JP2021021230A - 固定金具及び屋根板取り付け金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】下地材に対する取付け高さを低くしつつ、付加的な特別な工夫をせずとも強固な固定状態を得る。【解決手段】下地材12の上に載置されて台座となる上金具31と、上金具31より下に備えられる下金具32を有し、下地材12の幅方向で相対向する一対のフランジ22,23を挟持して固定される屋根板取り付け金具11において、下金具32を、上金具31の下に位置する挟持規制部材51と、挟持規制部材51の下に位置する挟圧部材52で構成する。挟持規制部材51には、下地材12の一方のフランジ22の下面に接する挟持下面部53と、下地材12の他方のフランジ23の上面に接する挟持上面部55を形成する。挟圧部材52には、下地材12の他方のフランジ23の下面に接する挟持部66を形成する。上金具31と挟持規制部材51を締め付ける螺合締結具61と、上金具31と挟持規制部材51と挟圧部材52を締め付ける螺合締結具62を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、下地材の上に例えば屋根板などの適宜の部材を固定するための固定金具に関し、より詳しくは下地材がリップ溝形鋼からなる場合に好適に使用される固定金具に関する。
リップ溝形鋼の上に固定される屋根板取り付け金具として、下記特許文献1の図3に開示されたものがある。この金具は、屋根板を受ける受け部本体と、受け部本体を上面に固定する台座と、台座の下に収められる2つの係止部材で構成されている。
台座は、全体が平らなベース板の両側に垂下状側板が形成された断面横コ字状であり、リップ溝形鋼の幅よりも長い長さに形成されている。このような形状の台座は、開口を下に向けてリップ溝形鋼の溝側の面に載置される。
台座のベース板の上には、受け部本体がボルトナットにより固定されて立設される。また台座のベース板には、長手方向に間隔をあけて2個の貫通穴が形成されており、これらの貫通穴を介して係止部材が保持される。
係止部材は、上側片と垂直片と下側片からなる断面コ字形状であり、貫通穴に挿通されるボルトが上側片に立設されている。
つまり、台座をリップ溝形鋼の上に載置した状態で係止部材の下側片をリップ溝形鋼のフランジの下に差し入れたのち、ボルトにナットを螺合して係止部材を引き上げて、フランジを台座の垂下状側板と係止部材の下側片で上下に挟んで固定する構造である。
このようにベース板の下方に、係止部材の上側片と上側片に固定されたボルトの頭部を収容する空間を設ける必要があるので、ベース板の全体が平らな場合には、台座の垂下状側板は必須の構成である。垂下状側板は、係止部材の下側片より上の部分を収めるほかに、下記特許文献2に開示の金具と同様に、別体の受け部本体を固定するボルトナットを収容する空間を確保する機能も果たす。この点でも垂下状側板は不可欠である。
垂下状側板を有する台座は、ベース板がリップ溝形鋼の上面から離れた位置に存在することになる。台座のベース板の高さが高いと、台座に固定される部材の固定位置が高くなり、大きな荷重がかかる金具では、ベース板が変形するおそれを招来することがある。
また、例えばリップ溝形鋼の溝側の面を縦にして用いる吊りボルト支持具のように、金具の種類によって台座に固定される支持部の固定位置をリップ溝形鋼の上面に近づけたい場合には、特許文献1の構成は採用できない。
さらに、台座は垂下状側板をリップ溝形鋼の上面に載せているだけであるので、台座とリップ溝形鋼との相対的な位置関係は、台座を載置しただけでは決まらない。このため、リップ溝形鋼に対して台座を強固に固定するためには、特許文献1の図8に開示されているように、垂下状側板の下部にリップ溝形鋼が嵌る切欠き部を形成するなどの特別な工夫をする必要がある。
特許第6437760号公報 実開平7−26446号公報
