JP6527355B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体構造、特にダッシュロアパネル回りの車体構造に関する。
例えば特許文献1には、車体の車幅方向外側の端部に沿って車体前後方向に延設された左右のサイドシルを備えた車体下部構造において、前記左右のサイドシルの前端に結合して車幅方向に沿って延在するダッシュボードクロスメンバと、フロントサイドフレームの後端に連結され、前記左右のサイドシルの前端に結合して車幅方向に沿って延在するアウトリガと、を備え、ホイールハウス部(ホイールアーチ形状部)を有するダッシュボードロア(ダッシュロアパネル)は、前記ダッシュボードクロスメンバと前記アウトリガとの間で挟持して接合されることを特徴とする車体下部構造が開示されている。また、ホイールハウス部の後面には車幅方向に延びるガセット部材が設置されている。これによれば、ナローオフセット衝突荷重が付与されたときのダッシュボードロアの後退量が低減される。
特開2013−169806号公報(請求項1、図1)
前記した従来例では、ダッシュボードクロスメンバによってホイールアーチ形状部の下部の変形を抑制することができるが、ホイールアーチ形状部の全体的な変形を抑制するためには、ダッシュボードクロスメンバの上方に別体のガセット部材を取り付けなければならず、部品点数が増加し製造工程が煩雑になるという問題があった。また、ダッシュボードクロスメンバの剛性・強度を上げるために板厚を大きくしなければならず、重量増加を招いていた。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、部品点数及び重量の増加を抑制しながらホイールアーチ形状部の剛性・強度を向上することが可能な車体構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明に係る車体構造は、ホイールアーチの一部を構成するホイールアーチ形状部を有し、動力源装置室と車室とを区画するダッシュロアパネルと、前記ホイールアーチ形状部を車室側から覆う補強パネルと、前記ダッシュロアパネルの車幅方向端部に前端部が接続され、前後方向に延設されたサイドシルと、を備え、前記補強パネルは、前記ホイールアーチ形状部と協働して車幅方向に延びる閉断面を形成する横閉断面部と、前記ホイールアーチ形状部と協働して上下方向に延びる閉断面を形成すると共に前記横閉断面部と交差する縦閉断面部と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、補強パネルは、ホイールアーチ形状部と協働して車幅方向に延びる閉断面を形成する横閉断面部と、ホイールアーチ形状部と協働して上下方向に延びる閉断面を形成すると共に横閉断面部と交差する縦閉断面部と、を有するので、ホイールアーチ形状部の車幅方向及び上下方向の剛性・強度を向上することができる。そのため、ナローオフセット衝突(スモールオーバラップ衝突)やオブリーク衝突でホイールアーチ形状部に前輪が衝突した場合に、補強パネルによってホイールアーチ形状部の車室側への変形を軽減することができる。また、横閉断面部及び縦閉断面部が補強パネルに一体的に設けられているので、部品点数を削減することができる。また、横閉断面部と縦閉断面部が交差することで補強パネルの剛性・強度が相乗的に向上するので、板厚の増加を抑制することができる。
また、前記ダッシュロアパネルの車幅方向中央部に接続されたトンネル部材をさらに備え、前記横閉断面部は、上下に離間して配置された少なくとも2つの横閉断面部から構成され、最も下側の前記横閉断面部は、別体に形成した横メンバとともに前記サイドシルと前記トンネル部材との間を繋いでダッシュクロスメンバを構成するのが好ましい。
このような構成によれば、最も下側の横閉断面部は、別体に形成した横メンバとともにサイドシルとトンネル部材との間を繋いでダッシュクロスメンバを構成するので、ダッシュクロスメンバによってサイドシルとトンネル部材との間の剛性・強度が高められる。そのため、例えば前突時に動力源装置が後退した場合に、ダッシュクロスメンバによって動力源装置の後退を抑制することができる。
また、前記サイドシルは、車幅方向内側に配置されたサイドシルインナパネルと車幅方向外側に配置されたサイドシルアウタパネルとで中空形状に構成され、前記横閉断面部の車幅方向外側の端部には、後方に屈曲形成されたフランジ部が設けられ、前記フランジ部の車幅方向内側に前記サイドシルインナパネルの前端部を重ね合わせて接合した構成とするのが好ましい。
このような構成によれば、横閉断面部の車幅方向外側の端部には後方に屈曲形成されたフランジ部が設けられ、フランジ部の車幅方向内側にサイドシルインナパネルの前端部が重ね合わせて接合されている。そのため、仮に衝突時にフランジ部とサイドシルインナパネルとが剥離した場合でも、補強パネルがサイドシルインナパネルの前端部に当接するので、サイドシルによって衝突荷重を支持することができる。
