JP6511515B2 - 車両用シートのヘッドレスト - Google Patents

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Description

本発明は、車両に用いられ、搭乗者が着座する車両用シートのヘッドレストに関する。
車両用シートでは、ロック機能を解除することにより、使用位置から前方に傾倒可能に構成された前方可倒式のヘッドレストが用いられる場合がある。このようなヘッドレストとして、特開2006−87702号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。
特許文献1には、シートバックの上部に装着されるヘッドレストを使用位置にて固定するためのロック機構と、ロック機構によるロック状態を解除するためのロック解除機構とを備え、ロック機構がヘッドレストの回動軸に装着されるロックプレートとロックプレートに係合する係合フックとを備え、ロック解除機構がシートバックの上部からヘッドレストに向けて突出する作動用ロッドを備えた車両用シート装置が記載されている(要約参照)。また、特許文献1の車両用シート装置では、ロック機構はヘッドレストの回動軸に一つ設けられている。このロック機構は、ヘッドレストのインサートステーの幅方向両端部に設けられた二つのヒンジ部材のうち、一方のヒンジ部材の近傍に配置されている(図2参照)。
特開2006−87702号公報
特許文献1のヘッドレストでは、一つのロック機構でヘッドレストのロック状態を維持する必要がある。ヘッドレストは、車両衝突時における搭乗者頭部の前後方向の揺れにより、強い衝撃力を受ける場合がある。ヘッドレストはこの衝撃力を受けるとオフセット変形を生じる。このため、ヘッドレストのロック機構には、ヘッドレストに強い衝撃力が加わった場合でも、オフセット変形を抑制できる強度が求められる。特に、ロック機構が幅方向において偏った位置に配置される場合、ロック機構が設けられた側に対して反対側では、オフセット変形が大きくなる。このオフセット変形を抑制する強度を確保するために、ロック機構を小型化することは容易ではなかった。
ロック機構の強度を高めるために、ヘッドレストの回動軸に二つのロック機構を設け、これらのロック機構をヘッドレストのインサートステーに設けられた二つのヒンジ部材の近傍に配置することが考えられる。通常、ロック機構は、特許文献1に記載されているように、係合フックの係合爪をロックプレートの係合溝に嵌め合わせるように構成される。このような構成のロック機構を複数設けると、各ロック機構が同期するようにヘッドレストの部品精度及び組立て精度を高める必要がある。また、各ロック機構を同期させるために、各ロック機構に設けられた係合フックを連結する連結シャフト等が必要になり、部品点数も増加する。
本発明の目的は、高い部品精度及び組立て精度を必要とせず、前方に傾倒した位置から使用位置に戻した際に確実にロックできると共に、使用位置にロックされた状態でオフセット変形を抑制可能なヘッドレストを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の車両用シートのヘッドレストは、シートバック側に保持されるステーと、前記ステーに対して使用位置から前方に回動可能に支持されたヘッドレスト本体とを備えた車両用シートのヘッドレストにおいて、
前記ステーに対する前記ヘッドレスト本体の回動位置を前記使用位置で固定するロック機構と、前記使用位置では規制部に係合せず(規制部と離間して)、前記ヘッドレスト本体が前記使用位置から後傾する場合に規制部と係合して前記ヘッドレスト本体の後傾を規制するストッパ機構とを備え
前記ロック機構は、係合爪を有し第1の遥動軸を中心として遥動する係合フックと、前記係合爪が係合する係合溝を有し回動軸を中心として回動する回動プレートとを備え、
前記ストッパ機構は、第2の遥動軸を中心に遥動するストッパ片を有するストッパ部材と、前記規制部として前記ストッパ片が係合することにより前記ストッパ片の遥動範囲を規制する規制部とを備える。
本発明によれば、高い部品精度及び組立て精度を必要とせず、前方に傾倒した位置から使用位置に戻した際に確実にロックできると共に、使用位置にロックされた状態でオフセット変形を抑制可能なヘッドレストを提供することができる。
本発明の一実施例に係る車両用シートの斜視図である。 本発明の一実施例に係るヘッドレストを前方から見た平面図(正面図)である。 本発明の一実施例に係るヘッドレストを側方から見た平面図(側面図)である。 本発明の一実施例に係るヘッドレストの側ヒンジ部の構造(ロック状態)を示す平面図である。 本発明の一実施例に係るヘッドレストの側ヒンジ部の構造(非ロック状態)を示す平面図である。 本発明の一実施例に係るヘッドレストの側ヒンジ部の構造(ロック時)を示す平面図である。 本発明の一実施例に係るヘッドレストについて、本体フレーム、ステー、ヒンジ部、回動軸、連結部及び付勢部材を組み付けた機構部組品を示す斜視図である。 本発明の一実施例に係るヘッドレストを分解して示す分解斜視図である。 下部カバーを示す斜視図である。 下部カバーを機構部組品に組み付けた状態を示す斜視図である。 左側ヒンジ部を表側から見た斜視図である。 下部カバーと表皮材との組み付け状態を示す断面図である。 本発明との比較例であるヘッドレストを下面側から見た斜視図である。
