JP2020175010A - 天板傾斜機能付きデスク - Google Patents

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Abstract

【課題】天板を所定角度以下の任意の傾斜角度でロックすることができ、その天板を前記所定角度を超えて傾斜させることによってそのロックを解除することができる天板傾斜機能付きデスクにおける、ロック可能な天板使用領域の上限付近で天板をロックしようとすると誤操作を招き易いという課題を解消する【解決手段】天板5を所定角度α以下の任意の傾斜角度でロックすることができ、その天板5を前記所定角度αを超えて傾斜させることによってそのロックを解除することができ、そのロック解除状態を前記天板5が元の初期角度γに戻されるまで維持することができる天板傾斜機能付きデスクDに、前記天板5を前記所定角度αに達した位置で一旦停止させるための停止機構8を備える構成を採用する。【選択図】図3

Description

本発明は、天板を所望の角度位置にロックして使用することができる天板傾斜機能付きデスクに関する。
従来、この種のデスクとして、ラチェット機構を用いて所定角度以下の任意の傾斜角度で天板をロックし、その天板を所定角度よりも大きくした場合にロックを解除する傾斜機能付きのものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、このようなデスクは、ラチェットを用いたチルトロック機構により天板を所定角度以下の任意の傾斜角度でロックすることができ、その天板を前記所定角度を超えて傾斜させることによってそのロックを解除することができ、そのロック解除状態を前記天板が元の初期角度に戻されるまで維持することができるようになっている。
ところが、このような構成のものでは、前述した所定角度に近い傾斜角度で天板をロックするのが難しいという問題がある。具体的には、天板を水平又はそれに近い初期角度から傾斜させて行くと、例えばラチェット機構等の働きによって天板が間欠的にロックされるものであり、所望の傾斜角度で手を放すとその近傍位置でロックが完了する。しかしながら、従来のものは、天板が前述した所定角度に達したか否かを使用者が認識することができない。そのため、天板を所定角度を超えて操作してしまうことも起こり得る。
しかして、天板を意思に反して所定角度を上回るように誤操作してしまうと、ロック解除状態が維持されてしまい、元の初期角度に戻して初めから操作をやりなおす必要が生じる。
特開2013−5874号公報
本発明は、前述したような課題、すなわち、ロック可能な天板使用領域の上限付近で天板をロックしようとすると誤操作を招き易いという課題を解消することを目的としている。
請求項1記載の発明に係る天板傾斜機能付きデスクは、天板を所定角度以下の任意の傾斜角度でロックすることができ、その天板を前記所定角度を超えて傾斜させることによってそのロックを解除することができ、そのロック解除状態を前記天板が元の初期角度に戻されるまで維持することができる天板傾斜機能付きデスクにおいて、前記天板を前記所定角度に達した位置で一旦停止させるための停止機構を備えているものである。
なお、本発明において、「停止させる」とは、完全に動きを止めるものだけでなく、抵抗を与えて動きを抑制するものも含まれる概念である。
請求項2記載の発明に係る天板傾斜機能付きデスクは、請求項1記載のものにおいて、前記天板が、前記初期角度から前記所定角度に達するまでの天板使用領域と、前記所定角度よりも傾斜が大きくなるロック解除領域とに亘って傾動し得る状態でデスク本体に支持されたものであり、前記停止機構が、前記ロック解除領域においてのみ前記天板を傾斜角度減少方向に弾性付勢する弾性体を備えたものである。
請求項3記載の発明に係る天板傾斜機能付きデスクは、請求項2記載のものにおいて、前記停止機構が、前記天板の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材と、前記一対の部材の一方に設けられた第1の衝合体と、前記一対の部材の他方に設けられ前記弾性体の付勢力によって前記他方の部材上の所定待受位置に強制停止させられた第2の衝合体とを備えたものであり、前記天板使用領域では第1、第2の衝合体は離間しており、前記天板が前記所定角度に達した状態で前記両衝合体が当接し、前記ロック解除領域では前記第2の衝合体が前記第1の衝合体に相対的に押圧されて前記弾性体の弾性付勢力に抗しつつ前記所定待受位置から離れるように構成されているものである。
請求項4記載の発明に係る天板傾斜機能付きデスクは、請求項2記載のものにおいて、前記停止機構が、前記天板の傾斜角度が大きくなるのに伴って相対的な離間距離が大きくなる一対の部材と、これら両部材間に張設された弾性体とを備えたものであり、前記天板使用領域では前記弾性体に張力が作用せず、前記所定角度に達した段階から前記ロック解除領域に亘って前記弾性体に張力が作用するように構成されているものである。
請求項5記載の発明に係る天板傾斜機能付きデスクは、請求項1記載のものにおいて、前記天板が、前記初期角度から前記所定角度に達するまでの天板使用領域と、前記所定角度よりも傾斜が大きくなるロック解除領域とに亘って傾動し得る状態でデスク本体に支持されたものであり、前記停止機構が、前記天板の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材と、前記一対の部材の一方に設けられたカム溝と、前記一対の部材の他方に設けられたカムフォロアとを備えたものであり、前記カム溝が、前記天板使用領域において前記カムフォロワを案内するチルト許容部と、前記天板が前記所定角度に達した段階で前記カムフォロワを係止する係止部と、前記天板が前記ロック解除領域において前記カムフォロワを案内するロック解除部とを備えたものである。
