JP2021014818A - 車両用パワーユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】二軸式バランサを有する内燃機関を備える車両用パワーユニットにおいて、クランク軸と交差する方向での大型化を抑え、かつ重量およびコストの増大を抑える。【解決手段】クランク軸21の回転と同期して回転し、クランク軸21をクランク軸方向と交差する規定の方向(前後方向)で挟むように配置されるフロントバランサ41およびリヤバランサ45を備え、リヤバランサ45は、変速機31におけるクランク軸21と平行な変速機軸(メイン軸32)上に支持され、クランク軸21は、リヤバランサ45を駆動するリヤバランサドライブギヤ28を一体回転可能に支持し、リヤバランサ45は、リヤバランサドライブギヤ28が噛み合うリヤバランサドリブンギヤ46によって回転駆動される。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用パワーユニットに関する。
従来技術として、自動二輪車のパワーユニットの内燃機関において、クランク軸の回転に伴う一次振動を抑制するために、クランク軸の前後にバランサを設けていわゆる二軸式バランサとした構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−92742号公報
ところで、上記従来技術の構造では、前後バランサの各々に専用のバランサ支持軸を備えている。このような構造の場合、二軸式バランサの配置スペースが嵩張り、内燃機関ひいてはパワーユニットを前後方向(クランク軸と交差(直交)する方向)で大型にしてしまう。また、専用のバランサ支持軸分の部品点数の増加によって、重量およびコストを増大させてしまう。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、二軸式バランサを有する内燃機関を備える車両用パワーユニットにおいて、クランク軸と交差する方向での大型化を抑え、かつ重量およびコストの増大を抑えることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、シリンダ(23)内に嵌装されて燃焼室を区画するピストン(24)と、前記ピストン(24)を連結するクランク軸(21)と、前記クランク軸(21)の回転駆動力を変速する変速機(31)と、前記クランク軸(21)の回転と同期して回転し、前記クランク軸(21)をクランク軸方向と交差する規定の方向で挟むように配置される一対のバランサ(41,45)と、を備え、前記一対のバランサ(41,45)は、前記規定の方向で前記変速機(31)が位置する側と反対側に配置される第一バランサ(41)と、前記規定の方向で前記変速機(31)が位置する側に配置される第二バランサ(45)と、を備え、前記第二バランサ(45)は、前記変速機(31)における前記クランク軸(21)と平行な変速機軸(32)上に支持され、前記クランク軸(21)は、前記第二バランサ(45)を駆動する第二バランサドライブギヤ(28)を一体回転可能に支持し、前記第二バランサ(45)は、前記第二バランサドライブギヤ(28)が噛み合う第二バランサドリブンギヤ(46)によって回転駆動される。
この構成によれば、クランク軸と平行な変速機軸を第二バランサの支持軸として利用することで、第二バランサ専用のバランサ支持軸を不要として部品点数を削減可能となる。これにより、パワーユニットの軽量化およびコストダウンを図るとともに、クランク軸方向と交差する方向での小型化に寄与することができる。また、第二バランサは、クランク軸上の第二バランサドライブギヤと噛み合う第二バランサドリブンギヤによって回転駆動される。これにより、チェーン等で駆動される場合に比べて、組付け性およびメンテナンス性を向上させることができる。
請求項2に記載した発明は、前記クランク軸(21)と前記第一バランサ(41)を支持する第一バランサ支持軸(42)との間の第一軸間距離(X5)よりも、前記クランク軸(21)と前記第二バランサ(45)を支持する変速機軸(32)との間の第二軸間距離(X6)が大きく、前記第一バランサ(41)の質量(M5)を含む第一アンバランス量よりも、前記第二バランサ(45)の質量(M6)を含む第二アンバランス量が小さい。
この構成によれば、クランク軸と第一バランサ支持軸との間の第一軸間距離よりも、クランク軸と第二バランサを支持する変速機軸との間の第二軸間距離が大きい。また、第一バランサの第一アンバランス量よりも、第二バランサの第二アンバランス量が小さい。アンバランス量は、各バランサにおける「偏心ウェイトの質量×回転中心から偏心ウェイトの重心までの距離」で定義される。各バランサの軸間距離とアンバランス量とを上記のように設定することで、第一バランサのアンバランス量によるクランク軸回りのモーメントと、第二バランサのアンバランス量によるクランク軸回りのモーメントと、をつり合わせることが可能となる。これにより、各バランサの回転によるクランク軸回りの振動が互いに打ち消し合う設定となり、クランク軸回りの振動を抑えることができる。また、第二バランサを小型化して変速機の限られたスペースに配置しやすくなり、変速機ひいてはパワーユニットの小型化または軽量化に寄与することができる。
請求項3に記載した発明は、前記第一バランサ(41)と前記第二バランサ(45)とは、前記クランク軸方向で前記シリンダ(23)のシリンダ軸線(C2)を挟んだ両側に配置され、前記クランク軸方向における前記シリンダ軸線(C2)に対する前記第一バランサ(41)の第一オフセット量(Y5)よりも、前記クランク軸方向における前記シリンダ軸線(C2)に対する前記第二バランサ(45)の第二オフセット量(Y6)が大きく、前記第一バランサ(41)の質量(M5)を含む第一アンバランス量よりも、前記第二バランサ(45)の質量(M6)を含む第二アンバランス量が小さい。
この構成によれば、シリンダ軸線と第一バランサとの間の第一オフセット量よりも、シリンダ軸線と第二バランサとの間の第二オフセット量が大きい。また、第一バランサの第一アンバランス量よりも、第二バランサの第二アンバランス量が小さい。アンバランス量は、各バランサにおける「偏心ウェイトの質量×回転中心から偏心ウェイトの重心までの距離」で定義される。各バランサのオフセット量とアンバランス量とを上記のように設定することで、第一バランサのアンバランス量による規定軸回り(前記規定の方向に沿う軸回り)のモーメントと、第二バランサのアンバランス量による規定軸回りのモーメントと、をつり合わせることが可能となる。これにより、各バランサの回転による規定軸回りの振動が互いに打ち消し合う設定となり、規定線回りの振動を抑えることができる。また、第二バランサを小型化して変速機の限られたスペースに配置しやすくなり、変速機ひいてはパワーユニットの小型化または軽量化に寄与することができる。
