JP2021129804A - 飲食物提供用のサービスユニット - Google Patents

飲食物提供用のサービスユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2021129804A
JP2021129804A JP2020026967A JP2020026967A JP2021129804A JP 2021129804 A JP2021129804 A JP 2021129804A JP 2020026967 A JP2020026967 A JP 2020026967A JP 2020026967 A JP2020026967 A JP 2020026967A JP 2021129804 A JP2021129804 A JP 2021129804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
station
cart
drink
space
service unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020026967A
Other languages
English (en)
Inventor
雅之 川北
Masayuki Kawakita
雅之 川北
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP2020026967A priority Critical patent/JP2021129804A/ja
Publication of JP2021129804A publication Critical patent/JP2021129804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Warming Or Keeping Food Or Tableware Hot (AREA)

Abstract

【課題】第1に、ステーション奥側のアジャスタ脚を、前方から調整可能となり、第2に、作業姿勢にも優れ、第3に、ステーションの配置効率も向上する、飲食物提供用のサービスユニットを提供する。【解決手段】ステーション11について、下部の左右両側から前方にかけて、前方への転倒防止用のアーム25が設けられている。このアーム25は、奥側が切欠かれており、もって、ステーション11の奥側左右下のアジャスタ脚F調整用の手操作空間Hが形成されており、前方から手を入れて伸ばすと、アジャスタ脚Fに届くようになっている。又、ステーション11は複数台が隣接配置されることが多いが、隣接配置されたステーション11の2本のアーム25上に、相互間の隙間スペースが合体形成されて、手操作空間Hへのガイド空間Gとなる。これと共に、2つの手操作空間Hも合体形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、飲食物提供用のサービスユニットに関する。すなわち、飲食物の提供サービスに使用される、サービスユニットに関する。
《技術的背景》
例えば、社員食堂,病院,療養施設,福祉施設,航空機機内等の喫食施設では、飲食物の提供サービス用にサービスカートが使用されている。この種のカートは、筐状をなし、飲食物が収納され、手で押して移動されて、飲食物の提供サービスに供される。
そして最近は、冷却器やヒーターを搭載して、飲食物を冷却,保冷すると共に、加熱,保温する再加熱タイプも増加している。
《従来技術1》
図3は、従来この種サービスに使用されていた、従来技術1のカート1を示す。このカート1は、ヒーター等の通電発熱体Aが組み込まれたトレイBが、上下多段に収納保持されており、トレイB上の食器C内の飲食物Dが、加熱,保温されてから喫食者へ提供される。
これと共に冷却器2が、加熱,保温前に、カート1内のトレイB,食器C,飲食物Dを、冷却,保冷すべく搭載されている。図中3は、通電発熱体Aや冷却器2の操作パネル4付の制御部であり、5は、トレイBを保持するガイドレール、6は車輪、7はドア、8は、通電発熱体A給電用のパンタグラフである。
そしてカート1は、例えば次のように運用されている。調理施設で、飲食物Dが調理されて、→食器Cに盛り付けられ、→トレイBにてカート1内に収納された後、→トラック等で輸送,運搬され、→喫食施設にて、飲食物DがトレイBごと喫食者に提供される。
そして喫食施設では、上述した冷却,保冷と加熱,保温とが、順次実施される。
このような従来技術1のカート1としては、例えば、次の特許文献1,2に示されたものが挙げられる。
特開2005−296338号公報 特開2006−218088号公報
《従来技術1の課題》
