JP2021061335A - 積層電子部品およびその製造方法 - Google Patents

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【課題】内部電極層がショートしても自己修復が好適に行われ、ショート後も高い絶縁抵抗が維持される積層電子部品を得る。【解決手段】誘電体層と内部電極層とが交互に積層されてなる素体を有する積層電子部品である。誘電体層は、特定の誘電体主成分を有する。内部電極層は、誘電体主成分の種類に応じて特定の電極主成分を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、積層電子部品およびその製造方法に関する。
特許文献1には、積層セラミック電子部品の発明が開示されている。内部電極にショートが生じた際には、外部電極に備えられたヒューズが動作する。そして、ショート時に流れる電流を遮断する。
特許文献2には、積層セラミックコンデンサの発明が開示されている。内部電極にショートが生じた際には、内部電極に形成されたヒューズ機能を有する狭幅部が切断される。そして、ショート時に流れる電流を遮断する。
特許文献3には、積層セラミックコンデンサの発明が開示されており、内部電極にショートが生じた際には、内部電極の引き出し部と外部電極との間に形成された導電性高分子膜のうち、ショートが生じた内部電極と接触する部分のみが絶縁化する。そして、ショート時に流れる電流を遮断する。
特開2018−49955号公報 国際公開第2016/009852号 特開2010−201580号公報
本発明は、内部電極層がショートしても自己修復が好適に行われ、ショート後も高い絶縁抵抗が維持される積層電子部品を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る積層電子部品は、
誘電体層と内部電極層とが交互に積層されてなる素体を有する積層電子部品であって、
前記誘電体層は、MgSiO、MgAlおよびAlから選択される1種以上を含む誘電体主成分を有し、
前記内部電極層は、CuおよびNiから選択される1種以上を含む電極主成分を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第2の観点に係る積層電子部品は、
誘電体層と内部電極層とが交互に積層されてなる素体を有する積層電子部品であって、
前記誘電体層は、MgNbおよびCaMgSiから選択される1種以上を含む誘電体主成分を有し、
前記内部電極層は、Ni、またはNiおよびCuを含む電極主成分を有することを特徴とする。
本発明に係る積層電子部品は、上記の特徴を有することにより、内部電極層がショートしても自己修復が好適に行われ、ショート後も高い絶縁抵抗が維持される。
本発明の積層電子部品は、前記内部電極層として、Cuを含む電極主成分を有するCu内部電極層と、Niを含む電極主成分を有するNi内部電極層と、が交互に配置されてなっていてもよい。
本発明の積層電子部品は、前記内部電極層の厚みが1.5μm以下であってもよい。
本発明の積層電子部品の製造方法は、
焼成中において、酸素分圧10−7atm以上10−6atm以下の弱還元雰囲気下、熱処理温度900℃以上1050℃以下、熱処理時間0.5分以上5分以下で熱処理を行う工程を有していてもよい。
上記の工程を有することにより、ショート回数が多くなっても、自己修復が好適に行われやすくなる。
図1は、本発明の一実施形態に係る積層セラミックコンデンサの断面図である。 図2は、内部電極層が誘電体層に固溶した状態を示す画像である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサについて図面を用いて説明する。
図1に示す積層セラミックコンデンサ1は、誘電体層2と内部電極層3とが交互に積層された構成の素体10を有する。この素体10の両端部には、素体10の内部で交互に配置された内部電極層3と各々導通する一対の外部電極4が形成してある。素体10の形状に特に制限はないが、通常、直方体状とされる。また、その寸法にも特に制限はなく、用途に応じて適当な寸法とすればよい。
内部電極層3は、各端部が素体10の対向する2端面の表面に交互に露出するように積層してある。一対の外部電極4は、素体10の両端面に形成され、交互に配置された内部電極層3の露出端に接続されて、コンデンサ回路を構成する。