請求項4に記載した発明は、前記第二バランサ(45)は、前記第二バランサドリブンギヤ(46)の周方向の規定範囲に一体形成した肉厚部を偏心ウェイト(46b)として備えている。
この構成によれば、簡易な構造で第二バランサの偏心ウェイトを設けることができ、変速機ひいてはパワーユニットの小型化に寄与することができる。
請求項5に記載した発明は、前記変速機(31)は、前記クランク軸(21)と平行なメイン軸(32)およびカウンタ軸(33)を有し、前記メイン軸(32)の軸方向一側には、前記クランク軸(21)と前記変速機(31)との間の動力伝達を断接するクラッチ装置(36)が支持され、前記第二バランサドリブンギヤ(46)は、前記メイン軸(32)に支持され、前記クランク軸(21)には、プライマリドライブギヤ(29)が支持されるとともに、前記クラッチ装置(36)には、前記プライマリドライブギヤ(29)が噛み合うプライマリドリブンギヤ(39)が支持され、前記第二バランサドリブンギヤ(46)は、前記メイン軸(32)に支持され、かつ、前記メイン軸(32)の軸方向において、前記メイン軸(32)をクランクケース(22)に支持する軸受け部材(32ar)と、前記プライマリドライブギヤ(29)と、の間に配置されている。
この構成によれば、メイン軸の軸方向で、メイン軸の軸受け部材とプライマリドリブンギヤとの間に、第二バランサドリブンギヤを配置することで、大径のプライマリドリブンギヤに近接して効率よく第二バランサドリブンギヤを設置可能とし、変速機ひいてはパワーユニットの小型化に寄与することができる。
請求項6に記載した発明は、前記シリンダ(23)は、クランク軸線(C1)に対してシリンダ軸線(C2)を前記クランク軸(21)の正転方向側へオフセットさせたオフセットシリンダであり、前記第一バランサ(41)は、前記規定の方向で、前記クランク軸(21)の正転方向側に配置され、前記第二バランサ(45)は、前記規定の方向で、前記クランク軸(21)の逆転方向側に配置されている。
この構成によれば、シリンダのオフセット側に第一バランサが配置され、反対側に第二バランサが配置されることで、第二バランサの小型計量化が可能となる。すなわち、燃焼室での燃焼によりピストンが下降する際には、クランク軸回りに正転方向のモーメントが生じるが、このモーメントは、第一バランサの回転により生じるクランク軸回りの逆転方向のモーメントにより低減される。よって、シリンダがオフセットしていない場合と比べて、クランク軸回りの逆転方向のモーメントは、ピストンの影響で低減される。したがって、第二バランサの回転によるクランク軸回りの正転方向のモーメントも小さくて済み、第二バランサの小型計量化が可能となる。これにより、パワーユニットの小型軽量化を図った上で、クランク軸回りの振動を抑えることができる。
本発明によれば、二軸式バランサを有する内燃機関を備える車両用パワーユニットにおいて、クランク軸と交差する方向での大型化を抑え、かつ重量およびコストの増大を抑えることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の右側面図である。 上記自動二輪車のパワーユニットの左側面図である。 上記パワーユニットの主要軸の軸線に沿う展開端面図である。 上記パワーユニットのクランク軸および二軸バランサを簡略化して軸方向から見た側面図である。 上記パワーユニットのクランク軸および二軸バランサを簡略化して軸方向と直交する方向から見た平面図である。 上記パワーユニットのリヤバランサを軸方向から見た側面図である。 図6のVII−VII断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。また、本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。
<車両全体>
図1に示すように、本実施形態は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1に適用されている。自動二輪車1の前輪2は、左右一対のフロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム4を介して、車体フレーム5の前端部のヘッドパイプ6に支持されている。ステアリングステム4のトップブリッジ上には、バータイプの操向ハンドル4aが取り付けられている。
車体フレーム5は、ヘッドパイプ6と、ヘッドパイプ6から後方へ延びるメインチューブ7と、ヘッドパイプ6から下方へ延びるダウンチューブ7aと、メインチューブ7の後端部から下方に延びるピボットフレーム8と、メインチューブ7およびピボットフレーム8の後方に連なるシートフレーム(不図示)と、を備えている。ダウンチューブ7aは、下端部から後方へロアフレームを延ばしてピボットフレーム8に接続してもよい。ピボットフレーム8には、スイングアーム11の前端部が揺動可能に枢支されている。スイングアーム11の後端部には、自動二輪車1の後輪12が支持されている。
メインチューブ7の下方には、自動二輪車1のパワーユニットPUが配置されている。パワーユニットPUは、前部に位置するエンジン(内燃機関、原動機)13と、後部に位置する変速機31と、を一体に備えている。パワーユニットPUは、後輪12と例えばチェーン式伝動機構35Aを介して連係されている。
メインチューブ7の上方には、エンジン13の燃料を貯留する燃料タンク18が配置されている。燃料タンク18の後方で前記シートフレームの上方には、乗員が着座するシート19が配置されている。シート19の下方の左右両側には、乗員が足を載せる左右一対のステップ19aが配置されている。
<エンジン>
図2、図3を併せて参照し、エンジン13は、クランク軸21の回転中心軸線(クランク軸線)C1を左右方向(車幅方向)に沿わせた空冷単気筒エンジンである。エンジン13は、クランクケース22の前部上方にシリンダ部23を略垂直に起立させている。クランクケース22は、左右方向に直交する分割面を境に左右ケース半体22a,22bに分割される。左右ケース半体22a,22bの前上部には、シリンダ部23の下端部(基部、以下、シリンダ基部という。)23fが一体形成されている。
左右ケース半体22a,22bの車幅方向外側には、左右ケースカバー22c,22dが取り付けられている。クランクケース22の前部内にはクランク軸21が収容され、クランクケース22の後部内には変速機31が収容されている。図中線C2はシリンダ部23の突出方向に沿う軸線(シリンダ軸線)を示している。シリンダ軸線C2(およびクランクケース22の左右中心)は、例えば車体左右中心に対して僅かにオフセットしているが、車体左右中心にあってもよい。
