JP2021126350A - 飲食物提供用のサービスユニット - Google Patents

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雅之 川北
Masayuki Kawakita
雅之 川北
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Abstract

【課題】第1に、ステーション側の操作パネルや給電ケーブルを、連結されたカート上越しに、前方位置から操作可能であり、第2に、もってステーションそして連結されたカートを複数台、横に密着配置可能となる、飲食物提供用のサービユニットを提供する。【解決手段】サービスユニット9は、カート10とステーション11を有している。カート10は、飲食物Dの通電発熱体A付トレイBが収納保持され、ステーション11は、連結によりカート10内部を冷却可能な冷却器2と、通電発熱体Aや冷却器2用の操作パネル4付の制御部3と、備えている。そしてステーション11は、前方への突状部18が形成され、その前面に、操作パネル4や給電ケーブル12が配設され、連結されたカート10上越しに操作可能となっている。これらは、前方位置Fから手を伸ばして届く至近距離Hに配設され、突状部18は、これを満たす突出寸法Jよりなる。【選択図】図1

Description

本発明は、飲食物提供用のサービスユニットに関する。すなわち、飲食物の提供サービスに使用される、サービスユニットに関するものである。
《技術的背景》
例えば、社員食堂,病院,療養施設,福祉施設,航空機の機内等の喫食施設では、飲食物の提供サービス用にサービスカートが使用されている。この種のカートは、筐状をなし、飲食物が収納され、手で押して移動されて、飲食物の提供サービスに供される。
そして最近は、冷却器やヒーターを搭載して、飲食物を冷却,保冷すると共に、加熱,保温する再加熱タイプのものも、増加している。
《従来技術1》
図3は、従来この種サービスに使用されていた、従来技術1のカート1を示す。このカート1は、ヒーター等の通電発熱体Aが組み込まれたトレイBが、上下多段に出し入れ自在に収納保持されており、食器C内の飲食物Dが、加熱,保温されてから、喫食者への提供サービスに供される。
これと共に冷却器2が、加熱,保温前に、カート1内のトレイB,食器C,飲食物Dを、冷却,保冷すべく搭載されている。
図中3は、通電発熱体Aや冷却器2の操作パネル4付の制御部である。5は、トレイBを保持する左右のガイドレール、6は車輪、7はドア、8は、通電発熱体A給電用のパンタグラフである。
そしてカート1は、例えば次のように運用されている。調理施設で、飲食物Dが調理されて、食器Cに盛り付けられ、→トレイBにてカート1内に収納された後、→トラック等で輸送,運搬され、→喫食施設にて、飲食物DがトレイBごと喫食者に提供される。そして喫食施設では、上述した冷却,保冷と加熱,保温とが、順次実施される。
このような従来技術1のカート1としては、例えば、次の特許文献1,2に示されたものが挙げられる。
特開2005−296338号公報 特開2006−218088号公報
《従来技術1の課題》
ところで、この従来技術1のカート1については、次の問題が課題として指摘されていた。まず冷却器2が、トラックや屋外路面にて輸送,運搬される際、振動や衝撃により故障し易かった。
又、カート1には、トレイB,食器C,飲食物Dや、ガイドレール5,通電発熱体A,パンタグラフ8や、冷却器2,制御部3等々が搭載されており、構成部材が多いので重量が重く、押して移動させるのに労力を要していた。
更に、冷却器2の分、全高が高くなり、移動時に転倒することがあった。又、上述したように多機能であり多くの構成部材を備えていたので、その分、製造コスト高であり、交換需要への対応が容易でなかった。
又、冷却器2の設置場所に構造的制約があり、その本体,吐出口,吸込口等の大きさや仕様が制約され、内部を均一に冷却,保冷しにくかった。
従来技術1については、以上のとおり。
《従来技術2》
そこで、このような従来技術1の課題を解決すべく、図2に示した従来技術2のサービスユニット9’が、最近開発されている。
この従来技術2のサービスユニット9’は、カート10とステーション11’とに、2つに分けられ分離されると共に、両者が連結可能となっている。
この従来技術2のサービスユニット9’において、カート10には、トレイB,食器C,飲食物D,通電発熱体A等は搭載されるが、前述した従来技術1のカート1のように、冷却器2や制御部3は搭載されておらず、これらはステーション11’側に搭載されている。