誘電体層2の厚みは、特に限定されない。積層方向に対して最も外側に存在する内部電極層(最外内部電極層)よりも内側に存在する誘電体層(以下、内部誘電体層とも呼ぶことがある)の厚みが20μm以下であってもよく、1μm以上10μm以下であってもよい。内部誘電体層の厚みが厚いほど絶縁性が高くなる。一方、内部誘電体層の厚みが薄いほど(静電容量)が向上する。また、積層セラミックコンデンサ1に含まれる内部誘電体層のうち70%以上の数の内部誘電体層が上記の範囲内の厚みを有していてもよく、全ての内部誘電体層が上記の範囲内の厚みを有していてもよい。なお、最外内部電極層よりも外側に存在する誘電体層の厚みには特に制限はない。例えば20μm以上400μm以下であってもよい。
誘電体層2の積層数は、特に限定されない。誘電体層2の積層数は、5以上400以下であってもよい。
内部電極層3の厚みは、特に限定されない。内部電極層3の厚みが3.0μm以下であってもよく、1.5μm以下であってもよく、1.2μm以上1.5μm以下であってもよい。内部電極層3の厚みが1.5μm以下であることにより内部電極層3の自己修復性が向上しやすくなり、自己修復の成功率が高くなる。また、積層セラミックコンデンサ1に含まれる内部電極層3のうち60%以上の層数の内部電極層3が上記の範囲内の厚みを有していてもよく、全ての内部電極層3が上記の範囲内の厚みを有していてもよい。
外部電極4に含有される導電材は特に限定されない。本実施形態では、例えば、Ni、Cu、Au、Ag、Pd、または、これらの金属からなる合金を用いることができる。コスト面を重視する場合には、Ni、Cu、またはこれらの金属からなる合金を用いることが好ましく、耐熱性を重視する場合には、Au、Ag、Pd、またはこれらの金属からなる合金を用いることが好ましい。外部電極4の厚さは用途等に応じて適宜決定されればよい。外部電極4の厚さは通常、10μm以上30μm以下であってもよい。また、各外部電極4が多層構造からなっていてもよい。
以下、第1実施形態に係る誘電体層2の材質、および、内部電極層3の材質について説明する。
誘電体層2は、MgSiO、MgAlおよびAlから選択される1種以上を含む誘電体主成分を有する。具体的には、積層セラミックコンデンサ1における誘電体層2全体における誘電体主成分の含有割合、すなわち、MgSiO、MgAlおよびAlの合計含有割合が80質量%以上である。また、MgSiO、MgAlおよびAlの合計含有割合が80質量%以上である誘電体層2の数が90%以上であってもよい。
誘電体層2における誘電体主成分以外の成分の種類については特に制限はない。内部電極層3の自己修復性を大きく損なわない範囲で含有してもよい。例えば、後述する焼結助剤および低温焼結剤を含有してもよい。また、上記の誘電体主成分以外の誘電体成分であるBaTiO、CaZrOなどを内部電極層3の自己修復性を大きく損なわない範囲で含有してもよい。
内部電極層3は、CuおよびNiから選択される1種以上を含む電極主成分を有する。具体的には、内部電極層3全体に対する電極主成分の含有割合、すなわち、CuおよびNiの合計含有割合が70質量%以上である。また、CuおよびNiの合計含有割合が70質量%以上である内部電極層3の数が90%以上であってもよい。
内部電極層3における電極主成分以外の成分の種類については特に制限はない。個々の内部電極層3の自己修復性を大きく損なわない範囲で含有してもよい。例えば、Al、Si、Li、Cr、Fe、Oなどを内部電極層3の自己修復性を大きく損なわない範囲で含有してもよい。
誘電体層2の材質および内部電極層3の材質が上記の材質である場合には、内部電極層3同士が過電圧、クラック等の原因でショートした場合に内部電極層3が自己修復する。具体的には、内部電極層3のショートした部分の近傍にある誘電体層2が内部電極層3の融点以上に発熱する。そして、内部電極層3のショートした部分およびその近傍が融解して誘電体層2へ拡散し、固溶する。その結果、ショートが解消され、積層セラミックコンデンサ1の絶縁抵抗および容量がショート前に近い値に戻ることになる。積層セラミックコンデンサ1の絶縁抵抗および容量がどの程度戻るかは積層セラミックコンデンサ1の形状により変化する。自己修復後の絶縁抵抗は概ね1012Ω・cm以上であり、ショート前の容量に対する自己修復後の容量の低下割合は概ね1/100000以下である。実際に内部電極層3が誘電体層2に固溶した状態について金属顕微鏡を用いて倍率200倍で観察した結果を図2に示す。