請求項6記載の発明に係る天板傾斜機能付きデスクは、請求項1記載のものにおいて、前記天板が、前記初期角度から前記所定角度に達するまでの天板使用領域と、前記所定角度よりも傾斜が大きくなるロック解除領域とに亘って傾動し得る状態でデスク本体に支持されたものであり、前記停止機構が、前記天板の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材と、前記一対の部材の一方に固設された固設体と、前記一対の部材の他方に設けられ前記固設体に当接可能な係止位置から当接不能な退避位置までの間で移動可能な係止体と、この係止体を前記係止位置及び前記退避位置のいずれかに選択保持するプッシュラッチ機構とを備えたものであり、前記所定角度において前記固設体が前記係止体に当接して係止され、その係止状態を緩めることによって前記係止体が前記プッシュラッチ機構により前記退避位置まで退避させられて前記天板の前記ラッチ解除領域への傾動を許容し得るように構成されているものである。
請求項7記載の発明に係る天板傾斜機能付きデスクは、請求項1記載のものにおいて、前記天板が、前記初期角度から前記所定角度に達するまでの天板使用領域と、前記所定角度よりも傾斜が大きくなるロック解除領域とに亘って傾動し得る状態でデスク本体に支持されたものであり、前記停止機構が、前記天板の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材と、前記一対の部材の一方に姿勢変更可能に設けられた可動コマと、この可動コマに係り合うべく前記一対の部材の他方に設けられた係合体とを備えたものであり、前記係合体が、前記天板使用領域において前記可動コマを案内するコマ案内部と、前記所定角度に達した段階で前記可動コマを係止する係止部と、前記ロック解除領域において前記可動コマの姿勢を変化させつつ受け入れるコマ受入れ部と、前記天板を前記ロック解除領域から前記天板使用領域に復帰させる際に前記コマ受入れ部内の可動コマを姿勢を変化させつつコマ案内部に導く姿勢矯正部とを備えたものである。
本発明によれば、天板がロック解除に関わる所定角度に達したか否かを認識することができ、天板を所望の角度位置に誤操作を招くことなく容易にロックすることができる天板傾斜機能付きデスクを提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係るデスクを示す全体斜視図。 同実施形態に係るデスクの要部を示す側断面図。 同実施形態に係るデスクの作動説明図。 同実施形態に係るデスクを示す分解斜視図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 本発明の第二の実施形態に係るデスクの要部を示す側断面図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 本発明の第三の実施形態に係るデスクの要部を示す側断面図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 本発明の第四の実施形態に係るデスクの要部を示す側断面図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 本発明の第五の実施形態に係るデスクの要部を示す側断面図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。 同実施形態に係るデスクの停止機構の作動説明図。
<第一の実施形態>
本発明の第一の実施形態を、図1〜図8を参照しつつ説明する。
この実施形態のデスクDは、図1に示すように、対をなす使用領域A、Bを対面配置したものである。
一方の使用領域Aは、左の脚1Lと右の脚1Rとの間に形成されたもので、図1及び図4に示すように、両脚1L、1Rは2本の横ビーム2、3により連結されており、これら両脚1L、1R間に、天板5と、この天板5の横に配置されるサブ天板6とが設けられている。天板5は、初期角度γから所定角度αに達するまでの天板使用領域R1と、所定角度αよりも傾斜が大きくなるロック解除領域R2とに亘って傾動し得る状態でデスク本体DDに支持されている。サブ天板6の天板5側の側端部6aは、図3及び図4に示すように、左右の脚1L、1Rにより担持された中間縦フレーム4によって床Fから浮かせた状態で支持されている。中間縦フレーム4は、天板5の支持とサブ天板6の支持を兼ねるものであり、図4に示すように、横ビーム2、3を介して両脚1L、1Rに支持されている。すなわち、このデスクDは、天板5が左右の脚1L、1R、前後の横ビーム2、3及び中間縦フレーム4を主体として構成されたデスク本体DDに傾動可能に支持されている。以下、詳述する。
左右の脚1L、1Rは、いずれも図4に示すように、前後対をなす脚支柱11と、これら脚支柱11の上端間に架設された縦フレーム12とを備えた門形のもので、各脚支柱11の下端にはアジャスタ13が設けられている。そして、図4に示すように、これらの脚1L、1R間に2本の横ビーム2、3が前後に間隔をあけて平行に架設されており、中間縦フレーム4は、これらの横ビーム2、3に支持されている。
前の横ビーム2は、図4に示すように、使用領域Aの前端と奥端の中間に位置させて脚1L、1R間に架設された角形パイプ状のものである。
後の横ビーム3は、図8に示すように、使用領域Aにおける奥端の近傍に位置させて脚1L、1R間に架設された角形パイプ状のものである。
中間縦フレーム4は、図4に示すように、前の横ビーム2から前方に延出する片持ち受け具41と、この片持ち受け具41に対応する左右位置において前の横ビーム2と後の横ビーム3とを剛結する両持ち受け具42とを備えたものである。片持ち受け具41の延出端には、後述する右のチルトヒンジ52が設けられている。
