JP2021089311A - 光ファイバ用工具 - Google Patents
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Abstract
Description
ベース部と、
前記ベース部から延びるアーム部と、
前記ベース部に設けられたベース刃部と、
前記アーム部に設けられ、前記ベース刃部に対向するアーム刃部と、
前記ベース部に設けられ、互いに対向する一対のガイド壁を含むガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、前記一対のガイド壁の間にガラスファイバが被覆で覆われた光ファイバを通して、前記ベース刃部と前記アーム刃部との間へと前記光ファイバをガイド可能に形成され、
前記アーム部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、
前記ベース刃部と前記アーム刃部とで前記光ファイバを挟み込んだ状態で、前記光ファイバを引き抜くことで、前記被覆を除去することが可能である。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係る光ファイバ用工具は、
ベース部と、
前記ベース部から延びるアーム部と、
前記ベース部に設けられたベース刃部と、
前記アーム部に設けられ、前記ベース刃部に対向するアーム刃部と、
前記ベース部に設けられ、互いに対向する一対のガイド壁を含むガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、前記一対のガイド壁の間にガラスファイバが被覆で覆われた光ファイバを通して、前記ベース刃部と前記アーム刃部との間へと前記光ファイバをガイド可能に形成され、
前記アーム部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、
前記ベース刃部と前記アーム刃部とで前記光ファイバを挟み込んだ状態で、前記光ファイバを引き抜くことで、前記被覆を除去することが可能である。
この構成によれば、被覆除去の作業時における光ファイバの位置ずれを抑制でき、作業性を向上させることができる。
少なくとも前記ベース刃部の近傍において、前記一対のガイド壁の間の底面は、前記ベース刃部側に近づくにつれ高くなるよう傾斜していることが好ましい。
この構成によれば、例えば、一対のガイド壁の間の底面が傾斜を有しているので、光ファイバをベース刃部とアーム刃部の間の領域(以下、「刃部領域」とも称する)へとスムーズに誘導することができる。また、傾斜にそって光ファイバを誘導する際に、ガイド壁があることによって、刃部領域から光ファイバが外れにくくすることができる。
前記一対のガイド壁における前記ベース刃部側の端部において、前記一対のガイド壁の間の距離は、250μm以上であり、かつ、前記ベース刃部および前記アーム刃部の長さよりも短いことが好ましい。
この構成によれば、例えば、アーム刃部側の端部におけるガイド壁の間の長さが光ファイバの被覆外径に比して大きいため、刃部領域の中央付近だけでなく、刃部領域の他の部分へ光ファイバを誘導して、他の部分において被覆を除去することが容易となる。結果として、それぞれの刃部が局部的に劣化することを抑えて、耐久性を向上させることができる。また、要求する耐久性によっては、廉価な素材で刃部を形成することも可能になる。
さらに、前記ベース部および前記アーム部のうちの少なくとも一方に設けられた当接部材を備え、
前記当接部材は、前記アーム部の変位量が所定量を超えた場合に、前記当接部材と対向する所定の部材に当接することが好ましい。
この構成によれば、例えば、被覆を除去する際に光ファイバに対して過剰な圧力がかかってしまうことを防止できる。結果として、光ファイバの断線が生じる可能性を低下させることができる。
さらに、前記ベース部から立設され、前記アーム部を介して対向する一対の保護壁を備え、
前記アーム部を前記一対の保護壁が対向する方向から前記保護壁に向けて投影した場合に、前記アーム部は、前記保護壁の存在する範囲内に位置することが好ましい。
この構成によれば、例えば、光ファイバ用工具の保管時や運搬時などにおいて、刃部領域に余計なものを挟みこんでしまったり、アーム部に余計な力がかかって破損してしまったりすることを防止できる。
前記ベース部における、前記アーム部が存在する側の面である第1面とは反対側の第2面に、
前記ベース部の短手方向において前記光ファイバの位置決めが可能な第1溝部と、
