JP2021104746A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ性能を向上させた、溝壁に凹部が設けられた周方向溝を具えたタイヤの提供。【解決手段】トレッド部を有するタイヤである。トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の周方向溝8と、周方向溝8に隣接する2つの陸部9とが設けられている。周方向溝8は、両側の溝壁3B1、3B2の少なくとも一方に設けられた少なくとも1つの凹部10を含む。凹部10は、トレッド部の踏面に表れる周方向溝の溝縁よりも溝幅方向の外側に凹んでいる。陸部9の踏面には、凹部10に連通するサイプ11が設けられている。サイプ11は、サイプエッジ部11eが面取り部12で形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、タイヤに関する。
下記特許文献1には、トレッド部にタイヤ周方向に連続して延びる主溝が設けられたタイヤが提案されている。前記主溝の溝壁には、主溝の溝幅方向に凹む凹部が設けられている。前記凹部は、トレッド部が摩耗しても、トレッド部の踏面における前記主溝の開口面積を確保する。これにより、優れたウェット性能が長期に亘って発揮される。
特開2016−196218号公報
ところで、近年のタイヤには、ノイズ性能の向上が求められている。このため、特許文献1のタイヤのように、溝壁に凹部が設けられた周方向溝を具えたタイヤについても、ノイズ性能についてさらなる改善が求められていた。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、溝壁に凹部が設けられた周方向溝を具えたタイヤにおいて、ノイズ性能を向上させることを主たる課題としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の周方向溝と、前記周方向溝に隣接する2つの陸部とが設けられており、前記周方向溝は、両側の溝壁の少なくとも一方に設けられた少なくとも1つの凹部を含み、前記凹部は、前記トレッド部の踏面に表れる前記周方向溝の溝縁よりも溝幅方向の外側に凹んでおり、前記陸部の踏面には、前記凹部に連通するサイプが設けられ、前記サイプは、サイプエッジ部が面取り部で形成されている。
本発明のタイヤにおいて、前記サイプのタイヤ軸方向の長さは、前記凹部の前記溝縁からの最大深さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記周方向溝は、一方の溝壁に設けられた前記凹部と、他方の溝壁に設けられた前記凹部とを溝長さ方向に交互に含んでいるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記面取り部の最大の面取り深さは、前記凹部のタイヤ半径方向の最大の高さの20%〜50%であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記周方向溝は、タイヤ赤道に隣接する外側クラウン周方向溝を含み、前記外側クラウン周方向溝は、トレッド端側の第1溝壁と、タイヤ赤道側の第2溝壁とを含み、前記凹部は、前記第1溝壁に設けられた複数の第1凹部と、前記第2溝壁に設けられた複数の第2凹部とを含み、前記第1溝壁が属する前記陸部には、前記第1凹部に連通する前記サイプが設けられ、前記第2溝壁が属する前記陸部には、前記サイプが設けられていないのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1凹部には、前記第1凹部の最大深さ位置とは異なる位置で前記サイプが連通しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記第1凹部に連通する前記サイプは、前記陸部を完全に横断するフルオープン型であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記周方向溝は、タイヤ赤道に隣接する内側クラウン周方向溝を含み、前記内側クラウン周方向溝は、両側の溝壁のそれぞれに設けられた複数の前記凹部を含み、前記内側クラウン周方向溝の前記凹部のそれぞれには、前記サイプが連通しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記内側クラウン周方向溝の前記凹部に連通する前記サイプは、前記凹部とは反対側の端部が前記陸部内で途切れるセミオープン型であるのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記陸部は、前記内側クラウン周方向溝のタイヤ赤道側に隣接するクラウン陸部と、前記内側クラウン周方向溝を介して前記クラウン陸部と隣接する内側ミドル陸部とを含み、前記クラウン陸部には、前記内側クラウン周方向溝に連通する複数のクラウンサイプが設けられ、前記内側ミドル陸部には、前記内側クラウン周方向溝に連通する複数の第1内側ミドルサイプが設けられ、前記クラウンサイプと前記第1内側クラウンサイプとは、タイヤ軸方向に対して互いに逆向きに傾斜しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記クラウンサイプのタイヤ軸方向の長さは、前記第1内側ミドルサイプのタイヤ軸方向の長さよりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記周方向溝は、一方のトレッド端に隣接する内側ショルダー周方向溝を含み、前記内側ショルダー周方向溝は、両側の溝壁のそれぞれに設けられた複数の前記凹部を含み、前記内側ショルダー周方向溝の前記凹部のそれぞれには、前記面取り部を具えていない非面取りサイプが連通しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記陸部は、前記内側ショルダー周方向溝のタイヤ赤道側に隣接する内側ミドル陸部と、前記内側ショルダー周方向溝を介して前記内側ミドル陸部と隣接する内側ショルダー陸部とを含み、前記内側ミドル陸部には、前記内側ショルダー周方向溝に連通する複数の第2内側ミドルサイプが設けられ、前記内側ショルダー陸部には、前記内側ショルダー周方向溝に連通する複数の内側ショルダーサイプが設けられ、前記内側ショルダー陸部の全体に設けられた前記内側ショルダーサイプの本数は、前記内側ミドル陸部の全体に設けられた前記第2内側ミドルサイプの本数よりも大きいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記内側ショルダーサイプは、前記内側ショルダー陸部を完全に横断するフルオープン型であるのが望ましい。
本発明のタイヤの周方向溝は、両側の溝壁の少なくとも一方に設けられた少なくとも1つの凹部を含む。前記凹部は、トレッド部の踏面に表れる前記周方向溝の溝縁よりも溝幅方向の外側に凹んでいる。前記凹部は、トレッド部が摩耗した状態でも前記周方向溝の容積を確保し、ウェット性能を高めることができる。
