JP2018111462A - 車体骨格構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフセット衝突時におけるフロントタイヤの車室側への移動を抑制することと、正面衝突時におけるサイドレールでの衝突エネルギー吸収量の減少を抑制することとを両立させることができる車体骨格構造を得る。【解決手段】車体骨格構造20は、サイドレール22と、アウトリガ24と、突出部26とを有する。サイドレール22は、車両前後方向に延在されフロントタイヤ14と車幅方向に対向配置されている。アウトリガ24は、サイドレール22におけるフロントタイヤ14よりも車両後方側の部位から車幅方向外側に向けて張出され、ボデー12が搭載される。突出部26は、アウトリガ24におけるサイドレール22から車幅方向に離れた部位からフロントタイヤ14に向けて突出されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車体骨格構造に関する。
特許文献1には、フロントタイヤの車両後方側に屈曲部を備えたサイドレールと、屈曲部から車幅方向外側へ突出された突出部とを有する車両前部構造が開示されている。突出部は、キャブマウントブラケットと、キャブマウントブラケットの車両前方側に設けられキャブマウントブラケットに接合された傾斜部材とを含んで構成されている。
特開2015−214197号公報
サイドレールを有する車両では、正面衝突時において、サイドレールを変形させることで衝突エネルギーが吸収される。ここで、サイドレールを正面衝突時に変形し易いように構成しておくと、オフセット衝突時において、必要以上にサイドレールが変形してフロントタイヤが車室側へ移動し易くなる。
一方、サイドレールが正面衝突時に変形し難くなるようにサイドレールに部材を設けた場合には、正面衝突時にサイドレールが変形し難いため、衝突エネルギー吸収量が減少することになる。
つまり、オフセット衝突時におけるフロントタイヤの車室側への移動を抑制することと、正面衝突時におけるサイドレールでの衝突エネルギー吸収量の減少を抑制することとを両立させるには、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、オフセット衝突時におけるフロントタイヤの車室側への移動を抑制することと、正面衝突時におけるサイドレールでの衝突エネルギー吸収量の減少を抑制することとを両立させることができる車体骨格構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車体骨格構造は、車両前後方向に延在されフロントタイヤと車幅方向に対向配置されたサイドレールと、前記サイドレールにおける前記フロントタイヤよりも車両後方側の部位から車幅方向外側に向けて張出され、ボデーが搭載されるキャブマウント部材と、前記キャブマウント部材における前記サイドレールから車幅方向に離れた部位から前記フロントタイヤに向けて突出された突出部と、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る車体骨格構造では、オフセット衝突時において、サイドレールが変形してフロントタイヤが車室側に移動するときに、フロントタイヤが突出部と接触する。これにより、車室側へのフロントタイヤの移動が規制される。さらに、フロントタイヤから突出部に入力された衝突荷重がキャブマウント部材を通ってサイドレールに伝達されるので、突出部及びキャブマウント部材の変形が抑制され、フロントタイヤの車室側への移動を抑制することができる。
一方、正面衝突時には、サイドレールが変形して衝突エネルギーを吸収する。このとき、突出部がサイドレールから離れて配置されているため、サイドレールの変形が突出部によって拘束され難い。このため、正面衝突時におけるサイドレールでの衝突エネルギー吸収量の減少を抑制することができる。
請求項2に記載の本発明に係る車体骨格構造の前記サイドレールには、車両前後方向の後側が前側よりも車幅方向の外側に位置するように湾曲された第1湾曲部と、該第1湾曲部よりも後側に配置され車両前後方向に沿うように湾曲された第2湾曲部とが形成され、前記キャブマウント部材は、車両平面視で、前記第2湾曲部における車幅方向の外側面の弧の頂点よりも車両前後方向の後側の部位から車幅方向外側に向けて張出されている。なお、外側面の弧の頂点とは、車両平面視で外側面の弧を二等分する点を意味する。
請求項2に記載の本発明に係る車体骨格構造では、正面衝突時において、第1湾曲部と第2湾曲部との間でサイドレールが変形して衝突エネルギーを吸収する。ここで、第2湾曲部における車幅方向の外側面の円弧の頂点及び頂点の周辺部は、変形する部位となる。一方、キャブマウント部材は、この頂点よりも車両前後方向の後側の部位から張出されている。つまり、キャブマウント部材が、サイドレールの変形する部位よりも後側に配置されているので、キャブマウント部材がサイドレールの変形を拘束するのを抑制することができる。
