JP2020195271A - 支持部材、支持部材付き配線部材及び配線部材の取付構造 - Google Patents

支持部材、支持部材付き配線部材及び配線部材の取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に配線部材を支持させる技術を提供することを目的とする。【解決手段】支持部材10は、複数の棒状部81、82が径方向に連結された棒状部材80に取付けられる支持部材10であって、前記複数の棒状部81、82をまたぎつつ前記棒状部材80の外周部に対して嵌合可能な嵌合部20を備え、前記嵌合部20の外側に配線部材50を取付け可能に設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、支持部材、支持部材付き配線部材及び配線部材の取付構造に関する。
特許文献1は、棒状部材にワイヤーハーネスを支持させる技術を開示している。特許文献1に記載の支持部材付きワイヤーハーネスは、電線を含むワイヤーハーネスと、棒状部材の外周部に対して嵌合可能に周方向一部分で開口した部分筒状に形成された嵌合部を含む支持部材と、を備え、前記ワイヤーハーネス及び前記支持部材の少なくとも一方に、前記嵌合部の外周に沿うように配設された前記ワイヤーハーネスを前記嵌合部に対して一定位置に支持させるための支持部が形成されている。
特開2019−4679号公報
車両に搭載される棒状部材には複数の棒状部が径方向に連結されたものがある。
そこで、複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に配線部材を支持させる技術を提供することを目的とする。
本開示の支持部材は、複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に取付けられる支持部材であって、前記複数の棒状部をまたぎつつ前記棒状部材の外周部に対して嵌合可能な嵌合部を備え、前記嵌合部の外側に配線部材を取付け可能に設けられている、支持部材である。
本開示によれば、2つ以上の棒状部が径方向に連結された棒状部材に配線部材を支持させることができる。
図1は実施形態にかかる支持部材を示す斜視図である。 図2は実施形態にかかる支持部材を示す正面図である。 図3は実施形態にかかる支持部材を示す平面図である。 図4は図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は図3のV−V線に沿った断面図である。 図6は実施形態にかかる配線部材の取付構造を示す分解平面図である。 図7は実施形態にかかる支持部材付き配線部材を示す分解平面図である。 図8は図6のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図9は図6のIX−IX線に沿った断面図である。 図10は図6のX−X線に沿った断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の支持部材は、次の通りである。
(1)複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に取付けられる支持部材であって、前記複数の棒状部をまたぎつつ前記棒状部材の外周部に対して嵌合可能な嵌合部を備え、前記嵌合部の外側に配線部材を取付け可能に設けられている、支持部材である。嵌合部によって、支持部材が複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に取付けられる。この支持部材を用いることにより、複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に配線部材を支持させることが可能となる。
(2)前記嵌合部に対して軸方向に連なる本体部をさらに備え、前記嵌合部と前記本体部との間にスリットが形成されていてもよい。これにより、嵌合部が棒状部材に嵌合する際、小さい力で変形しやすくなり、嵌合部が棒状部材に嵌合しやすくなる。
(3)前記複数の棒状部は第1棒状部と、前記第1棒状部よりも細い第2棒状部とを含んでおり、前記スリットは前記第1棒状部側に形成された第1スリットと、前記第2棒状部側に形成された第2スリットとを含み、前記第2スリットが前記第1スリットよりも深く形成されていてもよい。これにより、嵌合部が棒状部材に嵌合する際、小さい力で変形しやすくなり、嵌合部が棒状部材に嵌合しやすくなる。
(4)軸方向において前記嵌合部は前記本体部よりも短く形成されていてもよい。これにより、嵌合部が棒状部材に嵌合する際、小さい力で変形しやすくなり、嵌合部が棒状部材に嵌合しやすくなる。
(5)前記本体部のうち前記複数の棒状部の連結部分を覆う部分は、平坦状に形成されていてもよい。扁平な配線部材が本体部に支持される際、扁平な配線部材が撓みにくい。
(6)前記嵌合部のうち前記複数の棒状部の連結部分を覆う部分は、前記連結部分に向けて凹むように形成されていてもよい。これにより、嵌合部が連結部分に向けて凹む部分を中心に変形しやすくなる。
(7)また本開示の支持部材付き配線部材は、前記支持部材と、前記支持部材に支持された配線部材と、を備える、支持部材付き配線部材である。嵌合部によって、支持部材が複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に取付けられる。この支持部材を用いることにより、複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に配線部材を支持させることが可能となる。
