JP2006280567A - 家具類及びこれに使用する継手装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子のバックサポートのような回動部材をロック手段付きの継手装置に取り付けてなる家具において、ロックの確実性とロック解除操作の容易性とを確保する。
【手段】継手装置11は、金属製の固定式軸受17と、これに回動自在に連結された金属製の回動式軸受20と、固定式軸受17に装着した樹脂製の補助軸受18とを備えている。回動式軸受20に内蔵したロックピン21が固定式軸受17の係合溝29に嵌まることにより、バックサポート4は水平姿勢に保持される。ロックピン21はその軸方向にスライドすることにより、係合溝29に係脱する。ロック状態でバックサポート4を持ち上げるとロックが解除される。係合溝29を固定軸受17に形成すると共に、ロックピン21が摺接する面を補助軸受18(31)で構成することにより、回動のスムース性を確保しつつ、ロック状態での強度を確保できる。
【選択図】 図7

Description

本願発明は、回動する部材を有する家具類及びこれに使用する継手装置(ロック機構付きヒンジ装置と言い換えてもよい)に関するものである。ここに言う家具類には、椅子やテーブルのような移動自在なものの他に、例えば建物や車両・船舶・航空機等に作り付けた棚のような設備・装置類も含むものである。
家具類の一つに椅子があり、椅子の一例として特許文献1では、着座した人が肘を当てることのできる平坦状の肘当て台を設けることが記載されている。また、回動式部材を有する家具の顕著な例としての折り畳み式テーブルがあり、この折り畳み式テーブルでは、天板の下面には配置したレバーを操作することによってヒンジ部のロックを解除するようになっている(例えば特許文献2など)。
特開平2002−125803号公報 特開平9−266819号公報
特許文献1の肘当て台は座の外側から立ち上がった支柱に取り付けており、肘当ての機能しか持たないため、融通が利かないという問題がある。この点については、肘当てや背もたれや小テーブルの機能を果たす部材を支柱に回動自在に取り付けて、側面視で傾斜した姿勢(或いは直立した姿勢)としたり水平姿勢としたりすると、椅子の機能を格段に向上できる。
この場合、肘当てや背もたれとして機能する部材の姿勢を保持する手段が問題になる。特に、肘当てや小テーブルとして機能させる場合、安定性を確保するため水平姿勢に保持することは重要なる。この点については、特許文献2のようなレバーの操作でロック解除されるロック装置を 設けることや、プッシュボタンを押してロック解除するロック装置を設けること、或いは、ばねで押されたボールを係合穴に嵌脱させるいわゆるボールキャッチ方式の係止装置を設けることが考えられる。
しかして、レバーやプッシュボタンを使用する方式は、ロック状態を確実に保持できる利点がある反面、レバーやボタンの操作が面倒であるという問題がある。特に、レバーやボタン回動する部材の裏面側に配置されるため、レバーやボタンを一々探さねばならず、操作は厄介なものとなる。他方、ボールキャッチ方式の係止装置は、部材にある程度の力を掛けるだけで姿勢を変更できるため操作性には優れているが、その反面、姿勢保持機能が十分でないという問題がある。そして、ロック状態保持の確実性と操作の容易性とが相反することは回動式部材を有する家具類に共通した課題であると言える。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
請求項1の発明は家具類に係るもので、この家具類は、支持部材と、継手装置を介して前記支持部材に回動自在に取り付けられた回動部材とを備えており、前記継手装置は、回動部材を所定の姿勢に保持するロック手段を備えており、ロック手段と回動部材とを、回動部材をその回動軸心と直交した方向に引っ張ることによってロックが解除されるように連動させている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記回動部材は、長手方向と短手方向とを有する非円形に形成されている一方、前記継手装置は、支持部材に取り付く固定継手部と、この固定継手部に回動自在に連結された回動継手部とを備えており、前記ロック手段は、回動継手部の回動軸心と直交した方向にスライドするようにして回動継手部に装着されたピン状のロック体と、ロック体がそのスライドによって嵌脱するように固定継手部に形成された係合部とから成っており、前記ロック体と係合部とが嵌合する部分の断面形状を、回動部材を前記ロック体の軸心回りに回転させた所定の姿勢での互いに嵌脱する形状に設定している。