そしてステーション11’は、喫食施設Eに常設されている。カート10は、調理施設で食器Cに飲食物Dが盛り付けられた後、喫食施設Eに移動,運搬されてステーション11’と連結され、もってステーション11’側の冷却器2により、カート10内部が冷却,保冷可能となっている。
このような従来技術2のサービスユニット9’によると、前述した従来技術1の問題が解決される。
すなわち、冷却器2は屋外を輸送,運搬されず、故障が抑制される。又、カート10は、軽量化され、全高が低くなり、安定性が向上し、コスト面にも優れている。更に、冷却器2の本体,吹出口,吸気口等が大型化,多様化され、冷却,保冷性能が向上する。
《従来技術2の課題》
ところで、このような従来技術2のサービスユニット9’については、運用上、次の課題が指摘されていた。
喫食施設Eでは、カート10とステーション11’とが連結され、ステーション11’側の給電ケーブル12をカート10側に接続操作すると共に、制御部3の操作パネル4を操作することにより、通電発熱体Aや冷却器2への給電がコントロールされる。
そして、このような操作は、カート10とステーション11’との連結箇所の反対側、つまり反連結側の前方位置Fから、カート10上越しに行えると効率的である。
すなわち、カート10を連結した操作者が、そのままその場所に居ながら、ステーション11’側の操作パネル4や給電ケーブル12を操作できれば、無駄がなく、労力面や時間面に優れている。
しかしながらカート10は、奥行が長い形状よりなる。もって、その前方位置F側から、カート10上越しでは、ステーション11’上部前面の操作パネル4や給電ケーブル12まで、離隔距離Gが遠く、手が届かなかった(図2の(2)図を参照)。
そこで操作者は、カート10の非連結側の前方位置Fから、カート10とステーション11’の連結箇所近くまで、歩いて移動して、ステーション11’側の操作パネル4や給電ケーブル12を操作する必要があった。
もって、この従来のサービスユニット9’については、操作者にとって、労力的無駄や時間的無駄が多く、効率が悪くストレスにもなる、という指摘があった。
又、喫食施設Eにおいて、ステーション11’そして連結されたカート10は、多数台等複数台が、横に隣り合い隣接して配置されることが多い。
このように隣接して配置する場合、もしも相互間を密着配置すると、操作者は、上述したように操作パネル4に歩いて近づくことさえ出来なくなる。隣接するカート10が邪魔になり、目的とするカート10の操作パネル4や給電ケーブル12の操作が困難化する。
そこで従来は、その対策として、各ステーション11’そして連結されるカート10を、人が入れる程度の相互間隔を空けて、離隔配置する必要があった。操作者が操作パネル4に歩いて近づくための横スペースの間隔取りが、必要となっていた。
もって、この従来のサービスユニット9’は、喫食施設Eについて、離隔配置する各間隔の分だけ、余分に横スペースを取ることを要し、スペース増となるという指摘があった。狭いスペースでは収まり切らない事態への対応の必要が生じ、喫食施設Eの設置条件や建設コストにも、悪影響が出ていた。
従来技術2については、以上のとおり。
《本発明について》
本発明の飲食物提供用のサービスユニットは、このような実情に鑑み、上記従来技術2の課題を解決すべくなされたものである。
そして本発明は、第1に、ステーション側の操作パネルや給電ケーブルを、連結されたカート上越しに、前方位置から操作可能であり、第2に、もってステーションそして連結されたカートを複数台、横に密着配置可能となる、飲食物提供用のサービスユニットを提案することを、目的とする。
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、特許請求の範囲に記載したように、次のとおりである。
請求項1については、次のとおり。
請求項1の飲食物提供用のサービスユニットは、飲食物の提供サービスに使用され、カートとステーションとを、有している。
該カートは、ドア付の筐状をなし、内部にトレイが上下多段に収納保持されており、該トレイ上の食器内の飲食物が、付設された通電発熱体にて予め加熱,保温されてから、該トレイごと喫食者へ提供される。
該ステーションは、筐状をなし、該発熱体による加熱,保温前に、該ドアが開放された該カートと連結されると共に、連結により該カートの内部を冷却,保冷可能な冷却器と、該発熱体および該冷却器への給電をコントロールする操作パネル付の制御部と、を備えている。
かつ該ステーションは、側面が略逆L字状をなす屈曲形状よりなり、本体部上部から前方へ突状部が突出形成され、突出した該突状部の下が、該カート前部の連結用スペースとなっている。
そして、該突状部の前面部分に、該制御部の操作パネルが配設されており、連結された該カート上越しに、前方位置から操作可能となっていること、を特徴とする。