(8)前記配線部材は、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材を並んだ状態に保つシートとを含んでいてもよい。支持部材からの配線部材の高さ寸法を抑えることができる。
(9)また本開示の配線部材の取付構造は、前記支持部材付き配線部材と、複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材と、を備え、前記嵌合部が前記棒状部材に嵌合している、配線部材の取付構造である。嵌合部によって、支持部材が複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に取付けられる。この支持部材を用いることにより、複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に配線部材を支持させることが可能となる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の支持部材、支持部材付き配線部材及び配線部材の取付構造の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
以下、実施形態に係る支持部材、支持部材付き配線部材及び配線部材の取付構造について説明する。図1は実施形態にかかる支持部材10を示す斜視図である。図2は実施形態にかかる支持部材10を示す正面図である。図3は実施形態にかかる支持部材10を示す平面図である。図4は図3のIV−IV線に沿った断面図である。図5は図3のV−V線に沿った断面図である。
<棒状部材>
まず支持部材10が取付けられる棒状部材80について先に説明する。棒状部材80は、車両に搭載される部材である。棒状部材80は例えばリインフォースメント、ビーム、補強バーなど車両を補強する部材、車両の骨格における剛性を高める部材である。リインフォースメントとしては例えばインストルメントパネルの裏側に搭載されるインパネ用のリインフォースメントであってもよい。棒状部材80は、複数の棒状部が径方向に連結されたものである。ここでは複数の棒状部は第1棒状部81と、第2棒状部82とを含む。第1棒状部81、第2棒状部82の横断面は円形状である。第1棒状部81、第2棒状部82は筒状である。第2棒状部82は第1棒状部81よりも細い。ここでは第2棒状部82の外径は第1棒状部81の外径の半分程度である。もっとも棒状部材80は上記したものに限られない。例えば3つ以上の棒状部が連結されて棒状部材とされていてもよい。また例えば、第1棒状部、第2棒状部の横断面は、角形状など円形状以外の形状であってもよい。また例えば、第1棒状部、第2棒状部は柱状であってもよい。また例えば、第1棒状部と第2棒状部とが同じ太さであってもよい。また例えば、第2棒状部の外径が第1棒状部の外径の半分より大きくてもよいし、小さくてもよい。
第1棒状部81と第2棒状部82との連結部分83において、それぞれの周方向における所定の領域が重なっている。ここでは第2棒状部82の周方向における3分の1程度の領域が第1棒状部81に重なっている。図1に示す例では連結部分83において第1棒状部81の円周面はそのまま残っているのに対し、第2棒状部82の円周面は一部が途切れている。連結部分83において第2棒状部82における周方向に沿った両端面が第1棒状部81の円周面に接触している。もちろん、第1棒状部81及び第2棒状部82の連結部分83の形状は、上記したものに限られない。例えば第1棒状部81及び第2棒状部82は円周面同士が接していてもよい。
棒状部材80は、第1棒状部81及び第2棒状部82が連結された形状に金型成形されたものであってもよい。棒状部材80は、別に成形された第1棒状部81及び第2棒状部82が溶接などによって接合されたものであってもよい。
棒状部材80において、第1棒状部81と第2棒状部82との連結箇所から一方側に第1棒状部81のみが延び、他方側に第2棒状部82のみが延びる(図6参照)。以下、棒状部材80が長手方向に沿って観察されたときに、第1棒状部81と第2棒状部82との連結箇所が連結部位85と呼ばれ、第1棒状部81のみが延びる部分が第1部位86と呼ばれ、第2棒状部82のみが延びる部分が第2部位87と呼ばれることがある。棒状部材は、第1部位86と第2部位87とのうちいずれか一方又は両方が省略された形状に形成されていてもよい。
棒状部材80には係止凹部84が形成されている。係止凹部84には支持部材10に設けられる係止突起28が係止される。係止凹部84は係止突起28に対応する位置、形状に形成される。係止凹部84は、第1棒状部81、第2棒状部82にそれぞれ形成される。連結部位85における第1棒状部81において係止凹部84は軸方向に間隔をあけて複数形成される。連結部位85における第2棒状部82において係止凹部84は軸方向に間隔をあけて複数形成される。
なお係止凹部84は第1部位86、第2部位87にも形成されている(図9、図10参照)。第1部位86に形成された係止凹部84には後述される第1部位用支持部材90が取付けられる。第2部位87に形成された係止凹部84には後述される第2部位用支持部材100が取付けられる。