本願発明は、家具類用の継手装置も含んでいる。すなわちこの継手装置は、請求項1又は請求項2に記載したものであり、前記ロック体は金属製であって、回動継手部と一緒に回動運動を行うようになっており、このロック体を、固定継手部に向けて前進し勝手となるようにばねで付勢している一方、前記固定継手部には、前記ロック体の先端面が当接した状態で移動することを許容する略弧状の摺接面と、摺接面の端部に連接された溝状の係合部とが形成されていて、ロック体は摺接面を超えると前記ばねの付勢力によって係合部に嵌まり込むように設定されており、更に、前記固定継手部のうち係合部はその全体が金属からなっており、摺接面は樹脂製部材で構成されている。
本願発明によると、回動不能にロックされた回動部材はこれをロック体のスライド方向に引き動かす操作でロックが解除されるため、ロック解除を迅速に行うことができる。また、回動部材を引き動かさないとロックは解除されないため、ロック姿勢に確実に保持される。従って本願発明によると、ロック状態を確実に保持する機能を損なうことなく、ロックを容易に解除することができる。
なお、一般的には、本願発明は、回動部材を人が一人で簡単に持ち上げできる程度の大きさの家具である場合に好適であると言える。また、この種の回動部材は水平姿勢でロックすることが多いが、水平姿勢の回動部材に対しては上方から荷重が下向きに掛かることが多く、その下向き荷重がロック状態を保持するように作用するため、回動部材を水平姿勢にロックする場合に特に好適である。
回動部材が長方形や楕円形のように非円形で方向性がある場合、支持部材との関係で、安定性確保等の面から、例えば水平姿勢において所定の姿勢でのみロックしたい場合がある。この点、請求項2のように構成すると所定の姿勢でしかロックできないため、安定性確保等の要請に確実に応えることができる。
継手装置は様々の形態に具体化できるが、継手装置を請求項3のように構成すると、ロック状態では金属製のロック体が金属製の係合部に係合しているため強度において優れており、しかも、固定継手部の摺接面は樹脂製部材で構成されているため、こすれ音の発生を防止することができると共に動きもスムースになる利点がある。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1).第1実施形態の概要
図1〜図9では第1実施形態を示している。本実施形態は椅子に適用したもので、まず、図1〜図2に基づいて椅子の概要を説明する。図1のうち(A)は椅子の正面図、(B)は椅子の右側面図、図2は椅子の平面図である。椅子は、脚柱1を備えた脚2と、脚柱1で高さ調節自在に支持された座3と、着座した人がもたれ掛かることのできるバックサポート4と、バックサポート4が取り付くバックフレーム5とを備えている。
脚2は、脚支柱1から平面視で放射状に延びる複数本の枝足6を備えており、各枝足6の先端にはキャスター7を設けている。脚柱1は、内外の筒が昇降自在及び相対回転自在に嵌まり合ったガスシリンダを使用している。脚柱1と座3との間には座受け部8を設けており、座受け部8は、上向き開口でかつ平面視略涙滴形の中間支持体(座受けベース)9を備えている。そして、中間支持体9は、巾狭の端部に寄った部位において脚柱1の上端に固定されている。中間支持体9の外側には、座3を昇降操作するためのレバー10が露出している。
図2に示すように、座3の平面形状は、全体として丸みを帯びつつ一方方向に長い形状であり、具体的には、くびれ部とその両側に広がる不完全円形部とから成る瓢箪形になっている。また、図2に示すように、座3は、中間支持体9のうち平面視で脚柱1からずれた部分に回転自在に取り付けられている。
バックフレーム5は、下端に水平部5aとを備えたL字状に形成されており、水平部5aを中間支持体9の後部に溶接で固定している。また、バックフレーム5の起立部は座3の旋回エリアの外側に位置している。従って、座3はバックフレーム5の位置に関係なく、ぐるぐる回転させることができる。換言すると、座3とバックフレーム5とは任意に相対回転させることができる。バックフレーム5の横断面形状は中空円形になっているが、中空角形や中空楕円形等の他の断面形状でも良い。
