JP2021019793A - 浴室カウンター及び浴室ユニット - Google Patents
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Abstract
Description
例えば特許文献1においては、浴室壁に左右一対のブラケットが前方へ突出するように設けられ、これらブラケットの間に長方形の平板状の浴室カウンターが架け渡されている。浴室カウンターの後端部と浴室壁との間には間隙が形成されている。
特許文献2においては、浴室カウンターの後端部が浴室壁に突き当てられ、間隙が無いために、シャワーホースが引っ掛かることもないが、反面、シャワーホースが浴室カウンター上に乗りやすくなり(特許文献2の図1)、洗面などで浴室カウンターを使う際に邪魔になる。シャワーホースを浴室カウンターの側方に通しておけば邪魔になることはないが、シャワーホースを例えば浴槽の清掃などのために遠くまで伸ばす伸長使用の際、シャワーホースが浴室カウンターに引っ掛かりやすい。
浴室カウンターが前方へ向かって拡幅された扇形又は台形などの前方拡幅型であると、なおさらシャワーホースが引っ掛かりやすくなる。
本発明は、かかる事情に鑑み、前方拡幅型であっても、シャワーホースの伸長使用時に引っ掛かりが起きにくい浴室カウンターを提供することを目的とする。
上面が、前方へ向かうにしたがって拡幅され、
かつ両側面が、前方へ向かうにしたがって互いに離間されるとともに、各側面の下縁における少なくとも前側3分の1の部分が、前方へ向かって上へ30°以上の角度で傾斜された傾斜縁部分であることを特徴とする。
当該浴室カウンターの近くに配置されたシャワーホースを例えば浴槽の清掃などのために遠くまで伸ばそうとして、該シャワーホースを浴室カウンターの側方から下側を経て前側へ回り込んだ状態から引き上げたとする。すると、シャワーホースの一部分が前記傾斜縁部分に当たり、かつ傾斜縁部分の傾斜によって前方へ案内されて、浴室カウンターから抜け出る。これによって、シャワーホースが浴室カウンターに引っ掛かるのが防止される。
これによって、傾斜縁部分によるシャワーホースの案内作用を確実に発現できる。
これによって、傾斜縁部分のほぼ全域においてシャワーホースに対して一様な案内作用を発現できる。
これによって、シャワーホースにおける傾斜縁部分との当接部分が前方へ移行するにしたがって、シャワーホースが一層スムーズに案内されるようにすることができる。
これによって、シャワーホースにおける傾斜縁部分との当接部分が傾斜縁部分の前端部分まで移行されたとき、シャワーホースを浴室カウンターからスムーズに引き抜くことができる。
前記傾斜縁部分が、前記コーナーR部の下縁と直接連なり、前記コーナーR部の下縁が、前記傾斜縁部分から遠ざかるにしたがって水平に漸近しつつ前記前端面の水平をなす下縁と連続していることが好ましい。
これによって、シャワーホースを傾斜縁部分に沿ってコーナーR部まで確実に案内できる。コーナーR部まで案内されたシャワーホースは、浴室カウンターから自然と抜け出る。したがって、シャワーホースの引っ掛かりが確実に起きないようにすることができる。
後端部が前記浴室壁に当接されて固定される前記浴室カウンターと、
前記浴室壁における前記浴室カウンターの直上に配置された水洗金具と、
前記水洗金具から延びるシャワーホースと、を備え、
前記シャワーホースにおける前記水洗金具からの垂下部分が、前記浴室カウンターの側方に配管可能であることを特徴とする。
シャワーホースを浴室カウンターの側方に通すことで安定的に配置できる。かつ浴室カウンター上にシャワーホースが乗るのを防止でき、浴室カウンターの使用時にシャワーホースが邪魔になるのを回避できる。もちろん、浴室カウンターの近くでシャワー洗髪する等、シャワーホースの近傍使用に支障はない。シャワーホースの伸長使用時には、傾斜縁部分の案内作用によって、シャワーホースが浴室カウンターに引っ掛かるのを防止できる。
前記斜壁部分に前記浴室カウンター及び前記水洗金具が設けられ、
前記浴室カウンターと少なくとも一方の側壁部分との間に前記シャワーホースの直径より大きな幅の側方隙間が形成されていることが好ましい。