前記ベース部の長手方向において前記光ファイバの位置決めが可能な衝突壁と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、例えば、被覆を除去するためだけの工具ではなく、光ファイバの被覆を除去した後のガラスファイバの切断作業において光ファイバの長さの管理をするための工具としても使用することができる。すなわち、一つの工具で2種類の作業が可能となるため、作業性をさらに向上させることができる。
前記ベース部における、前記アーム部が存在する側の面である第1面とは反対側の第2面に、
光コネクタを装着可能な装着部と、
前記装着部に前記光コネクタを装着した状態において、前記ベース部の短手方向における前記光ファイバの位置決めが可能な第2溝部と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、例えば、被覆を除去するためだけの工具ではなく、光ファイバの被覆を除去した後のガラスファイバを光コネクタ内へ挿入する作業をする際に光ファイバをガイドするための工具としても使用することができる。すなわち、一つの工具で2種類の作業が可能となるため、作業性をさらに向上させることができる。
前記ベース部における、前記アーム部が存在する側の面である第1面とは反対側の第2面に、
光コネクタを装着可能な装着部と、
前記装着部に前記光コネクタを装着した状態において、前記ベース部の短手方向における前記光ファイバの位置決めが可能な第2溝部と、を備え、
前記第1溝部と前記第2溝部とが、同一直線状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、例えば、一つの工具で3種類の作業が可能となるため、作業性をさらに向上させることができる。また、第1溝部と第2溝部とが、同一直線状に形成されているので、製造が容易になり、工具の小型化も可能になる。また、第1溝部および第2溝部の少なくとも一方を、切断作業時と挿入作業時のそれぞれにおいて機能するようにすることもできる。
樹脂による一体成型品であることが好ましい。
この構成によれば、例えば、作業時に複数の部品を組み合わせて工具を作成する等の必要がないので、作業性を向上させることができる。
(光ファイバ用工具)
以下、本開示に係る光ファイバ用工具の実施の形態の例を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、異なる図面であっても同一又は相当の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
まず、図1から図7を参照して、光ファイバ用工具の第1面側の構成について説明をする。図1は、本開示の一実施形態に係る光ファイバ用工具1の第1面10側を示す斜視図である。図2は、図1に示す光ファイバ用工具1の第1面10側を示す平面図である。図3は、図1に示す光ファイバ用工具1の側面図である。図4は、図2のA−A線で光ファイバ用工具1を切断し、切断した光ファイバ用工具1をA−A線に示した矢印方向から見た場合の断面図である。図5は、図2のB−B線で光ファイバ用工具1を切断し、切断した光ファイバ用工具1をB−B線に示した矢印方向から見た場合の断面図である。図6は、図2のC−C線で光ファイバ用工具を切断し、切断した光ファイバ用工具1をC−C線に示した矢印方向から見た場合の断面図である。図7は、図2のD−D線で光ファイバ用工具を切断し、切断した光ファイバ用工具1をD−D線に示した矢印方向から見た場合の断面図である。
次に、光ファイバの被覆除去作業時における、光ファイバ用工具1の使用方法を説明する。図8は、図1に示す光ファイバ用工具1を光ファイバ33の被覆除去作業に使用する場合の使用例を示す図である。
次に、図9および図10を参照して、光ファイバ用工具1の第2面側の構造について説明をする。図9は、図1に示す光ファイバ用工具1の第2面40側を示す斜視図である。図10は、図9に示す光ファイバ用工具1の第2面側の平面図である。なお、図3に示すように、第2面40は、第1面10の反対側の面である。
次に、ガラスファイバの切断作業時における、光ファイバ用工具1の使用方法を説明する。図11は、図9に示す光ファイバ用工具1をガラスファイバの切断作業時に使用する場合の使用例を示す図である。図11において、例えば、光ファイバ33の後方向側は、被覆が除去されたガラスファイバである。