請求項3に記載の本発明に係る車体骨格構造の前記キャブマウント部材の前記フロントタイヤと車両前後方向に対向する対向面は、車両平面視で車幅方向の外側端が内側端よりも車両前後方向の前側に位置するように傾斜されている。
請求項3に記載の本発明に係る車体骨格構造では、キャブマウント部材の外側端が内側端よりも前側に位置している。ここで、オフセット衝突時には、フロントタイヤが車幅方向の外側から内側に向かって移動するので、キャブマウント部材の外側端と内側端が車幅方向に並ぶ構成に比べて、キャブマウント部材とフロントタイヤとを衝突の初期から接触させることができる。言い換えると、オフセット衝突時にフロントタイヤと突出部とを衝突の初期から接触させられるので、フロントタイヤの車室側への移動をさらに抑制することができる。
請求項4に記載の本発明に係る車体骨格構造の前記突出部における車幅方向の外側の部位には、車両平面視で、後端が前端よりも車幅方向の外側に位置するように傾斜された傾斜面が形成されている。
請求項4に記載の本発明に係る車体骨格構造では、オフセット衝突時にフロントタイヤが車幅方向の外側から内側に向かって移動して突出部と接触する場合に、フロントタイヤが傾斜面に接触する。ここで、フロントタイヤの移動方向に対して直交する面の面積は、突出部の先端面に比べて傾斜面の方が広い。つまり、傾斜面を形成することで、フロントタイヤと突出部との接触面積を増やすことができる。さらに、傾斜面は、後端が前端よりも車幅方向の外側に位置するように傾斜している。これにより、突出部の車幅方向の幅は、先端側に比べてキャブマウント部材側の方が広くなるので、突出部が矩形状の構成に比べて、入力された衝突荷重に対する突出部の耐力が高くなる。このように、傾斜面を形成することでフロントタイヤと突出部との接触面積を増やすと共に突出部の耐力が高められるので、フロントタイヤの車室側への移動をさらに抑制することができる。
請求項5に記載の本発明に係る車体骨格構造の前記サイドレールには、車幅方向に延在されたクロスメンバが接合され、前記キャブマウント部材は、車両平面視で、前記キャブマウント部材の車両前後方向の後側の後面を延長した仮想線よりも車両前後方向の前側でかつ前記突出部よりも後側に前記クロスメンバの車幅方向の端部が配置されるように、前記サイドレールから張出されている。
請求項5に記載の本発明に係る車体骨格構造では、オフセット衝突時において、フロントタイヤが突出部と接触することでキャブマウント部材に入力された衝突荷重の伝達方向に、クロスメンバの端部が配置されている。これにより、突出部を介してキャブマウント部材に入力された衝突荷重が、サイドレールだけでなくクロスメンバにも伝達され易くなるので、フロントタイヤの車室側への移動をさらに抑制することができる。
請求項1に記載の車体骨格構造によれば、オフセット衝突時におけるフロントタイヤの車室側への移動を抑制することと、正面衝突時におけるサイドレールでの衝突エネルギー吸収量の減少を抑制することとを両立させることができるという効果を有する。
請求項2に記載の車体骨格構造によれば、キャブマウント部材がサイドレールの変形を拘束するのを抑制することができるという効果を有する。
請求項3、請求項4及び請求項5に記載の車体骨格構造によれば、フロントタイヤの車室側への移動をさらに抑制することができるという効果を有する。
第1実施形態に係る車体骨格構造が適用された車両の骨格部分の一部の平面図である。 第1実施形態に係るサイドレール、キャブマウント部材及び突出部を示す平面図である。 第1実施形態に係るキャブマウント部材及び突出部を車両正面視した正面図である。 (A)第1実施形態に係る車体骨格構造の正面衝突時の変形状態を示す説明図であり、(B)第1実施形態に係る車体骨格構造のオフセット衝突時の変形状態を示す説明図である。 第1実施形態に係る車体骨格構造と比較例に係る車体骨格構造とにおけるクラッシュストロークと車室に作用する加速度との関係を示すグラフである。 (A)第2実施形態に係る車体骨格構造が適用された車両の骨格部分の一部の平面図であり、(B)第2実施形態に係る車体骨格構造が適用された車両の骨格部分の一部の側面図である。 第2実施形態に係る車体骨格構造のオフセット衝突時の変形状態を示す説明図である。 変形例に係る車体骨格構造の一部を示す平面図である。
[第1実施形態]
図1には、本実施形態に係る車両10の骨格部分が示されている。なお、各図に適宜示す矢印FRは車両前方(進行方向)を示しており、矢印UPは車両上方を示しており、INは車幅方向内側を示しており、OUTは車幅方向外側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車体前後方向の前後、車体上下方向の上下、進行方向を向いた場合の車幅方向の左右を示すものとする。
車両10は、フレーム構造の車両(フレーム車)として構成されており、ボデー12を有する。ボデー12は、図示しない複数のボデーマウントを介して、後述するアウトリガ24に結合されている。また、ボデー12には、車室13が形成されている。さらに、車両10には、本実施形態に係る車体骨格構造20が適用されている。