バックサポート4は略板状であり、着座した人が背を重ねることのできる略平坦状の支持面を有している。支持面の外形は座3と同様に瓢箪形になっている。バックサポート4は座3よりも小さいサイズになっているが、勿論、同じ程度の大きさでも良い。
バックサポート4は、バックフレーム5の上端部に継手装置11を介して取付けられている。そして、バックサポート4は、図1(A)の実線のように支持面を前向きにした倒れ姿勢から、図1(B)及び図2に一点鎖線に示すように支持面を上向きにした水平姿勢まで第2軸心12の回りに回動させることができ(但し、バックサポート4は横長姿勢でないと水平姿勢には移行できない)、また、倒れ姿勢では、長手方向及び巾方向の中間部において肉厚方向に通る第1軸心13の回りに自在に回転させることができる。
なお、本欄では便宜的に、第1軸心13の回りに回転する動きを第1の動きと呼び、第2軸心12の回りに回動する動きを第2の動きと呼ぶ。第1の動きにより、バックサポート4は椅子の正面視で縦長の姿勢や横長の姿勢にすることができ、また、第2の動きにより、バックサポート4は支持面が前を向いた倒れ姿勢から支持面が真上を向いた水平姿勢まで側面視での姿勢を変更することができる。バックサポート4は倒れ切った状態でやや後傾姿勢になっている。
(2).継手装置の詳細
次に、図3〜図9を参照して継手装置11を詳述する。図3は継手装置11の分解斜視図、図4のうち(A)は部材の分離斜視図、(B)は部材の分離側面図、図5のうち(A)は部材の分解平面図、(B)は(A)のB−B視図、図6のうち(A)は継手装置11の平面図、(B)は継手装置11の側面図、(C)は継手装置11の一部破断平面図、図7のうち(A)は継手装置の縦断側面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)の部分拡大図、図8のうち(A)はバックサポート4が水平姿勢に移行不能な状態での継手装置の縦断側面図、(B)は椅子の平面図、図9のうち(A)はバックサポート4が水平姿勢にあるときの縦断側面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図、(D)は椅子の平面図である。
例えば図3に示すように、バックサポート4は合板等の硬質材製の基板15にクッション16を張った構造になっている。但し、基板15にクロス類を張っただけの構造や基板15だけの構造も採用できる。
例えば図3から理解できるように、継手装置11は、バックフレーム5の上端に固定された固定式軸受17と、固定式軸受17に嵌まった補助軸受18と、固定式軸受17及び補助軸受18に水平状の支軸19で回動自在に取付けられた回動式軸受け(回動体)20と、回動式軸受け20に内蔵されたロックピン21と、ロックピン21を付勢するばね(圧縮コイルばね)22と、バックサポート4に固定された第1受け座23及び第2受け座24とを備えている。
本実施形態では、固定式軸受17と補助軸受18とで請求項の固定継手部が構成されており、また、回動式軸受20や受け座23,24が請求項に記載した回動継手部の主要部材を構成している。固定式軸受17はアルミダイキャスト品等の金属製であり、補助軸受18は樹脂製である。また、第1受け座23は樹脂製で第2受け座24は金属製(鋼板製)であり、両者は重なってビス25で基板15に共締めされている。
本実施形態では、支軸19の軸心が第2軸心12になり、ロックピン21の軸心が第1軸心13になる。支軸19で具体化される第2軸心12は、バックサポート4の中央部の裏面の近傍で水平状に延びており、かつ、その延び方向は平面視で座3の接線方向と略平行になっている。
固定式軸受17は下向きのボス部17aを備えており、ボス部17aをビス26(図7参照)でバックフレーム5に固定している。また、固定式軸受17の上部は円板状の仮想外形を有する板状部17bに形成されており、板状部17bには、座3と反対側に向けて開口した切り開き部27を形成している。切り開き部27は略90度程度の範囲に広がっている。