図2における線L1は、第1棒状部81の中心C1と第2棒状部82の中心C2とを結ぶ線である。図2における線L2は、第1棒状部81の中心C1と第1棒状部81に形成された係止凹部84の中心とを結ぶ線である。図2における線L3は、第2棒状部82の中心C2と第1棒状部81に形成された係止凹部84の中心とを結ぶ線である。図2における線L4は、第1棒状部81及び第2棒状部82の共通接線の一つである。棒状部材80において第1棒状部81と第2棒状部82との共通接線L4と、連結部分83との間に隙間がある。
<支持部材>
実施形態に係る支持部材10について説明する。支持部材10は、棒状部材80に取付けられる。支持部材10は後述される配線部材50を棒状部材80に取付けるための部材である。支持部材10は嵌合部20を備える。支持部材10は本体部30及び取付部40をさらに備える。支持部材10にはスリットSが形成されている。
嵌合部20は複数の棒状部81、82をまたぎつつ棒状部材80の外周部に対して嵌合可能である。嵌合部20は第1嵌合部分22と、第2嵌合部分24とを含む。第1嵌合部分22は、第1棒状部81を覆う部分である。第2嵌合部分24は第2棒状部82を覆う部分である。第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24はそれぞれの周方向に沿った端部においてつながっている。第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24が繋がっている部分は結合部分26と呼ばれることがある。
第1嵌合部分22のうち周方向に沿って結合部分26とは反対側の端部は、周方向に沿った嵌合部20の一端部をなしている。第2嵌合部分24のうち周方向に沿って結合部分26とは反対側の端部は、周方向に沿った嵌合部20の他端部をなしている。周方向に沿った嵌合部20の一端部及び他端部の位置は特に限定されるものではないが、ここでは周方向に沿った嵌合部20の一端部及び他端部は線L1を越える位置まで延びている。周方向に沿った嵌合部20の一端部における第1棒状部81の中心C1に対する位置は、周方向に沿った嵌合部20の他端部における第2棒状部82の中心C2に対する位置と同様の位置である。すなわち線L1と線L2とのなす角a1は、線L1と線L3とのなす角a2と同じである。線L1を越えた部分において、第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24は相似であるとも言える。
周方向に沿った嵌合部20の一端部には係止突起28が設けられている。同様に周方向に沿った嵌合部20の他端部にも係止突起28が設けられている。係止突起28は係止凹部84に係止可能である。嵌合部20の周方向両端部の係止突起28がそれぞれ対応する係止凹部84に係止することによって、嵌合部20が棒状部材80に係止した状態となる。これにより、嵌合部20が棒状部材80に対して、長手方向、周方向及び径方向に位置決めされる。
嵌合部20のうち連結部分83を覆う部分は、連結部分83に向けて凹むように形成されている。第1嵌合部分22のうち結合部分26側の周方向端部は、共通接線L4と第1棒状部81との接点を越えた位置まで第1棒状部81と接している。第2嵌合部分24のうち結合部分26側の周方向端部は、共通接線L4と第2棒状部82との接点を越えた位置まで第2棒状部82と接している。結合部分26は連結部分83と若干隙間をあけた位置でつながっている。結合部分26は、第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24とは逆向きに曲がっている。このため、嵌合部20が広がる方向に力が加えられた際、結合部分26に応力が集中しやすくなっている。
本体部30は、嵌合部20に対して軸方向に連なる。支持部材10の軸方向は棒状部材80の軸方向に平行である。本体部30のうち連結部分83を覆う部分は、平坦状に形成されている。具体的には本体部30は第1本体部分32と第2本体部分34と第3本体部分36とを有する。第1本体部分32は、第1棒状部81を覆う部分である。第2本体部分34は第2棒状部82を覆う部分である。第3本体部分36は第1本体部分32及び第2本体部分34をつなぐ部分である。第3本体部分36は、連結部分83を覆う部分である。第3本体部分36が平坦に形成されている。
より詳細には第1本体部分32は共通接線L4と第1棒状部81との交点から嵌合部20の周方向一端部側に延びる部分である。第1本体部分32は、第1棒状部81の周囲に沿って延びる。周方向に沿った第1本体部分32の長さ寸法は第1棒状部81の周長の4分の1である。第2本体部分34は共通接線L4と第2棒状部82との交点から嵌合部20の周方向他端部側に延びる部分である。第2本体部分34は、第2棒状部82の周囲に沿って延びる。周方向に沿った第2本体部分34の長さ寸法は第2棒状部82の周長の4分の1である。第3本体部分36は共通接線L4と第1棒状部81との交点から共通接線L4と第2棒状部82との交点まで延びる。第3本体部分36は共通接線L4と同一方向に延びる。従って、第3本体部分36は第1棒状部81と第2棒状部82との連結部分83に向けて凹んでいない。
