JP2020189578A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両が微小ラップ衝突した際のダッシュパネルの後退を抑制する。【解決手段】フロントコンパートメント110と車室120とを仕切るダッシュパネル10と、ダッシュパネル10の車室側の面に取付けられたダッシュメンバ14と、を含む車両前部構造100であって、ダッシュパネル10は、左右の下半部で前輪のホイールハウスの後壁を構成するように車室側にそれぞれ突出する左右のホイールハウス部12を備え、ダッシュメンバ14は、ホイールハウス部12の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びるようにホイールハウス部12の車室側の面に取付けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両前部構造、特に、車両前方のフロントコンパートメントと車室とを仕切るダッシュパネルの構造に関する。
車両が衝突した際にダッシュパネルの後退量を低減することが求められている。このため、ダッシュパネルのホイールハウス部の上下方向中央に車両幅方向に延びるガセット部材を取付けて、衝突の際のダッシュパネルの後退量を低減する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ダッシュパネルのフロントサイドメンバが接続される位置でダッシュパネルのホイールハウス部に沿って車両上下方向に延びるダッシュメンバを取付けて、ダッシュパネルの剛性を高める構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−169806号公報 特開2001−130450号公報
ところで、車両が微小ラップ衝突した際には、前輪がダッシュパネルのホイールハウス部の前面に接触する場合がある。この際、ホイールハウス部に車両幅方向に延びるガセット部材を取付けた特許文献1に記載された構造や、ホイールハウス部の横に車両上下方向に延びるダッシュメンバを取付けた特許文献2に記載された構造では、前輪からの衝突荷重を十分に受け止められず、ホイールハウス部の後退を十分に抑制できない可能性がある。
そこで、本発明は、車両が微小ラップ衝突した際のダッシュパネルの後退を抑制することを目的とする。
本発明の車両前部構造は、車両前方のフロントコンパートメントと車室とを仕切るダッシュパネルと、前記ダッシュパネルの車室側の面に取付けられた複数の補強部材と、を含む車両前部構造であって、前記ダッシュパネルは、左右の下半部で前輪のホイールハウスの後壁を構成するように車室側にそれぞれ突出する左右のホイールハウス部を備え、各前記補強部材は、各前記ホイールハウス部の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びるように各前記ホイールハウス部の車室側の面にそれぞれ取付けられていること、を特徴とする。
車両が微小ラップ衝突した際、前輪は車軸の方向が車両幅方向から車両前後方向となるように回転しながらダッシュパネルのホイールハウス部に向かって後退してくる。車軸が車両前後方向になるように回転した前輪は、半分は車両幅方向外側に突出し、車両幅方向内側のタイヤ部分の上半分がホイールハウス部のフロントコンパートメント側の面に当接する。この際、前輪のタイヤ部分の1/4の円弧部分がホイールハウス部の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けてホイールハウス部のフロントコンパートメント側の面に当接する。
本発明の車両前部構造では、車両後側から見て、微小ラップ衝突の際に前輪のタイヤ部分からホイールハウス部に衝突荷重が入力される領域と重なるように、ホイールハウス部の車室側の面にホイールハウス部の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びるように補強部材を取付けているので、前輪のタイヤ部分からホイールハウス部に入力された衝突荷重を補強部材で好適に受け止めることができ、微小ラップ衝突の際のダッシュパネルの後退を抑制することができる。