請求項2については、次のとおり。
請求項2の飲食物提供用のサービスユニットでは、請求項2において、該ステーションの突状部の前面部分には、該操作パネルと共に、該カートへの給電ケーブルが配されている。
そして該給電ケーブルも、連結された該カート上越しに前方位置から、そのプラグを該カートのコネクタに接続操作可能となっていること、を特徴とする。
請求項3については、次のとおり。
請求項3の飲食物提供用のサービスユニットでは、請求項1又は2において、該ステーションの突状部の前面部分は、該カートとの連結箇所とは反対側の前方位置から、手を伸ばして届く至近距離にある。
そして該突状部は、この至近距離を満たすべく、該本体部から突出した寸法に設定されていること、を特徴とする。
請求項4については、次のとおり。
請求項4の飲食物提供用のサービスユニットでは、請求項3において、喫食施設において、該ステーションそして連結された該カートは、複数台が横に隣り合い隣接して配置されること、を特徴とする。
《作用等について》
本発明は、このような手段よりなるので、次のようになる。
(1)本発明のサービスユニットは、カートとステーションとに、分けられて構成されている。カートとステーションとの分離,連結構造よりなる。
(2)カートは、飲食物の食器が載せられたトレイが、上下多段に収納されると共に、通電発熱体が組み込まれ、その給電部が付設されている。ステーションは、冷却器,制御部,給電部等を有している。
(3)そしてステーションは、本体部上部から前方へ突状部が突出形成され、その前面部分に、制御部の操作パネルや給電ケーブルが配設されている。突状部の下は、カート前部の連結用スペースとなる。
(4)ステーションの突状部の前面部分は、カートの連結箇所とは反対側の前方位置から、手が届く至近距離にある。すなわち前方位置から、連結されたカート上越しに、ステーション側の操作パネルや給電ケーブルを操作可能な、至近距離にある。
(5)そこで、本発明のサービスユニットにおいて、操作者は、カートを連結させた前方位置に、そのまま居ながら、ステーション側の操作パネルや給電ケーブルを操作可能となる。
(6)ところで喫食施設では、ステーションそして連結されたカートは、多数台等複数台が、横に隣り合い隣接して配置されることが多い。
(7)このように隣接して配置した際も、上記(5)のように、操作者は前方位置から、操作パネルや給電ケーブルの操作が可能である。
(8)そこで本発明では、上記(6)のように、ステーションそして連結されたカートを、隣接して配置する際、密着配置が可能となる。横に隣り合う隣接相互間を、隙間なく密着して配置可能である。
(9)そこで、本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットは、次のような効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、ステーション側の操作パネルや給電ケーブルを、連結されたカート上越しに、
前方位置から操作可能である。
すなわち、本発明の飲食物提供用のサービスユニットでは、ステーションの本体部上部から前方に、突状部が突出形成されており、突状部の前面部分に、制御部の操作パネルや給電ケーブルが配設されている。
従って操作者は、ステーションとカートを連結した後、そのままその場所に居ながら、連結したカート上越しに、手が届くステーション側の操作パネルや給電ケーブルを、操作可能となる。
もって、前述したこの種従来技術のように、操作のために歩いて移動する必要がなく、労力面や時間面に無駄がなく効率が向上する。操作者のストレス軽減にもなる。
《第2の効果》
第2に、もってステーションそして連結されたカートを複数台、横に密着配置可能となる。
すなわち、本発明の飲食物提供用のサービスユニットでは、上述したように操作者は、前方位置から、連結したカート上越しに、ステーション側の操作パネルや給電ケーブルを操作可能である。
そこで、ステーションそして連結されたカートを、多数台等複数台、横に隣り合って隣接して配置する場合、相互間の密着配置が可能となる。
前述したこの種従来技術のように、操作者が操作パネル等に歩いて近づいて操作するために、相互間に横スペースを存して離隔配置することを要しなくなる。もってその分、スペース削減が可能となる。
本発明のサービスユニットによると、各ステーションそして連結されたカートを、より狭いスペースに収めることができ、喫食施設の必要設置スペースが低減される等、その設置条件面,建設コスト面にも優れている。
