JP2021008726A - ロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作性に優れたロック機構を提供する。【解決手段】係止入力位置と解除入力位置との間を回動するロータ2と、ノブ回動軸4Aに対して径方向外側にある押圧部と、通常位置と解除操作位置との間を回動するノブ4と、一対のロッド接続部の一方および他方に各々に接続される一対のロッドを有し、ロータ2の回動に伴って係止状態と解除状態との間を状態変化する係止部、ロータ2を係止入力位置に付勢するロータ付勢部材と、ノブ4を通常位置に付勢するノブ付勢部材と、を具備し、ノブ4が通常位置から解除操作位置まで回動する開操作時に、ノブ4の押圧部がロータ2の受圧面R上を摺動しつつ受圧面Rを押圧して、ロータ2を係止入力位置から解除入力位置に回動させ、(A)≧0.8×(B)である、ロック機構1。(A)受圧面Rにおける押圧部の摺動軌跡を、ロータ2の軸直方向断面上に投影した長さ、(B)押圧部が実際に位置変化した長さ。【選択図】図3

Description

本発明は対象物をロックするためのロック機構に関する。
対象物をロックするためのロック機構としては従来から種々のものが知られている。例えば、車両のグローブボックスに搭載されるロック機構として、サイドロック式または閂式のロック機構が知られている(例えば、特許文献1参照)。本明細書においては、必要に応じて、グローブボックス用のサイドロック式のロック機構を、グローブボックスのサイドロック機構、または単にサイドロック機構と称する。
グローブボックスは、車両のインストルメントパネルに取付けられ、当該インストルメントパネルに設けられた開口を閉じる閉位置と、当該開口を開く開位置との間を状態変化する。サイドロック機構は、グローブボックスに取付けられ、グローブボックスを閉位置にロックする。
より具体的には、サイドロック機構は、一対のロッドと、当該ロッドを係止位置と解除位置との間で状態変化させるためのロータと、ロータを操作するためのノブとを有する。ロータおよびロッドはグローブボックスにおけるリッドの裏面に配置され、ノブは当該リッドの表面に露出する。
このようなサイドロック機構においては、係止位置にあるロッドが、インストルメントパネルにおいてリッドの両サイドに設けられた係止受け部と係止することで、グローブボックスを閉位置にロックする。また、このとき、ユーザーの操作によりノブが位置変化し、それに伴いロータが回動することで、ロッドもまた係止位置から解除位置に位置変化する。すると、ロッドと係止受け部との係止が解除されて、グローブボックスのロックが解除される。つまり、このときグローブボックスは、開位置に状態変化可能となる。
特開2007−100343号公報
上記した特許文献1に紹介されているサイドロック装置では、グローブボックスに支持されたノブを回動させることでロータを回動させる。これにより、ロッドが傾動しつつスライドして、係止位置から解除位置に状態変化する。
この種のサイドロック機構において、ロッドの状態変化量とノブの状態変化量とは密接に関与する。グローブボックス等の対象物を信頼性高くロックし、かつ、当該ロックを信頼性高く解除するためには、ロッドの状態変化量はある程度大きいことが要求される。これに対して、ユーザーに操作されるノブには、場合によっては、状態変化量があまり大きくないことが要求される。
例えば、ユーザーに操作される都合上、ノブはグローブボックス等の対象物の表面に露出するため、意匠性等の観点から、ノブの小型化が要求されている。
特許文献1に紹介されているような回動型のノブであれば、ノブを小型化する場合には、充分な状態変化量を確保するために、ノブの回動角度を大きくする必要がある。この場合、ノブの操作に要するユーザーの動作量が増大し、サイドロック機構の使用感が損なわれる虞がある。
本発明の発明者は、ノブの状態変化量が小さくてもロッドの状態変化量を充分に確保できるよう、ロック機構の動作性を向上させることを志向した。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、動作性の向上したロック機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のロック機構は、
ロータ回動軸と、前記ロータ回動軸に対して径方向の外側にある一対のロッド接続部と、前記ロータ回動軸に対して径方向の外側にある受圧面と、を有し、前記ロータ回動軸を中心として係止入力位置と解除入力位置との間を回動するロータと、
ノブ回動軸と、前記ノブ回動軸に対して径方向外側にある押圧部と、を有し、前記ノブ回動軸を中心として通常位置と解除操作位置との間を回動するノブと、
前記一対のロッド接続部の一方および他方に各々に接続される一対のロッドを有し、前記ロータの前記係止入力位置と前記解除入力位置との間の回動に伴って係止状態と解除状態との間を状態変化する係止部と、
前記ロータを前記係止入力位置に付勢するロータ付勢部材と、
前記ノブを前記通常位置に付勢するノブ付勢部材と、を具備し、
前記ノブが前記通常位置から前記解除操作位置まで回動する開操作時において、
