JP2021153703A - 飲食物提供用のサービスユニット - Google Patents

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雅之 川北
Masayuki Kawakita
雅之 川北
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Abstract

【課題】第1に、カートのステーションへの連結や切り離しに際し、給電ケーブルが邪魔にならず、第2に、給電ケーブル等の損傷も防止される、飲食物提供用のサービスユニットを提案する。【解決手段】このサービスユニット9のステーション11は、カートへの給電ケーブル25を備えている。そして給電ケーブル25は、ケーブル本体251が、ステーション11内に収納可能となっている。すなわち給電ケーブル25は、非使用待機時において、ケーブル本体251が、ステーション11内の収納スペース26内に、例えば環状湾曲されて収納され、コネクタ252が、ステーション11前面に操作パネル4と共に配置される。又、給電ケーブル25は、接続使用時において、ケーブル本体251が、収納スペース26内から引き出されて、コネクタ252が、カートのコネクタに接続される。【選択図】図1

Description

本発明は、飲食物提供用のサービスユニットに関する。すなわち、飲食物の提供サービスに使用される、サービスユニットに関する。
《技術的背景》
例えば、社員食堂,病院,療養施設,福祉施設,航空機機内等の喫食施設では、飲食物の提供サービス用にサービスカートが使用されている。この種のサービスカートは、筐状をなし、飲食物が収納され、手で押して移動されて、飲食物の提供サービスに供される。
そして最近は、冷却器やヒーターを搭載して、飲食物を冷却,保冷すると共に、加熱,保温する再加熱タイプも増加している。
《従来技術1》
図3は、従来この種サービスに使用されていた、従来技術1のサービスカート1を示す。このサービスカート1は、ヒーター等の通電発熱体Aが組み込まれたトレイBが、上下多段に収納保持されており、トレイB上の食器C内の飲食物Dが、加熱,保温されてから喫食者へ提供されていた。
これと共に冷却器2が、加熱,保温前に、サービスカート1内のトレイB,食器C,飲食物D等を、冷却,保冷すべく搭載されている。図中3は、通電発熱体Aや冷却器2の操作パネル4付の制御部であり、5は、トレイBを保持するガイドレール、6は車輪、7はドア、8は、通電発熱体A給電用のパンタグラフである。
そしてサービスカート1は、例えば次のように運用されていた。調理施設で、飲食物Dが調理されて、→食器Cに盛り付けられ、→トレイBにてサービスカート1内に収納された後、→トラック等で輸送,運搬され、→喫食施設にて、飲食物DがトレイBごと喫食者に提供される。
そして喫食施設では、上述した冷却,保冷と加熱,保温とが、順次実施されていた。
このような従来技術1のサービスカート1としては、例えば、次の特許文献1,2に示されたものが挙げられる。
特開2005−296338号公報 特開2006−218088号公報
《従来技術1の課題》
ところで、この従来技術1のサービスカート1については、次の問題が課題として指摘されていた。まず冷却器2が、トラック等にて輸送,運搬される際、振動や衝撃により故障し易かった。
又、サービスカート1は、金属筐製よりなると共に、トレイB,食器C,飲食物D,ガイドレール5,パンタグラフ8や、通電発熱体A,冷却器2,制御部3等々が搭載されており、重量が重く、押して移動させるのに労力を要すると共に、製造コスト高でもあり、交換需要への対応も容易でなかった。
又、冷却器2の設置に場所的,構造的制約があり、その本体,吐出口,吸込口等の大きさや仕様が制限され、内部を均一に冷却,保冷しにくかった。
《従来技術2》
そこで、このような従来技術1の課題を解決すべく、図2に示したサービスユニット9が、従来技術2として最近開発されている。
この従来技術2のサービスユニット9は、カート10とステーション11とに分離されると共に、両者が連結可能となっている。
そのカート10には、トレイB,食器C,飲食物D,通電発熱体A等は搭載されるが、従来技術1のサービスカート1のように、冷却器2や制御部3は搭載されず、これらはステーション11側に搭載されている。