天板5は、少なくとも初期角度γから所定角度αまでチルト動作可能なもので、図2及び図3に示すように、当該天板5の左の側端部5aを左のチルトヒンジ51を介して一方の脚1Lに枢支させるとともに、右の側端部5bを右のチルトヒンジ52を介して中間縦フレーム4に枢支させている。具体的には、天板5は、図2〜図4に示すように、チルト可能な天板本体53と、この天板本体53の奥側に設けられたトレー54とを備えたものである。
天板本体53は、平坦な天板面53aを有する平板状のもので、図2及び図3に示すように、左端における使用端5cの近傍部を左のチルトヒンジ51を介して左の脚1Lに傾動可能に接続するとともに、右端における使用端5cの近傍部を右のチルトヒンジ52を介して中間縦フレーム4に傾動可能に接続している。左のチルトヒンジ51は、図2、図3及び図5〜図8に示すように、左の脚1Lの縦フレーム12に固定された固定部511と、天板本体53の下面53bに取着された可動部512とをヒンジ軸513を介して回動可能に接続したものである。右のチルトヒンジ52は、図4に示すように、支持構造体4における片持ち受け具41の先端に一体に設けられた固定部521と、天板本体53の下面53bに取着された可動部522とをヒンジ軸523を介して回動可能に接続したものである。
サブ天板6は、平坦な天板面6sを有するもので、図2〜図4に示すように、天板5側の側端部6a(左の側端部)を中間縦フレーム4に支持させるとともに、右の側端部6bを右の脚1Rに支持させている。
天板5と後の横ビーム3との間には、天板5の傾斜角度を複数段階にロックするためのチルトロック機構7が設けられている。
チルトロック機構7は、図2〜図4に示すように、基端部71a、72a同士を相対回動可能に枢着した一対のアーム71、72を備えたもので、一方のアーム71の先端部71bが支持台座73を介して横ビーム3に回動可能に枢着されているとともに、他方のアーム72の先端部72bが取付け台座74を介して天板5の下面53bに枢着されている。両アーム71、72の基端部71a、72a間には、図示しないラチェットメカが内蔵されており、天板5を水平な初期角度γから所定角度αに向かって回動させる場合に、図3に示す複数の中間ロック角度βに達する毎にその天板5を下方に傾動しないようにロックすることができるようになっている。そして、天板5を図3に示す所定角度αを超えてさらに若干上方に回動させることによってラチェットメカのロック状態が一時的に解除され、天板5を一気に図3に示す初期角度γにまで戻すことができるようになっている。このような作用を営むラチェットメカは通常のものであるため詳細な説明は省略する。
しかして、この実施形態では、前述した初期角度γから所定角度αに至るまでの領域を天板使用領域R1と名付け、所定角度αを超えた領域をロック解除領域R2と名付けて以下の停止機構8に関する説明を行う。
すなわちこの実施形態のデスクDは、天板5を所定角度αに達した位置で一旦停止させるための停止機構8を備えている。
停止機構8は、例えば左のチルトヒンジ51に設けられたもので、ロック解除領域R2においてのみ天板5を傾斜角度減少方向に弾性付勢する弾性体であるバネ81を備えている。すなわち、この停止機構8は、天板5の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材である左のチルトヒンジ51の固定部511及び可動部512と、固定部511に設けられた第1の衝合体(具体的にはピン82)と、可動部512に設けられバネ81の付勢力によって可動部512上の所定待受位置mに強制停止させられた第2の衝合体(具体的にはレバー83)とを備えたものである。そしてこの停止機構8は、天板使用領域R1ではピン82とレバー83とは離間しており、天板5が所定角度αに達した状態でピン82とレバー83とが当接し、ロック解除領域R2ではレバー83がピン82に相対的に押圧されてバネ81の弾性付勢力に抗しつつ所定待受位置mから下方に離れるように構成されている。
具体的に説明すれば、チルトヒンジ51の固定部511は、左の脚1Lにねじ止めされたもので、上半部511aが鉛直に起立した平板状をなしており、その上半部511aの前端部分にヒンジ軸513を介して可動部512の前端部分が枢結されている。そして、上半部511aの内側面にピン82が突設されている。
チルトヒンジ51の可動部512は、固定部511の上半部511aと平行な起立板515を有するとともに、この起立板515の上縁から天板取付板516を内側方に延設したものであり、起立板515が固定部511にヒンジ軸513を介して枢着されている。起立板515には、固定部511のピン82が挿通する長孔515aが形成されている。長孔515aは、天板5が前述した天板使用領域R1とロック解除領域R2とにわたって傾動しうるように円弧状の長孔形状をなしている。また、この起立板515には、前述したレバー83の前端部分83aが枢支軸84を介して枢着されている。このレバー83は、長孔515aに交差するように配されており、長孔515aに対応する部分にピン82が当接する中間衝合部83bを備えているとともに、後端部分にバネ掛け部83cを有している。そして、このバネ掛け部83cと起立板515に固設されたバネ掛けピン811との間に張設されたバネ81によって当該レバー83が上方に回動付勢されている。なお、起立板515には、レバー83の上動を所定待受位置mにおいて係止する係止軸85が突設されており、この係止軸85とバネ81によってレバー83が所定待受位置mに強制停止させられている。上述したバネ81は、例えば引っ張りコイルバネであり、レバー83が所定待受位置mに強制停止させられている状態においても、レバー83に対して弾性付勢力を発揮しうるように予圧設定がなされている。一方、天板取付板516には、ネジ孔516aが設けられており、天板5の下面にねじ止めされる。