以下、本発明に係る実施例を説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る車両用シートの斜視図である。
図1に示すように、車両用シート1は、人が着座するシートクッション2と、シートクッションの後端に立設されたシートバック3と、シートバック3の上端部に設けられたヘッドレスト4とを備えている。シートクッション2は、車両の床に、前後方向に位置を調節可能な状態で、取り付けられている。シートバック3は、下端部に設けられた回動軸3Aを中心として回動可能な状態で、シートクッション2に連結されている。ヘッドレスト4は、高さ位置を調節可能な状態で、シートバック3に取り付けられている。シートクッション2、シートバック3及びヘッドレスト4は、内部に骨格部材となるフレームと発泡樹脂などからなるクッション材とが設けられ、クッション材の表面をカバーで覆う構成である。なお、図1では、クッション材及びカバーで覆われた回動軸3Aを一点鎖線で示している。
図2は、本発明の一実施例に係るヘッドレストを前方から見た平面図(正面図)である。図3は、本発明の一実施例に係るヘッドレストを側方から見た平面図(側面図)である。なお、図2は図3のII矢視方向から見た図であり、図3は図2のIII矢視方向から見た図である。図2及び図3は、内側に設けられた本体フレーム401等を透視した状態で表している。また、図2は、一部を切欠いた状態で表している。
ヘッドレスト4は、本体フレーム401と、ステー402と、ヒンジ部403と、回動軸(傾倒軸)404と、連結部405と、付勢部材406と、クッション材407と、下部カバー(底部カバー)408と、表皮409と、操作ストラップ410とを有する。
本体フレーム401は、ヘッドレスト本体4Aの骨格となる強度部材であり、金属でできている。本体フレーム401は、右側フレーム部401aと、左側フレーム部401bと、右側フレーム部401aと左側フレーム部401bとを連結する連結フレーム部401cとを有する。右側フレーム部401aの下端部には、ヘッドレスト4の内方に向けて曲げられた延長部401dが設けられている。
右側フレーム部401aは、車両用シート1の幅方向右側に設けられ、上下方向に延設されたフレーム部である。左側フレーム部401bは、車両用シート1の幅方向左側に設けられ、上下方向に延設されたフレーム部である。右側フレーム部401a及び左側フレーム部401bは上下方向に延設されているが、鉛直方向に限らず鉛直方向から傾斜していても良い。
連結フレーム部401cは右側フレーム部401aと左側フレーム部401bとを連結するフレーム部である。連結フレーム部401cは右側フレーム部401aの上端部側と左側フレーム部401bの上端部側とを連結する。各連結部は曲線を描いている。
本体フレーム401は、右側フレーム部401aと左側フレーム部401bと連結フレーム部401cと延長部401dとにより、角部が曲線で構成された略四角形(略長方形)を成している。右側フレーム部401aと左側フレーム部401bと連結フレーム部401cと延長部401dとは、それぞれ直線部を有している。
右側フレーム部401aの直線部と左側フレーム部401bの直線部とは平行である。連結フレーム部401cの直線部は、右側フレーム部401aの直線部と左側フレーム部401bの直線部とに対して90度の角度(直角)を成している。延長部401dの直線部は連結フレーム部401cの直線部と平行であり、右側フレーム部401aの直線部に対して90度の角度(直角)を成している。
ステー402は、ヘッドレスト4の本体4Aから下方に突出し、本体4Aをシートバック3の上部に支持する支柱となる部材である。ステー402は、右側ステー部402aと、左側ステー部402bと、右側ステー部402aと左側ステー部402bとを連結する連結ステー部402cとを有する。連結ステー部402cは右側ステー部402aの上端部側と左側ステー部402bの上端部側とを連結する。各連結部は曲線を描いている。
ステー402は、右側ステー部402aと左側ステー部402bと連結ステー部402cとにより、逆U字状に形成されている。右側ステー部402aと左側ステー部402bと連結ステー部402cとは、それぞれ直線部を有している。右側ステー部402aの直線部と左側ステー部402bの直線部とは平行である。連結ステー部402cの直線部は右側ステー部402aの直線部と左側ステー部402bの直線部とに対して90度の角度(直角)を成している。
なお、連結ステー部402cの直線部は本体フレーム401の下端よりもさらに下方に設けられている。すなわち、右側フレーム部401aの下端部に形成された延長部401dは連結ステー部402cの直線部よりも高い位置(上方)に位置する。
左側ステー部402bは、図3に一点鎖線402dで示すように、直線部の上端部403eで折り曲げられている。また、右側ステー部402aも、左側ステー部402bと同様に、直線部の上端部で折り曲げられている。右側ステー部402a及び左側ステー部402bにそれぞれ折り曲げ部403eが設けられていることにより、連結ステー部402cは回動軸404の上側に覆いかぶさるように配置されている。
ヒンジ部403は本体フレーム401の下端部に設けられている。ヒンジ部403は、右側フレーム部401aの下端部に設けられた右側ヒンジ部403aと、左側フレーム部401bの下端部に設けられた左側ヒンジ部403bとを有する。ヒンジ部403については後で詳細に説明する。