本発明の車両前部構造において、各前記補強部材は、少なくとも一部が車両上方向かつ車両内側に凸となるような曲線に沿って、各前記ホイールハウス部の上部の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びること、としてもよいし、前記曲線は、前記前輪のタイヤ部分の半径と同様の半径の円弧であること、としてもよい。
この構成により、車両後側から見て、微小ラップ衝突の際に前輪のタイヤ部分からホイールハウス部に衝突荷重が入力される領域と補強部材との重なる領域が大きくなり、より好適に補強部材で前輪のタイヤ部分からホイールハウス部に入力された衝突荷重を受け止めることができ、微小ラップ衝突の際のダッシュパネルの後退をより好適に抑制することができる。
本発明の車両前部構造において、車両幅方向両端と車両幅方向中央との間に車両前後方向に延びる左右一対の骨格部材が取付けられて、前記車室の床を構成するフロアパネルを含み、前記ダッシュパネルの下端部は、前記フロアパネルの前端部に接続されており、各前記補強部材の各下端部は、前記ダッシュパネルの下端で車両幅方向位置が各前記骨格部材の各前端位置に対応する位置にそれぞれ取付けられていること、としてもよい。
この構成により、補強部材が受け止めた衝突荷重をスムーズに車両前後方向に延びる骨格部材に伝達することができ、ダッシュパネルの後退をより好適に抑制することができる。
本発明の車両前部構造において、左右の前記前輪の車両幅方向内側で前記フロントコンパートメントから前記車室に向かって車両前後方向に延びる左右一対の側方骨格部材と、前記ダッシュパネルの各前記ホイールハウス部の下側の位置となるように各前記側方骨格部材の車両幅方向外側の面にそれぞれ取付けられて、前端が車両前方に突出する突起を含むストッパ部材と、を備えてもよい。
この構成により、車両が微小ラップ衝突し、前輪が後退してダッシュパネルのフロントコンパートメントの側の面に当接する際に、ストッパ部材の突起が前輪のホイールと係合して前輪の位置を規制するので、車両後側から見て、前輪のタイヤ部分からホイールハウス部に衝突荷重が入力される領域を補強部材の位置により確実に重なるようにできる。このため、より好適に前輪のタイヤ部分からホイールハウス部に入力された衝突荷重を補強部材で受け止めることができ、微小ラップ衝突の際のダッシュパネルの後退をより好適に抑制することができる。
本発明は、車両が微小ラップ衝突した際のダッシュパネルの後退を抑制することができる。
実施形態の車両前部構造を車両後方斜め上から見た斜視図である。 図1に示すA−Aを含む垂直面の断面と車両後方から見たダッシュパネルの立面とを示す図である。 実施形態の車両前部構造を車両前方斜め下から見た斜視図である。 実施形態の車両前部構造を車両下側から見た底面図である。 微小ラップ衝突の際の初期状態を示す平面図である。 微小ラップ衝突の中前期でサイドフレームが屈曲変形した状態を示す平面図である。 微小ラップ衝突の中期でバリアが前輪のホイールに接触した状態を示す平面図である。 微小ラップ衝突の中後期で前輪のホイールがストッパ部材に接触した状態を示す平面図である。 微小ラップ衝突の終期で、車軸が車両前後方向になるように前輪が回転し、ホイールがストッパ部材に係合した状態を示す平面図である。 図9に示すB−Bの断面図である。 他の実施形態の車両前部構造における図9に示すB−B断面図である。
以下、図面を参照しながら実施形態の車両前部構造100について説明する。以下の説明では、ラダーフレーム30を用いた車両の車両前部構造100について説明する。なお、各図に示す矢印FR、矢印UP、矢印RHは、車両の前方向(進行方向)、上方向、右方向をそれぞれ示している。また、各矢印FR、UP、RHの反対方向は、車両後方向、下方向、左方向を示す。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示すように、車両前部構造100は、車両前方のフロントコンパートメント110と車室120とを仕切るダッシュパネル10と、ダッシュパネル10の車室120の側の面に取付けられた複数の補強部材であるダッシュメンバ14とを含む。
フロントコンパートメント110は、左右のアッパメンバ15と、前方のクロス部材17とダッシュパネル10の車両前方側の面とで囲まれて、内部にエンジンや駆動モータ等の車両駆動機構を搭載する空間である。左右のアッパメンバ15の車両幅方向内側には、部分円筒形状で前輪50の上部と前方部分とを覆うホイールハウス16が取付けられている。
