縁性材料で充填されている。しかし、これに限られず、柱状部CLHRは、強度が高いことが好ましい。柱状部CLHRは、例えば、窒化シリコン(SiN)等が用いられてもよく、また、金属または窒化シリコンの周りに酸化シリコン等の絶縁スペーサが設けられる構造であってもよい。この場合も、絶縁スペーサによって、柱状部CLHRは、導電層WLと電気的に絶縁されている。従って、柱状部CLHRに含まれる絶縁層は、少なくとも柱状部CLHRの側面に設けられていればよい。また、柱状部CLHRに含まれる絶縁層は、導電層WLまたは絶縁層25のいずれか一方との間に、絶縁層SP1を配置する。
絶縁層SP1は、導電層WLと柱状部CLHRの絶縁層との間に設けられる。より詳細には、絶縁層SP1は、複数の導電層WLのそれぞれに平行な平面内における柱状部CLHRの外周に設けられる。絶縁層SP1は、例えば、柱状部CLHRの外周から環状に延びるように設けられる。これにより、導電層WLに平行な平面における柱状部CLHRの径を大きくすることができる。すなわち、絶縁層SP1によって、図4に示すように、導電層WLの領域が狭くなっている。これにより、絶縁層SP1は、導電層WLの形成の際に、柱状部CLHRとともに絶縁層25を支持し、かつ、絶縁層25が撓みやすくなる空隙の領域をより狭くすることができる。従って、絶縁層25の撓み等をさらに抑制することができる。この結果、積層構造の変形を抑制し、信頼性を向上させることができる。
また、より詳細には、絶縁層SP1は、所定位置Pより下方に設けられる。すなわち、絶縁層SP1は、柱状部CLHRのうち、径が小さい部分に設けられる。
また、絶縁層SP1には、例えば、酸化シリコン等の絶縁性材料が用いられる。
次に、半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図5〜図11は、第1実施形態による半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図である。
まず、図5に示すように、積層体200にホールHRを形成する。すなわち、積層方向に交互に積層された複数の絶縁層25と複数の犠牲層26とを有し、積層方向から見てセル領域AR1と引出領域AR2とが定義された積層体200を積層方向に貫通するホールHRを引出領域AR2に形成する。例えば、RIE法によりホールHRを形成する。また、絶縁層25および犠牲層26は、ホールHRの内側面において露出している。
次に、図6に示すように、所定位置Pより上方のホールHRの内側面にマスク層27を形成する。例えば、ALD(Atomic Layer Deposition)法により、マスク層27を形成する。尚、ALD法に限られず、例えば、その他の堆積方法において埋め込み性を悪化させる等、埋め込み性に関する条件を調整することにより、ホールHRの上部にマスク層27を形成すればよい。マスク層27には、例えば、酸化シリコンが用いられる。
次に、図7に示すように、マスク層27をマスクとして、犠牲層26の一部を除去する。すなわち、所定位置Pより下方において、ホールHRの内側面から径方向に所定距離の犠牲層26を除去する。例えば、シリコン窒化膜である犠牲層26を、燐酸を含むエッチング液を用いて選択的にエッチングする。図7に示す矢印Aに示すように、エッチングは進行する。従って、犠牲層26の端面をホールHRの径方向に後退させることができる。所定位置Pより上方の犠牲層26は、マスク層27で覆われているため除去されない。
次に、図8に示すように、マスク層27を除去し、除去された犠牲層26の領域を充填させるように絶縁層28を形成する。例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やALD法により、絶縁層28を形成する。すなわち、犠牲層26が除去された領域に絶縁層SP1を形成する。図8に示す例では、ホールHRの側面および底面に絶縁層28が形成され、ホールHRは完全には埋まっていない。犠牲層26が除去されて生じる空隙の高さは、例えば、30nmであり、ホールHRの幅は、例えば、150nmである。絶縁層28には、例えば、酸化シリコン等の絶縁性材料が用いられる。
次に、図9に示すように、ホールHR内に絶縁層を含む柱状部CLHRを形成する。すなわち、ホールHRに柱状部CLHRの材料を埋め込む。柱状部CLHRには、例えば、酸化シリコン等の絶縁体が用いられる。
次に、図10に示すように、残置された犠牲層26を除去する。例えば、積層体200の積層方向にスリット(図示せず)を形成し、該スリットを介して、ウェットエッチング法等により絶縁層25間にある犠牲層26を除去する。犠牲層26が除去された領域に、絶縁層25間の空隙が設けられる。
次に、図11に示すように、絶縁層25間の空隙に導電層WLの材料を充填する。すなわち、残置された犠牲層26を導電層WLに置換し、導電層WLを形成する。導電層WLには、例えば、タングステンまたはドープトシリコン等の導電性材料が用いられる。これにより、交互に積層された複数の導電層WLと複数の絶縁層25とを含む積層体200が形成される。