前記ノブの前記押圧部が前記ロータの前記受圧面上を摺動しつつ前記受圧面を押圧して、前記ロータを前記係止入力位置から前記解除入力位置に回動させ、
下記(A)と(B)との関係が(A)≧0.8×(B)である、ロック機構である。
(A)前記受圧面における前記押圧部の摺動軌跡を、前記ロータの軸直方向断面上に投影した長さ、
(B)前記押圧部が実際に位置変化した長さ。
本発明のロック機構は動作性に優れる。
車両に搭載した実施例1のロック機構および当該ロック機構を具備するグローブボックスを模式的に表す説明図である。 実施例1のロック機構を分解した様子を模式的に表す説明図を図2である。 実施例1のロック機構におけるノブおよびロータの動作を模式的に表す説明図である。 実施例1のロック機構におけるノブおよびロータの動作を模式的に表す説明図である。 実施例1のロック機構におけるノブおよびロータの動作を模式的に表す説明図である。 実施例1のロック機構におけるノブおよびロータの動作を模式的に表す説明図である。 実施例1のロック機構におけるノブおよびロータの動作を模式的に表す説明図である。 実施例1のロック機構におけるノブおよびロータの動作の推移を模式的に表す説明図である。 実施例2のロック機構におけるノブおよびロータを説明する説明図である。 実施例2のロック機構におけるノブおよびロータを説明する説明図である。
本発明のロック機構におけるロータは、ロータ回動軸を中心として係止入力位置と解除入力位置との間を回動する回動型のロータである。ノブもまた、ノブ回動軸を中心として通常位置と解除操作位置との間を回動する回動型のノブである。
本発明のロック機構では、ノブが通常位置から解除操作位置まで回動する開操作時において、ノブの押圧部がロータの受圧面上を摺動しつつ受圧面を押圧して、ロータを係止入力位置から解除入力位置に回動させる。
ここで、ロータには一対のロッドが接続される。そして、当該一対のロッドを有する係止部は、ロータの係止入力位置と解除入力位置との間の回動に伴って、係止状態と解除状態との間を状態変化する。したがって、上記の開操作時にロータが係止入力位置から解除入力位置に回動すると、係止部は係止状態から解除状態に状態変化する。係止部が解除状態となると、ロック機構による対象物のロックが解除される。
本発明のロック機構においては、ノブの押圧部がロータの受圧面上を摺動しつつ受圧面を押圧する。このため、押圧部が受圧面上を摺動することで、ノブの回動により生じるトルクは受圧面に滑らかに伝達される。換言すると、本発明のロック機構においては、ノブの操作に過大な力を必要としない。
また、本発明のロック機構においては、下記(A)と(B)との関係が(A)≧0.8×(B)である。
(A)前記受圧面における前記押圧部の摺動軌跡を、前記ロータの軸直方向断面上に投影した長さ、
(B)前記押圧部が実際に位置変化した長さ。
(A)および(B)が上記の関係にあれば、押圧部の位置変化の大部分が受圧面上の摺動に費やされ、かつ、当該摺動の大部分がロータの回動に寄与し得るといえる。したがって、(A)と(B)との関係が(A)≧0.8×(B)である本発明のロック機構によると、ノブの操作に過大な力を必要とせず、かつ、ノブの操作により生じた力をロスなくロータの回動に変換できる。
よって、本発明のロック機構においては、例えばノブの回動角度が小さくても、ロータを充分に回動させ得るということができ、このような本発明のロック機構は動作性に優れるといい得る。
当該(A)と(B)との関係は、(A)≧0.8×(B)であれば良いが、(A)が(B)に近い値である程、ノブの操作により生じた力をロスなくロータに伝達されるといえる。このため当該(A)と(B)とのより好ましい関係として、(A)≧0.9×(B)、(A)≧0.95×(B)、(A)=(B)を挙げることができる。
なお、上記(A)の長さは、受圧面における押圧部の摺動軌跡の実寸ではなく、当該摺動軌跡をロータの軸直方向断面上に投影した長さである。このため、本発明のロック機構における押圧部は、ロータの受圧面上を摺動する際に、ロータの軸方向に位置変化しても良いし、ロータの軸方向に位置変化しなくても良い。押圧部がロータの軸方向に位置変化せず受圧面上を摺動する場合には、上記の(A)と(B)との関係を(A)=(B)に近づけることができ、ノブの操作により生じた力をよりロスなくロータに伝達し得る。
また、本発明のロック機構におけるノブの押圧部は、ロータの受圧面上を摺動するものであるが、当該押圧部と受圧面とは互いに相対的に摺動しても良い。つまり、押圧部におけるロータの受圧面との当接位置は、特定の点であっても良いが、ノブの回動に応じて徐々に変化しても良い。この場合、上記(B)については、押圧部における受圧面との接点をノブの回動角度毎にとり、得られた複数の接点を繋いだ線の長さを、「押圧部が実際に位置変化した長さ」とみなせばよい。
以下、本発明のロック機構を構成要素毎に説明する。
本発明のロック機構は、既述したグローブボックスのサイドロック機構に限らず、各種の対象物をロックするために使用することができる。
本発明のロック機構は、ロータ、ノブ、係止部、ロータ付勢部材およびノブ付勢部材を具備する。