ところで、この従来技術1のカート1については、次の問題が課題として指摘されていた。まず冷却器2が、トラック等にて輸送,運搬される際、振動や衝撃により故障し易かった。
又、カート1には、トレイB,食器C,飲食物D,ガイドレール5,パンタグラフ8や、通電発熱体A,冷却器2,制御部3等々が搭載されており、重量が重く、押して移動させるのに労力を要すると共に、製造コスト高でもあり、交換需要への対応も容易でなかった。
又、冷却器2の設置に場所的,構造的制約があり、その本体,吐出口,吸込口等の大きさや仕様が制限され、内部を均一に冷却,保冷しにくかった。
《従来技術2》
そこで、このような従来技術1の課題を解決すべく、図2に示したサービスユニット9が、従来技術2として最近開発されている。
この従来技術2のサービスユニット9は、カート10とステーション11とに分離されると共に、両者が連結可能となっている。
そのカート10には、トレイB,食器C,飲食物D,通電発熱体A等は搭載されるが、従来技術1のカート1のように、冷却器2や制御部3は搭載されず、これらはステーション11側に搭載されている。
ステーション11は、喫食施設Eに常設されている。カート10は、調理施設で食器Cに飲食物Dが盛り付けられた後、→喫食施設Eに移動,運搬されて、ステーション11とドア7を開放して連結され、→もって、ステーション11側の冷却器2により、カート10内部が冷却,保冷可能となっている。
この従来技術2によると、前述した従来技術1の問題が解決される。すなわち、ステーション11に搭載された冷却器2は、屋外を輸送,運搬されず、故障が抑制され、カート10は、軽量化されコスト面にも優れている。更に、冷却器2の本体,吹出口,吸気口等が大型化,多様化され、冷却,保冷性能も向上する。
そしてステーション11は、図2の(2)図,(3)図に示したように、側面が略逆L字状をなす屈曲形状よりなる。本体部17が高さに比し奥行や幅が小さい縦長形状をなすと共に、本体部17上部から突状部18が、前方へ突出形成されている。
カート10との連結後は、ステーション11の突状部18の下が、カート10前部の連結スペースとなる。又、突状部18の前面に、制御部3の操作パネル4が配設されており、連結後は、カート10越しに前方から操作される。
ステーション11には、上述したその形状等に鑑み、図1の(3)図,(4)図に示した転倒防止用のアーム16が設けられていた。図1の(3)図,(4)図は、要部の平面概略図であり、(4)図は、ステーション11が隣接して配置された場合を示す。
(なお、図2の(2)図,(3)図中に示されたアーム25は、従来技術2に関するものではなく、後述する本発明に関するものである。)
そして、従来のアーム16は、ステーション11の前方への転倒防止用の目的に鑑み、図面にも示したように、ステーション11の下部の左右両側から前方にかけて、左右それぞれ設けられていた。
すなわち、ステーション11の本体部17の左右側面に沿って、その最奥部から手前部までぴったりと添装されると共に、前側が、本体部17から前方に突設されていた。
又、ステーション11には、図1の(3)図,(4)図中にも示したように、アジャスタ脚Fが、設けられている。本体部17の奥側の左右下と、左右のアーム16の前側下とに、それぞれアジャスタ脚Fが設けられている。アジャスタ脚Fは、車輪と共に設けられることも多い。
《従来技術2の課題》
ところで、このような従来技術2については、次の課題が指摘されていた。
・まず、図1の(4)図に示したように、喫食施設Eでは、ステーション11は、多数台等複数台が、横に隣り合わせでぴったりと隣接して配置される場合が多い。又、壁を背に配置される場合も多い。
・このような場合、隣のステーション11や背後の壁が障害となり、対象となるステーション11について、奥側のアジャスタ脚Fの調整が困難化する、という問題があった。対象となるステーション11について、本体部17の側面や背面からは、本体部17の奥側の左右下のアジャスタ脚Fを、手操作で調整することができなかった。
・そこでステーション11について、本体部17の床下スペースから腕を入れて、奥側のアジャスタ脚Fを調整することも行われたが、床に腹ばいになって入り込むことを要し、作業姿勢に問題があった。作業姿勢が窮屈で楽でなく、作業者の負担が過大となると共に、作業効率も悪かった。
・更に、ステーション11の本体部17の床が低い場合、床下スペースに腕が入らず、このようなアジャスタ脚Fの調整は困難とされていた。
・勿論、ステーション11の本体部17の前面から、奥側のアジャスタ脚Fを調整することも、困難であった。すなわち、隣接配置された両ステーション11の密着する2つのアーム16にて、相互間のクリアランスが途中で上下封鎖されており、奥側のアジャスタ脚Fへ向け腕を入れることができなかった。