本実施形態では、自動二輪車1の前後方向に沿う軸をX軸、左右方向(車幅方向)に沿う軸をY軸、上下方向に沿う軸をZ軸、と称し、各軸を図中矢印X,Y,Zで示している。
シリンダ部23は、クランクケース22側から順に、シリンダブロック(シリンダ本体)23a、シリンダヘッド23bおよびヘッドカバー23cを備えている。シリンダブロック23aのシリンダホール(シリンダボア)23d内には、ピストン24がシリンダ軸線C2に沿って往復動可能に嵌装されている。ピストン24は、シリンダヘッド23bとともに燃料室を区画する。ピストン24は、コンロッド(コネクティングロッド)25を介して、クランク軸21のクランクピン21aに連結されている。シリンダヘッド23b内には、カムシャフトおよびバルブ等を含む動弁機構23eが構成されている。シリンダヘッド23bの後部には、吸気系部品のスロットルボディthが接続され、シリンダヘッド23bの前部には、排気系部品の排気管exが接続されている。
エンジン13は、シリンダ軸線C2をクランク軸線C1よりも前方へ所定量だけオフセットさせたオフセットシリンダ機構を採用している。シリンダ軸線C2は、クランク軸線C1よりも前方へオフセットすることで、ピストン24が上死点にあるときのクランクピン21aの軸線C1回りの正転方向側へオフセットすることとなる。これにより、燃焼室内での最大圧力時(燃焼行程初期、ピストン24が上死点から下降し始めたとき)におけるピストン24のシリンダ内壁への押し付け力(摺動抵抗)が低減される。図中矢印R1はクランク軸21のエンジン13運転時の回転方向(正転方向)を示している。
<クランク軸>
図2、図3に示すように、クランク軸21は、クランクケース22の前部内において、左右一対のボールベアリング26l,26r(軸受け部材、以下、クランクベアリング26l,26rという。)を介して回転可能に支持されている。クランク軸21は、ピストン24の往復運動から軸線C1回りの回転運動を生成する。クランク軸21は、クランクアームおよびカウンタウェイトを含む左右一対のクランクウェブ21bl,21brと、左右クランクウェブ21bl,21brの各々からクランク軸線C1に沿って左右方向外側に突出する左右一対のジャーナル21cl,21crと、左右ジャーナル21cl,21crの各々からさらにクランク軸線C1に沿って左右方向外側に延びる左右一対の延長軸21dl,21drと、を一体回転可能に備えている。左右ジャーナル21cl,21crは、それぞれ左右クランクベアリング26l,26rに挿通、支持されている。
なお、左右クランクウェブ21bl,21brを合わせて単にクランクウェブ21bで示し、左右ジャーナル21cl,21crを合わせて単にジャーナル21cで示し、左右延長軸21dl,21drを合わせて単に延長軸21dで示すことがある。
例えば、左右クランクウェブ21bl,21brは、それぞれ軸線C1を中心とした円板状をなしている。ここで、右クランクウェブ21brの車幅方向外側の側面には、パルサーリング51が重なるように取り付けられている。パルサーリング51は、薄板円板状をなし、その径方向外側には、クランクケース22に保持されたパルサーセンサ55の検知部が対向配置されている。これらパルサーリング51およびパルサーセンサ55を含んで、クランク軸21の回転を検知する回転センサが構成されている。
クランク軸21の回転駆動力は、クランクケース22の右側部内に収容されたクラッチ装置36、及びクランクケース22の後部内に収容された変速機31を経て、クランクケース22の後部左側に配置された機関出力部35に出力される。機関出力部35は、駆動輪である後輪12とチェーン式伝動機構35Aを介して連係されている。
クランク軸21の右延長軸21drには、基端側(右クランクベアリング26r側)から順に、カムドライブスプロケット27、リヤバランサドライブギヤ28およびプライマリドライブギヤ29が同軸かつ一体回転可能に設けられている。プライマリドライブギヤ29は、クランク軸21の右後方に配置されたプライマリドリブンギヤ39に噛み合っている。プライマリドライブギヤ29及びプライマリドリブンギヤ39は、パワーユニットPUの一次減速機構39Aを構成している。
クランク軸21の左延長軸21dlには、交流発電機14が同軸配置されている。交流発電機14は、クランク軸21と一体回転可能なアウタロータ14aを備えている。アウタロータ14aは、左方(車幅方向外側)に開放する有底円筒状をなし、このアウタロータ14aの底部の車幅方向内側に、スタータギヤ15がワンウェイクラッチを介して係合されている。
左右クランクウェブ21bl,21brは、クランク軸方向でコンロッド25を挿通可能な間隔を空けて対向配置されている。左右クランクウェブ21bl,21brの周方向の規定位置は、各々クランクアームとされている。左右クランクアームの先端側(軸線C1から偏心した位置)には、クランクピン21aの両端部が支持されている。クランクピン21aには、コンロッド25の大端部が回転可能に外嵌されている。左右クランクウェブ21bl,21brの車幅方向外側には、それぞれ左右ジャーナル21cl,21rが隣接している。左右ジャーナル21cl,21crは、それぞれ左右クランクベアリング26l,26rに挿通されて回転可能に支持されている。
<変速機>
図2、図3に示すように、変速機31は、クランク軸線C1と交差(直交)する車両前後方向で、クランク軸21の一方側(後方側)に配置されている。変速機31は、メイン軸32およびカウンタ軸33と、メイン軸32およびカウンタ軸33に跨る変速ギヤ群34と、を有する有段式のトランスミッションである。クランク軸21の回転動力は、変速ギヤ群34の任意のギヤを介して、メイン軸32からカウンタ軸33に伝達される。カウンタ軸33は、変速機31ひいてはパワーユニットPUの出力軸を構成している。カウンタ軸33の左端部は、クランクケース22の後部左側に突出して前記機関出力部35を構成している。
メイン軸32及びカウンタ軸33は、クランク軸21の後方で前後に並んで配置されている。メイン軸32及びカウンタ軸33は、各々の中心軸線C3,C4をクランク軸線C1と平行にして配置されている。メイン軸32の右端部には、クラッチ装置36が同軸配置されている。図中符号17はクランクケース22の後端部に支持されたキックスピンドル、線C7はキックスピンドル17におけるクランク軸線C1と平行な中心軸線をそれぞれ示している。
<クラッチ装置>