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1は、内部電極層3として、Cuを含む電極主成分を有するCu内部電極層と、Niを含む電極主成分を有するNi内部電極層と、が交互に配置されてなっていてもよい。個々のCu内部電極層は、Cu内部電極層全体に対するCuの含有割合が80質量%以上である。個々のNi内部電極層は、Ni内部電極層全体に対するNiの含有割合が80質量%以上である。積層セラミックコンデンサ1の内部電極層3を上記の構成とすることにより、ショート時に流れる電流が小さい場合、例えば0.3A程度以下の場合でも自己修復しやすくなる。
特許文献1に記載されているように積層セラミック電子部品の外部にヒューズを設ける場合には、ショートにより温度が上昇することでヒューズが切断される。そのため、ヒューズが切断されると積層セラミック電子部品を継続して用いることができないという欠点がある。また、特許文献2に記載されているように内部電極がヒューズ機能を有する狭幅部を備えている場合、および、特許文献3に記載されているように内部電極と外部電極との間にヒューズ機能を有する部分を設ける場合には、1か所ショートするたびに2層分の容量が低下してしまうという欠点がある。また、初期のESR(複素インピーダンスの実抵抗成分)が高いという欠点がある。
本発明者らは、誘電体層2の組成および内部電極層3の組成を特定の組み合わせとすることにより、ショートしても自己修復する積層セラミックコンデンサ1を作製できることを見出した。本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1は構造に特に限定がないため、従来よりも幅広い用途に用いることが可能である。また、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1は、ショートしても自己修復することにより、ショート前の絶縁抵抗および静電容量を維持でき、ショート後もショート前と同様に電流を印加し続けることができる。したがって、上記の欠点を有さない。また、初期のESRも低くしやすい。
次に、図1に示す積層セラミックコンデンサの製造方法の一例を説明する。
本実施形態の積層セラミックコンデンサ1は、従来の積層セラミックコンデンサと同様に、ペーストを用いた通常の印刷法やシート法によりグリーンチップを作製し、これを焼成した後、外部電極を塗布して焼成することにより製造される。以下、製造方法について具体的に説明する。
まず、誘電体主成分の仮焼き粉末を準備する。誘電体主成分の出発原料として、MgSiO、MgAlおよびAlから選択される1種以上の酸化物または複合酸化物が焼成により得られるように原料粉を準備する。また、焼成により上述した酸化物または複合酸化物となる各種化合物、たとえば炭酸塩、シュウ酸塩、硝酸塩、水酸化物、有機金属化合物等から適宜選択し、混合して用いることもできる。原料粉の平均粒子径には特に制限はない。例えば0.1μm以上1.5μm以下である。各成分を所定の組成比となるように秤量した後、ボールミル等を用いて所定の時間、湿式混合を行う。得られた混合粉を乾燥後、大気中において1000℃以上1500℃以下で熱処理を行い、誘電体主成分の仮焼き粉末を得る。
次に、得られた誘電体主成分の仮焼き粉末を解砕し、誘電体組成物原料を得る。誘電体組成物原料は、たとえば、平均粒子径が0.2μm以上0.5μm以下の粉末形状である。
上記の方法で得られた誘電体組成物原料を塗料化して、誘電体層用ペーストを調製する。誘電体層用ペーストは、誘電体組成物原料と有機ビヒクルとを混練した有機系の塗料であってもよく、水系の塗料であってもよい。
有機ビヒクルとは、バインダを有機溶剤中に溶解したものである。有機ビヒクルに用いるバインダは特に限定されず、エチルセルロース、ポリビニルブチラール等の通常の各種バインダから適宜選択すればよい。用いる有機溶剤も特に限定されず、印刷法やシート法など、利用する方法に応じて、テルピネオール、ブチルカルビトール、アセトン等の各種有機溶剤から適宜選択すればよい。
