JP2021129371A - モータ装置 - Google Patents

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JP2021129371A JP2020021999A JP2020021999A JP2021129371A JP 2021129371 A JP2021129371 A JP 2021129371A JP 2020021999 A JP2020021999 A JP 2020021999A JP 2020021999 A JP2020021999 A JP 2020021999A JP 2021129371 A JP2021129371 A JP 2021129371A
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憲児 坂田
Kenji Sakata
憲児 坂田
友康 杉山
Tomoyasu Sugiyama
友康 杉山
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Abstract

【課題】軸受に対する熱の影響の低減が図られたモータ装置を実現する。【解決手段】モータ装置は、回転自在に支持されるアーマチュアシャフト4と、アーマチュアシャフト4の外周面に当接し、アーマチュアシャフト4を径方向から支持するラジアル軸受41と、アーマチュアシャフト4の端面に当接し、アーマチュアシャフト4を軸方向から支持するスラスト軸受42と、ラジアル軸受41及びスラスト軸受42を保持する軸受ホルダ50と、アーマチュアシャフト4及び軸受ホルダ50を収容するハウジング3と、を有する。スラスト軸受42及びハウジング3は金属材料によって形成され、スラスト軸受42の一部は軸受ホルダ50から露出してハウジング3の内面に当接している。【選択図】図7

Description

本発明は、モータ装置に関するものであり、特に回転軸の支持構造に関するものである。
今日、各種のモータ装置が様々な分野で用いられている。例えば、自動車等の車両のパワーウインド装置の駆動源としてモータ装置が用いられている。パワーウインド装置の駆動源として用いられている従来のモータ装置の1つは、小型化及び高出力化を実現すべく、モータ部及び減速部を備えている。減速部には、比較的大きな減速比が得られるウォーム減速機構が採用されることが多い。この場合、モータ部の回転子に固定されている回転軸は、ウォーム減速機構のウォーム軸を兼ねる。具体的には、回転軸は、モータ部を収容するモータケースと減速部を収容するギヤケースとに跨って配置される。そして、ギヤケース内に突出している回転軸の一部にウォームギヤが設けられる。ウォームギヤは、ギヤケース内に回転自在に収容されているウォームホイールと噛み合う。上記のようなモータ装置の一例が特許文献1に記載されている。
特開2002−101601号公報
モータ装置の回転軸は、複数の軸受によって、径方向(ラジアル方向)及び軸方向(スラスト方向)から支持される。従来のモータ装置に用いられている軸受の1つに、滑り軸受と転がり軸受とが一体化された軸受がある。かかる軸受は、筒状のメタルと、スチールボールと、これらメタル及びスチールボールを保持するホルダと、を備える。ホルダは、モータケースやギヤケースに設けられている収容部に収容される。回転軸の端部は、収容部に収容されているホルダに挿入される。ホルダに挿入された回転軸の端部は、ホルダ内でメタルを貫通し、ホルダ内でスチールボールに突き当たる。この結果、回転軸の端部は、メタルによってラジアル方向から支持されるとともに、スチールボールによってスラスト方向から支持される。
上記のような軸受では、回転軸の回転に伴って発生した熱(主に摩擦熱)がホルダ内に籠り、軸受が過熱する虞があった。さらに、ホルダ内にグリスが封入されている場合、軸受の過熱によってグリスの粘度が低下し、ホルダから流出する虞があった。また、ホルダが樹脂製である場合、熱によってホルダが変形してしまう虞があった。
本発明の目的は、軸受に対する熱の影響の低減が図られたモータ装置を提供することである。
本発明のモータ装置の1つは、回転自在に支持される回転軸と、前記回転軸の外周面に当接し、前記回転軸を径方向から支持するラジアル軸受と、前記回転軸の端面に当接し、前記回転軸を軸方向から支持するスラスト軸受と、前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受を保持する軸受ホルダと、前記回転軸及び前記軸受ホルダを収容するハウジングと、を有する。前記スラスト軸受及び前記ハウジングは金属材料によって形成される。前記スラスト軸受の一部は、前記軸受ホルダから露出して前記ハウジングの内面に当接する。