本発明のタイヤにおいて、陸部の踏面には、前記凹部に連通するサイプが設けられている。このようなサイプは、前記周方向溝の接地時に、前記周方向溝内での空気の圧縮を緩和し、前記周方向溝のノイズを小さくできる。また、本発明の前記サイプは、サイプエッジ部が面取り部で形成されているため、サイプエッジ部が接地するときの打音を小さくできる。これらの作用により、本発明のタイヤは、優れたノイズ性能を発揮し得る。
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 図1の外側クラウン周方向溝、クラウン陸部及び外側ミドル陸部の拡大図である。 図2のA−A線断面図である。 図2のB−B線断面図である。 図2のC−C線断面図である。 図2の外側ミドルサイプの拡大図である。 図6のD−D線断面図である。 図6のE−E線断面図である。 図1の内側クラウン周方向溝及び内側ショルダー周方向溝、並びに、クラウン陸部、内側ミドル陸部及び内側ショルダー陸部の拡大図である。 図9のクラウンサイプの拡大図である。 図10のF−F線断面図である。 図10のG−G線断面図である。 図9の第1内側ミドルサイプの拡大図である。 図13のH−H線断面図である。 図13のI−I線断面図である。 図9のJ−J線断面図である。 図9のK−K線断面図である。 図9のL−L線断面図である。 図1のM−M線断面図である。 図1のN−N線断面図である。
以下、本発明の実施形態が図面に基づき説明される。ただし、以下の実施形態及び図面に表された具体的な構成は、本発明の内容理解のためのものであって、本発明は、図示されている具体的な構成に限定されるものではない。
。本実施形態では、タイヤ1として、乗用車用の空気入りタイヤ、好ましくは空気入りラジアルタイヤが示されている。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、好ましい態様として、車両への装着の向きが指定されている。これにより、トレッド部2は、内側トレッド端Tiと外側トレッド端Toとが特定されている。内側トレッド端Tiは、車両装着時、車両内側に位置することが意図されている。外側トレッド端Toは、車両装着時、車両外側に位置することが意図されている。なお、車両への装着の向きは、例えば、タイヤ1のサイドウォール部(図示省略)に表示される。
本明細書において、内側トレッド端Ti及び外側トレッド端Toは、タイヤ1の正規荷重負荷状態において、トレッド部2の最もタイヤ軸方向外側の内外の接地位置として定められる。
また、本明細書において、「正規荷重負荷状態」とは、正規リム(図示せず)にリム組みされ、かつ、正規内圧が充填された正規内圧状態のタイヤ1に、正規荷重が負荷されてキャンバー角が0°の状態で平面に接地させた状態を意味する。特に言及されていない場合、タイヤ1の各部の寸法は、前記正規内圧状態で特定されるものとする。
また、本明細書において、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば"Measuring Rim" である。
また、本明細書において、「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
また、本明細書において、「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
図1に示されるように、タイヤ1のトレッド部2には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の周方向溝8と、周方向溝8に隣接する少なくとも2つの陸部9とが設けられている。本実施形態のトレッド部2は、複数の周方向溝8と、これらに区分された複数の陸部9とを含んでいる。
各周方向溝8は、正規荷重負荷状態の接地面において、一対の溝壁が互いに接触しないような十分に大きい溝幅を有する。そのようなものとして、周方向溝8の溝幅は、例えば、2.5mm以上、好ましくは3.0mm以上、より好ましくは3.5mm以上とされる。同様に、周方向溝の最大深さは、例えば、5.0mm以上、好ましくは6.0mm以上とされるのが望ましい。このような周方向溝は、タイヤ1の基本的な排水性能を提供する。
本実施形態において、周方向溝8は、内側クラウン周方向溝3A、内側ショルダー周方向溝4A、外側クラウン周方向溝3B及び外側ショルダー周方向溝4Bの4本からなる。これらの周方向溝8は、例えば、タイヤ周方向に沿って直線状に延びている。具体的には、周方向溝8は、トレッド部2の接地面において、タイヤ周方向に沿って真っ直ぐにのびる一対の溝縁を有する。他の態様では、周方向溝8は、波状やジグザグ形状に延びても良い。
内側クラウン周方向溝3Aは、タイヤ赤道Cと内側トレッド端Tiとの間に配されている。内側ショルダー周方向溝4Aは、内側クラウン周方向溝3Aと内側トレッド端Tiとの間に配されている。外側クラウン周方向溝3Bは、タイヤ赤道Cと外側トレッド端Toとの間に配されている。外側ショルダー周方向溝4Bは、外側クラウン周方向溝3Bと外側トレッド端Toとの間に配されている。
本実施形態のトレッド部2には、上述の周方向溝8によって区分された5つの陸部9が形成される。陸部9は、クラウン陸部5、内側ミドル陸部6A、内側ショルダー陸部7A、外側ミドル陸部6B及び外側ショルダー陸部7Bからなる。各陸部9のタイヤ軸方向の幅は、例えば、トレッド接地幅TWの10%以上とされるのが望ましい。なお、トレッド接地幅TWは、正規内圧状態における内側トレッド端Tiと外側トレッド端Toとの間のタイヤ軸方向の距離である。
クラウン陸部5は、内側クラウン周方向溝3Aと外側クラウン周方向溝3Bとの間に形成される。内側ミドル陸部6Aは、クラウン陸部5の内側トレッド端Ti側に前記内側クラウン周方向溝3Aを介して隣接しており、内側クラウン周方向溝3Aと内側ショルダー周方向溝4Aとの間に形成される。内側ショルダー陸部7Aは、内側ミドル陸部6Aの内側トレッド端Ti側に内側ショルダー周方向溝4Aを介して隣接しており、内側ショルダー周方向溝4Aと内側トレッド端Tiとの間に形成される。
外側ミドル陸部6Bは、クラウン陸部5の外側トレッド端To側に外側クラウン周方向溝3Bを介して隣接しており、外側クラウン周方向溝3Bと外側ショルダー周方向溝4Bとの間に形成される。外側ショルダー陸部7Bは、外側ミドル陸部6Bの外側トレッド端To側に外側ショルダー周方向溝4Bを介して隣接しており、外側ショルダー周方向溝4Bと外側トレッド端Toとの間に形成される。
図2には、周方向溝8の態様を説明する図として、外側クラウン周方向溝3B、クラウン陸部5及び外側ミドル陸部6Bの拡大図が示されている。図3には、図2のA−A線断面図が示されている。図4には、図2のB−B線断面図が示されている。図2〜4に示されるように、周方向溝8は、両側の溝壁の少なくとも一方に設けられた少なくとも1つの凹部10を含んでいる。また、凹部10は、トレッド部2の踏面に表れる周方向溝8の溝縁よりも溝幅方向の外側に凹んでいる。凹部10は、トレッド部2が摩耗しても、トレッド部2の踏面における周方向溝8の開口面積を確保する。これにより、優れたウェット性能が長期に亘って発揮される。