図3に示すように、クラッチ装置36は、例えば湿式多板クラッチであり、かつノーマルクローズクラッチである。すなわち、クラッチ装置36は、例えば乗員のクラッチ操作に応じて不図示のアクチュエータから規定の操作入力があると、動力伝達が不能な切断状態となる。クラッチ装置36は、前記アクチュエータからの操作入力が解除されと、内装するクラッチスプリングのバネ力により、動力伝達が可能な接続状態に戻る。前記アクチュエータの作動は、乗員の手動でも電動等の自動でもよい。
クラッチ装置36は、クラッチアウタ36aと、クラッチインナ36bと、複数のクラッチ板36cと、を備えている。クラッチアウタ36aは、右方(車幅方向外側)に開放する有底円筒状をなし、メイン軸32の右端部に相対回転可能に支持されている。クラッチインナ36bは、クラッチアウタ36aの内周側に配置され、メイン軸32の右端部に一体回転可能に支持されている。複数のクラッチ板36cは、クラッチアウタ36a及びクラッチインナ36bの間に配置され、軸方向で積層されている。クラッチアウタ36aの底部の車幅方向内側には、プライマリドリブンギヤ39がダンパー機構を介して一体回転可能に係合されている。クラッチアウタ36aおよびプライマリドリブンギヤ39は、メイン軸32の右側部上に、ニードルベアリングを介して相対回転可能に支持されている。
<バランサ>
図2、図3に示すように、パワーユニットPUは、クランク軸21の前後位置に一対のバランサ41,45を備えている。一対のバランサ41,45は、それぞれクランク軸線C1と平行な回転軸線C5,C6を有している。一対のバランサ41,45は、クランク軸線C1と交差(直交)する車両前後方向で、クランク軸21を挟むように設けられている。以下、一対のバランサ41,45の内、クランク軸21よりも前方に位置するものをフロントバランサ41と称し、クランク軸21よりも後方に位置するものをリヤバランサ45と称する。
フロントバランサ41およびリヤバランサ45は、クランク軸21の回転に連動して同周期で回転(逆回転)する。フロントバランサ41およびリヤバランサ45は、クランク軸21の回転と同周期で発生する一次振動を抑えるための二軸一次バランサを構成している。
フロントバランサ41は、左右方向に沿うフロントバランサ支持軸42と、フロントバランサ支持軸42の軸方向一端部(本実施形態では左端部)に支持されるフロントバランサ本体43と、フロントバランサ支持軸42の軸方向他端部(本実施形態では右端部)に支持されるフロントバランサドリブンギヤ44と、を備えている。
フロントバランサ41は、クランクケース22の前端部に膨出形成されたバランサ収容部48内に収容されている。バランサ収容部48は、クランクケース22の前端部において、側面視で半円状をなすように前方へ膨出している。バランサ収容部48は、側面視でクランクケース22前上部の前上ハンガー部49よりも前方まで膨出している。バランサ収容部48は、側面視でシリンダヘッド23bの前端部と同等位置まで膨出している。図中符号49aはクランクケース22後上部の後上ハンガー部、符号49bはクランクケース22前下部の前下ハンガー部、符号49cはクランクケース22後下部の後下ハンガー部をそれぞれ示している。
フロントバランサ支持軸42は、車体左右中心(およびクランクケース22の左右中心)を跨いで車両左右方向に延びている。フロントバランサ支持軸42は、左右側部の各々がボールベアリング(以下、フロントバランサベアリングという。)42al,42arを介して、クランクケース22の左右側壁22a1,22b1にそれぞれ支持されている。左右側壁22a1,22b1は、それぞれ左右ケース半体22a,22bに形成されている。
左右フロントバランサベアリング42al,42arは、それぞれ左右クランクベアリング26l,26rと軸方向位置をラップさせている。例えば、左フロントバランサベアリング42arは、軸方向で左クランクベアリング26lの左右幅内に配置されている。例えば、右フロントバランサベアリング42arは、軸方向で右クランクベアリング26rよりも右方側に張り出して配置されている。
フロントバランサ支持軸42の左端部には、フロントバランサ本体43のカラー状の基部43aが一体回転可能に固定されている。フロントバランサ本体43は、車体左右中心CL(およびシリンダ軸線C2)よりも軸方向の一方側(左方側)に配置されている。
図3を参照し、プライマリドライブギヤ29は、右クランクベアリング26rの右方に離間した位置で、クランク軸21の右延長軸21dr上に同軸配置されている。クランク軸21の右延長軸21drにおいて、軸方向でプライマリドライブギヤ29と右クランクベアリング26rとの間には、カムドライブスプロケット27およびリヤバランサドライブギヤ28が同軸配置されている。リヤバランサドライブギヤ28は、プライマリドライブギヤ29の左方(車幅方向内側)に隣接して配置されている。リヤバランサドライブギヤ28は、プライマリドライブギヤ29よりも大径である。リヤバランサドライブギヤ28は、プライマリドライブギヤ29とともにクランク軸21と一体回転可能である。
リヤバランサドライブギヤ28は、変速機31のメイン軸32上のリヤバランサドリブンギヤ46に噛み合っている。リヤバランサドリブンギヤ46は、メイン軸32と同軸配置され、メイン軸32に相対回転可能に支持されている。メイン軸32は、左端部および右側部がそれぞれボールベアリング(メイン軸ベアリング)32al,32arを介して、クランクケース22の左右側壁22a1,22b1に支持されている。また、カウンタ軸33は、左側部および右端部がそれぞれボールベアリング(カウンタ軸ベアリング)33al,33arを介して、クランクケース22の左右側壁22a1,22b1に支持されている。
リヤバランサドリブンギヤ46は、偏心ウェイトを備えることで、一体のリヤバランサ45を構成している。すなわち、リヤバランサ45は、メイン軸32およびクラッチ装置36と同軸配置されている。リヤバランサドリブンギヤ46(リヤバランサ45)は、車体左右中心CL(およびシリンダ軸線C2)よりも他側(右方側)に配置されている。
リヤバランサドリブンギヤ46は、プライマリドリブンギヤ39の右方に近接し、メイン軸32の右側部上に同軸配置されている。リヤバランサドリブンギヤ46の中央カラー部46aは、メイン軸32の右側部上に、ニードルベアリングを介して相対回転可能に支持されている。リヤバランサドリブンギヤ46は、メイン軸32の軸方向で、右メイン軸ベアリング32arとプライマリドリブンギヤ39との間に配置されている。リヤバランサドリブンギヤ46は、プライマリドリブンギヤ39よりも小径であり、プライマリドリブンギヤ39よりも速く回転される。リヤバランサドリブンギヤ46は、プライマリドリブンギヤ39に対しても相対回転可能であり、一次減速機構39Aの減速比とは独立して、リヤバランサ45をクランク軸21と同周期で回転可能である。
