JP2021098180A - 触媒およびジヒドロキシアセトンの製造方法 - Google Patents

触媒およびジヒドロキシアセトンの製造方法 Download PDF

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【課題】グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率を向上させることができると共に、選択率を向上させることができる触媒を提供する。【解決手段】触媒1は、第1粒子21と、第2粒子22と、第3粒子23と、を含む混合物である。第1粒子21は、白金からなる。第2粒子22は、La1−xBixOFの組成式で表され、0<x<0.1を満たす酸化物からなる。第3粒子23は、セラミックス材料からなる。第1粒子21および第2粒子22は、第3粒子23に担持されている。第1粒子21の少なくとも一部は、第2粒子22に接触している。【選択図】図1

Description

本発明は、触媒およびジヒドロキシアセトンの製造方法に関するものである。
白金(Pt)およびビスマス(Bi)からなる触媒にグリセリンを接触させ、グリセリンを酸化させることにより、ジヒドロキシアセトンを得る方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平5−245373号公報
上記ジヒドロキシアセトンの製造においては、グリセリンからジヒドロキシアセトンをより多く得られる(収率が良い)ことが好ましい。また、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際に他の生成物が生成することを低減しつつ、ジヒドロキシアセトンをより多く得られる(選択率が良い)ことが好ましい。そこで、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率を向上させることができると共に、選択率を向上させることができる触媒およびジヒドロキシアセトンの製造方法を提供することを目的の1つとする。
本開示に従った触媒は、第1粒子と、第2粒子と、第3粒子と、を含む混合物である。第1粒子は、白金からなる。第2粒子は、La1−xBiOFの組成式で表され、0<x<0.1を満たす酸化物からなる。第3粒子は、セラミックス材料からなる。第1粒子および第2粒子は、第3粒子に担持されている。第1粒子の少なくとも一部は、第2粒子に接触している。
上記触媒およびジヒドロキシアセトンの製造方法によれば、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率を向上させることができると共に、選択率を向上させることができる。
本実施の形態における触媒を示す模式図である。 本実施の形態の触媒を用いてジヒドロキシアセトンを得る方法を示すフローチャートである。
[実施形態の概要]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示の触媒は、第1粒子と、第2粒子と、第3粒子と、を含む混合物である。第1粒子は、白金からなる。第2粒子は、La1−xBiOFの組成式で表され、0<x<0.1を満たす酸化物からなる。第3粒子は、セラミックス材料からなる。第1粒子および第2粒子は、第3粒子に担持されている。第1粒子の少なくとも一部は、第2粒子に接触している。
本開示の触媒は、白金からなる第1粒子を主触媒として含む。本開示の触媒は、La1−xBiOFの組成式で表され、0<x<0.1を満たす酸化物からなる第2粒子を助触媒として含む。このような酸化物は、酸化物イオン伝導体である。第1粒子および第2粒子が第3粒子に担持されていることで、第1粒子同士および第2粒子同士が凝集することを抑制し、第1粒子および第2粒子の表面積の低下を抑制することができる。本開示の触媒によれば、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率を向上させることができると共に、選択率を向上させることができる。上記収率や選択率が向上するメカニズムは以下のように考えられる。本開示の触媒に対して例えばグリセリン溶液を接触させると、第1粒子と第2粒子とグリセリン溶液との界面や、第1粒子と第2粒子とグリセリンおよび生成物が溶解した溶液(反応溶液)との界面においてグリセリンを捕捉することができる。そして、第2粒子から第1粒子に酸化物イオン(O2−)が供給され、グリセリンにおける2位の水酸基の酸化反応を選択的に促進することができる。したがって、グリセリンからジヒドロキシアセトンをより多く得ることができると共に、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際に他の生成物が生成することを低減することができる。
上記触媒において、第2粒子の含有率は、20質量%以下であってもよい。第2粒子の含有率が20質量%を超えると、反応したグリセリンの割合であるグリセリンの転化率を向上させることができるものの、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が低下する場合がある。したがって、第2粒子の含有率は、20質量%以下であることが好ましい。
上記触媒において、第1粒子の含有率は、10質量%以下であってもよい。第1粒子の含有率が10質量%を超えると、グリセリンの転化率を向上させることができるものの、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が低下する場合がある。したがって、第1粒子の含有率は、10質量%以下であることが好ましい。