ステーション11は、喫食施設Eに常設されている。カート10は、調理施設で食器Cに飲食物Dが盛り付けられた後、→喫食施設Eに移動,運搬されて、ステーション11とドア7を開放して連結され、→もって、ステーション11側の冷却器2により、カート10内部が冷却,保冷可能となっている。
この従来技術2によると、前述した従来技術1の問題が解決される。すなわち、ステーション11に搭載された冷却器2は、屋外を輸送,運搬されず、故障が抑制され、カート10は、軽量化されコスト面にも優れている。更に、冷却器2の本体,吹出口,吸気口等が大型化,多様化され、冷却,保冷性能も向上する。
そして、このような従来技術2のサービスユニット9において、通電発熱体Aを搭載したカート10への給電は、次のように行われている。
まずステーション11は、喫食施設Eの外部電源からの電源ケーブル23に接続されるコネクタ24と、カート10への給電ケーブル12とを、備えている。
すなわち、喫食施設Eに据置かれ常設されるステーション11には、外部電源からの電源ケーブル23がコネクタ24に常時接続された状態で、電力が供給されている。そしてカート10は、連結されるステーション11からの給電ケーブル12に接続されるコネクタ13や、通電発熱体Aへの給電部を備えており、その接続により電力が供給される。
《従来技術2の課題》
ところで、このような従来技術2のサービスユニット9については、次の問題が課題として指摘されていた。すなわち、ステーション11の給電ケーブル12について、下記の第1,第2の問題が指摘されていた。
従来技術2では、カート10への給電は、上述したようにステーション11を経由して行われる。従来技術1のように、喫食施設Eの外部電源から→電源ケーブルにて直接カート10に給電される方式ではない。従来技術2では、喫食施設Eの外部電源から→電源ケーブル23にてステーション11に一旦給電された後、→ステーション11からカート10に給電ケーブル12にて給電される方式よりなる。
そこで、非使用待機時の給電ケーブル12を、従来技術1のように、邪魔にならないように喫食施設Eの壁等に引掛けて垂れ下げる訳にも行かず、従来技術2では、ステーション11に引掛けたり置いたりしていた。
もって、カート10の連結時や、カート10の連結切り離し時において、下記の第1,第2の問題が指摘されていた。
第1に、カート10の連結や切り離しに際し、非使用待機中の給電ケーブル12が邪魔になり、不便を伴い連結操作性が悪いという問題があった。もって、操作者の精神的負担増,作業時間の長時間化,作業コスト増等を招く、という指摘があった。
・すなわち、図1の(3)図に示したように、非使用待機中の給電ケーブル12のケーブル本体12を、ステーション11の突状部18前面に対し、丸く束ねて引掛けて垂れ下げた場合については、次のとおり。
・この場合は、垂れ下がった給電ケーブル12が邪魔となり、そのままでは、カート10をステーション11に連結できない。→そこで連結前に、給電ケーブル12を持ち上げてから、→カート10を連結することを要し、→手間がかかり不便であった。
・又、連結されていたカート10をステーション11から切り離す際も、→図1の(4)図に示したように、接続されていた給電ケーブル12を、カート10側から引き抜き、→非使用待機中とした状態で、邪魔にならないように、まず持ち上げてから、→カート10を切り離すことを要し、→手間がかかり不便であった。
第2に、給電ケーブル12等が損傷することが多い、という問題があった。もって、給電ケーブル12等について、外観品質劣化,寿命短期化,性能低下等が、指摘されていた。
・すなわち、非使用待機中の給電ケーブル12のケーブル本体12を、ステーション11の(上述したように前面ではなく)側面に対し、丸く束ねて引掛けて垂れ下げた場合については、次のとおり。
・この場合は、隣接配置された隣のステーション11に、カート10を連結したり切り離したりする際、→隣のカート10が、側面に引掛けて垂れ下げられていた給電ケーブル12に対し、接触し,当たって,ぶつかり、→もって隣のカート10や、給電ケーブル12のコネクタ12が損傷したり、給電ケーブル12全体が床に落下して損傷することが多々あった。
・又、非使用待機中の給電ケーブル12を、ステーション11の突状部18等の上面に対し、丸く束ねて置くことも行われていたが、この場合については、次のとおり。
・この場合は、金属板製のステーション11の突状部18上面や、給電ケーブル12の金属製品のコネクタ12が、損傷することが多々あった。操作者の取扱いにもよるが、粗雑に取扱われた場合、損傷し易かった。
《本発明について》