車室120はダッシュパネル10の車両後方側の面と、床面を構成するフロアパネル20と、図示しない側面、ルーフで囲まれた乗員が搭乗する空間である。車室120は、後で説明するラダーフレーム30の上に搭載されている。フロアパネル20の車両幅方向中央には、上に凸の溝形断面で車両前後方向に延びるフロアトンネル25が配置されている。フロアトンネル25はフロントコンパートメント110の中に搭載されたエンジンの排気管等が通る空間である。また、フロアパネル20の車両幅方向両端には車両前後方向に延びる強度部材であるロッカ21が取付けられている。ロッカ21とフロアトンネル25との間のフロアパネル20の上面には車両幅方向に延びるクロス補強部材22が取付けられている。また、ロッカ21とフロアトンネル25との間のフロアパネル20の下面には、車両前後方向に延びる骨格部材である左右一対のアンダメンバ24が取付けられている。図2に示すように、アンダメンバ24は下に凸のハット型断面の長手部材である。
図1に示すように、ダッシュパネル10は、フロントコンパートメント110と車室120とを仕切る板状部材で、下端は、フロアパネル20の前端部に接続されており、接続部は補強板23でカバーされている。また、ダッシュパネル10の車両幅方向両端は、フロントピラー18に接続されている。ダッシュパネル10の左右の下半部には車室120の側に向けて突出するホイールハウス部12が設けられている。ホイールハウス部12は、車室120の側に凸の湾曲面で、図2に示すように、車両後方から見ると、略1/4円弧状の湾曲面となっている。図3に示すように、ダッシュパネル10のホイールハウス部12のフロントコンパートメント110の側は、ホイールハウス16の後端に接続されてホイールハウス16の後壁を構成する。ホイールハウス部12は、前輪50の車両後方部分を覆う。
図2に示すように、左右のホイールハウス部12の車室120の側の面には、ホイールハウス部12の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びるように左右のダッシュメンバ14が取付けられている。ダッシュメンバ14は、ハット型断面部材であり、フランジがダッシュパネル10のホイールハウス部12の車室120側の表面にスポット溶接されている。左右のダッシュメンバ14の下端部は、ダッシュパネル10の下端で車両幅方向位置がフロアパネル20の下側に取付けられたアンダメンバ24の前端位置に対応する位置に取付けられている。
図3、4に示すように車室120が搭載されるラダーフレーム30は、左右の前輪50の車両幅方向内側でフロントコンパートメント110から車室120に向かって車両前後方向に延びる左右一対の側方骨格部材であるサイドフレーム31と、サイドフレーム31を車両幅方向に接続するクロス部材32,33,34で構成されている。左右のホイールハウス部12の下側に位置する左右のサイドフレーム31の車両幅方向外側の面には、サイドフレーム31の車両幅方向外側に向かって張り出し、前端が車両前方に突出する突起37を含むストッパ部材36が取付けられている。また、ストッパ部材36には、車室120を搭載するマウントが取付けられており、車室120は、ストッパ部材36の上に搭載されている。
図4に示すように、サイドフレーム31の前端部分は、これより後方の部分に比して強度の低いクラッシュボックス38として構成される。左右のクラッシュボックス38の間には、車両幅方向に延びるバンパリーンフォース40が接続されている。バンパリーンフォース40のサイドフレーム31よりも車両幅方向外側に突出した側端部41には、荷重伝達部材42が取付けられている。荷重伝達部材42は、バンパリーンフォース40の側端部41から車両後方かつ車両内側に向け斜めに延び、車両が衝突した際にサイドフレーム31に当接して衝突荷重を伝達する部材である。
以上のように構成された車両前部構造100を有する車両が微小ラップ衝突した場合の各部の変形について、図5〜図10を参照して説明する。微小ラップ衝突は、車幅の外側、4分の1に対象物が衝突する衝突態様であり、衝突試験においては、バリア80に車両を衝突させる。以下の説明では、図5に示すように、前輪50は、アルミあるいはスチール等の金属製のホイール51と、ホイール51の外周にはめ込まれたゴム製のタイヤ部分52と、ホイール51の内部に配置されたブレーキ装置54と、を含み、サイドフレーム31のクロス部材32,33に取付けられた懸架構造60により懸架されており、車軸53は接続部材55を介して車体側の操舵装置56に接続されていることとして説明する。