回動軸(傾倒軸)404は、右側ヒンジ部403aと左側ヒンジ部403bとに連結されている。しかし、回動軸(傾倒軸)404は、右側ヒンジ部403aと左側ヒンジ部403bとに対して固定されてはいない。すなわち、右側ヒンジ部403aと左側ヒンジ部403bとは、回動軸404に対して、回動軸404を中心として回動可能に連結されている。
回動軸404は直線を成す棒状の部材である。本実施例では、断面が中空の円形状をなす丸棒を使用している。回動軸404は連結ステー部402cの直線部と連結フレーム部401cの直線部とに対して平行である。
また、回動軸404は連結ステー部402cの直線部よりも低い位置に配置されている。すなわち、回動軸404は連結ステー部402cの直線部の下方に配置されている。
連結部405は、回動軸404と連結ステー部402cの直線部とを連結する部材である。連結部405は、連結ステー部402cの直線部の両端部に位置する右側連結部405aと左側連結部405bとを有し、両連結部405a,405bにより、回動軸404と連結ステー部402cとを固定している。
付勢部材406は、回動軸404と本体フレーム401との間に設けられ、本体フレーム401を前方に付勢する部材である。付勢部材406はコイルばねで構成されており、回動軸404に外嵌されている。すなわち、回動軸404がコイルばね406の中心を挿通するようにして、コイルばね406が回動軸404に取り付けられている。コイルばね406の一端部は右側連結部405aに掛け止められている。コイルばね406の他端部は本体フレーム401の延長部401dに掛け止められている。
本体フレーム401の延長部401dはコイルばね406の掛止部を構成する。コイルばね406の他端部は、本体フレーム401の延長部401dに限らず、本体フレーム401側に掛け止められていればよい。また、コイルばね406の一端部は、右側連結部405aに限らず、ステー402側に掛け止められていればよい。これにより、コイルばね406はヘッドレスト本体4Aを前方に傾倒させるように付勢することができる。図3では、ヘッドレスト本体4Aが前方に傾倒した状態を、符号4A’で示している。
クッション材407は、本体フレーム401、ヒンジ部403、回動軸404、連結部405及び付勢部材406の周囲全体を覆うように設けられる。また、クッション材407は、ステー402の上端部を覆っている。
下部カバー(底部カバー)408は、クッション材407の下端部に形成された開口部に取り付けられている。下部カバー408については、後で詳細に説明する。
表皮409はクッション材の外面を覆う。表皮409は下部カバー408の外周を覆うように設けられても良い。
操作ストラップ410はロック機構500(図4参照)の解除操作を行うためのものである。ロック機構500を解除することにより、ヘッドレスト本体4Aを前方に傾動させることができる。
次に、図4〜図6を用いて、ヒンジ部403について説明する。本実施例のヘッドレストは、シートバック側に保持されるステー402と、ステー402に対して使用位置から前方に回動可能に支持されたヘッドレスト本体4Aとを備えている。ヒンジ部403は、ヘッドレスト本体4Aの本体フレーム401をステー402に対して回動可能に連結する部材である。
図4は、本発明の一実施例に係るヘッドレストの側ヒンジ部の構造(ロック状態)を示す平面図である。
左側ヒンジ部403bの裏面には、ロック機構500が設けられている。ロック機構500は、回動プレート501と、係合フック502と、係合フック付勢ばね503と、操作レバー504と、操作レバー付勢ばね505とを有する。
回動プレート(遥動プレート)501は、回動軸404に固定されている。回動プレート501は、ヘッドレスト本体4Aが傾動する際に、回動軸(遥動軸)404を中心として左側ヒンジ部403bに対して遥動(回動)する。或いは、ヘッドレスト本体4Aが傾動する際に、左側ヒンジ部403bが回動プレート501に対して遥動する。
左側ヒンジ部403bと回動プレート501との遥動は、相対的なものである。実際には、回動プレート501が固定側であるため、左側ヒンジ部403bが回動プレート501に対して遥動することになる。
回動プレート501には、係合溝501aと、滑動面501bとが設けられている。係合溝501aは係合フック502が係合する係合部を構成する。係合フック502が係合溝501aに係合することにより、ロック機構500はロック状態となる。滑動面501bは、ヘッドレスト本体4Aが前方Fに向けて傾動する際或いは傾倒した位置から使用位置に戻す際に、係合溝501aから外れた係合フック502が滑動する曲面である。本実施例では、滑動面501bを回動軸404の中心を中心とする円弧状の面で構成している。
回動プレート501には、左側ヒンジ部403bの縁部403baに当接する突部501cが設けられている。通常時は、突部501cと縁部403baとの間には隙間が存在し、突部501cと縁部403baとは接触していない。ヘッドレスト本体4Aに強い力が作用した場合に、突部501cと縁部403baとは相互に当接し、ヘッドレスト本体4Aに作用する力を受ける。これにより、ヘッドレスト本体4Aが後側に向けて傾倒(後傾)するのを防ぐことができる。
回動プレート501の係合溝501aは、側面501aaの高さが側面501abの高さよりも高くなっている。これは、ヘッドレスト本体4Aを傾倒した位置から使用位置に戻す際に、係合フック502の係合爪502aが滑動面501bを滑動しながら、確実に係合溝501aに係合するようにするためである。