切り開き部27の上部に、切り開き部27の端壁と間隔を開けた状態で隔壁28を設けることによって左右長手(平面視長方形)の係合溝29を形成している。係合溝29は請求項に記載した係合部の一例であり、隔壁28は固定式軸受17の外周よりも低い高さになっている。また、係合溝29における底部の左右中間部には、当該係合溝29を横切るリブ30を一体に形成している。リブ30は隔壁28よりも低い高さである。
補助軸受18は、固定式軸受17の板状部17bに重なる2枚の円板部18aを備えており、2枚の円板部18aは固定式軸受17の切り開き部27に嵌まる繋ぎ部31を介して一体に繋がっている。繋ぎ部31は、固定式軸受17における切り開き部17のうち隔壁28よりも下方の部位に重なる形状であり、円周部31aと放射状部31bとを備えている。なお、補助軸受18の円板部aは、回動式軸受18が回動するに際して動きのスムース性とこすれ音防止とを図るブッシュの役割も果たしている。
例えば図4(A)に示すように、補助軸受18における円板部18aの下端には下向きに開口した位置決め用切欠き18cが形成されている一方、固定式継手17には、前記切欠き18cが嵌まる突起17cを形成している。また、補助軸受18における円板部18aの上部内面にには、固定式軸受17の隔壁28の端部に内側から当たる上ストッパー部18dを形成している。このため補助軸受18は正確な姿勢に位置決めされる。
例えば図7から容易に理解できるように、補助軸受18における繋ぎ部31の外径は固定式軸受17における板状部17bの仮想外周面よりも小径に設定されている。また、向)の溝幅が大きくなるように平面視長方形に形成されている。
回動式軸受20は全体として円筒状に形成されており、前端部は、固定式軸受17の板状部17b及び補助軸受18に嵌まるように抉られた二股状部20aになっている。そして、二股状部20aが支軸19で固定式軸受17及び補助軸受18に取付けられている。本実施形態では、支軸19は、左右両側からビス32がねじ込まれることによって抜け不能に保持されている。
ロックピン21は手前側にフランジ部33が形成されており、フランジの33の手前には断面略長方形のロック部34が突出している。ロックピン21は回動式軸受け20に対して回転自在でかつ後向き抜け不能に嵌まっている(フランジ33が回動式軸受20の内周に形成した内段部20cに当たることにより、ロックピン21の抜けが阻止されている。)。また、ロックピン21には、スライダーを兼用する樹脂製の前後ばね受け35,36が嵌まっている。前ばね受け35は、ロックピン21のフランジ33に形成した凹所33aに嵌合してロックピン21に相対回転不能に保持されている(凹所33aを設けずに相対回転可能に嵌め合わせてもよい。)。
また、ロックピン21のロック部34は断面長方形になっている一方、係合溝29も長方形である。また、ロック部34には、係合溝29のリブ30に嵌合し得るセンター切欠き37を形成している。これは位置決めのためである。本実施形態では、ロックピン21、ばね22、係合溝29によって請求項に記載したロック手段が構成されている。
ロックピン21の後端部21aは非円形(小判形)に切欠き形成された回り止め部になっており、この後端部21aを受け座23,24に形成した係止穴38に相対回転不能に嵌め込んでいる。ロックピン21は、受け座23,24の係止穴38を貫通したビス39により、受け座23,23に固定されている。すなわち、ロックピン21とバックサポート4とは相対回転不能に保持されている。基板15には、ビス39との干渉を回避する座ぐり穴40が形成されている。
第1受け座23には、回動式軸受20の先端部が回転自在に嵌まる筒部23a形成されており、この筒部23aは、回動式軸受20がその軸方向にスライドしても抜け出ない寸法に設定されている。受け座23,24は1枚でもよいが、実施形態のように樹脂製の第1受け座23と金属製の第2受け座24とで構成すると、バックサポート4をロックピン21の軸心回りに回転させるに際してのこすれ音発生防止と回転のスムース性を確保しつつ、ロックピン21と第2受け座24との嵌合強度を確保して、水平姿勢の状態でバックサポート4に旋回しようとする外力が作用した場合の強度を格段に向上できる。
(3).バックサポートの動き