この発明は、下地材に対する取付け高さを低くしつつ、付加的な特別な工夫をせずともノン溶接による強固な固定状態を得られるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、下地材の上に載置されて支持部のための台座となる上金具と、前記上金具より下に備えられる下金具を有し、下地材の幅方向で内向きに相対向する一対のフランジを挟持して固定される固定金具であって、前記下金具が、前記上金具の下に位置する挟持規制部材と、前記挟持規制部材の下に位置する挟圧部材を有し、前記挟持規制部材に、下地材における一方のフランジの下面に接する挟持下面部と、下地材における他方のフランジの上面に接する挟持上面部が形成され、前記挟圧部材に、下地材における他方のフランジの下面に接する挟持部が形成され、前記上金具と前記挟持規制部材における一方のフランジに対応する側に、前記挟持規制部材を前記上金具に向けて締め付ける一方の螺合締結具が設けられるともに、前記上金具と前記挟持規制部材と前記挟圧部材における他方のフランジに対応する側に、前記挟圧部材と前記挟持規制部材を前記上金具に向けて締め付ける他方の螺合締結具が設けられた固定金具である。
この構成では、一方の螺合締結具と他方の螺合締結具を緩めた状態にしておき、挟持規制部材の挟持下面部を下地材の一方のフランジの下に差し込み、続いて挟圧部材の挟持部を下地材の他方のフランジの下に差し込む。この状態で一方の螺合締結具と他方の螺合締結具を締め付けると、上金具と挟持下面部が下地材の一方のフランジを上下に挟み付けるとともに、挟持上面部と挟持部が下地材の他方のフランジを上下に挟み付ける。
上金具は、平板状に形成可能であり、固定時において下地材の上面であるフランジに接しており、下地材に対する取付け高さ、つまり下地材の上面から突出する固定金具の高さや、例えば屋根板や吊りボルトなどを取付けるための支持部の下端位置を低くする。また、下金具を構成する挟持規制部材と挟圧部材は、下地材の一方のフランジを挟持下面部と上金具との間で挟みつつ、挟持上面部と挟持部で他方のフランジを挟んで、固定金具と下地材との位置関係を規制する。
この発明によれば、上金具が下地材の上面に接する構造としたので、下地材に対する取付け高さを抑えて、強度や適用範囲の点で有利なものとすることができる。また、下金具を挟持規制部材と挟圧部材で構成して固定金具と下地材との位置関係を規制しやすくしたので、付加的な特別な構成を採用せずとも強固な固定状態を得られる。
下地材に固定した屋根板取り付け金具の斜視図。 屋根構造の正面図。 屋根板取り付け金具の斜視図。 屋根板取り付け金具の分解斜視図。 従金具担体の斜視図。 挟持規制部材の斜視図。 屋根板取り付け金具の背面図。 屋根板取り付け金具の左側面図。 屋根板取り付け金具の取り付け方を示す説明図。 下地材に固定した屋根板取り付け金具の右側面図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
この説明の固定金具は、固定金具の一例としての屋根板取り付け金具11である。図1に、下地材12に固定した状態の屋根板取り付け金具11の斜視図を、図2に、図1の屋根板取り付け金具11を用いて屋根板13を固定した屋根構造14を示す。
まず下地材12について説明する。
下地材12はリップ溝形鋼であり、断面コ字状をなす本体部21の両端縁に、互いに対向する方向に延びるフランジ22,23を有している。換言すれば、下地材12は、その幅方向で内向きに相対向する一対のフランジ22,23を有しており、フランジ22,23同士の間に開口24が形成されている。フランジ22,23は同一平面上に並んでいる。
屋根板取り付け金具11の固定に際して、下地材12は、フランジ22,23と開口24を有する面を上に向けて使用される。
つぎに屋根板取り付け金具11について説明する。
屋根板取り付け金具11は、金属板をプレスして製造されるものであり、下地材12に対して固定される固定部11aと、固定部11aの上に設けられる支持部11bと、支持部11bの上部で屋根板13を受ける受け部11cを有している。
各部の概略を説明すると、固定部11aは下地材12の上面、つまりリップ溝形鋼のフランジ22,23を有する面に上から被せて固定される構造であり、支持部11bは、固定部11aに一体形成され上に向けて所定高さに延びている。受け部11cは支持部11bの上部に一体形成されるとともに、屋根板13を係止するための吊子15が備えられる。吊子15は、屋根板13を係止する上端部分の形状が、実線で示した角馳タイプのものほかに、例えば仮想線で示した丸馳タイプであってもよい。