他方の使用領域Bも、左の脚1Lと右の脚1Rとの間に形成されたもので、一方の使用領域Aと平面視点対称をなす構造を備えている。
なお、Pは、第1の使用領域Aと第2の使用領域Bとの境界には配された目隠し用のパネルPである。Hは、そのパネルPの下に配され何れの使用領域A、Bからも利用することができる配線ダクトである。
次いで、このデスクDの作動について説明する。
このような構成のデスクDであれば、天板5の奥端側にある指掛け部54a等に指を掛けて引き上げることによって天板5を傾斜させることができる。天板5の傾斜角度を増大させる場合には、チルトロック機構7の働きによって中間ロック角度βに達する毎に天板5の降下が禁止されるため、所望の傾斜角度に達した時点で手を離せば、その天板5を適切な中間ロック角度βに停止させることができる。そして、この天板5を所定角度αを超える位置までさらに引き上げると、チルトロック機構7によるロック状態が解除され、天板5を一気に最下点である初期角度γにまで戻すことができる。
そして、このデスクDにおいては、停止機構8の働きにより、天板5が初期角度γから上動して所定角度αに達した段階で一旦停止させられる。すなわち、天板5が所定角度αに達すると、停止機構8のピン82が所定待受位置mに強制待機させられているレバー83の中間衝合部83bに当接することになり、天板5の傾斜操作に大きな抵抗力が一気に作用する。そのため、操作者は天板5が所定角度αに達した事を認識することが可能になり、その段階で傾斜操作をやめると、天板5を最も上に設定された中間ロック角度βにロックすることができる。この状態から天板5を所定角度αを超えてバネ81の付勢力に抗しつつロック解除領域R2まで持ち上げると、チルトロック機構7のラチェットメカのロック状態が一時的に解除されて天板5を従来通り初期角度γにまで一気に戻すことができる。具体的には、天板5を所定角度αを超えて上動操作すると、所定待受位置mに待機しているレバー83がピン82によって相対的に下方に押圧されることになり、天板5がロック解除領域R2にまで傾動することが許容される。図5は、天板5が初期角度γに位置している状態を示し、図6は天板5が所定角度αに達した状態を示し、図7及び図8は天板5がロック解除領域R2に進入した状態を示している。また、図5〜図8では、停止機構8を関連させて設けた左のチルトヒンジ51のみを抜き出して示している。この状態においては、レバー83と係止軸85との間に隙間Sが形成される。なお、この実施形態では、天板5の傾動上死点である最大傾斜角度δと所定角度αとの間をロック解除領域R2と称しており、このロック解除領域R2のいずれかにおいてチルトロック機構7のラチェットメカのロック状態が解除されるように設定されている。
このような構成のものであれば、天板5を初期角度γから所定角度αに向けて傾動させる際にその所定角度αに達した段階で停止機構8の働きによって当該天板5が天板使用領域R1の上限に達したことが操作者に認識される。そのため、天板使用領域R1における最も上に設定された中間ロック角度βにロックすることも容易になる。
また、停止機構8が、ロック解除領域R2においてのみ天板5を傾斜角度減少方向に弾性付勢するバネ81を備えたものであるので、所定角度αに達した際の衝撃の大きさをバネ81の張力設定により最適なものにすることが容易になる。特に、この実施形態では、バネ81の予圧設定により衝撃度合いを最適化しているので、天板5が所定角度αに達したことを操作者に明確に認識させることができる。
なお、この実施形態の変形例として、以下のようなものが挙げられる。例えば、本実施形態では停止機構8を左のチルトヒンジ51側のみに関連させて設けているが、右のチルトヒンジ52側のみに停止機構8を設けてもよく、また、左右のチルトヒンジ51、52の双方に停止機構8をそれぞれ設けてもよい。
上述した第一の実施形態の他の変形例として、第1の衝合体(ピン)をチルトヒンジの可動部に設け、第2の衝合体(レバー)をチルトヒンジの固定部に設けた構成のものも挙げられる。
<第二の実施形態>
以下、本発明の第二の実施形態を、図9〜図11を参照しつつ説明する。なお、第一の実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
前述した第一の実施形態では、停止機構8を手前側に配されたチルトヒンジ51に関連させて設けているが、この第二実施形態のデスクD2は、図9に示すように、メカ側すなわちチルトロック機構7に関連させて停止機構W8を設けている。
この停止機構W8は、図9〜図11に示すように、天板5の傾斜角度が大きくなるのに伴って相対的な離間距離が大きくなる一対の部材(具体的にはチルトロック機構7のアーム71、72の回動端部分)と、これら両アーム71、72間に張設された弾性体(具体的にはバネW81)とを備えたものであり、図10に示すように天板使用領域R1ではバネW81に張力が作用せず、図11に示すように所定角度αに達した段階からロック解除領域R2に亘ってバネW81に張力が作用するように構成されている。
バネW81は、例えば引っ張りコイルバネであり、図9〜図11に示すように、その一端をワイヤW82を介して一方のアーム71の先端部71bに接続するとともに、他端をワイヤW83を介して他方のアーム72の先端部72bに接続している。そして、天板5が天板使用領域R1に位置している状態では、図9及び図10に示すようにワイヤW82、W83が緩んだ状態であり、バネW81には張力が作用しないように設定されており、天板5が所定角度α及びロック解除領域R2に位置した段階では図11に示すようにワイヤW82、W83が緊張状態となりバネW81による弾性付勢力が発生するようになっている。なお、図9〜図11では、停止機構W8を関連させて設けたチルトロック機構7、並びにこのチルトロック機構7が取り付けられる後の横ビーム3及び天板5を抜き出して示している。