図7〜図9から理解できるように、バックサポート4が支軸19の回りに回動する角度は、ロックピン21のロック部34の移動ストローク(支軸19の軸心回りに移動する範囲)によって規制されている。また、バックサポート4が倒れ姿勢にあるときは、ロックピン21は回動式軸受け20の内部で回転自在であるためバックサポート4もロックピン21の軸心回りに自在に回転させることができる。
ところで、図4(B)で示す寸法R1は、支軸19の軸心から係合溝29の底面までの半径寸法であり、また、寸法R2は、支軸19の軸心から補助軸受18における繋ぎ部31の円周部31aの外周面までの距離である。そして、補助軸受18における繋ぎ部31の円周部31aの外周面はロックピン21が摺動自在に当たる摺接面であるが、支軸19の軸心から摺接面までの半径距離であるR2は、円周部31aの下端においてはR1と略同じであり、円周部31aの上部に行くに従って徐々に大きくなっており、R2の最大寸法は支軸19の軸心から隔壁28の外周までの距離と殆ど同じである。
従って、バックサポート4を最も倒れた姿勢から水平に向けて起こすと、ロックピン21は徐々に後退動し、その結果、バックサポート4は回動式軸受20から遠ざかるように移動する。そして、図7に示すように、バックサポート4が倒れ切った状態では、回動式軸受20の先端面は第1受け座23の前面に当接するように設定しており、かつ、その状態からロックピン21が後退動することを許容するため、図7(D)に示すように、ロックピン21のフランジ33と回動式軸受20の内段部20cとの間には隙間Sが開いている。
他方、図5に示すように、回動式軸受20の先端面のうち軸心を挟んだ反対の2カ所に突起20bを設ける一方、第1受け座23には、前記突起20bが嵌合し得る凹所23bを周方向に90度ずつ隔てた4箇所に設けている。これら突起20bと凹所23bとが円周方向に向かって当接する部分は傾斜面になっている。
そして、既述のとおり、バックサポート4が倒れ切った状態では、回動式軸受20の端面はばね22の押さえ作用によって第1受け座23の前面に当接しているため、バックサポート4を回転させると、当該バックサポート4が回動式軸受20の軸方向に逃げ移動することにより、突起20bが凹所23bに嵌まり変わる。このため、バックサポート4は90度回転させるごとに、カチッカチッというクリック感をもって縦長姿勢と横長姿勢とに選択的に姿勢保持される。
バックサポート4が倒れ切った状態で回動式軸受20の端面が第1受け座23に密着(当接)しているため、人がバックサポート4にもたれ掛かってもバックサポート4が後方にずれることはなくて安定性がよい。また、突起20bと凹所23bとの嵌まり合いによってバックサポート4の姿勢が保持されていることと、回動式軸受20が第1受け座23の筒部23aに深く嵌まっているたことにより、バックサポート4のふらつきが無くて使用感がよい。回動式軸受20に凹所を形成して、第1受け座23に突起を形成してもよいし、例えばバックサポート4を45度回転するごとに姿勢保持するように構成するなど、切り換え姿勢を保持できる数は任意に設定できる。
ロックピン21のロック部34は、支軸19の軸線と平行に長く延びる姿勢(すなわち正面視で横長の姿勢)になったときのみ係合溝29に嵌まることができ、図8のように、ロック部34が支軸19と平行に長く延びる姿勢でない状態では、バックサポート4を起こしてもロックピン21のロック部34は係合溝29を跨いだ状態になり、バックサポート4を水平姿勢まで移行させることはできない。
他方、図9に示すように、ロックピン21のロック部34が支軸19の軸線と平行な姿勢(正面視で左右横長の姿勢)のときは、ロック部34が係合溝29に嵌まり込んで、バックサポート4は水平姿勢に保持される。そして、既述した図4(B)の寸法R2が上部に行くに従って大きくなるため、バックサポート4はその跳ね上げ回動に伴って少しずつ回動式軸受20から遠ざかり、やがて、ロック部34が係合溝29に嵌まり込むと、図9に示すように、回動式軸受20の先端面は第1受け座23と密着(当接)する。
バックサポート4が回動するとき、既述のとおり、ロックピン21はばね22の付勢作用によって補助軸受18の繋ぎ部31に当接しているが、補助軸受18は樹脂製であるためこすれ音が発生することはない。従って、使用感がよい。