固定部11aは、下地材12の上に載置されて支持部11bのための台座となる上金具31と、上金具31より下に備えられる下金具32を有しており、これらによって下地材12の一対のフランジ22,23を挟持して固定する構造である。
具体的には、屋根板取り付け金具11の要部の斜視図である図3と、その分解斜視図である図4に示したように、上金具31は、下地材12の幅方向に対応する方向に配設されて互いに結合される一対の上金具担体31a,31bで構成されている。これらは、主金具担体31aと従金具担体31bである。上金具31における下地材12の長手方向に対応する方向の長さは適宜設定される。
また上金具31の主たる部分、つまり下地材12の上に載置される部分は、平板状であり、下地材12の一方のフランジ22に対して面接触する下面を有している。
主金具担体31aは、下地材12の幅方向の略半分に相当する長さの基台部34と、基台部34における下地材12の幅方向外側の端に垂設された垂下片35と、基台部34における垂下片35とは反対側の端に立設された立設片36を有している。基台部34における下地材12の長手方向に対応する方向の長さと、垂下片35における対応する方向の長さは同じである。
基台部34は、垂下片35側の部分34aと立設片36側の部分34bの間に、下地材12の長手方向に対応する方向に延びる直線状の段差部34cを有している。段差部34cは垂下片35側の部分34aを立設片36側の部分34bよりも高くしている。段差部34cは、下に備えられる下金具32の対応する上面に基台部34を面接触させる構成であり、下金具32の上面の形状に対応する位置と段差に形成される。
立設片36側の部分34bにおける段差部34cに近い部位であって段差部34cが延びる方向の中心よりも片方に寄った位置には、角穴34dが形成されている。
基台部34と立設片36の間の角部には、補強して相互の角度を保つためのリブ37が表面側に膨出形成されている。
立設片36における下地材12の長手方向に対応する方向の長さは、基台部34における対応する方向の長さよりも短く形成され、立設片36は基台部34の角穴34dを寄せた方向と反対側に寄せて、端面を面一に揃えて形成されている。立設片36は、中央付近であって基台部34における下地材12の長手方向に対応する方向の中間位置に、対となる従金具担体31bとの結合のための角穴36aを有している。
立設片36における下地材12の長手方向に対応する方向の一方側、具体的には角穴34dを形成した側には、上に向けて延びる立設片36よりも幅狭の起立片38が形成されている。起立片38における一方側の縁には、アングル状に折り曲げられて形成された折り曲げ補強リブ39が形成され、起立片38には片面側に膨出形成された膨出補強リブ40が設けられる。折り曲げ補強リブ39と膨出補強リブ40は、立設片36と起立片38にまたがって平行に形成されている。
起立片38における折り曲げ補強リブ39と反対側の縁には、取り付け片41が折り曲げ形成されている。起立片38と取り付け片41でアングル状をなす。取り付け片41は、図1、図2に示したように、前述の吊子15を取付ける部分である。取り付け片41は、吊子15を取付けるためのボルト16を挿通する角穴41aを有している。吊子15の固定にはボルト16と共に、取り付け片41との間で吊子15を挟む別体の補助金具17が用いられる。補助金具17は正面視逆L字形状であり、ボルト16が挿通される角穴17aを中央に有する垂直片17bと、屋根板13を受ける受け片17cで構成されている。図1、図2中、18はナットである。
起立片38と取り付け片41の上端には、取り付け片41から延びる受け片42が形成されている。受け片42は、上端の平らな頂面42aと、頂面42aから連続して斜め下に向けて傾斜する斜面42bを有している。
従金具担体31bは、図4の仮想線と図5に示したように、基本的には主金具担体31aと同様に構成されている。従金具担体31bは、下地材12の幅方向の略半分に相当する長さの基台部43と、基台部43における下地材12の幅方向外側の端に垂設された垂下片44と、基台部43における垂下片44とは反対側の端に立設された立設片45を有している。基台部43と立設片45との間には補強用のリブ46が表面側に膨出形成されている。