さらに、係合フック502の係合爪502aが引き上げられた際に、係合爪502aの先端が係合溝501aの側面501aaから抜け出さないようにすることにより、係合フック502と回動プレート501との係合不良を防ぐことができる。係合爪502aの先端が係合溝501aの側面501aaから抜け出たままヘッドレスト本体4Aを後傾させると、係合フック502と回動プレート501との係合が外れてしまう可能性がある。
係合フック502は、遥動軸502bを中心にして遥動可能に、左側ヒンジ部403bに取り付けられている。すなわち、遥動軸502bは左側ヒンジ部403bに設けられている。係合フック502は、一端部に、回動プレート501の係合溝501aと係合する係合爪(鉤)502aを有する。係合爪502aの近傍(一端部)には、操作レバー504と係合する係合ピン(係合突部)502cが設けられている。また、係合フック502は、遥動軸502bが設けられた他端側の端部に、係合フック付勢ばね503の一端部が掛け止められる付勢ばね掛止部502dを有する。
係合フック付勢ばね503はコイルばねであり、係合フック502の遥動軸502bに配設されている。係合フック付勢ばね503は、一端部が係合フック502の付勢ばね掛止部502dに掛け止められ、他端部が左側ヒンジ部403bの縁部403baに係止されている。これにより、係合フック付勢ばね503は、係合フック502の係合爪502aが回動プレート501の係合溝501aに係合する向きに、係合フック502を付勢する。
操作レバー504は折れ曲がった形状をしており、屈折部に遥動軸504bが設けられている。遥動軸504bは左側ヒンジ部403bに設けられている。操作レバー504は、その一端部にロック機構500を解除する操作ストラップ410が連結される連結ピン(連結部)504aを備える。また操作レバー504は、他端部に係合フック502の係合ピン502cと係合する開口(係合部)504cを備える。係合部504cの内周面は、操作レバー504が遥動軸504bを中心として遥動する際に、係合ピン502cを案内する案内面を構成する。
操作レバー付勢ばね505はコイルばねにより構成されている。操作レバー付勢ばね505は、一端部が左側ヒンジ部403bの縁部403baに設けられた掛止部403bbに掛け止められ、他端部が操作レバー504の掛止部504dに掛け止められている。
操作レバー付勢ばね505は、操作レバー504の連結ピン504a側を引き上げるように、操作レバー504を付勢している。これにより、操作ストラップ410が引かれていない状態では、操作レバー504の係合部504cが下がった位置にあり、係合フック502の係合爪502aは回動プレート501の係合溝501aに係合する。
左側ヒンジ部403bには、操作ストラップ410が連結される連結ピン504aを表面側に突き出させる開口506が設けてある。操作レバー504は操作レバー付勢ばね505により付勢され、連結ピン504a側が引き上げられている。このとき操作レバー504は、連結ピン504aが開口506の上端部に当接する位置で、遥動動作を規制されている。
ここで、ロック機構500の動作について、説明する。図5は、本発明の一実施例に係るヘッドレストの側ヒンジ部の構造(非ロック状態)を示す平面図である。
本実施例では、ロック機構500を解除する際に、操作ストラップ410を操作する。すなわち、操作ストラップ410を引く操作により、ロック機構500が解除される。操作ストラップ410を引くことにより、操作レバー504は遥動軸504bを中心にして遥動し、操作レバー504の連結ピン504a側が引き下げられる。また、操作レバー504が遥動することにより、操作レバー504の係合部504c側が上昇し、係合フック502の係合爪502aが係合部504cの案内面に案内されて引き上げられる。このとき、係合フック502は遥動軸502bを中心にして遥動し、係合爪502aが回動プレート501の係合溝501aから引き抜かれる。
係合爪502aが係合溝501aから引き抜かれるとロック機構500は解除され、ヘッドレスト本体4Aの傾倒が可能になる。ヘッドレスト本体4Aが傾動している最中は、操作ストラップ410は引かれていなため、係合爪502aの先端面は回動プレート501の滑動面501bに当接し、滑動面501b上を滑動する。
ヘッドレスト本体4Aは、係合爪502aの側面502aaが突部501cの側面501caに当接するまで傾動する。突部501cの側面501caはヘッドレスト本体4Aの傾動範囲を規制する規制部を構成する。
係合溝501aの側面501aaはヘッドレスト本体4Aの回動範囲を使用位置側で規制する第1の回動範囲規制部を構成する。このために、係合溝501aの側面501aaは側面501abよりも高く形成されている。突部501cの側面501caは傾倒位置側でヘッドレスト本体4Aの傾倒を規制する第2の回動範囲規制部を構成する。係合溝501aは第1の回動範囲規制部501aaの回動範囲内側に設けられる。滑動面501bは係合溝501aと第2の回動範囲規制部501caとの間に設けられる。
図6は、本発明の一実施例に係るヘッドレストの側ヒンジ部の構造(ロック時)を示す平面図である。
右側ヒンジ部403aの裏面には、簡易的なストッパ機構600が設けられている。ストッパ機構600は、ストッパ部材601と、規制部(規制ピン)602とを有する。なお、図6では、ヘッドレスト本体4Aが傾倒した状態におけるストッパ部材601の位置(姿勢)を破線601a’で示している。
