JP2021017041A - ハニカムコア接着剤塗布装置と方法 - Google Patents

ハニカムコア接着剤塗布装置と方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021017041A
JP2021017041A JP2019135876A JP2019135876A JP2021017041A JP 2021017041 A JP2021017041 A JP 2021017041A JP 2019135876 A JP2019135876 A JP 2019135876A JP 2019135876 A JP2019135876 A JP 2019135876A JP 2021017041 A JP2021017041 A JP 2021017041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
honeycomb core
region
softening
adhesive
film adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019135876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7102375B2 (ja
Inventor
祐輔 段
Yusuke Dan
祐輔 段
龍次 砂坂
Ryuji Sunazaka
龍次 砂坂
奥村 郁夫
Ikuo Okumura
郁夫 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Aerospace Co Ltd
Original Assignee
IHI Aerospace Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Aerospace Co Ltd filed Critical IHI Aerospace Co Ltd
Priority to JP2019135876A priority Critical patent/JP7102375B2/ja
Publication of JP2021017041A publication Critical patent/JP2021017041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7102375B2 publication Critical patent/JP7102375B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】フィルム接着剤をハニカムコアの網状端面に適合する網状接着剤として確実に塗布することができ、接着剤塗布の不良率を大幅に低下させることができるハニカムコア接着剤塗布装置と方法の提供。【解決手段】領域決定工程S1では、ハニカムコア1の幅方向に延びる上流側の軟化領域XBと、軟化領域XBの下流側に位置する破断領域XCとを、互いに同期して、下流側から上流側に移動するように位置決めする。押付軟化工程S2では、軟化領域XBのフィルム接着剤2に対し下降熱風W1を吹き付ける。下降熱風W1により、フィルム接着剤2を網状端面1bに押し付けて密着させ、かつ軟化させる。膨張破断工程S3では、下流側の破断領域XCに下方から上方に向かってセル1aを通して上昇熱風W2を圧送し、フィルム接着剤2の軟化部分を外側に膨らませて破裂させるハニカムコア接着剤塗布装置と方法。【選択図】図7

Description

本発明は、ハニカムコアの網状端面に接着剤を塗布する装置と方法に係り、さらに詳しくは、ハニカムコアの網状端面に適合するようにフィルム接着剤を網状化する装置と方法に関する。
ハニカム(Honeycomb)とは蜂の巣を意味する。また、蜂の巣のような六角形や、その他同一の立体図形(セル)を隙間なく並べた構造体を「ハニカムコア」と呼ぶ。
ハニカムコアは、その構造から空隙率が高く軽量で、しかも圧縮強度が高い特長を有する。
さらに、ハニカムコアの片面又は両面に表面材を貼合し、あらかじめパネル形状にしたものを「ハニカムコアパネル」と呼ぶ。
ハニカムコアパネルを製造するためには、ハニカムコアの表面に接着剤を塗布する必要がある。しかし、ハニカムコアの表面は蜂の巣のような網状であり、その端面に適合するように接着剤を網状に塗布するには、時間と手間がかかり、かつ均等に塗布することは困難である。
そこで、これを実施する手段として、例えば、特許文献1,2が提案されている。
図1は、特許文献1の方法の説明図である。