スリットSは、嵌合部20と本体部30との間に形成されている。ここでは軸方向に沿って嵌合部20、本体部30、嵌合部20の順に連なっている。スリットSは本体部30に対して軸方向に沿った両側に設けられている。スリットSは第1スリットS1と第2スリットS2とを含む。第1スリットS1は、第1棒状部81側に形成されている。第2スリットS2は、第2棒状部82側に形成されている。第2スリットS2が第1スリットS1よりも深く形成されている。スリットSが深いとは径方向の寸法が大きいことを言う。
より具体的には、図4における寸法d1は、第1スリットS1の深さ寸法である。図4における寸法d2は、第2スリットS2の深さ寸法である。寸法d2は寸法d1よりも大きい。なお寸法d1、d2は、線L1の延びる方向に沿って、嵌合部20又は本体部30の外面からスリットS1、S2の終端までの寸法である。
第2スリットS2は結合部分26を越えて第1嵌合部分22側まで入り込むように形成されている。第1スリットS1及び第2スリットS2は第1棒状部81に対して線対称な位置まで入り込むように形成されている。図4において線L5は第1棒状部81の中心C1と第1スリットS1の終端とを結ぶ線である。図4において線L6は第1棒状部81の中心C1と第2スリットS2の終端とを結ぶ線である。線L1と線L5とのなす角a3は線L1と線L6とのなす角a4と同じである。スリットSが形成された部分における支持部材10の周長は第1棒状部81の周長の4分の1である。
第2スリットS2の終端には第3本体部分36が位置している。従ってスリットSは本体部30に形成されているといえる。スリットSは嵌合部20に形成されていてもよい。
第1スリットS1の終端には第1本体部分32が位置している。第1スリットS1は周方向に沿って第1本体部分32の中間部まで入り込むように形成されている。第2スリットS2は共通接線L4と第1棒状部81との接点まで達していない。第1本体部分32の一部は軸方向に沿って第1嵌合部分22とつながっている。
第2スリットS2は第3本体部分36の中間部まで入り込むように形成されている。第2スリットS2は共通接線L4と第1棒状部81との接点まで達していない。第3本体部分36の一部は軸方向に沿って第1嵌合部分22とつながっている。第2本体部分34、第3本体部分36は軸方向に沿って第2嵌合部分24、結合部分26とはつながっていない。第2スリットS2は共通接線L4と第1棒状部81との接点まで達していてもよい。
軸方向において嵌合部20は本体部30よりも短い。つまり軸方向に沿った嵌合部20の幅寸法は軸方向に沿った本体部30の幅寸法よりも小さい。また軸方向に沿ったスリットSの幅寸法は軸方向に沿った嵌合部20の幅寸法よりも小さい。スリットSは幅寸法を有する溝である。これにより嵌合部20の変形時に嵌合部20と本体部30とが干渉しにくい。スリットは幅寸法を有しない切れ込みであってもよい。
嵌合部20及び本体部30の外側に配線部材50を取付け可能に設けられている。ここでは嵌合部20及び本体部30の外側に配線部材50が配置された状態で、配線部材50は取付部40に取付け可能に設けられている。取付部40は第1取付部41と第2取付部46とを有する。第1取付部41は支持部材10の周方向一端部に設けられている。第2取付部46は支持部材10の周方向他端部に設けられている。ここでは第1取付部41及び第2取付部46は本体部30から突出するように設けられている。
ここでは第1取付部41は、配線部材50に設けられた後述されるシート70を取付け可能に設けられている。第1取付部41は突出片42と係止部43とを有する。突出片42は本体部30の周方向一端部から突出する。突出片42の突出方向は線L1に直交する方向である。係止部43は突出片42の外面に設けられている。係止部43は柱部44と傘部45とを有する。柱部44は突出片42の外面から線L1と平行に突出するように設けられている。傘部45は柱部44の先端に設けられている。傘部45は円錐台状に形成されている。傘部45は柱部44の先端に向けて先細り形状に形成されている。傘部45のうち柱部44の基端側部分は柱部44よりも太く形成されている。係止部43は配線部材50のシート70に形成された後述される孔77に挿入係止される。
第2取付部46は後述されるカセットHcを有するコネクタCを取付け可能に設けられている。第2取付部46は突出片47を有する。突出片47は本体部30の周方向他端部から突出する。突出片47の突出方向は線L1に直交する方向である。突出片47には係止孔48が形成されている。係止孔48は突出片47を厚み方向に貫通する。突出片47がカセットHcに挿入されて、カセットHcの突起が係止孔48に係止することによってカセットHcを有するコネクタCが第2取付部46に取付けられる。
支持部材10が棒状部材80に取付けられる動作について説明する。図5に示す例では、第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24が同時に棒状部材80に嵌合する例が説明される。もちろん、第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24のうちいずれか一方が先に棒状部材80に嵌合した後に、他方が棒状部材80に嵌合するように支持部材10が棒状部材80に取付けられてもよい。