・このような事情により、多数台等複数台のステーション11を、隣接配置により横にぴったりと隣り合わせで配置したり、背面を壁に接して配置することができず、ステーション11の配置効率が悪かった。
・もって喫食施設Eについて、多数台等複数台が、狭いスペースでは収まり切らない事態も生じ、その設置スペース,設置条件,建設コスト等にも影響が出ていた。
《本発明について》
本発明の飲食物提供用のサービスユニットは、このような実情に鑑み、上記従来技術2の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、ステーション奥側のアジャスタ脚を、前方から調整可能となり、第2に、作業姿勢にも優れ、第3に、ステーションの配置効率も向上する、飲食物提供用のサービスユニットを提案することを、目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の飲食物提供用のサービスユニットは、飲食物の提供サービスに使用され、カートとステーションとを、有している。
該カートは、ドア付の筐状をなし、内部にトレイが上下多段に収納保持され、該トレイ上の食器内の飲食物が、付設された通電発熱体にて予め加熱,保温されてから、該トレイごと喫食者へ提供される。
該ステーションは、筐状をなし、該発熱体による加熱,保温前に該ドアが開放された該カートと連結され、連結により該カートの内部を冷却,保冷可能な冷却器と、該発熱体および該冷却器への給電をコントロールする制御部と、を備えている。
かつ該ステーションは、前方への転倒防止用のアームが、下部の左右両側から前方にかけて、それぞれ設けられると共に、アジャスタ脚が、該ステーションの本体部の奥側左右下と、左右の該アームの前側下とに、それぞれ設けられている。
そして、左右の該アームは、奥側が切欠かれており、もって奥側の該アジャスタ脚調整用の手操作空間が形成され、前方から該手操作空間に手を入れて伸ばすと、該アジャスタ脚に届くこと、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。
請求項2の飲食物提供用のサービスユニットでは、請求項1において、該ステーションは、該カートと同程度の横幅よりなる。
そして、該ステーションのアームは、該ステーションに連結される該カートに対して、干渉しない左右外側に隣接位置すると共に、該カートのドアに対して、干渉しない低位に位置する。
該ステーションは、側面が略逆L字状をなす屈曲形状よりなり、本体部が、高さに比し奥行が小さい縦長形状をなすと共に、該本体部上部から突状部が前方へ突出形成され、該突状部の下が、該カート前部の連結スペースとなっていること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。
請求項3の飲食物提供用のサービスユニットでは、請求項2において、喫食施設において、該ステーションは複数台が横に隣りあって隣接配置される。
そして、隣接配置された該ステーションの2本の該アーム上に、相互間の隙間スペースが合体形成され、もって該手操作空間へのガイド空間となる。又、隣接配置された該ステーションの2つの該手操作空間も、合体形成されること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)このサービスユニットは、カートとステーションの分離,連結構造よりなる。
(2)カートは、飲食物の食器が載せられたトレイが多段に収納され、通電発熱体が組み込まれている。ステーションは、冷却器,制御部を有している。
(3)ステーションは、本体部上部から前方へ突状部が突出形成された形状に鑑み、前方への転倒防止用のアームが、下部の左右両側から前方にかけて設けられている。
(4)アームは、ステーションに連結されるカートに対し、干渉しない左右外側に隣接位置すると共に、カート連結のため開放されるドアに対し、干渉しない低位に位置する。
(5)そしてアームは、奥側が切欠かれ、手操作空間となっている。そこで、前方から手操作空間に手を入れて伸ばすことにより、手先が、ステーションの奥側左右下のアジャスタ脚に届き、その調整が行われる。
(6)このようにステーションの前方から、アジャスタ脚の調整が行われ、例えステーションの側面や背面が塞がっていても、床が低くても調整が可能となる。
(7)そこでステーションを、多数台等複数台、隣接配置によりぴったりと隣り合わせで配置する場合や、背面を壁に接して配置する場合でも、アジャスタ脚の調整が可能となる。
(8)しかも隣接配置する場合は、隣接するステーション間に、2つの手操作空間が、合体形成される。幅が2倍で調整に十分な広さの手操作空間が、合体形成される。更に、隣接するステーションの2本のアーム上に、手操作空間へのガイド空間が、合体形成される。