本発明の飲食物提供用のサービスユニットは、このような実情に鑑み、上記従来技術2の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、カートの連結や切り離しに際し、給電ケーブルが邪魔にならず、第2に、給電ケーブル等の損傷も防止される、飲食物提供用のサービスユニットを提案することを、目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の飲食物提供用のサービスユニットは、飲食物の提供サービスに使用され、カートとステーションとを、有している。
該カートは、ドア付の筐状をなし、内部にトレイが上下多段に収納保持され、該トレイ上の食器内の飲食物が、付設された通電発熱体にて予め加熱,保温されてから、該トレイごと喫食者へ提供される。
該ステーションは、筐状をなし、該発熱体による加熱,保温前に該ドアが開放された該カートと連結され、連結により該カートの内部を冷却,保冷可能な冷却器と、該カートへの給電ケーブルと、を備えている。
そして該給電ケーブルは、そのケーブル本体が、該ステーション内に収納可能となっていること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。
請求項2の飲食物提供用のサービスユニットでは、請求項1において、該給電ケーブルは、非使用待機時において、該ケーブル本体が、該ステーション内に区画形成された収納スペース内に、環状湾曲されて収納可能であると共に、コネクタが、該ステーション前面に操作パネルと共に配置される。
該給電ケーブルは、接続使用時において、該ケーブル本体が、該収納スペース内から引き出されると共に、該コネクタが、該カート側のコネクタに接続可能となっている。
該ケーブル本体は、長さが、該カートへの接続に必要な長さより長目に設定される。又、該ステーションの収納スペースは、出入口の径が、該ケーブル本体の径より大き目に形成されている。更に、該ケーブル本体は、基端部が、該収納スペースに付設された電源側接続端子の手前で、固定されていること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)このサービスユニットは、カートとステーションとの分離,切り離し構造、および連結構造よりなる。
(2)カートは、飲食物の食器が載せられたトレイが多段に収納され、通電発熱体が組み込まれている。ステーションは、冷却器や給電ケーブルを有している。
(3)給電ケーブルは、ケーブル本体がステーション内に収納可能となっている。
(4)非使用待機時において、給電ケーブルは、ケーブル本体がステーションの収納スペースに収納され、コネクタが、ステーション前面に配置される。
(5)接続使用時において、給電ケーブルは、ケーブル本体が収納スペースから引き出され、コネクタが、カートのコネクタに接続される。
(6)さて上述したように、非使用待機時において、ケーブル本体がステーション内に収納されるので、次の(7),(8),(9)のようになる。
(7)まず、カートの連結や切り離しに際し、給電ケーブルが邪魔になることはない。もって、邪魔なので予め持ち上げておく手間を要しない。
(8)又、隣接配置される隣のカートが、その連結や切り離しに際し、給電ケーブルに接触し,当たって,ぶつかるようなことはなく、給電ケーブルやカートの損傷が防止される。
(9)ステーション上面に給電ケーブルが置かれる場合のように、粗雑な取扱いにより、給電ケーブルやステーション上面が損傷することもない。
(10)なお、給電ケーブルのケーブル本体については、長目の長さ設定、基端部の固定、収納スペース出入口の大き目設定等によっても、その損傷防止が図られている。
(11)そこで本発明は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、カートの連結や切り離しに際し、給電ケーブルが邪魔になることがない。
本発明の飲食物提供用のサービスユニットでは、給電ケーブルは、非使用待機時において、ケーブル本体がステーションの収納スペース内に収納される。そこで、カートの連結や切り離しに際し、非使用待機中の給電ケーブルが邪魔になることはない。
給電ケーブルを束ねてステーション前面に引掛けていた前述した従来技術のように、給電ケーブルが邪魔になり、不便を伴い連結操作性が低下するようなことは、回避される。
本発明によると、連結操作性が向上し、操作者の精神的負担が軽減され、作業時間が短縮され、作業コストも低減される。
