JPH06137372A - Frp製制振材およびその製造方法 - Google Patents

Frp製制振材およびその製造方法

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JPH06137372A
JPH06137372A JP4293305A JP29330592A JPH06137372A JP H06137372 A JPH06137372 A JP H06137372A JP 4293305 A JP4293305 A JP 4293305A JP 29330592 A JP29330592 A JP 29330592A JP H06137372 A JPH06137372 A JP H06137372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frp
damping
plate
laminated
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP4293305A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyuusuke Oka
龍祐 岡
Masami Ogushi
正見 大串
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd, Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP4293305A priority Critical patent/JPH06137372A/ja
Publication of JPH06137372A publication Critical patent/JPH06137372A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FRP製基板と制振板とが完全に接着される
とともに、製造も容易に行なうことができるようにす
る。 【構成】 FRP製基板2の表面にクッション性を有す
る板材からなる制振板3が接着されて積層され、この制
振板3には小穴30がほぼ一定のピッチで全面的に貫通
形成され、さらにこの制振板3の表面にはFRPの拘束
板4が接着されて積層されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、FRP製の船体など
に利用されるFRP製制振材およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、FRP製の船体などに利用される
FRP製板材として、エンジンやプロペラなどの振動が
客室に伝達されるのを防止するために、FRP製基板の
片面に制振板としてゴム製板材を貼り付けて防振構造に
したFRP製制振材が提案されている。またこの制振材
の制振効果をより高めるために、一対のFRP製の板材
の間に制振板としてのゴム製板材を挾み込んでサンドイ
ッチ構造とした制振材も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構造では、
FRP製基板と制振板との接着に局部的に不充分な部分
が生じやすく、この接着が不充分な部分が生じると、そ
の部分から制振板が剥がれ、その結果制振性能が減少す
るという問題がある。またFRP製の基板と制振板とを
接着させるための作業に非常に手間がかかるという問題
もある。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、FRP製基板と制振板
とが完全に接着されるとともに、製造も容易に行なうこ
とができるFRP製制振材およびその製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のFRP製制振
材は、FRP製基板の表面にクッション性を有する板材
からなる制振板が接着されて積層され、この制振板には
小穴が貫通形成されているものである。
【0006】上記制振板の表面にはFRPの薄層が接着
されて積層された構成とすることが好ましい。また上記
制振板として、塩化ビニールと酢酸ビニールとの共重合
体からなる板材を用いることが好ましい。
【0007】またこの発明のFRP製制振材は、FRP
製基板を積層形成し、小穴が貫通形成されたクッション
性を有する板材からなる制振板を、表面層が未硬化の状
態の上記FRP製基板の表面に積層させて、局部的に順
次押圧することにより上記小穴を通して脱泡しつつ接着
させるようにしたものである。
【0008】上記制振板の表面にFRP製薄層を積層形
成させることが好ましい。さらに上記制振板の表面には
接着剤として予めプライマーを塗布することが好まし
い。
【0009】
【作用】上記構成では、FRP製の基板上に積層された
制振板には小穴が貫通形成されているため、この制振板
を基板に対して積層する作業で両層間の気泡を完全に除
去することができ、制振性能の優れた制振材が得られ
る。また上記制振板を基板と拘束板とによって挾持した
3層構造にすると、制振性能をより向上させることがで
きる。さらに上記制振材として塩化ビニールと酢酸ビニ
ールとの共重合体からなる板材を用いると、優れた制振
性能を発揮させることができ、かつこの構成において制
振板の表面に予めプライマーを塗布して積層すると、基
板との間の接着をより強固に行なうことができる。
【0010】
【実施例】図1において、制振材1はFRP製基板2の
表面にクッション性を有する板材からなる制振板3が積
層され、さらにその表面にはFRPの薄層(拘束板)4
が制振板3に対して全面的に接着されて積層されて3層
構造に形成されている。この制振板3には、図2に示す
ように、小穴30がほぼ一定のピッチで全面的に貫通形
成されている。この制振板3はFRP製基板2に対して
全面的に接着され、この制振板3に対して拘束板4が全
面的に接着されている。
【0011】上記制振板3はゴムなどの弾力性に富む材
料で構成すればよいが、より好ましい材料としては、塩
化ビニールと酢酸ビニールとの共重合体がある。そして
この共重合体を用いた場合には、その表面に接着材とし
てウレタン系のプライマーを塗布することが好ましい。
またこの制振板3の厚さは、強度部材として用いられる
制振材1の全体厚さや、要求される制振性能に応じて決
定すればよいが、例えばFRP製基板2の厚さが10m
mに対して、制振板3の厚さtを2mm程度に設定し、
さらに拘束板4の厚さを2mm程度にすればよい。また
小穴30のピッチpおよび直径dは、積層時に制振板3
