JP5731966B2 - 光コネクタ及びその組立方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバが導入されるコネクタ本体を備えた光コネクタ及びその組立方法に関するものである。
従来の光コネクタとしては、例えば特許文献1に記載されているものが知られている。特許文献1に記載の光コネクタは、コネクタ本体と、このコネクタ本体内に挿入(導入)される光ファイバの撓みを規制する撓み規制部とを備えている。
撓み規制部は、光ファイバを挿通可能な円筒状の固定ガイド部と、光ファイバを挿通可能な複数のリング状の可動ガイド部とから構成されている(図1及び図2参照)。また、他の撓み規制部では、複数のリング状の可動ガイド部の代わりに、蛇腹状の可動ガイド部を用いている(図4及び図5参照)。また、更に他の撓み規制部では、複数のリング状の可動ガイド部の代わりに、コイルスプリング状の可動ガイド部を用いている(図6及び図7参照)。また、撓み規制部としては、光ファイバをV字状の溝で案内する板状の固定ガイド部と、光ファイバを案内する複数のブロック状の可動ガイド部とから構成されているもの(図8及び図9参照)等もある。
国際公開第2011/018996号パンフレット
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、複数のリング状の可動ガイド部を有するタイプのものでは、各可動ガイド部間に光ファイバ全周にわたって空間が形成されているため、光ファイバをコネクタ本体内に挿入する際の抵抗(挿入抵抗)が大きい場合には、光ファイバが所定の位置に至る前に空間において撓んでしまう。また、複数のブロック状の可動ガイド部を有するタイプのものでは、光ファイバの上下一方側は板状の固定ガイド部によりガイドされるが、光ファイバの上下他方側における各可動ガイド部間には空間が形成されているため、上記と同様に、光ファイバをコネクタ本体内に挿入する際の抵抗が大きい場合に、光ファイバが所定の位置に至る前に撓んでしまう。なお、光ファイバ挿入時の抵抗が大きくなるのは、光ファイバ挿通孔の内壁面に付着した不純物が強くこびり付いたために光ファイバ挿入の弊害になる場合や、光コネクタが光ファイバの被覆を除去する機能を有している場合がある。後者の場合には、光ファイバの被覆が硬くなる低温環境において、挿入抵抗の増大が顕著に生じる。
上記のような技術において、光ファイバの撓みを防止するためには、光ファイバがガイドされないフリー区間を小さくすることが有効であることが想定される。しかし、フリー区間を小さくすると、可動ガイド部の数が増えるだけでなく、組立工数が増える。また、可動ガイド部のサイズが小さくなり、組立作業性が悪化する。このため、製造コストの増大が懸念される。
また、コネクタ本体の内壁面と可動ガイド部との間には、寸法公差によるクリアランスが生じているため、光ファイバの挿入時に可動ガイド部がガタつく可能性があり、可動ガイド部がファイバ挿入方向に対して光ファイバの姿勢を保つことが困難となる。従って、光ファイバの撓み防止が不十分となる。
さらに、コイルスプリング状の可動ガイド部を用いる場合には、光ファイバの一部しかガイドされないため、光ファイバのガイドが不十分にならざるを得ない。光ファイバのガイド機能を向上させるには、コイルスプリングの巻き数を増やすことが有効であるが、外径が0.25mmの光ファイバをガイドするためにはコイルスプリングの内径も同等とする必要があり、これを実現するにはコイルスプリングの線径を細くしなくてはならない。しかし、コイルスプリングの線径が細くなると、コイルスプリング自体の剛性が弱くなる。このため、コイルスプリングごと光ファイバが撓んでしまう可能性がある。
また、蛇腹状の可動ガイド部を用いる場合にも、可動ガイド部が弾性を有するので、可動ガイド部自体の剛性が不足し、光ファイバの撓みを規制することが困難となる。
本発明の目的は、光ファイバをコネクタ本体に導入する際の抵抗が大きくても、光ファイバの撓みを確実に防止することができる光コネクタ及びその組立方法を提供することである。
本発明は、光ファイバが導入されるコネクタ本体と、コネクタ本体に対して光ファイバをガイドするファイバガイドとを備えた光コネクタにおいて、ファイバガイドは、第1ガイド部材と、第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、第1ガイド部材は、光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、ファイバ挿通孔の周囲に形成され、光ファイバを支持するファイバ支持部と、ファイバ挿通孔と連通するようにファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成され、第2ガイド部材は、各収容空間部に収容可能であり、光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部とファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成され、収容空間部及び壁間空間部の開口角度は、180度よりも小さいことを特徴とするものである。
このような本発明の光コネクタに光ファイバを付けるときは、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されるように、第1ガイド部材と第2ガイド部材とを組み付けると共に、光ファイバを第1ガイド部材のファイバ挿通孔及び第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通させてコネクタ本体に導入する。
このとき、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されている領域では、第1ガイド部材のファイバ挿通孔及び第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバが、第1ガイド部材のファイバ支持部と第2ガイド部材の壁部とによりガイドされることになる。また、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されていない領域では、第1ガイド部材のファイバ挿通孔に挿通された光ファイバが第1ガイド部材のファイバ支持部によりガイドされると共に、第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバが第2ガイド部材の壁部によりガイドされることになる。