また、誘電体層用ペーストを水系の塗料とする場合には、水溶性のバインダや分散剤などを水に溶解させた水系ビヒクルと、誘電体組成物原料とを混練すればよい。水系ビヒクルに用いる水溶性バインダは特に限定されず、たとえば、ポリビニルアルコール、セルロース、水溶性アクリル樹脂などを用いればよい。
また、誘電体組成物原料を塗料化する際には、焼結助剤を添加してもよい。焼結助剤としては、本技術分野で一般的に用いられている焼結助剤を用いることができる。例えば、SiOを含んだガラスなどが挙げられる。また、Li、B、Znなどを低温焼結材として添加してもよい。焼結助剤および低温焼結材の添加量には特に制限はなく、適温で後述する焼成が行えればよい。
内部電極層用ペーストは、上記した電極主成分を含む導電材、あるいは焼成後に上記した電極主成分を含む導電材となる各種酸化物、有機金属化合物、レジネート等と、上記した有機ビヒクルとを混練して調製する。混錬方法には特に制限はない。例えば、バスケットミル、三本ロールミル、自転
・公転式ミキサーなどを用いる混錬方法がある。
また、内部電極用ペーストには、内部電極主成分100質量%に対してAl、Si、Li、Cr、Feから選択される1種類以上を合計5質量%以下、含有させてもよい。上記の元素を内部電極用ペーストに含有させることで、内部電極の耐酸化性が向上し、特に焼成時に内部電極が酸化しにくくなる。
外部電極用ペーストは、上記した内部電極層用ペーストと同様にして調製すればよい。なお、内部電極用ペーストとは異なり、導電材としてNi、Cu、Au、Ag、Pd、または、これらの金属からなる合金を用いることができる。
上記した各ペースト中の有機ビヒクルの含有量に特に制限はなく、通常の含有量、例えば、バインダは1質量%〜5質量%程度、溶剤は10質量%〜50質量%程度とすれば良い。また、各ペースト中には、必要に応じて各種分散剤、可塑剤、誘電体材料、絶縁体材料等から選択される添加物が含有されていてもよい。これらの総含有量は、10質量%以下とすることが好ましい。
印刷法を用いる場合、誘電体層用ペーストおよび内部電極層用ペーストを、PET等の基板上に印刷、積層し、所定形状に切断した後、基板から剥離してグリーンチップとする。
また、シート法を用いる場合、誘電体層用ペーストを用いてグリーンシートを形成し、この上に内部電極層用ペーストを印刷した後、これらを積層してグリーンチップとする。
焼成前に、グリーンチップに脱バインダ処理を施す。脱バインダ処理条件としては、昇温速度を5℃/時間以上300℃/時間以下、保持温度を180℃以上650℃以下、温度保持時間を0.5時間以上24時間以下としてもよい。また、脱バインダ処理の雰囲気は、空気もしくは還元雰囲気とする。脱バインダ処理において、Nガスや混合ガス等を加湿するには、たとえばウェッター等を使用すればよい。この場合、水温は5℃〜75℃程度が好ましい。
また、焼成時の保持温度は、900℃以上1050℃以下としてもよい。焼成時の保持時間は、5分以上300分以下としてもよい。上記の保持時間は、後述する弱還元雰囲気での熱処理を行う場合には熱処理時間を含む。保持温度が低すぎると緻密化が不十分となる。保持温度が高すぎると、内部電極層の異常焼結による電極の途切れ、および、内部電極層の誘電体層への固溶による容量変化率の悪化が生じやすくなる。また、誘電体層に含まれる結晶粒子が粗大化して、高温負荷寿命を低下するおそれがある。
焼成時の昇温速度は、200℃/時間以上5000℃/時間以下としてもよい。焼結後に誘電体層に含まれる結晶粒子の平均粒径(D50)を0.25μm以上5.0μm以下としてもよい。結晶粒子のD50を上記の範囲内に制御するために、温度保持時間を0.2時間以上180時間以下としてもよく、冷却速度を100℃/時間以上500℃/時間以下としてもよい。なお、温度保持時間には後述する焼成中における熱処理時間が含まれる。
また、焼成雰囲気には特に制限はない。還元雰囲気であってもよい。例えば、加湿したNとHとの混合ガス(露点が20℃以上30℃以下、Hの濃度が0.1%以上3%以下)雰囲気としてもよい。また、雰囲気中の酸素分圧を10-18atm以上10−11atm以下としてもよい。
