JP2020195323A - コンバイン - Google Patents

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JP2020195323A JP2019103570A JP2019103570A JP2020195323A JP 2020195323 A JP2020195323 A JP 2020195323A JP 2019103570 A JP2019103570 A JP 2019103570A JP 2019103570 A JP2019103570 A JP 2019103570A JP 2020195323 A JP2020195323 A JP 2020195323A
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梅林 竜司
Ryuji Umebayashi
竜司 梅林
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Abstract

【課題】排藁搬送装置の付近における藁屑の滞留を抑制する手段を提供すること【解決手段】コンバインに、脱穀装置9の後側に連設されると共にフィードチェーン10から脱穀処理後の排藁を受け取って無端回動体43とレール44とによって挟持して後方へ搬送する排藁搬送装置40と、排藁搬送装置40の搬送終端側部位の下方に設けられると共に排藁搬送装置40によって搬送された排藁を切断処理する排藁切断装置50と、が備えられている。排藁切断装置50に、排藁が投入される投入口52aと、投入口52aを開閉する蓋体53と、が備えられており、排藁搬送装置40により搬送される排藁が延びる方向K2においてレール44よりも穂先側に設けられると共にレール44よりも高い位置から始まって投入口52aに向けて下方に傾斜するスロープUが備えられている。【選択図】図4

Description

本発明は、コンバインに関する。
特許文献1に記載されたコンバインは、脱穀装置と、脱穀装置により処理された排藁を搬送する排藁搬送装置と、排藁を切断する排藁切断装置と、を備えている。排藁切断装置における上部に切り替え板が設けられている。切り替え板が開いた状態にあるとき、排藁が排藁切断装置に投入され、切断されて圃場に落下する。切り替え板が閉じた状態にあるとき、排藁は排藁切断装置に投入されず、切断されない状態で圃場に落下する。
特開2018−102146号公報
脱穀装置により処理された排藁には、藁屑が付着している場合がある。排藁搬送装置により搬送された排藁から藁屑が落下して排藁搬送装置の付近に滞留すると、切り替え板の開閉が妨げられる恐れがある。
本発明の目的は、排藁搬送装置の付近における藁屑の滞留を抑制する手段を提供することにある。
〔構成1〕
本発明のコンバインは、刈取穀稈を挟持搬送するフィードチェーンと、扱胴を有すると共に前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置の後側に連設されると共に前記フィードチェーンから脱穀処理後の排藁を受け取って無端回動体とレールとによって挟持して後方へ搬送する排藁搬送装置と、前記排藁搬送装置の搬送終端側部位の下方に設けられると共に前記排藁搬送装置によって搬送された排藁を切断処理する排藁切断装置と、が備えられたコンバインであって、前記排藁切断装置に、排藁が投入される投入口と、前記投入口を開閉する蓋体と、が備えられており、前記排藁搬送装置により搬送される排藁が延びる方向において前記レールよりも穂先側に設けられると共に前記レールよりも高い位置から始まって前記投入口に向けて下方に傾斜するスロープが備えられていることを特徴とする。
上記の特徴構成によれば、比較的急な傾斜を有するスロープが設けられるので、藁屑を投入口に向けて導くことができ、排藁搬送装置の付近における藁屑の滞留を抑制することができる。
〔構成2〕
本発明において、前記排藁搬送装置は、平面視で後側ほど機体左右方向中央側に位置するように傾いた状態で設けられており、前記排藁搬送装置の排藁搬送空間は、平面視において前記排藁搬送空間の前後中途部で搬送方向下流側ほど機体左右方向中央側に拡がっており、前記排藁搬送空間における前記脱穀装置よりも機体左右方向中央側に拡がる拡大空間に前記スロープが設けられていると好適である。
上記の特徴構成によれば、拡大空間に落下した藁屑をスロープにより投入口に向けて導くことができ、排藁搬送装置の付近における藁屑の滞留を抑制することができる。
〔構成3〕