ロータは、ロータ回動軸、受圧面および一対のロッド接続部を有し、ロータ回動軸を中心に回動する。ロータ回動軸はロータの回動中心を意味し、その形状は特に限定されない。例えば、ロータ回動軸は実際にシャフト状をなしても良いし、或いは孔状をなしても良い。受圧面およびロッド接続部は、ロータ回動軸に対して径方向の外側にある。したがって、ロータの回動と、受圧面およびロッド接続部の位置変化とは、互いに連動する。
ロッド接続部は、ロッドに接続される部分であれば良く、その接続方法は特に問わない。例えば、ロッドを軸支する等の方法でロッドに直接的に接続されても良い。または、ロッド接続部は、ロッドに設けられたギヤに噛合したり、ロッドに設けられた摺接面に摩擦係合したりする等の方法で、ロッドに接続されても良い。
ロータにおける一対のロッド接続部の位置は、ロータの回動角度、各ロッドの長さ、各ロッドの位置変化量等に応じて適宜適切に設定すれば良い。
受圧面は、ノブの押圧部が摺接する面である。当該受圧面は、ノブの押圧部からの押圧力を受け、ロータに回動方向の力を与え得る形状であれば良い。このような受圧面の形状は、ロータの軸直方向断面において、ロータ回動軸からの距離が徐変する形状と言い換えても良い。
なお、本明細書において「軸直方向」とは、軸方向に直交する方向を意味する。
ロータの軸直方向断面において、ロータ回動軸からの距離が遠い側の受圧面の一端部を第1端部とし、他端部を第2端部とする。第2端部とロータ回動軸との距離は、第1端部とロータ回動軸との距離よりも短い。そうすると、受圧面は、第1端部と第2端部との間に連続し、第1端部から第2端部に向けてロータ回動軸に対して近づく方向に延びるといえる。このような受圧面は、平面であっても良いし、曲面であっても良い。
ノブは、ノブ回動軸および押圧部を有し、ノブ回動軸を中心に回動する。ノブ回動軸は、上記したロータ回動軸と同様に、ノブの回動中心を意味し、その形状は特に限定されない。
押圧部はノブ回動軸に対して径方向外側にある。したがって、ノブの回動と、押圧部の位置変化とは互いに連動する。
ノブは、通常位置と、解除操作位置との間を回動する。ノブが通常位置から解除操作位置まで回動する開操作時において、ノブの押圧部がロータの受圧面上を摺動しつつ受圧面を押圧して、ロータを係止入力位置から解除入力位置に回動させる。したがって、開操作初期においてノブの押圧部は上記した受圧面の第1端部に当接し、その後、当該押圧部は受圧面上を第2端部に向けて摺動するといえる。
このように動作するノブの回動軸、すなわち、ノブ回動軸は、ロータ回動軸とは交差する方向に延びれば良い。
既述したように、ロータの軸直方向断面において、受圧面は、第1端部から第2端部に向けてロータ回動軸に対して近づく方向に延びる。このため押圧部は、開操作時に第1端部から第2端部に向けて受圧面上を摺動する際に、ロータ回動軸に近づくといえる。なお、押圧部とロータ回動軸との距離が近い場合には、押圧部とロータ回動軸との距離が遠い場合に比べて、押圧部の摺動長さに対するロータの回動角度を大きくすることが可能である。換言すると、押圧部とロータ回動軸との距離が近い場合には、押圧部の小さな動きでロータを大きく回動させることが可能である。
開操作時に押圧部がロータ回動軸に近づくと、押圧部の単位摺動長さあたりのロータの回動角度が大きくなり、それに伴って、係止部のロッドの位置変化量もまた大きくなる。この場合、特に押圧部がロータ回動軸の近くにある開操作の終期においては、押圧部の単位摺動長さあたりのロッドの位置変化量が非常に大きくなる。開操作の終期においてロッドが充分に位置変化することで、グローブボックスに代表される対象物のロックが信頼性高く解除される。
ここで、開操作時に押圧部がロータ回動軸に急に近づくと、押圧部の単位摺動長さあたりのロータの回動角度が急に大きくなり、ノブの荷重もまた急に大きくなって、ユーザーの操作感が損なわれる虞がある。しかし、受圧面を曲面、特に、曲率一定の弧面とすることで、ノブに作用する荷重は開操作の初期から終期にかけて線形的に上昇する。したがってこの場合には、ノブを操作するユーザーの操作感を損ねることもない。
よって、受圧部は、曲面状であるのが好ましく、曲率一定の弧面状であるのがより好ましいといい得る。
本発明のロック機構において、押圧部は、ノブ回動軸を中心とするノブの回動に伴い、位置変化する。押圧部は、開操作時において受圧面上を摺動してロータを回動させることができれば、如何なる方向に位置変化しても良いが、上記したように開操作の終期においてロータを大きく回動させることを考慮すると、押圧部は、開操作時においてロータ回動軸との距離が短くなる方向に向けて位置変化するのが好ましい。換言すると、開操作時において、押圧部は、ロータ回動軸に向けて位置変化するのが好ましい。
ところで、上記したようにノブ回動軸はロータ回動軸と交差する方向に延びるため、押圧部が位置変化する軌跡は、ロータの軸直方向断面に投影すると直線となる。開操作時において、押圧部がロータ回動軸に向けて位置変化するためには、当該直線はロータ回動軸を通るのが好ましい。
