JP2021153669A - 飲食物提供用のサービスユニット - Google Patents

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雅之 川北
Masayuki Kawakita
雅之 川北
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Abstract

【課題】第1に、ステーションを移動させることなく、冷却器の現地修理が可能となり、第2に、現地修理が不可能な場合、代替冷却器との現地入れ替えが可能となる、飲食物提供用のサービスユニットを提案する。【解決手段】このサービスユニット9では、冷却器2は、ステーション11の本体部17に、脱着可能,分離可能に収納されている。そして前面枠パネル26が、ステーション11の本体部17の前面外周に、前方より脱着,分離可能に周設されており、冷却器2は、前面枠パネル26を取り外すことにより、ステーション11から脱着,分離可能となっている。冷却器2は、ステーション11の本体部17に対し、例えば、前面枠パネル26と共に取付け固定される。すなわち、共通のネジやボルト・ナット等を用い、前面枠パネル26と共締めで取付け固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、飲食物提供用のサービスユニットに関する。すなわち、飲食物の提供サービスに使用される、サービスユニットに関する。
《技術的背景》
例えば、社員食堂,病院,療養施設,福祉施設,航空機機内等の喫食施設では、飲食物の提供サービス用にサービスカートが使用されている。この種のサービスカートは、筐状をなし、飲食物が収納され、手で押して移動されて、飲食物の提供サービスに供される。
そして最近は、冷却器やヒーターを搭載して、飲食物を冷却,保冷すると共に、加熱,保温する再加熱タイプも増加している。
《従来技術1》
図3は、従来この種サービスに使用されていた、従来技術1のサービスカート1を示す。このサービスカート1は、ヒーター等の通電発熱体Aが組み込まれたトレイBが、上下多段に収納保持されており、トレイB上の食器C内の飲食物Dが、加熱,保温されてから喫食者へ提供されていた。
これと共に冷却器2が、加熱,保温前に、サービスカート1内のトレイB,食器C,飲食物D等を、冷却,保冷すべく搭載されている。図中3は、通電発熱体Aや冷却器2の操作パネル4付の制御部であり、5は、トレイBを保持するガイドレール、6は車輪、7はドア、8は、通電発熱体A給電用のパンタグラフである。
そしてサービスカート1は、例えば次のように運用されていた。調理施設で、飲食物Dが調理されて、→食器Cに盛り付けられ、→トレイBにてサービスカート1内に収納された後、→トラック等で輸送,運搬され、→喫食施設にて、飲食物DがトレイBごと喫食者に提供される。
そして喫食施設では、上述した冷却,保冷と加熱,保温とが、順次実施されていた。
このような従来技術1のサービスカート1としては、例えば、次の特許文献1,2に示されたものが挙げられる。
特開2005−296338号公報 特開2006−218088号公報
《従来技術1の課題》
ところで、この従来技術1のサービスカート1については、次の問題が課題として指摘されていた。まず冷却器2が、トラック等にて輸送,運搬される際、振動や衝撃により故障し易かった。
又、サービスカート1には、トレイB,食器C,飲食物D,ガイドレール5,パンタグラフ8や、通電発熱体A,冷却器2,制御部3等々が搭載されており、重量が重く、押して移動させるのに労力を要すると共に、製造コスト高でもあり、交換需要への対応も容易でなかった。
又、冷却器2の設置に場所的,構造的制約があり、その本体,吐出口,吸込口等の大きさや仕様が制限され、内部を均一に冷却,保冷しにくかった。
《従来技術2》
そこで、このような従来技術1の課題を解決すべく、図2に示したサービスユニット9が、従来技術2として最近開発されている(但し図2において、(2)図,(3)図中の取付穴27等は本発明のみに関し、従来技術2には関しない)。
この従来技術2のサービスユニット9は、カート10とステーション11とに分離されると共に、両者が連結可能となっている。