また、焼成中において弱還元雰囲気、例えば加湿したNガス(露点が20℃以上30℃以下)雰囲気に変化させて熱処理を行ってもよい。焼成中において雰囲気を還元雰囲気から弱還元雰囲気に変化させて熱処理を行うことにより、内部電極層を酸化させてもよい。そして、内部電極層をある程度、誘電体層へ固溶させてもよい。雰囲気中の酸素分圧10−7atm以上10−6atm以下、熱処理温度900℃以上1050℃以下、熱処理時間0.5分以上5分以下で焼成時における弱還元雰囲気での熱処理を行う。熱処理時間が短すぎる場合には十分に内部電極層が誘電体層へ固溶せず、後述する効果が奏されない。熱処理時間が長すぎる場合には、内部電極層が誘電体層へ固溶しすぎ、絶縁特性が低下する。なお、弱還元雰囲気の種類は加湿したNガス雰囲気に限られない。例えばAr雰囲気、CO雰囲気でもよい。
弱還元雰囲気での熱処理により内部電極層をある程度、誘電体層を固溶させる場合には、弱還元雰囲気での熱処理を行わない場合と比較して、ショートによるクラック発生などのショートに起因する自己修復不可能な故障を防ぎやすくなる。その結果、ショートおよび自己修復を繰り返しても積層セラミックコンデンサの絶縁性が維持しやすくなる。
内部電極層がNiを電極主成分として含む場合には、Niの一部が酸化され、誘電体層に固溶し、拡散する。このため、内部電極層に近い部分の誘電体層の色が拡散したNiにより変色する。しかし、実際のNiの拡散量はわずかであり、誘電体層においてEDS測定を行ってもNiは検出できない程度の拡散量である。なお、誘電体層にあらかじめ導電材を少量、添加させることで、誘電体層を変色させることは可能である。しかし、上記の効果は奏されない。
焼成により得られたコンデンサ素体に対し、必要に応じてアニール処理を行う。アニール処理条件は、公知の条件とすればよい。たとえば、アニール処理時の酸素分圧を焼成時の酸素分圧よりも高い酸素分圧とし、保持温度を700℃以上900℃以下とすることが好ましい。なお、アニールを行うことで、素体の両端部近傍の内部電極層は酸化し得る。しかし、アニールを行っても上記の弱還元雰囲気での熱処理を行わなければ、ショートに起因する自己修復不可能な故障の抑制効果は十分に得られない。
また、上記の製造方法は脱バインダ処理、焼成およびアニール処理を独立して行う方法であるが、脱バインダ処理と焼成は連続して行なってもよく、焼成とアニール処理は連続して行ってもよい。
上記の方法により得られたコンデンサ素体の両端面に、外部電極4を形成する。外部電極4を形成する方法には特に制限はない。例えばバレル研磨やサンドブラストなどにより端面研磨を施し、外部電極用ペーストを塗布して焼成する。そして、必要に応じて外部電極4の表面に、めっき等により被覆層を形成してもよい。なお、外部電極4を形成する前または形成した後に、コンデンサ素体の両端面以外の面に、保護層を形成してもよい。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態に係る積層セラミックコンデンサについて説明するが、特に記載しない点は第1実施形態と同様である。
個々の誘電体層2は、MgNbおよびCaMgSiから選択される1種以上を含む誘電体主成分を有する。具体的には、誘電体層2において、誘電体層2全体に対する誘電体主成分の含有割合、すなわち、MgNbおよびCaMgSiの合計含有割合が80質量%以上である。また、MgNbおよびCaMgSiの合計含有割合が80質量%以上である誘電体層2の数が90%以上であってもよい。
内部電極層3は、Ni、またはNiおよびCuを含む電極主成分を有する。
具体的には、内部電極層3全体に対するNiの含有割合が40質量%以上、かつ、NiおよびCuの合計含有割合が95質量%以上である。内部電極層3全体に対するNiの含有割合が90質量%以上であってもよく、内部電極層3全体に対するCuの含有割合が10質量%以下であってもよい。また、Niの含有割合が90質量%以上である誘電体層2の数が50%以上であってもよく、90%以上であってもよい。
個々の内部電極層3における電極主成分以外の成分の種類および含有量については特に制限はない。個々の内部電極層3の自己修復性を大きく損なわない範囲で含有してもよい。例えば、Al、Si、Li、Cr、Fe、Oなどを合計5質量%以下、含有してもよい。