(9)奥側のアジャスタ脚の調整作業はこのように行われ、腹ばいになる等、窮屈な姿勢を要求されることもなく、姿勢的にも楽に行われる。
(10)前記(7)のように、隣接配置や壁面配置も、アジャスタ脚調整が問題化することなく、可能となる。もって喫食施設において、ステーションの配置効率が向上する。
(11)そこで本発明は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、ステーション奥側のアジャスタ脚を、前方から調整可能となる。
本発明の飲食物提供用のサービスユニットにおいて、ステーションのアームは奥側が切欠かれて、手操作空間となっている。もって前方から、この手操作空間に手を入れて伸ばすことにより、ステーションの奥側左右下のアジャスタ脚を調整可能となる。
そこで、ステーションを、多数台等複数台隣接配置する場合や、背面を壁に接して配置する場合や、ステーションの床が低い場合等においても、前述したこの種従来技術のように、奥側のアジャスタ脚の調整が、困難化することなく可能となる。
《第2の効果》
第2に、作業姿勢にも優れている。
本発明の飲食物提供用のサービスユニットでは、前方から手操作空間に手を入れて伸ばすことにより、ステーションの奥側左右下のアジャスタ脚の調整を行う。
このように、楽な作業姿勢で調整が行われ、作業者の負担が軽減されると共に、作業効率も向上する。前述したこの種従来技術のように、床に腹ばいになって入り込むようなことも無く、作業姿勢が改善される。
特に隣接配置する場合は、隣接するステーション間に手操作空間が広く合体形成されると共に、これへのガイド空間も合体形成されるので、作業が一段と容易化する。
《第3の効果》
第3に、ステーションの配置効率が向上する。
すなわち、本発明の飲食物提供用のサービスユニットでは、上述したように、ステーションを多数台等複数台、隣接配置により横に密に隣り合って配置する場合や、背面を壁に接して配置する場合でも、奥側のアジャスタ脚の調整が可能である。
このように、隣接配置や壁面配置が可能となるので、ステーション(そして連結されるカート)を、例えば、より狭いスペースで多数台等複数台収めることができるようになる等、喫食施設の設置スペースが削減され、設置条件面,建設コスト面にも優れている。
このように、この種従来技術に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
(1)図,(2)図は、本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供する。 そして(1)図は、ステーションの要部の平面概略図、(2)図は、隣接配置されたステーションの要部の平面概略図である。 (3)図,(4)図は、従来技術2の説明に供する。そして(3)図は、ステーションの要部の平面概略図、(4)図は、隣接配置されたステーションの要部の平面概略図である。 本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供すると共に、アームの点等を除き従来技術2の説明にも供する。そして(1)図は、カートの斜視図、(2)図は、ステーションの斜視図、(3)図は、連結された両者の側面図である。 この種従来技術1の説明に供する、斜視図である。そして(1)図は、カートを示し、(2)図は、トレイ,食器,飲食物等を示す。 本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供する写真である。そして(1)図は、ステーションを示し、(2)図は、(1)図の要部拡大図である。 本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供する写真である。 そして(1)図は、連結前のカートとステーションを示し、(2)図は、連結されたカートとステーションを示す。(3)図は、隣接配置されたステーションを示し、(4)図は、(3)図の要部拡大図である。(5)図は、アジャスタ脚の調整作業を示す。
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
《サービスユニット9の概要》
まず、本発明の前提となるサービスユニット9について、図1の(1)図,(2)図、図2の(1)図,(2)図,(3)図、図5の(1)図,(2)図等を、参照して説明する。その概要については、次のとおり。
この飲食物提供用のサービスユニット9は、飲食物Dの提供サービスに使用され、カート10とステーション11とを、有している。カート10とステーション11とに、2つに分けられ分離されると共に、両者が連結可能である。