ここで、第1ガイド部材は、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成されている。第2ガイド部材は、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成されている。従って、光ファイバをコネクタ本体に導入する際の抵抗が大きくても、光ファイバの撓みの発生を防止することができる。
また、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されていない領域において、ファイバ挿通孔に挿通された光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に容易に抜け出ることは無い。また同様に、ファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に容易に抜け出ることも無い。なお、本発明における収容空間部及び壁間空間部の開口角度とは、ファイバ挿通孔及びファイバ挿通空間部の断面方向において、ファイバ挿通孔及びファイバ挿通空間部の中心と収容空間部及び壁間空間部の開口部の両端とを結んだ直線のなす角度である。
ましくは、収容空間部及び壁間空間部の開口角度は、120度よりも小さい。この場合には、第1ガイド部材のファイバ支持部及び第2ガイド部材の壁部は、光ファイバをガイドする何れの領域においても、光ファイバの軸方向に直交する方向において3点支持以上の安定した状態で支持されているものとみなされ得るため、光ファイバをより安定してガイドすることができる。
また、本発明は、光ファイバが導入されるコネクタ本体と、コネクタ本体に対して光ファイバをガイドするファイバガイドとを備えた光コネクタにおいて、ファイバガイドは、第1ガイド部材と、第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、第1ガイド部材は、光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、ファイバ挿通孔の周囲に形成され、光ファイバを支持するファイバ支持部と、ファイバ挿通孔と連通するようにファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成され、第2ガイド部材は、各収容空間部に収容可能であり、光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部とファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成され、収容空間部及び壁間空間部の開口幅は、光ファイバの心線部の外径よりも小さいことを特徴とするものである。
このような本発明の光コネクタに光ファイバを付けるときは、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されるように、第1ガイド部材と第2ガイド部材とを組み付けると共に、光ファイバを第1ガイド部材のファイバ挿通孔及び第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通させてコネクタ本体に導入する。
このとき、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されている領域では、第1ガイド部材のファイバ挿通孔及び第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバが、第1ガイド部材のファイバ支持部と第2ガイド部材の壁部とによりガイドされることになる。また、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されていない領域では、第1ガイド部材のファイバ挿通孔に挿通された光ファイバが第1ガイド部材のファイバ支持部によりガイドされると共に、第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバが第2ガイド部材の壁部によりガイドされることになる。
ここで、第1ガイド部材は、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成されている。第2ガイド部材は、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成されている。従って、光ファイバをコネクタ本体に導入する際の抵抗が大きくても、光ファイバの撓みの発生を防止することができる。
光ファイバは通常、コア及びクラッドからなる心線部とその周囲を覆う樹脂製被覆部とから構成されるが、心線部はガラスやプラスチックにより形成される。樹脂製被覆部は弾性変形することはあるが、心線部は容易に弾性変形しない。従って、収容空間部及び壁間空間部の開口幅を光ファイバの心線部の外径よりも小さくすることにより、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されていない領域において、ファイバ挿通孔に挿通された光ファイバの被覆部が変形しても、光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ることは無い。また同様に、ファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバの被覆部が変形しても、光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ることは無い。
また、本発明は、光ファイバが導入されるコネクタ本体と、コネクタ本体に対して光ファイバをガイドするファイバガイドとを備えた光コネクタにおいて、ファイバガイドは、第1ガイド部材と、第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、第1ガイド部材は、光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、ファイバ挿通孔の周囲に形成され、光ファイバを支持するファイバ支持部と、ファイバ挿通孔と連通するようにファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成され、第2ガイド部材は、各収容空間部に収容可能であり、光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部とファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成され、第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、互いに硬度が異なる材料で形成されていることを特徴とするものである。
