JP3168314B2 - 冷蔵ショーケース - Google Patents

冷蔵ショーケース

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JP3168314B2 JP28288394A JP28288394A JP3168314B2 JP 3168314 B2 JP3168314 B2 JP 3168314B2 JP 28288394 A JP28288394 A JP 28288394A JP 28288394 A JP28288394 A JP 28288394A JP 3168314 B2 JP3168314 B2 JP 3168314B2
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紀夫 渡邊
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西片 新治
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷蔵ショーケースの
改良に係り、特に商品販売設備としての冷蔵ショーケー
スの構造の合理化に関する。
【0002】
【従来の技術】ジュース缶や炭酸飲料缶等の飲料缶や飲
料ボトルはコンビニエンスストアの店内等で冷蔵ショー
ケースに格納され、消費者は容易に扉を開けて好みのも
のを選択して購入する方法が採られている。
【0003】冷蔵ショーケース内に格納されていた飲料
缶等は、取出された後暫くの間は充分に冷たく、特に暑
い季節においては飲用に供するのに好適である。
【0004】上記したように、冷蔵ショーケースは、販
売店にとっても消費者にとっても非常に便利な設備であ
り、広く利用されている。
【0005】しかしながらこの設備はショーケースとい
う特殊性から外観デザインの陳腐化が以外と速く、設置
後数年でデザインに見劣りが生じてくることが多い。
【0006】又、ショーケース内は常に冷却空気で吹か
れるため、壁面や棚表面での結露が著しく、フレームの
錆の発生や、ごみの堆積もあって、外観的に寿命が短い
という欠点もある。
【0007】従って、設備投資という点から見ると、必
ずしも投資効果が充分であるとは言えない問題点があ
る。
【0008】しかして、一般の冷蔵ショーケースの構造
は、上部は透明な板からつくられた箱構造のショーケー
ス部分となっており、下部はコンプレッサを主体とする
冷風発生装置部分となっている。
【0009】上記のショーケース部分と冷風発生装置部
分とについて、夫々の使用上の寿命について考察する
と、ショーケース部分については上記したように、デザ
インの陳腐化や汚れによる損傷のため寿命は数年という
短期間である。
【0010】しかしながら、冷風発生装置部分は外部に
対する露出部分がないため、外観的には全く問題となら
ず、純然たる機能上の寿命だけについて考慮すれば充分
であり、通常の使用状態で十数年以上の寿命をもってい
ることが経験的に知られているところである。
【0011】又、生産コストの面から見ると、冷風発生
装置部分は精密機械であるコンプレッサやファンを内蔵
しており、単なる箱構造であるショーケース部分に比べ
ると、コストに占める比重が大きい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】冷蔵ショーケースの一
部であるショーケース部分の寿命が尽きた為に、ショー
ケースに比べて数倍の寿命をもち、しかも価格的に比重
の大きい冷風発生装置部分を含めた設備一式を廃却し、
新規設備を導入することは、省資源の立場からも不都合
であるし、設備投資の面から見ても無駄が多い。
【0013】従って、冷風発生装置部分については再利
用し、ショーケース部分のみを新規製品と交換すること
が容易にできればその効果は甚大である。
【0014】この発明は、冷風発生装置部分を容易に交
換できるようにし、以て、従来の冷蔵ショーケースが有
する上記不都合を解消し得る冷蔵ショーケースを提供す
ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、少なくともコンプレッサ、コンプレッ
サ冷却ファン、熱交換器、冷風ファン及び電気制御盤を
1つのフレーム上に配設、固定して冷風発生装置ユニッ
トを構成し、一方、縦部材及び横部材を組合わせたフレ
ームの下方に水平な底板を設けて、この底板の上方に飲
料缶等を陳列するショーケースを、下方に冷風発生装置
ユニットを収納する空間を設け、ショーケースの少なく
とも一面を透明パネルで囲み、前面にドアを開閉可能に