フロントバランサ41は、クランク軸21よりも前方に配置されている。フロントバランサ41の回転中心軸線(軸心)C5は、クランク軸21の回転中心軸線(軸心)C1よりもやや下方に配置されている。
リヤバランサ45は、クランク軸21よりも後方に配置されている。リヤバランサ45の回転中心軸線(軸心)C6は、クランク軸線(軸心)C1よりもやや上方に配置されている。
図4は、クランク軸21およびその前後に配置したバランサ41,45を簡略化して軸方向から見た側面図、図5は、クランク軸21およびその前後に配置したバランサ41,45を簡略化して軸方向と直交する方向から見た平面図である。
図4を参照し、クランク軸21の左右クランクウェブ21bl,21brの各々は、クランクピン21aの左右端部を支持するクランクアーム21fと、クランク径方向でクランクアーム21fと反対側の領域に張り出すカウンタウェイト21gと、を一体に備えている。左右クランクウェブ21bl,211brの各々は、クランクアーム21fおよびカウンタウェイト21gを含んで一体形成されている。
なお、左右クランクウェブ21bl,21brは、ウェブ本体に対して別体のカウンタウェイトを溶接やカシメ等で一体に固定した構成でもよい。
以下、単にクランクアーム21fという場合は左右クランクアームを含み、単にカウンタウェイト21gという場合は左右カウンタウェイトを含むものとする。
カウンタウェイト21gは、クランク軸21の回転方向で、クランクピン21aに対して概ね180度の位相をもって設けられている。カウンタウェイト21gは、その重心位置G1が、クランクピン21aの軸心位置に対して、軸線C1回りで180度の回転対称となるように設けられている。
カウンタウェイト21gの質量は、例えば以下の回転運動および往復運動による一次振動を50%程度打ち消すように(いわゆるバランス率50%程度となるように)設定されている。前記回転運動は、クランク軸21におけるクランクピン21aおよびクランクアーム21f等の回転運動であり、前記往復運動は、ピストン24およびコンロッド25等の往復運動である。
パワーユニットPUは、残りの一次振動を抑えるとともに、一次振動方向と交差(直交)する規定の方向(本実施形態では前後方向)の振動を抑えるために、クランク軸21の前後位置に一対のバランサ41,45を備えている。
フロントバランサ本体43は、基部43aの径方向外側に、扇状の偏心ウェイト43bを一体形成している。
図3を併せて参照し、フロントバランサ本体43(偏心ウェイト43b)は、左クランクベアリング26lよりも左方側に、クランクケース22の左側壁22a1を介して近接配置されている。フロントバランサ本体43(偏心ウェイト43b)は、クランクケース22の左側壁22a1と、交流発電機14の左側(車幅方向内側)に係合されたスタータギヤ15と、の間に入り込むように配置されている。
フロントバランサ支持軸42の右端部には、フロントバランサドリブンギヤ44の中央部が一体回転可能に固定されている。フロントバランサドリブンギヤ44は、クランク軸21のプライマリドライブギヤ29に噛み合っている。すなわち、プライマリドライブギヤ29は、フロントバランサ41を駆動するフロントバランサドライブギヤを兼ねている。フロントバランサドリブンギヤ44は、プライマリドライブギヤ29と同径であり、フロントバランサ41は、クランク軸21と同期して同一回転数で回転(逆転)する。
図4を参照し、フロントバランサ41は、クランク軸21のカウンタウェイト21gに対する位相が以下のように設定されている。すなわち、カウンタウェイト21gの重心位置G1がクランク軸線C1の例えば鉛直下方側にあるとき(ピストン24が上死点にあるときとする)、フロントバランサ41の偏心ウェイト43bの重心位置G5も軸線C5の鉛直下方側にある。また、図示は略すが、カウンタウェイト21gの重心位置G1がクランク軸線C1の例えば鉛直上方側にあるとき(ピストン24が下死点にあるときとする)、フロントバランサ41の偏心ウェイト43bの重心位置G5も軸線C5の鉛直上方側にある。図中符号r1はクランク軸21の回転中心からカウンタウェイト21gの重心までの距離、符号r5はフロントバランサ41の回転中心から偏心ウェイト43bの重心までの距離、をそれぞれ示している。
つまり、フロントバランサ41とクランク軸21とは、互いに同位相かつ同周期で回転する。また、フロントバランサ41とクランク軸21とは、互いに逆方向に回転する。図中矢印R5はクランク軸21の正転(矢印R1方向の回転)に伴うフロントバランサ41の回転方向、矢印R6はクランク軸21の正転に伴うリヤバランサ45の回転方向、をそれぞれ示している。
なお、フロントバランサ本体43とフロントバランサドリブンギヤ44とは、軸方向で互いに隣接して係合または一体形成されてもよい。また、フロントバランサ本体43とフロントバランサドリブンギヤ44とは、フロントバランサ支持軸42に対して相対回転に支持されてもよい。
図6、図7を併せて参照し、リヤバランサドリブンギヤ46および偏心ウェイト46bは、例えば互いに一体形成されている。偏心ウェイト46bは、リヤバランサドリブンギヤ46の内周側の扇状の領域に設けられている。偏心ウェイト46bは、リヤバランサドリブンギヤ46の内外周間のスポーク部分において、前記扇状の領域の肉厚を残余の領域の肉厚よりも増すことで形成されている。リヤバランサ45は、リヤバランサドリブンギヤ46に対して別体のウェイトを溶接やカシメ等で一体に固定してもよい。リヤバランサ45の偏心ウェイト46bの質量は、フロントバランサ41の偏心ウェイト43bの質量よりも大となるように設定されている。リヤバランサドリブンギヤ46は、リヤバランサドライブギヤ28と同径であり、リヤバランサ45は、クランク軸21と同期して同一回転数で回転(逆転)する。
図4を参照し、リヤバランサ45は、クランク軸21のカウンタウェイト21gに対する位相が、フロントバランサ41と同様、以下のように設定されている。すなわち、カウンタウェイト21gの重心位置G1がクランク軸線C1の例えば鉛直下方側にあるとき(ピストン24が上死点にあるときとする)、リヤバランサ45の偏心ウェイト46bの重心位置G6も軸線C6の鉛直下方側にある。また、図示は略すが、カウンタウェイト21gの重心位置G1がクランク軸線C1の例えば鉛直上方側にあるとき(ピストン24が下死点にあるときとする)、リヤバランサ45の偏心ウェイト46bの重心位置G6も軸線C6の鉛直上方側にある。図中符号r6はリヤバランサ45の回転中心から偏心ウェイト46bの重心までの距離を示している。