特許文献1の方法は、接触工程(A)、加熱工程(B)、及び破裂工程(C)を有する。接触工程(A)では、ハニカムコア1の表面網状構造に接着剤材料からなるフィルム接着剤2を接触させる。加熱工程(B)では、表面網状構造の少なくとも一部分を覆うフィルム接着剤2を加熱して加熱部分3を生じさせる。破裂工程(C)では、ハニカムコア1のセル1aを通して加熱部分3に上向きに空気流4を注入し、フィルム接着剤2の加熱部分3をハニカムコア1の表面から外側(上方)に膨らませて破裂させる。
なお、セル1aとは、ハニカムコア1の内側に形成された1つの空洞を意味する。また図中の矢印5は、ハニカムコア1の移動方向を示している。
図2は、特許文献2の方法の説明図である。
特許文献2の方法は、ドーム化工程(A)、破断工程(B)、及び熱溶着工程(C)を有する。ドーム化工程(A)では、ハニカムコア1の芯材の上面に敷設した平坦なフィルム接着剤2に対し、下方から上方に向かってセル内へ上昇熱風6を圧送して各セルの上面にドーム状の接着層7を形成させる。破断工程(B)では、上方からドーム状の接着層7の頂点近傍に向かって下降熱風8を圧送して破断させる。熱溶着工程(C)では、溶融性と表面張力を利用してセルの上面縁部に均等な接着層を形成する。
米国特許第4249974号明細書 特許第6336700号公報
特許文献1の方法では、接触工程(A)でハニカムコア1の表面にフィルム接着剤2を塗布し、加熱工程(B)でフィルム接着剤2をその固有の垂れ下がり温度に加熱し、破裂工程(C)で垂下がり部を上方に膨張させるように空気流4を注入している。
しかし、加熱工程(B)における上部ヒーターが熱のみの照射であるため、ハニカムコア1への密着がフィルム接着剤2の自重のみとなる。そのため、接触工程(A)でフィルム接着剤2がハニカムコア1の端面に密着していない場合、加熱工程(B)で端面に密着していない部分が加熱され、破裂工程(C)でその部分が膨張するため、端面に接着剤が塗布されない部分が発生し、不良率が上昇することがある。
特許文献2の方法では、上昇熱風6で各セルの上面にドーム状の接着層7を形成し、上方からの下降熱風8で接着層7を破断させる。そのため、下降熱風8が強いとセル内に接着層7が付着してしまい(a)、上昇熱風6と下降熱風8が互いに打ち消し合うと接着層7が破断されない場合(c)がある。
また、ドーム化工程(A)の前に、フィルム接着剤2がハニカムコア1の端面に密着していない場合、上昇熱風6でフィルム接着剤2が端面からさらに浮き上がってしまい、端面に接着剤が塗布されない部分(b)が多発し、不良率が上昇する。
本発明は上述した要望を満たすために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、フィルム接着剤をハニカムコアの網状端面に適合する網状接着剤として確実に塗布することができ、接着剤塗布の不良率を大幅に低下させることができるハニカムコア接着剤塗布装置と方法を提供することにある。
本発明によれば、複数のセルが隣接して平面状に位置するハニカムコアの網状端面に接着剤を塗布するハニカムコア接着剤塗布装置であって、
水平に支持された前記ハニカムコアに対し、前記ハニカムコアの幅方向に延びる上流側の軟化領域と、前記軟化領域の下流側に位置する破断領域とを、互いに同期して、下流側から上流側に移動する押付軟化装置及び膨張破断装置を備え、
前記網状端面の上面全体に敷設されたフィルム接着剤に対し、
前記押付軟化装置は、前記軟化領域に下降熱風を吹き付け、前記軟化領域の前記フィルム接着剤を前記網状端面に押し付けて密着させ、かつ前記軟化領域の前記フィルム接着剤を軟化させ、
前記膨張破断装置は、前記破断領域に前記セルを通して上昇熱風を圧送し、前記フィルム接着剤の軟化部分を前記網状端面から上方に膨らませて破裂させる、ハニカムコア接着剤塗布装置が提供される。
また本発明によれば、複数のセルが隣接して平面状に位置するハニカムコアの網状端面に接着剤を塗布するハニカムコア接着剤塗布方法であって、
水平に支持された前記ハニカムコアに対し、前記ハニカムコアの幅方向に延びる上流側の軟化領域と、前記軟化領域の下流側に位置する破断領域とを、互いに同期して、下流側から上流側に移動するように位置決めする領域決定工程(A)と、
前記網状端面の上面に敷設されたフィルム接着剤に対し、前記軟化領域に下降熱風を吹き付け、前記軟化領域の前記フィルム接着剤を前記網状端面に押し付けて密着させ、かつ前記軟化領域の前記フィルム接着剤を軟化させる押付軟化工程(B)と、
前記破断領域に前記セルを通して上昇熱風を圧送し、前記フィルム接着剤の軟化部分を前記網状端面から上方に膨らませて破裂させる膨張破断工程(C)と、を有し、
(D)前記押付軟化工程と前記膨張破断工程を、前記網状端面の上面全体に敷設された前記フィルム接着剤に対し、下流側から上流側に並行して実施する、ハニカムコア接着剤塗布方法が提供される。
本発明によれば、ハニカムコアの幅方向に延びる上流側の軟化領域と、その下流側に位置する破断領域とが位置決めされ、軟化領域と破断領域とが互いに同期して、下流側から上流側に移動する。