また、前記ダッシュロアパネルを挟んで前記横閉断面部の反対側で車幅方向に延設されたアウトリガをさらに備え、前記サイドシルの前端部には、前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとの間で前後方向に延びるジャッキアップスチフナが設置され、前記ジャッキアップスチフナの前端部を車幅方向に屈曲して形成したスチフナフランジ部に、前記アウトリガの車幅方向外側端部を重ね合わせて接合した構成とするのが好ましい。
このような構成によれば、ジャッキアップスチフナの前端部を車幅方向に屈曲して形成したスチフナフランジ部に、アウトリガの車幅方向外側端部を重ね合わせて接合したので、ダッシュロアパネルと横閉断面部とで構成され車幅方向に延びる閉断面が、ジャッキアップスチフナとサイドシルインナパネルとで構成され前後方向に延びる閉断面の前端部に、アウトリガを介して連結した状態となる。そのため、車幅方向に延びる閉断面(例えばダッシュクロスメンバ)から前後方向に延びる閉断面(サイドシル)に荷重を好適に伝達することができる。
また、前記動力源装置室において前後方向に延設され、後端部が前記ダッシュロアパネルに連結されたフロントサイドフレームをさらに備え、前記フロントサイドフレームの後端部には、下向きに屈曲して前記ダッシュロアパネルと協働して閉断面を形成する屈曲部が設けられ、前記縦閉断面部は、前記ダッシュロアパネルを挟んで前記屈曲部の反対側に配置された構成とするのが好ましい。
このような構成によれば、縦閉断面部は、ダッシュロアパネルを挟んで屈曲部の反対側に配置されているので、縦閉断面部によって屈曲部が補強される。そのため、ナローオフセット衝突や前突時において、フロントサイドフレームが適切に変形し、衝撃エネルギーを効果的に吸収できるとともに、ダッシュロアパネルが車室側に変形するのを抑制できる。
また、前記ダッシュロアパネルを挟んで前記横閉断面部の反対側で車幅方向に延設されたアウトリガをさらに備え、前記補強パネルは、前記横閉断面部の上側と下側で、前記ホイールアーチ形状部を介して前記アウトリガに接合され、前記アウトリガは、前記横閉断面部の前方に前記ホイールアーチ形状部と協働して閉断面を形成している構成とするのが好ましい。
このような構成によれば、補強パネルは、横閉断面部の上側と下側でホイールアーチ形状部を介してアウトリガに接合され、アウトリガは、横閉断面部の前方にホイールアーチ形状部と協働して閉断面を形成しているので、車幅方向に延びる閉断面がホイールアーチ形状部を挟んで前後に結合した状態になる。そのため、ホイールアーチ形状部の剛性・強度が向上し、ホイールアーチ形状部の変形を抑制することができる。
また、前記補強パネルは、ホットスタンプ成形によって形成されているのが好ましい。
ここで、ホットスタンプ成形とは、熱間プレス成形ともいわれ、鋼板を加熱して軟化させた状態でプレス加工を行い、同時に金型との接触による冷却効果で焼き入れを行う成型方法である。加熱軟化によって鋼板のスプリングバックが抑制され寸法精度が向上すると共に、焼き入れによって部材の高強度化が図られるという特徴がある。このような構成によれば、補強パネルは、ホットスタンプ成形によって形成されているので、車幅方向に延びる横閉断面部と上下方向に延びる縦閉断面部とを交差させて一体的に形成しても、寸法誤差を抑制できる。また、補強パネルが焼き入れによって高強度となるので、剛性・強度の強化と部材の軽量化との両立が可能となる。
また、前記補強パネルの上縁部は、前記ダッシュロアパネルの一般部と前記ホイールアーチ形状部との境界となる稜線部よりも外側で前記ダッシュロアパネルの一般部に接合されている構成とするのが好ましい。
このような構成によれば、補強パネルの上縁部は、稜線部よりも外側でダッシュロアパネルの一般部に接合されているので、補強パネルによって稜線部が補強される。そのため、衝突時におけるホイールアーチ形状部の車室側への変形を軽減することができる。
また、前記横閉断面部は、車幅方向かつ前後方向に延在する上壁部を有し、前記上壁部は、前記ダッシュロアパネルの一般部と前記ホイールアーチ形状部との境界となる稜線部に対応する部位において前後方向の幅寸法が最大となる構成とするのが好ましい。
このような構成によれば、横閉断面部の上壁部は、稜線部に対応する部位において前後方向の幅寸法が最大となるので、応力が集中する稜線部を効果的に補強できるとともに、横閉断面部の車室側への張り出しを抑制して広い車室空間を確保することができる。
本発明によれば、部品点数及び重量の増加を抑制しながらホイールアーチ形状部の剛性・強度を向上することが可能な車体構造を提供することができる。