図2に示されるように、本発明において、陸部9の踏面には、凹部10に連通するサイプ11が設けられている。このようなサイプ11は、周方向溝8の接地時に、周方向溝8内での空気の圧縮を緩和し、周方向溝8のノイズを小さくできる。
図5には、図2のC−C線断面図が示されている。図5に示されるように、本発明のサイプ11は、サイプエッジ部11eが面取り部12で形成されている。これにより、サイプエッジ部11eに局部的に大きな接地圧が作用するのを防ぐことができるため、サイプエッジ部11eが接地するときの打音を小さくできる。また、面取り部を具えないサイプの場合、サイプ壁と陸部とが形成するコーナ部は、陸部蹴り出し時(サイプを含む踏面が陸部から離れるとき)において振動し、高周波のノイズを招く原因となり易い。本発明では、面取り部12によって前記振動を防ぎ、高周波のノイズが抑制される。これらの作用により、本発明のタイヤ1は、優れたノイズ性能を発揮し得る。
以下、本実施形態のさらに詳細な構成が説明される。図2に示されるように、本実施形態の周方向溝8は、一方の溝壁に設けられた凹部10と、他方の溝壁に設けられた凹部10とを溝長さ方向に交互に含んでいる。以下、周方向溝8の溝壁のうち、外側トレッド端To側の溝壁を第1溝壁といい、内側トレッド端Ti側の溝壁を第2溝壁という場合がある。また、第1溝壁に設けられた凹部10を第1凹部16といい、第2溝壁に設けられた凹部を第2凹部17という場合がある。
凹部10は、最も溝幅方向の外側に凹んだ最大深さ位置からタイヤ周方向の両側に向かって、溝縁からの凹み量が漸減している。これにより、凹部10の溝幅方向の底面を示すプロファイル10d(図2において破線で示す)は、円弧上に形成される。
凹部10のタイヤ周方向の長さL1は、例えば、凹部10が設けられた陸部9のタイヤ軸方向の幅W1の1.0〜3.0倍である。また、第1凹部16と第2凹部17とは、タイヤ周方向に重複している。第1凹部16と第2凹部17とのタイヤ周方向の重複長さL2は、凹部10の前記長さL1の20%〜40%である。このような凹部10の配置は、トレッド部2が摩耗したときのウェット性能を向上させる。
図3及び図4に示されるように、凹部10の溝縁からの最大深さd1は、凹部10が設けられた周方向溝8の溝幅W2の10%〜30%である。凹部10のタイヤ半径方向の最大の高さh1は、例えば、周方向溝8の深さd2の60%〜80%である。このような凹部10は、ウェット性能と操縦安定性とをバランス良く向上させる。
図5に示されるように、サイプ11は、面取り部12のタイヤ半径方向内側に本体部13が連なっている。本明細書において、「サイプ」とは、正規荷重負荷状態の接地面において、本体部13の一対のサイプ壁13wの少なくとも一部が互いに接触するような小さい幅で形成された切込みを意味し、例えば、本体部13の幅W3が1.5mm以下、好ましくは1.0mm以下で形成される。
面取り部12は、本体部13のサイプ壁13wと陸部9の踏面とが形成するコーナ部を斜めにカットしたような傾斜面で構成されている。他の態様では、面取り部12は、円弧状の丸みや矩形状の凹みとして構成されても良い(いずれも図示省略)。面取り部12は、上述の効果に加え、陸部の衝撃緩和能力を高め、乗り心地を向上させるのにも役立つ。なお、ここで説明された面取り部12の構成は、後述される各サイプの面取り部に適用することができる。
面取り部12の傾斜面のタイヤ法線に対する角度は、例えば、30〜60°である。このような面取り部12は、ノイズ性能とともに、乗り心地も向上させるのに役立つ。なお、タイヤ法線とは、タイヤ半径方向に平行に延びる仮想線である。
ノイズ性能及び操縦安定性をバランス良く向上させる観点から、面取り部12の最大の面取り深さd3は、例えば、前記凹部のタイヤ半径方向の最大の高さh1の20%〜50%であり、望ましくは30%〜40%である。
図2に示されるように、サイプ11のタイヤ軸方向の長さは、少なくとも、凹部10の溝縁からの最大深さよりも大きい。これにより、上述の効果が確実に発揮される。
本実施形態の外側クラウン周方向溝3Bは、外側トレッド端To側の第1溝壁3B1と、タイヤ赤道C側の第2溝壁3B2とを含む。外側クラウン周方向溝3Bの第1溝壁3B1が属する外側ミドル陸部6Bには、第1凹部16に連通するサイプ11として、外側ミドルサイプ21が設けられている。また、外側クラウン周方向溝3Bの第2溝壁3B2が属するクラウン陸部5には、第2凹部17に連通するサイプが設けられていない。これにより、第1溝壁3B1に属するエッジが接地するときの打音と、第2溝壁3B2に属するエッジが接地するときの打音とがホワイトノイズ化し易くなり、ノイズ性能が向上する。
外側クラウン周方向溝3Bの第1凹部16には、例えば、第1凹部16の最大深さ位置とは異なる位置で外側ミドルサイプ21が連通しているのが望ましい。本実施形態では、外側クラウン周方向溝3Bの第1凹部16に、2本の外側ミドルサイプ21が上述の態様で連通している。より具体的には、2本の外側ミドルサイプ21が、第1凹部16の最大深さ位置を挟む様に配されている。これにより、ノイズ性能がさらに向上する。
外側ミドルサイプ21は、例えば、外側ミドル陸部6Bを完全に横断するフルオープン型である。外側ミドルサイプ21は、接地時、ノイズを抑えつつ、外側ミドル陸部6Bの変形を適度に促進させて乗り心地をさらに向上させるのに役立つ。
本実施形態において、外側ミドルサイプ21は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。好ましい態様では、外側ミドルサイプ21は、そのタイヤ軸方向の内端21iからタイヤ軸方向の外端21oまで単一の円弧状又は直線状に延びている。このような構成によれば、外側ミドルサイプ21は、路面に徐々に接地することができるため、走行中のノイズをさらに小さくすることができる。また、外側ミドル陸部6Bの剛性が、タイヤ周方向で徐々に変化するので、乗り心地が向上する。
外側ミドルサイプ21のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、5〜40°の範囲、より好ましくは5〜30°の範囲とされる。これにより、乗り心地と耐摩耗性とがバランス良く向上する。
図6には、図2の外側ミドルサイプ21の拡大図が示されている。図7には、図6のD−D線断面図が示されている。図8には、図6のE−E線断面図が示されている。図6〜8に示されるように、外側ミドルサイプ21は、両側のサイプエッジ部が、それぞれ面取り部21aで形成されている。より詳細には、外側ミドルサイプ21は、サイプを構成する本体部21bと、面取り部21aとからなる。