〔車体骨格構造〕
車体骨格構造20は、サイドレール22と、キャブマウント部材の一例としてのアウトリガ24と、突出部26とを有する。なお、車体骨格構造20は、一例として、車両10の車幅方向の中央に対して左右対称に構成されているため、ここでは左側の車体骨格構造20について図示及び説明し、右側の車体骨格構造20の図示及び説明を省略する。
<サイドレール>
サイドレール22は、車両10における車幅方向外側に車両前後方向に延在されている。また、サイドレール22は、一例として、車両前後方向から見た場合に、断面U字状の鋼材(サイドレールインナ及びサイドレールアウタ)が車幅方向に対向した状態で接合されており、中空かつ矩形状の閉断面形状を有する。
サイドレール22の車両前後方向の前部22A側における車幅方向外側には、フロントタイヤ14が配設されている。言い換えると、サイドレール22は、フロントタイヤ14と車幅方向に対向配置されている。このため、左右で一対のサイドレール22の前部22A側では、フロントタイヤ14との干渉回避を考慮して、サイドレール22の車両前後方向の中間に位置する中間部22B側よりも車幅方向の寸法(間隔)が短くなるように設定されている。
サイドレール22の前部22Aと中間部22Bとの間には、車両平面視で(車両上下方向の上側から見た場合に)第1湾曲部32及び第2湾曲部34が形成されている。なお、第1湾曲部32及び第2湾曲部34の詳細については、後述する。サイドレール22の前部22Aは、サスペンションユニットなどの配置を考慮して、中間部22Bよりも車両上方に配置されている。つまり、サイドレール22の前部22Aは、車両前後方向の中間で車両上方に突出されている。
一対のサイドレール22の前部22Aの前端部には、車幅方向に沿ってバンパリインフォースメント16が架け渡されている。バンパリインフォースメント16は、車幅方向の中央部に対して車幅方向外側の端部が車両後方側に湾曲する構成とされている。一対のサイドレール22の間でかつバンパリインフォースメント16よりも車両後方側には、クロスメンバ19A、クロスメンバ19B、クロスメンバ19C及びクロスメンバ19Dが車幅方向に沿って延在されている。すなわち、クロスメンバ19A、クロスメンバ19B、クロスメンバ19C及びクロスメンバ19Dは、車両前方側から順に、一対のサイドレール22に車幅方向に架け渡されている。これにより、車両10には、はしご形のフレームが形成されている。
クロスメンバ19A、19B及び19Cは、サイドレール22の前部22Aに設けられている。クロスメンバ19Dは、中間部22Bに設けられている。サイドレール22の前部22Aにおけるクロスメンバ19Bとクロスメンバ19Cとの間には、サイドレール22の車幅方向外側に突出する金属製のサスペンションマウントブラケット28が配設されている。サスペンションマウントブラケット28には、図示しないサスペンションマウントが取付けられるようになっている。このサスペンションマウント及びサスペンションマウントブラケット28を介して、図示しないサスペンションユニットが、サイドレール22に連結できるように構成されている。
(第1湾曲部)
第1湾曲部32は、サイドレール22におけるクロスメンバ19Cの接合部位よりも後側の部位に形成されている。また、第1湾曲部32は、車両前後方向に沿っている前部22Aから、車両前後方向の後側が前側よりも車幅方向の外側に位置するように湾曲された部位である。言い換えると、第1湾曲部32は、サイドレール22の前部22Aから車両後方側へ向かうにつれて、車幅方向の外側へ向かうように湾曲された部位である。第1湾曲部32の図示しない曲率中心は、車両平面視において、サイドレール22に対して車幅方向の外側に位置している。さらに、第1湾曲部32は、車両側面視で(車幅方向から見た場合に)前部22Aから車両後方側へ向かうにつれて車両上下方向の下側へ向かって傾斜している。
(第2湾曲部)
図2に示すように、第2湾曲部34は、第1湾曲部32よりも車両前後方向の後側に配置されている。具体的には、第2湾曲部34は、第1湾曲部32の車両前後方向の後端に連続して形成され、車両前後方向の後側が前側よりも車幅方向の外側に位置するように湾曲された部位である。言い換えると、第2湾曲部34は、第1湾曲部32の後端から車幅方向の外側へ向かうにつれて、徐々に車両後方側(直線状の中間部22B側)へ向かうように(車両前後方向に沿うように)湾曲された部位である。第2湾曲部34の後述する曲率中心Oは、車両平面視において、サイドレール22に対して車幅方向の内側に位置している。さらに、第2湾曲部34は、車両側面視で第1湾曲部32から車両後方側の中間部22Bへ向かうにつれて、車両前後方向に対する傾斜が小さくなる(略水平に近づく)形状とされている。