ストッパ部材601はストッパ片601aを有し、回動軸404に固定されている。ストッパ片601aは、ヘッドレスト本体4Aが傾動する際に、右側ヒンジ部403aに対して遥動する。或いは、ヘッドレスト本体4Aが傾動する際に、右側ヒンジ部403aがストッパ片601aに対して遥動する。
右側ヒンジ部403aとストッパ片601aとの遥動は、相対的なものである。実際には、ストッパ片601aが固定側であるため、右側ヒンジ部403aがストッパ片601aに対して遥動することになる。
規制部602は右側ヒンジ部403aの裏面に固定されている。ヘッドレスト本体4Aが使用位置にある場合、規制部602とストッパ片601aの辺601aaとの間には隙間が形成されており、規制部602とストッパ片601aとは接触していない。これにより、ロック機構500側において、係合フック502の係合爪502aと回動プレート501の係合溝501aとの係合を確実に行うことができる。
ヘッドレスト本体4Aに後向きの衝撃力が作用してヘッドレスト本体4Aが後向きに傾倒(後傾)した場合、規制部602とストッパ片601aとが当接(係合)する。すなわち、規制部602は、ヘッドレスト本体4Aが使用位置から更に後傾する場合に、ストッパ部材601(ストッパ片601a)と係合して、ヘッドレスト本体4Aの後傾範囲を規制する。これにより、ヘッドレスト本体4Aに作用する後向きの衝撃力を、ロック機構500とストッパ機構600とで分担して受けることができ、ヘッドレスト本体4Aの支持強度を高めることができる。
回動軸404の軸方向において一方の端部に配置したロック機構500でヘッドレスト本体4Aを支持する構造では、ヘッドレスト本体4Aに力が作用した場合に、ロック機構500が設けられた一方の端部側に比べて他方の端部側の変位量(オフセット変形)は大きくなる。本実施例では、他方の端部側にストッパ機構600を設け、ストッパ機構600が他方の端部側でヘッドレスト本体4Aを支持する構造にしたため、オフセット変形を小さくすることができる。
以上説明したように、本実施例では、ヘッドレスト本体4Aの傾動をロックするロック機構500を一つ設けている。これにより、二つのロック機構の同期をとる必要が無くなり、高い部品精度及び組立て精度を必要としない。そして、ヘッドレスト本体4Aを前方に傾倒した位置から使用位置に戻した際に、ヘッドレスト本体4Aを確実にロックすることができる。また、本実施例では、衝撃力を分担する簡易的なストッパ機構600を設けている。これにより、強い衝撃力に対してもヘッドレスト本体4A安定して使用位置に支持することができる。
さらに本実施例では、ストッパ機構600は、ヘッドレスト本体4Aの傾倒を規制する役割も果たしている。ヘッドレスト本体4Aを傾倒した場合、ストッパ片601aは右側ヒンジ部403aに対して破線601a’で示す姿勢になる。このとき、ストッパ片601a(601a’)の部位601ab(601ab’)が右側ヒンジ部403aの縁403aaに当接する。これにより、ヘッドレスト本体4Aの傾倒が制限され、必要な傾倒範囲を超えた傾倒が規制される。
すなわち、ストッパ部材601及びストッパ片601aは、後向きの衝撃力を分担する役割に加えて、ヘッドレスト本体4Aの傾倒を規制する役割も果たしている。これにより、ロック機構500において、係合フック502の係合爪502aが回動プレート501の突部501cから脱落するのを防ぐことができる。
前述したように、係合爪502aの先端が係合溝501aの側面501aaから抜け出た状態でヘッドレスト本体4Aを後傾させると、係合フック502と回動プレート501との係合不良が生じる可能性がある。或いは本体フレーム401とステー402との間に捻り力が作用して係合爪502aが係合溝501aから遥動軸502bの軸方向に外れた状態で、ヘッドレスト本体4Aを後傾させると、係合フック502と回動プレート501との係合不良が生じる可能性がある。しかし本実施例では、ヘッドレスト本体4Aを後傾させた場合に、ストッパ片601aと規制部602とが当接してそれ以上の後傾を防ぐため、係合フック502と回動プレート501との係合不良を防ぐことができる。
ストッパ機構600はロック機構500よりも単純な構造であり、部品点数も少ない。このため、コストの削減、組立時間の短縮が可能になる。
本実施例では、右側ヒンジ部403aの裏面に、係合フック502用の台座(取付部)502eと、操作レバー504用の台座(取付部)504eと、連結ピン504aが挿通する開口506とが設けてある(図6参照)。また、右側ヒンジ部403aの縁403aaには、操作レバー付勢ばね505を掛け止める掛止部403abが設けてある。
規制部602を取り除くと共にストッパ部材601を回動プレート501に替え、台座502eに係合フック502を、また台座504eに操作レバー504を取り付ける。さらに、係合フック付勢ばね503及び操作レバー付勢ばね505を取り付ける。これにより、右側ヒンジ部403aのストッパ機構600をロック機構500に換装することができる。
左側ヒンジ部403bの裏面には規制部602用の台座(取付部)602e(図4参照)が設けてある。回動プレート501をストッパ部材601に替えると共に台座602eに規制部602を取り付ける。さらに、係合フック付勢ばね503及び操作レバー付勢ばね505を外して、係合フック502及び操作レバー504を取り外す。これにより、左側ヒンジ部403bのロック機構500をストッパ機構600に換装することができる。