なお、ノブの回動軸の方向は特に限定されない。例えば本発明のロック機構がグローブボックスのサイドロック機構であり、ロッドが当該グローブボックスの両側に設けられた係止受け部と係止する場合、ノブの回動軸は、二つの係止受け部をむすぶ方向、つまり、ロッドの移動方向に対して平行な方向に延びても良いし、当該ロッドの移動方向に対して交差する方向に延びても良い。
係止部は、一対のロッドを有する。ロッドの一方は、ロータのロッド接続部の一方に接続され、ロッドの他方はロッド接続部の他方に接続される。ロータが回動すると、ロータに接続されている各ロッドもまた位置変化する。このロッドの位置変化により、係止部は状態変化するといえる。つまり係止部は、ロータの係止入力位置と解除入力位置との間の回動に伴うロッドの位置変化に因り、係止状態と解除状態との間を状態変化する。上記したサイドロック機構であれば、係止状態において各ロッドは各々対応する係止受け部と係止し、解除状態において各ロッドと係止受け部との係止が解除される。
一対のロッドは同形状であっても良いし、異なる形状であっても良い。また、上記したロッドの位置変化の様式は特に限定されない。例えばロッドがスライドすることで係止部が状態変化しても良いし、ロッドが回動することで係止部が状態変化しても良い。勿論、ロッドがスライドかつ回動することで係止部が状態変化しても良い。
ロータ付勢部材は、ロータを係止入力位置に付勢する。ロータ付勢部材によりロータが係止入力位置に付勢されることで、係止部もまた係止状態に付勢される。このため係止部による対象物のロックは安定して維持される。
ロータ付勢部材は、ロータを係止入力位置に付勢できるものであれば良い。このようなロータ付勢部材としては、例えば、ねじりコイルバネやつる巻きバネ等の公知の付勢部材を用いれば良い。ロータ付勢部材は、ロータに取付けられても良いが、係止部に取付けられても良い。係止部を付勢することで、間接的に、ロータを付勢することが可能なためである。
一方、ノブ付勢部材は、ノブを通常位置に付勢する。上記した開操作時において、ノブは通常位置から解除操作位置に回動するが、その後、ノブはノブ付勢部材によって通常位置に戻され、再度解除操作位置に向けて回動可能となる。
ノブ付勢部材は、ノブを通常位置に付勢できるものであれば良く、上記したロータ付勢部材と同様に、ねじりコイルバネやつる巻きバネ等の公知の付勢部材を用いれば良い。
以下、具体例を挙げて本発明のロック機構を説明する。
(実施例1)
実施例1のロック機構は、グローブボックスのサイドロック機構である。
車両に搭載した実施例1のロック機構および当該ロック機構を具備するグローブボックスを模式的に表す説明図を図1に示す。実施例1のロック機構を分解した様子を模式的に表す説明図を図2に示す。実施例1のロック機構におけるノブおよびロータの動作を模式的に表す説明図を図3〜図7に示す。実施例1のロック機構におけるノブおよびロータの動作の推移を模式的に表す説明図を図8に示す。
以下、上、下、左、右、前、後とは、図1および図2に示す上、下、左、右、前、後を意味するものとする。
なお、図3、図5および図6は、実施例1のロック機構を前側から見た様子を表し、図4および図7は実施例1のロック機構を上側から見た様子を表す。ロータ回動軸は前後方向に延びるため、図3、図5および図6における各要素の位置関係は、ロータの軸直方向断面における各要素の位置関係と同じである。
したがって、以下必要に応じて、図3、図5および図6をロータの軸直方向断面を表す図とみなす場合がある。
図2において、実施例1のロック機構を構成する各要素は、当該ロック機構におけるノブが通常位置にあり、ロータが係止入力位置にある時と同様に配置されている。
さらに、図3は、ノブが通常位置にあり、ロータが係止入力位置にある実施例1のロック機構を表す。また図6は、ノブが解除操作位置にあり、ロータが解除入力位置にある実施例1のロック機構を表す。図5は、ノブが通常位置と解除操作位置との間のノブ所定位置にあり、ロータが係止入力位置と解除入力位置との間のロータ所定位置にある実施例1のロック機構を表す。図4は、図3に示すようにノブが通常位置にあり、ロータが係止入力位置にある実施例1のロック機構を、A−A位置で切断した様子を表す。図7は、図6に示すようにノブが解除操作位置にあり、ロータが解除入力位置にある実施例1のロック機構を、A−A位置で切断した様子を表す。
図1に示すように、実施例1のロック機構が搭載されたグローブボックス90は、車両のインストルメントパネル91に取付けられる。グローブボックス90のリッド92は車室内94に露出する。なお、図1に示す閉位置において、リッド92は表面を後に向け、裏面を前に向ける。
実施例1のロック機構1は、図2に示すロータ2、ノブ4、係止部6、ベース7、ロータ付勢部材80およびノブ付勢部材85を具備する。
ロータ2、ノブ4、係止部6、ロータ付勢部材80およびノブ付勢部材85は、何れも、ベース7に直接的または間接的に取付けられる。ベース7は、グローブボックス90のリッド92における前側の面(つまり裏面)に取付けられる。図1に示すように、リッド92には窓部92Wが設けられており、ベース7における後側の面に取付けられたノブ4は、当該窓部92Wを通じてリッド92における後側の面(つまり表面)に露出する。