本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ1は、内部電極層3として、Cuを含む電極主成分を有するCu内部電極層と、Ni、またはNiおよびCuを含む電極主成分を有するNi内部電極層と、が交互に配置されてなっていてもよい。個々のCu内部電極層は、Cu内部電極層全体に対するCuの含有割合が80質量%以上である。個々のNi内部電極層は、Ni内部電極層全体に対するNiの含有割合が80質量%以上である。積層セラミックコンデンサ1の内部電極層3を上記の構成とすることにより、ショート時に流れる電流が小さい場合でも自己修復しやすくなる。
第2実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法は、下記の点以外は第1実施形態と同様である。
誘電体主成分の出発原料として、MgNbおよびCaMgSiから選択される1種以上の複合酸化物が焼成により得られるように原料粉を準備する。
内部電極層用ペーストは、Ni、またはNiおよびCuを含む導電材、あるいは焼成後に上記した電極主成分を含む導電材となる各種酸化物、有機金属化合物、レジネート等と、上記した有機ビヒクルとを混練して調製する。内部電極用ペーストには、内部電極主成分100質量%に対してAl、Si、Li、Cr、Feから選択される1種類以上を合計5質量%以下、含有させてもよい。また、自己修復後の絶縁抵抗は概ね1010Ω・cm以上である。
以上、本発明の各実施形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々に改変することができる。例えば、本願発明の積層電子部品は、上記の積層セラミックコンデンサ以外にも、積層チップバリスタ、積層サーミスタなどが含まれる。また、上記の積層セラミックコンデンサは、特に温度補償コンデンサとして好適に用いることができる。そして、非接触給電用共振コンデンサとして好適に用いることができる。
以下、実施例を用いて、発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実験例1)
まず、誘電体主成分の仮焼き粉末を準備した。誘電体主成分の出発原料として、BaTiO、CaZrO、MgSiO、MgAlまたはAlが焼成により得られるように原料粉を準備した。原料粉の平均粒子径が0.05μm以上1.5μm以下となるようにした。各成分を所定の組成比となるように秤量した後、分散媒としてのエタノールを用いでボールミルにより24時間湿式混合した。ボールミルを用いて所定の時間、湿式混合を行った。得られた混合物を乾燥し、大気中で保持温度900℃、保持時間2時間の条件で熱処理を行い、誘電体主成分の仮焼き粉末を得た。
誘電体主成分の仮焼き粉末を混合・解砕し、誘電体組成物原料を得た。この誘電体組成物原料1000gに対して、トルエン+エタノール溶液、可塑剤、および、分散剤を90:6:4で混合した溶剤を700g混合させ、バスケットミルを用いて2時間分散させ、誘電体層用ペーストを作製した。なお、これらのペーストの粘性はいずれも約200cpsに調整した。
また、電極主成分としてNiおよびCuを準備した。1200℃以上の加湿したNとHとの混合ガス中で電極主成分を含む導電材を熱処理し、ボールミル等を用いて解砕することで、平均粒径0.2μmの導電材の原料粉末を準備した。
試料番号4a、4c以外の試料では、電極主成分としてNiのみを含む原料粉末、および、Cuのみを含む原料粉末を準備した。試料番号4a、および後述する実験例2の試料番号9aでは、NiおよびCuが原子数比で9:1になるようにNiおよびCuを混合した原料粉末を準備した。試料番号4cでは、電極主成分としてPdのみを含む原料粉末を準備した。
前記原料粉末100質量%と、有機ビヒクル(エチルセルロース樹脂8質量%をブチルカルビトール92質量%に溶解したもの)30質量%、および、ブチルカルビトール8質量%を、3本ロールにより混練、ペースト化し、内部電極層用ペーストを作製した。