を押圧した際に気泡が小穴30を通して良好に逃げるよ
うに設定すればよく、例えばピッチpは50mm程度、
直径dは5mm程度にすればよい。
【0012】なお、制振材としては、上記のように3層
構造にすることが制振性能上好ましいが、拘束板4は設
けずにFRP製基板2の表面に制振板3を積層させただ
けの2層構造でもよい。
【0013】上記構成の制振材1を製造するためには、
まず図示しない所定の型上にFRPをハンドレイアップ
法によって積層して基板2を形成させる。すなわち、型
上にFRPのロービングをセットしてそれに不飽和ポリ
エステルからなるFRP樹脂を塗布して含浸させ、その
上にFRPの短繊維を吹き付けてこれにFRP樹脂を塗
布含浸させ、このロービングと短繊維との層を交互に数
回積層させることにより、所定の厚さの基板2を形成さ
せる。この積層作業では、各層ごとに脱泡作業も行な
う。そして基板2の表面が硬化しないウエットの状態で
制振板3を重ね、ローラなどによって局部的に順次押圧
していくことにより、基板2と制振板3との間の気泡を
小穴30を通して逃がす(脱泡する)。なお、FRPの
積層方法としては上記ハンドレイアップ法以外にスプレ
ー法を採用してもよい。
【0014】なお、制振板3は通常、長さおよび幅が1
m以上の広いものが使用されるので、基板2と制振板3
との間に介在する気泡をローラなどによってすべて端部
まで押出すことは非常に困難であるが、上記のように制
振板3に全面的に小穴30が形成されていると、この小
穴30を通して容易に脱泡することができる。この脱泡
作業の終了後、制振板3の上にFRPの積層を上記基板
2の場合と同様に行ない、拘束板4を形成させる。この
拘束板4を積層させて3層構造にすることにより、制振
性能をより向上させることができる。すなわち、制振材
1に振動が与えられると曲げ変形が生じ、これによって
基板2と制振板3との間にせん断変形が生じ、これが熱
エネルギーに変換される結果、制振作用が果たされる。
そして上記3層構造ではこのせん断変形が制振板3と拘
束板4との間にも生じるので、それだけ制振作用が増大
することになる。
【0015】なお、上記積層作業において、制振板3の
表面には基板2および拘束板4との接着を良好に行なわ
せるために、接着剤としてウレタン系のプライマーを予
め塗布しておくことが好ましい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の制振材
によれば、FRP製の基板にクッション性を有する板材
からなる制振板が積層され、この制振板には小穴が形成
されているため、この制振板を基板に対して積層する作
業で両層間の気泡を完全に除去することができ、制振性
能の優れた制振材が得られる。また上記制振板を基板と
拘束板とによって挾持した3層構造にすると、制振性能
をより向上させることができる。さらに上記制振材とし
て塩化ビニールと酢酸ビニールとの共重合体からなる板
材を用いると、優れた制振性能を発揮させることがで
き、かつこの構成において制振板の表面に予めプライマ
ーを塗布して積層すると、基板との間の接着をより強固
に行なうことができる。
【0017】またこの発明の方法によれば、FRP製基
板を積層形成し、表面層が未硬化の状態の上記FRP製
基板の表面に制振板を積層させて接着させるようにする
ために、基板を製造する工程において制振材の積層形成
も同時に行なわれることになり、したがって制振材の製
造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す制振材の部分断面図で
ある。
【図2】上記制振材の制振板の部分斜視図である。
【符号の説明】
1 制振材 2 基板 3 制振板 4 拘束板 30 小穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRP製基板の表面にクッション性を有
    する板材からなる制振板が接着されて積層され、この制
    振板には 貫通形成されていることを特徴とするFRP
    製制振材。
  2. 【請求項2】 FRP製基板の表面にクッション性を有
    する板材からなる制振板が接着されて積層され、この制
    振板には小穴が貫通形成され、さらにこの制振板の表面
    にはFRPの薄層が接着されて積層されていることを特
    徴とするFRP製制振材。
  3. 【請求項3】 上記制振板として、塩化ビニールと酢酸
    ビニールとの共重合体からなる板材が用いられているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のFRP製制振
    材。
  4. 【請求項4】 FRP製基板を積層形成し、小穴が貫通
    形成されたクッション性を有する板材からなる制振板
    を、表面層が未硬化の状態の上記FRP製基板の表面に
    積層させて、局部的に順次押圧することにより上記小穴
    を通して脱泡しつつ接着させることを特徴とするFRP
    製制振材の製造方法。
  5. 【請求項5】 FRP製基板を積層形成し、貫通形成さ
    れたクッション性を有する板材からなる制振板を、表面
    層が未硬化の状態の上記FRP製基板の表面に積層させ
    て、局部的に押圧することにより脱泡しつつ接着させ、
    ついで上記制振板の表面にFRP製薄層を積層形成させ
    ることを特徴とするFRP製制振材の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記制振板の表面には予めプライマーを
    塗布することを特徴とする請求項4または5記載のFR
    P製制振材の製造方法。
JP4293305A 1992-10-30 1992-10-30 Frp製制振材およびその製造方法 Pending JPH06137372A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322212A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Bridgestone Corp 制振構造

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JPH01320146A (ja) * 1988-06-23 1989-12-26 Toho Rayon Co Ltd 成形物中間体及び成形物

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