図5に示すように、バリア80は、サイドフレーム31よりも車両外側に衝突する。図5に示すように、微小ラップ衝突の初期には、バリア80は、側端部41に設けられた荷重伝達部材42の前端部に衝突する。図6に示すように衝突中前期では、衝突荷重はサイドフレーム31のクラッシュボックス38に伝わりこれをつぶす。また、並行して、バンパリーンフォース40の側端部41は後退しつつ、屈曲し、荷重伝達部材42の後端は、より車両内側に向き、かつ車両内側に移動する。そして、荷重伝達部材42の後端がサイドフレーム31の側面に当接し、衝突荷重をサイドフレーム31に伝える。これにより、サイドフレーム31は車両内側に屈曲する。
図7に示すように、衝突中期になると、バリア80は、バンパリーンフォース40の側端部41の外側をすり抜けて前輪50のホイール51に接触する。これにより、前輪50は前方が車両外側、後方が車両内側となるように回転する。そして、図8に示すように、衝突中後期になると、バリア80は、更に後退して懸架構造60を後退させ、前輪50を回転させながら前輪50を後退させていく。これにより、前輪50のホイール51あるいはブレーキ装置54がストッパ部材36の突起37に接触する。ストッパ部材36の突起37は、前輪50のホイール51あるいはブレーキ装置54と係合して、前輪50のストッパ部材36への当接位置を規定する。
図9に示すように、衝突終期になると、前輪50は、車軸53が車両前後方向となるように回転した状態でホイール51がストッパ部材36の前端に当接する。図10に示すように、車両幅方向外側に回転した半分は車両幅方向外側に突出する。そして、車両内側に回転した部分の上側のタイヤ部分52は、ダッシュパネル10のホイールハウス部12のフロントコンパートメント110の側に接触する。この際、図10にハッチングで示すように、前輪50のタイヤ部分52の1/4の円弧部分がホイールハウス部12のフロントコンパートメント110側の面に当接する。そして、タイヤ部分52から衝突荷重がダッシュパネル10のホイールハウス部12に入力される。
図10に示すように、ダッシュメンバ14は、ホイールハウス部12の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて取付けられており、図10にハッチングで示す前輪50のタイヤ部分52からホイールハウス部12に衝突荷重が入力される領域とダッシュメンバ14の位置とが車両後方から見て重なるように配置されている。このため、ダッシュメンバ14は、前輪50のタイヤ部分52からホイールハウス部12に入力された衝突荷重を好適に受け止めることができる。
また、ダッシュメンバ14の下端部は、ダッシュパネル10の下端で車両幅方向位置がフロアパネル20の下側に取付けられたアンダメンバ24の前端位置に対応する位置に取付けられている。このため、ダッシュメンバ14で受け止められた衝突荷重は、ダッシュメンバ14の下端からアンダメンバ24にスムーズに伝達され、アンダメンバ24で受け止められる。また、ダッシュパネル10の車両幅方向両端はフロントピラー18に接続されており、衝突荷重はダッシュメンバ14の上端部からフロントピラー18に伝達され、フロントピラー18でも受け止められる。これにより、微小ラップ衝突の際にダッシュパネル10の後退量を低減することができる。
また、微小ラップ衝突の際にストッパ部材36の突起37が前輪50のホイール51またはブレーキ装置54と係合して前輪50の位置を規制するので、前輪50のタイヤ部分52からホイールハウス部12に衝突荷重が入力される領域をダッシュメンバ14の位置により重なるようにできる。このため、より好適に前輪50のタイヤ部分52からホイールハウス部12に入力された衝突荷重をダッシュメンバ14で受け止めることができ、微小ラップ衝突の際のダッシュパネル10の後退をより好適に抑制することができる。