カート10は、ドア7付の筐状をなし、内部に通電発熱体Aが組み込まれたトレイBが、上下多段に出し入れ自在に収納保持される。そして、通電発熱体A上に置かれた食器C内の飲食物Dが、予め加熱,保温されてから、トレイBごと喫食者へ提供される。
ステーション11は、筐状をなし、通電発熱体Aによる加熱,保温前に、ドア7が開放されたカート10と連結される。そして、連結によりカート10の内部を冷却,保冷可能な冷却器2と、通電発熱体Aや冷却器2への給電をコントロールする操作パネル4付の制御部3と、を備えている。
ステーション11は、喫食施設Eに常設される。カート10は、調理施設で食器Cに飲食物Dが盛り付けられた後、喫食施設Eに移動,運搬されて、ステーション11と連結される。
サービスユニット9の概要については、以上のとおり。
《サービスユニット9の詳細》
サービスユニット9について、更に詳述する。
カート10は、天板,側板,床板,ドア7等を備え、高さに比し横幅が短く奥行が長い縦長形状をなす。床板の四隅下に車輪6が付設されている。ドア7は、片開き式よりなり、図示例のように前後両面に設けられた両開きタイプや、前面のみに設けられ背面がリア板で閉鎖された片開きタイプがある。
カート10の両側面内側には、ガイドレール5が、左右で対向して上下多段に固設されており、左右のガイドレール5間にトレイBが収納保持される。トレイBは、面状ヒーターその他の通電発熱体Aが組み込まれ、食器C内の飲食物Dが加熱,保温された後、喫食者に提供される。
カート10は、通電発熱体Aへの給電部を備えている。給電部は、ステーション11からの給電ケーブル12に接続されるコネクタ13と、コネクタ13に接続されたパンタグラフ8の接点端子14と、接点端子14に接触する通電発熱体Aの接点端子15(図3の(2)図を参照)とを、備えている。
ステーション11は、側面が略逆L字状をなす屈曲形状よりなり、本体部17が、高さに比し奥行や幅が短い縦長形状をなすと共に、本体部17上部から前方へ突状部18が突出形成されている。突状部18の下が、カート10前部の連結スペースとなっている。
そして本体部17には、下部の左右両側から前方にかけて、前方への転倒防止用のアーム25が、それぞれ設けられている。本体部17の奥側左右下と、左右のアーム25の前側下とには、それぞれ、図示例では車輪19とアジャスタ脚Fが付設されている。なお図示例によらず、車輪19は設けられず、アジャスタ脚Fのみが設けられる場合もある。
そしてステーション11は、冷却器2と制御部3とが内蔵されていると共に、給電部を備えている。給電部は、外部電源からの電源ケーブル23に接続されるコネクタ24と、冷却器2への配線と、カート10への給電ケーブル12とを、備えている。
サービスユニット9による飲食物Dの提供サービスについて、代表的運用例は、次の(イ)〜(ル)のとおり。
(イ)ステーション11は、喫食施設Eに常設されている。
(ロ)調理施設では、飲食物Dが盛り付けられた食器Cが、トレイBにセットされて、カート10に収納される。
(ハ)そしてカート10は、まず、調理施設のチルド庫等に保管される。
(ニ)カート10は搬出時間になると、冷却バン等のトラックへ移動され、車載の冷却装置で冷却,保冷しながら、喫食施設Eまで輸送,運搬される。
(ホ)カート10は、喫食施設Eに到着すると、ステーション11に連結される。カート10のコネクタ13に、ステーション11からの給電ケーブル12が接続される。
(ヘ)カート10側は、270度開放したドア7の開放面が、連結箇所となる。これに対しステーション11側は、連結箇所に冷却器2の吹出口20,吸気口21が配され、密封用のパッキン22が周設されている。
(ト)連結後、ステーション11の制御部3の操作パネル4を操作することにより、運転が開始され、冷却器2にてカート10内部が冷却,保冷される。
(チ)喫食時間の30分程前になると、制御部3により冷却器2の運転が停止され、トレイBの通電発熱体Aにて、食器C内の飲食物Dが加熱,保温される。
(リ)所定時間経過すると、カート10は、コネクタ13と給電ケーブル12との接続が解除され、ステーション11との連結が解除される。
(ヌ)それからカート10は、喫食施設E内の食事場所まで押して移動され、食器Cの飲食物Dが、トレイBごと取り出されて喫食者に提供される。
(ル)カート10は、食事が終了すると、下膳された食器CやトレイBが回収され、喫食施設Eからトラックで輸送,運搬されて、調理施設にて待機する。
サービスユニット9の詳細については、以上のとおり。
《本発明の概要》
以下、本発明について、図1の(1)図,(2)図、図4の(1)図,(2)図、図5の(3)図,(4)図,(5)図等を、参照して説明する。まず、本発明の概要については、次のとおり。
このサービスユニット9は、ステーション11について、下部の左右両側から前方にかけて、前方への転倒防止用のアーム25が、それぞれ設けられている。