本実施例では、右側ヒンジ部403a及び左側ヒンジ部403bには、係合フック502用の台座502eと、操作レバー504用の台座504eと、規制部602用の台座602eと、操作レバー付勢ばね505用の掛止部403abと、連結ピン504aが挿通する開口506とが共通して設けられている。これにより、右側ヒンジ部403a及び左側ヒンジ部403bには、ロック機構500とストッパ機構600とを自由に選択して取り付けることができる。このようにすれば、ロック機構500用のヒンジ部とストッパ機構600用のヒンジ部とを個別に製作する必要が無く、製造コストを低減できる。また、部品の過不足に臨機応変に対応することができる。
なお、ロック機構500は係合フック502の係合爪502aと回動プレート501の係合溝501aとの間に僅かなクリアランスを有する。このため、厳密に言えば、ヘッドレスト本体4Aはロック状態であってもステー402に対して僅かに回動してオフセット変形を生じる。
ストッパ機構600は、ヘッドレスト本体が使用位置にロックされている状態で、ストッパ片601aと規制部602との間に、係合爪502aと係合溝501aとの間のクリアランスよりも大きな隙間を有する。このため、ストッパ機構600側では、ロック機構500側よりも大きなオフセット変形を生じる。しかし、ストッパ片601aと規制部602とが係合することにより、それ以上のオフセット変形が発生するのを防ぐことができる。
図7は、本発明の一実施例に係るヘッドレストについて、本体フレーム、ステー、ヒンジ部、回動軸、連結部及び付勢部材を組み付けた組品を示す斜視図である。
本体フレーム401とステー部402とヒンジ部403とが組み付けられてヘッドレスト4の骨格となる機構部組品400が製作される。なお、図7では操作ストラップ410が組み付けられていない状態を示しているが、連結ピン(連結部)504aに操作ストラップ410が連結される。また、右側ヒンジ部403bの表面(幅方向における外側の面)には、操作ストラップ410を誘導する枠部材411が設けられている。
図8は、本発明の一実施例に係るヘッドレストを分解して示す分解斜視図である。
機構部組品400には、前側からクッション材407aが、また後側からクッション材407bが組み付けられる。
図8に示すように、操作ストラップ410は枠部材411の内側を挿通するように組み付けられる。枠部材411はクッション部材の内側に操作ストラップ410が配置されるスペースを確保し、クッション部材と操作ストラップ410とが擦れるのを防ぐ。
機構部分400とクッション材407aとクッション材407bとの組体には、下側から下部カバー(底部カバー)408(図2参照)が取り付けられ、クッション材407a及びクッション材407bの上から表皮409で被覆する。
次に、図9〜図13を用いて、下部カバー408について説明する。
図9は、下部カバーを示す斜視図である。
下部カバー408は、開口408aと、開口408bと、凹部408c1と、隔壁408dとを有する。下部カバー408は樹脂製である。
開口408aは、車両用シート1の幅方向において、下部カバー408の両端部に形成されている。開口408aは、操作ストラップ410を挿通させるためのものである。操作ストラップ410は、車両用シート1の幅方向において、ヘッドレスト4の片側にしか設けられない。例えば左側シートではヘッドレスト4の左側に操作ストラップ410が設けられ、右側シートではヘッドレスト4の右側に操作ストラップ410が設けられる。
本実施例では、いずれの側に操作ストラップ410が設けられても良いように、下部カバー408の両端部に開口408aを設けている。これにより、右側シート用ヘッドレスト4の下部カバー408と左側シート用ヘッドレスト4の下部カバー408との区別を無くし、部品の共通化を図ることができる。
開口408bは右側ステー部402aと左側ステー部402bとを挿通するためのものである。このために、開口408bは幅方向に離間するようにして2つ設けられている。
開口408bは開口408aの内側に設けられている。すなわち、開口408bは開口408aに対して下部カバー408の中央寄りに位置している。
開口408bの前後方向寸法は、ヘッドレスト本体4Aの使用位置と傾倒位置との間で、右側ステー部402aと左側ステー部402bと干渉しない大きさになっている。また、幅方向寸法は、右側ステー部402a及び左側ステー部402bの太さよりも少し太い大きさになっている。
凹部408c1は、開口408a及び開口408bが形成された左側開口形成部408e1と右側開口形成部408e2との間に、後側から前側に向かって窪んだ形状に形成されている。すなわち、幅方向において、下部カバー408の中央部に形成されている。凹部408c1を設けることにより、車両の衝突時等に後席搭乗者が前席のヘッドレスト4に接触する際に、後席搭乗者の下部カバー408との接触可能性が低減される。
隔壁408dは、開口408bの周囲に設けられる。隔壁408dは、特に、右側ヒンジ部403a及び左側ヒンジ部403b側の縁に沿って、設けられている。
図10は、下部カバーを機構部組品に組み付けた状態を示す斜視図である。
下部カバー408は、二つの開口408bに右側ステー部402aと左側ステー部402bとが挿通されて、ヘッドレスト4に組付けられる。
