JP7283432B2 - 操作ノブ - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に紹介されているサイドロック機構は、サイドロック式または閂式と呼ばれる方式により、蓋体をロックする。一般的なグローブボックスは、車両のインストルメントパネルに取付けられ、当該インストルメントパネルに設けられた開口を閉じる閉位置と、当該開口を開く開位置との間を状態変化する。上記のサイドロック機構によるとグローブボックスを閉位置にロックすることが可能である。
このようなサイドロック機構においては、係止位置にあるロッドが、インストルメントパネルにおいてリッドの両サイドに設けられた係止受け部と係止することで、グローブボックスを閉位置にロックする。また、このとき、ユーザーが操作ノブを回動操作し、それに伴ってロータが回動することで、ロッドもまた係止位置から解除位置に位置変化する。すると、ロッドと係止受け部との係止が解除されて、グローブボックスのロックが解除され、グローブボックスは開位置に状態変化可能となる。つまり、上記のサイドロック機構は、操作ノブを回動操作することによって開駆動される。
ところで、回動軸から操作端までの距離の長い、所謂長尺状の操作ノブにおいては、回動操作時に操作ノブが撓んだり、操作ノブの回動軸付近の部分に過大な応力が作用したりする場合がある。操作ノブの厚さを増し操作ノブの剛性を高めれば、上記の不具合は解消すると考えられる。しかしこの場合、操作ノブが枢支されるリッドの表面と操作ノブの裏面との隙間が狭くなり、当該隙間に指を差し込み難くなるために、ユーザーが操作ノブの操作端を操作し難くなる問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、剛性に優れかつ操作性にも優れる操作ノブを提供することを目的とする。
長手方向の一端に操作端を有するノブ基体と、
前記ノブ基体の裏面側に設けられ、前記長手方向に直交する幅方向にその軸方向を向ける回動軸と、
前記ノブ基体の裏面から突出し、前記長手方向に延び、前記幅方向に間隔をおいて配置される一対の立壁と、を具備し、
前記一対の立壁は、前記回動軸から前記操作端までの前記長手方向における区間の70%以上において、前記回動軸側から前記操作端側に向けてその間隔が広がる形状をなす、操作ノブである。
長手方向の一端に操作端を有するノブ基体と、
前記ノブ基体の裏面側に設けられ、前記長手方向に直交する幅方向にその軸方向を向ける回動軸と、
前記ノブ基体の裏面から突出し、前記長手方向に延び、前記幅方向に間隔をおいて配置される一対の立壁と、を具備する。
このため、操作端近傍における立壁同士の距離は充分に広くなり、操作端近傍において操作ノブの裏面側にはユーザーが指を差し込むのに充分な隙間が確保される。これにより、本発明の操作ノブは、優れた剛性と優れた操作性とを両立し得る。
以下、本発明の操作ノブを構成要素毎に説明する。
本発明の操作ノブの材料は特に限定しないが、後述するように、樹脂成形品である場合に、本発明の操作ノブは特に優れた効果を発揮する。
また、操作ノブの剛性向上を考慮すると、回動軸側において当該立壁は回動軸よりも裏側に突出するのが好ましい。換言すると、立壁の突出端部は、回動軸よりもさらに裏側にあるのが好ましい。
このように、幅方向における一対の立壁の間隔は、回動軸付近においては比較的狭い。この一対の立壁の幅方向における位置関係を、操作ノブの長手方向全体に適用すると、操作端付近における操作ノブの裏面側においても、一対の立壁が比較的狭い間隔で存在することになる。この場合、当該操作ノブの裏面側に、ユーザーが指を差し込むのに充分な隙間を形成するのは困難である。
以下、必要に応じて、一対の立壁における、回動軸から操作端までの長手方向における区間を基準区間と称し、当該基準区間において一対の立壁が末広がり形状となる区間を拡大区間と称する。
また、一対の立壁の間隙は、基準区間の操作端側の端部において最大となるのも好ましい。
射出成形法、射出プレス成形法等の一般的な樹脂成形法においては、成形型のキャビティに溶融または軟化した流動樹脂材料を注入し、当該流動樹脂材料を冷却し硬化することで、樹脂成形品を得る。成形型には、流動樹脂材料の注入口となるゲートが設けられ、樹脂成形品には、当該ゲートの痕跡であるゲート痕が形成される。
このとき流動樹脂材料は、型面によって徐々に冷却されるため、得られた樹脂成形品の表面には上記したゲート痕が形成される。
当該ゲート痕は、操作ノブの意匠性向上を考慮すると、ユーザーから視認され難い位置に形成されるのが好ましく、ノブ基体の裏面側に形成されるのが好適である。また、当該ゲート痕は立壁に形成されるのが特に好ましい。立壁は、ノブ基体の裏面からさらに裏側に突出するため、本発明の操作ノブのうち当該立壁は特にユーザーから視認され難い部分であることに因る。
さらに、開口は一対の立壁の間に配置されるのがより好ましい。この場合には、開口の周縁部を一対の立壁によっても補強できる利点がある。
最薄部の厚さは、最厚部の厚さよりも小さいければ良く、その程度は特に問わないが、最厚部の厚さの90%以下であるのが好ましく、85%以下であるのがより好ましく、80%以下であるのが特に好ましい。