この左右のアーム25は、奥側が切欠かれており、もって、ステーション11の奥側左右下のアジャスタ脚F調整用の手操作空間Hが形成されている。そして、前方から手操作空間Hに手を入れて伸ばすと、アジャスタ脚Fに届くようになっている。
又、喫食施設Eにおいて、ステーション11は複数台が横に隣りあって隣接配置されることが多いが、隣接配置されたステーション11の2本のアーム25上に、相互間の隙間スペースが合体形成されて、手操作空間Hへのガイド空間Gとなる。これと共に、隣接配置されたステーション11の2つの手操作空間Hも、合体形成される。
本発明の概要は、以上のとおり。
《本発明の詳細》
本発明について、更に詳述する。まず前提として、サービスユニット9のステーション11の本体部17は、カート10本体と同程度の左右横幅よりなる。
ステーション11のアーム25は、ステーション11に連結されるカート10に対して、干渉しない左右外側に隣接位置する。すなわち、左右のアーム25の前部は、中央のカート10本体に対し、僅かに外側に位置し、もって左右で干渉しない設定よりなる。
これと共に、ステーション11のアーム25は、270度開放されるカート10のドア7に対して、僅かに下位に位置し、もって上下で干渉しない設定よりなる(図2の(3)図,図5の(2)図を参照)。
そしてアーム25は、奥側が切欠かれており、切欠きにより手操作空間Hが形成されている。
この手操作空間Hは、手を入れられる程度の奥行空間として形成され、手を入れて伸ばすことにより、手先が奥側左右下のアジャスタ脚Fに届き、調整作業が行われる(図1の(1)図、図5の(5)図を参照)。
すなわちアーム25は、ステーション11の本体部17の左右側面に沿って添装されるが、その奥側が切欠かれて、手操作空間Hとなっている(図1の(3)図の従来技術2のアーム16と比較対照)。なお、手操作空間Hの切欠形状は、図示例では四角形となっているが、三角形,円弧形,その他の形状も可能である。
ステーション11は、喫食施設Eにおいて、多数台等複数台が隣接配置により、横にぴったりと隣り合って配置される場合が多い。
この場合は、隣接配置されたステーション11の2つの手操作空間Hが、切欠き合わせとして合体形成される。
更にこの場合は、隣接配置されたステーション11の2本のアーム25上に、手操作空間Hへのガイド空間Gが合体形成される。
本発明の詳細については、以上のとおり。
《作用等》
本発明は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のように作用等する。
(1)このサービスユニット9は、カート10とステーション11に分離すると共に、両者を連結可能とした、分離型,連結型よりなる(図2の(1)図,(2)図,(3)図、図5の(1)図,(2)図を参照)。
(2)カート10には、飲食物Dの食器Cが載せられたトレイBが、上下多段に収納され、トレイBには、通電発熱体Aが組み込まれる。ステーション11は、冷却器2や制御部3等を有している(図2の(1)図,(2)図を参照)。
(3)そしてステーション11は、本体部17上部から突状部18が、前方に突出形成されている。もって、このような形状等に鑑み、ステーション11には、前方への転倒防止用のアーム25が設けられている(図1の(1)図、図2の(2)図、図4の(1)図等を参照)。
特に、カート10との非連結時における前方への転倒防止用に、ステーション11の下部の左右両側から前方にかけて、アーム25がそれぞれ設けられている。
(4)このアーム25は、次の左右位置および上下高さよりなる。すなわち、ステーション11のアーム25は、連結されるカート10に対し、これを避け干渉しない左右外側に隣接位置している。これと共に、カート10の連結のため開放されるドア7に対し、これを避け干渉しない下位に位置している。(図2の(3)図、図5の(2)図を参照)。
なお、ステーション11の本体部17と、カート10のドア7を除く本体とは、同程度の横幅よりなる。
(5)そしてアーム25は、奥側が切欠かれて、手操作空間Hとなっている(図1の(1)図、図4の(1)図,(2)図等を参照)。
そこで、(未だカート10が連結されていない状態において、)ステーション11の前方から、手操作空間Hに手を入れて伸ばすことにより、手先がステーション11の本体部17の奥側左右下のアジャスタ脚Fに届き、その調整作業が行われる(図5の(5)図を参照)。調整作業は、アジャスタ脚Fのストッパ機能調整,高さ調節等について実施される。
(6)このように本発明では、ステーション11の前方から、奥側のアジャスタ脚Fの調整が行われる。もって、例えステーション11の側面や背面が塞がっていても、床が低くても、奥側のアジャスタ脚Fの調整作業が可能となる。