《第2の効果》
第2に、給電ケーブル等の損傷も防止される。
本発明の飲食物提供用のサービスユニットでは、非使用待機時の給電ケーブルは、ケーブル本体がステーションの収納スペース内に、収納される。
そこで、前述した従来技術のように、すなわち給電ケーブルを束ねてステーション側面に引掛けていた従来技術のように、隣接配置される隣のカートが、その連結や切り離しに際し、給電ケーブルに接触し,当たって,ぶつかるようなことはない。もって、給電ケーブルやカートの損傷が防止される。
又、給電ケーブルをステーション上面に束ねて置いていた前述した従来技術のように、給電ケーブル特にそのコネクタやステーション上面が、損傷することも防止される。
更に、給電ケーブルのケーブル本体については、その長目設定,基端部固定,収納スペース出入口の大き目設定等によっても、損傷防止が図られている。
本発明では、このように損傷が防止されるので、給電ケーブルを始めカートやステーションについて、外観品質,寿命,性能等が長期間化する等、品質面に優れている。
このように、この種従来技術に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
(1)図,(2)図は、本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供する、給電ケーブル等の斜視図である。そして(1)図は、非使用待機時を示し、(2)図は、接続使用時を示す。 (3)図,(4)図は、従来技術の説明に供する、給電ケーブル等の斜視図である。そして(3)図は、非使用待機時を示し、(4)図は、接続使用時を示す。 飲食物提供用のサービスユニットの説明に供する。そして(1)図は、カートの斜視図、(2)図は、ステーションの斜視図、(3)図は、連結された両者の側面図である。 従来技術のサービスカートの説明に供する、斜視図である。そして(1)図は、カートを示し、(2)図は、トレイ,食器,飲食物等を示す。 (1)図,(2)図は、飲食物提供用のサービスユニットの説明に供する写真である。そして(1)図は、連結前のカートとステーションを示し、(2)図は、連結されたカートとステーションを示す。 (3)図,(4)図は、本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための説明に供する、給電ケーブル等の写真である。そして(3)図は、非使用待機時を示し、(4)図は、接続使用時を示す。
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
《サービスユニット9の概要》
まず、本発明の前提となるサービスユニット9について、図2の各図、図4の(1)図,(2)図等を、参照して説明する。
その概要については、次のとおり。
この飲食物提供用のサービスユニット9は、飲食物Dの提供サービスに使用され、カート10とステーション11とを、有している。カート10とステーション11とに、2つに分けられ分離されると共に、両者が連結可能である。
カート10は、ドア7付の筐状をなし、内部に通電発熱体Aが組み込まれたトレイBが、上下多段に出し入れ自在に収納保持される。そして、通電発熱体A上に置かれた食器C内の飲食物Dが、予め加熱,保温されてから、トレイBごと喫食者へ提供される。
ステーション11は、筐状をなし、通電発熱体Aによる加熱,保温前に、ドア7が開放されたカート10と連結される。そして、連結によりカート10の内部を冷却,保冷可能な冷却器2と、通電発熱体Aや冷却器2への給電をコントロールする操作パネル4付の制御部3と、給電ケーブル25等を備えている。
そしてステーション11は、喫食施設Eに常設される。カート10は、調理施設で食器Cに飲食物Dが盛り付けられた後、喫食施設Eに移動,運搬されて、ステーション11と連結される。
サービスユニット9の概要については、以上のとおり。
《サービスユニット9の詳細》
サービスユニット9について、更に詳述する。
カート10は、天板,側板,床板,ドア7等を備え、高さに比し横幅が短く奥行が長い縦長形状をなす。床板の四隅下に車輪6が付設されている。ドア7は、片開き式よりなり、図示例のように前後両面に設けられた両開きタイプや、前面のみに設けられ背面がリア板で閉鎖された片開きタイプがある。
カート10の両側面内側には、ガイドレール5が、左右で対向して上下多段に固設されており、左右のガイドレール5間にトレイBが収納保持される。トレイBは、面状ヒーターその他の通電発熱体Aが組み込まれ、食器C内の飲食物Dが加熱,保温された後、喫食者に提供される。