設けると共に、ショーケース内空間をその底面に開口し
た冷却空気吹出口及び冷却空気吸込口を夫々第2及び第
1ノズルを介して冷風発生装置ユニット収納空間に連通
させ、他方、冷風発生装置ユニットを冷風発生装置ユニ
ット収納空間に着脱可能に収納すると共に、冷風発生装
置ユニットの冷却空気出口ノズルと第1ノズル、及び冷
却空気入口ノズルと第2ノズルとを、夫々可撓性の連結
管で接続したことを特徴とする。
【0016】
【作用】上記のように構成された、この発明による冷蔵
ショーケースは、先ず、冷風発生装置ユニットにおいて
コンプレッサによる冷媒の圧縮工程と断熱膨張工程によ
り冷媒を冷却し熱交換機の1次側に導入される。
【0017】一方、冷風用ブロワーからの吹出し空気は
熱交換機の2次側に導入され、吹出し空気の有する熱量
を冷媒に吸収させて冷却空気となる。
【0018】得られた冷却空気は、連結管を通ってショ
ーケース内に吹き込まれる。
【0019】ショーケース内に格納された飲料缶は摂氏
5度程度までに冷却され、飲用に供するのに適した温度
となる。
【0020】ショーケース内を循環した冷却空気は飲料
缶から熱を奪うことにより温度が上昇し、再冷却のため
に循環用の連結管を通して冷風用ブロワーの吸引口に導
入される。
【0021】数年間使用すると、ショーケースの内外は
機械的損傷や、結露による腐蝕の為外観的に見劣りがし
てくる。
【0022】又、消費者の好みの変化により、ショーケ
ースの外観デザインも陳腐化してくるのが普通である。
【0023】そこで、この発明では、ショーケースのみ
を新規のものと交換して冷風発生装置ユニットは再利用
することとする。
【0024】このためには、ショーケースと冷風発生装
置ユニットとを結んでいる連結管を取外す。
【0025】次に、ボルト・ナット等により簡単にショ
ーケースに取り付けられている冷風発生装置ユニットを
スパナ等の簡単な工具を使用して取外す。
【0026】選練された新規のデザインのショーケース
を設置後、このショーケースに上記取外した冷風発生装
置ユニットを組込み、連結管を元通りに取付けることに
より、新規設備と同等に取扱い使用する。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。この発明の実施例について説明する前に、従来
から使用されている冷蔵ショーケースの概略構造につい
て説明する。
【0028】図1は従来から使用されている冷蔵ショー
ケース1の外観を示し、縦部材2及び横部材3から成る
溶接構造のフレームで装置全体を支持し、下端にはキャ
スター4を配設して、設置場所の移動を容易にしてい
る。
【0029】ショーケース部分は側面及び背面を透明な
パネルで囲み、前面にはドア5をヒンジ6により開閉可
能に支承し、ドア内部には複数のラック7を適当な間隔
をおいて取付け、その上に飲料缶8等を載せて展示する
ようになっている。
【0030】又、ラックの下方には、冷却空気吹出口9
及び循環用の冷却空気吸込口10が上方を向いて配設さ
れており、後述する冷風発生装置から導入された冷却空
気を冷却空気吹出口9から上方に向けて吹出して、ショ
ーケース内を冷却する。
【0031】又、この冷却空気は、循環して再使用する
ため、冷却空気吸込口10から冷風発生装置に戻され
る。
【0032】尚、ショーケース内部を明るくする為に、
例えば蛍光燈などの照明11が項部内面に配設されてい
るのが普通である。
【0033】冷風発生装置用の各機器は通常ショーケー
スの下方に配設され、化粧カバー12により目隠しさ
れ、外観を美化している。
【0034】化粧カバー12を取り外した状態を図2に
示す。冷風発生に必要な、コンプレッサ13、コンプレ
ッサ冷却ファン14、熱交換機15、電気制御盤16そ
の他の機器が、サブベース17、取付ブラケット18、
サブフレーム19等を介して、フレームの縦部材2或は
横部材3に取付けられている。
【0035】従来の冷蔵ショーケースは、上記構造した
構造の為、冷風発生装置の構成機器を一纏めにして取外
すことができない構造となっている。
【0036】一方、この発明の一実施例による冷蔵ショ
ーケースのショーケースを図3に示す。このショーケー
ス20は、縦部材2及び横部材3から成る溶接構造のフ
レームでショーケース全体を支持し、各縦部材2の下端
にはキャスター4、4を装着して、設置場所の変更を容
易にしている。
【0037】又、このショーケースの側面及び背面を透
明なパネルで囲み、前面にはドア5、5をヒンジ6によ
り開閉可能に支承し、ショーケース内部には複数のラッ