そのカート10には、トレイB,食器C,飲食物D,通電発熱体A等は搭載されるが、従来技術1のサービスカート1のように、冷却器2や制御部3は搭載されず、これらはステーション11側に搭載されている。
ステーション11は、喫食施設Eに常設されている。カート10は、調理施設で食器Cに飲食物Dが盛り付けられた後、→喫食施設Eに移動,運搬されて、→ステーション11とドア7を開放して連結され、→もって、ステーション11側の冷却器2により、カート10内部が冷却,保冷される。→そして事後、通電発熱体Aにて加熱,保温されるようになっている。
このような従来技術2によると、前述した従来技術1の問題が解決される。すなわち、ステーション11に搭載された冷却器2は、屋外を輸送,運搬されず、故障が抑制され、カート10は、軽量化されコスト面にも優れている。更に、冷却器2の本体,吹出口,吸気口等が大型化,多様化され、冷却,保冷性能も向上する。
そして、このような従来技術2のサービスユニット9において、冷却器2は、ステーション11に一体的に搭載されていた。
すなわち冷却器2は、ステーション11の本体部17に対し一体的に作り付けられ、シーリング剤等を用い密閉接合状態で一体的に搭載されており、ステーション11からは脱着不能,分離不能となっていた。
《従来技術2の課題》
ところで、このような従来技術2のサービスユニット9については、次の問題が課題として指摘されていた。
第1に、冷却器2が故障した場合、現地での修理作業に手間取る、という問題が指摘されていた。
・冷却器2の故障が、喫食施設E等の現場でも修理が可能な程度の場合でも、そのままの状態では修理ができず、修理のためステーション11ごと一旦移動を要することが多い。そして、その移動が容易でなかった。
・冷却器2(例えば重量40kg程度)を、一体的に搭載したステンレス製等のステーション11は、極めて重く(例えば総重量80kg程度)、移動が容易でなかった。
・しかもステーション11は、据付調整されている場合も多く、この面からも移動が容易でなかった。すなわちステーション11は、通常、車輪19で移動された後、アジャスタ脚Fにて高さ調整され、ストッパ据付されている。もってこのようなアジャスタ脚Fの据付調整を一旦解除して始めて、車輪19による移動が可能となっていた。
・特に、ステーション11は、喫食施設Eでは多数台等複数台が、横に隣り合わせで隣接配置される場合が多い。又、壁を背に配置される場合も多い。このような場合、隣のステーション11や背後の壁が修理の邪魔となるので、ステーション11の移動が必須的となっていたが、上述により移動は容易でなかった。
・このように、冷却器2が故障した場合、冷却器2を一体的に搭載したステーション11の現地での移動が容易でなく、もって修理に手間取っていた。修理作業が長時間化し、再起動までが長期化し、作業効率が悪く、修理費用も嵩み、修理作業時間帯の自由度も低い、等々の問題が指摘されていた。
第2に、喫食施設E等の現地では、修理ができない程度の冷却器2の故障が発生した場合は、冷却器2を一体的に搭載したステーション11ごと、現地から引き上げる必要があった。
もって、喫食施設E等の現地では、復旧に時間を要し、不稼働が長時間化し、再起動までが長期化し、円滑な運用が中断し、その分費用も嵩む、等々の問題が指摘されていた。
《本発明について》
本発明の飲食物提供用のサービスユニットは、このような実情に鑑み、上記従来技術2の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、ステーションを移動させることなく、冷却器の現地修理が可能となり、第2に、現地修理が不可能な場合、代替冷却器との現地入れ替えが可能となる、飲食物提供用のサービスユニットを提案することを、目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の飲食物提供用のサービスユニットは、飲食物の提供サービスに使用され、カートとステーションとを、有している。
該カートは、ドア付の筐状をなし、内部にトレイが上下多段に収納保持され、該トレイ上の食器内の飲食物が、付設された通電発熱体にて予め加熱,保温されてから、該トレイごと喫食者へ提供される。