また、例えば、柱状部CLHRの後、または、柱状部CLHRと並行して、コンタクトプラグ40を形成すればよい。図4に示すコンタクトプラグ40上にワード線の配線(図示せず)等を形成することによって、本実施形態による半導体記憶装置が完成する。
尚、図8において、マスク層27が除去されなくてもよい。マスク層27の酸化シリコンは、完成後の半導体記憶装置において、柱状部CLHRの酸化シリコンと密度等の膜質の違いにより区別可能である。尚、絶縁層25、マスク層27、柱状部CLHRおよび絶縁層SP1の酸化シリコンは、それぞれ、製法の違いがあるため区別可能である。
以上のように、第1実施形態によれば、柱状部CLHRは、引出領域AR2内で、積層体200を貫通するように設けられ、絶縁層を含む。また、絶縁層SP1は、導電層WLと柱状部CLHRの絶縁層との間に設けられる。
記録密度の向上のために、導電層WLおよび絶縁層25の膜厚を薄くし、積層体200を高積層化することが好ましい。この場合、犠牲層26を導電層WLに置換する際に生じる空隙によって、絶縁層25が撓みやすくなってしまう。また、メモリセルアレイMCAのうち、セル領域AR1では、高密度に設けられるメモリホールMHによって、絶縁層25の撓みは抑制される。一方、引出領域AR2では、コンタクトプラグ40同士の間隔が広いため、絶縁層25は撓みやすい。また、引出領域AR2はメモリセルアレイMCAの外側であるため、外部応力の影響を受けやすく絶縁層25が撓みやすくなる。この絶縁層25の撓みを抑制するために、柱状部CLHRが積層体200を貫くように設けられる。この柱状部CLHRの密度を高くするほど、絶縁層25の撓みをより抑制することができる。しかし、この場合、柱状部CLHRがコンタクトプラグ40と干渉する可能性がある。例えば、コンタクトプラグ40を設けるためのRIE法によるコンタクトホールがホールHRと接触する可能性がある。ホールHRの膜のエッチングレートが高い場合、オーバーエッチにより目的の導電層WLよりも下部にコンタクトホールが貫通する可能性がある。
これに対して、第1実施形態では、絶縁層SP1により、柱状部CLHRの配置を変える(間隔を狭くする)ことなく、絶縁層25の撓みを抑制することができる。従って、積層構造の変形を抑制することができ、信頼性を向上させることができる。また、ワード線(導電層WL)間のピッチを狭くし、積層体200を高積層化することができる。さらに、コンタクトプラグ40と柱状部CLHRとの間を広くすることにより、コンタクトプラグ40の径を大きくして、抵抗を低減させることができる。
また、絶縁層SP1は、所定位置Pより下方に設けられる。プラズマエッチングによりホールHRを形成する場合、ホールHRの上方が広く、下方が狭くなりやすい。従って、下方の絶縁層25ほど、撓みやすい。従って、下方に絶縁層SP1が設けられることにより、より撓みやすい下方の絶縁層25の撓みを抑制することができる。また、絶縁層SP1が上方に設けられると、柱状部CLHRがコンタクトプラグ40に近接して設けられる場合に、絶縁層SP1がコンタクトプラグ40と干渉する可能性がある。従って、上方に絶縁層SP1が設けられないことにより、コンタクトプラグ40との干渉を抑制することができる。すなわち、柱状部CLHRの形状に応じて絶縁層SP1が設けられる。尚、柱状部CLHRが下に向かって細くなる場合に限られない。
尚、引出領域AR2は、階段構造であってもよい。すなわち、積層体200は、端部(引出領域AR2)において、導電層WLを各段の踏面とする階段構造を有する。階段状の引出領域AR2では、導電層WLおよび絶縁層25の組が1つの段として設けられている。複数のコンタクトプラグ40は、導電層WLのテラス領域において、それぞれの導電層WLと接続している。また、コンタクトプラグ40は積層体200を貫かないため、絶縁スペーサ401が設けられなくてもよい。しかし、引出領域AR2が階段構造である場合、階段構造を形成するため、積層数に比例して工程数が増加してしまう。
そこで、各層に対応したコンタクトプラグ40を形成することにより、図4に示すように階段状の構造に積層体200を加工する必要がなくなる。この結果、フォトリソグラフィの工程数を低減させることができる。また、引出領域AR2の面積を縮小することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、所定位置Pよりも上方において絶縁層SP1が設けられる点で、第1実施形態と異なる。
絶縁層SP1は、所定位置Pより上方に設けられる。これにより、所定位置Pより上方の積層構造の変形も抑制することができる。さらに、柱状部CLHRの径を全体的に大きくすることができる。また、所定位置Pより下方における柱状部CLHRの径方向に沿った絶縁層SP1の距離は、所定位置Pより上方における径方向に沿った絶縁層SP1の距離よりも大きい。