また、ダッシュメンバ14を斜め配置するのではなく、図11に示すように車両上方向かつ車両内側に凸となるような曲線に沿ってホイールハウス部12の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びるように構成してもよい。この場合、前輪50のタイヤ部分52の半径と同様の円弧に沿ってホイールハウス部12の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びるように構成してもよい。
このような構成にすることにより、図10にハッチングで示す微小ラップ衝突の際に前輪50のタイヤ部分52からホイールハウス部12に衝突荷重が入力される領域とダッシュメンバ14との重なる領域が大きくなり、より好適にダッシュメンバ14で衝突荷重を受け止めることができ、微小ラップ衝突の際のダッシュパネル10の後退をより好適に抑制することができる。
以上、説明した実施形態では、ラダーフレーム30を用いた車両の車両前部構造100について説明したが、これに限らず、モノコックフレームの車両についても本開示を適用することができる。モノコックフレームの場合、フロントサイドメンバが側方骨格部材となる。
10 ダッシュパネル、12 ホイールハウス部、14 ダッシュメンバ(補強部材)、15 アッパメンバ、16 ホイールハウス、17 クロス部材、18 フロントピラー、20 フロアパネル、21 ロッカ、22 クロス補強部材、23 補強板、24 アンダメンバ(骨格部材)、25 フロアトンネル、30 ラダーフレーム、31 サイドフレーム(側方骨格部材)、32〜34 クロス部材、36 ストッパ部材、37 突起、38 クラッシュボックス、40 バンパリーンフォース、41 側端部、42 荷重伝達部材、50 前輪、51 ホイール、52 タイヤ部分、53 車軸、54 ブレーキ装置、55 接続部材、56 操舵装置、60 懸架構造、80 バリア、100 車両前部構造、110 フロントコンパートメント、120 車室。

Claims (5)

  1. 車両前方のフロントコンパートメントと車室とを仕切るダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルの車室側の面に取付けられた複数の補強部材と、を含む車両前部構造であって、
    前記ダッシュパネルは、左右の下半部で前輪のホイールハウスの後壁を構成するように車室側にそれぞれ突出する左右のホイールハウス部を備え、
    各前記補強部材は、各前記ホイールハウス部の上側の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びるように各前記ホイールハウス部の車室側の面にそれぞれ取付けられていること、
    を特徴とする車両前部構造。
  2. 請求項1に記載の車両前部構造であって、
    各前記補強部材は、少なくとも一部が車両上方向かつ車両内側に凸となるような曲線に沿って、各前記ホイールハウス部の上部の車両幅方向端から下側かつ車両幅方向内側に向けて斜めに延びること、
    を特徴とする車両前部構造。
  3. 請求項2に記載の車両前部構造であって、
    前記曲線は、前記前輪のタイヤ部分の半径と同様の半径の円弧であること、
    を特徴とする車両前部構造。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両前部構造であって、
    車両幅方向両端と車両幅方向中央との間で車両前後方向に延びる左右一対の骨格部材が取付けられて、前記車室の床を構成するフロアパネルを含み、
    前記ダッシュパネルの下端部は、前記フロアパネルの前端部に接続されており、
    各前記補強部材の各下端部は、前記ダッシュパネルの下端で車両幅方向位置が各前記骨格部材の各前端位置に対応する位置にそれぞれ取付けられていること、
    を特徴とする車両前部構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両前部構造であって、
    左右の前記前輪の車両幅方向内側で前記フロントコンパートメントから前記車室に向かって車両前後方向に延びる左右一対の側方骨格部材と、
    前記ダッシュパネルの各前記ホイールハウス部の下側の位置となるように各前記側方骨格部材の車両幅方向外側の面にそれぞれ取付けられて、前端が車両前方に突出する突起を含むストッパ部材と、を備えること、
    を特徴とする車両前部構造。
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