該ステーションは、筐状をなし、該発熱体による加熱,保温前に該ドアが開放された該カートと連結され、連結により該カートの内部を冷却,保冷可能な冷却器を備えている。
そして該冷却器が、該ステーション内に、前方より脱着,分離可能に収納されていること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。
請求項2の飲食物提供用のサービスユニットでは、前面枠パネルが、該ステーション本体部の前面外周に、前方より脱着,分離可能に周設されている。
そして該冷却器は、該ステーション本体部に対し、該前面枠パネルと共に取付けられ、該前面枠パネルを取り外すことにより、該ステーション本体部から脱着,分離可能となっていること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。
請求項3の飲食物提供用のサービスユニットでは、請求項2において、請求項2では、該冷却器は、該ステーション本体部に対し、該前面枠パネルと共に取付けられていた。
しかしこれによらず、該前面枠パネルは、該ステーション本体部に対し、単独で取付けられ、もって該冷却器が、該ステーション本体部内に収納されている。
もって該冷却器は、該前面枠パネルを取り外すことにより、該ステーション本体部から脱着,分離可能となっていること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)このサービスユニットは、カートとステーションの分離,連結構造よりなる。
(2)カートは、飲食物の食器が載せられたトレイが多段に収納され、通電発熱体が組み込まれている。ステーションは、冷却器を有している。
(3)そして冷却器は、ステーション内に、前面枠パネルを取り外すことにより、脱着,分離可能に収納されている。
(4)そこで冷却器が、喫食施設等の現地で修理可能な程度にて故障した場合は、冷却器をステーションから前方へ分離し取り外すことにより、修理が行われる。
現地でその場で、ステーションを動かし移動させることもなく、手間取らずすばやく修理可能、そして再稼動可能となる。
(5)特に、ステーションが多数台等複数台、横に隣り合わせで配置されたり、壁を背に配置されている場合、その移動は容易でないが、ステーションを動かし移動させることなく、その場で手間取らずすばやく修理可能となる。
(6)これに対し冷却器の故障が、喫食施設等の現地では修理不可能な程度の場合は、現地で故障した冷却器を取り外して、代替冷却器と取り替えることにより、すばやく再稼動可能となる。
(7)そこで本発明は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、ステーションを移動させることなく、冷却器の現地修理が可能となる。
本発明の飲食物提供用のサービスユニットでは、冷却器が故障し、喫食施設等の現地で修理が可能な程度の故障の場合は、現地でステーションから故障した冷却器を取り外して、修理が実施される。
もって、修理作業時間が短縮され、すばやく再稼動できるようになり、作業効率が向上し、修理費用も低減され、修理作業時間帯の自由度も向上する。
前述したこの種従来技術のように、冷却器を一体的に搭載した重量が重いステーションを、修理のため移動させることなく、据付調整解除を要することもなく、修理が手間取らず実施される。
《第2の効果》
第2に、現地修理が不可能な場合、代替冷却器との現地入れ替えが可能となる。
本発明の飲食物提供用のサービスユニットでは、喫食施設等の現地では修理ができない程度の冷却器の故障が発生した場合は、故障した冷却器を取り外して、代替冷却器と取り替えることにより、すばやく再稼動できるようになる。現地でその場で即再稼動可能である。
前述したこの種従来技術のように、冷却器が故障したステーションごと現地から引き上げていたのに比し、復旧に時間がかからず、不稼働時間が短縮化され、円滑な運用が継続され、その分費用も低減される。