図2では、第1湾曲部32の中心軸C1、第2湾曲部34の中心軸C2、中間部22Bの中心軸C3が、それぞれ一点鎖線で示されている。中心軸C1と中心軸C2とが繋がる点を変曲点P、中心軸C2と中心軸C3とが繋がる点を変曲点Qと称する。つまり、第2湾曲部34は、サイドレール22のうち変曲点Pから変曲点Qまでを構成する部位である。また、車両平面視で、第2湾曲部34の車幅方向の外側に位置する側面を外側面34Aと称し、第2湾曲部34の車幅方向の内側に位置する側面を内側面34Bと称する。
外側面34Aは、一例として、曲率中心O、曲率半径R1の円弧状に形成されている。曲率中心Oと変曲点Pとを通る直線K1が外側面34Aと交わる点を端点Aと称し、曲率中心Oと変曲点Qとを通る直線K2が外側面34Aと交わる点を端点Bと称する。つまり、外側面34Aは、車両平面視で円弧ABとして表される。また、直線K1が内側面34Bと交わる点を端点Cと称し、直線K2が内側面34Bと交わる点を端点Dと称する。つまり、内側面34Bは、一例として、車両平面視で円弧CDとして表される。内側面34Bの曲率半径は、図示を省略するが、外側面34Aの曲率半径よりも小さい。本実施形態では、円弧CDの範囲内において、衝突時のサイドレール22の変形起点が設定されている。
ここで、「外側面の弧の頂点」とは、「車両平面視で外側面の弧を二等分する点」を意味する。本実施形態では、一例として、外側面34Aが円弧状に形成されているため、車両平面視で円弧ABを二等分する点Eが、外側面34Aの円弧ABの頂点となる。なお、曲率中心Oと点Eとを通る直線を直線K3と称して、破線で示している。
<アウトリガ>
図1に示すアウトリガ24は、サイドレール22におけるフロントタイヤ14よりも車両後方側の部位から車幅方向外側に向けて張出され、フロントタイヤ14と車両前後方向に対向配置されている。具体的には、アウトリガ24は、第2湾曲部34の車両前後方向の後側部分から中間部22Bの前部までの範囲において、サイドレール22から車幅方向外側に張出されている。サイドレール22とアウトリガ24とは、溶接されている。アウトリガ24には、車両上下方向に貫通した取付孔25が形成されている。取付孔25には、図示しないボデーマウントが取付けられており、このボデーマウントを介してアウトリガ24にボデー12が搭載されている。
また、アウトリガ24は、図示しないアッパブラケットとロアブラケットとを含んで構成されており、車両平面視で、車幅方向外側を上底側とし内側を下底側とする略台形状に形成されている。図2に示すように、アウトリガ24は、本体部24Aと、根元部24Bと、先端部24Cと、前部24Dと、後部24Eとで構成されている。
本体部24Aには、既述の取付孔25が形成されている。根元部24Bは、サイドレール22の車幅方向の外側面に溶接されている。先端部24Cは、本体部24Aに対して車幅方向における根元部24B側とは反対側に位置している。前部24Dは、本体部24Aに対する車両前後方向の前側部分を構成している。また、前部24Dは、後述する前面36を有する。後部24Eは、本体部24Aに対する車両前後方向の後側部分を構成している。また、後部24Eは、後述する後面38を有する。根元部24B側は台形の下底側に相当し、先端部24C側は台形の上底側に相当する。
図1に示すように、車両平面視で、根元部24Bの車両前後方向の前端に相当する点を端点Gと称し、後端に相当する点を端点Hと称する。端点Gから端点Hまでの車両前後方向に沿った長さをL1とする。また、車両平面視で、先端部24Cの車両前後方向の前端に相当する点を端点Iと称し、後端に相当する点を端点Jと称する。端点Iから端点Jまでの車両前後方向に沿った長さをL2とする。ここで、L1>L2に設定されている。また、端点G、端点H、端点I、端点Jは、車両側面視で、車両前後方向の前側から後側へ向けて端点I、端点G、端点J、端点Hの順に並んでいる。
図2に示すように、アウトリガ24の根元部24Bの端点Gは、既述の第2湾曲部34の点Eよりも車両前後方向の後側に位置している。なお、図2では、サイドレール22の軸方向における点Eと端点Gとの距離をd1で表している。言い換えると、アウトリガ24は、車両平面視で、第2湾曲部34における車幅方向の外側面34Aの円弧ABの頂点(点E)よりも車両前後方向の後側の部位から、車幅方向外側に向けて張出されている。
図1に示すアウトリガ24におけるフロントタイヤ14と車両前後方向に対向する対向面を前面36と称する。前面36について、車幅方向の内側端は端点Gとなっている。また、前面36について、車幅方向の外側端を端点Kと称する。端点Kは、一例として、端点Iよりも車幅方向の内側でかつ車両前後方向の前側に配置されている。ここで、車両平面視で、前面36の車幅方向の外側端(端点K)は、内側端(端点G)よりも車両前後方向の前側に位置する。つまり、前面36は、車幅方向に対して、予め設定された角度で傾斜されている。