図5に示す例では支持部材10が線L1に直交する方向に移動されて、棒状部材80に取付けられる。支持部材10が棒状部材80に向けて移動されると、第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24が棒状部材80に接触する。このまま支持部材10に力が加えられると、図5における二点鎖線で示されるように、第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24が広がるように弾性変形する。このとき第1嵌合部分22側では嵌合部20の周方向一端部が主として第1本体部分32とつながる部分(第1スリットS1の終端側方部分)を中心に広がるように弾性変形する。また第2嵌合部分24側では嵌合部20の周方向他端部が主として結合部分26及びその周辺を中心に広がるように弾性変形する。支持部材10の内部に棒状部材80が収められていくにつれて、第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24が広がった状態から弾性復帰していく。そして、棒状部材80が支持部材10の内部における所定の位置に収まると、係止突起28が係止凹部84に係止するまで第1嵌合部分22及び第2嵌合部分24が弾性復帰する。これにより、支持部材10が棒状部材80に取付けられた状態となる。
<配線部材の取付構造及び支持部材付き配線部材>
次に実施形態に係る配線部材の取付構造及び支持部材付き配線部材について説明する。図6は実施形態にかかる配線部材の取付構造を示す分解平面図である。図7は実施形態にかかる支持部材付き配線部材を示す分解平面図である。図8は図6のVIII−VIII線に沿った断面図である。図9は図6のIX−IX線に沿った断面図である。図10は図6のX−X線に沿った断面図である。
配線部材の取付構造は、棒状部材80に支持部材10を介して配線部材50が取付けられたものである。すなわち支持部材10が棒状部材80に取付けられ、さらに支持部材10に配線部材50が取付けられたものである。なお支持部材10が棒状部材80に取付けられる工程と、配線部材50が支持部材10に取付けられる工程とはどちらが先に行われてもよい。つまり、支持部材10に先に配線部材50が取付けられた後に、支持部材10が棒状部材80に取付けられてもよい。また支持部材10が先に棒状部材80に取付けられた後に、支持部材10に配線部材50が取付けられてもよい。
支持部材付き配線部材は、支持部材10に配線部材50が取付けられたものである。配線部材50は、支持部材10に支持されている。
配線部材の取付構造及び支持部材付き配線部材は、さらに上記支持部材10とは別に第1部位用支持部材90(以下、単に支持部材90と称する)及び第2部位用支持部材100(以下、単に支持部材100と称する)を備える。支持部材90は、第1部位86に取付けられる。支持部材100は第2部位87に取付けられる。支持部材90、100は軸方向に沿って支持部材10と間隔をあけた位置に取付けられる。
支持部材90は支持部材10と同様に、嵌合部91、本体部92、取付部93を含む。嵌合部91及び本体部92が軸方向に沿って連結されている。嵌合部91、本体部92は、第1棒状部81に対応する形状に形成されている。嵌合部91と本体部92との間にスリット94が形成されている。取付部93は本体部92に設けられている。取付部93としては第1取付部41及び第2取付部46と同じものが設けられていてもよい。
支持部材100も支持部材10と同様に、嵌合部101、本体部102、取付部103を含む。嵌合部101及び本体部102が軸方向に沿って連結されている。嵌合部101、本体部102は、第2棒状部82に対応する形状に形成されている。嵌合部101と本体部102との間にスリット104が形成されている。取付部103は本体部102に設けられている。取付部103としては第1取付部41及び第2取付部46と同じものが設けられていてもよい。
<配線部材>
配線部材50は、車両に搭載された部品につながれて、当該部品に電気又は光を伝送する車両用の配線部材50である。従って、配線部材50は、電気又は光を伝送する伝送部材を含む。配線部材50は、偏平に形成されている。以下では、配線部材50がシート付配線体52であるものとして説明する。シート付配線体52は、複数の線状伝送部材60と、シート70とを含む。なお図7に示す例では同一経路に沿って延びる線状伝送部材60が1本の線で描かれている。従って、図7に示す一本の線で描かれた線状伝送部材60は、複数の線状伝送部材60であることも考えられる。
線状伝送部材60は、電気又は光等を伝送する線状の部材であればよい。例えば、線状伝送部材60は、芯線と芯線の周囲の被覆とを有する一般電線であってもよいし、裸導線、シールド線、エナメル線、ニクロム線、光ファイバ等であってもよい。
電気を伝送する線状伝送部材60としては、各種信号線、各種電力線であってもよい。電気を伝送する線状伝送部材60は、信号又は電力を空間に対して送る又は空間から受けるアンテナ、コイル等として用いられてもよい。
線状伝送部材60は、電気又は光等を伝送する伝送線本体と、伝送線本体を覆う被覆とを含む。線状伝送部材60が一般電線である場合、伝送線本体は芯線62であり、被覆は絶縁被覆64である。芯線62は複数の素線によって構成されていてもよい。複数の素線は撚られていてもよい。一のシート70に配設される複数の線状伝送部材60の径、構造等は適宜設定されていればよく、同じ径、構造の線状伝送部材60が複数配設されていてもよいし、径、構造等の異なる線状伝送部材60が同じシート70に配設されていてもよい。