(7)そこでステーション11(未だカート10が連結されていない状態)を、多数台等複数台をそれぞれ、隣接配置により横にぴったりと隣り合わせで配置する場合や(図2の(2)図,図5の(3)図を参照)、背面を壁に接して配置する場合や、ステーション11の床が低い場合等においても、奥側のアジャスタ脚Fの調整作業が可能となる(図5の(5)図を参照)。
(8)隣接配置する場合は、隣接する2つのステーション11の側面間に、それぞれ2つの手操作空間Hが合体形成される。その幅も2倍となり、奥側のアジャスタ脚Fの調整作業に十分な広さの空間が、合体形成される。
更にこの場合は、隣接するステーション11の並んだ2本のアーム25上に、それぞれガイド空間Gが合体形成される。
もって、ステーション11の前方から、この隙間スペースのガイド空間Gを介して、奥側の手操作空間Hに手を通して、アジャスタ脚Fの調整作業が行われる(図5の(5)図を参照)。これにより、調整作業が一段とスムーズ化される。
(9)そして、このようなステーション11の奥側左右下のアジャスタ脚Fの調整作業は、ステーション11の前方から手操作空間Hに手を入れて伸ばすことにより、行われる。腹ばいになったりすることもなく、その他窮屈な姿勢を要求されることもなく、姿勢的に楽に行われる。
(10)又、前記(7)に記載したように、隣接配置や壁面配置の場合でも奥側のアジャスタ脚Fの調整が可能となる。もって、ステーション11の隣接配置や壁面配置も、アジャスタ脚Fの調整がネックとなることなく、可能となる。
もって、ステーション11の喫食施設Eにおける配置効率が、向上する。
A 通電発熱体(ヒーター)
B トレイ
C 食器
D 飲食物
E 喫食施設
F アジャスタ脚
G ガイド空間
H 手操作空間
1 カート(従来技術1)
2 冷却器
3 制御部
4 操作パネル
5 ガイドレール
6 車輪
7 ドア
8 パンタグラフ
9 サービスユニット(本発明)(従来技術2)
10 カート(本発明)(従来技術2)
11 ステーション
12 給電ケーブル
13 コネクタ
14 接点端子
15 接点端子
16 アーム(従来技術2)
17 本体部
18 突状部
19 車輪
20 吹出口
21 吸気口
22 パッキン
23 電源ケーブル
24 コネクタ
25 アーム(本発明)

Claims (3)

  1. 飲食物の提供サービスに使用されるサービスユニットであって、カートとステーションとを、有しており、
    該カートは、ドア付の筐状をなし、内部にトレイが上下多段に収納保持され、該トレイ上の食器内の飲食物が、付設された通電発熱体にて予め加熱,保温されてから、該トレイごと喫食者へ提供され、
    該ステーションは、筐状をなし、該発熱体による加熱,保温前に該ドアが開放された該カートと連結され、連結により該カートの内部を冷却,保冷可能な冷却器と、該発熱体および該冷却器への給電をコントロールする制御部と、を備えており、
    かつ該ステーションは、前方への転倒防止用のアームが、下部の左右両側から前方にかけて、それぞれ設けられると共に、アジャスタ脚が、該ステーションの本体部の奥側左右下と、左右の該アームの前側下とに、それぞれ設けられており、
    左右の該アームは、奥側が切欠かれており、もって奥側の該アジャスタ脚調整用の手操作空間が形成され、前方から該手操作空間に手を入れて伸ばすと、該アジャスタ脚に届くこと、を特徴とする飲食物提供用のサービスユニット。
  2. 請求項1において、該ステーションは、該カートと同程度の横幅よりなり、
    該ステーションのアームは、該ステーションに連結される該カートに対して、干渉しない左右外側に隣接位置すると共に、該カートのドアに対して、干渉しない低位に位置し、
    該ステーションは、側面が略逆L字状をなす屈曲形状よりなり、本体部が、高さに比し奥行が小さい縦長形状をなすと共に、該本体部上部から突状部が前方へ突出形成され、
    該突状部の下が、該カート前部の連結スペースとなっていること、を特徴とする飲食物提供用のサービスユニット。
  3. 請求項2において、喫食施設において、該ステーションは複数台が横に隣りあって隣接配置され、
    隣接配置された該ステーションの2本の該アーム上に、相互間の隙間スペースが合体形成され、もって該手操作空間へのガイド空間となり、
    又、隣接配置された該ステーションの2つの該手操作空間も、合体形成されること、を特徴とする飲食物提供用のサービスユニット。