次に、ガラスファイバを光コネクタへ挿入する作業時における、光ファイバ用工具1の使用方法を説明する。図12は、図9に示す光ファイバ用工具1を、ガラスファイバを光コネクタ34へ挿入する作業に使用する場合の使用例を示す図である。図12において、例えば、光ファイバ33の前方向側は、被覆が除去され、所定の長さに切断されたガラスファイバである。
10:第1面
11:ベース部
12:アーム部
13:ベース刃部
14:アーム刃部
15a,15b:ガイド壁
16:斜面
17:ガイド部
18:保護壁
19a,19b:ホルダ用第1ガイド壁
20:第1衝突壁
21:ホルダ用第1スペース
22a:第1リブ
22b:第2リブ
31:光ファイバケーブル
32:光ファイバホルダ
33:光ファイバ
34:光コネクタ
40:第2面
41a:第1溝部
41b:第2溝部
42a,42b:ホルダ用第2ガイド壁
43:第2衝突壁
44:ホルダ用第2スペース
45:係止片
51a,51b,51c,51d:装着部
52:光コネクタ用スペース
53:ステップ
54a,54b:ホルダ用第3ガイド壁
Claims (9)
- ベース部と、
前記ベース部から延びるアーム部と、
前記ベース部に設けられたベース刃部と、
前記アーム部に設けられ、前記ベース刃部に対向するアーム刃部と、
前記ベース部に設けられ、互いに対向する一対のガイド壁を含むガイド部と、を備え、
前記ガイド部は、前記一対のガイド壁の間にガラスファイバが被覆で覆われた光ファイバを通して、前記ベース刃部と前記アーム刃部との間へと前記光ファイバをガイド可能に形成され、
前記アーム部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、
前記ベース刃部と前記アーム刃部とで前記光ファイバを挟み込んだ状態で、前記光ファイバを引き抜くことで、前記被覆を除去することが可能な、
光ファイバ用工具。 - 少なくとも前記ベース刃部の近傍において、前記一対のガイド壁の間の底面は、前記ベース刃部側に近づくにつれ高くなるよう傾斜している、
請求項1に記載の光ファイバ用工具。 - 前記一対のガイド壁における前記ベース刃部側の端部において、前記一対のガイド壁の間の距離は、250μm以上であり、かつ、前記ベース刃部および前記アーム刃部の長さよりも短い、
請求項1または請求項2に記載の光ファイバ用工具。 - さらに、前記ベース部および前記アーム部のうちの少なくとも一方に設けられた当接部材を備え、
前記当接部材は、前記アーム部の変位量が所定量を超えた場合に、前記当接部材と対向する所定の部材に当接する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバ用工具。 - さらに、前記ベース部から立設され、前記アーム部を介して対向する一対の保護壁を備え、
前記アーム部を前記一対の保護壁が対向する方向から前記保護壁に向けて投影した場合に、前記アーム部は、前記保護壁の存在する範囲内に位置する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光ファイバ用工具。 - 前記ベース部における、前記アーム部が存在する側の面である第1面とは反対側の第2面に、
前記ベース部の短手方向において前記光ファイバの位置決めが可能な第1溝部と、
前記ベース部の長手方向において前記光ファイバの位置決めが可能な衝突壁と、を備える、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の光ファイバ用工具。 - 前記ベース部における、前記アーム部が存在する側の面である第1面とは反対側の第2面に、
光コネクタを装着可能な装着部と、
前記装着部に前記光コネクタを装着した状態において、前記ベース部の短手方向における前記光ファイバの位置決めが可能な第2溝部と、を備える、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の光ファイバ用工具。 - 前記ベース部における、前記アーム部が存在する側の面である第1面とは反対側の第2面に、
光コネクタを装着可能な装着部と、
前記装着部に前記光コネクタを装着した状態において、前記ベース部の短手方向における前記光ファイバの位置決めが可能な第2溝部と、を備え、
前記第1溝部と前記第2溝部とが、同一直線上に形成されている、
請求項6に記載の光ファイバ用工具。 - 樹脂による一体成型品である、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の光ファイバ用工具。
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