上記触媒において、セラミックス材料は、アルミナ(Al)、シリカ(SiO)、コージェライト(2MgO・2Al・5SiO)およびムライト(3Al・2SiO)からなる群から選択された1種以上であってもよい。上記材料は、第3粒子を構成するセラミック材料として好適である。
本開示のジヒドロキシアセトンの製造方法は、グリセリンを準備する工程と、上記触媒にグリセリンを接触させつつ、20℃以上60℃以下の温度域に保持することによってグリセリンを酸化することにより、ジヒドロキシアセトンを得る工程と、を含む。本開示の触媒を用いることで、上記温度域の酸化反応によってグリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率を向上させることができると共に、選択率を向上させることができる。
[実施形態の具体例]
次に、本開示の触媒の一実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
まず、本開示の一実施の形態における触媒について説明する。本実施の形態における触媒は、第1粒子と、第2粒子と、第3粒子とを含む混合物である。第1粒子は、白金からなる。第1粒子は、本実施の形態の触媒における主触媒である。本実施の形態において、第1粒子の含有率は10質量%以下である。第1粒子の含有率が10質量%を超えると、グリセリンの転化率を向上させることができるものの、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が低下する場合がある。したがって、第1粒子の含有率は、10質量%以下であることが好ましい。第1粒子の含有率は、8質量%以下であることがより好ましい。第1粒子の含有率は、0質量%より大きければ特に限定されるわけではないが、好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは4質量%以上である。
第2粒子は、La1−xBiOFの組成式で表され、0<x<0.1を満たす酸化物からなる。このような酸化物は、酸化物イオン伝導体である。第2粒子は、本実施の形態の触媒における助触媒である。第2粒子におけるBiの比率(x)が0.1以上である場合には、グリセリンの転化率が減少すると共にグリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が低下するおそれがある。したがって、第2粒子におけるBiの比率(x)は0.1未満である。本実施の形態において、第2粒子の含有率は20質量%以下である。第2粒子の含有率が20質量%を超えると、グリセリンの転化率を向上させることができるものの、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が低下する場合がある。したがって、第2粒子の含有率は、20質量%以下であることが好ましい。第2粒子の含有率は、17質量%以下であることがより好ましい。第2粒子の含有率は、0質量%より大きければ特に限定されるわけではないが、より好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは9質量%以上である。
第3粒子は、セラミック材料からなる。本実施の形態において、第3粒子は、シリカからなる。第3粒子の含有率は、第1粒子および第2粒子の含有率に応じて適宜決定することができる。第3粒子を構成する材料としてシリカを用いることで、グリセリンの転化率を向上させることができる共にグリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率を向上させることができる。第3粒子23を構成する材料としてシリカを採用する場合、例えばメソポーラスシリカを用いることができる。このようにメソポーラスシリカを用いることで、第1粒子21および第2粒子22をより多く担持することができる。
図1を参照して、本実施の形態における触媒1において、第1粒子21および第2粒子22は、第3粒子23に担持されている。第1粒子21の少なくとも一部は、第2粒子22の表面22Aに接触している。本実施の形態では、第2粒子22は、第3粒子23の表面23Aに接触している。本実施の形態では、第1粒子21は、第2粒子22の表面22Aおよび第3粒子23の表面23Aに接触している粒子と、第2粒子22の表面22Aにのみ接触し、第2粒子22を介して第3粒子23に担持されている粒子と、を含む。
次に、本実施の形態における触媒1を用いて、ジヒドロキシアセトンを得るための手順について説明する。図1は、本実施の形態の触媒1を用いてジヒドロキシアセトンを得る方法を示すフローチャートである。図1を参照して、本実施の形態の触媒1を用いてジヒドロキシアセトンを得る方法では、まず工程(S10)として、グリセリンを準備する工程が実施される。より具体的には、グリセリンは、例えばグリセリン水溶液として準備される。グリセリン水溶液の濃度は、例えば1質量%以上10質量%未満である。グリセリン水溶液の濃度は、好ましくは1質量%以上5質量%以下である。グリセリン水溶液の濃度が10質量%以上であると、グリセリンの転化率が減少すると共に、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が減少する場合がある。したがって、グリセリン水溶液の濃度は10質量%未満であることが好ましい。