シャワーホースを側方隙間に通すことで一層安定的に配置できる。シャワーホースの伸長使用時には、傾斜縁部分の案内作用によって、シャワーホースを側方隙間からスムーズに引き抜くことができる。
<第1実施形態(図1〜図5)>
図1に示すように、浴室ユニット1は、浴室壁2と、洗い場床3と、浴槽4を備えている。浴室ユニット1の浴室壁2は、互いに直交する一対の側壁部分2aと、斜壁部分2cを含む。一対の側壁部分2aどうし間のコーナーに斜壁部分2cが配置されている。斜壁部分2cは、各壁部分2aに対して斜めをなし、好ましくは45度の角度で交差している。斜壁部分2cの幅は、各壁部分2aの幅より小さい。
図1及び図2に示すように、浴室カウンター10は、後端部14(図4)が斜壁部分2cに当接されてネジ固定されるとともに、斜壁部分2cから前方すなわち浴室内側(図2において下側)へ突出されている。
詳しくは、図2に示すように、平面視において、浴室カウンター10の上面11は、前方へ向かうにしたがって幅方向の両側(図2において左右)へ張り出すように拡幅されている。
浴室カウンター10の前端面12は、前方へ向かって凸の円弧状をなすように緩やかに湾曲されている。
前端面12の下縁12bは、該前端面12の上縁12aと平行かつ水平に延びている。
なお、浴室カウンター10の傾斜縁部分13dには、当該傾斜縁部分13dの延び方向と直交する断面においてアールが付けられている。他の縁12a,12b,13a,13b,15b等についても同様にアールが付けられている。浴室カウンター10の表面11,12,13,15は、これら面どうしの境界を含めて全体的に滑らかであり、稜線が形成されていない。各図において、浴室カウンター10内の二点鎖線は、変曲点をつないだ線を表す。
なお、後方隙間を形成する場合であっても、その幅はシャワーホース21の直径より小さくなるように設定することが好ましい。
例えば、向かって左側の側壁部分2aには、手摺り5が設けられ、該手摺り5にホルダ22が設けられている。ホルダ22は、側壁部分2aに直接設けられていてもよい。ホルダ22にシャワーホース21の先端のシャワーヘッド23が着脱可能に係止されている。係止状態におけるシャワーホース21は、水洗金具20から垂下された垂下部分21aと、洗い場床3の近くで折り返す折り返し部分21cと、そこから上昇してシャワーヘッド23に連なる先端側部分21dとを含む。垂下部分21aが、浴室カウンター10の例えば左側の側方隙間19を通るように配管されている。
端部分14eと斜壁部分2cとの間には、側方隙間19に続く後方隙間が形成されていないから、該後方隙間にシャワーホース21に入り込むことがなく、シャワーホース21が端部分14eに引っ掛かって操作性を損なうことがない。
もちろん、浴室カウンター10の近くでシャワー洗髪する等、シャワーホース21の近傍使用に支障はない。
<第2実施形態(図6)>
図6に示すように、第2実施形態の浴室カウンター10Bにおいては、傾斜縁部分13dの傾斜角度が、前方(図6において左方)へ向かうにしたがって急になっている。
これによって、シャワーホース21の伸長使用の際に、シャワーホース21における傾斜縁部分13dとの当接部分21bが前方へ移行するにしたがって、シャワーホース21が一層スムーズに案内される。したがって、シャワーホース21が浴室カウンター10に引っ掛かるのを一層確実に防止でき、シャワーホース21を側方隙間19から前方へスムーズに引き出すことができる。
図7に示すように、第3実施形態の浴室カウンター10Cにおいては、傾斜縁部分13dにおける前端部分13eの角度θ13eが、水平に対して70°以上になっている(θ13e≧70°)。ここでは、θ13e=80°程度になっている。前端部分13eの水平前後方向に沿う長さは、例えば20mm以下である。
傾斜縁部分13dにおける前端部分13eより後側の部分13d’の角度θ13dは、水平に対して30°以上70°以下である(30°≦θ13d≦70°)。