本実施形態に係る車体構造を右後ろ上方から見下ろした斜視図である。 車体構造を後側からみた後面図である。 車体構造を下側から見上げた底面図である。 図1の車体構造の左半部を拡大して示した斜視図である。 図2のV−V矢視における鉛直断面図である。 図2のVI−VI矢視における水平断面図である。 図2のVII−VII矢視における水平断面図である。 図6のVIII−VIII矢視における鉛直断面図である。 図2のIX−IX矢視における鉛直断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。方向を説明する際は、運転者からみた前後左右上下に基づいて説明する。また、「車幅方向」は「左右方向」と同義である。
図1、図2、図3に示すように、第1実施形態に係る車体構造1を備える自動車Vは、主に、車室2の前端部を形成するダッシュロアパネル10と、ダッシュロアパネル10の一部を車室2側から覆う補強パネル20と、ダッシュロアパネル10の車幅方向端部に前端部が接続され前後方向に延設されたサイドシル50と、ダッシュロアパネル10の車幅方向中央部に接続されたトンネル部材30と、を備えている。車体構造1は、ほぼ左右対称に形成されているため、以下の説明では左側(運転席側)の構造を中心に説明する。
ダッシュロアパネル10は、前側の動力源装置室3と後側の車室2とを区画する板状部材であり、例えばプレス成型によって高張力鋼板を所定形状に折り曲げて形成されている。ダッシュロアパネル10は、上下方向及び車幅方向に延在する前板部11と、前板部11の下端から後方に下り傾斜して延出する傾斜部12と、傾斜部12の下端から後方に略水平に延出する床板部13と、車幅方向両端部に形成された一対のホイールアーチ形状部14と、を主に有している。なお、以下の説明において、ダッシュロアパネル10のホイールアーチ形状部14以外の部位を「一般部15」と称する場合がある。
ホイールアーチ形状部14は、自動車Vの前輪の上半部を覆うホイールアーチ(図示省略)の一部を構成する部位である。ホイールアーチ形状部14は、車室2側に膨出する球面形状に形成されており、前板部11と傾斜部12とに跨るように設けられている。ホイールアーチ形状部14と一般部15(主に前板部11)との境界となる稜線部16は、ダッシュロアパネル10を折り曲げて形成した折れ線(稜線)からなり、後面視で円弧状に延設されている(図2参照)。
また、ダッシュロアパネル10は、車幅方向の中央部に下向きに開口する凹状の切欠部17を有している。切欠部17は、前板部11、傾斜部12及び床板部13に亘って形成されている。切欠部17には、後記するトンネル部材30が接合される。
さらに、ダッシュロアパネル10は、車幅方向の両端部から後方に向かって延出するダッシュフランジ部18を有している。ダッシュフランジ部18は、前板部11、ホイールアーチ形状部14、傾斜部12及び床板部13に亘って形成されている。ダッシュフランジ部18には、サイドシル50及びフロントピラーロア4(図8参照)が接合される。また、床板部13の後端部にはフロアパネルが接合される。
図1、図2及び図4乃至図7に示すように、補強パネル20は、各ホイールアーチ形状部14を車室2側から覆って補強する左右一対の板状部材である。補強パネル20は、例えばホットスタンプ成型によって高張力鋼板に湾曲形状や凹凸形状を施すことで所定の複雑形状に形成されている。補強パネル20の車内側の端部は、ホイールアーチ形状部14を越えて前板部11及び傾斜部12の一部を車室2側から覆っている。補強パネル20は、車幅方向に延びる横閉断面部21と、上下方向に延びる縦閉断面部24と、を有している。
横閉断面部21は、ホイールアーチ形状部14と協働して車幅方向に延びる閉断面を形成する部位である。横閉断面部21は、補強パネル20の一部を車室2側に膨出させて形成されている。本実施形態では、横閉断面部21は、下側の第1横閉断面部22と、第1横閉断面部22から上側に離間して設けられた第2横閉断面部23と、から構成されている。なお、横閉断面部21の数は特に限定されない。
図4、図5、図6に示すように、第1横閉断面部22は、鉛直断面視で略逆L字形状に形成されており、上下方向に延在する縦壁部22aと、縦壁部22aの上端から前方に延出する上壁部22bと、を有している。第1横閉断面部22は、ホイールアーチ形状部14と傾斜部12との境界となる下側の稜線部16に沿って延設されている。補強パネル20は、第1横閉断面部22の上側と下側でダッシュロアパネル10に例えばスポット溶接で接合されている。これにより、第1横閉断面部22とホイールアーチ形状部14とに囲まれた第1横閉断面C1が形成され、ホイールアーチ形状部14の下部が補強される。また、縦壁部22aの車外側端部付近には、溶接用の凹部22cが設けられている。第1横閉断面部22の車幅方向外側の端部には、後方に屈曲形成された横フランジ部22dが設けられている。横フランジ部22dは、ダッシュフランジ部18に車室2側から接合されている。