このような本発明の光コネクタに光ファイバを付けるときは、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されるように、第1ガイド部材と第2ガイド部材とを組み付けると共に、光ファイバを第1ガイド部材のファイバ挿通孔及び第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通させてコネクタ本体に導入する。
このとき、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されている領域では、第1ガイド部材のファイバ挿通孔及び第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバが、第1ガイド部材のファイバ支持部と第2ガイド部材の壁部とによりガイドされることになる。また、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されていない領域では、第1ガイド部材のファイバ挿通孔に挿通された光ファイバが第1ガイド部材のファイバ支持部によりガイドされると共に、第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバが第2ガイド部材の壁部によりガイドされることになる。
ここで、第1ガイド部材は、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成されている。第2ガイド部材は、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成されている。従って、光ファイバをコネクタ本体に導入する際の抵抗が大きくても、光ファイバの撓みの発生を防止することができる。
第1ガイド部材及び第2ガイド部材は、互いに硬度が異なる材料で形成されている。この場合には、第1ガイド部材の収容空間部と第2ガイド部材の壁部との間に多少の寸法ずれが生じたとしても、第2ガイド部材の壁部を第1ガイド部材の収容空間部に収容させる際に、第1ガイド部材及び第2ガイド部材のいずれか一方が変形するようになる。従って、上記の寸法ずれにかかわらず、壁部を収容空間部に挿入して収容することができる。
また、本発明は、光ファイバが導入されるコネクタ本体と、コネクタ本体に対して光ファイバをガイドするファイバガイドとを備えた光コネクタにおいて、光ファイバを内蔵する光ケーブルの外被を保持するケーブルホルダを更に備え、ファイバガイドは、第1ガイド部材と、第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、第1ガイド部材は、光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、ファイバ挿通孔の周囲に形成され、光ファイバを支持するファイバ支持部と、ファイバ挿通孔と連通するようにファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成され、第2ガイド部材は、各収容空間部に収容可能であり、光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部とファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成され、第1ガイド部材及び第2ガイド部材のいずれか一方は、ケーブルホルダに設けられていることを特徴とするものである。
このような本発明の光コネクタに光ファイバを付けるときは、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されるように、第1ガイド部材と第2ガイド部材とを組み付けると共に、光ファイバを第1ガイド部材のファイバ挿通孔及び第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通させてコネクタ本体に導入する。
このとき、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されている領域では、第1ガイド部材のファイバ挿通孔及び第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバが、第1ガイド部材のファイバ支持部と第2ガイド部材の壁部とによりガイドされることになる。また、第2ガイド部材の壁部が第1ガイド部材の収容空間部に収容されていない領域では、第1ガイド部材のファイバ挿通孔に挿通された光ファイバが第1ガイド部材のファイバ支持部によりガイドされると共に、第2ガイド部材のファイバ挿通空間部に挿通された光ファイバが第2ガイド部材の壁部によりガイドされることになる。
ここで、第1ガイド部材は、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成されている。第2ガイド部材は、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成されている。従って、光ファイバをコネクタ本体に導入する際の抵抗が大きくても、光ファイバの撓みの発生を防止することができる。
光ファイバケーブルの外被を保持したケーブルホルダを光コネクタに組み込むときに、第2ガイド部材の壁部を第1ガイド部材の収容空間部に収容することができる。
好ましくは、第1ガイド部材及び第2ガイド部材を1つずつ有している。この場合には、ファイバガイドの部品点数を最小限に抑え、ファイバガイドの構造を単純化することができる。