これによって、シャワーホース21における傾斜縁部分13dとの当接部分21bが傾斜縁部分13dの前端部分13eまで移行されたとき、当接部分21bが浴室カウンター10から自然と離れる。したがって、シャワーホース21を側方隙間19から一層スムーズに引き出すことができる。
例えば、浴室カウンター10は、前方へ向かって拡幅された前方拡幅型であればよく、平面視で扇形に限らず、台形でもよい。
側方隙間19は、少なくとも一方の側壁部分2aと浴室カウンター10との間に形成されていればよく、他方の側壁部分2aと浴室カウンター10とは接していてもよい。
比較例として、浴室カウンターとして、側面13の下縁13bの角度が水平に対して20°のものを用い、それ以外は前記実施例と同一の浴室ユニットにおいて、前記実施例と同じ動作を試みたところ、シャワーホース21を側方隙間19からスムーズに引き抜いて伸ばせたのは、5回の動作のうち1回だけであった。4回は、シャワーホース21が浴室カウンター10の下縁13bから底部を経て前端面12へ回り込んだ状態で引っ掛かり、側方隙間19から引き抜けなかった。
2 浴室壁
2a 側壁部分(壁部分)
2c 斜壁部分(取付壁部分)
3 洗い場床
4 浴槽
5 手摺り
10 浴室カウンター
10B,10C 浴室カウンター
11 上面
12 前端面
12b 下縁
13 側面
13b 下縁
13d 傾斜縁部分
13d’ 後側部分
13e 前端部分
14 後端部
14e 端部分
15 コーナーR部
15b 下縁
19 側方隙間
20 水洗金具
21 シャワーホース
21a 垂下部分
21b 当接部分
21c 折り返し部分
21d 先端側部分
22 ホルダ
23 シャワーヘッド
Claims (8)
- 浴室壁に設けられる浴室カウンターであって、
上面が、前方へ向かうにしたがって拡幅され、
かつ両側面が、前方へ向かうにしたがって互いに離間されるとともに、各側面の下縁における少なくとも前側3分の1の部分が、前方へ向かって上へ30°以上の角度で傾斜された傾斜縁部分であることを特徴とする浴室カウンター。 - 前記角度が、水平に対して30°以上70°以下であることを特徴とする請求項1に記載の浴室カウンター。
- 前記傾斜縁部分のほぼ全域が一定角度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室カウンター。
- 前記傾斜縁部分が、前方へ向かうにしたがって角度が急になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴室カウンター。
- 前記傾斜縁部分における前端部分の角度が、水平に対して70°以上であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の浴室カウンター。
- 前記側面と前端面との角部が、平面視円弧状のコーナーR部となっており、
前記傾斜縁部分が、前記コーナーR部の下縁と直接連なり、前記コーナーR部の下縁が、前記傾斜縁部分から遠ざかるにしたがって水平に漸近しつつ前記前端面の水平をなす下縁と連続していることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の浴室カウンター。 - 浴室壁と、
後端部が前記浴室壁に当接されて固定される、請求項1〜6の何れか1項に記載の浴室カウンターと、
前記浴室壁における前記浴室カウンターの直上に配置された水洗金具と、
前記水洗金具から延びるシャワーホースと、を備え、
前記シャワーホースにおける前記水洗金具からの垂下部分が、前記浴室カウンターの側方に配管可能であることを特徴とする浴室ユニット。 - 前記浴室壁が、互いに直交する一対の側壁部分と、これら一対の側壁部分どうしのコーナーに各側壁部分と斜めに交差するように配置された斜壁部分とを含み、
前記斜壁部分に前記浴室カウンター及び前記水洗金具が設けられ、
前記浴室カウンターと少なくとも一方の側壁部分との間に前記シャワーホースの直径より大きな幅の側方隙間が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の浴室ユニット。
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