次に、工程(S20)として、ジヒドロキシアセトンを得る工程が実施される。より具体的には、本開示の触媒1が粉末状の状態で上記グリセリン水溶液に添加されると共に撹拌される。このようにして、本開示の触媒1をグリセリンに接触させることができる。本開示の触媒1の添加量は、例えば0.02g・ml−1より多く、0.06g・ml−1以下である。触媒1の添加量は、好ましくは0.03g・ml−1以上0.06g・ml−1以下である。そして、触媒1およびグリセリン水溶液が、20℃以上60℃以下の温度域に保持される。この際の反応温度が、60℃を超えると、グリセリンの転化率が上昇するものの、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が減少する場合がある。したがって、反応温度の上限は60℃であることが好ましい。上記反応温度の上限値は、より好ましくは50℃であり、さらに好ましくは40℃であり、特に好ましくは30℃である。本実施の形態において、工程(S20)における処理時間は、2時間以上6時間以内である。処理時間が6時間を超えると、グリセリンの転化率が上昇するものの、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が減少する場合がある。したがって、処理時間の上限は6時間であることが好ましい。
ここで、本実施の形態における触媒1に対して例えばグリセリン溶液を接触させると、第1粒子21と第2粒子22とグリセリン溶液との界面や、第1粒子21と第2粒子22とグリセリンおよび生成物が溶解した溶液(反応溶液)との界面においてグリセリンを捕捉することが容易となる。そして、第2粒子22から第1粒子21に酸化物イオン(O2−)が供給され、グリセリンにおける2位の水酸基の酸化反応を選択的に促進させることが容易となる。したがって、本開示の触媒1によれば、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率を向上させることができると共に、選択率を向上させることができる。
第3粒子23を構成する材料は、シリカである場合について説明したが、これに限られるものではなく、アルミナ、コージェライトおよびムライトからなる群から選択された1種であってもよい。
上記本開示の触媒のサンプルを作製し、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率や選択率が向上する効果を確認する実験を行った。実験の手順は以下の通りである。
(実施例1)
粉末状のフッ化ランタン(LaF)0.1841gと、粉末状の酸化ランタン(La)0.2831gと、粉末状の酸化ビスマス(III)(Bi)0.0328gとを混合した原料粉末を準備した。原料粉末に対して空気を流通させると共に、原料を600℃で12時間焼成した。その結果、原料粉末からLa0.95Bi0.05OFの組成式で表される酸化物が得られた。このようにして得られたLa0.95Bi0.05OFの組成式で表される酸化物とメソポーラスシリカ(SBA−16)とをボールミルによりエタノール中で湿式混合し、その後500℃で4時間焼成した。その結果、La0.95Bi0.05OFの組成式で表される酸化物からなる第2粒子22と、メソポーラスシリカからなる第3粒子23とを含む中間粉末が得られた。次に、白金とポリビニルピロリドンとを含むコロイドエタノール溶液と上記中間粉末とをエタノールに添加し、室温(27℃)で6時間撹拌した。このようにして得られた混合物から溶媒を留去し、500℃で4時間焼成した。その結果、白金から第1粒子21と、La0.95Bi0.05OFの組成式で表される酸化物からなる第2粒子22と、メソポーラスシリカ(SBA)からなる第3粒子23と、を含む粉末状の混合物からなるサンプル(実施例1)を作製した。実施例1のサンプルにおいて、第1粒子21の含有率は5質量%であり、第2粒子22の含有率は15質量%であり、第3粒子23の含有率は80質量%である。
(実施例2〜実施例5、および比較例1〜比較例2)
第1粒子21の含有率を7質量%、第2粒子22の含有率を15質量%および第3粒子23の含有率を78質量%とした以外は、実施例1と同様にしてサンプル(実施例2)を作製した。第1粒子21の含有率を10質量%、第2粒子22の含有率を14質量%および第3粒子23の含有率を76質量%とした以外は、実施例1と同様にしてサンプル(実施例3)を作製した。第1粒子21の含有率を7質量%、第2粒子22の含有率を9質量%および第3粒子23の含有率を84質量%とした以外は、実施例1と同様にしてサンプル(実施例4)を作製した。第1粒子21の含有率を7質量%、第2粒子22の含有率を19質量%および第3粒子23の含有率を74質量%とした以外は、実施例1と同様にしてサンプル(実施例5)を作製した。
比較のために第1粒子21を含まず、第2粒子22および第3粒子23からなる混合物とした以外は実施例1と同様にしてサンプル(比較例1)を作製した。第2粒子22の含有率は16質量%であり、第3粒子23の含有率は84質量%である。また、第2粒子22を含まず、第1粒子21および第3粒子23からなる混合物とした以外は実施例1と同様にしてサンプル(比較例2)を作製した。第1粒子21の含有率は、7質量%であり、第3粒子23の含有率は、93質量%である。
(実施例6〜実施例7、および比較例3〜比較例4)
