JP2021011863A - ポンプ保護構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】高圧燃料ポンプに加わる衝撃荷重を軽減する。【解決手段】ボルト22,23によりエンジン本体に固定された高圧燃料ポンプ20の取付プレート21を介してエンジン本体に固定された基部31と、基部31から立ち上げられて高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aの側方及び上方を覆う板状のブラケット部33と、ブラケット部33から突出されてボルト22,23の頭部22A,23Aの上方の位置までそれぞれ延びる棒状の第1足部34及び第2足部35と、を備える保護ブラケット30を高圧燃料ポンプ20の傍に設けるようにした。【選択図】図4
Description
本発明は、エンジンに設置された高圧燃料ポンプを衝撃から保護するためのポンプ保護構造に関する。
特許文献1には、高圧燃料ポンプを覆う金属製の保護ブラケットをエンジン本体に取り付けて、衝撃から高圧燃料ポンプを保護するポンプ保護構造が記載されている。同文献のポンプ保護構造における保護部材は、エンジン本体に固定された基部と、その基部から立ち上がって高圧燃料ポンプの一側方及び上方を覆う板状のブラケット部と、を備えている。
上記のような保護ブラケットには、高い剛性が必要とされる。上記従来のポンプ保護構造に採用の保護ブラケットでも、比強度が高い材料を使用したり、ブラケット部の板厚を大きくしたりすれば、その剛性を高めることはできる。しかしながら、比強度が高い材料は高価であり、板厚を増加すればその分材料の使用量が増えるため、コストが増加してしまう。
上記課題を解決するポンプ保護構造は、エンジン本体から突出した状態で同エンジン本体にボルトにより固定された高圧燃料ポンプを保護するための構造であって、エンジン本体に固定された基部と、その基部から立ち上げられた板状のブラケット部と、そのブラケット部から突出されて上記ボルトの頭部の上方の位置まで延びる棒状の足部と、を有しており、かつ足部の先端が上記ボルトの頭部から離間した状態でエンジン本体に組み付けられた保護ブラケットを備えている。
上記のように構成されたポンプ保護構造では、保護ブラケットのブラケット部に衝撃荷重が加わり、ブラケット部が変形すると、剛性が高い締結ボルトの頭部に足部の先端が当接する。これにより、ブラケット部が足部により支持されるため、それ以上のブラケット部の変形が抑えられる。そのため、保護ブラケットにより衝撃荷重が効果的に吸収されるようになる。したがって、高圧燃料ポンプに加わる衝撃荷重を効果的に軽減できる。
以下、ポンプ保護構造の一実施形態を、図1〜図6を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態のポンプ保護構造は、ハイブリッド車両のエンジンに設置された高圧燃料ポンプを衝撃から保護するものとなっている。
まず、図1を参照して、本実施形態のポンプ保護構造が保護の対象とする高圧燃料ポンプ20の設置態様を説明する。ハイブリッド車両のエンジンルーム10には、エンジンの本体部分を構成するエンジン本体11が収容されている。エンジン本体11は、シリンダブロック12、オイルパン13、シリンダヘッド14、カムハウジング15、及びヘッドカバー16により構成されている。オイルパン13はシリンダブロック12の下側に、シリンダヘッド14はシリンダブロック12の上側に、それぞれ取り付けられている。また、シリンダヘッド14の上側にはカムハウジング15が取り付けられており、さらにカムハウジング15の上側にはヘッドカバー16が取り付けられている。
シリンダヘッド14とカムハウジング15との間には、2本のカムシャフト18A,18Bがそれぞれ回転可能に軸支されている。高圧燃料ポンプ20は、カムシャフト18Bに設けられたカムによるプランジャの昇降に応じて燃料の加圧動作を行うものであり、燃料が加圧される加圧室が内部に設けられたポンプ部20Aをヘッドカバー16から上方に突出した状態でエンジン本体11に組み付けられている。
なお、エンジンルーム10における高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aの周辺には、インバータ17が設置されている。本実施形態のポンプ保護構造は、ハイブリッド車両が外部の物体に衝突して車体が変形した際に、インバータ17がポンプ部20Aに加える衝撃荷重を抑えるものとなっている。
図2に本実施形態のポンプ保護構造の平面図を示す。また、図3には図2に矢印Lで示された方向を投影方向とする同ポンプ保護構造の側面図を、図4には図2に矢印Rで示された方向を投影方向とする同ポンプ保護構造の側面図を、それぞれ示す。なお、これら図2〜図4、並びに後述の図5に記載された矢印Aは、高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aから見たときの上述のインバータ17が位置する方向を示している。
ヘッドカバー16には、ポンプ取付孔16Aが開口されている。そして、カムハウジング15に設けられた筒状の台座部15Aがポンプ取付孔16Aを通ってヘッドカバー16よりも上方に突出されている。一方、高圧燃料ポンプ20は、エンジン本体11に組み付けられた状態において台座部15Aの頂面に載置される平板状の取付プレート21を有している。そして、高圧燃料ポンプ20は、取付プレート21から上方にポンプ部20Aが突出した状態で、2本のボルト22,23によって台座部15Aに固定されている。なお、以下の説明では、取付プレート21の上面に対して垂直な方向をプレート鉛直方向と記載する。また、取付プレート21の上面に対して平行な方向をプレート水平方向と記載する。