従金具担体31bの場合には、主金具担体31aと異なり、基台部43の全体が平らである。つまり、フランジ22に面接触する部分から開口24を塞ぐ部分にかけて平らである。立設片45における下地材12の長手方向に対応する方向の長さは、基台部43と同じ長さである。
また、従金具担体31bの基台部43と垂下片44にかけて部分は、下地材12における一方のフランジ22の基部を有する角部に接する一方側規制部47である。一方側規制部47を形成する垂下片44の下端縁には、切り欠きからなる目印44aが形成されている。目印44aの位置は、長さ方向の中間に限らず他の部位であってもよい。目印44aの形状も、三角形以外の他の形状であってもよい。
従金具担体31bの基台部43における、主金具担体31aと従金具担体31bの立設片36,45同士を背中合わせに接合したときに、平面視において主金具担体31aの基台部34の角穴34dに対して斜めの位置には、角穴43aが形成されている。また従金具担体31bの立設片45は中央に、主金具担体31aの角穴36aに対応する角穴45aを有している。
立設片45の上端は、基台部43と平行に延びる折り返し片48を有している。折り返し片48は基台部43よりも短く、基台部43に形成された角穴43aの上方に対応する部位には、円弧状の切り欠き48aが形成されている。
上金具31より下に備えられる下金具32は、上金具31の下面に向けて引き付けられる挟持規制部材51と、挟持規制部材51の下面に向けて引き付けられる挟圧部材52を有している。
挟持規制部材51は、図4、図6に示したように、1枚の金属板で構成されており、下地材12の長手方向に対応する方向の長さは、上金具31における対応する方向の長さと同じである。挟持規制部材51は、下地材12の幅方向に対応する方向の一方のフランジ22に対応する側から順に、挟持下面部53と中間部54と挟持上面部55を有している。挟持下面部53は、下地材12における一方のフランジ22の下面に下から接する部分である。挟持上面部55は、下地材12における他方のフランジ23の上面に上から接する部分である。
また、挟持下面部53と挟持上面部55における中間部54と反対側の端縁には、挟持下面部53又は挟持上面部55から直角に曲がって下にさがる垂下片56,57が形成されている。
挟持下面部53と中間部54と挟持上面部55の間には、下地材12の長手方向に沿って延びる段差部58,59が形成されている。換言すれば、挟持規制部材51の挟持下面部53と挟持上面部55の間に、下地材12の長手方向に対応する方向に延びる2本の段差部58,59と、段差部58,59に挟まれる中間部54が形成されている。これらの段差部58,59は、下地材12のフランジ22,23の先端に対応する位置に形成され、その段差は、下地材12のフランジ22,23の厚さを考慮して設定される。
すなわち、段差部58の段差は、挟持下面部53を上金具31に向けて押し付けたときに挟持下面部53と上金具31における挟持下面部53に対向する平らな部位との間でフランジ22を挟持できる高さである。また、段差部59の段差は、挟持上面部55に向けて挟圧部材52を押し付けたときに挟持上面部55と挟圧部材52における挟持上面部55に対向する部位との間でフランジ23を挟持できる高さである。具体的には、段差部58,59の段差は、フランジ22,23の厚さと同じ高さかそれよりも若干低く設定されるとよい。
中間部54における平行に並ぶ2本の段差部58,59に寄った位置であって、上金具31の基台部34,43に形成された角穴34d,43aに対応する2か所には、上金具31の角穴34d,43aと同じ大きさの角穴54a,54bが形成されている。
また挟持規制部材51の挟持上面部55から垂下片57にかけての部分は、下地材12における他方のフランジ23の基部を有する角部に接する他方側規制部60である。