本発明のモータ装置の他の1つは、回転自在に支持される回転軸と、前記回転軸の外周面に当接し、前記回転軸を径方向から支持するラジアル軸受と、前記回転軸の端面に当接し、前記回転軸を軸方向から支持するスラスト軸受と、前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受を保持する軸受ホルダと、前記回転軸及び前記軸受ホルダを収容するハウジングと、
前記スラスト軸受と前記ハウジングとの間に介在するプレートと、を有する。前記スラスト軸受,ハウジング及びプレートは金属材料によって形成され、前記プレートの一面は、前記軸受ホルダから露出している前記スラスト軸受の一部に当接し、前記プレートの他の一面は、前記ハウジングの内面に当接する。
本発明の一態様では、前記スラスト軸受は金属製のボールである。
本発明の他の一態様では、前記軸受ホルダは、前記ラジアル軸受を保持する第1保持部と、前記スラスト軸受を保持する第2保持部と、を備える。
本発明の他の一態様では、前記軸受ホルダが収容されるホルダ収容部が前記ハウジングに設けられ、前記ホルダ収容部の内周面に圧接される受圧領域が前記軸受ホルダの外周面の一部に設けられる。そして、前記受圧領域は、前記回転軸の径方向において前記ラジアル軸受と重ならない位置に設けられる。
本発明によれば、軸受に対する熱の影響の低減が図られたモータ装置が実現される。
第1実施形態に係るモータ装置の全体構成を示す概略図である。 図1に示されているモータケースの斜視図である。 図1に示されているアーマチュアシャフトの支持構造を示す断面図である。 図1に示されているアーマチュアシャフトの支持構造を示す分解斜視図である。 図1に示されているアーマチュアシャフトの支持構造を示す拡大断面図である。 図5に示される支持構造の変形例を示す拡大断面図である。 第2実施形態に係るモータ装置におけるアーマチュアシャフトの支持構造を示す断面図である。 図7に示されているアーマチュアシャフトの支持構造を示す拡大断面図である。 第3実施形態に係るモータ装置におけるアーマチュアシャフトの支持構造を示す拡大断面図である。
以下、本発明が適用されたモータ装置の幾つかについて図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明中では、同一又は実質的に同一の構成については原則として同一の符号及び名称を使用する。
(第1実施形態)
図1に示されるモータ装置1は、自動車等の車両に搭載されるパワーウインド装置に用いられる。より具体的には、モータ装置1は、ウインドガラスを昇降させるウインドレギュレータの駆動源として用いられる。モータ装置1は、小型でありながら大きな出力が得られる減速機構付モータであって、車両のドア内の狭小スペースに設置される。
図1に示されるように、モータ装置1は、モータ部10と減速部30とを備えている。これらモータ部10及び減速部30は、一体化(ユニット化)されている。具体的には、モータ部10の外郭を形成しているモータケース11と減速部30の外郭を形成しているギヤケース31とが複数のねじ2によって互いに連結されている。言い換えれば、モータ装置1は、互いに連結されたモータケース11とギヤケース31とから構成されるハウジング3を備えており、このハウジング3によってモータ装置全体の外郭が形成されている。
ハウジング3の内部には、回転軸としてのアーマチュアシャフト4が回転自在に収容されている。アーマチュアシャフト4は、モータ部10と減速部30とに跨っており、その一端側はモータケース11内に設けられている軸受によって支持され、その他端側はギヤケース31内に設けられている軸受によって支持されている。アーマチュアシャフト4を支持している軸受の詳細については後述する。
以下の説明では、図1に示されているアーマチュアシャフト4の軸方向を前後方向とする。また、アーマチュアシャフト4の両端部のうち、モータケース11内の軸受によって支持されている端部を「後端」、ギヤケース31内の軸受によって支持されている端部を「前端」とする。尚、以下の説明中では、特に断らない限り、「軸方向」とはアーマチュアシャフト4の軸方向及びこれと平行な方向を意味する。
