JPH09156010A - 吸音パネルの製造方法 - Google Patents

吸音パネルの製造方法

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JPH09156010A
JPH09156010A JP7321979A JP32197995A JPH09156010A JP H09156010 A JPH09156010 A JP H09156010A JP 7321979 A JP7321979 A JP 7321979A JP 32197995 A JP32197995 A JP 32197995A JP H09156010 A JPH09156010 A JP H09156010A
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JP
Japan
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adhesive
honeycomb core
holes
sound absorbing
plate
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Application number
JP7321979A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kotani
洋 小谷
Takeshi Matsumoto
剛 松元
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付け時に接着剤が多孔板の穴や網状板の
穴、更にハニカムコアの開口部を閉鎖することがなく組
付け作業が出来、吸音特性効果を高めることが出来る吸
音パネルの製造方法を提供することを目的とするもので
ある。 【解決手段】 基板2上に、接着剤を介して固定したハ
ニカムコアのセル部に、溶剤タイプの接着剤を塗布した
後、ハニカムコア3のセル3a上に、エポキシ樹脂フィ
ルム等の熱硬化性樹脂から成る厚さ約20〜60μ以下
のタック性に乏しい極薄のフィルム状の接着剤7を配設
させた後、ドライヤー等の加熱手段で、加熱温度120
℃〜150℃、風量60〜150L/MINの熱風によ
り接着剤7を溶融させて接着剤7をコアセル部に移行さ
せ、ハニカムコア3の空洞部に連通する複数の穴を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、吸音パネルの製
造方法にかかわり、更に詳しくはハニカムコアと多孔板
及び多孔板及び網状板との接着工程における組付け作業
を容易に行い、吸音特性効果を著しく高めることを可能
とした吸音パネルの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機用エンジン等を覆うカバー
には、エンジン音を吸音させる目的で図2に示すような
ハニカムコアを用いた2層構造のサンドイッチ構造体1
が使用されている。このサンドイッチ構造体1は、外層
板2(基板)上に、接着剤を介してハニカムコア3の一
端を載置固定し、このハニカムコア3の他端上にエポキ
シ樹脂フィルムから成る厚さ約0.1mm程度の接着剤フ
ィルム4を積層した後、ドライヤー等の熱風装置(図示
せず)で熱と風圧により接着剤フィルム4に穴を開け、
ハニカムコア3の空洞部に連通するエンジン音の通過部
を確保する一方で、それ以外に付着した接着剤によって
開口径2〜3mmの複数の穴5aを備えたアルミニュウム
製の多孔板5及び開口径100μ程度の穴6aを備えた
ステンレス製の網状板6を積層させて一体的に接着組立
を行っていた。
【0003】また、上記のように構成したハニカムコア
3と多孔板5を接着させたステンレス製の網状板6とを
積層させたハニカム構造体を複数層積層させたものも提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハニカムコ
ア3の他端上にアルミニュウム製の多孔板5を介してス
テンレス製の網状板6を接着する場合、従来使用されて
いる厚さ約0.1mm程度の接着剤フィルム4を使用する
と、接着剤量が過量となり、溶融した接着剤が多孔板5
の開口径2〜3mmの複数の穴5aの一部や、網状板6の
開口径100μ程度の穴6aの全部を塞ぎやすく、ハニ
カムコア3の空洞部に連通する穴が形成されないと言う
問題があり、この場合には、吸音効果を高めることが出
来ない。
【0005】また、接着剤量を強度的に問題が発生しな
いレベルまで少なくすれば、多孔板5の穴5aや網状板
6の穴6aの塞がりを無くすことは可能であるが、接着
剤量の減少と共に組付け時に必要なタック(粘着性)が
なくなり、作業が困難となる問題があった。また、吸音
部の接着剤をなくすために、ハニカムコア3の開口部
(空洞部に連通する穴)の接着剤をドライヤー等の熱風