アウトリガ24における後部24Eに形成された面(車両前後方向の後側の面)を後面38と称する。後面38について、車幅方向の内側端に相当する点を端点Hと称する。また、後面38について、車幅方向の外側端に相当する点を端点Lと称する。端点Lは、一例として、端点Jよりも車幅方向の内側でかつ車両前後方向の後側に配置されている。ここで、車両平面視で、後面38の車幅方向の外側端(端点L)は、内側端(端点H)よりも車両前後方向の前側に位置する。つまり、後面38は、車幅方向に対して、予め設定された角度で傾斜されている。さらに、後面38の車幅方向に対する傾斜角度は、一例として、前面36の車幅方向に対する傾斜角度よりも大きい角度で設定されている。なお、車両側面視で、端点Hは、既述のクロスメンバ19Dよりも車両前後方向の前側に設定されている。
<突出部>
図2に示すように、突出部26は、アウトリガ24の前面36におけるサイドレール22から車幅方向の外側に離れた部位から、フロントタイヤ14(図1参照)に向けて車両前後方向の前側に突出されている。なお、本実施形態では、一例として、アウトリガ24と突出部26とが一体に形成されている。
また、突出部26は、一例として、車両平面視で略四角形状に形成されており、車両上下方向を高さ方向とする略四角柱状に形成されている。具体的には、突出部26は、先端面26Aと、後端面26Bと、傾斜面の一例としての第1側面26Cと、第2側面26Dと、上面26Eと、底面26F(図3参照)とを有する。
先端面26Aは、一例として、車両側面視で変曲点Pよりも車両前後方向の前側となる位置において、車幅方向及び車両上下方向に沿って形成されている。先端面26Aの車幅方向の幅をW1とする。図3に示すように、先端面26Aは、車両正面視で、略矩形状に形成されている。また、先端面26Aは、突出部26におけるアウトリガ24の車幅方向の中央部と車両前後方向に重なる位置に形成されている。さらに、先端面26Aは、車両正面視でフロントタイヤ14と車両前後方向に重なる位置に形成されている。
図2に示す後端面26Bは、車両平面視でアウトリガ24の前面36と重なる面であり、仮想面として設定されている。後端面26Bは、前面36と同様に、車幅方向に対して、予め設定された角度で傾斜されている。後端面26Bの車幅方向の幅をW2として、W2>W1に設定されている。
第1側面26Cは、突出部26における車幅方向の外側の部位に形成された側面である。また、第1側面26Cは、車両平面視で、後端に相当する点(点Mで示す)が前端に相当する点(点Nで示す)よりも車幅方向の外側に位置するように傾斜されている。第1側面26Cの車両前後方向に対する傾斜角度は、衝突時におけるフロントタイヤ14(図1参照)の移動予測方向に合わせて設定されている。
図3に示すように、第1側面26Cは、車両正面視で、略矩形状に形成されている。また、第1側面26Cは、車両正面視でフロントタイヤ14と車両前後方向に重なる位置に形成されている。第1側面26Cの面積は、先端面26Aの面積に比べて大きくなるように設定されている。
図2に示す第2側面26Dは、突出部26における車幅方向の内側の部位に形成された側面である。また、第2側面26Dは、車両平面視で、後端が前端よりも車幅方向の内側に位置するように傾斜されている。第2側面26Dの車両前後方向に対する傾斜角度は、先端面26A及び後端面26Bの車幅方向の配置によって決められている。
図3に示すように、第2側面26Dは、車両正面視で、略矩形状に形成されている。また、第2側面26Dの一部は、車両正面視でフロントタイヤ14と車両前後方向に重なる位置に形成されている。第2側面26Dの面積は、一例として、第1側面26Cの面積に比べて大きくなるように設定されている。
上面26Eは、先端面26A、後端面26B(図2参照)、第1側面26C及び第2側面26Dの上端を覆っている。底面26Fは、先端面26A、後端面26B、第1側面26C及び第2側面26Dの下端を覆っている。
<比較例>
本実施形態の車体骨格構造20に対して、突出部26を除くと共に、サイドレール22の第2湾曲部34が曲がり難いように第2湾曲部34を補強した構造を、比較例の車体骨格構造とする。なお、比較例の車体骨格構造の図示は省略する。
図5には、車両10(図1参照)の正面衝突時におけるストローク(クラッシュストローク:単位mm)と、車室13(図1参照)に作用する加速度G(単位m/s)との関係がグラフG1及びグラフG2で示されている。グラフG1は、本実施形態の車体骨格構造20(図1参照)において得られたグラフである。グラフG2は、比較例の車体骨格構造において得られたグラフである。
グラフG2に示すように、比較例の車体骨格構造では、正面衝突時に第2湾曲部34(図2参照)が曲がり難いため、ストロークが本実施形態の車体骨格構造20(図1参照)に比べて短くなっている。言い換えると、比較例の車体骨格構造では、ストロークが短くなることで、サイドレール22(図2参照)における衝突エネルギー吸収量が減少する。このため、車室13(図1参照)に作用する加速度Gが大きくなる場合がある。
〔作用及び効果〕
次に、第1実施形態の車体骨格構造20の作用及び効果について説明する。