さらに、好ましくは、コネクタ本体には、光ファイバの先端部分の被覆を除去する被覆除去部が設けられている。この場合には、光ファイバをコネクタ本体に導入したときに、被覆除去部により光ファイバの先端部分の被覆部が除去されるため、被覆除去に関する作業性が良くなる。このような被覆除去時には、光ファイバに大きな抵抗(荷重)がかかることがあるが、その場合でも、上述したように光ファイバの撓みが発生することは無い。
また、本発明の光コネクタの組立方法は、光ファイバが導入されるコネクタ本体と、コネクタ本体に対して光ファイバをガイドするファイバガイドとを備え、ファイバガイドは、第1ガイド部材と、第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、第1ガイド部材は、光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、ファイバ挿通孔の周囲に形成され、光ファイバを支持するファイバ支持部と、ファイバ挿通孔と連通するようにファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、ファイバ挿通孔を挿通する光ファイバがファイバ挿通孔から収容空間部に抜け出ないように構成され、第2ガイド部材は、各収容空間部に収容可能であり、光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部とファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、ファイバ挿通空間部を挿通する光ファイバがファイバ挿通空間部から壁間空間部に抜け出ないように構成された光コネクタを用意し、第2ガイド部材の壁部を第1ガイド部材の収容空間部に収容すると共に、光ファイバをファイバ挿通孔及びファイバ挿通空間部に挿通させてコネクタ本体に導入することを特徴とするものである。
このような本発明の光コネクタの組立方法においては、上記の第1ガイド部材及び第2ガイド部材を有するファイバガイドを使用することにより、上述したように、光ファイバをコネクタ本体に導入する際の抵抗が大きくても、光ファイバの撓みの発生を防止することができる。
本発明によれば、光ファイバをコネクタ本体に導入する際の抵抗が大きくても、光ファイバの撓みを確実に防止することができる。これにより、光ファイバがガイドされない区間を小さくするためにガイド部品の数を増やしたりガイド部品の寸法を小さくしなくて済むので、組立作業性の悪化及びコスト増大を防止することが可能となる。
本発明に係わる光コネクタの一実施形態の概略構成を示す断面図である。 図1に示した前側ガイド部材の斜視図である。 図2に示した前側ガイド部材の背面図である。 図1に示した後側ガイド部材の斜視図である。 図4に示した後側ガイド部材の正面図である。 図1に示した前側ガイド部材及び後側ガイド部材同士が組み付けられる状態を示す斜視図である。 図1に示したコネクタ本体及びファイバガイドを示す斜視図である。 図7のY方向断面図及びX−Y方向断面図である。 図8に示したコネクタ本体に光ファイバが導入された状態を示す断面図である。 図9のX−X線斜視断面図である。 図9のXI−XI線斜視断面図及びその要部拡大断面図である。 図9のXII−XII線斜視断面図である。 図7に示した後側ガイド部材を前側ガイド部材に対して前進させた状態を示す斜視図である。 図13のY方向断面図及びX−Y方向断面図である。 図1に示したファイバガイドを3つの部品で構成した場合の一例を示す断面図である。 図15に示した3つのガイド部材の背面図及び正面図である。
以下、本発明に係わる光コネクタ及びその組立方法の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる光コネクタの一実施形態の概略構成を示す断面図である。同図において、本実施形態の光コネクタ1は、光ファイバ2が導入されるコネクタ本体3を備えている。光ファイバ2は、コア及びクラッドからなるガラスファイバ(心線部)2aと、このガラスファイバ2aの周囲に設けられた被覆部2b(図11参照)とからなっている。光ファイバ2の外径は、例えば0.25mmであり、ガラスファイバ2aの外径は、例えば0.125mmである。
コネクタ本体3は、ファイバ収容部4と、このファイバ収容部4の前方に配置された被覆除去部5とを有している。ファイバ収容部4は、光ファイバ2を挿通させるファイバ挿通孔4aを有し、光ファイバ2を収容・保持する。
被覆除去部5は、光ファイバ2の被覆部2bを除去してガラスファイバ2aを露出させる。被覆除去部5は、円錐状のファイバ当接面5aを有し、光ファイバ2の先端面をファイバ当接面5aに押し付けることで、光ファイバ2の先端部分の被覆部2bを除去する。また、被覆除去部5には、露出したガラスファイバ2aを挿通させるファイバ挿通孔5bが形成されている。
コネクタ本体3の前端部には、ファイバ固定部6を介してフェルール7が取り付けられている。フェルール7には、光ファイバ2と接続される短尺ガラスファイバ8が内蔵されている。ファイバ固定部6は、メカニカルスプライスによりガラスファイバ2aと短尺ガラスファイバ8とを挟み込んで接続固定する。
また、光コネクタ1は、光ファイバ2をコネクタ本体3に案内するファイバガイド9と、このファイバガイド9の後方に配置され、光ファイバ2が内蔵された光ケーブル10の外被11を保持するケーブルホルダ12とを備えている。コネクタ本体3、フェルール7、ファイバガイド9及びケーブルホルダ12は、ハウジング13で覆われている。
ファイバガイド9は、ファイバ収容部4に取り付けられた前側ガイド部材14と、この前側ガイド部材14に対して摺動可能に組み付けられる後側ガイド部材15とからなっている。前側ガイド部材14の前側部分には、ファイバ収容部4の後端部が収容される収容凹部14aが形成されている。
前側ガイド部材14は、図2及び図3に示すように、光ファイバ2を挿通させるファイバ挿通孔16と、このファイバ挿通孔16の周囲にファイバ挿通孔16と連通するように形成された複数(ここでは4つ)の断面略扇状の収容空間部17とを有している。これらの収容空間部17は、ファイバ挿通孔16に沿って延在しており、ファイバ挿通孔16に対して平行に延在していることが好ましい。また、複数の収容空間部17は、ファイバ挿通孔16の周囲に互いに等間隔で形成されていても良い。
また、前側ガイド部材14は、各収容空間部17間に形成された複数(ここでは4つ)の断面略扇状の突起部(ファイバ支持部)18を有している。これらの突起部18によって上記のファイバ挿通孔16が形成されており、ファイバ挿通孔16に挿入される光ファイバ2の周囲が突起部18に支持される。ファイバ挿通孔16の内径は、光ファイバ2の外径とほぼ同等である。