面取り部21aは、面取り幅21W1を有する。面取り幅21W1は、図6及び図7に示されるように、本体部21bのサイプ壁から、そのサイプエッジ部21eまでの長さであり、本体部21bの長手方向と直交する方向に測定される。
本実施形態では、外側ミドルサイプ21の両端での面取り幅21W1が、外側ミドルサイプ21の長手方向の中央部21cの面取り幅21W1よりも大きく構成されている。ここで、中央部21cは、外側ミドルサイプ21の長さの中央10%の部分を意味する。これにより、耐摩耗性とノイズ性能とがバランス良く向上する。また、上記構成により、外側ミドル陸部6Bの中央部の剛性が高められ、ひいては操縦安定性が向上する。
面取り部21aの面取り幅21W1が、中央部21cから内端21i及び外端21oそれぞれに向かって増加している。好ましい態様として、面取り幅21W1は、連続的に増加している。さらに好ましい態様として、図6に示されるように、面取り幅21W1は、サイプエッジ部21eが、本体部21b側に凸となる円弧(好ましくは、単一の円弧)を描くように、連続的に増加することが望ましい。このような構成により、外側ミドル陸部6Bの耐摩耗性がさらに向上する。
一方、面取り幅21W1が過度に大きくなると、耐摩耗性が悪化する懸念がある。このような観点より、面取り幅21W1は、例えば、0.8〜3.0mmの範囲、より好ましくは1.0〜2.5mmの範囲とされるのが望ましい。好ましくは、各面取り部21aの面取り幅21W1において、最大値は最小値の1.5倍以上、より好ましくは2.0〜3.0倍とされるのが望ましい。
図8に示されるように、面取り部21aは、面取り深さ21D1を有する。面取り深さ21D1は、外側ミドル陸部6Bの接地面からの面取り部21aのタイヤ半径方向の内側エッジ21fまでのタイヤ半径方向の長さである。前記面取り深さ21D1が大きくなると、乗り心地の向上効果が高まるが、走行中のノイズが大きくなる傾向がある。本実施形態では、図8に示されるように、外側ミドルサイプ21の内端21i及び外端21oでの面取り深さ21D1は、外側ミドルサイプ21の中央部21cの面取り深さ21D1よりも大きく構成されている。
上記構成によれば、外側ミドル陸部6Bの両側縁部での接地圧の増加が抑えられ、インパクトノイズが低減し、乗り心地がさらに向上する。逆に、面取り深さ21D1が小さい外側ミドルサイプ21の中央部21cは、外側ミドル陸部6Bの剛性を高く維持し、外側ミドル陸部6Bの耐摩耗性の悪化を抑制する。この作用は、面取り幅21W1の上記した好ましい構成との組み合わせにおいて、さらに有意なものとなる。
本実施形態では、面取り部21aの面取り深さ21D1が、中央部21cから内端21i及び外端21oそれぞれに向かって増加している。好ましい態様として、面取り深さ21D1は、連続的に増加している。さらに好ましい態様として、面取り深さ21D1は、内側エッジ21fがタイヤ半径方向外側に向かって凸となるように、連続的に増加することが望ましい。このような構成により、乗り心地を高めながら、外側ミドル陸部6Bの耐摩耗性がさらに向上する。
一方、面取り深さ21D1が過度に大きくなると、耐摩耗性が悪化する懸念がある。このような観点より、面取り深さ21D1は、例えば、0.8〜3.0mmの範囲、より好ましくは1.0〜2.5mmの範囲とされるのが望ましい。好ましくは、各面取り部21aの面取り深さ21D1において、最大値は最小値の1.5倍以上、より好ましくは2.0〜3.0倍とされるのが望ましい。
また、図7に示されるように、外側ミドルサイプ21の面取り部21aを含んだ接地面での開口幅21W2は、乗り心地と静粛性とを高い次元で満足させるために、例えば、2.4〜6.0mmの範囲、さらには、3.0〜5.0mmの範囲とされるのが望ましい。
図8に示されるように、外側ミドルサイプ21の深さ21D2は、外側クラウン周方向溝3Bに向かって深さが大きくなっている。外側ミドル陸部6Bには、タイヤ赤道C側により大きな接地圧が作用しがちであるため、外側ミドルサイプ21の内端21iでの深さを大きくすることで、乗り心地がさらに向上する。一方、外側ミドルサイプ21の外端21oでの深さを小さくすることで、旋回時の大きな横力に対する抵抗性を高め、耐摩耗性が向上する。本実施形態では、好ましい態様として、外側ミドルサイプ21の深さが、段差を含む階段状に変化しているが、連続的に変化するものでも良い。
特に好ましい態様では、外側ミドルサイプ21において、内端21iでの深さは、外側クラウン周方向溝3Bの最大深さの65%〜85%とされ、外端21oでの深さは、外側クラウン周方向溝3Bの最大深さの45%〜65%とされる。これにより、乗り心地と耐摩耗性とがさらにバランス良く向上する。
図2に示されるように、本実施形態の外側ミドル陸部6Bには、上述の外側ミドルサイプ21以外の溝及びサイプが設けられていない。これにより、外側ミドル陸部6Bの剛性が向上し、優れた操縦安定性が発揮される。
図9には、内側クラウン周方向溝3A及び内側ショルダー周方向溝4A、並びに、クラウン陸部5、内側ミドル陸部6A及び内側ショルダー陸部7Aの拡大図が示されている。図9に示されるように、内側クラウン周方向溝3Aは、外側トレッド端To側の第1溝壁3A1に設けられた第1凹部23と、内側トレッド端Ti側の第2溝壁3A2に設けられた第2凹部24とを溝長さ方向に交互に含んでいる。内側クラウン周方向溝3Aの第1凹部23及び第2凹部24には、上述の凹部10の構成を適用することができる。
内側クラウン周方向溝3Aの凹部10のそれぞれには、サイプ11が連通している。内側クラウン周方向溝3Aの各凹部10に連通するサイプ11は、例えば、凹部10とは反対側の端部が陸部内で途切れるセミオープン型である。このようなサイプ11は、ノイズ性能及び操縦安定性を向上させるのに役立つ。
クラウン陸部5には、内側クラウン周方向溝3Aに連通する複数のクラウンサイプ25が設けられている。クラウンサイプ25は、内側クラウン周方向溝3Aの第1凹部23に連通している。クラウンサイプ25は、第1凹部23に連通しないものを含んでも良い。
クラウンサイプ25は、第1凹部23の最大深さ位置とは異なる位置に連通しているのが望ましい。これにより、耐摩耗性が向上する。
クラウンサイプ25は、例えば、直線状に延びている。クラウンサイプ25は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。クラウンサイプ25は、タイヤ軸方向に対して外側ミドルサイプ21(図2に示す)と同じ向きに傾斜している、クラウンサイプ25のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、5〜40°であり、望ましくは5〜30°である。
クラウンサイプ25は、例えば、タイヤ赤道Cを横切っているのが望ましい。クラウンサイプ25のタイヤ軸方向の長さL3は、例えば、クラウン陸部5のタイヤ軸方向の幅W4の70%〜90%である。