線状伝送部材60は、単一の線状物であってもよいし、複数の線状物の複合物(ツイスト線、複数の線状物を集合させてこれをシースで覆ったケーブル等)であってもよい。線状伝送部材60の端部には、線状伝送部材60と相手部材との接続形態に応じて、適宜端子、コネクタ等が設けられる。
ここでは線状伝送部材60の端部にはコネクタCが設けられている。このコネクタCが、例えば電気部品などに設けられた相手側コネクタに接続される。ここでは、配線部材50の一側方部にコネクタCが設けられている。かかるコネクタCは、線状伝送部材60の端部がハウジングHのキャビティに収容されて形成される。このハウジングHは、シート70に直接固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。ハウジングHには、カセットHcが設けられている。第2取付部46がカセットHcに挿し込まれて留められることによって、配線部材50の一側方部が支持部材10に固定される。
ここでは配線部材50の一側方部に複数のコネクタCが設けられている。複数のコネクタCは、棒状部材80の長手方向に間隔をあけて設けられる。複数のコネクタCは、同じ向きに接続可能に設けられているが、異なる向きに接続されるものであってもよい。
複数の線状伝送部材60はシート70上において車両における経路に沿った状態に配線されているとよい。複数の線状伝送部材60がシート70上において車両における経路に沿った状態に配線されていることによって、複数の線状伝送部材60の経路が規制された状態となり、配線部材50の車両への組付が容易となる。
シート70には、複数の線状伝送部材60が並んだ状態で固定されている。シート70は線状伝送部材60の配線形態を保つ。ここではシート70は線状伝送部材60の片面のみに設けられているが、シート70は線状伝送部材60の両面に設けられていてもよい。
シート70はシート本体71と、取付片76とを含む。シート本体71上に線状伝送部材60が配線される。シート本体71は、第1シート本体72と第2シート本体73と第3シート本体74とを有する。第1シート本体72は支持部材10上に位置する部分である。第2シート本体73は、支持部材90上に位置する部分である。第3シート本体74は支持部材100上に位置する部分である。図6に示す例では第1シート本体72と第2シート本体73とはつながっているが、第1シート本体72と第2シート本体73とはつながっていなくてもよい。図6に示す例では第1シート本体72と第3シート本体74とはつながっているが、第1シート本体72と第3シート本体74とはつながっていなくてもよい。つまり、線状伝送部材60の長手方向に沿って、支持部材10、90、100の間の部分にはシート70が設けられていなくてもよい。
取付片76は、第1シート本体72、第2シート本体73、第3シート本体74の側縁から突出する。取付片76は突出片42に対応する位置に設けられている。取付片76には孔77が形成されている。孔77は係止部43に対応する位置に設けられている。孔77は傘部45よりも小さく形成されている。孔77に傘部45が挿入係止されることによって、シート本体71の一側部が支持部材10、90、100に取付けられる。取付片76が第1取付部41に取付けられ、コネクタCが第2取付部46に取付けられることによって、配線部材50が支持部材10、90、100に取付けられる。
線状伝送部材60とシート70との固定態様は特に限定されるものではなく、接着、溶着などであってもよい。接着とは、接着剤、両面粘着テープなどの介在物を介して2つの部材がくっつくことを言う。溶着とは、介在物を介さずに、2つの部材のうち少なくとも一方に含まれる樹脂が溶けて2つの部材がくっつくことを言う。ここでは線状伝送部材60の絶縁被覆64に含まれる樹脂と、シート70に含まれる樹脂とのうち少なくとも一方が溶けて相手側の部材にくっつくことによって、線状伝送部材60とシート70とが固定される。
シート70を構成する材料は特に限定されるものではないが、シート70は、例えばPVC(ポリ塩化ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、ナイロンなどの樹脂を含む材料によって形成される。シート70は、不織布、織地、編地など繊維を有する繊維材等であってもよいし、非繊維材であってもよい。非繊維材としては、内部が一様に埋った充実状の部材、または樹脂が発泡成形された発泡体などであってもよい。シート70は、金属などの材料を含むこともあり得る。
シート70は、単層であってもよいし、複数層積層されていてもよい。複数層積層されている場合、例えば、樹脂層と樹脂層とが積層されていることが考えられる。また例えば、樹脂層と金属層とが積層されていることが考えられる。また、シート70は、非繊維材層と非繊維材層とが重ねられたものであってもよいし、非繊維材層と繊維材層が重ねられたものであってもよいし、繊維材層と繊維材層とが重ねられたものであってもよい。
シート70は、例えば、2層構造とされる。シート70における第1層は線状伝送部材60との固定に向いた層である。例えば第1層は、線状伝送部材60の絶縁被覆64と同じ樹脂を材料として、内部が一様に埋った充実状の部材に形成される。線状伝送部材60は第1層上に固定される。第2層は、シート70の機能を高める層である。例えば第2層は、不織布である。第1層は第2層に対して全体的に設けられていてもよいし、部分的に設けられていてもよい。例えば第1層は第2層における幅方向(線状伝送部材60の並列方向)に沿って中間部にのみ設けられ、側縁部に設けられていなくてもよい。また例えば第1層は第2層における長手方向(線状伝送部材60の長手方向)に沿って、間隔をあけて設けられていてもよい。シート70は平坦な状態から支持部材10の周囲に沿った状態に曲がることができる可撓性を有している。