このように、この種従来技術に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供する、斜視図である。そして(1)図は、ステーション本体、(2)図は、前面枠パネル、(3)図は、冷却器を示す。 飲食物提供用のサービスユニットの説明に供する。そして(1)図は、カートの斜視図、(2)図は、ステーションの斜視図、(3)図は、連結された両者の側面図である。 この種従来技術の説明に供する、斜視図である。そして(1)図は、サービスカートを示し、(2)図は、トレイ,食器,飲食物等を示す。 本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供する写真である。そして(1)図は、ステーションを示し、(2)図は、取り外された前面枠パネル等を示し、(3)図は、取り外された冷却器を示す。 飲食物提供用のサービスユニットの説明に供する写真である。そして(1)図は、連結前のカートとステーションを示し、(2)図は、連結されたカートとステーションを示す。
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
《サービスユニット9の概要》
まず、本発明の前提となるサービスユニット9について、図2,図5を参照して説明する。その概要については、次のとおり。
この飲食物提供用のサービスユニット9は、飲食物Dの提供サービスに使用され、カート10とステーション11とを、有している。カート10とステーション11とに、2つに分けられ分離されると共に、両者が連結可能である。
カート10は、ドア7付の筐状をなし、内部に通電発熱体Aが組み込まれたトレイBが、上下多段に出し入れ自在に収納保持される。そして、通電発熱体A上に置かれた食器C内の飲食物Dが、予め加熱,保温されてから、トレイBごと喫食者へ提供される。
ステーション11は、筐状をなし、通電発熱体Aによる加熱,保温前に、ドア7が開放されたカート10と連結される。そして、連結によりカート10の内部を冷却,保冷可能な冷却器2と、通電発熱体Aや冷却器2への給電をコントロールする操作パネル4付の制御部3と、を備えている。
ステーション11は、喫食施設Eに常設される。カート10は、調理施設で食器Cに飲食物Dが盛り付けられた後、喫食施設Eに移動,運搬されて、ステーション11と連結される。
サービスユニット9の概要については、以上のとおり。
《サービスユニット9の詳細》
サービスユニット9について、更に詳述する。
カート10は、天板,側板,床板,ドア7等を備え、高さに比し横幅が短く奥行が長い縦長形状をなす。床板の四隅下に車輪6が付設されている。ドア7は、片開き式よりなり、図示例のように前後両面に設けられた両開きタイプや、前面のみに設けられ背面がリア板で閉鎖された片開きタイプがある。
カート10の両側面内側には、ガイドレール5が、左右で対向して上下多段に固設されており、左右のガイドレール5間にトレイBが収納保持される。トレイBは、面状ヒーターその他の通電発熱体Aが組み込まれ、食器C内の飲食物Dが加熱,保温された後、喫食者に提供される。
カート10は、通電発熱体Aへの給電部を備えている。給電部は、ステーション11からの給電ケーブル12に接続されるコネクタ13と、コネクタ13に接続されたパンタグラフ8の接点端子14と、接点端子14に接触する通電発熱体Aの接点端子15(図3の(2)図を参照)とを、備えている。
ステーション11は、側面が略逆L字状をなす屈曲形状よりなり、本体部17が、高さに比し奥行や幅が短い縦長形状をなすと共に、本体部17上部から前方へ向け、突状部18が突出形成されている。突状部18の下が、カート10前部の連結スペースとなっている。
そして本体部17には、下部の左右両側から前方にかけて、前方への転倒防止用のアーム16が、それぞれ設けられている。本体部17の奥側左右下と、左右のアーム16の前側下とには、それぞれ、図示例では車輪19とアジャスタ脚Fが付設されている。このような図示例によらず、車輪19は設けられず、アジャスタ脚Fのみが設けられる場合もある。
そしてステーション11は、冷却器2と制御部3とが搭載されていると共に、給電部を備えている。給電部は、外部電源からの電源ケーブル23に接続されるコネクタ24と、冷却器2への配線と、カート10への給電ケーブル12とを、備えている。
サービスユニット9による飲食物Dの提供サービスについて、代表的運用例は、次の(イ)〜(ル)のとおり。