図4、図5に示すように、第2横閉断面部23は、鉛直断面視で前方に開口する溝形状に形成されており、上下方向に延在する縦壁部23aと、縦壁部23aの上端から前方に延出する上壁部23bと、縦壁部23aの下端から前方に延出する下壁部23cと、を有している。第2横閉断面部23は、ホイールアーチ形状部14の上下方向の略中間位置に沿って車幅方向に延設されている。補強パネル20は、第2横閉断面部23の上側と下側でダッシュロアパネル10に例えばスポット溶接で接合されている(図5の*印参照)。これにより、第2横閉断面部23とホイールアーチ形状部14とに囲まれた第2横閉断面C2が形成され、ホイールアーチ形状部14の中間部が補強される。
図4、図7に示すように、縦閉断面部24は、ホイールアーチ形状部14と協働して上下方向に延びる縦閉断面C3を形成する部位である。縦閉断面部24は、補強パネル20の一部を車室2側に膨出させて形成されている。本実施形態では、縦閉断面部24は、車幅方向に互いに離間した複数の縦閉断面部24から構成されている。縦閉断面部24の数は特に限定されない。各縦閉断面部24は、水平断面視で前方に開口する溝形状に形成されている。縦閉断面部24は、横閉断面部21よりも膨出量(溝深さ)が小さい。
なお、以下の説明において、複数の縦閉断面部24のうち最も車幅方向内側にある縦閉断面部24を「最内側縦閉断面部25」と称する場合がある。
各縦閉断面部24は、横閉断面部21と交差(本実施形態では直交)している。具体的には、各縦閉断面部24は、第1横閉断面部22の上壁部22bから第2横閉断面部23の下壁部23cまで延在している。さらに、最内側縦閉断面部25以外の縦閉断面部24は、第2横閉断面部23の上壁部23bから補強パネル20の上縁部26まで延在している。最内側縦閉断面部25は、他の縦閉断面部24よりも幅寸法が大きい。
図7に示すように、補強パネル20は、各縦閉断面部24の左右両側でダッシュロアパネル10に例えばスポット溶接で接合されている(図7の*印参照)。これにより、それぞれの縦閉断面部24とホイールアーチ形状部14とに囲まれた複数の縦閉断面C3が形成され、ホイールアーチ形状部14が上下方向に亘って補強される。さらに、図4、図5に示すように、補強パネル20の上縁部26は、前板部11とホイールアーチ形状部14との境界となる稜線部16よりも上側(ホイールアーチ形状部14の外側)で前板部11に接合されている。これにより、稜線部16が補強パネル20によって補強される。
図1、図2、図3に示すように、ダッシュロアパネル10の車幅方向中央部(切欠部17)には、トンネル部材30が接続されている。トンネル部材30は、下向きに開口して上向きに凸となる溝形状(トンネル形状、逆U字形状)に屈曲形成された部材であり、前後方向に延設されている。トンネル部材30の内部(下方)には、図示しないプロペラシャフトや排気管等が収容される。トンネル部材30は、前側に配置された前側トンネル部材31と、前側トンネル部材31の後端に連結された後側トンネル部材32と、の2部材で構成されている。前側トンネル部材31は、後方に向かうにつれて下方に位置するように傾斜している。後側トンネル部材32は、略水平に延在している。前側トンネル部材31の前端部及び下端部は、切欠部17の縁部に接合されている。後側トンネル部材32の左右の下端部には、フロアパネルの車幅方向内側端部が接合される。
図1、図4、図6(主に図4)に示すように、補強パネル20とトンネル部材30との間には、補強パネル20と別体に形成された横メンバ40が設置されている。
横メンバ40は、最も下側の横閉断面部21である第1横閉断面部22と共にいわゆるダッシュクロスメンバ80を構成する部材である。横メンバ40は、例えばホットスタンプ成型によって高張力鋼板を所定形状に折り曲げて形成されている。横メンバ40は、鉛直断面視で略逆L字形状に形成されており、上下方向に延在する横メンバ縦壁部41と、横メンバ縦壁部41の上端から前方に延出する横メンバ上壁部42と、横メンバ縦壁部41の下端から下方かつ後方に延出する横メンバ下フランジ部43と、横メンバ上壁部42の前端から上方且つ前方に延出する横メンバ上フランジ部44と、横メンバ40の車幅方向内側(トンネル部材30側)の端部からトンネル部材30の側壁に沿うように車室2側に延出する横メンバ端部フランジ部45と、を備えている。
横メンバ下フランジ部43は、ダッシュロアパネル10の傾斜部12に接合されている。横メンバ上フランジ部44は、ダッシュロアパネル10の前板部11に接合されている。横メンバ端部フランジ部45は、前側トンネル部材31の側壁に接合されている。また、横メンバ40の車幅方向外側の端部は、第1横閉断面部22の車幅方向内側の端部に接合されている。また、第1横閉断面部22の車幅方向外側の端部には後記するサイドシル50の前端部が接合されている。これにより、第1横閉断面部22と横メンバ40とダッシュロアパネル10とによって、車幅方向に連続する中空形状のダッシュクロスメンバ80が構成される。横メンバ40によって形成される閉断面C7は、第1横閉断面部22によって形成される閉断面C1と連続している。ダッシュクロスメンバ80は、サイドシル50の前端部とトンネル部材30の前端部とを繋いでいる。換言すれば、ダッシュクロスメンバ80の車外側端部は、サイドシル50の前端部に支持され、ダッシュクロスメンバ80の中央部は、トンネル部材30の前端部に支持されている。ダッシュクロスメンバ80については、後に詳しく説明する。