図2に示すように、ベース7は、後方に開口する略箱状をなし、ノブ軸支部70、付勢支持部71およびロータ軸支部72を有する。
ノブ軸支部70は、上下方向に配列する一対のノブ軸支孔70Hを有する。一方のノブ軸支孔70Hは、ベース7の上壁7Uを上下に貫通する。他方のノブ軸支孔70Hは、ベース7の下壁7Lを上下に貫通する。
付勢支持部71は、ベース7の底壁7Bの後面から後方に向けて突起するリブ状をなす。付勢支持部71には、つる巻きバネ状のノブ付勢部材85が装着される。
ロータ軸支部72は、ベース7の底壁7Bの前面から前方に向けて突起するシャフト状をなす。
ロータ2は、略円筒状のロータ軸孔部20と、ロータ軸孔部20に対して軸直方向に延びる略板状の第1腕部21、第2腕部22および受圧部23を有する。
第1腕部21および第2腕部22は長尺状をなし、受圧部23は弧面を有する略扇形状をなす。
第1腕部21は、その突出端部を略上方に向ける。第2腕部22は、その突出端部を略下方に向ける。
第1腕部21の突出端部には前方に向けて突起するシャフト状の第1ロッド接続部21Cが設けられている。第2腕部22の突出端部には前方に向けて突起するシャフト状の第2ロッド接続部22Cが設けられている。第1ロッド接続部21Cおよび第2ロッド接続部22Cは、本発明のロック機構1におけるロッド接続部に相当する。
ロータ軸孔部20がベース7のロータ軸支部72に装着されることで、ロータ2はベース7に軸支される。ロータ軸孔部20の軸心がロータ2の回動中心すなわちロータ回動軸2Aとなる。
なお、ロータ軸孔部20にはロータ付勢部材80が装着される。ロータ付勢部材80はねじりコイルばね状をなし、その一端がロータ軸孔部20に固定される。ロータ付勢部材80の他端はベース7に固定される。
受圧部23は、弧面を右方かつ下方に向ける。受圧部23の弧面は、本発明のロック機構1における受圧面23Rに相当する。図3に示すように、受圧面23Rの一端部である第1端部23Fは、他端部である第2端部23Sに比べて、ロータ回動軸2Aからの距離が遠い。したがって、受圧面23Rは、第1端部23Fから第2端部23Sに向けてロータ回動軸2Aに対して近づく方向に延びる。弧面である受圧面23Rの曲率は、当該受圧面23Rの各位置において略一定である。
図2に示すように、ノブ4は、操作桿40、一対のノブ軸部41、押圧部43およびシリンダ取付部44を有する。
操作桿40は、長尺の略板状をなし、その長手方向を左右に向ける。
各ノブ軸部41はシャフト状をなす。一方のノブ軸部41は操作桿40の上壁40Uから上方に延びる。一方のノブ軸部41は操作桿40の下壁40Lから下方に延びる。各ノブ軸部41が各々対応するノブ軸支部70に挿入されることで、ノブ4はベース7に軸支される。ノブ軸部41の軸心がノブ4の回動中心すなわちノブ回動軸4Aとなる。
なお、ノブ軸部41は、操作桿40の長手方向における中心線よりもやや右側に偏って配置されている。ベース7のロータ軸支部72はノブ軸支部70よりも左側に配置されているため、ベース7に取付けられたときにノブ4はロータ2よりもやや右側で軸支される。
押圧部43は、操作桿40の前面から前方に向けて突起する。図3に示すように、押圧部43は尖端形状を有し、その尖端部を左方に向ける。
なお、実施例1のロック機構1では、ノブ4がノブ回動軸4Aを中心に回動すると、図3、図5および図6に示すように、ノブ4の押圧部43は、ロータ回動軸2Aの軸直方向断面においてロータ回動軸2Aを通る直線LA上を位置変化する。
図2に示すように、ノブ付勢部材85はベース7の付勢支持部71に装着される。当該ノブ付勢部材85の後端は、操作桿40の前面に設けられている図略の付勢受け部に当接する。したがって、ノブ付勢部材85はノブ4とベース7との間に介在する。付勢受け部はノブ回動軸4Aよりも右側にある。ユーザーが操作桿40の左端を後側に引くと、ノブ4がノブ回動軸4Aを中心に回動し、ノブ付勢部材85は付勢受け部によって前側に押圧される。したがって、このときノブ付勢部材85は圧縮して付勢力を蓄積する。当該付勢力によって、ノブ付勢部材85はノブ4を図2に示す通常位置に付勢する。
係止部6は、第1ロッド61および第2ロッド62を有する。第1ロッド61および第2ロッド62は略左右方向に延びるロッド状をなし、第2ロッド62の長手方向の長さは、第1ロッド61の長手方向の長さよりも長い。第2ロッド62は第1ロッド61の左側に配置されている。
第1ロッド61の左端部には貫通孔状をなす第1接続受け部61Rが設けられている。当該第1接続受け部61Rは第1ロッド接続部21Cを軸支する。また、第2ロッド62の右端部には貫通孔状をなす第2接続受け部62Rが設けられている。当該第2接続受け部62Rは第2ロッド接続部22Cを軸支する。したがって、第1ロッド61はロータ2の第1ロッド接続部21Cに接続され、第2ロッド62はロータ2の第2ロッド接続部22Cに接続される。
なお、図示しないが、リッド92には第1ロッド61および第2ロッド62をガイドするガイド部が設けられている。当該ガイド部にガイドされて、第1ロッド61および第2ロッド62は、リッド92に対して僅かに回動または傾動しつつ左右にスライドする。