つまり、リヤバランサ45とクランク軸21(およびフロントバランサ41)とは、互いに同位相かつ同周期で回転する。また、リヤバランサ45とクランク軸21とは、互いに逆方向に回転し、リヤバランサ45とフロントバランサ41とは、互いに同方向に回転する。クランク軸21と両バランサ41,45とが互いに逆方向に回転することで、クランク軸21の回転によるジャイロ効果を低減させる。
ここで、フロントバランサ41およびリヤバランサ45のアンバランス量について説明する。アンバランス量は、「偏心ウェイトの質量×回転中心から偏心ウェイトの重心までの距離」で定義される。回転中心はフロントバランサ41およびリヤバランサ45の各々の軸心に当たり、これらの軸心からフロントバランサ41およびリヤバランサ45の各々の偏心ウェイト43b,46bの重心までの距離に、各偏心ウェイト43b,46bの質量を掛けた値が、前記アンバランス量となる。
クランク軸21と別軸のバランサを備える場合、このバランサのアンバランス量に応じて、クランク軸回り(軸線C1回り、本実施形態ではY軸回り)の偶力が発生する。また、シリンダオフセットによっても、クランク軸回りの偶力が発生する。フロントバランサ41およびリヤバランサ45は、前記クランク軸回りの偶力を互いに打ち消し合うとともに、シリンダオフセットによる偶力も打ち消すように、クランク軸21との間の軸間距離およびアンバランス量を設定している。
図4を参照し、本実施形態では、ピストン24等の往復運動部の質量M2を100としたとき、クランク軸21の偏心ウェイト(カウンタウェイト21g)の質量M1は50に設定している。また、クランク軸21とリヤバランサ45(メイン軸32)との軸間距離X6は、クランク軸21とフロントバランサ41との軸間距離X5よりも長くなるように設定している。
上記設定において、フロントバランサ41およびリヤバランサ45の各質量M5,M6は、以下の式1、式2が成立するように設定される。

X5・M5=X6・M6+X2・M2…式1

M5+M6=50…式2

式1のX2はシリンダオフセット量を示す。
これらの式1、式2を満たすように、フロントバランサ41およびリヤバランサ45の配置、質量が設定される。尚、式1、式2はあくまで模式的なモデルを検討した場合に適用できる一例であり、実際の設計に際してはその他関連部品のレイアウト等を考慮することが必要であり、常にこれらの式を満たすとは限らない。よって本願の権利範囲は式1、式2を満たす構造に限定されない。
カウンタウェイト21g、フロントバランサ41およびリヤバランサ45の各重心位置G5,G6は、各々の回転方向で相互に同位相にある。すなわち、ピストン24が上昇した後、上死点近傍にあるとき、カウンタウェイト21g、フロントバランサ41およびリヤバランサ45の各重心位置G5,G6は、シリンダ軸方向でピストン24から最も離れた最下端近傍に相当する回転位置にある。このとき、フロントバランサ41の質量M5に基づくクランク軸回りのモーメントは、クランク軸21の正転方向となり、ピストン24等の質量M2およびリヤバランサ45の質量M6に基づくクランク軸回りのモーメントは、クランク軸21の逆転方向となる。したがって、式1が成立することで、フロントバランサ41およびリヤバランサ45の各アンバランス量、ならびにシリンダオフセット、の各々によるクランク軸回りのモーメントがつり合う。図中符号G2はピストン24等の質量M2の重心位置を示している。
なお、実施形態では、式1、式2をフロントバランサ41およびリヤバランサ45の各質量M5,M6に基づき定義したが、この質量に代わり、上述したアンバランス量を用いても、同様の検討が可能である。例えば、質量M5,M6が互いに同一質量だったとしても、各バランサ41,45の回転中心から偏心ウェイト重心までの距離r5,r6を調整してアンバランス量を異ならせることで、同様の効果を得ることが可能である。
ここで、フロントバランサ41およびリヤバランサ45は、各偏心ウェイト43b,46bの軸方向位置をカウンタウェイト21gの軸方向位置とラップさせてしまうと、パワーユニットPUの前後長を増大させることがある。これに対し、フロントバランサ41およびリヤバランサ45は、各偏心ウェイト43b,46bの軸方向位置を、カウンタウェイト21gの軸方向位置に対して車幅方向外側にずらしている。具体的に、フロントバランサ41は、偏心ウェイト43bをカウンタウェイト21gに対して左外側にずらし、リヤバランサ45は、偏心ウェイト46bをカウンタウェイト21gに対して右外側にずらしている。
またここで、フロントバランサ41およびリヤバランサ45の軸方向位置を左右にずらすことで、各バランサ41,45の周辺には、フロントバランサ41およびリヤバランサ45のアンバランス量に応じて、シリンダ軸回り(軸線C2回り、本実施形態ではZ軸回り、シリンダ部23が前傾する場合はX軸回りの成分を含む)の偶力が発生する。そこで、フロントバランサ41およびリヤバランサ45は、シリンダ軸回りの偶力を互いに打ち消し合うように、各々の軸方向位置を設定している。
図5を参照し、本実施形態では、シリンダ軸線C2とフロントバランサ41の偏心ウェイト43bの軸方向中心位置(重心位置G5に相当)との間の軸方向距離(オフセット量)Y5、およびシリンダ軸線C2とリヤバランサ45の偏心ウェイト46bの軸方向中心位置(重心位置G6に相当)との間の軸方向距離(オフセット量)Y6は、以下の式3が成立するように設定される。

Y5・M5=Y6・M6…式3
相対的に軽いリヤバランサ45のシリンダ軸線C2に対するオフセット量Y6は、相対的に重いフロントバランサ41のシリンダ軸線C2に対するオフセット量Y5よりも大きい。これにより、フロントバランサ41およびリヤバランサ45の各アンバランス量によるシリンダ軸回りのモーメントがつり合う。なお、フロントバランサ41およびリヤバランサ45の設定(各偏心ウェイト43b,46bの質量、大きさおよび配置等)は、周辺部品の配置等によっても影響を受ける。尚、式3はあくまで模式的なモデルを検討した場合に適用できる一例であり、実際の設計に際してはその他関連部品のレイアウト等を考慮することが必要であり、常にこの式を満たすとは限らない。よって本願の権利範囲は式3を満たす構造に限定されない。