図2に示されるように、モータケース11は、金属材料によって筒形に形成されている。具体的には、モータケース11は、板金をプレス加工によって筒形に成形したものである。より具体的には、モータケース11は、磁性材料からなる鋼板を深絞り加工によって筒形に成形したものである。モータケース11は、小径部11aと大径部11bとを含み、全体として円筒形の外観を呈する。また、モータケース11の一端は閉塞され、他端は開口され、開口部の周囲にはフランジ12が形成されている。フランジ12には、図1に示されているねじ2が挿通される複数のねじ穴13が形成されている。
図1に示されるように、モータケース11の小径部11aには、複数のマグネット14とアーマチュア15とが収容されている。複数のマグネット14は、アーマチュア15を取り囲むように配置され、モータケース11(小径部11a)の内周面に固定されている。アーマチュアシャフト4は、アーマチュア15の中心を貫通し、かつ、アーマチュア15に固定されている。それぞれのマグネット14とアーマチュア15との間には所定の隙間(エアギャップ)が設けられている。尚、図1には2つのマグネット14が示されているが、実際には4つのマグネット14がアーマチュア15の周囲に設けられている。
図1に示されるように、モータケース11の大径部11bには、ブラシホルダ20の一部が収容されている。ブラシホルダ20は、プラスチック等の樹脂材料によって形成されており、モータケース11の開口部を閉塞している。また、ブラシホルダ20は、複数のブラシ21及び中間軸受22を保持している。それぞれのブラシ21は、ブラシばね23によってコンミテータ24に押し付けられている。コンミテータ24は、アーマチュア15に設けられている複数のコイルと電気的に接続されており、ブラシ21及びコンミテータ24を介してそれぞれのコイルに駆動電流が供給される。
図1に示されるように、中間軸受22は、アーマチュアシャフト4の軸方向中央部又はその近傍を径方向から支持している。中間軸受22は、粉末冶金法によって製造された多孔質の金属体である。また、中間軸受22は略円筒形であり、潤滑油が含侵されている。尚、アーマチュアシャフト4の前端又はその近傍は、2つの前方軸受25,26によって支持されている。一方の前方軸受25は、アーマチュアシャフト4を径方向から支持しており、他方の前方軸受26は、アーマチュアシャフト4を軸方向から支持している。前方軸受25は、中間軸受22と同一又は実質的に同一の軸受である。つまり、前方軸受25は、粉末冶金法によって製造された多孔質かつ円筒形の金属体であって、潤滑油が含侵されている。一方、前方軸受26は、自己潤滑性に優れた樹脂材料、例えばポリアセタール(POM)等によって形成された略円盤形の軸受である。
図1に示されているギヤケース31は、プラスチック等の樹脂材料によって形成されている。ギヤケース31は、モータケース11のフランジ12に形成されているねじ穴13(図2)に挿通されたねじ2によってモータケース11と連結されている。
モータケース11とギヤケース31との境界を越えてギヤケース31内に進入しているアーマチュアシャフト4の突出部に、ウォームギヤ32が設けられている。ウォームギヤ32は、略円筒形であって、アーマチュアシャフト4の突出部に圧入等の固定手段によって強固に固定されている。ギヤケース31内には、ウォームギヤ32と噛み合うウォームホイール33が回転自在に収容されている。つまり、ギヤケース31内には、互いに噛み合うウォームギヤ32及びウォームホイール33が収容されており、これらウォームギヤ32及びウォームホイール33によって減速機構が構成されている。さらに、ウォームホイール33の中心には、ウインドレギュレータに連結される出力ギヤ34が設けられている。この結果、減速機構によって増幅された回転力が出力ギヤ34を介してウインドレギュレータに伝達(入力)される。
上記のように、ギヤケース31の内部には、減速機構を構成する複数のギヤが収容されている。一方、ギヤケース31の外部には、コネクタ35が設けられている。コネクタ35は、プラスチック等の樹脂材料によって形成されている。コネクタ35には、車載バッテリや車載コントローラ等と電気的に接続されている外部コネクタが接続される。コネクタ35に外部コネクタが接続されることにより、各ブラシ21に駆動電流が供給される。また、アーマチュアシャフト4の回転状態を検出するセンサ等から出力される信号が車載コントローラに送られる。