第2実施形態による半導体記憶装置のその他の構成は、第1実施形態による半導体記憶装置の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
次に、半導体記憶装置の製造方法について説明する。尚、図5〜図7に示す工程は、第1実施形態と同様である。
図7の工程の後、マスク層27を除去し、再び、図7と同様の方法により犠牲層26の一部を除去する。これにより、所定位置Pより上方おいても犠牲層26が除去される。尚、所定位置Pより下方の犠牲層26は、2回エッチングが行われ、所定位置Pより上方の犠牲層26は、1回エッチングが行われる。従って、所定位置Pより下方の犠牲層26は、所定位置Pより下方の犠牲層26よりも、ホールHRの径方向に、より長い距離除去されている。
図8〜図11に示す工程は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態による半導体記憶装置は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態による引出領域AR2の一例を示す断面図である。尚、図12は、図4において点線で示したコンタクトプラグ40も含めて示す。第3実施形態は、コンタクトプラグ40の外周に絶縁層SP2が設けられる点で、第1実施形態と異なる。尚、図12では、第2実施形態において説明したように、所定位置Pより上方にも絶縁層SP1が示されている。しかし、これに限られず、所定位置Pより上方に絶縁層SP1が設けられない場合も同様である。
半導体記憶装置は、絶縁層SP2をさらに備える。
絶縁層SP2は、導電層WLとコンタクトプラグ40との間に設けられる。より詳細には、絶縁層SP2は、複数の導電層WLのそれぞれに平行な平面内におけるコンタクトプラグ40の外周に設けられる。絶縁層SP2は、例えば、コンタクトプラグ40の外周から環状に延びるように設けられる。
また、絶縁層SP2には、絶縁層SP1と同様に、例えば、酸化シリコン等の絶縁性材料が用いられる。また、第1実施形態の図4において説明した、コンタクトプラグ40の周囲の絶縁スペーサ401は、設けられなくてもよい。これは、絶縁層SP2によって、コンタクトプラグ40は、側面の導電層WLと電気的に絶縁されるためである。
尚、絶縁層SP2は、所定位置Pの下方または上方のいずれに設けられていてもよい。
図13は、第3実施形態による柱状部CLHRおよびコンタクトプラグ40の配置の一例を示す概略平面図である。図13の左側は、絶縁層SP1、SP2が設けられない場合の平面図を示し、図13の右側は、絶縁層SP1、SP2が設けられる場合の平面図を示す。絶縁層SP1、SP2が設けられる領域は、一点鎖線で示されている。
図13の左側における柱状部CLHRとコンタクトプラグ40との間の距離は、図13の右側における絶縁層SP1と絶縁層SP2との間の距離とほぼ同じである。これにより、積層構造の変形を抑制しつつ、柱状部CLHRとコンタクトプラグ40との間の間隔を広げることができる。この結果、柱状部CLHRおよびコンタクトプラグ40を形成するためのフォトリソグラフィ工程の精度要求を緩和することができる。さらに、レジスト境界の合わせマージンを確保しやすくすることができる。
第3実施形態による半導体記憶装置のその他の構成は、第1実施形態による半導体記憶装置の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
尚、絶縁層SP2は、絶縁層SP1と同様に形成される。
第3実施形態による半導体記憶装置は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第3実施形態による半導体記憶装置に第2実施形態を組み合わせてもよい。
(第4実施形態)
図14は、第4実施形態による引出領域AR2の一例を示す断面図である。第4実施形態は、絶縁層SP1が導電層WLではなく絶縁層25と平行に設けられる点で、第1実施形態と異なる。従って、第1実施形態と第4実施形態との関係から、絶縁層SP1は、導電層WLまたは絶縁層25のいずれか一方と、柱状部CLHRの絶縁層と、の間に設けられる。また、第4実施形態では、犠牲層26を導電層WLに置換することは行われない。
絶縁層25(犠牲層29)は、少なくとも一部にエアギャップAGが設けられる。より詳細には、絶縁層25は、複数の導電層WL間の少なくとも一部にエアギャップAGが設けられる。尚、図14に絶縁層25は示されていないが、引出領域AR2のうち図示されない領域において絶縁層25は存在している。また、後で説明するように、絶縁層25は、犠牲層29であってもよい。導電層WL間をエアギャップAGにすることにより、ワード線(導電層WL)間の寄生容量を抑制することができる。この結果、隣接するメモリセル間の干渉を抑制することができる。エアギャップAGは、セル領域AR1に設けられる。しかし、エアギャップAGの領域の調整は難しく、セル領域AR1に近い一部の引出領域AR2にエアギャップAGが設けられる場合がある。引出領域AR2は、第1実施形態において説明したように、セル領域AR1よりも積層構造が変形しやすい。従って、犠牲層26を導電層WLに置換する際に限られず、エアギャップAGを形成する際も、導電層WLが撓みやすくなり、積層構造が変形しやすくなる。尚、セル領域AR1から離れた引出領域AR2の端部においては、エアギャップAGは、ほぼ存在しない。従って、絶縁層25が設けられる。