このような構成のものであっても、天板5を初期角度γから所定角度αに向けて傾動させる際にその所定角度αに達した段階で停止機構W8の働きによって当該天板5が天板使用領域R1の上限に達したことが操作者に認識される。そのため、天板使用領域R1における最も上に設定された中間ロック角度βにロックすることも容易になる。
また、停止機構W8が、ロック解除領域R2においてのみ天板5を傾斜角度減少方向に弾性付勢するバネW81を備えたものであるので、所定角度αに達した際の衝撃の大きさをバネW81の選定により最適なものにすることが可能になる。
また、このような停止機構W8であれば、部品点数が少なく実施が容易なものになるだけでなく、停止機構を有しない既存のデスクにも比較的容易に後付けすることができる。。
<第三の実施形態>
以下、本発明の第三の実施形態を、図12〜図18を参照しつつ説明する。なお、第一の実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
この第三の実施形態の停止機構X8は、手前側に配された左、右のチルトヒンジ51、52にそれぞれ設けられている。ここで、左右のチルトヒンジ51、52に関連させてそれぞれ設けた停止機構X8は、左右対称の配置であり同様の構成を有する。以下、代表として左のチルトヒンジ51に関連させて設けた停止機構X8について具体的に説明する。
この停止機構X8は、図12に示すように、天板5の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材(具体的にはチルトヒンジ51の固定部511及び可動部512)と、可動部512に設けられたカム溝X81と、固定部511に設けられたカムフォロアX82とを備えたものであり、カム溝X81が、天板使用領域R1においてカムフォロワX82を案内するチルト許容部X81aと、天板5が所定角度αに達した段階でカムフォロワX82を一時的に係止する係止部X81bと、天板5がロック解除領域R2においてカムフォロワX82を案内するロック解除部X81cとを備えたものである。
カム溝X81のチルト許容部X81aは、図12〜図18に示すように、ヒンジ軸513の軸心を中心とした円弧状をなす長孔形状のもので、軸状をなすカムフォロワX82がこのチルト許容部X81a内を天板5の傾動に伴って上下方向に移動するようになっている。そして、このチルト許容部X81aの下端に前述した係止部X81bが形成されている。ロック解除部X81cは、チルト許容部X81aの下端部に連続させて当該チルト許容部X81aの前側に並設されたもので、係止部X81bに係止されたカムフォロワX82が相対的に前動することによりこのロック解除部X81cの上端部に移行するようになっている。係止部X81bに係止されたカムフォロワX82を相対的に前動させるための構成は、チルトヒンジ51に設けられている。すなわち、可動部512に固設されたヒンジ軸513が固定部511に設けられた長孔511x内を前後に移動することによりカムフォロワX82とカム溝X81とが相対的に前後動するようになっている。
この実施形態のデスクD3の作動を以下で説明する。天板5を初期角度γから所定角度αに向けて傾動させる際にその所定角度αに達した段階で停止機構X8の働きによって、具体的にはカム溝X81の係止部X81bにカムフォロワX82が突き当たり係止されることによって、当該天板5が天板使用領域R1の上限に達したことが操作者に認識される。この所定角度αから天板5をさらに上方に傾動させると、カムフォロワX82がカム溝X81の係止部X81bの縁に案内されて天板5の全体が後方に若干スライドする。その結果、カムフォロワX82がカム溝X81のロック解除部X81cに導かれ、天板5のロック解除領域R2への傾動が許容されて、チルトロック機構7のロックが解除される。なお、図13は天板5が初期角度γに位置している状態におけるチルトヒンジ51を内側から見た図であり、図14は同状態におけるチルトヒンジ51を内側から見た図である。図15は天板5が所定角度αに位置している状態におけるチルトヒンジ51を内側から見た図であり、図16は同状態におけるチルトヒンジ51を内側から見た図である。図17は天板5がロック解除領域R2に進入し最大傾斜角度δに達した状態におけるチルトヒンジ51を内側から見た図であり、図18は同状態におけるチルトヒンジ51を内側から見た図である。
このような構成のものであれば、カム溝X81の係止部X81bにカムフォロワX82が突き当たり係止されることによって、当該天板5が天板使用領域R1の上限に達したことが操作者に認識されるので、勢いよくチルト操作しても誤って所定角度αを越えてしまうのをより確実に防止することができ、天板使用領域R1における最も上に設定された中間ロック角度βにロックすることが容易になる。
なお、この実施形態の変形例として、固定部にカム溝を設け、可動部にカムフォロアを設ける構成のものが挙げられる。
<第四の実施形態>
以下、本発明の第四の実施形態を、図19〜図23を参照しつつ説明する。なお、第一の実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
この第四の実施形態の停止機構Y8は、第一の実施形態と同様に、手前側に配されたチルトヒンジ51に関連させて設けられたものである。