本発明において、前記スロープは、機体前後方向について前記レールの後端部よりも前側から始まって前記排藁切断装置の前端部よりも後側まで延びていると好適である。
上記の特徴構成によれば、レールの後端部より前側に落下した藁屑を排藁切断装置まで効果的に導くことができ、排藁搬送装置の付近における藁屑の滞留を効果的に抑制することができる。
〔構成4〕
本発明において、平面視における前記スロープと前記排藁切断装置との間の境界線の少なくとも一部が、前記排藁搬送装置における排藁の搬送方向に沿って延びていると好適である。
上記の特徴構成によれば、スロープと排藁切断装置との境界付近において藁屑が搬送方向に沿って移動し易くなるので、藁屑の滞留を更に効果的に抑制することができる。
〔構成5〕
本発明において、前記スロープは、傾斜方向が異なる複数の平面部を備えていると好適である。
上記の特徴構成によれば、スロープにおいて藁屑が移動し易くなり、更に効果的に藁屑の滞留を抑制することができる。
〔構成6〕
本発明において、前記平面部の形状が三角形であると好適である。
上記の特徴構成によれば、複数の平面部を備えたスロープを容易に形成することができる。
コンバインを示す左側面図である。 コンバインを示す平面図である。 脱穀装置を示す左側面図である。 脱穀装置の後部、排藁搬送装置及び排藁切断装置を示す平面図である。 スロープを示す左側面断面図である。 スロープを示す平面図である。 スロープを示す後面図である。 スロープを示す斜視図である。 他の実施形態に係るスロープを示す左側面断面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す平面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す後面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す斜視図である。 他の実施形態に係るスロープを示す左側面断面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す平面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す後面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す斜視図である。 他の実施形態に係るスロープを示す左側面断面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す平面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す後面図である。 他の実施形態に係るスロープを示す斜視図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。
〔コンバインの全体構成〕
図1及び図2には、自脱型コンバインを示している。本コンバインには、機体フレーム1と、クローラ走行装置2と、が備えられている。走行機体の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取部3が設けられている。走行機体の前部における右側部分には、運転キャビン4が設けられている。運転キャビン4には、運転者が搭乗する運転部5と、運転部5を覆うキャビン6と、が備えられている。運転部5の下方には、エンジンEが設けられている。
運転キャビン4の後方には、脱穀処理後の穀粒を貯留する穀粒貯留タンク7が設けられている。穀粒貯留タンク7内の穀粒を排出する穀粒排出装置8が設けられている。穀粒貯留タンク7の左隣には、脱穀装置9が設けられている。脱穀装置9の左側部には、刈取穀稈を挟持搬送するフィードチェーン10と、フィードチェーン10と上下に対向する位置でフィードチェーン10と共に刈取穀稈を挟持するレール台11と、が設けられている。
脱穀装置9は、扱胴12を有すると共にフィードチェーン10によって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する。脱穀装置9の後部には、排藁搬送装置40が連設されている。排藁搬送装置40は、フィードチェーン10から脱穀処理後の排藁を受け取って後方へ挟持搬送する。排藁搬送装置40の搬送終端側部位の下方には、排藁搬送装置40によって搬送された排藁を切断処理する排藁切断装置50が設けられている。
〔排藁切断装置〕
排藁切断装置50には、排藁を切断するカッタ51と、カッタ51を覆うカバー52と、蓋体53と、が備えられている。カバー52のうちカッタ51の上方に位置する部分には、排藁が投入される投入口52aが形成されている。