他方側規制部60は、前述した一方側規制部47と対をなして下地材12を幅方向で挟むものである。上金具31と挟持規制部材51をこのような位置関係にするため、挟持規制部材51における挟持上面部55と中間部54の間の段差部59は、上金具31に対して上下に重ねたときに上金具31における段差部34cに接して位置規制される位置に形成されている。同様に、上金具31の基台部34,43の角穴34d,43aと、挟持規制部材51の角穴54a,54bは、上金具31と挟持規制部材51の位置関係を、一方側規制部47と他方側規制部60で下地材12を幅方向に挟む間隔にすべく設けられている。上金具31と挟持規制部材51の角穴34d,43a,54a,54bには、螺合締結具61,62としての根角ボルト63とナット64のうち根角ボルト63が下から挿入される。
上金具31と挟持規制部材51の角穴34d,43a,54a,54bのうち、下地材12の一方のフランジ22に対応する側の角穴43a,54aに設けられる一方の螺合締結具61は、挟持規制部材51を上金具31に向けて引き付けて締め付けるものである。角穴34d,43a,54a,54bのうち、下地材12の他方のフランジ23に対応する側の角穴34d,54bに設けられる他方の螺合締結具62は、挟圧部材52と挟持規制部材51を上金具31に向けて引き付けて締め付けるものである。
挟持下面部53に接する垂下片56の下端縁における上金具31の従金具担体31bに形成した目印44aに対応する部位には、その目印44aと同じ切り欠きからなる目印56aが形成されている。
挟圧部材52は、図4に示したように、平面視略長方形の板状である。挟圧部材52における下地材12の幅方向に対応する方向の長さは、挟持規制部材51の垂下片56,57間の長さよりも短く、下地材12のフランジ22,23間の長さよりも長い長さである。具体的には挟圧部材52の両側縁間の長さは、挟圧部材52の一方の縁を傾けて下地材12の開口24に挿入して奥まで押し込んだのち、他方の縁を開口24から下地材12内に差し込める長さである。
挟圧部材52における下地材12の長手方向に対応する方向の長さは、上金具31と挟持規制部材51における対応する方向の長さよりも長い。
挟圧部材52における他方の螺合締結具62に対応する部位には、他方の螺合締結具62の根角ボルト63が挿通される長穴65が形成されている。つまり、他方の螺合締結具62によって、上金具31と挟持規制部材51のほかに挟圧部材52も締結される。長穴65は、下地材12の幅方向に対応する方向に延びている。
挟圧部材52における下地材12の他方のフランジ23の下面に接する部分は、挟持部66である。挟持部66と反対側、つまり挟圧部材52における下地材12の一方のフランジ22側の部分は、挟持規制部材51の中間部54の下面に接する挟持部67である。
挟圧部材52における下地材12の幅方向に対応する両側縁、つまり2つの挟持部66,67には、斜め上に向けて傾斜する傾斜縁68が形成されている。
挟圧部材52における下地材12の長手方向に対応する方向の両端部は、上金具31と挟持規制部材51に重ねたときに外側に張り出す部分であり、この部分の上面に、矢印の刻印69が形成されている。刻印69は、一方向を示す矢印であって、その矢印が示す方向は、下地材12の幅方向のうち他方のフランジ23がある方向である。
また挟圧部材52は、下地材12の一方のフランジ22に対応する側の縁であって、前述した一方の螺合締結具61が保持される部分に対応する部位に、略半円形の切り欠き部70を有している。この切り欠き部70は、他方の螺合締結具62や回転冶具との干渉を防止するためのものである。
以上のような部材で構成された屋根板取り付け金具11は、まず図4に示したように上金具31の主金具担体31aと従金具担体31bをボルト71ナット72で結合する。このあと、一方の螺合締結具61と他方の螺合締結具62で挟持規制部材51と挟圧部材52を組み合わせる。このとき、挟持規制部材51の目印56aと上金具31の目印44aを図7に示したように同じ向きに向ける。図7は、組み立てた状態の屋根板取り付け金具11の背面図であり、図8はその左側面図である。