本実施例では、凹部408c1と対向する前側にも、凹部408c2を形成している。凹部408c2は、左側開口形成部408e1と右側開口形成部408e2との間に、前側から後側に向かって窪んだ形状に形成されている。これにより、下部カバー408は、左側開口形成部408e1と右側開口形成部408e2との間が、細い連結部408fで連結された形状を成している。
本実施例では、右側ヒンジ部403a及び左側ヒンジ部403bの各裏面側には、ロック機構500又はストッパ機構600が設けられている。ヘッドレスト4を傾倒する際に利用者がヘッドレスト本体4に触れた場合、利用者の指がヘッドレスト本体4の内側に入り、ロック機構500又はストッパ機構600に触れる可能性がある。
図13は、本発明との比較例であるヘッドレストを下面側から見た斜視図である。
比較例では、下部カバー408が設けられていない点が本実施例と異なる。機構部組品400をクッション材407で直接覆い、更にその上を表皮材409で被覆する構成は、本実施例と同じである。
下部カバー408が設けられていないと、右側ステー部402aと左側ステー部402bの周辺に大きな開口ができ、この開口から挿入された指がヒンジ部403に構成されたロック機構500及びストッパ機構600に容易に届いてしまう。
本実施例では、構部組品400をクッション材407で直接覆い、更にその上を表皮材409で被覆する構成において、ヘッドレスト本体4Aの下部のみを樹脂製の下部カバー408で覆う構成である。この場合、下部カバー408は、右側ステー部402aと左側ステー部402bの周囲に最小限の開口を残して、ヒンジ部403の近傍を覆うようにしている。これにより、利用者の指が誤ってロック機構500及びストッパ機構600に触れることが無くなる。
また、構部組品400をクッション材407で直接覆う構成であり、構部組品400を覆う樹脂等のカバー部品は設けていない。このため、部品点数を削減できると共に、ヘッドレストの小型化が可能である。
隔壁408dは、開口408bの、ヒンジ部403側の縁に沿って設けられていることにより、利用者の指が誤ってロック機構500及びストッパ機構600に触れることを防止する。
本実施例では、回動プレート501及びストッパ部材601のストッパ片601aが右側ヒンジ部403aの縁403aa及び左側ヒンジ部403bの縁403baに当接する構造である。隔壁408dは、回動プレート501及びストッパ片601aと右側ヒンジ部403aの縁403aa及び左側ヒンジ部403bの縁403baとの間に挿入されるのを、確実に防止することができる。
図11は、左側ヒンジ部を表側から見た斜視図である。図11は、図10のXI部を角度を変えて見た図である。
操作ストラップ410は連結ピン504aに連結されている。また、操作ストラップ410は下部カバー408の開口408aに挿通されている。利用者が操作ストラップ410を図中矢印方向に引くと、連結ピン504aに連結された操作ストラップ410の連結部を確実に引き下げることができる。これにより、連結ピン504aは開口506内を下方に向かって引き下げられ、操作レバー504が正しく操作される。
すなわち、操作レバー504の連結ピン504aに対して遥動軸504bを中心とする円周方向に操作力を加えることにより、連結ピン504aは円滑に動作する。連結ピン504aから遥動軸504bに向かう操作力或いはその逆方向に向かう操作力を連結ピン504aに作用させても、連結ピン504aは円滑に動作しない。
本実施例では、操作ストラップ410をその長手方向に操作することにより、連結ピン504aに対して遥動軸504bを中心とする円周方向に操作力を加えることができる。そして、下部カバー408の開口408aは、開口408aと連結ピン504aとの間で、操作ストラップ410による操作力が連結ピン504aに対して遥動軸504bを中心とする円周方向に作用するように、操作ストラップ410を案内している。
このように、開口408aが設けられていることにより、下部カバー408は操作ストラップ410を正しい操作方向に誘導する誘導部材としても機能している。
図12は、下部カバーと表皮材との組み付け状態を示す断面図である。
表皮材409はクッション材407を被覆し、下側の端部に縫製されたフック409Aが開口408aを通して下部カバー408に掛け止められている。このように、下部カバー408は表皮材409の掛止部材を兼ねている。
1…車両用シート、2…シートクッション、3…シートバック、4…ヘッドレスト、4A…ヘッドレスト本体、401…本体フレーム、401a…右側フレーム部、401b…左側フレーム部、401c…連結フレーム部、401d…本体フレームの延長部、402…ステー、402a…右側ステー部、402b…左側ステー部、402c…連結ステー部、403…ヒンジ部、403a…右側ヒンジ部、403aa…右側ヒンジ部の縁、403ab…掛止部、403b…左側ヒンジ部、403ba…左側ヒンジ部の縁部、403e…各ステー部の折り曲げ部、404…回動軸(傾倒軸)、405…連結部、405a…右側連結部、405b…左側連結部、406…付勢部材、407…クッション材、408…下部カバー(底部カバー)、408a…開口、408b…開口408b、408c…凹部、408c1…凹部、408c2…凹部、408d…隔壁、408e1…左側開口形成部、408e2…右側開口形成部、408f…連結部、409…表皮、410…操作ストラップ、411…枠部材、500…ロック機構、501…回動プレート、501a…係合溝、501aa,501ab…係合溝501aの側面、501b…滑動面、501c…突部、502…係合フック、502a…係合爪、502b…遥動軸、502c…係合ピン(係合突部)、502d…付勢ばね掛止部、502e…係合フック用の台座、503…係合フック付勢ばね、504…操作レバー、504a…連結ピン(連結部)、504b…遥動軸、504c…係合部、504d…掛止部、504e…操作レバー用の台座、505…操作レバー付勢ばね、506…連結ピン504aが挿通する開口、601…ストッパ部材、601a…ストッパ片、601aa…ストッパ片601aの辺、602…規制部(規制ピン)。