網状端面の上面全体に敷設されたフィルム接着剤に対し、上流側の軟化領域に下降熱風を吹き付ける。これにより、軟化領域のフィルム接着剤を網状端面に押し付けて密着させ、かつ軟化領域のフィルム接着剤を軟化させる。従って、吹付け圧力でフィルム接着剤を網状端面に押し付け密着させて確実に接着することができる。また同時に、軟化領域のフィルム接着剤の粘度を下げて軟化し膨張・破断しやすくすることができる。
また、下流側の破断領域にセルを通して上昇熱風を圧送する。これにより、軟化領域で軟化した軟化部分を破断領域で網状端面から上方に膨らませて破裂させることができる。フィルム接着剤は網状端面に周囲が付着しているので、破裂後に接着剤の表面張力により閉じた網状端面に移動して、網状端面に適合する網状接着剤となる。
従って、本発明によれば、フィルム接着剤をハニカムコアの網状端面に適合する網状接着剤として確実に塗布することができ、接着剤塗布の不良率を大幅に低下させることができる。
特許文献1の方法の説明図である。 特許文献2の方法の説明図である。 本発明による第1実施形態のハニカムコア接着剤塗布装置の全体構成図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B矢視図である。 図3のC−C矢視図である。 図3のD−D断面の模式図である。 本発明による第2実施形態のハニカムコア接着剤塗布装置の全体構成図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図3は、本発明による第1実施形態のハニカムコア接着剤塗布装置100の全体構成図である。この図は、ハニカムコア1の下流側からの見た側面図である。ハニカムコア接着剤塗布装置100は、ハニカムコア1の網状端面1bに適合する接着剤(網状接着剤Z)を塗布する装置である。
この図において、ハニカムコア接着剤塗布装置100は、押付軟化装置20と膨張破断装置30を備える。
図4は図3のA−A断面図、図5は図3のB−B矢視図、図6は図3のC−C矢視図である。また、図7は、図3のD−D断面の模式図である。
図5において、押付軟化装置20及び膨張破断装置30は、水平に支持されたハニカムコア1に対し、ハニカムコア1の幅方向に延びる上流側の軟化領域XBと、軟化領域XBの下流側に位置する破断領域XCとを、互いに同期して、下流側から上流側に移動する。
なお、押付軟化装置20及び膨張破断装置30を定位置に固定し、ハニカムコア1を上流側から下流側に移動させてもよい。
図3〜図7において、ハニカムコア1は上下面が平行であり、水平に位置決めされ、固定されている。また、押付軟化装置20と膨張破断装置30は、水平に支持されたハニカムコア1に対し、互いに同期して、下流側から上流側に移動するようになっている。
以下、押付軟化装置20と膨張破断装置30の移動方向をX方向、ハニカムコア1の幅方向をY方向と呼ぶ。
図3と図4において、押付軟化装置20は、上部中空本体22、上部ヒータ24、及び温度センサー26を備える。
上部中空本体22は、この例では幅方向(Y方向)に伸び断面が中空の矩形体である。上部中空本体22の側面には幅方向(Y方向)に延びる線状ノズル22aが設けられている。
上部ヒータ24は、上部中空本体22の内側に幅方向(Y方向)に挿入され、吸込口25から吸引した空気を加熱する。温度センサー26は加熱された空気の温度を計測する。
空気の吸引は、後述する上昇熱風W2と同様にブロアを用いてもよく、或いは工場エアを用いてもよい。
すなわち、押付軟化装置20は、その移動方向(X方向)に直交し、ハニカムコア1の上面に沿って幅方向に延びる線状ノズル22aを有し、下降熱風W1を線状に吹き付けるようになっている。下降熱風W1を線状に吹き付ける範囲が、図5の軟化領域XBである。
また、押付軟化装置20は、上部中空本体22の軸心を中心に自由に回転させて、回転位置を固定できるようになっている。
上述した構成により、押付軟化装置20は、その下方に位置するハニカムコア1の網状端面1bの上面に敷設されたフィルム接着剤2(図示せず)に対し、軟化領域XBに下降熱風W1を吹き付ける。フィルム接着剤2は、例えばエポキシ系のフィルム接着剤である。
これにより、軟化領域XBのフィルム接着剤2を網状端面1bに押し付けて密着させ、かつ軟化領域XBのフィルム接着剤2を軟化させる。
図7において、押付軟化装置20は、下降熱風W1を軟化領域XBに対して、下流側から上流側に向かって斜め下方に吹き付けるようになっている。
この構成により、下降熱風W1が破断領域XCに当たるのを防止して上昇熱風W2との干渉を無くし、かつ下降熱風W1が軟化領域XBより上流に流れてその部分のフィルム接着剤2を予熱することができる。
図5において、ハニカムコア1は、複数のセル1aが上流から下流までX方向及びY方向に隣接して平面状に位置する。