装置(図示せず)の熱風により取り除く工程があるが、
粘着性に乏しい極薄フィルムの接着剤では、熱風装置の
風圧によりハニカムコア3から剥がれることが頻繁に発
生すると言う問題があった。
【0006】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、溶剤タイプの接着剤と、接着剤量を
強度的に問題が発生しないレベルまでに極薄に形成した
フィルム状の接着剤とを組み合わせて使用することによ
り、組付け時に接着剤が多孔板の穴や網状板の穴、更に
ハニカムコアの開口部を閉鎖することがなく組付け作業
が出来、吸音特性効果を高めることが出来る吸音パネル
の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、ハニカムコアのセル部に溶剤タイプの接着
剤を塗布した後、このハニカムコア上に、所定の厚さの
フィルム状の熱可硬化性の接着剤を載置し、このフィル
ム状の熱硬化性の接着剤を、加熱手段の熱風により接着
剤を溶融させて接着剤をコアセル部に移行させると共
に、ハニカムコアの空洞部に連通する複数の穴を形成
し、このハニカムコアのセル部上に、予め複数の穴を備
えた多孔板と網状板とをフィルム状の接着剤を介在させ
て加熱手段の熱風を吹き付けて加熱処理することにより
一体的に成形した積層体を載置し、前記ハニカムコアと
積層体とを加熱処理して接着剤を硬化処理し、基板上に
ハニカムコア及び多孔板と網状板との積層体を一体的に
成形することを要旨とするものである。
【0008】また、前記基板上に、ハニカムコア及び多
孔板と網状板との積層体とからなる吸音パネル本体を複
数層積層させて構成することも可能である。この発明は
上記のように構成され、基板上に接着剤を介して固定し
たハニカムコアのセル部に、溶剤タイプの接着剤を、刷
毛,スポンジローラー,スプレー等の塗布手段を用いて
塗布し、そしてこのハニカムコアのセル上に、従来のフ
ィルム状の接着剤の厚さに比べて1/2〜1/3程度の
厚さの極薄で、タック性の乏しいフィルム状の接着剤を
配設させる。
【0009】その後、加熱手段の加熱温度120℃〜1
50℃、風量60〜150L/MINの熱風により接着
剤を溶融させて接着剤をコアセル部に移行させ、ハニカ
ムコアの空洞部に連通する複数の穴を形成する。そし
て、このハニカムコアの接着剤を塗布させたセル上に、
予め穴径Φ1〜2mm、ピッチ4〜8mmの千鳥パターンに
て穴を開けたアルミニュウム製の多孔板に接着剤を介し
て接着させた網状板を載置して組付け、加熱処理を行っ
た後、接着剤を120℃〜180℃にて硬化処理し、基
板上に固定されたハニカムコアと多孔板に接着剤を介し
て接着させた網状板とを一体的に成形したハニカム構造
体を製造するものである。
【0010】このようにして製造されたハニカムコアと
多孔板に接着剤を介して接着させた網状板との接着部
は、多孔板及び網状板の穴を塞ぐことがなく、吸音特性
効果の優れた吸音パネルを製造することが出来るもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。なお、従来例と同一構成要素
は、同一符号を付して説明は省略する。図1は、この発
明を実施した2層構造の吸音パネルを製造工程を示す説
明図であって、2はこの2層構造の吸音パネルのサンド
イッチ構造体1の基板、3は接着剤を介して接着固定さ
れたハニカムコア、7はエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂
から成る厚さ約20〜60μ以下のタック性に乏しいフ
ィルム状の接着剤、5は穴径Φ1〜2mm、ピッチ4〜8
mmの千鳥パターンにて穴5aを開けたアルミニュウム製
の多孔板、6は開口径100μ程度の穴6aを備えたス
テンレス製の網状板を示している。
【0012】この発明にかかる吸音パネルの製造方法と
しては、まず基板2上に、接着剤を介して固定したハニ
カムコアのセル部に、溶剤タイプの接着剤を、刷毛,ス
ポンジローラー,スプレー等の塗布手段を用いて塗布す
る。この溶剤タイプの接着剤を予め塗布しておくことに
より、後述するフィルム状の接着剤7との粘着性を高
め、極薄のフィルム状の接着剤7の組付けを容易にする
と共に、加熱手段の熱風の風圧下でも簡単に剥がれるこ
とがない。
【0013】次いで、ハニカムコア3のセル3a上に、
従来のフィルム状の接着剤の厚さに比べて1/2〜1/
3程度の厚さ、即ち、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂か
ら成る厚さ約20〜60μ以下のタック性に乏しい極薄
のフィルム状の接着剤7を載置させた後、ドライヤー等
の加熱手段で、加熱温度120℃〜150℃、風量60
〜150L/MINの熱風により接着剤7を溶融させて
接着剤7をコアセル部3aに移行させ、ハニカムコア3
の空洞部に連通する複数の穴を形成する。