高圧燃料ポンプ20の取付プレート21には、保護ブラケット30が固定されている。保護ブラケット30は、2本のボルト32により取付プレート21に固定された基部31を有している。また、保護ブラケット30は、基部31から立ち上げられた板状のブラケット部33を有している。ブラケット部33は、ポンプ部20Aから見てインバータ17が位置する側の同ポンプ部20Aの側方、及び同ポンプ部20Aの上方を覆うように形成されている。こうした保護ブラケット30は、高圧燃料ポンプ20の取付プレート21を介してエンジン本体11を構成するカムハウジング15の台座部15Aに固定されている。なお、図5には、保護ブラケット30が組み付けられていない状態の本実施形態のポンプ保護構造の平面図が示されている。
保護ブラケット30には、ブラケット部33から突出された棒状の足部が2本設けられている。2本の足部のうちの一つである第1足部34は、ブラケット部33から同ボルト22の頭部22Aの上方の位置までプレート鉛直方向に延出されている。また、もう一つの足部である第2足部35は、ブラケット部33からボルト23の頭部23Aの上方の位置までプレート水平方向に延出されている。なお、図4に示すように、保護ブラケット30は、第1足部34の先端がボルト22の頭部22Aから距離D1だけ離間し、かつ第2足部35の先端がボルト23の頭部23Aから距離D2だけ離間した状態で組み付けられている。
以上のように構成された本実施形態のポンプ保護構造の作用を説明する。
ハイブリッド車両が外部の物体と衝突して車体が変形すると、インバータ17が高圧燃料ポンプ20に近接する方向に移動することがある。このとき、インバータ17が高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aに衝突すると、ポンプ部20Aに衝撃荷重が加わり、燃料漏れが発生する虞がある。これに対して本実施形態では、ポンプ部20Aとインバータ17との間にブラケット部33が介在した状態で保護ブラケット30が設けられている。そのため、このときのインバータ17からの衝撃荷重はまず、保護ブラケット30のブラケット部33に加わることになる。
ハイブリッド車両が外部の物体と衝突して車体が変形すると、インバータ17が高圧燃料ポンプ20に近接する方向に移動することがある。このとき、インバータ17が高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aに衝突すると、ポンプ部20Aに衝撃荷重が加わり、燃料漏れが発生する虞がある。これに対して本実施形態では、ポンプ部20Aとインバータ17との間にブラケット部33が介在した状態で保護ブラケット30が設けられている。そのため、このときのインバータ17からの衝撃荷重はまず、保護ブラケット30のブラケット部33に加わることになる。
図6は、インバータ17からの衝撃荷重Fが加わったときの保護ブラケット30等の状態が示されている。本実施形態では、衝撃荷重Fの方向にブラケット部33が移動するように保護ブラケット30や取付プレート21が変形すると、第1足部34の先端がボルト22の頭部22Aに、第2足部35の先端がボルト23の頭部23Aに、それぞれ当接する。これにより、第1足部34及び第2足部35によりブラケット部33が支えられた状態となることから、それ以上の保護ブラケット30の変形が抑えられる。そしてその結果、高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aに加わる衝撃荷重が軽減される。
なお、第1足部34の先端とボルト22の頭部22Aとの距離D1、及び第2足部35の先端とボルト23の頭部23Aとの距離D2は、次のように設定されている。まず、距離D1は、第1足部34の先端とボルト22の頭部22Aとが接触するまで保護ブラケット30が変形したときに、第1足部34の先端がボルト22の頭部22Aに確実に着座した状態となるように設定されている。同様に、距離D2は、第2足部35の先端とボルト23の頭部23Aとが接触するまで保護ブラケット30が変形したときに、第2足部35の先端がボルト23の頭部23Aに確実に着座した状態となるように設定されている。
以上の本実施形態のポンプ保護構造によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)インバータ17から衝撃荷重Fが加わった際に、第1足部34及び第2足部35の先端がボルト22,23の頭部22A,23Aに当接して、第1足部34及び第2足部35によりブラケット部33が支えられた状態となる。そのため、インバータ17からの衝撃荷重Fに対する保護ブラケット30の変形が抑えられる。したがって、高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aに加わる衝撃荷重を軽減できる。
(1)インバータ17から衝撃荷重Fが加わった際に、第1足部34及び第2足部35の先端がボルト22,23の頭部22A,23Aに当接して、第1足部34及び第2足部35によりブラケット部33が支えられた状態となる。そのため、インバータ17からの衝撃荷重Fに対する保護ブラケット30の変形が抑えられる。したがって、高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aに加わる衝撃荷重を軽減できる。