La0.97Bi0.03OFの組成式で表される酸化物からなる第2粒子22を用いた以外は、実施例2と同様にしてサンプル(実施例6)を作製した。La0.93Bi0.07OFの組成式で表される酸化物からなる第2粒子22を用いた以外は、実施例2と同様にしてサンプル(実施例7)を作製した。比較のためにLaOFの組成式で表される酸化物からなる第2粒子22を用いた以外は、実施例2と同様にしてサンプル(比較例3)を作製した。また、La0.9Bi0.1OFの組成式で表される酸化物からなる第2粒子22を用いた以外は、実施例2と同様にしてサンプル(比較例4)を作製した。
(グリセリン転化率、DHA収率およびDHA選択率)
実施例1〜実施例7および比較例1〜比較例4のサンプルを用いてジヒドロキシアセトンを製造した。より具体的には、実施例1〜実施例7および比較例1〜比較例4のサンプルをグリセリン水溶液に添加すると共に大気中において撹拌する。ジヒドロキシアセトンを製造する際の条件としては、グリセリン水溶液の濃度を1質量%、グリセリン水溶液の量を10ml、触媒量を0.3g、反応温度を30℃、処理時間を4時間に設定した。そして、各サンプルにおいて、グリセリン転化率、DHA収率およびDHA選択率を測定した。ここで、グリセリン転化率は、反応前のグリセリン濃度に対する反応前のグリセリン濃度から反応後のグリセリン濃度を減じた値の割合(%)として算出した。DHA収率は、反応前のグリセリン濃度に対する反応後のジヒドロキシアセトン濃度の割合(%)として算出した。DHA選択率は、上記グリセリン転化率に対する上記DHA収率の割合(%)、すなわち反応前のグリセリン濃度から反応後のグリセリン濃度を減じた値に対する反応後のジヒドロキシアセトン濃度の割合として算出した。反応後のグリセリン濃度や、反応後のジヒドロキシアセトン濃度は、ガスクロマトグラフ質量分析(GC−MS)により算出された。ガスクロマトグラフ質量分析計として島津製作所製「GCMS−QP2010 Plus」を用い、カラムとしてはRestek Corporation製「Rtx−624」を用いた。表1および表2に、実施例1〜実施例7および比較例1〜比較例4のサンプルのグリセリン転化率、DHA収率およびDHA選択率を示す。
Figure 2021098180
Figure 2021098180
Figure 2021098180
表1、表2および表3を参照して、第1粒子21を含むサンプル(実施例1〜実施例5)は、第1粒子21を含まないサンプル(比較例1)と比較して、DHA収率およびDHA選択率を向上させることができる。第2粒子22を含むサンプル(実施例1〜実施例5)は、第2粒子22を含まないサンプル(比較例2)と比較して、DHA収率およびDHA選択率を向上させることができる。したがって、第1粒子21および第2粒子22を含むことで、DHA収率およびDHA選択率を向上させることができる。
第1粒子21の含有率が4質量%以上10質量%以下であるサンプル(実施例1〜実施例3)では、DHA収率およびDHA選択率をより向上させることができる。したがって、第1粒子21の含有率は、4質量以上10質量%以下であることがより好ましい。第2粒子22の含有率が9質量以上20質量%以下であるサンプル(実施例2、実施例4および実施例5)では、DHA収率およびDHA選択率をより向上させることができる。したがって、第2粒子22の含有率は、9質量以上20質量以下であることがより好ましい。
第2粒子22におけるBiの比率が0より大きく、0.1未満であるサンプル(実施例2、実施例6および実施例7)では、Biの比率が0および0.1であるサンプル(比較例3および比較例4)と比較して、DHA収率およびDHA選択率を向上させることができる。したがって、第2粒子22におけるBiの比率は0より大きく、0.1未満であることが好ましい。このように本開示の触媒を用いてジヒドロキシアセトンを得ることにより、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の収率が向上していると共に、選択率が向上している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示の触媒は、グリセリンからジヒドロキシアセトンを得る際の触媒として特に有利に適用される。
1 触媒、21 第1粒子、22 第2粒子、23 第3粒子、22A,23A 表面。

Claims (5)

  1. 第1粒子と、第2粒子と、第3粒子と、を含む混合物であり、
    前記第1粒子は、白金からなり、
    前記第2粒子は、La1−xBiOFの組成式で表され、0<x<0.1を満たす酸化物からなり、
    前記第3粒子は、セラミックス材料からなり、
    前記第1粒子および前記第2粒子は、前記第3粒子に担持されており、
    前記第1粒子の少なくとも一部は、前記第2粒子に接触している、触媒。
  2. 前記第2粒子の含有率は、20質量%以下である、請求項1に記載の触媒。
  3. 前記第1粒子の含有率は、10質量%以下である、請求項1または請求項2に記載の触媒。
  4. 前記セラミックス材料は、アルミナ、シリカ、コージェライトおよびムライトからなる群から選択された1種以上である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の触媒。
  5. グリセリンを準備する工程と、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の触媒にグリセリンを接触させつつ、20℃以上60℃以下の温度域に保持することによってグリセリンを酸化することにより、ジヒドロキシアセトンを得る工程と、を含む、ジヒドロキシアセトンの製造方法。
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