図4、図6、図8に示すように、ダッシュロアパネル10の車幅方向端部(左右端部)には、サイドシル50の前端部が接合されている。サイドシル50は、前後方向に延設された中空形状の部材であり、車室2側のサイドシルインナパネル51と、車外側のサイドシルアウタパネル52と、から構成されている。また、サイドシル50の前端部には、サイドシルインナパネル51とサイドシルアウタパネル52との間で前後方向に延びるジャッキアップスチフナ53が設置されている。
なお、図8に示すように、ダッシュロアパネル10の車幅方向端部に設けたダッシュフランジ部18には、フロントピラーロア4も接合されている。サイドシル50は、フロントピラーロア4の下端部と図示しないセンタピラーの下端部とを連結している。
図8に示すように、サイドシルインナパネル51は、基本的に、断面視で車外側に開口する溝形状(ハット形状)に形成されている。サイドシルインナパネル51の前端部51aは、第1横閉断面部22の横フランジ部22dに車室2側から重ね合わされている。そして、サイドシルインナパネル51の前端部51aと横フランジ部22dとダッシュフランジ部18とが、スポット溶接で互いに接合(3枚接合)されている。このとき、サイドシルインナパネル51の前端部51aは、第1横閉断面部22の縦壁部22aの後方に対向して配置された状態となる(図4、図6参照)。そのため、仮に、前突時にサイドシルインナパネル51と横フランジ部22dとの接合が外れても、サイドシルインナパネル51の前端部51aに第1横閉断面部22の縦壁部22aが当接することになる。
なお、サイドシルインナパネル51の形状及び構造は、特に限定されるものではなく、例えばサイドシルインナパネル51を上下に分割して2部材で構成し、床板部13及びフロアパネルをサイドシルインナパネル51で上下に挟み込むようにしてもよい。
ジャッキアップスチフナ53は、サイドシル50を補強してジャッキアップ時の荷重を支持する部材である。ジャッキアップスチフナ53の上端部及び下端部は、サイドシルインナパネル51とサイドシルアウタパネル52とにそれぞれ挟持されている。ジャッキアップスチフナ53の前端部には、車幅方向外側に向けて屈曲形成されたスチフナフランジ部53aが設けられている。
図3、図5に示すように、ダッシュロアパネル10の動力源装置室3側には、車幅方向に延在するアウトリガ60が接合されている。
アウトリガ60は、ダッシュロアパネル10を挟んで第1横閉断面部22の反対側で車幅方向に延設されている。すなわち、アウトリガ60は、ホイールアーチ形状部14の下側の稜線部16を動力源装置室3側から覆っている。アウトリガ60は、ダッシュロアパネル10と協働して車幅方向に延びる複数の閉断面を形成している。アウトリガ60の車幅方向外側の端部60a(図6参照)は、ダッシュロアパネル10の車幅方向外側の端部(ダッシュフランジ部18)を越えて延出しており、ジャッキアップスチフナ53のスチフナフランジ部53aに接合されている。アウトリガ60の車幅方向内側の端部は、後記するフロントサイドフレーム70の屈曲部71の底面に接合されている。
図5に示すように、アウトリガ60は、鉛直断面視で略L字形状に形成されており、上下方向に延在するアウトリガ縦壁部61と、アウトリガ縦壁部61の下端から後方に延出するアウトリガ底壁部62と、を有している。アウトリガ縦壁部61の上端部61aは、第1横閉断面部22と第2横閉断面部23との間に配置されており、ホイールアーチ形状部を介して補強パネル20に接合(3枚接合)されている(図5の*印参照)。また、アウトリガ縦壁部61の上下方向の中間部61bは、第1横閉断面部22よりも下側(ホイールアーチ形状部14の下側の稜線部16付近)で、ホイールアーチ形状部14を介して第1横閉断面部22の凹部22cに接合(3枚接合)されている。アウトリガ縦壁部61の上端部61aと中間部61bの間の部位は、ホイールアーチ形状部14の前面から離間している。これにより、第1横閉断面部22の前方(ダッシュロアパネル10を挟んで反対側)に、ホイールアーチ形状部14とアウトリガ縦壁部61とによって車幅方向に延びるアウトリガ第1閉断面C4が形成される。つまり、第1横閉断面C1とアウトリガ第1閉断面C4とによって断面積の大きな一つの閉断面が形成され、かつ、かかる大きな閉断面の間をホイールアーチ形状部14で補強したような状態となる。