この停止機構Y8は、図19〜図23に示すように、天板5の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材(具体的にはチルトヒンジ51の固定部511及び可動部512)と、チルトヒンジ51の固定部511に固設された固設体(上の固設ピンY81)と、チルトヒンジ51の可動部512に設けられ上の固設ピンY81に当接可能な係止位置kから当接不能な退避位置tまでの間で移動可能な係止体Y82と、この係止体Y82を係止位置k及び退避位置tのいずれかに選択保持するプッシュラッチ機構Y83とを備えたものであり、所定角度αにおいて上の固設ピンY81が係止体Y82に当接して係止され、その係止状態を緩めることによって係止体Y82がプッシュラッチ機構Y83により退避位置tまで退避させられて天板5のラッチ解除領域R2への傾動を許容し得るように構成されている。
上の固設ピンY81は、チルトヒンジ51の固定部511から突設されたもので、可動部512に設けられた長孔512aに貫通させてある。長孔512aは、チルトヒンジ51のヒンジ軸513を中心にして円弧状に湾曲するものである。
係止体Y82は、支軸Y820を介してチルトヒンジ51の可動部512に枢着された中間枢着部Y821と、この中間枢着部Y821から前方に延びる第1回動アームY822と、中間枢着部Y821から上方に延びる第2回動アームY823と、中間枢着部Y821から後方に延びる第3回動アームY824とを一体に備えたものである。第1回動アームの先端部Y822には後述するプッシュラッチ機構Y83の押込みロッドY831に当接する押圧突起Y825が上方に向けて突設されている。第2回動アームY823の先端部には係止位置kにおいて上の固設ピンY81に当接する係止爪Y826が設けられている。第3回動アームY824の先端部には、当該係止体Y82を図中時計回り方向に回動付勢するための錘Y827が設けられている。この係止体Y82は、前述した係止位置kにおいては係止爪Y826が長孔512aと交差して上の固設ピンY81を係止しうる状態となり、前述した待避位置tにおいては係止爪Y826が長孔512aから外れて上の固設ピンY81の通過を許容する状態となるようにしてある。
プッシュラッチ機構Y83は、例えば特開2008−255567号公報等に示されるような通常のもので、チルトヒンジ51の可動部512の取付部分512tに取り付けられたボディY832と、このボディY832に保持されて没入位置pから突出位置qまでの間で突没動作可能な押込みロッドY831とを備えている。そして、ボディY832内には、押し込みロッドY831を突出位置q方向に弾性付勢する図示しない付勢バネと、押し込みロッドY831の突没状態を制御する図示しないハートカム機構等が収容されている。しかして、押し込みロッドY831をボディY832内に押し込むと、ハートカム機構の働きにより押し込み力を解除しても押込みロッドY831が没入位置pにロックされた状態となり、その没入位置pにある押込みロッドY831を再度押し込むとロックが解除されて押込みロッドY831が突出位置qまで付勢バネの弾性力により突出するようになっている。ボディY832内の構造については、通常のものであるため詳細な説明は省略する。そして、係止体Y82の押圧突起Y825の先端が、このプッシュラッチ機構Y83の押込みロッドY831の先端に当接させてある。また、チルトヒンジ51の固定部511には、天板5が初期角度γに戻った際に係止体Y82の第1回動アームY822を相対的に押し上げてプッシュラッチ機構Y83の押込みロッドY831を押し込むための下の固設ピンY84を突設してある。
この実施形態のデスクD4の作動を以下で説明する。図19及び図20は、天板5を初期角度γに戻した状態を示している。この状態では、係止体Y82が係止位置kに保持されてその係止爪Y826が長孔512aを遮る位置に停止している。また、係止体Y82の押圧突起Y825に押圧されてプッシュラッチ機構Y83の押込みロッドY831が没入位置pに押し込まれロックされている。この状態から天板5をチルト動作させていくと、上の固設ピンY81が長孔512aに沿って相対的に移動し、天板5が所定角度αに達した段階で図21に示すように上の固設ピンY81が係止体Y82の係止爪Y826に係止され天板5のチルト動作が一旦停止させられる。この係止時の衝突力により係止体Y82が図中時計回り方向に相対回動し、プッシュラッチ機構Y83の押込みロッドY831を微小距離押し込むことになり、プッシュロッド機構Y83のロック状態が解除される。すなわち、外力がなくなれば押し込みロッドY83が外方に突出しうる状態となる。そのため、天板5が所定角度αで停止させられた直後に天板5の上動をやめて操作力を緩めると、図22の想像線に示す状態からプッシュラッチ機構Y83の押し込みロッドY831が突出して係止体Y82が図中反時計回り方向に回動させられ、図22の実線に示すように係止体Y82が退避位置tまで退避する。その結果、係止爪Y826が長孔512aから外れた位置に移動し、上の固設ピンY81が長孔512aの下端側にまで移動しうることになる。換言すれば、図23に示すように、天板5を所定角度αを越えてロック解除領域R2内を最大傾斜角度δに達するまで回動させることが可能になる。そして、チルトロック機構のロックが外れた状態で天板5を初期角度γまで復帰させると、その復帰直前の状態で退避位置にある係止体Y82の第1回動アームY822の下面が下の固設ピンY84に相対的に押し上げられることになり、初期角度γに復帰した段階では係止体Y82が係止位置kに復帰するとともにプッシュラッチ機構Y83の押込みロッドY831が没入位置pに押し込められてロックされ、元の図19及び図20に示す状態となる。なお、図19〜図22では、停止機構Y8を関連させて設けた左のチルトヒンジ51、及びこのチルトヒンジ51が取り付けられる天板5のみを抜き出して示している。また、チルトヒンジ51の固定部511は想像線で示している。