ク7、7を適当な間隔をおいて取付け、その上に飲料缶
8、8等を載せて展示するようになっている。
【0038】更に又、ラックの下方には冷却空気吹出口
9及び冷却空気吸込口10が上方を向いて開口してお
り、後述する冷風発生装置ユニットから連結管を通して
導入された冷却空気を冷却空気吹出口9から上方に向け
て吹出して、ショーケース内を冷却する。
【0039】又、この冷却空気は循環して再使用するた
め、冷却空気吸込口10を経て冷風発生装置ユニットに
戻される。上記したショーケースの構造は、従来の冷蔵
ショーケースのそれとほぼ同様である。
【0040】 尚、図6に示すように、ショーケースの
底板21の下面には、上記冷却空気吸込口10にに接続
された第1ノズル22、及び冷却空気吹出口9に接続さ
れた第2ノズル23が夫々配設されている。
【0041】他方、ショーケースの縦部材2の下端近く
には冷風発生装置ユニットを取付ける為の水平な取付ベ
ース24が溶接その他の方法により取付けられており、
取付ベース24の上面には一対の逆L字形ブラケット2
5、25が固設されている。
【0042】上記取付ベース24の上面には、逆L字形
ブラケット25、25を介して、次に述べる冷風発生装
置ユニット26が着脱可能に装着される。
【0043】図4、5は冷風発生装置ユニット26の構
成の一例を示し、この冷風発生装置ユニット26は、フ
レーム27上に所要の機器であるコンプレッサ13、コ
ンプレッサ冷却ファン14、冷媒連通管28、29(図
4参照)、熱交換機15、冷風ファン30(図4参
照)、冷却空気出口ノズル31、冷却空気入口ノズル3
2、電気制御盤16等を配設している。
【0044】冷風発生原理については、通常のエアコン
の冷風発生原理と同じであるし、この発明の要旨ではな
いので、更に詳細な説明を省略する。
【0045】フレーム27の下端両側にはフランジ3
3、33が溶接その他の結合方法により取付けられてい
る。図示の実施例では、フレーム27を構成する断面L
字形鋼の水平部分をフランジとしている。
【0046】左右のフランジ33、33の間隔は、ショ
ーケースの取付けベース24に配設された左右の逆L字
形ブラケット25、25の垂直部分の間隔よりやや小さ
く設定されている。
【0047】そして、前記したショーケース20に冷風
発生装置ユニット26を装着するには、図6に示すよう
に、冷風発生装置ユニットのフランジ33をショーケー
スの逆L字形ブラケット25に係合させ、締付けボルト
34、34により固定する。
【0048】尚、このときフランジ33と逆L字形ブラ
ケット25との間に、防震ゴムを挟着してもよい。
【0049】 逆L字形ブラケット5の間隔とフラン
33の間隔は上述したようにほぼ等しく、相互に平行
である。
【0050】そこで、冷風発生装置ユニット26をショ
ーケース20に装着するには、先ず、冷風発生装置ユニ
ット26を持上げて、フランジ33、33の先端を逆L
字形ブラケット25、25の手前に挿入し、冷風発生装
置ユニット26の重量の一部を取付ベース24にかけて
やれば、あとは、前方に滑り込ませるだけで済むから作
業は至って容易である。
【0051】次に、ショーケース底面の第1ノズル22
と冷却空気出口ノズル31とを連結管35で連結する。
【0052】この連結管35は弾性材質のゴム或はプラ
スチックから構成され、蛇腹構造の中空パイプ構造とな
っており、その内径は第1ノズル22及び冷却空気出口
ノズル31の外径よりやや大きく設定されている。
【0053】連結管35を第1ノズル22及び冷却空気
出口ノズル31の外側に被嵌させた後、外側から留め金
(図示せず)で締め付けて固定する。留め金は市販のホ
ース用留め金が使用できる。
【0054】同様にして、ショーケース底面の第2ノズ
ル23と冷却空気入口ノズル32とを連結管35で連結
する。
【0055】又、図6に示すように、ショーケースの照
明11に電力を供給するために、電気制御盤16から引
き出されたコンセント36をショーケースのリセプタク
ル37に差込む。
【0056】以上でショーケース20、冷風発生装置ユ
ニット26、連結管35、35及びコンセント36の結
合が終了する。
【0057】このあと、図1に示されたと同様に、防塵
の為、及び外観の美化の為に化粧カバー12を取付けて
作業は完了する。
【0058】図7は、この発明の他の実施例を示し、こ
の実施例におけるショーケースは全体の形状が円筒形フ
レーム20から成り、前述の実施例の直方体のショーケ
ース20とは全く異なった外観デザインとなっている。
【0059】円筒形フレーム20は下方に冷風発生装置