絶縁層SP1は、絶縁層25と柱状部CLHRの絶縁層との間に設けられる。より詳細には、絶縁層SP1は、複数の絶縁層25のそれぞれに平行な平面内における柱状部CLHRの外周に設けられる。エアギャップAGの形成時に、導電層WLが撓む等により、積層構造が崩壊する可能性がある。絶縁層SP1は、導電層WLを支持することにより、導電層WLの撓みを抑制し、積層構造の変形を抑制することができる。
第4実施形態による半導体記憶装置のその他の構成は、第1実施形態による半導体記憶装置の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
次に、半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図15〜図20は、第4実施形態による半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図である。
まず、図15に示すように、積層体200にホールHRを形成する。すなわち、交互に積層された複数の導電層WLと複数の犠牲層29とを有し、積層方向から見てセル領域AR1と引出領域AR2とが定義された積層体200を積層方向に貫通するホールHRを引出領域AR2内に形成する。犠牲層29には、例えば、酸化シリコンが用いられる。すなわち、犠牲層29は、絶縁層25であってもよい。しかし、これに限られず、犠牲層29には、例えば、シリコン、金属または窒化シリコン等が用いられてもよい。
次に、図16に示すように、所定位置Pより上方のホールHRの内側面にマスク層27を形成する。マスク層27には、例えば、窒化シリコンが用いられる。しかし、これに限られず、マスク層27には、例えば、酸化シリコン等が用いられてもよい。
次に、図17に示すように、マスク層27をマスクとして、犠牲層29の一部を除去する。すなわち、所定位置Pより下方において、ホールHRの内側面から径方向に所定距離の犠牲層29を除去する。例えば、フッ素を含むエッチング液を用いて、犠牲層29の一部を除去する。尚、犠牲層29がシリコン、金属または窒化シリコンである場合、犠牲層29の除去には、例えば、それぞれアルカリ水溶液、過酸化水素水もしくは硝酸等の酸化剤を含む水溶液、または、熱燐酸が用いられる。マスク層27には、これらの薬品との耐薬品性を考慮して、窒化シリコンまたは酸化シリコンが用いられればよい。
次に、図18に示すように、マスク層27を除去し、除去された犠牲層29の領域を充填させるように絶縁層28を形成する。すなわち、犠牲層29が除去された領域に絶縁層SP1を形成する。
次に、図19に示すように、ホールHR内に絶縁層を含む柱状部CLHRを形成する。すなわち、ホールHRに柱状部CLHRの材料を埋め込む。
次に、図20に示すように、残置された犠牲層29の少なくとも一部を除去する。これにより、エアギャップAGを形成する。例えば、フッ素を含むエッチング液を用いて、犠牲層29を除去する。
第4実施形態による半導体記憶装置は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第3実施形態による半導体記憶装置に第2実施形態、第3実施形態を組み合わせてもよい。
尚、図20において、犠牲層29が全て除去されてもよい。すなわち、「犠牲層29の少なくとも一部」には、「全ての犠牲層29」が含まれる。この場合、図20に示すように、積層体200は、複数の導電層WLと該導電層WL間の空隙層(エアギャップAG)とを有し、メモリセルを含むセル領域AR1と、セル領域AR1と異なる引出領域AR2と、含む。また、柱状部CLHRは、引出領域AR2内で、積層体200を積層方向に貫通するように設けられ、絶縁層を含む。また、絶縁層SP1は、空隙層と柱状部CLHRの絶縁層との間に設けられる。
(変形例)
図21は、変形例による引出領域AR2の一例を示す断面図である。変形例は、エアギャップAGに絶縁層30が設けられる点で、第4実施形態と異なる。
絶縁層25(犠牲層29)は、少なくとも一部に、絶縁層25と異なる絶縁層30が設けられる。より詳細には、絶縁層25は、複数の導電層WL間の少なくとも一部に絶縁層30が設けられる。絶縁層30は、第3実施形態において設けられるエアギャップAGを充填するように設けられる。絶縁層30は、例えば、シリコン酸化膜である。尚、絶縁層25(犠牲層29)と絶縁層30とは、同じシリコン酸化膜であっても、膜質の違いにより区別可能である。また、絶縁層25(犠牲層29)の全てが絶縁層30に置換されていてもよい。