図1,図3に示されるように、アーマチュアシャフト4の後端又はその近傍は、2つの後方軸受41,42によって支持されている。一方の後方軸受41は、アーマチュアシャフト4の外周面4a(図3)に当接し、当該アーマチュアシャフト4を径方向から支持している。他方の後方軸受42は、アーマチュアシャフト4の端面4b(図3)に当接し、当該アーマチュアシャフト4を軸方向から支持している。つまり、本実施形態における後方軸受41は、本発明におけるラジアル軸受に相当する。また、本実施形態における後方軸受42は、本発明におけるスラスト軸受に相当する。そこで、以下の説明では、後方軸受41を「ラジアル軸受41」と呼び、後方軸受42を「スラスト軸受42」と呼ぶ場合がある。尚、図3では、図1に示されているマグネット14やアーマチュア15等の図示は省略されている。
図1に示されるように、ラジアル軸受41は、中間軸受22や前方軸受25と同一又は実質的に同一の軸受である。つまり、ラジアル軸受41は、粉末冶金法によって製造された金属体であって、潤滑油が含侵されている。中間軸受22,前方軸受25及び後方軸受(ラジアル軸受)41は、アーマチュアシャフト4を径方向から支持する点で共通している。これら3つの軸受は、アーマチュアシャフト4の中心線を基準線に一致させる芯出し作用を奏する。言い換えれば、アーマチュアシャフト4は、これら3つの軸受によって芯出しされる。尚、アーマチュアシャフト4の芯出しが不適切であると、振動や騒音が発生したり、動力伝達の効率が低下したりする。
図4に示されるように、ラジアル軸受41は、全体として円筒形又はリング形の形状を有する。ラジアル軸受41の外周面には、2つの湾曲部41a,41bと1つの平坦部41cとが形成されている。湾曲部41a,41bは、軸方向において平坦部41cの両側にそれぞれ形成されている。言い換えれば、平坦部41cは、一対の湾曲部41a,41bの間に設けられている。一方、スラスト軸受42は、アーマチュアシャフト4の直径よりもやや直径が大きい金属製のボールである。つまり、ラジアル軸受41及びスラスト軸受42は、金属材料によって形成されている点で共通している一方、互いの形状は大きく異なる。
図3,図4に示されるように、ラジアル軸受41及びスラスト軸受42は、ハウジング3(モータケース11)に収容されている軸受ホルダ50によって保持されている。つまり、ハウジング3は軸受ホルダ50を収容しており、ハウジング3に収容されている軸受ホルダ50はラジアル軸受41及びスラスト軸受42を保持している。そして、軸受ホルダ50によって保持されているラジアル軸受41及びスラスト軸受42は、アーマチュアシャフト4をそれぞれ異なる方向から回転自在に支持している。
図4,図5に示されるように、軸受ホルダ50は、プラスチック等の樹脂材料によって略円筒形に形成されている。図5に示されるように、軸受ホルダ50の軸方向両端には、開口部51,52がそれぞれ設けられている。以下の説明では、軸受ホルダ50の一方の開口部51を「前方開口部51」と呼び、軸受ホルダ50の他方の開口部52を「後方開口部52」と呼んで区別する場合がある。軸受ホルダ50は、ラジアル軸受41を保持する第1保持部53と、スラスト軸受42を保持する第2保持部54と、を備えている。第1保持部53と第2保持部54とは、前方開口部51と後方開口部52との間に、軸方向に沿って一列に並んでいる。
図5に示されるように、第1保持部53は、軸受ホルダ50の周方向に延びる環状の凹溝53aを含んでいる。ラジアル軸受41は、凹溝53aの内側に嵌め込まれており、凹溝53aの一方の縁はラジアル軸受41の湾曲部41aに当接し、凹溝53aの他方の縁はラジアル軸受41の湾曲部41bに当接している。この結果、ラジアル軸受41は、軸受ホルダ50内で軸方向及び径方向にガタつきなく保持されている。
図5に示されるように、第2保持部54は、軸受ホルダ50の周方向に延びる環状の凸部54aを含んでいる。スラスト軸受42は、凸部54aの内側に配置されており、凸部54aは、スラスト軸受42をその赤道に沿って包囲している。もっとも、凸部54aの内径はスラスト軸受42の外径よりも僅かに大きく、凸部54aを含む第2保持部54はスラスト軸受42を回転自在に保持している。
第2保持部54によって保持されているスラスト軸受42の一部は、軸受ホルダ50の後方開口部52から露出している。より具体的には、スラスト軸受42の一部は、軸受ホルダ50の後方開口部52を通して軸受ホルダ50から突出している。
図2,図5に示されるように、モータケース11には軸受ホルダ50が収容されるホルダ収容部16が一体成形されている。ホルダ収容部16は、小径部11aよりもさらに直径が小さい筒形状を有する。図5に示されるように、軸受ホルダ50は、ホルダ収容部16の内側に圧入されている。この結果、軸受ホルダ50の外周面55は、ホルダ収容部16の内周面17に圧接されている。もっとも、軸受ホルダ50の外周面55の全域がホルダ収容部16の内周面17に圧接されているわけではなく、軸受ホルダ50の外周面55の一部である受圧領域55aのみがホルダ収容部16の内周面17に圧接されている。尚、図4に示されるように、受圧領域55aは、軸受ホルダ50の全周に亘って延びる帯状の領域である。