(2)取付プレート21におけるボルト22,23が締結された部分は、その直下から台座部15Aにより下支えされているため、同取付プレート21における他の部分よりも剛性が高くなっている。そのため、第1足部34及び第2足部35とボルト22,23の頭部22A,23Aとの当接を通じて支持可能な荷重が大きくなり、ポンプ部20Aに加わる衝撃荷重の軽減効果が大きくなる。
(3)第1足部34及び第2足部35の先端がボルト22,23の頭部22A,23Aにそれぞれ接触した状態で保護ブラケット30が組み付けられている場合には、次の問題が生じる虞がある。すなわち、このように保護ブラケット30を組み付けた場合には、保護ブラケット30等の寸法公差のため、第1足部34及び第2足部35の先端とボルト22,23の頭部22A,23Aとの接触状態にばらつきが生じてしまう。そのため、衝撃荷重Fが加わった際に、第1足部34及び第2足部35の先端がボルト22,23の頭部22A,23Aから滑り落ちてしまう等して、荷重を支え切れなくなる虞がある。その点、本実施形態では、第1足部34及び第2足部35の先端とボルト22,23の頭部22A,23Aとが適度な距離D1,D2だけ離れた状態で保護ブラケット30が組み付けられている。そのため、衝撃荷重Fが加わった際に第1足部34及び第2足部35によりブラケット部33を支えて保護ブラケット30の変形を、ひいては高圧燃料ポンプ20のポンプ部20Aに加わる衝撃荷重を、より確実に軽減できる。
(4)第1足部34及び第2足部35の先端がボルト22,23の頭部22A,23Aにそれぞれ接触した状態で保護ブラケット30が組み付けられている場合には、次の問題も生じる虞がある。すなわち、このときのボルト22,23の頭部22A,23Aには第1足部34及び第2足部35の先端からの押圧が常時加わった状態となる。そして、その押圧により、ボルト22,23が緩む虞がある。その点、本実施形態では衝撃荷重Fが加わっていないときには、第1足部34及び第2足部35の先端がボルト22,23の頭部22A,23Aから離間した状態で保護ブラケット30が組み付けられており、上記のようなボルト22,23の緩みが生じない。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、第1足部34及び第2足部35の2つの足部を設けるようにしていたが、足部を1つだけ設けるようにしてもよい。また、高圧燃料ポンプ20の締結用のボルトが3つ以上設けられている場合には、足部の数を3つ以上とすることもできる。
・上記実施形態では、第1足部34及び第2足部35の2つの足部を設けるようにしていたが、足部を1つだけ設けるようにしてもよい。また、高圧燃料ポンプ20の締結用のボルトが3つ以上設けられている場合には、足部の数を3つ以上とすることもできる。
・上記実施形態では、高圧燃料ポンプ20の取付プレート21を介して保護ブラケット30がエンジン本体11に固定されていたが、取付プレート21を介さずに保護ブラケット30をエンジン本体11に直接固定するようにしてもよい。そうした場合には、高圧燃料ポンプ20の取付プレート21は省略可能である。
10…エンジンルーム、11…エンジン本体、12…シリンダブロック、13…オイルパン、14……シリンダヘッド、15…カムハウジング、16…ヘッドカバー、17…インバータ、18A,18B…カムシャフト、20…高圧燃料ポンプ、20A…ポンプ部、21…取付プレート、22,23…ボルト、22A,23A…頭部、30…保護ブラケット、31…基部、32…ボルト、33…ブラケット部、34…第1足部、35…第2足部。
Claims (1)
- エンジン本体から突出した状態で同エンジン本体にボルトにより固定された高圧燃料ポンプを保護するためのポンプ保護構造であって、
前記エンジン本体に固定された基部と、前記基部から立ち上げられた板状のブラケット部と、前記ブラケット部から突出されて前記ボルトの頭部の上方の位置まで延びる棒状の足部と、を有しており、かつ前記足部の先端が前記ボルトの頭部から離間した状態で前記エンジン本体に組み付けられた保護ブラケットを備えている
ポンプ保護構造。
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JP2019127368A JP2021011863A (ja) | 2019-07-09 | 2019-07-09 | ポンプ保護構造 |
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JP (1) | JP2021011863A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6990795B1 (ja) * | 2021-01-28 | 2022-01-12 | 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 | 室内機及び室外機 |
-
2019
- 2019-07-09 JP JP2019127368A patent/JP2021011863A/ja active Pending
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