アウトリガ縦壁部61の下端部は、ホイールアーチ形状部14の下側の稜線部16よりも下方に配置されている。また、アウトリガ底壁部62は、傾斜部12よりも下方に配置されている。アウトリガ底壁部62の後端部には、断面視で略逆L字形状のアウトリガ下フランジ部62aが形成されている。アウトリガ下フランジ部62aは、傾斜部12と床板部13との境界部付近に接合されている。これにより、ダッシュロアパネル10とアウトリガ底壁部62とによってアウトリガ第2閉断面C5が形成される。これにより、アウトリガ第1閉断面C4及びアウトリガ第2閉断面C5を形成する中空構造によって、後記するフロントサイドフレーム70とサイドシル50とが連結された状態となる。
図3、図9に示すように、ダッシュロアパネル10の動力源装置室3側には、前後方向に延在する一対のフロントサイドフレーム70が接合されている。
一対のフロントサイドフレーム70は、略四角筒状に形成された中空の骨格部材であり、フロントサイドフレーム70の間に配置されたエンジンなどの動力源装置Pを支持している。各フロントサイドフレーム70の前端部は、図示しないバンパビームの左右両端部にそれぞれ接合されている。各フロントサイドフレーム70の後端部は、ダッシュロアパネル10の前板部11及び傾斜部12に動力源装置室3側から接合されている。より詳しくは、フロントサイドフレーム70の後端部には、前板部11及び傾斜部12に沿って下向きに屈曲する屈曲部71が設けられている。屈曲部71は、断面視で後向き(あるいは上向き)に開口する溝形状(ハット形状)に形成されている。屈曲部71は、ダッシュロアパネル10に接合されることで、前板部11及び傾斜部12と協働して前後方向に延在するフロント閉断面C6を形成している。ダッシュロアパネル10を挟んで屈曲部71(より詳しくは屈曲部71の上半部)の反対側には、補強パネル20の最内側縦閉断面部25が配置されている。
屈曲部71の下面には、動力源装置Pのマウント部(図示省略)を取り付けるための取付部72が接合されている。また、屈曲部71の内部であって取付部72の前後には、一対のスチフナ73,74が設置されている。スチフナ73,74は、補強用の板状部材であり、フロント閉断面C6を前後に区画している。スチフナ73,74の上端部及び下端部は、ダッシュロアパネル10及び屈曲部71にそれぞれ接合されている。
図4、図6に示すように、第1横閉断面部22の上壁部22bは、一般部15である傾斜部12とホイールアーチ形状部14との境界となる稜線部16に対応する部位において前後方向の幅寸法Wが最大となっている。より詳しくは、上壁部22bの後端部(つまり縦壁部22a)は、車幅方向外側に向かう程後方に位置するように略直線的に延設されている。一方、上壁部22bの前端部は、傾斜部12及びホイールアーチ形状部14の後面形状に沿って形成されている。上壁部22bの前端部に対向する傾斜部12は、前後方向に略直交する方向(左右方向と平行)に延在している。また、上壁部22bの前端部に対向するホイールアーチ形状部14は、車幅方向外側に向かう程後方に位置するように車室2側に円弧状に張り出している。そのため、ホイールアーチ形状部14と傾斜部12との境界となる稜線部16において、ダッシュクロスメンバ80と縦壁部22aとの距離が最も大きくなり、ひいては上壁部22bの前後方向の寸法が大きくなる。
本実施形態に係る車体構造1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、車体構造1の作用効果について説明する。
図4、図5、図7に示すように、本実施形態に係る車体構造1において、補強パネル20は、ホイールアーチ形状部14と協働して車幅方向に延びる閉断面(第1、第2閉断面C1,C2)を形成する第1横閉断面部22及び第2横閉断面部23を有する。また、補強パネル20は、ホイールアーチ形状部14と協働して上下方向に延びる閉断面(縦閉断面C3)を形成する複数の縦閉断面部24を有する。複数の縦閉断面部24は、第1横閉断面部22及び第2横閉断面部23と直交(交差)している。換言すれば、ホイールアーチ形状部14と補強パネル20によって、正面視で十字状又は格子状の閉断面が構成されている。そのため、補強パネル20によって、ホイールアーチ形状部14の車幅方向及び上下方向の剛性・強度、すなわち全体的な剛性・強度を向上することができる。その結果、ナローオフセット衝突(スモールオーバラップ衝突)やオブリーク衝突でホイールアーチ形状部14に前輪が衝突した場合に、補強パネル20によってホイールアーチ形状部14の車室2側への変形を軽減することができる。また、複数の横閉断面部21及び複数の縦閉断面部24が補強パネル20に一体的に設けられているので、部品点数を削減することができる。また、複数の横閉断面部21と複数の縦閉断面部24とが交差することで補強パネル20の剛性・強度が相乗的に向上するので、板厚の増加を抑制することができる。