蓋体53は、投入口52aを開く開位置と投入口52aを閉じる閉位置とに亘って上下揺動開閉可能に構成されている。蓋体53が開いた状態では、排藁搬送装置40によって搬送された排藁が投入口52aに投入されて、カッタ51によって切断され、圃場に落下することになる。蓋体53が閉じた状態では、排藁搬送装置40によって搬送された排藁は排藁切断装置40に投入されず、蓋体53の上面を滑って後方へ移動し、切断されない状態で地面に落下することになる。
〔脱穀装置〕
図3に示されるように、脱穀装置9の上部には、扱室18が形成されている。脱穀装置9の天板を構成する扱室カバー19が設けられている。扱室18には、扱胴12が前後向き軸心(回転軸心)周りで回転可能に設けられている。扱胴12は、扱胴軸20を介して、扱室18を形成する前後両側の壁部21に回転可能に支持されている。扱胴12の下方には、受網22が設けられている。扱胴12の後方には、塵埃を外部に排出する排塵ファン23が設けられている。
脱穀装置9の下部には、選別対象物を揺動選別する揺動選別装置24や揺動選別装置24に選別風を送風する唐箕25、一番物の穀粒(単粒化穀粒等)を回収する一番回収部26、二番物の穀粒(枝梗付き穀粒等)を回収する二番回収部27が設けられている。一番回収部26には、一番物の穀粒を右方へ搬送する一番スクリュ28が備えられている。一番スクリュ28からの一番物の穀粒を穀粒貯留タンク7に向けて揚穀搬送する揚穀装置29が設けられている。揚穀装置29は、一番スクリュ28の右端部に連動連結されている。二番回収部27には、二番物の穀粒を右方へ搬送する二番スクリュ30が備えられている。二番スクリュ30からの二番物の穀粒を揺動選別装置24に還元する二番還元装置31が設けられている。二番還元装置31は、二番スクリュ30の右端部に連動連結されている。
前後の壁部21に亘って、扱胴軸20が架設されている。前後の壁部21に亘って、前記エンジンEの動力が伝達される伝動軸32が設けられている。
図4に示されるように、脱穀装置9の上部における左右両側部の夫々には、脱穀装置9における前部と後部とに亘って前後方向に延びる左上部フレーム33及び右上部フレーム34が設けられている。左上部フレーム33及び右上部フレーム34は、前後の壁部21に亘って設けられ、かつ、後側の壁部21よりも後側の位置まで延びている。
〔排藁搬送装置〕
図4に示されるように、排藁搬送装置40は、平面視で排藁搬送装置40の搬送終端ほど右側に位置するように傾いた状態で設けられている。換言すれば、排藁搬送装置40は、平面視で後側ほど機体左右方向右側に位置するように傾いた状態でもうけられている。排藁搬送装置40には、排藁の株元側部分を挟持搬送する株元搬送装置41と、排藁の穂先側部分を係止搬送する穂先搬送装置42と、が備えられている。株元搬送装置41には、突起付きの株元搬送チェーン43(無端回動体の一例)と、排藁レール44(レールの一例)と、が備えられている。排藁レール44は、株元搬送チェーン43の下方において、株元搬送チェーン43の下側経路部分に対向する状態で配置されている。排藁レール44の前部は、前支持部材45によって下方から支持されている。排藁レール44の後部は、後支持部材46によって下方から支持されている。穂先搬送装置42には、タイン付きの穂先搬送チェーン47が備えられている。排藁搬送装置40の株元搬送装置41及び穂先搬送装置42は、排藁フレーム39に吊り下げ支持されている。
図4に示されるように、排藁搬送装置40の排藁搬送空間Sが、扱室18の後側の壁部21の後方に形成されている。排藁搬送空間Sは、脱穀装置9の右側壁35よりも左側の空間である。すなわち脱穀装置9の右側壁35が、排藁搬送空間Sの右端を区画している。排藁搬送空間Sは、排塵ファン23のカバー23a、排藁搬送装置40の底板36、排藁切断装置50のカバー52の天板部52b及び蓋体53よりも上側の空間である。すなわちこれらの部材が排藁搬送空間Sの下端を区画している。排藁搬送空間Sは、脱穀装置9の天板37及び上カバー38よりも下側の空間である。すなわち脱穀装置9の天板37及び上カバー38が、排藁搬送空間Sの上端を区画している。なお排藁搬送装置40の底板36は、排塵ファン23のカバー23aに支持されている。
排藁搬送空間Sは、機体前後方向において、排藁フレーム39を跨ぐように形成されている。換言すれば、排藁搬送空間Sにおける前端部は排藁フレーム39における前端部よりも前側に位置しており、排藁搬送空間Sにおける後端部は排藁フレーム39における後端部よりも後側に位置している。排藁搬送空間Sは、平面視において、排藁搬送空間Sの前後中途部(傾斜部35aの前端に対応する箇所)で搬送方向下流側ほど右側に位置するように広がっている。以下、排藁搬送空間Sにおける脱穀装置9よりも右側に拡がる空間を拡大空間Tという。換言すれば、拡大空間Tは、右上部フレーム34よりも右側に拡がっている。