図10は、クラウンサイプ25の拡大平面図を示す。図11は、図10のF−F線断面図である。図12は、図10のG−G線断面図である。図10〜図12に示されるように、クラウンサイプ25は、両側のサイプエッジ部25eが、それぞれ面取り部25aで形成されている。より詳細には、クラウンサイプ25は、サイプを構成する本体部25bと、面取り部25aとからなる。
面取り部25aは、面取り幅25W1を有する。面取り幅25W1は、図10及び図11に示されるように、本体部25bのサイプ壁から、そのサイプエッジ部25eまでの長さであって、本体部25bの長手方向と直交する方向に測定される。また、面取り部25aは、接地面からの面取り部25aの内側エッジ25fまでのタイヤ半径方向の長さである面取り深さ25D1を有する。
本実施形態では、図10に示されるように、面取り部25aの面取り幅25W1が、閉鎖端25oから開口端25iに向かって増加している。好ましい態様では、面取り幅25W1は、連続的に増加しても良い。さらに好ましい態様では、サイプエッジ部25eが本体部25bに対して傾斜し、かつ、直線状に延びるように、面取り幅25W1が一定の割合で連続的に増加しても良い。これにより、クラウン陸部5の中央部の剛性が高められ、優れた操縦安定性が得られる。
図12に示されるように、面取り部25aの面取り深さ25D1が、閉鎖端25oから開口端25iに向かって増加している。好ましい態様では、面取り深さ25D1は、連続的に増加しても良い。さらに好ましい態様では、面取り深さ25D1は、内側エッジ25fが接地面に対して傾斜し、かつ、直線状に延びるように、一定の割合で連続的に増加しても良い。このような構成は、上述と同様の作用効果を発揮する。
面取り幅25W1及び面取り深さ25D1は、例えば、0.8〜3.0mmの範囲、より好ましくは1.0〜2.5mmの範囲とされるのが望ましい。
また、図11に示されるように、クラウンサイプ25の面取り部25aを含んだ接地面5aでの開口幅25W2は、乗り心地とノイズ性能とを高い次元で満足させるために、例えば、2.4〜6.0mmの範囲、さらには、3.0〜5.0mmの範囲とされるのが望ましい。
図12に示されるように、クラウンサイプ25の深さ25D2は、内側クラウン周方向溝3Aに向かって大きくなっている。このようなクラウンサイプ25は、接地圧が高くなりがちなクラウン陸部5の内側クラウン周方向溝3A側の衝撃緩和能力を効果的に高め、乗り心地をさらに向上させる。また、閉鎖端25o側でのクラウンサイプ25の深さが相対的に小さいため、走行中のノイズの増大を抑制することもできる。本実施形態では、好ましい態様として、クラウンサイプ25の深さが、2以上の段差を含む階段状に変化しているが、連続的に変化するものでも良い。
クラウンサイプ25の深さ25D2が、過度に大きくなると、クラウンサイプ25に起因した走行中のノイズが大きくなる懸念がある。このような観点より、クラウンサイプ25の深さ25D2の最大値は、例えば、内側クラウン周方向溝3Aの最大深さの90%以下、より好ましくは50%〜85%の範囲とされるのが望ましい。
図9に示されるように、内側ミドル陸部6Aには、内側クラウン周方向溝3Aに連通する複数の第1内側ミドルサイプ27が設けられている。本実施形態では、各第1内側ミドルサイプ27が、内側クラウン周方向溝3Aの第2凹部24に連通している。このようなサイプの配置は、ノイズ性能を確実に向上させる。
1つの前記第2凹部24には、例えば、2本の第1内側ミドルサイプ27が連通している。本実施形態では、2本の第1内側ミドルサイプ27が、第2凹部24の最大深さ位置を挟むように連通している。これにより、各第1内側ミドルサイプ27は、第2凹部24の最大深さ位置とは異なる位置に連通している。
第1内側ミドルサイプ27とクラウンサイプ25とは、タイヤ周方向に交互に内側クラウン周方向溝3Aに連通している。これにより、陸部の過度な変形が抑制され、操縦安定性が向上する。
第1内側ミドルサイプ27は、例えば、直線状に延びている。第1内側ミドルサイプ27は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。第1内側ミドルサイプ27とクラウンサイプ25とは、タイヤ軸方向に対して互いに逆向きに傾斜しているのが望ましい。第1内側ミドルサイプ27のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、5〜40°であり、望ましくは5〜30°である。
第1内側ミドルサイプ27のタイヤ軸方向の長さL4は、例えば、内側ミドル陸部6Aのタイヤ軸方向の幅W5の35%以上、より好ましくは40%以上であり、好ましくは60%未満である。望ましい態様では、クラウンサイプ25のタイヤ軸方向の長さL3が、第1内側ミドルサイプ27の前記長さL4よりも大きい。これにより、乗り心地が向上する。
図13は、第1内側ミドルサイプ27の拡大平面図を示す。図14は、図13のH−H線断面図である。図15は、図13のI−I線断面図である。図13〜15に示されるように、第1内側ミドルサイプ27は、両側のサイプエッジ部が、それぞれ面取り部27aで形成されている。より詳細には、第1内側ミドルサイプ27は、サイプを構成する本体部27bと、面取り部27aとからなる。
面取り部27aは、面取り幅27W1を有する。面取り幅27W1は、図13及び図14に示されるように、本体部27bのサイプ壁から、そのサイプエッジ部27eまでの長さであって、本体部27bの長手方向と直交する方向に測定される。また、面取り部27aは、接地面6aからの面取り部27aの内側エッジ27fまでのタイヤ半径方向の長さである面取り深さ27D1を有する。
本実施形態では、図13に示されるように、面取り部27aの面取り幅27W1が、閉鎖端27oから開口端27iに向かって増加している。面取り幅27W1は、連続的に増加しても良い。さらに好ましい態様では、図13に示されるように、面取り幅27W1は、サイプエッジ部27eが本体部27bに対して傾斜し、かつ、直線状に延びるように、一定の割合で連続的に増加しても良い。これにより、内側ミドル陸部6Aの中央部の剛性が高められ、優れた操縦安定性が得られる。
図15に示されるように、面取り部27aの面取り深さ27D1が、閉鎖端27oから開口端27iに向かって増加している。このような構成は、上記と同様の作用を発揮させる。好ましい態様では、面取り深さ27D1は、連続的に増加しても良い。さらに好ましい態様では、図8に示されるように、面取り深さ27D1は、接地面に対して傾斜し、かつ、直線状に延びるように、一定の割合で連続的に増加しても良い。このような構成は、上述と同様の作用効果を発揮する。
面取り幅27W1は、例えば、例えば、0.8〜3.0mmの範囲、より好ましくは1.0〜2.5mmの範囲とされるのが望ましい。面取り深さ27D1は、例えば、0.8〜3.0mmの範囲、より好ましくは1.0〜2.5mmの範囲とされるのが望ましい。これにより、ノイズ性能と操縦安定性とがバランス良く向上する。