このとき、各収容空間部17の開口角度θは、180度よりも小さくなっている。これにより、ファイバ挿通孔16を挿通する光ファイバ2は、ファイバ挿通孔16から収容空間部17に容易に抜け出ないように各突起部18に支持されるようになる。各収容空間部17の開口角度θは、120度よりも小さいことが好ましい。この場合には、ファイバ挿通孔16を挿通する光ファイバ2が少なくとも120度おきに突起部18に支持されることになるため、3点支持以上の安定した状態で光ファイバ2を支持することが可能となる点において好適である。なお、収容空間部17の開口角度θとは、ファイバ挿通孔16の断面方向において、ファイバ挿通孔16の中心と収容空間部17の開口部の両端とを結んだ直線のなす角度である。
また、各収容空間部17の開口幅Wは、ガラスファイバ2aの外径よりも小さくなっていることが好ましい。これにより、光ファイバ2の被覆部2bが弾性変形したとしても、ファイバ挿通孔16を挿通する光ファイバ2がファイバ挿通孔16から収容空間部17に抜け出ることは無い。その理由としては、被覆部2bが弾性変形することはあるが、ガラスファイバ2aが容易に弾性変形することは無いからである。なお、収容空間部17の開口幅Wとは、ファイバ挿通孔16の断面方向において、収容空間部17の開口部の両端間距離である。
なお、ガラス製の心線部以外にも、プラスチック製の心線部を有する光ファイバが周知であるが、被覆部に比較して容易に弾性変形しない点においては同様である。即ち、本実施形態の光コネクタ1は、プラスチック製の心線部を有する光ファイバを用いた場合にも有効である。
後側ガイド部材15は、図4及び図5に示すように、ベース部19と、このベース部19から延在するようにベース部19と一体的に形成され、前側ガイド部材14の各収容空間部17に対して収容可能な複数(ここでは4つ)の壁部20とからなっている。
壁部20の断面形状は、上記の収容空間部17の断面形状と等しくなっている。各壁部20は、光ファイバ2を挿通させるファイバ挿通空間部21を形成している。つまり、ファイバ挿通空間部21は、各壁部20の内側領域に形成されている。ファイバ挿通空間部21の内径は、光ファイバ2の外径とほぼ同等である。各壁部20間には、ファイバ挿通空間部21と連通する複数(ここでは4つ)の壁間空間部22が形成されている。これらの壁間空間部22は、ファイバ挿通空間部21に沿って延在しており、ファイバ挿通空間部21に対して平行に延在していることが好ましい。また、複数の壁間空間部22は、ファイバ挿通空間部21の周囲に互いに等間隔で形成されていても良い。
ベース部19には、光ファイバ2を挿通させるファイバ挿通孔19a(図1参照)が形成されている。また、ベース部19には、ファイバ挿通孔19aを介してファイバ挿通空間部21に光ファイバ2を導くための断面テーパ状のファイバ導入口19bが形成されている。
このとき、各壁間空間部22の開口角度θは、180度よりも小さくなっている。これにより、ファイバ挿通空間部21を挿通する光ファイバ2は、ファイバ挿通空間部21から壁間空間部22に容易に抜け出ないように各壁部20に支持されるようになる。各壁間空間部22の開口角度θは、120度よりも小さいことが好ましい。この場合には、ファイバ挿通空間部21を挿通する光ファイバ2が少なくとも120度おきに壁部20に支持されることになるため、3点支持以上の安定した状態で光ファイバ2を支持することが可能となる点において好適である。なお、壁間空間部22の開口角度θとは、ファイバ挿通空間部21の断面方向において、ファイバ挿通空間部21の中心と壁間空間部22の開口部の両端とを結んだ直線のなす角度である。
また、各壁間空間部22の開口幅Wは、ガラスファイバ2aの外径よりも小さくなっていることが好ましい。これにより、光ファイバ2の被覆部2bが弾性変形したとしても、ファイバ挿通空間部21を挿通する光ファイバ2がファイバ挿通空間部21から壁間空間部22に抜け出ることは無い。なお、壁間空間部22の開口幅Wとは、ファイバ挿通空間部21の断面方向において、壁間空間部22の開口部の両端間距離である。また、本実施形態の光コネクタ1がプラスチック製の心線部を有する光ファイバを用いた場合にも有効であることは、前述の通りである。
後側ガイド部材15を前側ガイド部材14に組み付けるときは、図6に示すように、前側ガイド部材14の後方から前側ガイド部材14の各収容空間部17に後側ガイド部材15の各壁部20を差し込んで嵌め合わせるようにする。
前側ガイド部材14及び後側ガイド部材15は、互いに硬度が異なる樹脂材料で形成されていても良い。そのような樹脂材料としては、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド)やPEI(ポリエーテルイミド)等が用いられ得る。前側ガイド部材14及び後側ガイド部材15を硬度が異なる樹脂材料で形成することにより、前側ガイド部材14の収容空間部17と後側ガイド部材15の壁部20との間に寸法ずれが出てしまった場合でも、壁部20を収容空間部17にねじ込んで嵌め合わせることができる。従って、両者の組み付け作業性が悪化することを防止できる。
以上のように構成された光コネクタ1に光ファイバ2を付ける場合は、まず図7及び図8に示すように、後側ガイド部材15の各壁部20を前側ガイド部材14の各収容空間部17に対して任意の位置まで挿入した状態とする。このとき、壁部20の先端から収容空間部17の終端(前端)までの長さは、光ファイバ2の被覆部2bを除去すべき長さに相当する。なお、図7及び図8では、ファイバ固定部6、フェルール7、ケーブルホルダ12及びハウジング13は省略してある。
次いで、その状態で、図9に示すように、光ファイバ2を後側ガイド部材15のファイバ導入口19bから光コネクタ1の内部に挿入する。具体的には、光ファイバ2を後側ガイド部材15のファイバ挿通空間部21及び前側ガイド部材14のファイバ挿通孔16を介してファイバ収容部4のファイバ挿通孔4aに挿通させて、光ファイバ2の先端面を被覆除去部5のファイバ当接面5aに突き当てる。