(イ)ステーション11は、喫食施設Eに常設されている。
(ロ)調理施設では、飲食物Dが盛り付けられた食器Cが、トレイBにセットされて、カート10に収納される。
(ハ)そしてカート10は、まず、調理施設のチルド庫等に保管される。
(ニ)カート10は搬出時間になると、冷却バン等のトラックへ移動され、車載の冷却装置で冷却,保冷しながら、喫食施設Eまで輸送,運搬される。
(ホ)カート10は、喫食施設Eに到着すると、ステーション11に連結される。カート10のコネクタ13に、ステーション11からの給電ケーブル12が接続される。
(ヘ)カート10側は、270度開放したドア7の開放面が、連結箇所となる。これに対しステーション11側は、連結箇所に冷却器2の表面板,吹出口20,吸気口21等が配されている。
(ト)連結後、ステーション11の制御部3の操作パネル4を操作することにより、運転が開始され、冷却器2にてカート10内部が冷却,保冷される。
(チ)喫食時間の30分程前になると、制御部3により冷却器2の運転が停止され、トレイBの通電発熱体Aにて、食器C内の飲食物Dが加熱,保温される。
(リ)所定時間経過すると、カート10は、コネクタ13と給電ケーブル12との接続が解除され、ステーション11との連結が解除される。
(ヌ)それからカート10は、喫食施設E内の食事場所まで押して移動され、食器Cの飲食物Dが、トレイBごと取り出されて喫食者に提供される。
(ル)カート10は、食事が終了すると、下膳された食器CやトレイBが回収され、喫食施設Eからトラックで輸送,運搬されて、調理施設にて待機する。
サービスユニット9の詳細については、以上のとおり。
《冷却器2について》
以下、本発明の冷却器2について、図1,図2,図4を参照して、説明する。
冷却器2は、ステーション11に搭載されている。すなわち、ステーション11の本体部17内に、前方より脱着可能,分離可能に収納されている。
そして冷却器2は、カート10との連結箇所となる金属板の表面板に、吹出口20と吸気口21が配されると共に、表面板の外周にパッキン22が周設されている。もって、内部付設されたファンにて、吹出口20,カート10内部,吸気口21等について、冷気エアーを循環させることにより、カート10内部を強制冷却,保冷する。
25はハーネスであり、冷却器2への給電部や信号部よりなる(図1の(3)図を参照)。ハーネス25のコネクタを、ステーション11の制御部3からのハーネスのコネクタに、接続することにより、冷却器2への給電や信号伝達が行われる。
上述したように冷却器2は、ステーション11の本体部17に、脱着可能,分離可能に収納されている。これについて更に詳述する。
まず前面枠パネル26が、ステーション11の本体部17の前面外周に、前方より脱着,分離可能に周設されている。そして図示例では、冷却器2は、ステーション11の本体部17に対し、前面枠パネル26と共に取付けられており、前面枠パネル26を取り外すことにより、本体部17から脱着,分離可能となっている。
すなわち冷却器2は、前面枠パネル26と内外・前後の関係で配置されると共に、図示例では、前面枠パネル26と共締めで、本体部17に取付け固定されている。両者共通のネジ,ボルト・ナット,その他を使用して、本体部17に取付け固定されている。図中27は取付穴である。
このように冷却器2は、ステーション11と分離可能なユニット構造よりなる。
なお、図示例では上述したように、冷却器2は、ステーション11の本体部17に対し、前面枠パネル26と共に取付けられていたが、これによらない構成も可能である。
すなわち前面枠パネル26が、ステーション11の本体部17に対し単独で取付け固定され、前面枠パネル26を取り外すことにより、冷却器2をステーション11から脱着,分離可能とした構成も可能である。
この場合、冷却器2は、単独で独立して前面枠パネル26とは別に、ステーション11の本体部17に対し取付け固定しても良いが、取付け固定することなく、単に前面枠パネル26の奥側に収納するだけでも良い。
冷却器2については、以上のとおり。
《作用等》
本発明は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のように作用等する。