以上説明したように、上記実施形態における車両用パワーユニットPUは、シリンダ部23内に嵌装されて燃焼室を区画するピストン24と、前記ピストン24を連結するクランク軸21と、前記クランク軸21の回転駆動力を変速する変速機31と、前記クランク軸21の回転と同期して回転し、前記クランク軸21をクランク軸方向と交差する規定の方向(前後方向)で挟むように配置される一対のバランサ41,45と、を備え、前記一対のバランサ41,45は、前記規定の方向で前記変速機31が位置する側と反対側に配置される第一バランサ(フロントバランサ41)と、前記規定の方向で前記変速機31が位置する側に配置される第二バランサ(リヤバランサ45)と、を備え、前記リヤバランサ45は、前記変速機31における前記クランク軸21と平行な変速機軸(メイン軸32)上に支持され、前記クランク軸21は、前記リヤバランサ45を駆動するリヤバランサドライブギヤ28を一体回転可能に支持し、前記リヤバランサ45は、前記リヤバランサドライブギヤ28が噛み合うリヤバランサドリブンギヤ46によって回転駆動される。
この構成によれば、クランク軸21と平行なメイン軸32をリヤバランサ45の支持軸として利用することで、リヤバランサ45専用のバランサ支持軸を不要として部品点数を削減可能となる。これにより、パワーユニットPUの軽量化およびコストダウンを図るとともに、クランク軸方向と交差する方向での小型化に寄与することができる。また、リヤバランサ45は、クランク軸21上のリヤバランサドライブギヤ28と噛み合うリヤバランサドリブンギヤ46によって回転駆動される。これにより、チェーン等で駆動される場合に比べて、組付け性およびメンテナンス性を向上させることができる。なお、実施形態のリヤバランサ45は、リヤバランサドリブンギヤ46と一体回転可能であるが、リヤバランサが別軸のリヤバランサドライブギヤを介して駆動される構成も有り得る。
上記実施形態における車両用パワーユニットPUにおいて、前記クランク軸21と前記フロントバランサ41を支持するフロントバランサ支持軸42との間の第一軸間距離X5よりも、前記クランク軸21と前記リヤバランサ45を支持するメイン軸32との間の第二軸間距離X6が大きく、前記フロントバランサ41の質量M5を含む第一アンバランス量よりも、前記リヤバランサ45の質量M6を含む第二アンバランス量が小さい。
この構成によれば、クランク軸21とフロントバランサ支持軸42との間の第一軸間距離X5よりも、クランク軸21とリヤバランサ45を支持するメイン軸32との間の第二軸間距離X6が大きい。また、フロントバランサ41の第一アンバランス量よりも、リヤバランサ45の第二アンバランス量が小さい。アンバランス量は、各バランサ41,45における「偏心ウェイトの質量×回転中心から偏心ウェイトの重心までの距離」で定義される。各バランサ41,45の軸間距離とアンバランス量とを上記のように設定することで、フロントバランサ41のアンバランス量によるクランク軸回りのモーメントと、リヤバランサ45のアンバランス量によるクランク軸回りのモーメントと、をつり合わせることが可能となる。これにより、各バランサ41,45の回転によるクランク軸回りの振動が互いに打ち消し合う設定となり、クランク軸回りの振動を抑えることができる。また、リヤバランサ45を小型化して変速機31の限られたスペースに配置しやすくなり、変速機31ひいてはパワーユニットPUの小型化または軽量化に寄与することができる。
上記実施形態における車両用パワーユニットPUにおいて、前記フロントバランサ41と前記リヤバランサ45とは、各々の偏心ウェイト43b,46bが、前記クランク軸方向で前記シリンダ部23のシリンダ軸線C2を挟んだ両側に配置され、前記クランク軸方向における前記シリンダ軸線C2に対する前記フロントバランサ41の第一オフセット量Y5よりも、前記クランク軸方向における前記シリンダ軸線C2に対する前記リヤバランサ45の第二オフセット量Y6が大きく、前記フロントバランサ41の質量M5を含む第一アンバランス量よりも、前記リヤバランサ45の質量M6を含む第二アンバランス量が小さい。
この構成によれば、シリンダ軸線C2とフロントバランサ41との間の第一オフセット量Y5よりも、シリンダ軸線C2とリヤバランサ45との間の第二オフセット量Y6が大きい。また、フロントバランサ41の第一アンバランス量よりも、リヤバランサ45の第二アンバランス量が小さい。アンバランス量は、各バランサ41,45における「偏心ウェイトの質量×回転中心から偏心ウェイトの重心までの距離」で定義される。各バランサ41,45のオフセット量とアンバランス量とを上記のように設定することで、フロントバランサ41のアンバランス量による規定軸回り(X軸回り)のモーメントと、リヤバランサ45のアンバランス量による規定軸回りのモーメントと、をつり合わせることが可能となる。これにより、各バランサ41,45の回転による規定軸回りの振動が互いに打ち消し合う設定となり、規定線回りの振動を抑えることができる。また、リヤバランサ45を小型化して変速機31の限られたスペースに配置しやすくなり、変速機31ひいてはパワーユニットPUの小型化または軽量化に寄与することができる。
上記実施形態における車両用パワーユニットPUにおいて、前記リヤバランサ45は、前記リヤバランサドリブンギヤ46の周方向の規定範囲に一体形成した肉厚部を偏心ウェイト46bとして備えている。
この構成によれば、簡易な構造でリヤバランサ45の偏心ウェイト46bを設けることができ、変速機31ひいてはパワーユニットPUの小型化に寄与することができる。
上記実施形態における車両用パワーユニットPUにおいて、前記変速機31は、前記クランク軸21と平行なメイン軸32およびカウンタ軸33を有し、前記メイン軸32の軸方向一側には、前記クランク軸21と前記変速機31との間の動力伝達を断接するクラッチ装置36が支持され、前記リヤバランサドリブンギヤ46は、前記メイン軸32に支持され、前記クランク軸21には、プライマリドライブギヤ29が支持されるとともに、前記クラッチ装置36には、前記プライマリドライブギヤ29が噛み合うプライマリドリブンギヤ39が支持され、前記リヤバランサドリブンギヤ46は、前記メイン軸32に支持され、かつ、前記メイン軸32の軸方向において、前記メイン軸32をクランクケース22に支持する軸受け部材(メイン軸ベアリング32ar)と、前記プライマリドリブンギヤ39と、の間に配置されている。
この構成によれば、メイン軸32の軸方向で、メイン軸32の軸受け部材とプライマリドリブンギヤ39との間に、リヤバランサドリブンギヤ46を配置することで、大径のプライマリドリブンギヤ39に近接して効率よくリヤバランサドリブンギヤ46を設置可能とし、変速機31ひいてはパワーユニットPUの小型化に寄与することができる。