Claims (9)

  1. シートバック側に保持されるステーと、前記ステーに対して使用位置から前方に回動可能に支持されたヘッドレスト本体とを備えた車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記ステーに対する前記ヘッドレスト本体の回動位置を前記使用位置で固定するロック機構と、前記使用位置では規制部に係合せず、前記ヘッドレスト本体が前記使用位置から後傾する場合に規制部と係合して前記ヘッドレスト本体の後傾を規制するストッパ機構とを備え
    前記ロック機構は、係合爪を有し第1の遥動軸を中心として遥動する係合フックと、前記係合爪が係合する係合溝を有し回動軸を中心として回動する回動プレートとを備え、
    前記ストッパ機構は、第2の遥動軸を中心に遥動するストッパ片を有するストッパ部材と、前記規制部として前記ストッパ片が係合することにより前記ストッパ片の遥動範囲を規制する規制部とを備えることを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
  2. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記ヘッドレスト本体は、強度部材を成す本体フレームと、前記本体フレームを前記ステーに対して回動可能に連結する右側ヒンジ部及び左側ヒンジ部とを備え、
    前記右側ヒンジ部又は前記左側ヒンジ部のいずれか一方に前記ロック機構が設けられ、他方に前記ストッパ機構が設けられたことを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
  3. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記ストッパ部材の前記ストッパ片は、前記ヘッドレスト本体が傾倒した際に、ヒンジ部側と当接して傾倒範囲を規制することを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
  4. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記右側ヒンジ部又は前記左側ヒンジ部のいずれか一方に前記第1の遥動軸が設けられ、他方に前記規制部が設けられていることを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
  5. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記ステーに固定された回動軸を有し、
    前記回動軸は前記右側ヒンジ部と前記左側ヒンジ部とに対して回動可能に連結され、
    前記回動プレート及びストッパ部材は前記回動軸に固定されていることを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
  6. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記回動プレートは、前記ヘッドレスト本体の回動範囲を使用位置側で規制する第1の回動範囲規制部と傾倒位置側で規制する第2の回動範囲規制部とを有することを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
  7. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記回動プレートは、前記第1の回動範囲規制部の回動範囲内側に前記係合溝を有すると共に、前記係合溝と前記第2の回動範囲規制部との間に前記係合フックの前記係合爪が滑動する滑動面を有することを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
  8. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記第1の遥動軸が設けられた一方のヒンジ部に設けられた第3の遥動軸を中心として遥動し前記係合フックを操作する操作レバーと、前記操作レバーを付勢する操作レバー付勢部材とを有し、
    前記ヒンジ部に前記操作レバー付勢部材の一端部を掛け止める掛止部を設けたことを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
  9. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレストにおいて、
    前記他方のヒンジ部に、前記規制部の取付部を設け、
    前記一方のヒンジ部に、前記係合フック用の取付部、前記操作レバー用の取付部及び前記操作レバー付勢部材の掛止部を設けたことを特徴とする車両用シートのヘッドレスト。
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