また、図14に示されるように、第1内側ミドルサイプ27の面取り部27aを含んだ接地面での開口幅27W2は、乗り心地と静粛性とを高い次元で満足させるために、例えば、2.4〜6.0mmの範囲、さらには、3.0〜5.0mmの範囲とされるのが望ましい。
図15に示されるように、第1内側ミドルサイプ27の深さ27D2は、内側クラウン周方向溝3Aに向かって深さが大きくなっている。これにより、乗り心地及びノイズ性能が向上する。本実施形態では、好ましい態様として、第1内側ミドルサイプ27の深さが、漸増した後、一定となって内側クラウン周方向溝3Aに開口する態様を示しているが、連続的に変化するものでも良い。
第1内側ミドルサイプ27の深さ27D2が、過度に大きくなると、第1内側ミドルサイプ27に起因した走行中のノイズが大きくなる懸念がある。このような観点より、第1内側ミドルサイプ27の深さ27D2の最大値は、例えば、内側クラウン周方向溝3Aの最大深さの90%以下、より好ましくは50%〜95%の範囲とされるのが望ましい。
図9に示されるように、内側ショルダー周方向溝4Aは、外側トレッド端To側の第1溝壁4A1に設けられた第1凹部31と、内側トレッド端Ti側の第2溝壁4A2に設けられた第2凹部32とをタイヤ周方向に交互に含んでいる。内側ショルダー周方向溝4Aの第1凹部31及び第2凹部32には、上述の凹部10の構成を適用することができる。
内側ショルダー周方向溝4Aの凹部10のそれぞれには、サイプ11が連通している。内側ショルダー周方向溝4Aの凹部10のそれぞれには、面取り部12を具えていない非面取りサイプ33が連通しているのが望ましい。これにより、各サイプのエッジによる摩擦力が大きくなり、ウェット性能が向上する。
内側ショルダー周方向溝4Aの第1凹部31に連通するサイプ11は、例えば、凹部10とは反対側の端部が陸部内で途切れるセミオープン型である。内側ショルダー周方向溝4Aの第2凹部32に連通するサイプ11は、例えば、陸部を完全に横断するフルオープン型である。このようなサイプ11の配置は、ノイズ性能及び操縦安定性を向上させるのに役立つ。
内側ミドル陸部6Aには、内側ショルダー周方向溝4Aに連通する複数の第2内側ミドルサイプ35が設けられている。本実施形態では、第1内側ミドルサイプ27と第2内側ミドルサイプ35とが溝長さ方向に交互に設けられている。このようなサイプの配置は、内側ミドル陸部6Aの耐摩耗性を維持しつつ、ウェット性能を高める。
第2内側ミドルサイプ35は、第1凹部31の最大深さ位置とは異なる位置に連通しているのが望ましい。これにより、耐摩耗性が向上する。
第2内側ミドルサイプ35は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。第2内側ミドルサイプ35は、タイヤ軸方向に対して第1内側ミドルサイプ27と同じ向きに傾斜しているのが望ましい。第2内側ミドルサイプ35のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、5〜40°であり、より好ましくは5〜30°ある。特に好ましい態様では、第2内側ミドルサイプ35は、第1内側ミドルサイプ27と平行に延びている。
図16には、図9のJ−J線断面図が示されている。図16に示されるように、本実施形態において、第2内側ミドルサイプ35は、面取り部が設けられておらず、サイプを構成する本体部35bのみからなる。そして、第2内側ミドルサイプ35において、本体部35bのサイプ壁と接地面とは、実質的に直角(例えば、90°±3°)に交差している。
図17には、図9のK−K線断面図が示される。図17に示されるように、第2内側ミドルサイプ35の深さ35D2は、内側ショルダー周方向溝4Aに向かって深さが大きくなっている。このような第2内側ミドルサイプ35は、接地圧が高くなりがちな内側ミドル陸部6Aの内側ショルダー周方向溝4A側の衝撃緩和能力を効果的に高め、乗り心地をさらに向上させる。また、閉鎖端35i側での第2内側ミドルサイプ35の深さが相対的に小さいため、走行中のノイズの増大を抑制することもできる。本実施形態では、好ましい態様として、第2内側ミドルサイプ35の深さが、漸増した後、一定となって内側ショルダー周方向溝4Aに開口する態様を示しているが、連続的に変化するものでも良い。
第2内側ミドルサイプ35の深さ35D2は、例えば、内側クラウン周方向溝3Aの最大深さの50%〜95%であるのが望ましい。これにより、ノイズ性能と操縦安定性とがバランス良く向上する。
図9に示されるように、内側ショルダー陸部7Aには、内側ショルダー周方向溝4Aに連通する複数の内側ショルダーサイプ38が設けられている。内側ショルダーサイプ38は、内側ショルダー陸部7Aを完全に横断するフルオープン型である。内側ショルダー陸部7Aの全体に設けられた内側ショルダーサイプ38の本数は、内側ミドル陸部6Aの全体に設けられた第2内側ミドルサイプ35の本数よりも大きい。具体的には、内側ショルダーサイプ38の本数は、第2内側ミドルサイプ35の本数の2.0〜2.5倍である。これにより、乗り心地及びウェット性能が向上する。
内側ショルダーサイプ38は、タイヤ軸方向に対して傾斜している。内側ショルダーサイプ38は、例えば、略全体がタイヤ軸方向に対して第2内側ミドルサイプ35とは逆向きに傾斜している。内側ショルダーサイプ38のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、は3〜15°であり、好ましくは3〜10°である。内側ショルダーサイプ38は、内側ショルダー周方向溝4A側の端部において、第2内側ミドルサイプ35と同じ向きに傾斜しているのが望ましい。
本実施形態では、内側ショルダーサイプ38の半数は、内側ショルダー周方向溝4Aを介して、第2内側ミドルサイプ35と滑らかに連続するように配置される。具体的には、トレッド平面視において、タイヤ軸方向に隣接する内側ショルダーサイプ38及び第2内側ミドルサイプ35のペアにおいて、それぞれのサイプ中心線をそれぞれのサイプの形状に沿って内側ショルダー周方向溝4A内に延長したときに、両延長線が互いに交差するか、又は、2mm以内で離間している。このような構成によれば、内側ショルダー周方向溝4Aの内外の陸部剛性が最適化され、優れた乗り心地が得られる。
図18には、図9のL−L線断面図が示されている。図18に示されるように、各内側ショルダーサイプ38は、内側ショルダー周方向溝4Aから延びる第1部分38aと、内側トレッド端Tiに連通し、かつ、第1部分38aよりも大きい深さを有する第2部分38bと、これらの間に配された第3部分38cとを含む。第3部分38cは、第1部分38a及び第2部分38bよりも、単位長さ当たりの深さの変化が大きい。本実施形態では、第3部分38cは、深さが連続的に変化している。このような内側ショルダーサイプ38は、内側ショルダー陸部7Aのタイヤ軸方向内側の剛性を過度に低下させることなく、乗り心地の向上を図ることができる。