〔スロープ〕
図4に示されるように、排藁搬送空間Sの拡大空間TにスロープUが設けられている。スロープUは、排藁搬送装置40により搬送される排藁が延びる方向K2において排藁レール44よりも穂先側に設けられている。なお、方向K2は、排藁搬送装置40における排藁搬送の方向K1に直交する方向である。スロープUは、図3に示されるように、排藁レール44よりも高い位置から始まっており、排藁切断装置50の投入口52aに向けて下方に傾斜している。スロープUは、図4に示されるように、機体前後方向について排藁レール44の後端部よりも前側から始まっており、排藁切断装置50の前端部よりも後側まで延びている。
図4−8に示されるように、スロープUは、前スロープ部材60と後スロープ部材70とにより構成されている。前スロープ部材60は、脱穀装置9の右側壁35及び底板36に支持された状態で、底板36の上に配置されている。後スロープ部材70は、排藁切断装置50のカバー52の天板部52bに支持された状態で、天板部52bの上に配置されている。
前スロープ部材60は、傾斜方向が異なる複数の平面部61、62、63を備えている。換言すれば、平面部61、62、63の法線の向きは互いに異なる。平面部61、62、63は、いずれも形状が三角形である。前スロープ部材60は、平面部61と平面部62との間の稜線61a、及び平面部62と平面部63との間の稜線62aにおいて、排藁搬送空間Sの側から見て山折り状となっている。換言すれば、前スロープ部材60は、稜線61a及び稜線62aにおいて排藁搬送空間Sの側に突出している。
後スロープ部材70は、傾斜方向が異なる複数の平面部71、72を備えている。換言すれば、平面部71、72の法線の向きは互いに異なる。平面部71、72は、いずれも形状が三角形である。後スロープ部材70は、平面部71と平面部72との間の稜線71aにおいて、排藁搬送空間Sの側から見て山折り状となっている。換言すれば、後スロープ部材70は、稜線71aにおいて排藁搬送空間Sの側に突出している。
平面部71における左端の辺71bは、機体前後方向に沿って延びている。平面部72における後側の辺72bは、機体左右方向に沿って延びている。辺71b及び辺72bは、平面視におけるスロープUと排藁切断装置50との間の境界線である。
スロープUが稜線61a、稜線62a、稜線71aを備えることにより、藁屑とスロープUとの接触面積が小さくなり、藁屑がスロープUの表面を滑り落ちやすくなる。
本実施形態では、前スロープ部材60は、一枚の板状の部材を稜線61a及び稜線62aで折り曲げることにより、形成されている。後スロープ部材70は、一枚の板状の部材を稜線71aにて折り曲げることにより、形成されている。
〔他の実施形態〕
〔1〕スロープUの形状としては様々なものが可能である。以下の説明では、上記の実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する場合がある。
図9−12に、スロープUの他の形態が示されている。本実施形態では、スロープUは、前スロープ部材80と後スロープ部材90とにより構成されている。前スロープ部材80は、脱穀装置9の右側壁35及び底板36に支持された状態で、底板36の上に配置されている。本実施形態では、底板36は、後ろ下がりの前底板36aと、後ろ上がりの後底板36bとによって構成されている。後スロープ部材90は、排藁切断装置50のカバー52の天板部52bに支持された状態で、天板部52bの上に配置されている。
前スロープ部材80は、傾斜方向が異なる複数の平面部81、82、83、84を備えている。換言すれば、平面部81、82、83、84の法線の向きは互いに異なる。平面部81、82、83、84は、いずれも形状が三角形である。前スロープ部材80は、平面部81と平面部82との間の稜線81a、及び平面部83と平面部84との間の稜線83aにおいて、排藁搬送空間Sの側から見て山折り状となっている。換言すれば、前スロープ部材80は、稜線81a及び稜線83aにおいて排藁搬送空間Sの側に突出している。前スロープ部材80は、平面部82と平面部83との間の谷線82aにおいて、排藁搬送空間Sの側から見て谷折り状となっている。換言すれば、前スロープ部材80は、谷線82aにおいて凹状となっている。