支持部材10上に配線される線状伝送部材60には、軸方向に沿って支持部材10の外方に延出する線状伝送部材60A、60Bが存在する。支持部材10上に配線される線状伝送部材60には、支持部材10上で曲がる線状伝送部材60A、60B、60C、60Dが存在する。このうち線状伝送部材60C、60Dはシート70の側方に設けられたコネクタCへ接続されるために支持部材10上で曲がる。線状伝送部材60A、60Bは棒状部材80のうち第1部位86から第2部位87に向けて延びる。第1棒状部81と第2棒状部82とが径方向にずれた位置にあるため、線状伝送部材60A、60Bは第1部位86、第2部位87又はその間で曲がる必要があり、ここでは連結部位85で曲がっている。
ここで線状伝送部材60A、60Bが連結部位85で曲がっておらず、第1部位86又は第2部位87で曲がる場合について考える。この場合、線状伝送部材60A、60Bは、第1棒状部81の端面又は第2棒状部82の端面を乗り越えるように配線されうる。配線部材50が平坦状に形成された後に、支持部材10の周囲に沿って曲げられて取付けられる際、この線状伝送部材に経路差が生じることがある。この経路差は、線状伝送部材が第1棒状部81の端面又は第2棒状部82の端面を乗り越えるときに生じうる。この経路差によって、線状伝送部材に引張力がかかったり、線状伝送部材60がシート70から浮いたりしうる。
これに対してここでは線状伝送部材60A、60Bが連結部位85で曲がっている。このため、配線部材50が平坦状に形成された後に、支持部材10の周囲に沿って曲げられて取付けられる際、線状伝送部材60A、60Bに経路差が生じにくい。これにより、線状伝送部材60A、60Bに引張力がかかったり、線状伝送部材60A、60Bがシート70から浮いたりしにくい。
さらにここでは線状伝送部材60A、60Bは第3本体部分36上で曲がっている。従って線状伝送部材60A、60Bは、配線部材50が支持部材10に取付けられた後も平坦に保たれる部分で曲がっている。
ここで線状伝送部材60A、60Bが嵌合部20における結合部分26上で曲がっている場合について考える。この場合、線状伝送部材が固定されるシート70は平坦に保たれて、結合部分26との間に隙間が生じうる。このため、シート70が結合部分26に向けて変形し得る。このとき、線状伝送部材も結合部分26に向けて変形し得る。この変形によって、線状伝送部材に引張力がかかったり、線状伝送部材がシート70から浮いたりしうる。
これに対してここでは線状伝送部材60A、60Bは第3本体部分36上で曲がっている。このため、シート70が変形しにくく、線状伝送部材60A、60Bも変形しにくい。これにより、線状伝送部材60A、60Bに引張力がかかったり、線状伝送部材60A、60Bがシート70から浮いたりしにくい。
ここでは線状伝送部材60とシート70とのうちシート70が支持部材10、90、100側に配置されている。この場合、線状伝送部材60がスリットS、94、104の周縁でこすれることを抑制できる。また支持部材10、90、100がない部分において線状伝送部材60が棒状部材80と接触することが抑制される。線状伝送部材60とシート70とのうち線状伝送部材60が支持部材10、90、100側に配置されていてもよい。この場合、シート70が線状伝送部材60の外側に位置し、周辺部材から線状伝送部材60を保護できる。またシート70からの線状伝送部材60の浮きが抑制される。
<効果等>
以上のように構成された支持部材10、支持部材付き配線部材及び配線部材の支持構造によると、支持部材10が嵌合部20によって、複数の棒状部81、82が径方向に連結された棒状部材80に取付けられる。この支持部材10を用いることにより、複数の棒状部81、82が径方向に連結された棒状部材80に配線部材50を支持させることが可能となる。
嵌合部20と本体部30との間にスリットSが形成されているため、嵌合部20が棒状部材80に嵌合する際、小さい力で変形しやすくなり、嵌合部20が棒状部材80に嵌合しやすくなる。
第2スリットS2が第1スリットS1よりも深く形成されているため、嵌合部20が棒状部材80に嵌合する際、小さい力で変形しやすくなり、嵌合部20が棒状部材80に嵌合しやすくなる。
軸方向において嵌合部20は本体部30よりも短いため、嵌合部20が棒状部材80に嵌合する際、小さい力で変形しやすくなり、嵌合部20が棒状部材80に嵌合しやすくなる。
本体部30のうち連結部分83を覆う第3本体部分36は、平坦状に形成されているため、扁平な配線部材50が第3本体部分36に支持される際、扁平な配線部材50が撓みにくい。
嵌合部20のうち連結部分83を覆う結合部分26は、連結部分83に向けて凹むように形成されているため、嵌合部20が結合部分26及びその周辺を中心に変形しやすくなる。
配線部材50は、複数の線状伝送部材60と、複数の線状伝送部材60を並んだ状態に保つシート70とを含んでいるため、支持部材10からの配線部材50の高さ寸法を抑えることができる。
[変形例]