この例で、ハニカムコア1の幅方向両端に支持部材12が固定されている。また、支持部材12のX方向両端部が図示しない固定部分に固定され、ハニカムコア1の全体が上下に隙間を空けて両端支持されている。
セル1aは、隔壁1cで囲まれた空間であり、上端と下端は開放されている。
網状端面1bは、隔壁1cの上端であり、この例では、六角形の「蜂の巣」形状であるが、網状端面1bの形状はこれに限定されず、その他の形状であってもよい。
図5において、敷設領域XAは、網状端面1bの上面にフィルム接着剤2が敷設された範囲、軟化領域XBは、フィルム接着剤2が軟化する範囲、破断領域XCはフィルム接着剤2が破断する範囲、塗布完了領域XDは、網状端面1bに適合する網状接着剤Zが塗布された範囲である。
領域XD,XC,XB,XAは、X方向の下流側から上流側に順に位置し移動する。領域XBは領域XCの上流側に位置し、互いに重複していない。なお、領域XB,XCのX方向の幅は、セル1aの1列に限定されず、2列以上であってもよい。また、領域XB,XCの間に1列以上のセル1aを挟んでもよい。
図3、図6、図7において、膨張破断装置30は、下部中空本体32、下部ヒータ34、及びブロア36を備える。
下部中空本体32は、この例では幅方向(Y方向)に伸び断面が中空の矩形体である。下部中空本体32の上面には移動方向(X方向)に直交する水平方向に間隔を隔てた複数の点ノズル32aを有する。
点ノズル32aは、この例では図5の破断領域XCのセル1aの中心に位置する貫通穴である。点ノズル32aは、鉛直上方に向けて上昇熱風W2を複数のセル1aの中心を通してそれぞれ圧送するようになっている。
点ノズル32aは、この例では、破断領域XCの幅方向に2列設けられているが、2列以上であってもよい。また、点ノズル32aの直径(例えば、1〜3mm)は、全ての点ノズル32aから噴射する上昇熱風W2の速度が実質的に同一となるように、設定されている。
下部ヒータ34は、ブロア36から供給された空気を加熱する。加熱された空気は、下部中空本体32の下方からその内部に供給され、複数の点ノズル32aから鉛直上方に向けて圧送される。
下部中空本体32の内部圧は、ブロア36から供給された空気量で一定に保持され、これにより、全ての点ノズル32aから噴射する上昇熱風W2の速度が実質的に同一となる。
上述した構成により、膨張破断装置30は、破断領域XCのフィルム接着剤2に対し、下方から上方に向かってセル1aを通して上昇熱風W2を圧送する。これにより、セル1aのそれぞれを覆っているフィルム接着剤2の軟化部分を網状端面1bから外側(すなわち上方)に膨らませて破裂させる。
図8は、本発明による第2実施形態のハニカムコア接着剤塗布装置100の全体構成図である。
この例で、ハニカムコア1は下面が水平に位置決めされ、上面はY方向に傾斜している。すなわち、網状端面1bは、Y方向に一定の角度で傾斜している。
また、網状端面1bの傾斜に対応して、押付軟化装置20も同じ角度で傾斜しており、線状ノズル22aも同様に傾斜している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
本発明のハニカムコア接着剤塗布方法は、複数のセル1aが上流から下流まで隣接して位置するハニカムコア1の網状端面1bに適合する接着剤(網状接着剤Z)を塗布する方法である。
本発明のハニカムコア接着剤塗布方法は、領域決定工程S1、押付軟化工程S2、及び膨張破断工程S3を有する。
領域決定工程S1は、ハニカムコア1に対する押付軟化装置20及び膨張破断装置30の位置を決定する工程である。
領域決定工程S1では、図5に示すように、水平に支持されたハニカムコア1に対し、ハニカムコア1の幅方向に延びる上流側の軟化領域XBと、軟化領域XBの下流側に位置する破断領域XCとを、互いに同期して、下流側から上流側に移動するように位置決めする。
図7に示すように、押付軟化工程S2では、網状端面1bの上面に敷設されたフィルム接着剤2に対し、軟化領域XBに下降熱風W1を吹き付ける。この際、下流側から上流側に向かって斜め下方に下降熱風W1を吹き付けることが好ましい。「斜め下方」とは、フィルム接着剤2の垂線に対して、1°以上、60°以下であるのがよい。
なお、下降熱風W1と上昇熱風W2の吹付位置がオフセットしている限りで、下降熱風W1を真下に吹き付ける構成であってもよい。なおオフセットとは位置が異なることを意味する。
この下降熱風W1の吹付けにより、軟化領域XBのフィルム接着剤2を網状端面1bに押し付けて密着させ、かつ吹付け部のフィルム接着剤2を軟化させる。
押付軟化工程S2により、軟化して網状端面1bに押し付けられたフィルム接着剤2は、閉じた形状(例えば6角形)の網状端面1bに周囲が付着し、その内側が軟化した状態となる。