後スロープ部材90は、傾斜方向が異なる複数の平面部91、92を備えている。換言すれば、平面部91、92の法線の向きは互いに異なる。平面部91、92は、いずれも形状が三角形である。後スロープ部材90は、平面部91と平面部92との間の谷線91aにおいて、排藁搬送空間Sの側から見て谷折り状となっている。換言すれば、後スロープ部材70は、谷線91aにおいて凹状となっている。
平面部91における左端の辺91bは、排藁搬送装置40における排藁搬送の方向K1に沿って延びている。すなわち、排藁搬送装置40における排藁搬送の方向K1と平面部91とがほぼ並行である。これにより、藁屑が排藁搬送の方向K1に沿って排藁と共に移動し易くなり、平面部91への藁屑の滞留が抑制される。辺91bは、平面視におけるスロープUと排藁切断装置50との間の境界線である。
〔2〕図13−16に、スロープUの他の形態が示されている。本実施形態では、スロープUは、前スロープ部材100と後スロープ部材110とにより構成されている。前スロープ部材100は、脱穀装置9の右側壁35及び底板36に支持された状態で、底板36の上に配置されている。後スロープ部材110は、排藁切断装置50のカバー52の天板部52bに支持された状態で、天板部52bの上に配置されている。
前スロープ部材100は、傾斜方向が異なる複数の平面部101、102、103を備えている。換言すれば、平面部101、102、103の法線の向きは互いに異なる。平面部101、102、103は、いずれも形状が三角形である。前スロープ部材100は、平面部101と平面部102との間の稜線101a、及び平面部102と平面部103との間の稜線102aにおいて、排藁搬送空間Sの側から見て山折り状となっている。換言すれば、前スロープ部材100は、稜線101a及び稜線102aにおいて排藁搬送空間Sの側に突出している。
後スロープ部材110は、平面部111を備えている。換言すれば、後スロープ部材110は一つの平面部111により構成されている。平面部111形状が三角形である。平面部111における左端の辺111aは、排藁搬送装置40における排藁搬送の方向K1に沿って延びている。すなわち、排藁搬送装置40における排藁搬送の方向K1と平面部111とがほぼ並行である。これにより、藁屑が排藁搬送の方向K1に沿って排藁と共に移動し易くなり、平面部111への藁屑の滞留が抑制される。辺111aは、平面視におけるスロープUと排藁切断装置50との間の境界線である。
〔3〕図17−20に、スロープUの他の形態が示されている。本実施形態では、スロープUは、前スロープ部材120と後スロープ部材130とにより構成されている。前スロープ部材120は、脱穀装置9の右側壁35及び底板36に支持された状態で、底板36の上に配置されている。後スロープ部材130は、排藁切断装置50のカバー52の天板部52bに支持された状態で、天板部52bの上に配置されている。
前スロープ部材120は、傾斜方向が異なる複数の平面部121、122、123を備えている。換言すれば、平面部121、122、123の法線の向きは互いに異なる。平面部121、122、123は、いずれも形状が三角形である。前スロープ部材120は、平面部121と平面部122との間の稜線121a、及び平面部122と平面部123との間の稜線122aにおいて、排藁搬送空間Sの側から見て山折り状となっている。換言すれば、前スロープ部材120は、稜線121a及び稜線122aにおいて排藁搬送空間Sの側に突出している。
後スロープ部材130は、傾斜方向が異なる複数の平面部131、132を備えている。換言すれば、平面部131、132の法線の向きは互いに異なる。平面部131、132は、いずれも形状が三角形である。後スロープ部材130は、平面部131と平面部132との間の稜線131aにおいて、排藁搬送空間Sの側から見て山折り状となっている。換言すれば、後スロープ部材130は、稜線131aにおいて排藁搬送空間Sの側に突出している。
平面部132における後側の辺132bは、機体左右方向に沿って延びている。平面部131における左端の辺131bは、排藁搬送装置40における排藁搬送の方向K1に沿って延びている。すなわち、排藁搬送装置40における排藁搬送の方向K1と平面部131とがほぼ並行である。これにより、藁屑が排藁搬送の方向K1に沿って排藁と共に移動し易くなり、平面部131への藁屑の滞留が抑制される。辺131b及び辺132bは、平面視におけるスロープUと排藁切断装置50との間の境界線である。
〔4〕上記の実施形態では、図4に示されるように、スロープUの全体が右上部フレーム34よりも右側に位置する例、すなわち、スロープUの全体が排藁搬送空間Sの拡大空間Tの内部に位置する例が説明された。スロープUの一部が右上部フレーム34の右端よりも左側に突出してもよい。すなわち、スロープUの一部が拡大空間Tからはみ出していてもよい。