このように、この種従来技術に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供し、(1)図は、カートの斜視図、(2)図は、ステーションの斜視図、(3)図は、連結時の側面図である。 この種従来技術2の説明に供し、(1)図は、ステーションの斜視図、(2)図は、連結時の側面図である。 この種従来技術1の説明に供する斜視図であり、(1)図は、カートを示し、(2)図は、トレイ,食器,飲食物等を示す。 本発明に係る飲食物提供用のサービスユニットについて、発明を実施するための形態の説明に供する写真である。 そして(1)図は、連結前のカートとステーションを示す。(2)図は、連結後のカートとステーションを示す。(3)図は、ステーションを示し、(4)図は、操作パネルの操作状態を示し、(5)図は、密着配置されたカートを示す。
以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
《サービスユニット9の概要》
まず、本発明の前提となるサービスユニット9について、図1,図4を参照して説明する。その概要については、次のとおり。
この飲食物提供用のサービスユニット9は、飲食物Dの提供サービスに使用され、カート10とステーション11とを、有している。カート10とステーション11とに、2つに分けられ分離されると共に、両者が連結されることを、特徴とする。
カート10は、ドア7付の筐状をなし、通電発熱体Aが組み込まれたトレイBが、上下多段に出し入れ自在に収納保持される。そして、通電発熱体A上に置かれた食器C内の飲食物Dが、通電発熱体Aにて予め加熱,保温されてから、トレイBごと喫食者へ提供される。
ステーション11は、筐状をなし、通電発熱体Aによる加熱,保温前に、ドア7が開放されたカート10と連結される。そして、連結によりカート10の内部を冷却,保冷可能な冷却器2と、通電発熱体Aや冷却器2への給電をコントロールする操作パネル4付の制御部3と、を有している。
ステーション11は、喫食施設Eに常設されている。カート10は、調理施設で食器Cに飲食物Dが盛り付けられた後、喫食施設Eに移動,運搬されて、ステーション11と連結される。
サービスユニット9の概要については、以上のとおり。
《サービスユニット9の詳細》
サービスユニット9について、図1,図4を参照して更に詳述する。
まずカート10は、天板,側板,床板,ドア7等を備え、高さに比し横幅が短く奥行が長い縦長形状をなす。床板の四隅下に車輪6が付設されている。ドア7は、図示例のように前後に設けられた両開きタイプや、前面のみに設けられ背面がリア板で閉鎖された片開きタイプがある。
カート10の両側面内側には、ガイドレール5が、左右で対向して上下多段に固設されており、左右のガイドレール5間にトレイBが収納保持される。トレイBは、面状ヒーターその他の通電発熱体Aが組み込まれ、通電発熱体A上の食器C内の飲食物Dが、加熱,保温された後、喫食者に提供される。
カート10は、通電発熱体Aへの給電部を備えている。この給電部は、ステーション11からの給電ケーブル12に接続されるコネクタ13と、コネクタ13に接続されたパンタグラフ8の接点端子14と、接点端子14に接触する通電発熱体Aの接点端子15(図3の(2)図も参照)とを、備えている。
ステーション11は、本体部17が、高さに比し奥行が短い縦長形状をなすと共に、後述するように、本体部17上部から前方へ突状部18が突出形成されている。
本体部17には、下部の左右両側から前方にかけて、転倒防止用のアーム16が設けられている。本体部17の奥側左右下と、左右のアーム16の前側下とには、それぞれ、車輪19及び/又はアジャスタ脚が付設されている。
そしてステーション11は、冷却器2と制御部3とが内蔵されていると共に、給電部を備えている。給電部は、外部電源からの電源ケーブル23に接続されるコネクタ24と、冷却器2への配線と、カート10への給電ケーブル12とを、備えている。
サービスユニット9による飲食物Dの提供サービスについて、代表的運用例は、次の(イ)〜(ル)のとおり。
(イ)ステーション11は、喫食施設Eに常設されている。
(ロ)調理施設では、飲食物Dが盛り付けられた食器Cが、トレイBにセットされて、カート10に収納される。
(ハ)カート10は搬出時間まで、調理施設のチルド庫等に保管される。
(ニ)カート10は搬出時間になると、冷却バン等のトラックへ移動され、車載の冷却装置で冷却,保冷しながら、喫食施設Eまで輸送,運搬される。
(ホ)カート10は、喫食施設Eに到着すると、ステーション11に連結される。カート10のコネクタ13に、ステーション11からの給電ケーブル12が接続される。
(ヘ)カート10側は、270度開放したドア7の開放面が、連結箇所となる。ステーション11側は、連結箇所に冷却器2の吹出口20,吸気口21が配され、密封用のパッキン22が周設されている。