膨張破断工程S3では、軟化領域XBより下流側の破断領域XCのフィルム接着剤2に対し、下方から上方に向かってセル1aを通して上昇熱風W2を圧送する。これにより、セル1aのそれぞれを覆っているフィルム接着剤2の軟化部分を網状端面1bから外側に膨らませて破裂させる。
膨張破断工程S3により、閉じた形状(例えば6角形)の網状端面1bに周囲が付着したままで、その内側の軟化部分が、上昇熱風W2により上方に膨らみ、中央が薄くなって破断する。
破裂したフィルム接着剤2は、網状端面1bに周囲が付着しているので、表面張力により、閉じた網状端面1bに移動して、網状端面1bの全面に塗布された網状接着剤Zとなる。
押付軟化工程S2と膨張破断工程S3を、網状端面1bの上面全体に敷設されたフィルム接着剤2に対し、下流側から上流側に並行して実施する。これにより、網状端面1bに敷設されたフィルム接着剤2の上面全体を、X方向の下流側から上流側に順に軟化領域XBと破断領域XCに位置決めし、ハニカムコア1の上面全体に網状端面1bに適合する網状接着剤Zを塗布することができる。
上述した本発明の実施形態によれば、ハニカムコア1の幅方向に延びる上流側の軟化領域XBと、その下流側に位置する破断領域XCとが位置決めされ、軟化領域XBと破断領域XCとが互いに同期して、下流側から上流側に移動する。
また、網状端面1bの上面全体に敷設されたフィルム接着剤2に対し、上流側の軟化領域XBに下降熱風W1を吹き付ける。これにより、軟化領域XBのフィルム接着剤2を網状端面1bに押し付けて密着させ、かつ軟化領域XBのフィルム接着剤2を軟化させる。従って、吹付け圧力でフィルム接着剤2を網状端面1bに押し付け密着させて確実に接着することができる。また同時に、軟化領域XBのフィルム接着剤2の粘度を下げて軟化し膨張・破断しやすくすることができる。
また、下流側の破断領域XCにセル1aを通して上昇熱風W2を圧送する。これにより、軟化領域XBで軟化した軟化部分を破断領域XCで網状端面1bから上方に膨らませて破裂させることができる。フィルム接着剤2は網状端面1bに周囲が付着しているので、破裂後に接着剤の表面張力により閉じた網状端面1bに移動して、網状端面1bに適合する網状接着剤Zとなる。
従って、本発明によれば、フィルム接着剤2をハニカムコア1の網状端面1bに適合する網状接着剤Zとして確実に塗布することができ、接着剤塗布の不良率を大幅に低下させることができる。
なお本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
X 移動方向、Y 幅方向、XA 敷設領域、XB 軟化領域、
XC 破断領域、XD 塗布完了領域、W1 下降熱風、W2 上昇熱風、
Z 網状接着剤、1 ハニカムコア、1a セル、1b 網状端面、
1c 隔壁、2 フィルム接着剤、3 加熱部分、4 空気流、
5 移動方向、6 上昇熱風、7 接着層、8 下降熱風、12 支持部材、
20 押付軟化装置、22 上部中空本体、22a 線状ノズル、
24 上部ヒータ、26 温度センサー、30 膨張破断装置、
32 下部中空本体、32a 点ノズル、34 下部ヒータ、
36 ブロア、100 ハニカムコア接着剤塗布装置


Claims (6)

  1. 複数のセルが隣接して平面状に位置するハニカムコアの網状端面に接着剤を塗布するハニカムコア接着剤塗布装置であって、
    水平に支持された前記ハニカムコアに対し、前記ハニカムコアの幅方向に延びる上流側の軟化領域と、前記軟化領域の下流側に位置する破断領域とを、互いに同期して、下流側から上流側に移動する押付軟化装置及び膨張破断装置を備え、
    前記網状端面の上面全体に敷設されたフィルム接着剤に対し、
    前記押付軟化装置は、前記軟化領域に下降熱風を吹き付け、前記軟化領域の前記フィルム接着剤を前記網状端面に押し付けて密着させ、かつ前記軟化領域の前記フィルム接着剤を軟化させ、
    前記膨張破断装置は、前記破断領域に前記セルを通して上昇熱風を圧送し、前記フィルム接着剤の軟化部分を前記網状端面から上方に膨らませて破裂させる、ハニカムコア接着剤塗布装置。
  2. 前記押付軟化装置は、前記下降熱風を前記軟化領域に対して、下流側から上流側に向かって斜め下方に吹き付ける、請求項1に記載のハニカムコア接着剤塗布装置。
  3. 前記押付軟化装置は、その移動方向に直交し、前記ハニカムコアの上面に沿って前記幅方向に延びる線状ノズルを有し、前記下降熱風を前記軟化領域に線状に吹き付ける、請求項1に記載のハニカムコア接着剤塗布装置。
  4. 前記膨張破断装置は、その移動方向に直交する前記幅方向に間隔を隔てた複数の点ノズルを有し、前記上昇熱風を複数の前記セルを通して前記破断領域にそれぞれ圧送する、請求項1に記載のハニカムコア接着剤塗布装置。
  5. 複数のセルが隣接して平面状に位置するハニカムコアの網状端面に接着剤を塗布するハニカムコア接着剤塗布方法であって、