そして、作製した誘電体層用ペーストを用いて、PETフィルム上に、乾燥後の厚みが12μmとなるようにグリーンシートを形成した。次いで、この上に内部電極層用ペーストを用いて内部電極層を所定パターンで印刷した後に、PETフィルムからシートを剥離し、内部電極層を有するグリーンシートを作製した。次いで、内部電極層を有するグリーンシートを複数枚積層し、加圧接着することによりグリーン積層体とし、このグリーン積層体を所定サイズに切断することにより、グリーンチップを得た。なお、試料番号4bでは、Ni内部電極層とCu内部電極層とが交互に積層されてなるようにグリーンシートを積層した。
次いで、得られたグリーンチップについて、脱バインダ処理、焼成、アニール処理を行うことで積層セラミック焼成体を得た。なお、脱バインダ処理、焼成およびアニールの条件は、以下の通りである。また、それぞれの雰囲気ガスの加湿にはウェッターを用いた。なお、加湿したNとHとの混合ガスにおけるH濃度は0.2%であり、酸素分圧は10−10〜10−14atmであり、混合ガスの露点は20℃であった。
(脱バインダ処理)
昇温速度:100℃/時間
保持温度:650℃
温度保持時間:5.0時間
雰囲気ガス:加湿したNとHとの混合ガス
(焼成)
昇温速度:500℃/時間
保持温度:900℃以上1050℃以下
温度保持時間:2.0時間
冷却速度:100℃/時間
雰囲気ガス:加湿したNとHとの混合ガス
酸素分圧:10−10〜10−14atm
(アニール処理)
保持温度:700℃以上850℃以下
温度保持時間:2.0時間
昇温、冷却速度:200℃/時間
雰囲気ガス:加湿したNガス
得られた積層セラミック焼結体の端面をサンドブラストにて研磨した後、外部電極としてIn−Ga共晶合金を塗布し、表1に示す試料番号1〜8の積層セラミックコンデンサを各10個作製した。得られた積層セラミックコンデンサ試料のサイズは、いずれも3.2mm×1.6mm×1.2mmであり、誘電体層の厚み5.0μm、内部電極層の厚み1.5μm、内部電極層に挟まれた誘電体層の数は10層であった。
得られた積層セラミックコンデンサ試料について、自己修復率および修復後抵抗率を下記に示す方法により測定した。結果を表1に示す。
[自己修復率]
各積層セラミックコンデンサ試料に対し、1500Vの電圧を印加させて意図的にショートさせた。その後、5Aの電流を10秒間印加し、104Ωcm以上まで絶縁が復帰した試料を自己修復したと判定した。10個の積層セラミックコンデンサ試料のうち何個の積層セラミックコンデンサ試料が自己修復したかを確認した。8個(80%)以上、自己修復した場合を良好であるとした。
[修復後抵抗率]
ショートさせ、修復させた後の積層セラミックコンデンサ試料に対し、225℃において、デジタル抵抗メータ(ADVANTEST社製R8340)にて、測定電圧100V、測定時間60秒の条件で絶縁抵抗を測定した。積層セラミックコンデンサ試料の内部電極面積および誘電体層の厚みから修復後抵抗率を算出した。自己修復した積層セラミックコンデンサ試料のうち最も絶縁抵抗が低い場合の抵抗率を積層セラミックコンデンサ試料の抵抗率とした。修復後抵抗率は1×10Ωcm以上である場合に良好であるとし、1×1012Ωcm以上である場合をさらに良好とした。なお、すべての積層セラミックコンデンサ試料が自己修復しなかった場合には、修復後抵抗率の欄に「ショート」と記載した。
Figure 2021061335
表1より、誘電体層がMgSiO、MgAlまたはAlを含む誘電体主成分を有し、内部電極層がCuおよび/またはNiを含む電極主成分を有する場合には、自己修復率および修復後抵抗率が良好であった。これに対し、上記の誘電体主成分を有しなかった試料番号1、2の積層セラミックコンデンサ試料は自己修復が十分に行われなかった。また、内部電極層がCuおよび/またはNiを含む電極主成分を有さない試料番号4cの積層セラミックコンデンサ試料は修復後抵抗率が十分ではなかった。
(実験例2)
実験例2は、誘電体主成分の出発原料として、MgNbまたはCaMgSiが焼成により得られるように原料粉を準備した点以外は実験例1と同様に実施した。結果を表2に示す。なお、修復後抵抗率は1×10Ωcm以上である場合に良好であるとし、1×1010Ωcm以上である場合をさらに良好とした。
Figure 2021061335