第1部分38aのタイヤ軸方向の幅38aWは、上述の作用を効果的に発揮させるために、内側ショルダー陸部7Aのタイヤ軸方向の幅W6の、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上とされ、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下とされる。同様の観点から、第1部分38aの深さは、内側ショルダー周方向溝4Aの最大深さの、例えば5%〜30%、好ましくは10%〜25%の範囲とされるのが望ましい。
第2部分38bは、内側トレッド端Tiに向かって深さが連続的に減少している。また、第2部分38bは、内側トレッド端Tiをタイヤ軸方向外側に越えている。このような第2部分38bを含む内側ショルダーサイプ38は、旋回時、トレッド接地面が内側トレッド端Tiにシフトするような状況においても、内側ショルダー陸部7Aの柔軟性を確保し、乗り心地を高めることができる。
第2部分38bの最大深さは、操縦安定性の悪化を招くことなく、乗り心地を高めるために、内側ショルダー周方向溝4Aの最大深さの、例えば、50%以上、好ましくは60%以上とされ、例えば、90%以下、好ましくは80%以下とされる。
図1に示されるように、外側ショルダー周方向溝4Bに隣接する陸部は、直進時及び旋回時に作用する接地圧の差が大きい。このため、前記陸部の剛性が高い方が、操縦安定性を向上させる上で好ましい。このような観点から、本実施形態の外側ショルダー周方向溝4Bの溝壁には、上述の凹部が配されていない。これにより、前記陸部の剛性が向上し、優れた操縦安定性が発揮される。
外側ショルダー陸部7Bには、第1外側ショルダーサイプ41と第2外側ショルダーサイプ42とがタイヤ周方向に交互に設けられている。第1外側ショルダーサイプ41は、フルオープン型である。第2外側ショルダーサイプ42は、セミオープン型である。
第1外側ショルダーサイプ41は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。本実施形態の第1外側ショルダーサイプ41は、タイヤ軸方向に対して、外側ミドルサイプ21と同じ向きに傾斜している。第1外側ショルダーサイプ41のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、3〜15°であり、好ましくは3〜10°である。
本実施形態では、第1外側ショルダーサイプ41は、外側ショルダー周方向溝4Bを介して、外側ミドルサイプ21と滑らかに連続するような位置に配置される。具体的には、トレッド平面視において、タイヤ軸方向に隣接する第1外側ショルダーサイプ41及び外側ミドルサイプ21のペアにおいて、それぞれのサイプ中心線をそれぞれのサイプの形状に沿って外側ショルダー周方向溝4B内に延長したときに、両延長線が互いに交差するか、又は、2mm以内で離間している。このような構成によれば、外側ショルダー周方向溝4Bの内外の陸部剛性が最適化され、さらに優れた乗り心地及び耐摩耗性が得られる。
図19には、図1のM−M線断面図が示されている。図19に示されるように、各第1外側ショルダーサイプ41は、外側ショルダー周方向溝4Bから延びる第1部分41aと、外側トレッド端Toに連通し、かつ、第1部分41aよりも大きい深さを有する第2部分41bと、これらの間に配された第3部分41cとを含む。第3部分41cは、第1部分41a及び第2部分41bよりも、単位長さ当たりの深さの変化が大きい。本実施形態では、第3部分41cは、深さが連続的に変化している。このような第1外側ショルダーサイプ41は、外側ショルダー陸部7Bのタイヤ軸方向内側の剛性を過度に低下させることなく、乗り心地の向上を図ることができる。
第1部分41aのタイヤ軸方向の幅41aWは、上述の作用を効果的に発揮させるために、外側ショルダー陸部7Bのタイヤ軸方向の幅W7の、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上とされ、好ましくは50%以下、より好ましくは40%以下とされる。同様に、上述の作用を効果的に発揮させるために、第1部分41aの深さは、外側ショルダー周方向溝4Bの最大深さの、例えば5%〜30%、好ましくは10%〜25%の範囲とされるのが望ましい。
第2部分41bは、外側トレッド端Toに向かって深さが連続的に減少している。また、第2部分41bは、外側トレッド端Toをタイヤ軸方向外側に越えている。このような第2部分41bを含む第1外側ショルダーサイプ41は、旋回時、接地面が外側トレッド端Toにシフトするような状況においても、外側ショルダー陸部7Bの柔軟性を確保し、乗り心地を高めることができる。
第2部分41bの最大深さは、操縦安定性の悪化を招くことなく、乗り心地を高めるために、外側ショルダー周方向溝4Bの最大深さの、例えば、50%以上、好ましくは60%以上とされ、例えば、90%以下、好ましくは80%以下とされる。
図1に示されるように、第2外側ショルダーサイプ42は、例えば、タイヤ軸方向に対して傾斜している。本実施形態の第2外側ショルダーサイプ42は、タイヤ軸方向に対して、第1外側ショルダーサイプ41と同じ向きに傾斜している。第2外側ショルダーサイプ42のタイヤ軸方向に対する角度は、例えば、3〜15°であり、好ましくは3〜10°である。より好ましい態様では、第2外側ショルダーサイプ42は、第1外側ショルダーサイプ41と平行に延びることが望ましい。これにより、外側ショルダー陸部7Bにおいて、接地時の変形挙動が安定し、乗り心地がさらに向上する。
図20には、図1のN−N線断面図が示されている。図20に示されるように、各第2外側ショルダーサイプ42は、そのタイヤ軸方向の内端42iからタイヤ軸方向外側に延びている。本実施形態では、第2外側ショルダーサイプ42は、タイヤ軸方向外側に向かって深さが連続的に減少している。このような第2外側ショルダーサイプ42は、旋回時、接地面が外側トレッド端Toにシフトするような状況においても、外側ショルダー陸部7Bの柔軟性を確保し、乗り心地を高めることができる。
外側ショルダー周方向溝4Bから第2外側ショルダーサイプ42の内端42iまでのタイヤ軸方向の距離L5例えば、外側ショルダー陸部7Bのタイヤ軸方向の幅W7の10%〜40%である。
第2外側ショルダーサイプ42の最大深さは、外側ショルダー周方向溝4Bの最大深さの、例えば、50%〜90%である。これにより、乗り心地と操縦安定性とがバランス良く向上する。
以上、本発明の実施形態が詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な開示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、種々変更して実施することができる。例えば、本発明の特許請求の範囲にかかるミドル陸部及びショルダー陸部が、それぞれ、外側トレッド端To側の外側ミドル陸部6B及び外側ショルダー陸部7Bに適用されても良い。