カート10は、通電発熱体Aへの給電部を備えている。給電部は、連結されるステーション11の給電ケーブル12に接続されて電力供給を受けるコネクタ13と、コネクタ13に接続されたパンタグラフ8の接点端子14と、接点端子14に接触する通電発熱体Aの接点端子15(図3の(2)図を参照)とを、備えている。
ステーション11は、カート10と同程度の左右横幅よりなり、側面が略逆L字状をなす屈曲形状よりなり、本体部17が、高さに比し奥行や幅が短い縦長形状をなすと共に、本体部17上部から前方へ突状部18が突出形成されている。突状部18の下が、カート10前部の連結スペースとなっている。
そして本体部17には、下部の左右両側から前方にかけて、前方への転倒防止用のアーム16が、設けられている。本体部17の奥側左右下と、左右のアーム16の前側下とには、それぞれ、図示例では車輪19とアジャスタ脚Fが付設されている。図示例によらず、車輪19は設けられず、アジャスタ脚Fのみが設けられる場合もある。
そしてステーション11は、冷却器2と制御部3とが内蔵されると共に、給電部を備えている。給電部は、外部電源からの電源ケーブル23に接続されるコネクタ24と、冷却器2への配線と、カート10への給電ケーブル12とを、備えている。このように、喫食施設Eに据置かれ常設されるステーション11には、外部電源からの電源ケーブル23が常時接続された状態で電力が供給されている。
制御部3の操作パネル4は、突状部18の前面に配設され、連結されたカート10上越しに、前方から操作可能となっている。
サービスユニット9による飲食物Dの提供サービスについて、代表的運用例は、次の(イ)〜(ル)のとおり。
(イ)ステーション11は、喫食施設Eに常設されている。
(ロ)調理施設では、飲食物Dが盛り付けられた食器Cが、トレイBにセットされて、カート10に収納される。
(ハ)そしてカート10は、まず、調理施設のチルド庫等に保管される。
(ニ)カート10は搬出時間になると、冷却バン等のトラックへ移動され、車載の冷却装置で冷却,保冷しながら、喫食施設Eまで輸送,運搬される。
(ホ)カート10は、喫食施設Eに到着すると、ステーション11に連結される。カート10のコネクタ13に、ステーション11からの給電ケーブル12が接続される。
(ヘ)カート10側は、270度開放したドア7の開放面が、連結箇所となる。これに対しステーション11側は、連結箇所に冷却器2の表面板に、吹出口20,吸気口21が配されると共に、密封用のパッキン22が周設されている。
もってカート10とステーション11の連結は、双方の連結箇所を、連通させると共に外気から密閉して行われる。
(ト)連結後、ステーション11の制御部3の操作パネル4を操作することにより、運転が開始され、冷却器2にてカート10内部が冷却,保冷される。
(チ)喫食時間の30分程前になると、制御部3により冷却器2の運転が停止され、トレイBの通電発熱体Aにて、食器C内の飲食物Dが加熱,保温される。
(リ)所定時間経過すると、カート10は、コネクタ13と給電ケーブル12との接続が解除され、ステーション11との連結が解除される。
(ヌ)それからカート10は、喫食施設E内の食事場所まで押して移動され、食器Cの飲食物Dが、トレイBごと取り出されて喫食者に提供される。
(ル)カート10は、食事が終了すると、下膳された食器CやトレイBが回収され、喫食施設Eからトラックで輸送,運搬されて、調理施設にて待機する。
サービスユニット9の詳細については、以上のとおり。
《給電ケーブル25について》
以下、本発明の給電ケーブル25について、図1の(1)図,(2)図、図4の(3)図,(4)図等を、参照して説明する。
このサービスユニット9のステーション11は、カート10への給電ケーブル25を備えている。そして給電ケーブル25は、ケーブル本体25が、ステーション11内に収納可能となっている。
すなわち給電ケーブル25は、非使用待機時において、ケーブル本体25が、ステーション11内に区画形成される収納スペース26内に、例えば環状湾曲されて収納可能であると共に、コネクタ25が、ステーション11前面に操作パネル4と共に配置される。
又、給電ケーブル25は、接続使用時において、ケーブル本体25が、収納スペース26内から引き出されると共に、コネクタ25が、カート10側のコネクタ13に接続可能となっている。