図5に示されるように、軸受ホルダ50とハウジング3の内面の一部であるホルダ収容部16の内底面18との間にプレート60が配置されている。プレート60は、軸受ホルダ50の外径と略同一の直径を有する円形の金属板である。つまり、軸受ホルダ50とハウジング3の内面との間に金属製のプレート60が介在している。そして、プレート60の一面60aは、軸受ホルダ50から露出しているスラスト軸受42の一部に当接し、プレート60の他の一面60bは、ハウジング3の内面の一部であるホルダ収容部16の内底面18に当接している。この結果、金属製のスラスト軸受42と金属製のハウジング3とが、金属製のプレート60を介して熱的に接続されている。また、金属製のアーマチュアシャフト4が、金属製のスラスト軸受42及びプレート60を介して金属製のハウジング3と熱的に接続されている。さらに、金属製のラジアル軸受41が、金属製のアーマチュアシャフト4,スラスト軸受42及びプレート60を介して金属製のハウジング3と熱的に接続されている。よって、アーマチュアシャフト4の回転に伴って発生した熱は、効率良くハウジング3に伝えられ、ハウジング3の表面から空気中に放熱される。つまり、アーマチュアシャフト4の回転に伴って発生した熱は、軸受ホルダ50の内部に籠らない。尚、アーマチュアシャフト4の端面4bとスラスト軸受42との間およびスラスト軸受42とプレート60との間には、グリスや潤滑油などが塗布されている。
図6に示されるように、軸受ホルダ50の端部にプレート60を保持するプレート保持部61を形成してもよい。この場合、ハウジング3に対する軸受ホルダ50及びプレート60の組付けを一回の工程で行うことができる。また、組付けの前後におけるプレート60の位置ずれを確実に防止することができる。図示されているプレート保持部61は、プレート60の厚みと略同一の深さを有する凹部であるが、プレート保持部61の形状や寸法等は、上記熱的接続が実現されることを条件として適宜変更可能である。
(第2実施形態)
本発明が適用されたモータ装置の他の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。もっとも、本実施形態に係るモータ装置は、第1実施形態に係るモータ装置1と同一の基本構成を有する。そこで、第1実施形態に係るモータ装置1と同一又は実質的に同一の構成についての説明は省略し、第1実施形態に係るモータ装置1との相違点についてのみ説明する。
図7,図8に示されるように、本実施形態に係るモータ装置には、図5に示されているプレート60が設けられていない。一方、本実施形態に係るモータ装置では、軸受ホルダ50から露出しているスラスト軸受42の一部がハウジング3の内面の一部であるホルダ収容部16の内底面18に直に当接している。つまり、本実施形態に係るモータ装置では、金属製のスラスト軸受42と金属製のハウジング3とが直接的に熱接続されている。よって、本実施形態に係るモータ装置においても、第1実施形態に係るモータ装置1において実現されている上記熱的接続と実質的に同一の熱的接続が実現されている。したがって、図7,図8に示されているアーマチュアシャフト4の回転に伴って発生した熱は、効率良くハウジング3に伝えられ、ハウジング3の表面から空気中に放熱される。
尚、本実施形態では、スラスト軸受42とホルダ収容部16の内底面18との間に、グリスや潤滑油などが塗布されている。
(第3実施形態)
本発明が適用されたモータ装置のさらに他の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。もっとも、本実施形態に係るモータ装置は、第1実施形態に係るモータ装置1と同一の基本構成を有する。そこで、第1実施形態に係るモータ装置1と同一又は実質的に同一の構成についての説明は省略し、第1実施形態に係るモータ装置1との相違点についてのみ説明する。
図5と図9とを対比する。図5に示されている受圧領域55aは、アーマチュアシャフト4の径方向(紙面上下方向)において、ラジアル軸受41と重なっている。一方、図9に示されている受圧領域55aは、アーマチュアシャフト4の径方向(紙面上下方向)において、ラジアル軸受41と重なっていない。