このとき、前側ガイド部材14において後側ガイド部材15と嵌合していない領域(図9のX−X線断面に相当)では、図10に示すように、光ファイバ2が前側ガイド部材14の各突起部18のみに支持(ガイド)されている。しかし、各収容空間部17の開口角度θが180度よりも小さくなっていると共に各収容空間部17の開口幅Wがガラスファイバ2aの外径よりも小さくなっているので、上述したように光ファイバ2がファイバ挿通孔16から収容空間部17に抜け出ることは無い。従って、光ファイバ2が軸心方向に対して垂直な方向に自由に動くことが可能なフリー区間は存在しない。
また、前側ガイド部材14と後側ガイド部材15とが嵌合している領域(図9のXI−XI線断面に相当)では、図11に示すように、光ファイバ2が前側ガイド部材14の各突起部18及び後側ガイド部材15の各壁部20に支持(ガイド)されている。つまり、光ファイバ2は、前側ガイド部材14及び後側ガイド部材15により全周囲(360度)にわたってガイドされている。従って、光ファイバ2が軸心方向に対して垂直な方向に自由に動くことが可能なフリー区間は当然存在しない。
また、後側ガイド部材15において前側ガイド部材14と嵌合していない領域(図9のXII−XII線断面に相当)では、図12に示すように、光ファイバ2が後側ガイド部材15の各壁部20のみに支持(ガイド)されている。しかし、各壁部20間に位置する各壁間空間部22の開口角度θが180度よりも小さくなっていると共に各壁間空間部22の開口幅Wがガラスファイバ2aの外径よりも小さくなっているので、上述したように光ファイバ2がファイバ挿通空間部21から壁間空間部22に抜け出ることは無い。従って、光ファイバ2が軸心方向に対して垂直な方向に自由に動くことが可能なフリー区間は存在しない。
次いで、図13及び図14に示すように、後側ガイド部材15の壁部20の先端が前側ガイド部材14の収容空間部17の終端に突き当たるまで、後側ガイド部材15を前側ガイド部材14に対して前進させる。すると、光ファイバ2の先端部分の被覆部2bが被覆除去部5により除去されると共に、露出したガラスファイバ2aがファイバ挿通孔5bを挿通する。そして、ガラスファイバ2aは、特に図示はしていないが、ファイバ固定部6に導かれて、フェルール7に内蔵された短尺ガラスファイバ8と接続されることとなる。このとき、ファイバガイド9内の光ファイバ2は、前側ガイド部材14及び後側ガイド部材15により全周囲にわたってガイドされている。
以上のように本実施形態にあっては、ファイバガイド9を前側ガイド部材14及び後側ガイド部材15で構成し、前側ガイド部材14に、ファイバ挿通孔16と、ファイバ挿通孔16の周囲に形成された突起部(ファイバ支持部)18と、ファイバ挿通孔16と連通するようにファイバ挿通孔16の周囲に形成された収容空間部17とを設けると共に、後側ガイド部材15に、収容空間部17に収容される壁部20を設け、各壁部20によりファイバ挿通空間部21と複数の壁間空間部22とを形成するようにしたので、以下の作用効果が得られる。
即ち、前側ガイド部材14の収容空間部17に後側ガイド部材15の壁部20が収容されている領域では、光ファイバ2が前側ガイド部材14の突起部18及び後側ガイド部材15の壁部20により支持される。また、前側ガイド部材14において収容空間部17に壁部20が収容されていない領域では、光ファイバ2が前側ガイド部材14の突起部18のみに支持されることになるが、光ファイバ2はファイバ挿通孔16から収容空間部17に抜け出ること無く支持される。さらに、後側ガイド部材15において壁部20が収容空間部17に収容されていない領域では、光ファイバ2が後側ガイド部材15の壁部20のみに支持されることになるが、光ファイバ2はファイバ挿通空間部21から壁間空間部22に抜け出ること無く支持される。
これにより、例えば光ファイバ2の被覆部2bが硬くなる低温環境において光ファイバ2の先端が被覆除去部5のファイバ当接面5aに突き当たったために光ファイバ2の挿入抵抗が大きいときや、ファイバ収容部4の光ファイバ挿通孔4aの内壁面に異物が付着した状態で光ファイバ2が光ファイバ挿通孔4aに挿入されたために光ファイバ2の挿入抵抗が大きいときでも、光ファイバ2が単独で撓むことは無い。
また、壁部20が収容空間部17に収容可能になるように形成されているから、特許文献1のように光ファイバ2を支持する部材それ自体を変形させて光ファイバ2の撓みを規制する形態をとる必要がなく、前側ガイド部材14及び後側ガイド部材15のそれぞれの剛性を高くすることができる。さらに、前側ガイド部材14と後側ガイド部材15とが嵌め合った状態では、更に剛性が高くなる。このため、スプリングや蛇腹をファイバガイドの一部として使用する場合のように、光ファイバ2がファイバガイド9と一緒に撓むことも無い。
このように光ファイバ2の挿入抵抗が大きくても、光ファイバ2の撓みを確実に防止することができる。これにより、光ファイバ2がガイドされないフリー区間を小さくするために、ファイバガイドの構成部品1個のサイズを必要以上に小さくしたり、構成部品の数を必要以上に増やさなくて済む。その結果、光コネクタの組立工数の増大や組立作業性の悪化、製作コストアップを防止することが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、ファイバガイド9を前側ガイド部材14及び後側ガイド部材15という2つの部品で構成したが、ファイバガイドを3つ以上の部品で構成しても良い。
図15は、3つの部品で構成されたファイバガイドの一例を示す断面図である。図15において、ファイバガイド50は、ガイド部材51〜53から構成されている。ガイド部材51は、光ファイバ2を挿通させるファイバ挿通孔54と、このファイバ挿通孔54の周囲にファイバ挿通孔54と連通するように形成された3つの断面略扇状の収容空間部55とを有している。ガイド部材52は、光ファイバ2を挿通させるファイバ挿通空間部を形成する3つの壁部56を有し、ガイド部材53は、同ファイバ挿通空間部を形成する3つの壁部57を有している。これらの壁部56,57は、互いに協働してガイド部材51の収容空間部55に対して収容可能である。