さらに、操作桿40にはシリンダ取付部44が設けられている。シリンダ取付部44は、前後方向に貫通する略筒状をなす。シリンダ取付部44には、キーシリンダ95(図4)が取付けられる。詳細については割愛するが、キーシリンダ95にキーを挿し込み回転させることで、ノブ4の回動を規制することが可能である。
以下、実施例1のロック機構1の動作を説明する。
リッド92が図1に示す閉位置にある時に、ロック機構1のノブ4はノブ付勢部材85に付勢されており、図2、図3および図4に示す通常位置にある。ロータ2はロータ付勢部材80に付勢されており、図2、図3および図4に示す係止入力位置にある。
このとき、ロータ2は図2中時計回り方向に付勢されるため、第1ロッド61はロータ2の第1ロッド接続部21Cによって右側に押圧され、第2ロッド62はロータ2の第2ロッド接続部22Cによって左側に押圧される。係止部6は、第1ロッド61の先端がリッド92の右方に突出し第2ロッド62の先端がリッド92の左方に突出する係止状態となる。第1ロッド61の先端および第2ロッド62の先端は、各々、インストルメントパネル91におけるリッド92の左右側方の位置に設けられた係止受け部96と係止する。よってリッド92はロック機構1によって閉位置にロックされる。
なおこのとき、図3および図4に示すように、ノブ4の押圧部43は第1端部23F側においてロータ2の受圧面23Rに当接する。
ユーザーがノブ4の操作桿40の左側部分を後側に引くと、ノブ4は、ノブ回動軸4Aを中心として回動して、その左端を後方(図3における紙面奥側方向)に右端を前方(図3における紙面手前側方向)に向ける。
すると、ノブ4の押圧部43は、ロータ2の受圧面23Rを右側から左側に向けて押圧する。既述したように、ノブ4の押圧部43は、ロータ回動軸2Aの軸直方向断面においてロータ回動軸2Aを通る直線LA上を位置変化するため、このときノブ4はロータ2の受圧面23Rをロータ回動軸2Aに向けて押圧するともいえる。
ロータ2の受圧面23Rは、第1端部23F側から第2端部23S側に向けてロータ回動軸2Aに近づく方向に傾斜している。このため、押圧部43によって受圧面23Rを押圧されたロータ2は、図3中時計回り(図2中では反時計回り)に回動する。このとき押圧部43は、図3、図5および図6に示すように、受圧面23R上を第1端部23F側から第2端部23S側に向けて摺動する。
ロータ2が図3中時計回り、つまり図2中の反時計回りに回動すると、ロータ2の第1ロッド接続部21Cは左方に位置変化し、第2ロッド接続部22Cは右方に位置変化する。このため、図2に示す第1ロッド61は左側に、第2ロッド62は右側に、各々位置変化する。このため係止部6は、第1ロッド61の先端および第2ロッド62の先端がリッド92の内側に引き込まれた解除状態に状態変化する。これにより第1ロッド61の先端および第2ロッド62の先端と図1に示す係止受け部96との係止が解除され、ロック機構1によるリッド92のロックが解除される。
なお、実施例1のロック機構1における係止部6と係止受け部96との係止は、実際には、係止部6が図5に示す係止状態と解除状態との間の所定状態にまで状態変化した時点で解除される。つまり、ノブ4は図3に示す通常位置から図6に示す解除操作位置にまで回動し、ロータ2は図3に示す係止入力位置から図6に示す解除入力位置にまで回動し、これにより、係止部6は図3に示す係止状態から図6に示す解除状態にまで状態変化するが、これら各要素が図6に示す状態に到達する前に、係止部6の第1ロッド61および第2ロッド62は係止受け部96から脱離する。換言すると、実施例1のロック機構1においては、係止部6による係止が解除されたあとも、ノブ4、ロータ2および係止部6が、所定量、位置変化または状態変化する。こうすることで、実施例1のロック機構1においては、係止部6を信頼性高く解除状態にまで状態変化させ得る。
図8に示すように、実施例1のロック機構1を開操作する際に、開操作初期から開操作終期にかけて、押圧部43は、ノブ回動軸4Aを中心とする円弧上を位置変化する。このとき押圧部43は、ロータ2に対しては、受圧面23R上を第1端部23Fから第2端部23Sに向けて摺動する。より具体的には、押圧部43は受圧面23R上を、図3に示す第1当接点23FPから図3および図6に示す第2当接点23SPまで、摺動する。
ロータ2の軸直方向断面上では、受圧面23R上における押圧部43の摺動軌跡は、図3に示されるように、受圧面23Rを軸直方向に切断した曲線のうち、第1当接点23FPから第2当接点23SPまでの区間となる。
ここで、実施例1のロック機構1では、押圧部43における受圧面23Rとの当接位置もまた、開操作時に徐々に変化する。したがって、実施例1のロック機構1では、受圧部23と押圧部43とが互いに相対的に摺動するともいえる。このため、ノブ4の回動に伴い押圧部43はロータ回動軸2Aの軸方向と交差する方向に位置変化するものの、押圧部43における受圧面23Rとの当接位置は、実質的に、ロータ2の軸直方向断面上に固定される。
したがって、実施例1のロック機構1においては、