また、図6に示すように、最も下側の横閉断面部21である第1横閉断面部22は、これと別体に形成した横メンバ40とともにサイドシル50とトンネル部材30との間を繋いでダッシュクロスメンバ80を構成するので、ダッシュクロスメンバ80によってサイドシル50とトンネル部材30との間の剛性・強度が高められる。そのため、例えば前突時に動力源装置Pが後退した場合に、ダッシュクロスメンバ80によって動力源装置Pの後退を抑制することができる。
また、図6、図8に示すように、第1横閉断面部22の車幅方向外側の端部には後方に屈曲形成された横フランジ部22dが設けられ、横フランジ部22dの車幅方向内側にサイドシルインナパネル51の前端部51aが重ね合わせて接合されている。そのため、仮に衝突時に横フランジ部22dとサイドシルインナパネル51とが剥離した場合でも、第1横閉断面部22の縦壁部22aがサイドシルインナパネル51の前端部51aに当接するので、サイドシル50によって衝突荷重を支持することができる。
また、図6、図8に示すように、ジャッキアップスチフナ53の前端部を車幅方向外側に屈曲して形成したスチフナフランジ部53aに、アウトリガ60の車幅方向外側端部を重ね合わせて接合したので、ダッシュロアパネル10と第1横閉断面部22とで構成され車幅方向に延びる第1横閉断面C1が、ジャッキアップスチフナ53とサイドシルインナパネル51とで構成され前後方向に延びる閉断面(すなわちサイドシルの閉断面)の前端部に、アウトリガ60を介して接続した状態となる。そのため、車幅方向に延びる閉断面であるダッシュクロスメンバ80から前後方向に延びる閉断面であるサイドシル50に荷重を好適に伝達することができる。
また、図7、図9に示すように、縦閉断面部24の一つである最内側縦閉断面部25は、ダッシュロアパネル10を挟んでフロントサイドフレーム70の屈曲部71の反対側に配置されているので、最内側縦閉断面部25によって屈曲部71が補強される。そのため、ナローオフセット衝突や前突時において、フロントサイドフレーム70が適切に変形し、衝撃エネルギーを効果的に吸収できるとともに、ダッシュロアパネル10が車室2側に変形するのを抑制できる。
また、図5に示すように、補強パネル20は、第1横閉断面部22の上側と下側でホイールアーチ形状部14を介してアウトリガ60に接合され、アウトリガ60は、第1横閉断面部22の前方にホイールアーチ形状部14と協働して車幅方向に延びるアウトリガ第1閉断面C4を形成しているので、車幅方向に延びる2つの閉断面(つまり第1横閉断面C1及びアウトリガ第1閉断面C4)がホイールアーチ形状部14を挟んで前後に結合した状態になる。そのため、ホイールアーチ形状部14の剛性・強度が向上し、ホイールアーチ形状部14の変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、補強パネル20は、ホットスタンプ成形によって形成されている。ここで、ホットスタンプ成形とは、熱間プレス成形ともいわれ、鋼板を加熱して軟化させた状態でプレス加工を行い、同時に金型との接触による冷却効果で焼き入れを行う成型方法である。加熱軟化によって鋼板のスプリングバックが抑制され寸法精度が向上すると共に、焼き入れによって部材の高強度化が図られるという特徴がある。そのため、補強パネル20は、車幅方向に延びる第1、第2横閉断面部22、23と上下方向に延びる複数の縦閉断面部24とを交差させて一体的に形成しても、寸法誤差を抑制できる。また、補強パネル20が焼き入れによって高強度となるので、剛性・強度の強化と部材の軽量化との両立が可能となる。
また、図5に示すように、補強パネル20の上縁部26は、前板部11とホイールアーチ形状部14との境界となる稜線部16よりも上側(ホイールアーチ形状部14の外側)で前板部11に接合されているので、補強パネル20によって稜線部16が補強される。そのため、衝突時におけるホイールアーチ形状部14の車室2側への変形を軽減することができる。
また、図4、図6に示すように、第1横閉断面部22の上壁部22bは、一般部15である傾斜部12とホイールアーチ形状部14との境界となる稜線部16に対応する部位において前後方向の幅寸法が最大となっているので、応力が集中する稜線部16を効果的に補強できるとともに、第1横閉断面部22の車室2側への張り出しを抑制して広い車室空間を確保することができる。
以上、本実施形態に係る車体構造1について、図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、左右の補強パネル20は、必ずしも対称構造でなくてもよい。本実施形態では、右側(助手席側)の補強パネル20の上縁部26は、ホイールアーチ形状部14の上側の稜線部16よりも下側に接合されている。
また、補強パネル20に形成する横閉断面部21及び縦閉断面部24の数は、特に限定されるものではない。例えば、1つの横閉断面部と1つの縦閉断面部とを交差して設けるようにしてもよい。