絶縁層SP1は、絶縁層25と柱状部CLHRの絶縁層との間に設けられる。
変形例による半導体記憶装置のその他の構成は、第4実施形態による半導体記憶装置の対応する構成と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
次に、半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図20に示すエアギャップAGの形成後、図21に示すように、エアギャップAGに絶縁層30を充填する。すなわち、残置された犠牲層29の一部を除去することによって形成されるエアギャップAGに、絶縁層30を形成する。
変形例による半導体記憶装置は、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。また、変形例による半導体記憶装置に第2実施形態および第3実施形態を組み合わせてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 半導体基板、200 積層体、25 絶縁層、26 犠牲層、27 マスク層、29 犠牲層、30 絶縁層、40 コンタクトプラグ、CL ピラー、CLHR 柱状部、SP1 絶縁層、SP2 絶縁層、WL 導電層、P 所定位置、HR ホール、AG エアギャップ

Claims (8)

  1. 第1方向に交互に積層された複数の導電層と複数の第1絶縁層とを有し、前記第1方向から見て第1領域と第2領域とが定義された積層体と、
    前記第1領域内で、前記積層体を前記第1方向に貫通するように設けられ、半導体層を含む第1柱状部と、
    前記第2領域内で、前記積層体を前記第1方向に貫通するように設けられる第2柱状部と、
    前記導電層または前記第1絶縁層のいずれか一方と、前記第2柱状部との間に設けられる第2絶縁層と、を備え、
    前記第2柱状部は、前記導電層または前記第1絶縁層のいずれか一方との間に、前記第2絶縁層を配置する第3絶縁層を含む、半導体記憶装置。
  2. 前記第2柱状部は、下方に向かって径が小さくなり、
    前記第2絶縁層は、所定位置より下方に設けられる、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第2絶縁層は、前記所定位置より上方に設けられ、
    前記所定位置より下方における前記第2柱状部の径方向に沿った前記第2絶縁層の距離は、前記所定位置より上方における前記径方向に沿った前記第2絶縁層の距離よりも大きい、請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第2領域内で、端部が複数の前記導電層のうちの1つと電気的に接続し、前記積層体を前記第1方向に貫通するように設けられる第3柱状部と、
    前記導電層と前記第3柱状部との間に設けられる第4絶縁層と、をさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1絶縁層は、少なくとも一部に空隙が設けられ、
    前記第2絶縁層は、前記第1絶縁層と前記第2柱状部との間に設けられる、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1絶縁層は、少なくとも一部に、前記第1絶縁層と異なる第5絶縁層が設けられ、
    前記第2絶縁層は、前記第1絶縁層と前記第2柱状部との間に設けられる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
  7. 第1方向に交互に積層された複数の第1絶縁層と複数の第1犠牲層とを有し、前記第1方向から見て第1領域と第2領域とが定義された積層体を前記第1方向に貫通するホールを前記第2領域内に形成し、
    前記ホールの内側面から径方向に所定距離の前記第1犠牲層を除去し、
    前記第1犠牲層が除去された領域に第2絶縁層を形成し、
    前記ホール内に第3絶縁層を含む第2柱状部を形成し、
    残置された前記第1犠牲層を除去する、ことを具備する、半導体記憶装置の製造方法。
  8. 第1方向に交互に積層された複数の導電層と複数の第2犠牲層とを有し、前記第1方向から見て第1領域と第2領域とが定義された積層体を前記第1方向に貫通するホールを前記第2領域内に形成し、
    前記ホールの内側面から径方向に所定距離の前記第2犠牲層を除去し、
    前記第2犠牲層が除去された領域に第2絶縁層を形成し、
    前記ホール内に第3絶縁層を含む第2柱状部を形成し、
    残置された前記第2犠牲層の少なくとも一部を除去する、ことを具備する、半導体記憶装置の製造方法。
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