実施例1の操作ノブは、グローブボックスのサイドロック機構を駆動操作するためのものである。
車両に搭載した実施例1の操作ノブを模式的に表す説明図を図1に示す。実施例1の操作ノブを模式的に表す説明図を図2および図3に示す。なお、図2は実施例1の操作ノブを斜め裏側から見た様子を模式的に表し、図3は実施例1の操作ノブを裏面から見た様子を模式的に表す。実施例1の操作ノブを図3中のB-B位置で切断した様子を模式的に表す説明図を図4に示す。実施例1の操作ノブを成形する際に流動樹脂材料の流れる方向を模式的に表す説明図を図5に示す。
以下、実施例1において上、下、左、右、表、裏とは、各図に示す上、下、左、右、表、裏を意味するものとする。なお、車両に搭載された実施例1の操作ノブにおいて、表側は車両進行方向の後側すなわち車両室内側であり、裏側は車両進行方向の先側である。上下方向は鉛直方向であり、左右方向は車幅方向である。
インストルメントパネル9には、グローブボックス8に対応する位置にボックス開口90が設けられている。グローブボックス8は、リッド80の裏面を車両進行方向の先側(図1の紙面奥側)に向けリッド80の表面を車両進行方向の後側(図1の紙面手前側、車両室内側)に向け、リッド80によってボックス開口90を開閉すべく、インストルメントパネル9に取り付けられている。インストルメントパネル9におけるボックス開口90の左側および右側には、各々、孔状の第1係止受け部91および第2係止受け部92が設けられている。リッド80がボックス開口90を覆う閉位置において、第1ロッド71の先端は第1係止受け部91に入り込み、第1係止受け部91と係止する。また、第2ロッド72の先端は第2係止受け部92に入り込み、第2係止受け部92と係止する。これにより、グローブボックス8は閉位置にロックされる。
ノブ基体10は、略矩形の板状をなし、長手方向を上下に向けている。実施例1の操作ノブ1において、ノブ基体10の幅方向は左右方向である。
リッド80には図略のベース部材が装着され、操作ノブ1の回動軸30は、当該ベース部材に設けられている図略の枢支孔に挿入されている。したがって、操作ノブ1は図略のベース部材を介してリッド80に枢支され、当該リッド80に対して回動可能である。
図2に示すように、立壁50の裏側への突出高さは、回動軸30付近において高く、長手方向の端部においては徐々に低くなっている。
なお、実施例1の操作ノブ1における最薄部52の厚さは、最厚部51の厚さの70%程度である。
10:ノブ基体
11:操作端
18:ゲート痕
19:開口
30:回動軸
50:立壁
51:最厚部
st:回動軸から操作端までの長手方向における区間(基準区間)
Claims (3)
- 樹脂成形品であり、
長手方向の一端に操作端を有するノブ基体と、
前記ノブ基体の裏面側に設けられ、前記長手方向に直交する幅方向にその軸方向を向ける回動軸と、
前記ノブ基体の裏面から突出し、前記長手方向に延び、前記幅方向に間隔をおいて配置される一対の立壁と、を具備し、
前記一対の立壁は、前記回動軸から前記操作端までの前記長手方向における区間の70%以上において、前記回動軸側から前記操作端側に向けてその間隔が広がる形状をなし、
前記ノブ基体は、前記長手方向および前記幅方向に直交する方向を向く開口を有し、
前記回動軸は、前記長手方向において前記開口のある領域に設けられ、
成形時に形成されるゲート痕は、前記長手方向において前記回動軸よりも前記操作端側にある、操作ノブ。 - 前記ゲート痕は、前記立壁に設けられている、請求項1に記載の操作ノブ。
- 前記立壁の厚さは、その先端と基端との間の最厚部において最大となり、前記最厚部から前記基端に向けて徐々に薄くなる、請求項1または請求項2に記載の操作ノブ。
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JP2020061360A JP7283432B2 (ja) | 2020-03-30 | 2020-03-30 | 操作ノブ |
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JP2021161628A JP2021161628A (ja) | 2021-10-11 |
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Citations (3)
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JP2008255701A (ja) | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Honda Lock Mfg Co Ltd | グローブボックス装置 |
JP2017042983A (ja) | 2015-08-26 | 2017-03-02 | 株式会社小糸製作所 | 樹脂成形品と成形用金型 |
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2020
- 2020-03-30 JP JP2020061360A patent/JP7283432B2/ja active Active
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