図4(A)に示すように、車体骨格構造20では、車両10の正面衝突時において、バンパリインフォースメント16から衝突荷重が入力されると、サイドレール22の第1湾曲部32及び第2湾曲部34が変形して、衝突エネルギーを吸収する。このとき、突出部26がサイドレール22から車幅方向に離れて配置されているため、サイドレール22の変形が突出部26によって拘束され難い。このため、車体骨格構造20では、正面衝突時におけるサイドレール22での衝突エネルギー吸収量の減少を抑制することができる。そして、車体骨格構造20では、衝突エネルギー吸収量の減少が抑制されることにより、図5のグラフG1に示すように、比較例に比べてストロークが増加すると共に車室13(図1参照)に作用する加速度Gが比較例よりも大きくなるのを抑制することができる。なお、図5では、比較例よりも加速度Gが低下する状態を下向きの矢印で表している。
一方、図4(B)に示すように、車体骨格構造20では、車両10のオフセット衝突時において、バンパリインフォースメント16の端部に衝突荷重が入力されると、サイドレール22の第1湾曲部32及び第2湾曲部34が変形して、衝突エネルギーを吸収する。このとき、サイドレール22の変形に伴いフロントタイヤ14が車室13側に移動する場合がある。ここで、フロントタイヤ14が車室13側に移動するときに、突出部26がフロントタイヤ14と接触する。これにより、車室13側へのフロントタイヤ14の移動が規制される。さらに、フロントタイヤ14から突出部26に入力された衝突荷重Fは、アウトリガ24を通ってサイドレール22に伝達される。このため、突出部26及びアウトリガ24の変形が抑制されるので、フロントタイヤ14の車室13側への移動を抑制することができる。
以上、説明したように、車体骨格構造20では、オフセット衝突時におけるフロントタイヤ14の車室13側への移動を抑制することと、正面衝突時におけるサイドレール22での衝突エネルギー吸収量の減少を抑制することとを両立させることができる。
また、図2に示す車体骨格構造20において、第2湾曲部34における車幅方向の外側面34Aの円弧の頂点(点E)及び点Eの周辺部は、衝突荷重が入力されたときに変形する部位となる。一方、アウトリガ24は、点Eよりも車両前後方向の後側の部位(端点G及び端点Gよりも後側)から車幅方向の外側に向けて張出されている。つまり、アウトリガ24が、サイドレール22の変形する部位よりも車両前後方向の後側に配置されているので、アウトリガ24がサイドレール22の変形を拘束し難い。これにより、アウトリガ24がサイドレール22の変形を拘束するのを抑制することができる。
さらに、車体骨格構造20では、アウトリガ24の前面36の外側端(端点K)が内側端(端点G)よりも車両前後方向の前側に位置している。ここで、図4(B)に示す車両10のオフセット衝突時には、フロントタイヤ14が車幅方向の外側から内側に向かって斜め方向に移動する。このため、外側端が内側端よりも前側に位置しているアウトリガ24では、外側端と内側端が車幅方向に並ぶ構成に比べて、アウトリガ24とフロントタイヤ14とを衝突の早期から接触させることができる。言い換えると、オフセット衝突時にフロントタイヤ14と突出部26とを衝突の初期から接触させられるので、フロントタイヤ14の車室13側への移動をさらに抑制することができる。
加えて、車体骨格構造20では、車両10のオフセット衝突時にフロントタイヤ14が車幅方向の外側から内側に向かって斜め方向に移動して突出部26と接触する場合に、フロントタイヤ14が突出部26の第1側面26Cに接触する。ここで、フロントタイヤ14の移動方向に対して直交する面の面積は、突出部26の先端面26Aに比べて第1側面26Cの方が広い。つまり、車体骨格構造20では、突出部26に傾斜した第1側面26Cを形成することで、第1側面26Cが無い構成に比べて、フロントタイヤ14と突出部26との接触面積を増やすことができる。
さらに、図2に示す第1側面26Cは、後端が前端よりも車幅方向の外側に位置するように傾斜している。これにより、突出部26の車幅方向の幅は、先端側(幅W1)に比べてアウトリガ24側(幅W2)の方が広くなるので、突出部26が車両平面視で矩形状の構成に比べて、入力された衝突荷重に対する突出部26の耐力が高くなる。このように、第1側面26Cを形成することでフロントタイヤ14と突出部26との接触面積を増やすと共に突出部26の耐力が高められ、アウトリガ24が変形し難くなる。これにより、図1に示すフロントタイヤ14の車室13側への移動をさらに抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の車体骨格構造50について説明する。
図6(A)、(B)には、車体骨格構造50が示されている。車体骨格構造50は、第1実施形態の車両10(図1参照)において、車体骨格構造20(図1参照)に換えて設けられている。なお、車体骨格構造50について、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。なお、図6(A)、(B)では、バンパリインフォースメント16(図1参照)の図示を省略している。