このようなガイド部材52,53としては、例えば図4及び図5に示した後側ガイド部材15のような構成を適用することができる。ガイド部材52,53は、図16に示すように、ベース部61,64から延在するようにベース部61,64と一体的に形成された上記の壁部56,57をそれぞれ有している。壁部56によってファイバ挿通空間部62が形成され、壁部57によってファイバ挿通空間部65が形成される。ガイド部材52のベース部61には、ガイド部材53の壁部57を挿通可能な貫通孔63が形成されている。壁部57が貫通孔63に挿入されると、ファイバ挿通空間部62,65が共有される状態となる。そして、壁部57を貫通孔63に挿入してガイド部材52,53を一体化すると共に、壁部56,57をガイド部材51の収容空間部55に収容する。このようにして一体化したファイバガイド50が構成される。
このようにガイド部材の数や壁部の数は、必要に応じて適宜変更可能であるが、ガイド部材は2つであることが好ましい。ガイド部材の数が増えるほど、それぞれのガイド部材には他のガイド部材の壁部(及びファイバ支持部)を収容するための収容空間を設ける必要があるから、必然的に収容空間を大きくとる必要が生じる。収容空間を大きくとるに従って、光ファイバ2が支持される領域は小さくならざるを得ないから、収容空間の開口幅を光ファイバ2の心線部の外径よりも小さくすることが難しくなり、ファイバ挿通孔から収容空間に光ファイバ2が抜け出ないように構成することが難しくなる。
これに対し、ガイド部材が2つであれば、ファイバガイドの部品点数を最小限に抑え、ファイバガイドの構造を単純化すると共に、収容空間の領域を最小限にすることができるので、光ファイバ2を安定してガイドすることができる。
また、上記実施形態において、収容空間部17及び壁間空間部22は、ファイバ挿通孔16及びファイバ挿通空間部21に沿って延在し、好ましくはファイバ挿通孔16及びファイバ挿通空間部21に対して平行に延在している。また、複数の収容空間部17及び複数の壁間空間部22は、ファイバ挿通孔16及びファイバ挿通空間部21の周囲に互いに等間隔で形成されている。しかし、本発明においては、収容空間部17及び壁間空間部22は、ファイバ挿通孔16及びファイバ挿通空間部21の周囲に螺旋状に形成されていても良い。この場合には、壁部20を収容空間部17に収容可能となるように、同様にファイバ挿通空間部21の周囲に螺旋状に延在するよう形成すれば良い。
このような場合にも、螺旋状の壁部20は収容空間部17に収容可能となるように形成されているから、特許文献1のようにそれ自体を弾性変形させ、光ファイバ2の挿入時に光ファイバ2の挿入方向に短くなりながら光ファイバ2の撓みを規制する形態をとる必要がなく、第1ガイド部材及び第2ガイド部材の剛性を高くすることができる。
また、上記実施形態では、ファイバ収容部4にファイバガイド9の前側ガイド部材14が取り付けられており、前側ガイド部材14に後側ガイド部材15が嵌合可能に組み付けられる構成としたが、上記のケーブルホルダ12に後側ガイド部材15が予め取り付けられていても良い。
さらに、上記実施形態では、フェルール7に短尺ガラスファイバ8が内蔵されているが、本発明は、そのような内蔵ファイバの無いタイプの光コネクタにも適用可能である。
1…光コネクタ、2…光ファイバ、2a…ガラスファイバ、2b…被覆部、3…コネクタ本体、5…被覆除去部、9…ファイバガイド、10…光ケーブル、11…外被、12…ケーブルホルダ、14…前側ガイド部材(第1ガイド部材)、15…後側ガイド部材(第2ガイド部材)、16…ファイバ挿通孔、17…収容空間部、20…壁部、21…ファイバ挿通空間部、22…壁間空間部。

Claims (8)

  1. 光ファイバが導入されるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に対して前記光ファイバをガイドするファイバガイドとを備えた光コネクタにおいて、
    前記ファイバガイドは、第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、
    前記第1ガイド部材は、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、前記ファイバ挿通孔の周囲に形成され、前記光ファイバを支持するファイバ支持部と、前記ファイバ挿通孔と連通するように前記ファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、前記ファイバ挿通孔を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通孔から前記収容空間部に抜け出ないように構成され、
    前記第2ガイド部材は、前記各収容空間部に収容可能であり、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部と前記ファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、前記ファイバ挿通空間部を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通空間部から前記壁間空間部に抜け出ないように構成され
    前記収容空間部及び前記壁間空間部の開口角度は、180度よりも小さいことを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記収容空間部及び前記壁間空間部の開口角度は、120度よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。
  3. 光ファイバが導入されるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に対して前記光ファイバをガイドするファイバガイドとを備えた光コネクタにおいて、
    前記ファイバガイドは、第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、
    前記第1ガイド部材は、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、前記ファイバ挿通孔の周囲に形成され、前記光ファイバを支持するファイバ支持部と、前記ファイバ挿通孔と連通するように前記ファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、前記ファイバ挿通孔を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通孔から前記収容空間部に抜け出ないように構成され、