JP2020026967A 2020-02-20 2020-02-20 飲食物提供用のサービスユニット Pending JP2021129804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020026967A JP2021129804A (ja) 2020-02-20 2020-02-20 飲食物提供用のサービスユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020026967A JP2021129804A (ja) 2020-02-20 2020-02-20 飲食物提供用のサービスユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021129804A true JP2021129804A (ja) 2021-09-09

Family

ID=77551632

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020026967A Pending JP2021129804A (ja) 2020-02-20 2020-02-20 飲食物提供用のサービスユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021129804A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021169044A (ja) * 2017-04-28 2021-10-28 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021169045A (ja) * 2017-04-28 2021-10-28 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021169046A (ja) * 2020-05-27 2021-10-28 株式会社三洋物産 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021169044A (ja) * 2017-04-28 2021-10-28 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021169045A (ja) * 2017-04-28 2021-10-28 株式会社三洋物産 遊技機
JP2021169046A (ja) * 2020-05-27 2021-10-28 株式会社三洋物産 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021129804A (ja) 飲食物提供用のサービスユニット
US10897991B2 (en) Room service table
JP2021129803A (ja) 飲食物提供用のサービスユニット
US3962962A (en) System and hot cabinet server
WO1994013184A1 (en) Cabinet-style apparatus for transferring heat to food and cooling food
JPH1118846A (ja) 食事を施設内で配膳する方法及び装置
US11730263B2 (en) System for storing and delivering food trays
US6612124B1 (en) Simplified food-preparation table with easy accessibility of temperature-protected food
JP6041429B2 (ja) 食品提供システム
JP2644187B2 (ja) 給食システム
JP2006094902A (ja) 食事提供システム
US20040074399A1 (en) Food service cart assembly
JP2011067288A (ja) 収納装置
JP3863783B2 (ja) 配膳カート
JP2021126350A (ja) 飲食物提供用のサービスユニット
JP4463668B2 (ja) 給食配膳カート
JP3708249B2 (ja) 配膳車
JP2021126347A (ja) 飲食物提供用のサービスユニット
JP2021153740A (ja) 飲食物提供用のサービスユニット
JP2021153681A (ja) 飲食物提供用のサービスユニット
JP2021153750A (ja) 飲食物提供用のサービスユニット
JP2021153669A (ja) 飲食物提供用のサービスユニット
JP7261421B2 (ja) 過熱蒸気等配膳車
JPH0729955Y2 (ja) 食膳運搬車
JP3825699B2 (ja) 配膳カート

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20200306