【0014】接着剤7は、上述したようにエポキシ樹脂
等の熱硬化性樹脂タイプからなるフィルム状接着剤が好
ましく、フィルムの厚さは20〜60μ以下のタック性
に乏しく、適度な熱風にてフィルムに穴が開き、かつ熱
により収縮作用があるものが好ましい。また、接着剤
は、後の加熱工程において硬化反応が起こり、十分な接
着強度を有するものが好ましい。
【0015】そして、このハニカムコア3の接着剤7を
塗布させたセル3a上に、予め穴径Φ1〜2mm、ピッチ
4〜8mmの千鳥パターンにて穴5aを開けたアルミニュ
ウム製の多孔板5に上記と同様なフィルム状の接着剤7
を介して接着させた網状板6を載置して組付け、加熱処
理を行った後、接着剤7を120℃〜180℃にて硬化
処理し、基板2上に固定されたハニカムコア3と多孔板
5に接着剤7を介して接着させた網状板6とを一体的に
成形したハニカム構造体を製造することが出来るもので
ある。
【0016】また、上記のように構成した1層目のハニ
カム構造体上に、2層目のハニカム構造体を積層させて
構成する場合には、上記と同様な方法によりフィルム状
の接着剤7を用いて一体的に成形するものである。以上
のようにして製造されたハニカムコア3と多孔板5に接
着剤7を介して接着させた網状板6との接着部は、多孔
板5及び網状板6の穴5a,6aを塞ぐことがなく、吸
音特性効果の優れた吸音パネルを製造することが出来
る。
【0017】
【発明の効果】この発明は、上記のようにハニカムコア
のセル部に溶剤タイプの接着剤を塗布した後、このハニ
カムコア上に、所定の厚さのフィルム状の熱可硬化性の
接着剤を載置し、このフィルム状の熱硬化性の接着剤
を、加熱手段の熱風により接着剤を溶融させて接着剤を
コアセル部に移行させると共に、ハニカムコアの空洞部
に連通する複数の穴を形成し、このハニカムコアのセル
部上に、予め複数の穴を備えた多孔板と網状板とをフィ
ルム状の接着剤を介在させて加熱手段の熱風を吹き付け
て加熱処理することにより一体的に成形した積層体を載
置し、前記ハニカムコアと積層体とを加熱処理して接着
剤を硬化処理し、基板上にハニカムコア及び多孔板と網
状板との積層体を一体的に成形するので、組付け時に接
着剤が多孔板の穴や網状板の穴、更にハニカムコアの開
口部を閉鎖することがなく組付け作業が容易に出来、吸
音特性効果を高めることが出来る効果がある。
【0018】また、溶剤タイプの接着剤を予めハニカム
コアのセルに塗布しておくことにより、フィルム状の接
着剤との粘着性を高め、極薄のフィルム状の接着剤の組
付けを容易にすると共に、加熱手段の熱風の風圧下でも
簡単に剥がれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した2層構造の吸音パネルを製
造工程を示す説明図である。
【図2】従来の2層構造の吸音パネルを製造工程を示す
説明図である。
【符号の説明】 1 サンドイッチ構造体 2 基板 3 ハニカムコア 3a ハニカ
ムコアのセル 5 アルミニュウム製の多孔板 5a 穴 6 ステンレス製の網状板 6a 穴 7 フィルム状の接着剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、ハニカムコアと、このハニカ
    ムコア上に接着剤を介して複数の穴を備えた多孔板に網
    状板を積層させて一体的に成形し積層体とを複数層積層
    させて一体的に成形する吸音パネルの製造方法におい
    て、 前記ハニカムコアのセル部に溶剤タイプの接着剤を塗布
    した後、このハニカムコア上に、所定の厚さのフィルム
    状の熱可硬化性の接着剤を載置し、このフィルム状の熱
    硬化性の接着剤を、加熱手段の熱風により接着剤を溶融
    させて接着剤をコアセル部に移行させると共に、ハニカ
    ムコアの空洞部に連通する複数の穴を形成し、このハニ
    カムコアのセル部上に、予め複数の穴を備えた多孔板と
    網状板とをフィルム状の接着剤を介在させて加熱手段の
    熱風を吹き付けて加熱処理することにより一体的に成形
    した積層体を載置し、前記ハニカムコアと積層体とを加
    熱処理して接着剤を硬化処理し、基板上にハニカムコア
    及び多孔板と網状板との積層体を一体的に成形すること
    を特徴とする吸音パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記基板上に、ハニカムコア及び多孔板
    と網状板との積層体とからなる吸音パネル本体を複数層
    積層させた請求項1に記載の吸音パネルの製造方法。
JP7321979A 1995-12-11 1995-12-11 吸音パネルの製造方法 Pending JPH09156010A (ja)

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