支持部材10において、本体部30が省略されてもよい。つまり支持部材は嵌合部20が軸方向に連続する形状に形成されていてもよい。支持部材10において、本体部30が設けられる場合でも、スリットSが省略されていてもよい。例えば嵌合部20が棒状部材80に嵌合する際に必要な変形量が小さい場合などに、スリットSが省略されることが考えられる。
扁平な配線部材50としてシート付配線体52が用いられる必要はない。扁平な配線部材として、FFC(Flexible Flat Cable)、FPC(Flexible Printed Circuit)などが用いられてもよい。また配線部材は扁平でなくともよい。例えば配線部材は複数の線状伝送部材60が結束部材によって束ねられたものであってもよい。
支持部材付き配線部材及び配線部材の取付構造が支持部材90、100を備える必要はない。支持部材90、100のうちいずれか一方又は両方が省略されてもよい。
配線部材50において一側部にコネクタCのみが設けられ、他側部に取付片76のみが設けられているが、このことは必須の構成ではない。一側部と他側部のいずれか一方又は両方においてコネクタCと取付片76とが混在していてもよい。コネクタCと取付片76とは、支持部材10、90、100のいずれか一つに対応する側部において、混在していてもよい。コネクタCと取付片76とは、複数の支持部材10、90、100に対応する側部において混在していてもよい。一側部と他側部との両方においてコネクタCのみが設けられていてもよい。一側部と他側部との両方において取付片76のみが設けられていてもよい。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 支持部材
20 嵌合部
22 第1嵌合部分
24 第2嵌合部分
26 結合部分
28 係止突起
30 本体部
32 第1本体部分
34 第2本体部分
36 第3本体部分
40 取付部
41 第1取付部
42 突出片
43 係止部
44 柱部
45 傘部
46 第2取付部
47 突出片
48 孔
50 配線部材
52 シート付配線体
60 線状伝送部材
62 芯線
64 絶縁被覆
70 シート
71 シート本体
72 第1シート部分
73 第2シート部分
74 第3シート部分
76 取付片
77 孔
80 棒状部材
81 第1棒状部
82 第2棒状部
83 連結部分
84 係止凹部
85 連結部位
86 第1部位
87 第2部位
90 第1部位用支持部材
91 嵌合部
92 本体部
93 取付部
94 スリット
100 第2部位用支持部材
101 嵌合部
102 本体部
103 取付部
104 スリット
C コネクタ
H ハウジング
Hc カセット
S スリット
S1 第1スリット
S2 第2スリット
L1、L2、L3、L4、L5、L6 線
C1、C2 中心
a1、a2、a3、a4 角
d1、d2 寸法

Claims (9)

  1. 複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材に取付けられる支持部材であって、
    前記複数の棒状部をまたぎつつ前記棒状部材の外周部に対して嵌合可能な嵌合部を備え、
    前記嵌合部の外側に配線部材を取付け可能に設けられている、支持部材。
  2. 請求項1に記載の支持部材であって、
    前記嵌合部に対して軸方向に連なる本体部をさらに備え、
    前記嵌合部と前記本体部との間にスリットが形成されている、支持部材。
  3. 請求項2に記載の支持部材であって、
    前記複数の棒状部は第1棒状部と、前記第1棒状部よりも細い第2棒状部とを含んでおり、
    前記スリットは前記第1棒状部側に形成された第1スリットと、前記第2棒状部側に形成された第2スリットとを含み、
    前記第2スリットが前記第1スリットよりも深く形成されている、支持部材。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の支持部材であって、
    軸方向において前記嵌合部は前記本体部よりも短い、支持部材。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の支持部材であって、
    前記本体部のうち前記複数の棒状部の連結部分を覆う部分は、平坦状に形成されている、支持部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の支持部材であって、
    前記嵌合部のうち前記複数の棒状部の連結部分を覆う部分は、前記連結部分に向けて凹むように形成されている、支持部材。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の支持部材と、
    前記支持部材に支持された配線部材と、
    を備える、支持部材付き配線部材。
  8. 請求項7に記載の支持部材付き配線部材であって、
    前記配線部材は、複数の線状伝送部材と、前記複数の線状伝送部材を並んだ状態に保つシートとを含む、支持部材付き配線部材。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の支持部材付き配線部材と、
    複数の棒状部が径方向に連結された棒状部材と、
    を備え、
    前記嵌合部が前記棒状部材に嵌合している、配線部材の取付構造。
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