    前記第2ガイド部材は、前記各収容空間部に収容可能であり、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部と前記ファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、前記ファイバ挿通空間部を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通空間部から前記壁間空間部に抜け出ないように構成され、
    前記収容空間部及び前記壁間空間部の開口幅は、前記光ファイバの心線部の外径よりも小さいことを特徴とする光コネクタ。
  4. 光ファイバが導入されるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に対して前記光ファイバをガイドするファイバガイドとを備えた光コネクタにおいて、
    前記ファイバガイドは、第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、
    前記第1ガイド部材は、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、前記ファイバ挿通孔の周囲に形成され、前記光ファイバを支持するファイバ支持部と、前記ファイバ挿通孔と連通するように前記ファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、前記ファイバ挿通孔を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通孔から前記収容空間部に抜け出ないように構成され、
    前記第2ガイド部材は、前記各収容空間部に収容可能であり、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部と前記ファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、前記ファイバ挿通空間部を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通空間部から前記壁間空間部に抜け出ないように構成され、
    前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材は、互いに硬度が異なる材料で形成されていることを特徴とする光コネクタ。
  5. 光ファイバが導入されるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に対して前記光ファイバをガイドするファイバガイドとを備えた光コネクタにおいて、
    前記光ファイバを内蔵する光ケーブルの外被を保持するケーブルホルダを更に備え、
    前記ファイバガイドは、第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、
    前記第1ガイド部材は、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、前記ファイバ挿通孔の周囲に形成され、前記光ファイバを支持するファイバ支持部と、前記ファイバ挿通孔と連通するように前記ファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、前記ファイバ挿通孔を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通孔から前記収容空間部に抜け出ないように構成され、
    前記第2ガイド部材は、前記各収容空間部に収容可能であり、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部と前記ファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、前記ファイバ挿通空間部を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通空間部から前記壁間空間部に抜け出ないように構成され、
    前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材のいずれか一方は、前記ケーブルホルダに設けられていることを特徴とする光コネクタ。
  6. 前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材を1つずつ有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載の光コネクタ。
  7. 前記コネクタ本体には、前記光ファイバの先端部分の被覆を除去する被覆除去部が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載の光コネクタ。
  8. 光ファイバが導入されるコネクタ本体と、前記コネクタ本体に対して前記光ファイバをガイドするファイバガイドとを備え、前記ファイバガイドは、第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材に組み付けられる第2ガイド部材とを有し、前記第1ガイド部材は、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通孔と、前記ファイバ挿通孔の周囲に形成され、前記光ファイバを支持するファイバ支持部と、前記ファイバ挿通孔と連通するように前記ファイバ挿通孔の周囲に形成された収容空間部とを有し、前記ファイバ挿通孔を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通孔から前記収容空間部に抜け出ないように構成され、前記第2ガイド部材は、前記各収容空間部に収容可能であり、前記光ファイバを挿通させるファイバ挿通空間部と前記ファイバ挿通空間部の周囲に位置する壁間空間部とを形成する壁部を有し、前記ファイバ挿通空間部を挿通する前記光ファイバが前記ファイバ挿通空間部から前記壁間空間部に抜け出ないように構成された光コネクタを用意し、
    前記第2ガイド部材の前記壁部を前記第1ガイド部材の前記収容空間部に収容すると共に、前記光ファイバを前記ファイバ挿通孔及び前記ファイバ挿通空間部に挿通させて前記コネクタ本体に導入することを特徴とする光コネクタの組立方法。
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