図8に示すように、下金具32の挟持規制部材51と上金具31は、段差部34c,59と2つの螺合締結具61,62により、一方側規制部47と他方側規制部60の間隔が一定の位置関係となる。一方で、2つの螺合締結具61,62を緩めておくことによって、上金具31と挟持規制部材51と挟圧部材52の相互間の位置関係は、角穴34d,43a,54a,54bの大きさと根角ボルト63の長さが許容する範囲内で自由に変更可能である(図9参照)。
組み立てられた屋根板取り付け金具11は、図9に示したように、2つの螺合締結具61,62を緩めて、挟持規制部材51の挟持下面部53を下に傾けて上金具31との間に隙間を開ける。この状態で挟持規制部材51の挟持下面部53を下地材12の一方のフランジ22の下に滑り込ませる。この状態で挟圧部材52を下地材12の一方のフランジ22側に向けて位置をずらして、挟圧部材52における下地材12の他方のフランジ23に対応する側の縁を他方のフランジ23より下におろす。このあと挟圧部材52を刻印69の矢印の向きに従って、他方のフランジ23側に向けて最大限に移動させる。
この状態のまま螺合締結具61,62を締め付けると、図10に示したように一方の螺合締結具61が挟持規制部材51と上金具31を一方のフランジ22に対して挟持固定する。また、他方の螺合締結具62が挟圧部材52と挟持規制部材51と上金具31を他方のフランジ23に対して挟持固定する。
これらの挟持により下地材12のフランジ22,23は厚み方向に締め付けられる。また、フランジ22,23とその周辺部分は、挟圧部材52の他方のフランジ23側の縁と挟持規制部材51の垂下片56,57、一方側規制部47と他方側規制部60、挟持規制部材51の段差部58,59などとの間で、位置規制がなされる。つまり、挟圧部材52の他方のフランジ23側の縁と他方のフランジ23の基部は接触し、挟持規制部材51の垂下片56,57は下地材12の本体部21におけるフランジ22,23に近い部分に接したり接近したりする。また一方側規制部47と他方側規制部60は下地材12を幅方向に挟み、挟持規制部材51の段差部58,59はフランジ22,23の先端に接したり接近したりする。これによって、下地材12のとの相対位置関係が保たれる。
下地材12に対する固定後は、図1に示したような吊子15を受け部11cに取り付けて図2に示したように屋根板13を固定する。
この屋根においては、固定部11aは前述のように上金具31と下金具32で構成されており、上金具31における下地材12に載る部分は一部に段差部34cを有するものの全体が平板状である。上金具31の垂下片35,44は、下地材12の本体部21の両側面に沿って下に延びる。そして下金具32のほとんどの部分は下地材12に収まる。このため、屋根板取り付け金具11の下地材12に対する取付け高さを低くすることができる。この結果、下地材12に対する固定強度を高めることができる。
固定強度については、前述したように固定することにより自動的に固定部11aと下地材12の相対位置関係が保持されるので、屋根板取り付け金具11が下地材12に対して位置ずれしたりすることを防止できる。つまり、従来技術にあったような付加的な特別な構成を採用せずとも容易に強固な固定状態を得られる。
固定強度高いほか、高さの低い屋根の固定にも使用できる構成とすることもできる。屋根の固定以外の固定金具、例えば下地材12のフランジ22,23を横に向けて使用する吊りボルト支持具などとしての使用も可能になり、用途を拡大することもできる。
さらに上金具31は、下地材12の幅方向に対応する方向に配設されて互いに結合される一対の上金具担体31a,31bで構成したので、支持部11bが高さの高い構造のものであっても、ボルトナットなどの部材を用いずに備えることができる。この点からも、屋根板取り付け金具11の下地材12に対する取付け高さを低くすることができる。しかも、支持部11bは固定部11aに対して一体であるので、強度は高い。
締め付けを行う部材の一つである挟圧部材52は、長穴65を有しており下地材12の高さ方向はもちろんのこと幅方向にも移動範囲が広く取れるので、下地材12に対する固定作業が容易である。そのうえ長穴65であるため、挟圧部材52の縁、つまり挟持部66は閉じており欠損がないので、挟持は強力に行える。
また挟圧部材52の両側縁の傾斜縁68は、挟圧部材52自体の強度を向上するとともに、強力な締め付け状態をえることに貢献する。