    水平に支持された前記ハニカムコアに対し、前記ハニカムコアの幅方向に延びる上流側の軟化領域と、前記軟化領域の下流側に位置する破断領域とを、互いに同期して、下流側から上流側に移動するように位置決めする領域決定工程(A)と、
    前記網状端面の上面に敷設されたフィルム接着剤に対し、前記軟化領域に下降熱風を吹き付け、前記軟化領域の前記フィルム接着剤を前記網状端面に押し付けて密着させ、かつ前記軟化領域の前記フィルム接着剤を軟化させる押付軟化工程(B)と、
    前記破断領域に前記セルを通して上昇熱風を圧送し、前記フィルム接着剤の軟化部分を前記網状端面から上方に膨らませて破裂させる膨張破断工程(C)と、を有し、
    (D)前記押付軟化工程と前記膨張破断工程を、前記網状端面の上面全体に敷設された前記フィルム接着剤に対し、下流側から上流側に並行して実施する、ハニカムコア接着剤塗布方法。
  6. 前記押付軟化工程(B)において、前記下降熱風を前記軟化領域に対して、下流側から上流側に向かって斜め下方に吹き付ける、請求項5に記載のハニカムコア接着剤塗布方法。

JP2019135876A 2019-07-24 2019-07-24 ハニカムコア接着剤塗布装置と方法 Active JP7102375B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019135876A JP7102375B2 (ja) 2019-07-24 2019-07-24 ハニカムコア接着剤塗布装置と方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019135876A JP7102375B2 (ja) 2019-07-24 2019-07-24 ハニカムコア接着剤塗布装置と方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021017041A true JP2021017041A (ja) 2021-02-15
JP7102375B2 JP7102375B2 (ja) 2022-07-19

Family

ID=74563941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019135876A Active JP7102375B2 (ja) 2019-07-24 2019-07-24 ハニカムコア接着剤塗布装置と方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7102375B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4249974A (en) * 1978-08-24 1981-02-10 The Boeing Company Method for reticulating an adhesive to conform to a surface of an apertured workpiece
JPH05193028A (ja) * 1991-08-05 1993-08-03 Alusuisse Lonza Services Ag セル状コアと少なくとも一つの外層とを有する複合シートの製造方法
JPH09156010A (ja) * 1995-12-11 1997-06-17 Yokohama Rubber Co Ltd:The 吸音パネルの製造方法
US20040026034A1 (en) * 2001-05-02 2004-02-12 Bernark Colin Method and device for depositing adhesive on an alveolar surface
US20110151183A1 (en) * 2008-09-05 2011-06-23 Dan Reller Method and Apparatus for Reticulating an Adhesive to the Surface Network of a Cellular Core Structure
JP6336700B1 (ja) * 2018-02-22 2018-06-06 株式会社テック ドーム化接着層によるハニカムコアの製造方法及び製造装置
JP6646175B1 (ja) * 2019-06-29 2020-02-14 株式会社テック ドーム化接着層によるハニカム材の製造方法及び製造装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4249974A (en) * 1978-08-24 1981-02-10 The Boeing Company Method for reticulating an adhesive to conform to a surface of an apertured workpiece