このような構成のものであっても、天板5を初期角度γから所定角度αに向けて傾動させる際にその所定角度αに達した段階で停止機構Y8の働きによって当該天板5が天板使用領域R1の上限に達したことが操作者に認識される。そのため、天板使用領域R1における最も上に設定された中間ロック角度βにロックすることも容易になる。
上述した第四の実施形態の変形例として、固設体をチルトヒンジの可動部に設け、係止体をチルトヒンジの固定部に設けた構成のものが挙げられる。
<第五の実施形態>
以下、本発明の第五の実施形態を、図24〜図28を参照しつつ説明する。なお、第一の実施形態と同一又は対応する部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
この第五の実施形態のデスクD5は、図24に示すように、メカ側すなわちチルトロック機構7に関連させて停止機構Z8を設けている。
この停止機構Z8は、図24〜図28に示すように、天板5の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材(具体的にはチルトロック機構7のアーム71、72)と、一方のアーム71に姿勢変更可能に設けられた可動コマZ81と、この可動コマZ81に係り合うべく他方のアーム71に設けられた係合体Z82とを備えたものであり、係合体Z82が、天板使用領域R1において可動コマZ81を案内するコマ案内部Z82aと、所定角度αに達した段階で可動コマZ81を係止する係止部Z82bと、ロック解除領域R2において可動コマZ81の姿勢を変化させつつ受け入れるコマ受入れ部Z82cと、天板5をロック解除領域R2から天板使用領域R1に復帰させる際にコマ受入れ部Z82c内の可動コマZ81を姿勢を変化させつつコマ案内部Z82aに導く姿勢矯正部Z82dとを備えたものである。
可動コマZ81は、中央部を支軸Z811を介して一方のアーム71に回転可能に支持させた短冊状のもので、両端に例えばV字形をなす凹陥部Z81aをそれぞれ有している。
係合体Z82は、他方のアーム72の基端部72aに固設され、アーム72に固定されチルトロック機構の中心70を曲率中心として湾曲する幅広湾曲部Z821と、この幅広湾曲部Z821の一端に連続して設けられ、チルトロック機構の中心70を曲率中心として湾曲する内側幅狭湾曲部Z822と、この内側幅狭湾曲部Z822の先端から外径方向に延出する延出部Z823と、この延出部Z823の延出端から円周方向に伸びる外側幅狭湾曲部Z824とを一体に備えた平板状のものである。コマ案内部Z82aは幅広湾曲部Z821の外縁に形成されたものであり、係止部Z82bは外側幅狭湾曲部Z824の先端に形成されたものであり、コマ受入れ部Z82cは内側幅狭湾曲部Z822、延出部Z823及び外側幅狭湾曲部Z824により区画された入り江状のものであり、姿勢矯正部Z82dは幅広湾曲部Z821の内側幅狭湾曲部Z822側の外縁を斜めに切り欠くことにより形成されたものである。
この実施形態のデスクD5の作動を以下で説明する。図24及び図25は、天板5を初期角度γに戻した状態を示している。この状態では、可動コマZ81が係合体Z82のコマ案内部Z82aに摺接している。この状態から天板5をチルトさせていくと、可動コマZ81は幅広湾曲部Z821の外縁すなわちコマ案内部Z82aに摺接しながら相対移動し、天板5の傾動を許容する。天板5が所定角度αに達すると、図26に示すように、可動コマZ81の一端の凹陥部Z81aが外側幅狭湾曲部Z824の先端すなわち係止部Z82bに衝き当たって係止され、天板5が所定角度αで停止させられる。この停止状態から天板5を若干下方に戻すと、図27に示すように、可動コマZ81の他端の凹陥部Z81aが幅広湾曲部Z821の端部に当接して姿勢が若干修正される。すなわち、係止部Z82bに一端の凹陥部81aが衝き当たらない姿勢にまで微少回動する。しかる後に天板5を再び上方に傾動させると、可動コマZ81の一側面が係止部Z82bに当接しながら大きく姿勢を変化させ、その可動コマZ81がコマ受入れ部Z82c内に進入する。この動きにより、図28に示すように、天板5は所定角度αを越えてロック解除領域R2にまで、すなわち最大傾斜角度δに達するまで回動させることができる。その後、天板5を初期角度γ方向に戻していくと、まず、コマ受入れ部Z82c内も可動コマZ81が姿勢矯正部Z82dの案内作用により図中反時計回りに回動させられてコマ案内部Z82aに摺接する元の姿勢に戻り、その姿勢のままコマ案内部Z82aに摺接しつつ図24及び図25に示す初期角度γに向かう。
このような構成のものであっても、天板5を初期角度γから所定角度αに向けて傾動させる際にその所定角度αに達した段階で停止機構Z8の働きによって当該天板5が天板使用領域R1の上限に達したことが操作者に認識される。そのため、天板使用領域R1における最も上に設定された中間ロック角度βにロックすることも容易になる。
また、このようなものであれば、可動部品が少なくなるので、耐久性の向上を図ることもできる。
<その他の実施形態>
なお、本発明は以上に述べた各実施形態に限らない。
例えば、上述した各実施形態では対をなす使用領域を対面配置し、各使用領域にそれぞれ1枚、合計2枚の天板を有するデスクに本発明を適用しているが、その他の構成のデスクであっても、天板を所定角度以下の任意の傾斜角度でロックすることができ、その天板を前記所定角度を超えて傾斜させることによってそのロックを解除することができ、そのロック解除状態を天板が元の初期角度に戻されるまで維持することができる天板傾斜機能付きデスクであれば、このようなデスク全般に本発明を適用できる。例として、天板を1つのみ有するデスクや、巾方向に複数並列した使用領域を有し各使用領域に天板を1枚ずつ配したデスクや、対をして対面配置した使用領域をさらに巾方向に複数対並列させたデスク等が挙げられる。