このような給電ケーブル25について、更に詳述する。まず、ステーション11の突状部18内、更に場合によっては本体部17内には、収納スペース26が区画形成されている。
収納スペース26は、非使用待機時に収納される給電ケーブル25のケーブル本体25が、制御部3の構成と干渉しないように、仕切られた空間として区画されており、パッケージ,筐体,区画壁等にて形成されている。
そして、図1の(1)図に示したように、給電ケーブル25は、非使用待機時つまり収納時Sにおいて、ケーブル本体25が、収納スペース26内に収納される。図示例では、輪を描くように環状に湾曲されることにより、収納スペース26内に収納される。
給電ケーブル25の先端部のプラグつまりコネクタ25は、非使用時つまり収納時Sにおいて、ステーション11の突状部18前面に、制御部3の操作パネル4と共に配置される。
これに対し、図1の(2)図に示したように、給電ケーブル25は、接続使用時つまり引き出し時Pにおいて、ケーブル本体25が、ステーション11内の収納スペース26から引き出される。そして、先端部のコネクタ25が、カート10側のコネクタ13(図2の(1)図を参照)に接続される。
給電ケーブル25のケーブル本体25は、長さが、カート10側のコネクタ13への接続に必要な長さより、長目に設定される。
すなわち、収納スペース26への収納時のスムーズな動きを誘導するサポート目的、および、コネクタ25をカート10側のコネクタ13から切り離し忘れたまま、ステーション11からカート10を切り離そうとした際の、損傷回避目的から、長目に設定される。
又、給電ケーブル25のケーブル本体25は、基端部25が、収納スペース26に付設された給電側接続端子(図示せず)の手前で、固定されている。
すなわち、接続使用時つまり引き出し時Pに、ケーブル本体25を収納スペース26からすべて引き出す際において、奥の電源側接続端子(端子台接続部)に、引張力そして負荷が加わって損傷しないように、その手前の基端部25で、ケーブル本体25は止着固定されている。
更に、収納スペース26は、出入口26の径が、給電ケーブル25のケーブル本体25の径より、大き目に形成されている。
すなわちケーブル本体25は、摩擦損傷を少なくし出し入れをよりスムーズ化すべく、環状湾曲して収納スペース26内に収納されているが、更に、収納スペース26の出入口26の穴径も、ケーブル本体25との摩擦損傷を減らすべく、ケーブル径より大きく設定されている。
給電ケーブル25については、以上のとおり。
《作用等》
本発明は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のように作用等する。
(1)このサービスユニット9は、カート10とステーション11に分離し,切り離すと共に、両者を連結可能とした、分離型,連結型よりなる(図2の各図,図4の(1)図,(2)図等を参照)。
(2)カート10には、飲食物Dの食器Cが載せられたトレイBが、上下多段に収納され、トレイBには、通電発熱体Aが組み込まれる。ステーション11は、冷却器2,制御部3,給電ケーブル25等を、備えている(図2の各図を参照)。
(3)そして給電ケーブル25は、ケーブル本体25が、ステーション11内に収納可能となっている。
(4)給電ケーブル25は、非使用待機時つまり収納時Sにおいて(カート10とステーション11の非連結時において)、ケーブル本体25が、ステーション11の収納スペース26内に収納されると共に、コネクタ25が、ステーション11前面に操作パネル4と共に配置される(図1の(1)図,図2の(2)図,図4の(3)図等を参照)。
(5)給電ケーブル25は、接続使用時つまり引き出し時Pにおいて(カート10とステーション11の連結時において)、ケーブル本体25が、収納スペース26内から引き出されると共に、コネクタ25が、カート10側のコネクタ13に接続される(図1の(2)図,図2の(3)図,図4の(4)図等を参照)。
(6)さて上述した(4)のように、この給電ケーブル25は、非使用待機時の収納時Sにおいては、ステーション11の収納スペース26内に、収納される(図1の(1)図,図2の(2)図,図4の(3)図等を参照)。そこで次の(7),(8),(9)のようになる。
(7)まず、カート10のステーション11との連結や切り離しに際し(図2の各図,図4の(1)図,(2)図を参照)、給電ケーブル25が邪魔になることはない。
もって、前述した従来技術のように、そのままでは邪魔になっていた給電ケーブル25を、カート10の連結や切り離しに際し、予め持ち上げておく手間を要しない。