図6(A)に示す第2実施形態の車両10では、クロスメンバ19D(図1参照)に換えて、クロスメンバ52が設けられている。クロスメンバ52は、車幅方向に延在されている。クロスメンバ52の車幅方向の端部は、サイドレール22に接合されている。
車両平面視で、アウトリガ24の後面38を延長した仮想線Sよりも車両前後方向の前側でかつ突出部26よりも後側にクロスメンバ52の車幅方向の端部(接合部)が配置されるように、アウトリガ24がサイドレール22から張出されている。言い換えると、アウトリガ24の後部は、車両側面視でクロスメンバ52と重なるように、車両後方側に延ばされている。なお、突出部26よりも後側の位置とは、車両平面視で、突出部26の後端に位置する前面36を延長した仮想線Tよりも車両前後方向の後側の位置を意味する。
〔作用及び効果〕
次に、第2実施形態の車体骨格構造50の作用及び効果について説明する。
図7に示すように、車体骨格構造50では、オフセット衝突時において、フロントタイヤ14が突出部26と接触することでアウトリガ24に入力された衝突荷重Fの伝達方向に、クロスメンバ52の端部(接合部)が配置されている。これにより、衝突荷重Fが、サイドレール22だけでなくクロスメンバ52にも伝達(分散)され易くなるので、フロントタイヤ14の車室13側への移動をさらに抑制することができる。なお、アウトリガ24に入力された衝突荷重は、突出部26を介して間接的に入力された荷重に限らず、フロントタイヤ14からアウトリガ24に直接的に入力された荷重を含む。
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
図8には、本実施形態の変形例として、車体骨格構造60が示されている。車体骨格構造60は、第1実施形態の車両10(図1参照)において、車体骨格構造20(図1参照)に換えて設けられている。なお、車体骨格構造60について、前述した第1、第2実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1、第2実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
車体骨格構造60は、サイドレール22と、キャブマウント部材の一例としてのアウトリガ62及びブレース64と、突出部26とを有する。また、サイドレール22には、クロスメンバ52が接合されている。
アウトリガ62は、第2湾曲部34の車両前後方向の後部から中間部22Bの前部までの範囲において、サイドレール22から車幅方向外側に張出されている。サイドレール22とアウトリガ62とは、溶接されている。アウトリガ62には、図示しないボデーが搭載されている。また、アウトリガ62は、一例として、車両平面視で、略平行四辺形状に形成されており、本体部62Aと、根元部62Bと、先端部62Cと、前部62Dと、後部62Eとで構成されている。
本体部62Aには、既述の取付孔25が形成されている。根元部62Bは、サイドレール22の外側面34Aに溶接されている。先端部62Cは、本体部62Aに対して車幅方向における根元部62B側とは反対側に位置している。前部62Dは、本体部62Aに対する車両前後方向の前側部分を構成している。また、前部62Dは、前面36を有する。後部62Eは、本体部62Aに対する車両前後方向の後側部分を構成している。また、後部62Eは、後面66を有する。前面36及び後面66は、車幅方向の外側端が内側端よりも車両前後方向の前側に位置するように傾斜している。
ブレース64は、一例として、角筒状に形成されており、軸方向から見た場合に閉断面構造とされている。また、ブレース64の一端部64Aは、後面66の車幅方向の外側端部に溶接されており、ブレース64の他端部64Bは、サイドレール22の中間部22Bの車幅方向外側面に溶接されている。一端部64Aは、他端部64Bに対して車両前後方向の前側でかつ車幅方向の外側に配置されている。つまり、ブレース64は、車両前後方向に対して交差する斜め方向にアウトリガ62とサイドレール22とを繋いでいる。なお、サイドレール22、アウトリガ62及びブレース64の間には、一例として、車両平面視で、三角形状の空間部68が形成されている。また、車両側面視で、ブレース64の他端部64Bとクロスメンバ52とが重なる配置とされている。
車体骨格構造60では、オフセット衝突時において、図示しないフロントタイヤが突出部26と接触することでアウトリガ62に入力された衝突荷重が、ブレース64を介してサイドレール22に伝達される。荷重の伝達方向には、クロスメンバ52の端部が配置されている。これにより、突出部26からアウトリガ62に入力された衝突荷重が、ブレース64を介して、サイドレール22だけでなくクロスメンバ52にも伝達(分散)され易くなるので、フロントタイヤ14(図1参照)の車室13側への移動を抑制することができる。