天板は、第一ないし第三の実施形態のもののような天板本体の後方にトレーを有するものでもよく、第四ないし第五の実施形態のもののようなトレーを有しないものであってもよい。すなわち、第一ないし第三の実施形態においてトレーを省略してもよく、逆に第四ないし第五の実施形態において天板本体の後方にトレーを配してもよい。その他の実施形態であっても、天板本体の後方にトレーを設けるか否かは任意である。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
D、D2〜D5…天板傾斜機能付きデスク
5…天板
8、W8、X8、Y8、Z8…停止機構
α…所定角度
γ…初期角度

Claims (7)

  1. 天板を所定角度以下の任意の傾斜角度でロックすることができ、その天板を前記所定角度を超えて傾斜させることによってそのロックを解除することができ、そのロック解除状態を前記天板が元の初期角度に戻されるまで維持することができる天板傾斜機能付きデスクにおいて、
    前記天板を前記所定角度に達した位置で一旦停止させるための停止機構を備えていることを特徴とする天板傾斜機能付きデスク。
  2. 前記天板が、前記初期角度から前記所定角度に達するまでの天板使用領域と、前記所定角度よりも傾斜が大きくなるロック解除領域とに亘って傾動し得る状態でデスク本体に支持されたものであり、
    前記停止機構が、前記ロック解除領域においてのみ前記天板を傾斜角度減少方向に弾性付勢する弾性体を備えたものである請求項1記載の天板傾斜機能付きデスク。
  3. 前記停止機構が、前記天板の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材と、前記一対の部材の一方に設けられた第1の衝合体と、前記一対の部材の他方に設けられ前記弾性体の付勢力によって前記他方の部材上の所定待受位置に強制停止させられた第2の衝合体とを備えたものであり、前記天板使用領域では第1、第2の衝合体は離間しており、前記天板が前記所定角度に達した状態で前記両衝合体が当接し、前記ロック解除領域では前記第2の衝合体が前記第1の衝合体に相対的に押圧されて前記弾性体の弾性付勢力に抗しつつ前記所定待受位置から離れるように構成されている請求項2記載の天板傾斜機能付きデスク。
  4. 前記停止機構が、前記天板の傾斜角度が大きくなるのに伴って相対的な離間距離が大きくなる一対の部材と、これら両部材間に張設された弾性体とを備えたものであり、前記天板使用領域では前記弾性体に張力が作用せず、前記所定角度に達した段階から前記ロック解除領域に亘って前記弾性体に張力が作用するように構成されている請求項2記載の天板傾斜機能付きデスク。
  5. 前記天板が、前記初期角度から前記所定角度に達するまでの天板使用領域と、前記所定角度よりも傾斜が大きくなるロック解除領域とに亘って傾動し得る状態でデスク本体に支持されたものであり、
    前記停止機構が、前記天板の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材と、前記一対の部材の一方に設けられたカム溝と、前記一対の部材の他方に設けられたカムフォロアとを備えたものであり、前記カム溝が、前記天板使用領域において前記カムフォロワを案内するチルト許容部と、前記天板が前記所定角度に達した段階で前記カムフォロワを係止する係止部と、前記天板が前記ロック解除領域において前記カムフォロワを案内するロック解除部とを備えたものである請求項1記載の天板傾斜機能付きデスク。
  6. 前記天板が、前記初期角度から前記所定角度に達するまでの天板使用領域と、前記所定角度よりも傾斜が大きくなるロック解除領域とに亘って傾動し得る状態でデスク本体に支持されたものであり、
    前記停止機構が、前記天板の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材と、前記一対の部材の一方に固設された固設体と、前記一対の部材の他方に設けられ前記固設体に当接可能な係止位置から当接不能な退避位置までの間で移動可能な係止体と、この係止体を前記係止位置及び前記退避位置のいずれかに選択保持するプッシュラッチ機構とを備えたものであり、前記所定角度において前記固設体が前記係止体に当接して係止され、その係止状態を緩めることによって前記係止体が前記プッシュラッチ機構により前記退避位置まで退避させられて前記天板の前記ラッチ解除領域への傾動を許容し得るように構成されている請求項1記載の天板傾斜機能付きデスク。
  7. 前記天板が、前記初期角度から前記所定角度に達するまでの天板使用領域と、前記所定角度よりも傾斜が大きくなるロック解除領域とに亘って傾動し得る状態でデスク本体に支持されたものであり、
    前記停止機構が、前記天板の傾動動作に伴って相対動作する一対の部材と、前記一対の部材の一方に姿勢変更可能に設けられた可動コマと、この可動コマに係り合うべく前記一対の部材の他方に設けられた係合体とを備えたものであり、前記係合体が、前記天板使用領域において前記可動コマを案内するコマ案内部と、前記所定角度に達した段階で前記可動コマを係止する係止部と、前記ロック解除領域において前記可動コマの姿勢を変化させつつ受け入れるコマ受入れ部と、前記天板を前記ロック解除領域から前記天板使用領域に復帰させる際に前記コマ受入れ部内の可動コマを姿勢を変化させつつコマ案内部に導く姿勢矯正部とを備えたものである請求項1記載の天板傾斜機能付きデスク。
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