ユニットを取り付けるための逆L字形ブラケット25、
25を配設している。
【0060】左右のブラケット25、25の間隔もフレ
ーム27、27のそれと等しく、直方体のショーケース
20に取り付けたものと同じ冷風発生装置ユニット26
が共通に使用できる。
【0061】上述の如くショーケース20に冷風発生装
置ユニット26をセットしたこの発明による冷蔵ショー
ケースは、冷風発生装置ユニット26により冷却空気を
発生し、これを連結管35を通して、ショーケース20
内に送り込み、ショーケース内の飲料缶を冷却すること
は前記した直方体のショーケースを有する冷蔵ショーケ
ースと同様である。
【0062】尚、冷風発生装置ユニット26をショーケ
ースにセットするための連結装置は、上述した実施例に
於ける逆L字形ブラケット25とフランジ33の係合に
限定されることなく、種々の連結方法を採用することが
できることは言うまでもない。
【0063】例えば、機能ブロックとしての冷風発生装
置ユニットを、単に取付ベース24にボルト止めするこ
とによっても、充分ショーケース及び冷風発生装置ユニ
ットの結合という目的を達成することができる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、耐用寿命の短いショーケースと、耐用寿命の長い
冷風発生装置ユニットとを随時着脱できる構造としたた
め、ショーケースの寿命がきた場合には、冷風発生装置
ユニットはそのまま使用し、ショーケースのみを新規な
ものと交換することが簡単に行えるので、省資源化をは
かれるとともに、設備投資の合理化が図れるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来から使用されている冷蔵ショーケースの外
観図。
【図2】従来から使用されている冷蔵ショーケースの化
粧カバーを取外したときの冷風発生装置部分の外観図。
【図3】この発明の冷蔵ショーケースの外観斜視図。
【図4】この発明の冷蔵ショーケースの冷風発生装置ユ
ニットの平面図。
【図5】図4のV−V線から見た冷風発生装置ユニット
の側面図。
【図6】冷風発生装置ユニットをショーケースにセット
した状態を示す側面図。
【図7】この発明の他の実施例におけるショーケースの
外観斜視図。
【符号の説明】
1 従来から使用されている冷蔵ショーケース。 2 縦部材 3 横部材 4 キャスター 5 ドア 6 ヒンジ 7 ラック 8 飲料缶 9 冷却空気吹出口 10 冷却空気吸込口 11 照明 12 化粧カバー 13 コンプレッサ 14 コンプレッサ冷却ファン 15 熱交換機 16 電気制御盤 17 サブベース 18 取付ブラケット 19 サブフレーム 20 この発明の冷蔵ショーケースのショーケース 21 底板 22 第1ノズル 23 第2ノズル 24 取付ベース 25 逆L字形ブラケット 26 冷風発生装置ユニット 27 フレーム 28 冷媒連通管 29 冷媒連通管 30 冷風ファン 31 冷却空気出口ノズル 32 冷却空気入り口ノズル 33 フランジ 34 締付ボルト 35 連結管 36 コンセント 37 リセプタクル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 19/02 A47F 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともコンプレッサ、コンプレッサ
    冷却ファン、熱交換器、冷風ファン及び電気制御盤を1
    つのフレーム上に配設、固定して冷風発生装置ユニット
    を構成し、一方、縦部材及び横部材を組合わせたフレー
    ムの下方に水平な底板を設けて、この底板の上方に飲料
    缶等を陳列するショーケースを、下方に冷風発生装置ユ
    ニットを収納する空間を設け、ショーケースの少なくと
    も一面を透明パネルで囲み、前面にドアを開閉可能に設
    けると共に、ショーケース内空間をその底面に開口した
    冷却空気吹出口及び冷却空気吸込口を夫々第2及び第1
    ノズルを介して冷風発生装置ユニット収納空間に連通さ
    せ、他方、冷風発生装置ユニットを冷風発生装置ユニッ
    ト収納空間に着脱可能に収納すると共に、冷風発生装置
    ユニットの冷却空気出口ノズルと第1ノズル、及び冷却
    空気入口ノズルと第2ノズルとを、夫々可撓性の連結管
    で接続したことを特徴とする冷蔵ショーケース。
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