〔5〕上記の実施形態では、スロープUが複数の平面部(61−63等)のみにより構成されているが、スロープUが一つ又は複数の平面部と曲面部との組み合わせにより構成されてもよいし、スロープUが一つ又は複数の曲面部により構成されてもよい。
〔6〕上記の実施形態では、平面部の形状が三角形であるが、平面部の形状はこれに限られない。平面部の形状は、四角形、五角形、又は他の多角形であってもよく、円や楕円等であってもよい。
〔7〕排藁切断装置50の後方に、排藁を結束する結束装置が設けられてもよい。この場合、排藁切断装置50の蓋体53が閉じた状態では、排藁搬送装置40によって搬送された排藁が蓋体53の上面を滑って結束装置に供給され、結束装置にて結束されて地面に落下する。
〔8〕排藁切断装置50の蓋体53の開閉状態を検知するセンサと、蓋体53を閉じる旨の操作を受け付けた際に当該センサが蓋体53の閉じ状態を検知しないことに応じて警報を発する警報装置が設けられてもよい。
本発明は、コンバイン(例えば、自脱型コンバイン)に利用可能である。
9 :脱穀装置
10 :フィードチェーン
12 :扱胴
40 :排藁搬送装置
43 :株元搬送チェーン(無端回動体)
44 :排藁レール(レール)
50 :排藁切断装置
52a :投入口
53 :蓋体
61 :平面部
62 :平面部
63 :平面部
71 :平面部
71b :辺(境界線)
72 :平面部
72b :辺(境界線)
81 :平面部
82 :平面部
83 :平面部
84 :平面部
91 :平面部
91b :辺(境界線)
92 :平面部
101 :平面部
102 :平面部
103 :平面部
111 :平面部
111a :辺(境界線)
121 :平面部
122 :平面部
123 :平面部
131 :平面部
131b :辺(境界線)
132 :平面部
132b :辺(境界線)
K1 :方向(排藁の搬送方向)
K2 :方向(排藁が延びる方向)
S :排藁搬送空間
T :拡大空間
U :スロープ

Claims (6)

  1. 刈取穀稈を挟持搬送するフィードチェーンと、
    扱胴を有すると共に前記フィードチェーンによって搬送される刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、
    前記脱穀装置の後側に連設されると共に前記フィードチェーンから脱穀処理後の排藁を受け取って無端回動体とレールとによって挟持して後方へ搬送する排藁搬送装置と、
    前記排藁搬送装置の搬送終端側部位の下方に設けられると共に前記排藁搬送装置によって搬送された排藁を切断処理する排藁切断装置と、が備えられたコンバインであって、
    前記排藁切断装置に、排藁が投入される投入口と、前記投入口を開閉する蓋体と、が備えられており、
    前記排藁搬送装置により搬送される排藁が延びる方向において前記レールよりも穂先側に設けられると共に前記レールよりも高い位置から始まって前記投入口に向けて下方に傾斜するスロープが備えられているコンバイン。
  2. 前記排藁搬送装置は、平面視で後側ほど機体左右方向中央側に位置するように傾いた状態で設けられており、
    前記排藁搬送装置の排藁搬送空間は、平面視において前記排藁搬送空間の前後中途部で搬送方向下流側ほど機体左右方向中央側に拡がっており、
    前記排藁搬送空間における前記脱穀装置よりも機体左右方向中央側に拡がる拡大空間に前記スロープが設けられている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記スロープは、機体前後方向について前記レールの後端部よりも前側から始まって前記排藁切断装置の前端部よりも後側まで延びている請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 平面視における前記スロープと前記排藁切断装置との間の境界線の少なくとも一部が、前記排藁搬送装置における排藁の搬送方向に沿って延びている請求項1から3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記スロープは、傾斜方向が異なる複数の平面部を備えている請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記平面部の形状が三角形である請求項5に記載のコンバイン。
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