<他の変形例>
車体骨格構造20、50、60において、サイドレール22に第1湾曲部32及び第2湾曲部34が形成されていなくてもよい。例えば、サイドレール22に車両平面視力でクランク状の屈曲部が形成されていてもよい。また、サイドレール22に、サイドレール22の他の部位の耐力よりも低い耐力の脆弱部(ビード等)を形成して、該脆弱部を衝突時の変形起点としてもよい。なお、サイドレール22の変形が規制されない場合は、アウトリガ24の端点Gが点Eよりも車両前後方向の前側に配置されていてもよい。
また、車体骨格構造20、50、60において、前面36の車幅方向の外側端と内側端が、車幅方向に並んで(揃って)いてもよい。さらに、車体骨格構造20、50において、突出部26の第1側面26Cは、車両平面視で、複数方向に傾斜された複数の傾斜面で構成されていてもよい。また、第1側面26Cは、車両前後方向に沿って配置されていてもよい。加えて、突出部26の先端面26A及び第1側面26Cは、車両平面視で、円弧状に形成されていてもよい。
突出部26は、内部が中空、中実のいずれであってもよい。また、突出部26は、アウトリガ24、62と一体に形成されたものに限らず、アウトリガ24、62に接合又は締結により取付けられる別部材(例えばブラケット)で構成されていてもよい。さらに、突出部26は、車両前後方向及び車幅方向の少なくとも一方において、車両上下方向の高さが異なっていてもよい。
アウトリガ24、62に対する突出部26の配置は、アウトリガ24、62の車幅方向の中央部に合せた配置に限らず、アウトリガ24、62の車幅方向の内側、外側の一方に片寄った配置とされていてもよい。また、突出部26の材質とアウトリガ24、62の材質は、同じであってもよく、異なっていてもよい。さらに、突出部26の車両上下方向の高さは、アウトリガ24、62の車両上下方向の高さよりも高くてもよい。
アウトリガ24は、予め設定された大きさのものをクロスメンバ52の位置に合わせて配置する構成に限らず、クロスメンバ52の位置に合わせて後部24Eを車両後方側に拡大させた構成であってもよい。
以上、本発明の第1、第2実施形態及び変形例に係る車体骨格構造について説明したが、これらの実施形態及び変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
12 ボデー
14 フロントタイヤ
20 車体骨格構造
22 サイドレール
24 アウトリガ(キャブマウント部材の一例)
26 突出部
26C 第1側面(傾斜面の一例)
32 第1湾曲部
34 第2湾曲部
34A 外側面
34B 内側面
36 前面(対向面の一例)
38 後面
50 車体骨格構造
52 クロスメンバ
60 車体骨格構造
62 アウトリガ(キャブマウント部材の一例)
64 ブレース(キャブマウント部材の一例)
E 点(頂点の一例)

Claims (5)

  1. 車両前後方向に延在されフロントタイヤと車幅方向に対向配置されたサイドレールと、
    前記サイドレールにおける前記フロントタイヤよりも車両後方側の部位から車幅方向外側に向けて張出され、ボデーが搭載されるキャブマウント部材と、
    前記キャブマウント部材における前記サイドレールから車幅方向に離れた部位から前記フロントタイヤに向けて突出された突出部と、
    を有する車体骨格構造。
  2. 前記サイドレールには、車両前後方向の後側が前側よりも車幅方向の外側に位置するように湾曲された第1湾曲部と、該第1湾曲部よりも後側に配置され車両前後方向に沿うように湾曲された第2湾曲部とが形成され、
    前記キャブマウント部材は、車両平面視で、前記第2湾曲部における車幅方向の外側面の弧の頂点よりも車両前後方向の後側の部位から車幅方向外側に向けて張出されている請求項1に記載の車体骨格構造。
  3. 前記キャブマウント部材の前記フロントタイヤと車両前後方向に対向する対向面は、車両平面視で車幅方向の外側端が内側端よりも車両前後方向の前側に位置するように傾斜されている請求項1又は請求項2に記載の車体骨格構造。
  4. 前記突出部における車幅方向の外側の部位には、車両平面視で、後端が前端よりも車幅方向の外側に位置するように傾斜された傾斜面が形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車体骨格構造。
  5. 前記サイドレールには、車幅方向に延在されたクロスメンバが接合され、
    前記キャブマウント部材は、車両平面視で、前記キャブマウント部材の車両前後方向の後側の後面を延長した仮想線よりも車両前後方向の前側でかつ前記突出部よりも後側に前記クロスメンバの車幅方向の端部が配置されるように、前記サイドレールから張出されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車体骨格構造。
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