(8)又、隣接配置される隣のカート10が、ステーション11との連結や切り離しに際し、前述した従来技術のように、給電ケーブル25に接触し,当たって,ぶつかるようなことはない。もって、給電ケーブル25やカート10の損傷が防止される。
(9)更に、給電ケーブル25は、前述した従来技術のように、ステーション11上面に置かれる訳ではない。もって粗雑な取扱いにより、給電ケーブル25やステーション11上面が損傷することも防止される。
(10)なお、この給電ケーブル25は、次の各点からも損傷が防止されている。すなわち、ケーブル本体25の長さを長目に設定した点、又、ケーブル本体25の基端部を電源側接続端子の手前で固定した点、更には、収納スペース26の出入口26の径を大き目に設定した点等により、これらの各点からも、ケーブル本体25の損傷防止が図られている。
本発明の作用等については、以上のとおり。
《他の例》
ここで本発明の他の例について、説明しておく。本発明は、以上説明した例に限定されるものではなく、次のような例も考えられる。
すなわち、以上説明した例において、給電ケーブル25のケーブル本体25は、ステーション11の収納スペース26内に、環状湾曲方式にて収納可能となっていたが、収納方式はその他各種可能である。
例えば、巻き取り方式にて収納可能とすることも可能である。収納スペース26内に、巻き取り用リール,その他の巻軸を配し、これにケーブル本体25を、収納時Sには巻き取り可能、引き出し時Pには巻き戻し可能に取付ける、収納方式も可能である。
なお、巻き取り方式の場合、巻き取り機用のパッケージ容器を、ステーション11内区画用の収納スペース26としても、兼用可能である。
他の例については、以上のとおり。
A 通電発熱体(ヒーター)
B トレイ
C 食器
D 飲食物
E 喫食施設
F アジャスタ脚
S 収納時
P 引き出し時
1 カート
2 冷却器
3 制御部
4 操作パネル
5 ガイドレール
6 車輪
7 ドア
8 パンタグラフ
9 サービスユニット
10 カート
11 ステーション
12 給電ケーブル(従来技術)
12ケーブル本体(従来技術)
12コネクタ(従来技術)
13 コネクタ
14 接点端子
15 接点端子
16 アーム
17 本体部
18 突状部
19 車輪
20 吹出口
21 吸気口
22 パッキン
23 電源ケーブル
24 コネクタ
25 給電ケーブル(本発明)
25ケーブル本体(本発明)
25コネクタ(本発明)
25基端部
26 収納スペース
26出入口

Claims (2)

  1. 飲食物の提供サービスに使用されるサービスユニットであって、カートとステーションとを、有しており、
    該カートは、ドア付の筐状をなし、内部にトレイが上下多段に収納保持され、該トレイ上の食器内の飲食物が、付設された通電発熱体にて予め加熱,保温されてから、該トレイごと喫食者へ提供され、
    該ステーションは、筐状をなし、該発熱体による加熱,保温前に該ドアが開放された該カートと連結され、連結により該カートの内部を冷却,保冷可能な冷却器と、該カートへの給電ケーブルとを、備えており、
    該給電ケーブルは、そのケーブル本体が、該ステーション内に収納可能となっていること、を特徴とする、飲食物提供用のサービスユニット。
  2. 請求項1において、該給電ケーブルは、非使用待機時において、該ケーブル本体が、該ステーション内に区画形成された収納スペース内に、環状湾曲されて収納可能であると共に、コネクタが、該ステーション前面に操作パネルと共に配置され、
    該給電ケーブルは、接続使用時において、該ケーブル本体が、該収納スペース内から引き出されると共に、該コネクタが、該カート側のコネクタに接続可能となっており、
    該ケーブル本体は、長さが、該カートへの接続に必要な長さより長目に設定され、又、該ステーションの収納スペースは、出入口の径が、該ケーブル本体の径より大き目に形成されており、
    更に、該ケーブル本体は、基端部が、該収納スペースに付設された電源側接続端子の手前で、固定されていること、を特徴とする、飲食物提供用のサービスユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7105459B1 (ja) * 2021-11-11 2022-07-25 株式会社井上製作所 配膳車

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