図1の基本パターンを有するサイズ225/45R18の乗用車用空気入りタイヤが、表1の使用に基づいて試作された。また、比較例1として、図1の基本パターンを有し、かつ、周方向溝の溝壁に配された凹部にサイプが連通しておらず、かつ、いずれのサイプもサイプエッジ部に面取り部が形成されていないタイヤが試作された。比較例2として、図1の基本パターンを有し、かつ、いずれのサイプもサイプエッジ部に面取り部が形成されていないタイヤが試作された。比較例1及び2のタイヤは、上述の構成を除き、実施例とタイヤと実質的に同じ構成を具えている。各テストタイヤのノイズ性能及び操縦安定性がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:18×7.5J
タイヤ内圧:240kPa
タイヤ装着位置:全輪
テスト車両:排気量2500cc、後輪駆動車
<ノイズ性能>
上記テスト車両をテストコース(ISO路面)で速度80km/hにてエンジンオフで走行させた。そして、走行中心線から7.5mを隔て、かつ、路面から高さ1.2mの位置に設置したマイクロホンにより通過騒音の最大レベルdB(A)が測定された。結果は、表1において、比較例1を100とするスコアで表示した。数値が大きいほどノイズ性能が優れていることを示す。
<操縦安定性>
上記テスト車両で周回路を走行したときの操縦安定性がドライバーの官能により評価された。結果は、表1において、比較例1を100とするスコアで表示した。数値が大きいほど操縦安定性が優れていることを示す。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2021104746
テストの結果、実施例のタイヤは、優れたノイズ性能を発揮していることが確認できた。また、実施例のタイヤは、操縦安定性を維持していることが確認できた。
2 トレッド部
8 周方向溝
9 陸部
10 凹部
11 サイプ
11e サイプエッジ部
12 面取り部

Claims (14)

  1. トレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続して延びる少なくとも1本の周方向溝と、前記周方向溝に隣接する2つの陸部とが設けられており、
    前記周方向溝は、両側の溝壁の少なくとも一方に設けられた少なくとも1つの凹部を含み、
    前記凹部は、前記トレッド部の踏面に表れる前記周方向溝の溝縁よりも溝幅方向の外側に凹んでおり、
    前記陸部の踏面には、前記凹部に連通するサイプが設けられ、
    前記サイプは、サイプエッジ部が面取り部で形成されている、
    タイヤ。
  2. 前記サイプのタイヤ軸方向の長さは、前記凹部の前記溝縁からの最大深さよりも大きい、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記周方向溝は、一方の溝壁に設けられた前記凹部と、他方の溝壁に設けられた前記凹部とを溝長さ方向に交互に含んでいる、請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記面取り部の最大の面取り深さは、前記凹部のタイヤ半径方向の最大の高さの20%〜50%である、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
  5. 前記周方向溝は、タイヤ赤道に隣接する外側クラウン周方向溝を含み、
    前記外側クラウン周方向溝は、トレッド端側の第1溝壁と、タイヤ赤道側の第2溝壁とを含み、
    前記凹部は、前記第1溝壁に設けられた複数の第1凹部と、前記第2溝壁に設けられた複数の第2凹部とを含み、
    前記第1溝壁が属する前記陸部には、前記第1凹部に連通する前記サイプが設けられ、
    前記第2溝壁が属する前記陸部には、前記サイプが設けられていない、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタイヤ。
  6. 前記第1凹部には、前記第1凹部の最大深さ位置とは異なる位置で前記サイプが連通している、請求項5に記載のタイヤ。
  7. 前記第1凹部に連通する前記サイプは、前記陸部を完全に横断するフルオープン型である、請求項5又は6に記載のタイヤ。
  8. 前記周方向溝は、タイヤ赤道に隣接する内側クラウン周方向溝を含み、
    前記内側クラウン周方向溝は、両側の溝壁のそれぞれに設けられた複数の前記凹部を含み、
    前記内側クラウン周方向溝の前記凹部のそれぞれには、前記サイプが連通している、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ。
  9. 前記内側クラウン周方向溝の前記凹部に連通する前記サイプは、前記凹部とは反対側の端部が前記陸部内で途切れるセミオープン型である、請求項8に記載のタイヤ。
  10. 前記陸部は、前記内側クラウン周方向溝のタイヤ赤道側に隣接するクラウン陸部と、前記内側クラウン周方向溝を介して前記クラウン陸部と隣接する内側ミドル陸部とを含み、
    前記クラウン陸部には、前記内側クラウン周方向溝に連通する複数のクラウンサイプが設けられ、
    前記内側ミドル陸部には、前記内側クラウン周方向溝に連通する複数の第1内側ミドルサイプが設けられ、
    前記クラウンサイプと前記第1内側クラウンサイプとは、タイヤ軸方向に対して互いに逆向きに傾斜している、請求項1ないし9のいずれか1項に記載のタイヤ。
  11. 前記クラウンサイプのタイヤ軸方向の長さは、前記第1内側ミドルサイプのタイヤ軸方向の長さよりも大きい、請求項10に記載のタイヤ。
  12. 前記周方向溝は、一方のトレッド端に隣接する内側ショルダー周方向溝を含み、
    前記内側ショルダー周方向溝は、両側の溝壁のそれぞれに設けられた複数の前記凹部を含み、
    前記内側ショルダー周方向溝の前記凹部のそれぞれには、前記面取り部を具えていない非面取りサイプが連通している、請求項10又は11に記載のタイヤ。
  13. 前記陸部は、前記内側ショルダー周方向溝のタイヤ赤道側に隣接する内側ミドル陸部と、前記内側ショルダー周方向溝を介して前記内側ミドル陸部と隣接する内側ショルダー陸部とを含み、
    前記内側ミドル陸部には、前記内側ショルダー周方向溝に連通する複数の第2内側ミドルサイプが設けられ、
    前記内側ショルダー陸部には、前記内側ショルダー周方向溝に連通する複数の内側ショルダーサイプが設けられ、
    前記内側ショルダー陸部の全体に設けられた前記内側ショルダーサイプの本数は、前記内側ミドル陸部の全体に設けられた前記第2内側ミドルサイプの本数よりも大きい、請求項1ないし12のいずれか1項に記載のタイヤ。
  14. 前記内側ショルダーサイプは、前記内側ショルダー陸部を完全に横断するフルオープン型である、請求項13に記載のタイヤ。
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