(ト)連結後、ステーション11の制御部3の操作パネル4を、操作することにより、予約運転が開始され、冷却器2にて、カート10内部が冷却,保冷される。
(チ)喫食時間の30分程前になると、制御部3により冷却器2の運転が停止され、トレイBの通電発熱体Aにて、食器C内の飲食物Dが再加熱,保温される。
(リ)所定時間経過すると、カート10は、コネクタ13と給電ケーブル12との接続が解除され、ステーション11との連結が解除される。
(ヌ)それからカート10は、喫食施設E内の食事場所まで手で押して移動され、食器Cの飲食物DがトレイBごと取り出されて、喫食者に提供される。
(ル)カート10は、食事が終了すると、下膳された食器CやトレイBが回収され、喫食施設Eからトラックで輸送,運搬されて、調理施設にて待機する。
サービスユニット9の詳細については、以上のとおり。
《本発明の概要》
以下、本発明について、図1,図4を参照して説明する。まず、本発明の概要については、次のとおり。
このサービスユニット9において、 ステーション11は、本体部17上部から前方位置Fへ向けて、突状部18が突出形成されている。突状部18の下がカート10前部の連結用スペースとなっている。
そしてステーション11は、突状部18の前面部分に、制御部3の操作パネル4が配設され、連結されたカート10上越しに、前方位置Fから操作可能となっている。
突状部18の前面部分には、操作パネル4と共にカート10への給電ケーブル12が配され、この給電ケーブル12も、連結されたカート10上越しに、前方位置Fから、プラグをカート10のコネクタ13に接続操作可能となっている。
そして、ステーション11の突状部18の前面部分は、カート10との連結箇所とは反対側の前方位置Fから、手を伸ばして届く至近距離Hにある。突状部18は、この至近距離Hを満たすべく、本体部17から突出した突出寸法Jに設定されている。
本発明の概要については、以上のとおり。
《本発明の詳細》
本発明について、更に詳述する。サービスユニット9のステーション11は、本体部17が、高さに比し奥行が短い縦長形状をなすと共に、本体部17上部から前方位置Fへ向け、突状部18が突出形成されている。もって、側面が略逆L字状の折曲形状をなす。
そして、このような突状部18の前面部分に、制御部3の操作パネル4と給電ケーブル12とが、配設されている。
図示例の給電ケーブル12は、非使用時は、ステーション11側(例えば突状部18内)に大部分収納され、プラグ部分のみが露出している。そして、使用時に引き出されて、プラグがカート10側のコネクタ13に接続される。そして、図示例の給電ケーブル12は、操作パネル4中に付設されている。
突状部18の前面部分は、図示例では垂直面よりなっているが、操作者の操作や認識の便に鑑み、傾斜面としてもよい。又、操作パネル4は、図示例では突状部18の前面部分への固定式よりなるが、これによらず、前後に迫り出したり引っ込んだりする移動式や、向きが可変の回転式であってもよい。
そして、このような操作パネル4や給電ケーブル12は、連結されたカート10上越しに、前方位置Fから操作可能な設定よりなる(図1の(3)図を参照)。
すなわち、ステーション11の突状部18の前面部分は、カート10との連結箇所とは反対側の前方位置Fから、手を伸ばして届く至近距離Hに、設定されている。従って、操作パネル4や給電ケーブル12も、同じく前方位置Fから至近距離Hにあることになる。
そして、突状部18の本体部17からの突出寸法Jは、このような至近距離Hを満たすべく、設定される。このような突出寸法Jの設定により、至近距離Hが実現される。
因に、カート10は奥行が長いが、このようなステーション11の突状部18の下が連結用スペースとなるので、カート10前部がそこに収納位置する。
本発明の詳細については、以上のとおり。
《作用等》
本発明のサービスユニット9は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のように作用等する。
(1)このサービスユニット9は、カート10とステーション11とに、2つに分かれて構成されると共に、連結により機能を発揮する。
すなわちサービスユニット9は、カート10とステーション11に分離すると共に両者を連結可能とした、分離型,連結型の構造よりなる(図1,図4の(1)図,(2)図を参照)。
(2)カート10には、飲食物Dの食器Cが載せられたトレイBが、上下多段に収納される。トレイBには、通電発熱体Aが組み込まれ、給電部が付設されている(図1の(1)図を参照)。
ステーション11は、冷却器2,操作パネル4付の制御部3,給電部等を、有している(図1の(2)図を参照)。
(3)そして、このステーション11は、本体部17上部から突状部18が、前方に突出形成されている。