JPH05193028A (ja) * 1991-08-05 1993-08-03 Alusuisse Lonza Services Ag セル状コアと少なくとも一つの外層とを有する複合シートの製造方法
JPH09156010A (ja) * 1995-12-11 1997-06-17 Yokohama Rubber Co Ltd:The 吸音パネルの製造方法
US20040026034A1 (en) * 2001-05-02 2004-02-12 Bernark Colin Method and device for depositing adhesive on an alveolar surface
US20110151183A1 (en) * 2008-09-05 2011-06-23 Dan Reller Method and Apparatus for Reticulating an Adhesive to the Surface Network of a Cellular Core Structure
JP6336700B1 (ja) * 2018-02-22 2018-06-06 株式会社テック ドーム化接着層によるハニカムコアの製造方法及び製造装置
JP6646175B1 (ja) * 2019-06-29 2020-02-14 株式会社テック ドーム化接着層によるハニカム材の製造方法及び製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7102375B2 (ja) 2022-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5325346B2 (ja) 反射スクリーン、映画スクリーンの2つの部位を組み立てる方法、および反射スクリーン用の継ぎ目
JP2014100847A (ja) 複合材の修理方法および複合材
ES2515965T3 (es) Procedimiento de fabricación de una pieza de composite
US20060048705A1 (en) Process and device for deposition of glue on a cellular surface
JP7102375B2 (ja) ハニカムコア接着剤塗布装置と方法
US11247418B2 (en) Device and method for producing a curved fiber preform from a bi-or multidirectional fiber semi-finished product
JP6336700B1 (ja) ドーム化接着層によるハニカムコアの製造方法及び製造装置
US3393062A (en) Apparatus for and methods of toughening glass articles
JP2010207912A (ja) ブレード製造方法
JP6646175B1 (ja) ドーム化接着層によるハニカム材の製造方法及び製造装置
JP2017002682A (ja) パネルの製造方法
CN207327433U (zh) 一种连续性硅胶发泡加工系统
KR101619883B1 (ko) 겔을 이용한 방수구조 및 방수공법
JP2003320635A (ja) 積層体の製造方法
JP6796812B2 (ja) ガラスパネルユニットの製造方法、およびガラス窓の製造方法
KR20100056633A (ko) 마이크로렌즈 어레이 제조방법 및 그 제조장치
JP5105793B2 (ja) 断熱吸音材およびその製造方法
KR100310482B1 (ko) 스톤판넬의 제조방법 및 그 장치
JP2945581B2 (ja) 板状体への接着剤の塗布装置
CZ18451U1 (cs) Strešní krytina
JP2004230321A (ja) 円筒状フィルターの製造方法
JP4736198B2 (ja) 複合基板の製造方法
JP2905696B2 (ja) 板状体への接着剤の塗布方法
WO2016058977A1 (en) A plastic spacer comprising a layer with overlapping segments of a substantially gas-impermeable material
JPH0824752A (ja) 接着剤の塗布ノズル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7102375

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150