(A)受圧面23Rにおける押圧部43の摺動軌跡をロータ2の軸直方向断面上に投影した長さ(つまり、図3に示す受圧面23Rの第1当接点23FPから第2当接点23SPまでの長さ)と、
(B)押圧部43が実際に位置変化した長さとは、ほぼ(A)=(B)の関係となる。
つまり、実施例1のロック機構1では、ノブ4が回動するほぼ全区間において、ノブ4の押圧部43がロータ2の受圧面23Rを押圧し、ロータ2を回動させる。このため、実施例1のロック機構1によると、ノブ4の回動がロータ2の回動にロスなく変換され、ロータ2を効率良く回動させることができ、ひいては係止部6を効率良く状態変化させることができる。
さらに、ノブ4の押圧部43がロータ2の受圧面23R上を摺動することで、ノブ4の操作に過大な力を必要としない。
さらに、実施例1のロック機構1では、開操作時において押圧部43はロータ回動軸2Aに向けて位置変化する。特に、実施例1のロック機構1における押圧部43は、ロータ回動軸2Aの軸直方向断面においてロータ回動軸2Aを通る直線LA上を位置変化する。このためノブ4の押圧部43とロータ回動軸2Aとの距離は、図3、図5および図6に示すように、開操作の初期から終期に向けて近くなる。このため、押圧部43の位置変化量に対するロータ2の位置変化量、つまり、つまりノブ4の回動角度に対するロータ2の回動角度は、開操作の初期においては比較的小さく、開操作の終期においては比較的大きくなる。
よって、実施例1のロック機構1によると、係止部6を、解除状態になるまでしっかりと動作させることができ、開操作によってグローブボックス90のロックが信頼性高く解除される。
以上の協働により、実施例1のロック機構1は動作性に優れる。
また、上記したように、実施例1のロック機構1は、開操作時においてノブ4の押圧部43がロータ回動軸2Aに向けて位置変化するものであるため、開操作の終期にロータ2が大きく回動する。しかし、実施例1のロック機構1におけるロータ2の受圧面23Rは弧面となっている。特に、第1当接点23FPから第2当接点23SPまでの区間において、受圧面23Rの曲率は一定である。このことにより、実施例1のロック機構1において、ノブ4に作用する荷重は、開操作の初期から終期にかけて線形的に上昇する。このため、実施例1のロック機構1では、操作荷重が急激に重くなる等の不具合がなく、実施例1のロック機構1は操作感にも優れるといえる。
(実施例2)
実施例2のロック機構は、ノブの形状、ロータの形状、および押圧部と受圧面との位置関係以外は、実施例1のロック機構と概略同じである。
実施例2のロック機構におけるノブおよびロータを説明する説明図を図9および図10に示す。なお、図9および図10は、実施例1の図3、図5および図6と同様に、実施例2のロック機構を前側から見た様子を表す。当該図9、図10における各要素の位置関係は、図3、図5および図6と同様に、ロータの軸直方向断面における各要素の位置関係と同じであるため、実施例2においても、必要に応じて、図9および図10をロータの軸直方向断面を表す図とみなす。
図9に示すように、実施例2のロック機構1において、ノブ4の押圧部43はその尖端部を左方に向ける。ロータ2の受圧面23Rは、ロータ回動軸2Aの右側かつ下側にあり、第1端部23Fは第2端部23Sよりも右側かつ下側にある。
図9に示すノブ4の通常位置において、ロータ2の第1ロッド接続部21Cは下側かつ右側を向き、第2ロッド接続部22Cは上側かつ左側を向く。第1ロッド接続部21Cが第1ロッド61の第1接続受け部61Rに接続され、第2ロッド接続部22Cが第2ロッド62の第2接続受け部62Rに接続される点は実施例1と同様である。
なお、実施例2のロック機構1における押圧部43は、実施例1のロック機構1における押圧部43と同様に、ノブ4の通常位置において受圧面23R上の第1当接点23FPに当接する。図示しないが、ノブ4の解除操作位置において、押圧部43は受圧面23R上の第2当接点23SPに当接する。
また、実施例2のロック機構1においても、
(A)受圧面23Rにおける押圧部43の摺動軌跡をロータ2の軸直方向断面上に投影した長さ(つまり、図9に示す受圧面23Rの第1当接点23FPから第2当接点23SPまでの長さ)と、
(B)押圧部43が実際に位置変化した長さとは、ほぼ(A)=(B)の関係となる。
実施例2のロック機構1は、ノブ4およびロータ2の形状が実施例1のロック機構1とは異なるものの、実施例1のロック機構1と同様に、開操作時においてノブ4の押圧部43が受圧面23R上を摺動して受圧面23Rを押圧する。
また、上記(A)、(B)の関係はほぼ(A)=(B)となる。
このため、実施例2のロック機構1は実施例1のロック機構1と同様に動作性に優れるといい得る。
また、実施例2のロック機構1においても、実施例1のロック機構1と同様に、受圧面23Rは曲率一定の弧面状をなす。このため、実施例2のロック機構1もまた操作感に優れる。
ところで、弧面状をなす受圧面23Rの曲率は、ノブ4の回動角度や、ロータ2の回動角度を勘案して設計するのが良いと考えられる。ノブ4の回動角度には、ノブ4の形状や大きさに応じた適切な範囲が定められる場合があり、ロータ2の回動角度にもまた、当該ロータ2に従動する第1ロッド61や第2ロッド62の位置変化量に応じた適切な範囲が定められる場合があるためである。