もって、突出した突状部18の前面部分に、制御部3の操作パネル4や、給電ケーブル12が配設されていることを、特徴とする(図1の(2)図,(3)図,図4の(3)図を参照)。突状部18の下は、奥行寸法の長いカート10のための連結スペースとなり、その前部が収納位置する。
(4)そして、この突状部18の前面部分は、カート10の連結箇所とは反対側の前方位置Fから、手を伸ばせば届く至近距離Hにある。
すなわち前方位置Fから、連結されたカート10上越しに、ステーション11側の操作パネル4や給電ケーブル12を、操作可能な至近距離Hにある(図1の(3)図を参照)(図2の(2)図の従来技術と比較対照)。
(5)そこで、このサービスユニット9では、操作者は喫食施設Eにおいて、カート10を手で押してステーション11に連結させた後、そのままその場所に居ながら、操作が可能となる。
本発明では、奥行寸法の長いカート10の前方位置Fに居ながら、ステーション11側の操作パネル4を操作可能、給電ケーブル12を接続操作可能となる(図4の(4)図を参照)。
(6)ところで喫食施設Eにおいて、ステーション11そして連結されたカート10は、複数台が横に隣り合い隣接して配置されることが多い。多くの場合、多数台が隣接して配置される。
(7)このように隣接して配置された際も、本発明のサービスユニット9では、前記(5)のように、操作者は、前方位置Fから、連結したカート10上越しに、ステーション11側の操作パネル4や給電ケーブル12を操作可能である(図4の(4)図を参照)。
(8)そこで、前記(6)のように、ステーション11そしてカート10を隣接して配置する際、密着配置が可能となる(図4の(5)図を参照)。
そこで、操作パネル4や給電ケーブル12の操作の為、隣接して配置するステーション11そしてカート10相互間に、人が入れる横スペースを存して離隔配置することは、要しなくなる。横に隣り合って隣接する相互間を、隙間なく密着配置することが可能となる。
A 通電発熱体(ヒーター)
B トレイ
C 食器
D 飲食物
E 喫食施設
F 前方位置
G 離隔距離
H 至近距離
J 突出寸法
1 カート(従来技術1)
2 冷却器
3 制御部
4 操作パネル
5 ガイドレール
6 車輪
7 ドア
8 パンタグラフ
9 サービスユニット(本発明)
9’ サービスユニット(従来技術2)
10 カート(本発明)(従来技術2)
11 ステーション(本発明)
11’ ステーション(従来技術2)
12 給電ケーブル
13 コネクタ
14 接点端子
15 接点端子
16 アーム
17 本体部
18 突状部
19 車輪
20 吹出口
21 吸気口
22 パッキン
23 電源ケーブル
24 コネクタ

Claims (4)

  1. 飲食物の提供サービスに使用されるサービスユニットであって、カートとステーションとを、有しており、
    該カートは、ドア付の筐状をなし、内部にトレイが上下多段に収納保持され、該トレイ上の食器内の飲食物が、付設された通電発熱体にて予め加熱,保温されてから、該トレイごと喫食者へ提供され、
    該ステーションは、筐状をなし、該発熱体による加熱,保温前に、該ドアが開放された該カートと連結されると共に、連結により該カートの内部を冷却,保冷可能な冷却器と、該発熱体および該冷却器への給電をコントロールする操作パネル付の制御部と、を備えており、
    かつ該ステーションは、側面が略逆L字状をなす屈曲形状よりなり、本体部上部から前方へ突状部が突出形成され、突出した該突状部の下が、該カート前部の連結用スペースとなっており、
    該突状部の前面部分に、該制御部の操作パネルが配設されており、連結された該カート上越しに前方位置から操作可能となっていること、を特徴とする飲食物提供用のサービスユニット。
  2. 請求項1において、該ステーションの突状部の前面部分には、該操作パネルと共に、該カートへの給電ケーブルが配されており、
    該給電ケーブルも、連結された該カート上越しに前方位置から、そのプラグを該カートのコネクタに接続操作可能となっていること、を特徴とする飲食物提供用のサービスユニット。
  3. 請求項1又は2において、該ステーションの突状部の前面部分は、該カートとの連結箇所とは反対側の前方位置から、手を伸ばして届く至近距離にあり、
    該突状部は、この至近距離を満たすべく、該本体部から突出した寸法に設定されていること、を特徴とする飲食物提供用のサービスユニット。
  4. 請求項3において、喫食施設において、該ステーションそして連結された該カートは、複数台が横に隣り合い隣接して配置されること、を特徴とする飲食物提供用のサービスユニット。
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