また、補強パネル20の成形方法は、ホットスタンプ成形に限定されるものではなく、例えば通常のプレス成型で形成してもよい。また、補強パネル20の材質は鋼板に限定されるものではなく、例えば炭素繊維強化樹脂部材等で構成してもよい。
1 車体構造
2 車室
3 動力源装置室
10 ダッシュロアパネル
14 ホイールアーチ形状部
20 補強パネル
22 第1横閉断面部
22c 横フランジ部(フランジ部)
23 第2横閉断面部
24 縦閉断面部
30 トンネル部材
40 横メンバ
50 サイドシル
51 サイドシルインナパネル
53 ジャッキアップスチフナ
60 アウトリガ
70 フロントサイドフレーム
71 屈曲部
80 ダッシュクロスメンバ

Claims (9)

  1. ホイールアーチの一部を構成するホイールアーチ形状部を有し、動力源装置室と車室とを区画するダッシュロアパネルと、
    前記ホイールアーチ形状部を車室側から覆う補強パネルと、
    前記ダッシュロアパネルの車幅方向端部に前端部が接続され、前後方向に延設されたサイドシルと、を備え、
    前記補強パネルは、前記ホイールアーチ形状部と協働して車幅方向に延びる閉断面を形成する横閉断面部と、前記ホイールアーチ形状部と協働して上下方向に延びる閉断面を形成すると共に前記横閉断面部と交差する縦閉断面部と、を有することを特徴とする車体構造。
  2. 前記ダッシュロアパネルの車幅方向中央部に接続されたトンネル部材をさらに備え、
    前記横閉断面部は、上下に離間して配置された少なくとも2つの横閉断面部から構成され、
    最も下側の前記横閉断面部は、別体に形成した横メンバとともに前記サイドシルと前記トンネル部材との間を繋いでダッシュクロスメンバを構成したことを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記サイドシルは、車幅方向内側に配置されたサイドシルインナパネルと車幅方向外側に配置されたサイドシルアウタパネルとで中空形状に構成され、
    前記横閉断面部の車幅方向外側の端部には、後方に屈曲形成されたフランジ部が設けられ、
    前記フランジ部の車幅方向内側に前記サイドシルインナパネルの前端部を重ね合わせて接合したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体構造。
  4. 前記ダッシュロアパネルを挟んで前記横閉断面部の反対側で車幅方向に延設されたアウトリガをさらに備え、
    前記サイドシルの前端部には、前記サイドシルインナパネルと前記サイドシルアウタパネルとの間で前後方向に延びるジャッキアップスチフナが設置され、
    前記ジャッキアップスチフナの前端部を車幅方向に屈曲して形成したスチフナフランジ部に、前記アウトリガの車幅方向外側端部を重ね合わせて接合したことを特徴とする請求項3に記載の車体構造。
  5. 前記動力源装置室において前後方向に延設され、後端部が前記ダッシュロアパネルに連結されたフロントサイドフレームをさらに備え、
    前記フロントサイドフレームの後端部には、下向きに屈曲して前記ダッシュロアパネルと協働して閉断面を形成する屈曲部が設けられ、
    前記縦閉断面部は、前記ダッシュロアパネルを挟んで前記屈曲部の反対側に配置されたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車体構造。
  6. 前記ダッシュロアパネルを挟んで前記横閉断面部の反対側で車幅方向に延設されたアウトリガをさらに備え、
    前記補強パネルは、前記横閉断面部の上側と下側で、前記ホイールアーチ形状部を介して前記アウトリガに接合され、
    前記アウトリガは、前記横閉断面部の前方に前記ホイールアーチ形状部と協働して閉断面を形成していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車体構造。
  7. 前記補強パネルは、ホットスタンプ成形によって形成されたことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車体構造。
  8. 前記補強パネルの上縁部は、前記ダッシュロアパネルの一般部と前記ホイールアーチ形状部との境界となる稜線部よりも外側で前記ダッシュロアパネルの一般部に接合されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の車体構造。
  9. 前記横閉断面部は、車幅方向かつ前後方向に延在する上壁部を有し、
    前記上壁部は、前記ダッシュロアパネルの一般部と前記ホイールアーチ形状部との境界となる稜線部に対応する部位において前後方向の幅寸法が最大となることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車体構造。
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