(1)このサービスユニット9は、カート10とステーション11に分離すると共に、両者を連結可能とした、分離型,連結型よりなる(図2,図5を参照)。
(2)カート10には、飲食物Dの食器Cが載せられたトレイBが、上下多段に収納され、トレイBには、通電発熱体Aが組み込まれる。ステーション11は、冷却器2や制御部3等を有している(図2を参照)。
(3)本発明のサービスユニット9では、冷却器2が、ステーション11の本体部17に、脱着可能,分離可能に収納されている。そして、前面枠パネル26を取り外すことにより、ステーション11前方から分離,取り外し可能である(図1,図4を参照)。
(4)そこで冷却器2が故障し、故障の程度が、喫食施設E等の現地で修理が可能な場合は、次のとおり。
この場合は、現地でステーション11から故障した冷却器2を分離し取り外して、修理が実施される。現地でその場で、修理のためステーション11を動かし移動させることもなく、冷却器2をステーション11から前方へ取り出すことにより、ステーション11の前方スペース等で、手間取らずすばやく修理可能、そして再稼動可能となる。
(5)ところで、喫食施設E等の現地では、ステーション11が多数台等複数台、横に隣合わせで配置されたり、壁を背に配置される場合が多い。このような場合、ステーションの移動は特に容易でない。
これに対し本発明では、このような場合も、ステーション11を動かし移動させなくて済み、修理の手間が大きく軽減される。故障した冷却器2を、ステーション11から前方へ取り出すことにより、修理が手間取らずすばやく可能となる。
(6)これに対し、冷却器2の故障の程度が、喫食施設E等の現地では修理不可能な場合については、次のとおり。
この場合は、現地で故障した冷却器2をステーション11から分離し取り外して、代替冷却器2と入れ替えて取り替えることにより、すばやく再稼動可能となる。
本発明の作用等については、以上のとおり。
A 通電発熱体(ヒーター)
B トレイ
C 食器
D 飲食物
E 喫食施設
F アジャスタ脚
1 サービスカート
2 冷却器
3 制御部
4 操作パネル
5 ガイドレール
6 車輪
7 ドア
8 パンタグラフ
9 サービスユニット
10 カート
11 ステーション
12 給電ケーブル
13 コネクタ
14 接点端子
15 接点端子
16 アーム
17 本体部
18 突状部
19 車輪
20 吹出口
21 吸気口
22 パッキン
23 電源ケーブル
24 コネクタ
25 ハーネス
26 前面枠パネル
27 取付穴

Claims (3)

  1. 飲食物の提供サービスに使用されるサービスユニットであって、カートとステーションとを、有しており、
    該カートは、ドア付の筐状をなし、内部にトレイが上下多段に収納保持され、該トレイ上の食器内の飲食物が、付設された通電発熱体にて予め加熱,保温されてから、該トレイごと喫食者へ提供され、
    該ステーションは、筐状をなし、該発熱体による加熱,保温前に該ドアが開放された該カートと連結され、連結により該カートの内部を冷却,保冷可能な冷却器を備えており、
    該冷却器が、該ステーション内に、前方より脱着,分離可能に収納されていること、を特徴とする、飲食物提供用のサービスユニット。
  2. 請求項1において、前面枠パネルが、該ステーション本体部の前面外周に、前方より脱着,分離可能に周設されており、
    該冷却器は、該ステーション本体部に対し、該前面枠パネルと共に取付けられ、該前面枠パネルを取り外すことにより、該ステーション本体部から脱着,分離可能となっていること、を特徴とする、飲食物提供用のサービスユニット。
  3. 請求項2において、請求項2では、該冷却器は、該ステーション本体部に対し、該前面枠パネルと共に取付けられていたが、これによらず、
    該前面枠パネルは、該ステーション本体部に対し、単独で取付けられ、もって該冷却器が、該ステーション本体部内に収納されており、
    該冷却器は、該前面枠パネルを取り外すことにより、該ステーション本体部から脱着,分離可能となっていること、を特徴とする、飲食物提供用のサービスユニット。
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