表2より、誘電体層は、MgNbまたはCaMgSiを含む誘電体主成分を有し、内部電極層は、Ni、またはNiおよびCuを含む電極主成分を有する場合には、自己修復率および修復後抵抗率が良好であった。これに対し、MgNbまたはCaMgSiを含む誘電体主成分を有しながら電極主成分としてNiを含まない試料番号10、12の積層セラミックコンデンサ試料は、自己修復率が十分ではなかった。また、試料番号10の積層セラミックコンデンサ試料は修復後抵抗率も十分ではなかった。
(実験例3)
実験例3では、実験例1の試料番号3、4、4bの積層セラミックコンデンサ試料、および、実験例2の試料番号9bの積層セラミックコンデンサ試料をそれぞれ50個作製した。そして、印加電流を0.3A、0.5A、1A、3A、5Aにそれぞれ設定して各10個ずつショートさせて自己修復率を測定した。結果を表3に示す。
Figure 2021061335
表3より、Ni内部電極層とCu内部電極層とが交互に積層されてなる積層セラミックコンデンサは、ショート時に印加電流0.3Aという小さい電流しか印加されなくても自己修復が好適に行われた。
(実験例4)
実験例4では内部電極層厚みを変化させた点、および、積層セラミックコンデンサ試料を各100個作製した点以外は実験例1、2と同様に実施した。結果を表4に示す。
Figure 2021061335
表4より、内部電極層が薄いほど自己修復率が向上しやすい傾向が見られた。具体的には、内部電極層の厚みが1.5μm以下である場合に自己修復率100%を達成しやすいことが確認された。
(実験例5)
実験例5では、焼成条件以外は実験例1の試料番号3と同条件として試料番号29、30の積層セラミックコンデンサを作製した。
試料番号29、30では、焼成中において弱還元雰囲気(加湿したNガス(露点が20℃以上30℃以下)雰囲気)に変化させて熱処理を行った。雰囲気中の酸素分圧は10−7〜10−6atm、熱処理温度は900℃以上1050℃以下、熱処理時間は表5に記載の時間とした。
そして、各積層セラミックコンデンサについて、1500Vの電圧を印加させて意図的にショートさせた後に、5Aの電流印加により自己修復させることを繰り返した。そして、ショート回数1回、5回、10回、20回、40回での自己修復率を測定した。結果を表5に示す。
Figure 2021061335
表5より、焼成中において弱還元雰囲気に変化させて熱処理を実施した試料番号29、30はショート回数が多くても自己修復が好適に行われた。特に試料番号30は40回ショートさせても自己修復が好適に行われた。これに対し、焼成中において弱還元雰囲気に変化させての熱処理を実施しなかった試料番号3はショート回数が多い場合に自己修復しにくくなった。
1 積層セラミックコンデンサ
2 誘電体層
3 内部電極層
4 外部電極
10 コンデンサ素体

Claims (5)

  1. 誘電体層と内部電極層とが交互に積層されてなる素体を有する積層電子部品であって、
    前記誘電体層は、MgSiO、MgAlおよびAlから選択される1種以上を含む誘電体主成分を有し、
    前記内部電極層は、CuおよびNiから選択される1種以上を含む電極主成分を有することを特徴とする積層電子部品。
  2. 誘電体層と内部電極層とが交互に積層されてなる素体を有する積層電子部品であって、
    前記誘電体層は、MgNbおよびCaMgSiから選択される1種以上を含む誘電体主成分を有し、
    前記内部電極層は、Ni、またはNiおよびCuを含む電極主成分を有することを特徴とする積層電子部品。
  3. 前記内部電極層として、Cuを含む電極主成分を有するCu内部電極層と、Niを含む電極主成分を有するNi内部電極層と、が交互に配置されてなる請求項1または2に記載の積層電子部品。
  4. 前記内部電極層の厚みが1.5μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の積層電子部品。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の積層電子部品の製造方法であって、
    焼成中において、酸素分圧10−7atm以上10−6atm以下の弱還元雰囲気下、熱処理温度900℃以上1050℃以下、熱処理時間0.5分以上5分以下で熱処理を行う工程を有する積層電子部品の製造方法。
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