ノブ4における押圧部43の移動軌跡は、ノブ4の形状およびノブ4の回動角度に応じて決定される。実施例2のロック機構1におけるロータ2の軸直方向断面上に、押圧部43の移動軌跡を投影すると、図10に示すように、当該移動軌跡はロータ回動軸2Aよりも下側の直線LL上を通る。
当該移動軌跡上において、ノブ4が通常位置にある時の押圧部43の位置をN、ノブ4が解除操作位置にある時の押圧部43の位置をO、ノブ4が通常位置と解除操作位置との間のノブ所定位置にある時の押圧部43の位置をHとすると、押圧部43は当該移動軌跡上においてN→H→Oの順に移動するといえる。また、直線LL上において、通常位置からノブ所定位置までの押圧部43の移動量は図10中のL1であり、通常位置から解除操作位置までの押圧部43の移動量は図10中のL2である。
ここで、ノブ4が通常位置にあるときにロータ2は係止入力位置にある。ノブ4が解除操作位置にあるときに、ロータ2は解除入力位置にある。また、ノブ4が上記のノブ所定位置にある時に、ロータ2は係止入力位置と解除入力位置との間のロータ所定位置にある。
押圧部43が図10中の直線LL上をNからHにまで長さL1だけ位置変化する際に、ロータ2は、係止入力位置からロータ所定位置にまで回動角度θ1だけ回動するといえる。また、押圧部43が図10中の直線LL上をNからOにまで長さL2だけ位置変化する際に、ロータ2は、係止入力位置から解除入力位置にまで回動角度θ2だけ回動するといえる。
上記した直線LLならびに押圧部43の位置N、HおよびOを、ロータ回動軸2Aに向けて上方にスライドさせて、ロータ回動軸2Aを通る直線LLならびにこれに対応する押圧部43の位置N’、H’およびO’を得る。
そして、上記のH’を、ロータ回動軸2Aを中心として、係止入力位置からロータ所定位置までのロータ2の回動角度θ1だけ回動させてH’’とする。また、上記のO’を、ロータ回動軸2Aを中心として、係止入力位置から解除入力位置までのロータ2の回動角度θ2だけ回動させて、O’’とする。
N’、H’’およびO’’を曲線で滑らかに繋ぎ、当該曲線を含む曲面を、ロータ2の受圧面23Rとする。
以上の方法で設計された実施例2のロック機構1における受圧面23Rは、ノブ4の回動量に応じて、係止部6に必要とされる状態変化量に応じた充分な角度で、ロータ2を回動させ得る。
なお、特に説明しないが、実施例1のロック機構1における受圧面23Rも同様の方法で設計されたものである。
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態を含む本明細書に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
1:ロック機構 2:ロータ
2A:ロータ回動軸
21C:第1ロッド接続部(ロッド接続部)
22C:第2ロッド接続部(ロッド接続部)
23R:受圧面 4:ノブ
4A:ノブ回動軸 43:押圧部
6:係止部 61:第1ロッド(ロッド)
62:第2ロッド(ロッド) 80:ロータ付勢部材
85:ノブ付勢部材 90:グローブボックス

Claims (4)

  1. ロータ回動軸と、前記ロータ回動軸に対して径方向の外側にある一対のロッド接続部と、前記ロータ回動軸に対して径方向の外側にある受圧面と、を有し、前記ロータ回動軸を中心として係止入力位置と解除入力位置との間を回動するロータと、
    ノブ回動軸と、前記ノブ回動軸に対して径方向外側にある押圧部と、を有し、前記ノブ回動軸を中心として通常位置と解除操作位置との間を回動するノブと、
    前記一対のロッド接続部の一方および他方に各々に接続される一対のロッドを有し、前記ロータの前記係止入力位置と前記解除入力位置との間の回動に伴って係止状態と解除状態との間を状態変化する係止部と、
    前記ロータを前記係止入力位置に付勢するロータ付勢部材と、
    前記ノブを前記通常位置に付勢するノブ付勢部材と、を具備し、
    前記ノブが前記通常位置から前記解除操作位置まで回動する開操作時において、
    前記ノブの前記押圧部が前記ロータの前記受圧面上を摺動しつつ前記受圧面を押圧して、前記ロータを前記係止入力位置から前記解除入力位置に回動させ、
    下記(A)と(B)との関係が(A)≧0.8×(B)である、ロック機構。
    (A)前記受圧面における前記押圧部の摺動軌跡を、前記ロータの軸直方向断面上に投影した長さ、
    (B)前記押圧部が実際に位置変化した長さ。
  2. 前記開操作時において、前記押圧部は前記ロータ回動軸に向けて位置変化する、請求項1に記載のロック機構。
  3. 前記受圧面は曲面状をなす、請求項1または請求項2に記載のロック機構。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のロック機構を具備する、グローブボックスのサイドロック機構。
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