前述の構成はこの発明を実施するための一形態の構成であって、この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することができる。
例えば、固定部11aの上金具は一つの部材で構成してもよい。
支持部11bは上金具に対して一体であっても別体であってもよい。一体の場合、支持部11bは、例えば引き起こしなどで構成してもよい。別体にする場合には、支持部11b固定するボルトナットなどの部材を下地材12の開口24に対応する位置に備えると取付け高さを低くすることができる。
11…屋根板取り付け金具
11a…固定部
11b…支持部
12…下地材
13…屋根板
14…屋根構造
22,23…フランジ
31…上金具
31a…主金具担体
31b…従金具担体
32…下金具
47…一方側規制部
51…挟持規制部材
52…挟圧部材
53…挟持下面部
54…中間部
55…挟持上面部
58,59…段差部
60…他方側規制部
61…一方の螺合締結具
62…他方の螺合締結具
65…長穴
66…挟持部
68…傾斜縁

Claims (9)

  1. 下地材の上に載置されて支持部のための台座となる上金具と、前記上金具より下に備えられる下金具を有し、下地材の幅方向で内向きに相対向する一対のフランジを挟持して固定される固定金具であって、
    前記下金具が、前記上金具の下に位置する挟持規制部材と、前記挟持規制部材の下に位置する挟圧部材を有し、
    前記挟持規制部材に、下地材における一方のフランジの下面に接する挟持下面部と、下地材における他方のフランジの上面に接する挟持上面部が形成され、
    前記挟圧部材に、下地材における他方のフランジの下面に接する挟持部が形成され、
    前記上金具と前記挟持規制部材における一方のフランジに対応する側に、前記挟持規制部材を前記上金具に向けて締め付ける一方の螺合締結具が設けられるともに、
    前記上金具と前記挟持規制部材と前記挟圧部材における他方のフランジに対応する側に、前記挟圧部材と前記挟持規制部材を前記上金具に向けて締め付ける他方の螺合締結具が設けられた
    固定金具。
  2. 前記上金具が、下地材の幅方向に対応する方向に配設されて互いに結合される一対の上金具担体で構成された
    請求項1に記載の固定金具。
  3. 前記上金具に、下地材における一方のフランジの基部を有する角部に接する一方側規制部が形成され、
    前記挟持規制部材に、前記挟持上面部に連設されて他方のフランジの基部を有する角部に接する他方側規制部が形成された
    請求項1または請求項2に記載の固定金具。
  4. 前記一方の螺合締結具と前記他方の螺合締結具が、前記上金具と前記挟持規制部材の位置関係を、前記一方側規制部と前記他方側規制部で下地材を幅方向に挟む間隔にすべく設けられた
    請求項3に記載の固定金具。
  5. 前記挟圧部材における前記他方の螺合締結具が挿通される部位が、下地材の幅方向に対応する方向に延びる長穴である
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の固定金具。
  6. 前記挟持規制部材の前記挟持下面部と前記挟持上面部の間に、下地材の長手方向に対応する方向に延びる2本の段差部と、前記段差部に挟まれる中間部が形成された
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の固定金具。
  7. 前記挟圧部材における下地材の幅方向に対応する両側縁のうちの少なくとも一方の縁に、斜め上に向けて傾斜する傾斜縁が形成された
    請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の固定金具。
  8. 請求項1から請求項7のうちいずれか一項に記載の固定金具における前記上金具に、屋根板を支持する支持部が設けられた
    屋根板取り付け金具。
  9. 請求項8に記載の屋根板取り付け金具を用いて屋根板を固定した
    屋根構造。
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