つまり、本実施形態に係るモータ装置では、ホルダ収容部16の内周面17に圧接される軸受ホルダ50上の受圧領域55aが、アーマチュアシャフト4の径方向においてラジアル軸受41と重ならない位置に設けられている。言い換えれば、ホルダ収容部16の内周面17と軸受ホルダ50の外周面55との接点は、軸方向においてラジアル軸受41よりも後方に設けられている。したがって、ホルダ収容部16に対する軸受ホルダ50の圧入に伴って当該軸受ホルダ50が受ける圧力は、ラジアル軸受41に一切及ばないか、及んだとしても極めて僅かである。この結果、ラジアル軸受41によるアーマチュアシャフト4の芯出し精度(シャフトアライメント精度)が向上する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図5等に示されているホルダ収容部16の内周面17と軸受ホルダ50の外周面55との間の隙間56に、液状又はゲル状の樹脂やグリス等を充填して熱伝導率の向上や摩擦抵抗の低減を図ってもよい。同様の目的で軸受ホルダ50内の空隙57に液状又はゲル状の樹脂やグリス等を充填してもよい。尚、本発明が適用されたモータ装置の用途は、パワーウインド装置の駆動源に限られない。
1 モータ装置
2 ねじ
3 ハウジング
4 アーマチュアシャフト
4a 外周面
4b 端面
10 モータ部
11 モータケース
11a 小径部
11b 大径部
12 フランジ
13 ねじ穴
14 マグネット
15 アーマチュア
16 ホルダ収容部
17 内周面
18 内底面
20 ブラシホルダ
21 ブラシ
22 中間軸受
23 ブラシばね
24 コンミテータ
25,26 前方軸受
30 減速部
31 ギヤケース
32 ウォームギヤ
33 ウォームホイール
34 出力ギヤ
35 コネクタ
41 後方軸受(ラジアル軸受)
41a,41b 湾曲部
41c 平坦部
42 後方軸受(スラスト軸受)
50 軸受ホルダ
51 開口部(前方開口部)
52 開口部(後方開口部)
53 第1保持部
53a 凹溝
54 第2保持部
54a 凸部
55 外周面
55a 受圧領域
56 隙間
57 空隙
60 プレート
60a,60b プレートの一面
61 プレート保持部

Claims (5)

  1. 回転自在に支持される回転軸と、
    前記回転軸の外周面に当接し、前記回転軸を径方向から支持するラジアル軸受と、
    前記回転軸の端面に当接し、前記回転軸を軸方向から支持するスラスト軸受と、
    前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受を保持する軸受ホルダと、
    前記回転軸及び前記軸受ホルダを収容するハウジングと、を有し、
    前記スラスト軸受及び前記ハウジングは、金属材料によって形成され、
    前記スラスト軸受の一部は、前記軸受ホルダから露出して前記ハウジングの内面に当接している、モータ装置。
  2. 回転自在に支持される回転軸と、
    前記回転軸の外周面に当接し、前記回転軸を径方向から支持するラジアル軸受と、
    前記回転軸の端面に当接し、前記回転軸を軸方向から支持するスラスト軸受と、
    前記ラジアル軸受及び前記スラスト軸受を保持する軸受ホルダと、
    前記回転軸及び前記軸受ホルダを収容するハウジングと、
    前記スラスト軸受と前記ハウジングとの間に介在するプレートと、を有し、
    前記スラスト軸受,ハウジング及びプレートは、金属材料によって形成され、
    前記プレートの一面は、前記軸受ホルダから露出している前記スラスト軸受の一部に当接し、前記プレートの他の一面は、前記ハウジングの内面に当接している、モータ装置。
  3. 前記スラスト軸受が金属製のボールである、請求項1又は請求項2に記載のモータ装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ装置において、
    前記軸受ホルダは、前記ラジアル軸受を保持する第1保持部と、前記スラスト軸受を保持する第2保持部と、を備える、モータ装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のモータ装置において、
    前記軸受ホルダが収容されるホルダ収容部が、前記ハウジングに設けられ、
    前記ホルダ収容部の内周面に圧接される受圧領域が、前記軸受ホルダの外周面の一部に設けられ、
    前記受圧領域は、前記回転軸の径方向において前記ラジアル軸受と重ならない位置に設けられている、モータ装置。
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