上記実施形態における車両用パワーユニットPUにおいて、前記シリンダ部23は、クランク軸線C1に対してシリンダ軸線C2を前記クランク軸21の正転方向側へオフセットさせたオフセットシリンダを構成し、前記フロントバランサ41は、前記規定の方向(前後方向)で、前記クランク軸21の正転方向側(前方)に配置され、前記リヤバランサ45は、前記規定の方向で、前記クランク軸21の逆転方向側(後方)に配置されている。
この構成によれば、シリンダ部23のオフセット側にフロントバランサ41が配置され、反対側にリヤバランサ45が配置されることで、リヤバランサ45の小型計量化が可能となる。すなわち、燃焼室での燃焼によりピストン24が下降する際には、クランク軸回りに正転方向のモーメントが生じるが、このモーメントは、フロントバランサ41の回転により生じるクランク軸回りの逆転方向のモーメントにより低減される。よって、シリンダ部23がオフセットしていない場合と比べて、クランク軸回りの逆転方向のモーメントは、ピストン24の影響で低減される。したがって、リヤバランサ45の回転によるクランク軸回りの正転方向のモーメントも小さくて済み、リヤバランサ45の小型計量化が可能となる。これにより、パワーユニットPUの小型軽量化を図った上で、クランク軸回りの振動を抑えることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、実施例は直立単気筒エンジンだが、シリンダ部23を前方に向けて略水平に配置したエンジン、並列二気筒エンジン等の複数気筒エンジン、クランク軸を車両前後方向に沿わせた縦置きエンジン等、各種形式のレシプロエンジンに適用してもよい。また水冷式エンジンに適用してもよい。
本発明を適用する車両には、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車
21 クランク軸
22 クランクケース
23 シリンダ部(シリンダ)
24 ピストン
28 リヤバランサドライブギヤ(第二バランサドライブギヤ)
29 プライマリドライブギヤ
31 変速機
32 メイン軸(変速機軸)
32ar メイン軸ベアリング(軸受け部材)
33 カウンタ軸
36 クラッチ装置
39 プライマリドリブンギヤ
41 フロントバランサ(第一バランサ)
M5 質量
42 フロントバランサ支持軸(第一バランサ支持軸)
X5 第一軸間距離
Y5 第一オフセット量
X6 第二軸間距離
Y6 第二オフセット量
45 リヤバランサ(第二バランサ)
M6 質量
46 リヤバランサドリブンギヤ(第二バランサドリブンギヤ)
46b 偏心ウェイト
C1 クランク軸線
C2 シリンダ軸線

Claims (6)

  1. シリンダ(23)内に嵌装されて燃焼室を区画するピストン(24)と、
    前記ピストン(24)を連結するクランク軸(21)と、
    前記クランク軸(21)の回転駆動力を変速する変速機(31)と、
    前記クランク軸(21)の回転と同期して回転し、前記クランク軸(21)をクランク軸方向と交差する規定の方向で挟むように配置される一対のバランサ(41,45)と、を備え、
    前記一対のバランサ(41,45)は、前記規定の方向で前記変速機(31)が位置する側と反対側に配置される第一バランサ(41)と、前記規定の方向で前記変速機(31)が位置する側に配置される第二バランサ(45)と、を備え、
    前記第二バランサ(45)は、前記変速機(31)における前記クランク軸(21)と平行な変速機軸(32)上に支持され、
    前記クランク軸(21)は、前記第二バランサ(45)を駆動する第二バランサドライブギヤ(28)を一体回転可能に支持し、
    前記第二バランサ(45)は、前記第二バランサドライブギヤ(28)が噛み合う第二バランサドリブンギヤ(46)によって回転駆動される、車両用パワーユニット。
  2. 前記クランク軸(21)と前記第一バランサ(41)を支持する第一バランサ支持軸(42)との間の第一軸間距離(X5)よりも、前記クランク軸(21)と前記第二バランサ(45)を支持する変速機軸(32)との間の第二軸間距離(X6)が大きく、
    前記第一バランサ(41)の質量(M5)を含む第一アンバランス量よりも、前記第二バランサ(45)の質量(M6)を含む第二アンバランス量が小さい、請求項1に記載の車両用パワーユニット。
  3. 前記第一バランサ(41)と前記第二バランサ(45)とは、前記クランク軸方向で前記シリンダ(23)のシリンダ軸線(C2)を挟んだ両側に配置され、
    前記クランク軸方向における前記シリンダ軸線(C2)に対する前記第一バランサ(41)の第一オフセット量(Y5)よりも、前記クランク軸方向における前記シリンダ軸線(C2)に対する前記第二バランサ(45)の第二オフセット量(Y6)が大きく、
    前記第一バランサ(41)の質量(M5)を含む第一アンバランス量よりも、前記第二バランサ(45)の質量(M6)を含む第二アンバランス量が小さい、請求項1又は2に記載の車両用パワーユニット。
  4. 前記第二バランサ(45)は、前記第二バランサドリブンギヤ(46)の周方向の規定範囲に一体形成した肉厚部を偏心ウェイト(46b)として備えている、請求項1から3の何れか一項に記載の車両用パワーユニット。
  5. 前記変速機(31)は、前記クランク軸(21)と平行なメイン軸(32)およびカウンタ軸(33)を有し、
    前記メイン軸(32)の軸方向一側には、前記クランク軸(21)と前記変速機(31)との間の動力伝達を断接するクラッチ装置(36)が支持され、
    前記第二バランサドリブンギヤ(46)は、前記メイン軸(32)に支持され、
    前記クランク軸(21)には、プライマリドライブギヤ(29)が支持されるとともに、前記クラッチ装置(36)には、前記プライマリドライブギヤ(29)が噛み合うプライマリドリブンギヤ(39)が支持され、
    前記第二バランサドリブンギヤ(46)は、前記メイン軸(32)に支持され、かつ、前記メイン軸(32)の軸方向において、前記メイン軸(32)をクランクケース(22)に支持する軸受け部材(32ar)と、前記プライマリドライブギヤ(29)と、の間に配置されている、請求項1から4の何れか一項に記載の車両用パワーユニット。
  6. 前記シリンダ(23)は、クランク軸線(C1)に対してシリンダ軸線(C2)を前記クランク軸(21)の正転方向側へオフセットさせたオフセットシリンダであり、
    前記第一バランサ(41)は、前記規定の方向で、前記クランク軸(21)の正転方向側に配置され、前記第二バランサ(45)は、前記規定の方向で、前記クランク軸(21)の逆転方向側に配置されている、請求項1から5の何れか一項に記載の車両用パワーユニット。
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