また、ロックピン21のロック部34は、バックサポート4の長手方向と同じ方向に長く延びる長方形の断面形状であるため、バックサポート4は、図9に示すように平面視で座3の接線方向に長く延びる姿勢でないと水平姿勢に移行させることはできない。換言すると、図8(B)のような状態ではバックサポート4を水平姿勢に移行させることはできない。
バックサポート4が平面視で座3の接線方向に長く延びる姿勢にあるときには、バックサポート4は脚2で安定的に支持できるエリア(すなわち、各キャスター7を繋いだエリア)の範囲内にあり、このためバックサポート4のどの部分に大きな荷重がかかっても椅子がひっくり返るようなことはない。
バックサポート4が水平姿勢の状態では、ロックピン21はばね22の押し作用によって係合溝29に嵌り込んでいるため、バックサポート4は倒れ回動不能及び水平回転不能に保持されている。そして、係合溝29はその全体が金属で構成されているため、バックサポート4を倒し回動させようとする外力及び水平旋回させようとする外力に対する強度が格段に高くなっており、加えて、リブ30が隔壁28の補強効果を有するため、隔壁28の折れを防止して強度をより一層アップできる。また、ロック部34のセンター切欠き37が係合溝29のリブ30に嵌合しているため、ロックピン21が支軸19の軸方向にガタ付くこを阻止して、ロック状態を確実に保持できる利点もある。
水平姿勢のバックサポート4をばね22に抗して持ち上げると、ロックピン21と係合溝34との嵌まり合いが解除され、バックサポート4は倒れ姿勢に回動させることができる。なお、バックサポート4の回動に際してのこすれ音発生防止及びスムース移動確保手段としては、ロック部34に樹脂部材を装着することも可能である。
(4).第2実施形態(図10)
図10では第2実施形態を示している。この実施形態は、第1実施形態におけるバックサポート取付け構造の変形例である。この第2実施形態では、係合溝29は、補助軸受18の繋ぎ部31の上端を切欠くことによって形成している。補助軸受18における繋ぎ部31の外周面(摺接面)はその周方向にわたって全範囲が支軸19の軸心から等距離になっているが、第1実施形態の寸法R2に設定するのが好ましいと言える。
本実施形態では、回動式軸受け20の先端面に補強体42がねじ43で固定されており、補強体43は、バックサポート4の基板15に形成された穴44に摺動可能に嵌め入れられている。また、補強体42は受け座45で抜け不能に保持されている。更に、ロックピン21はバックサポート4の基板15にビス39で回転不能に固定されている。本実施形態では、補強体42が基板15の穴44に嵌まっていることにより、バックサポート4の取付け構造を堅牢化できる利点がある。
(5).第3実施形態(図11)
図11では第3実施形態を示している。この第3実施形態では、ロックピン21のロック部34を断面円形に形成している。係合溝29を補助軸受18の繋ぎ部31によって形成している点は第2実施形態と同じである。この実施形態では、ロック部34が係合溝29に嵌まるに際して方向性がないため、バックサポート4が倒れ姿勢において正面方向から見てどのような姿勢であっても水平姿勢に移行させることができ、また、バックサポート4は水平姿勢において水平旋回自在である。バックサポート4等の回動部材が円板状である場合にはこのような構造が好適であると言える。
(7).第4実施形態(図12)
図12に示す第4実施形態では、ロックピン21は回動式軸受け20に回転不能に嵌まっている一方、バックサポート4はロックピン21に回転可能に取付けられている。この実施形態でも、バックサポート4が倒れ姿勢と水平姿勢とに移行するにおいて姿勢の制約(方向性)はない。
(8).第5実施形態(図13)
図13では第5実施形態を示している。(A)は分離斜視図、(B)は断面図である。この実施形態の継手装置11は、第1実施形態と同様に、固定式軸受17と回動式軸受け20と支軸31とロックピン21とばね22と受け座45とを備えている。但し、第1実施形態の補助軸受18は備えておらず、固定式軸受17に係合溝29を直接に形成している。
また、ロックピン21はバックサポート4の基板15に対して、抜け不能及び相対回転不能に保持され、かつ、若干の寸法だけ軸方向にスライドする状態にビス39で取付けられている。固定式軸受17には、鞄等の物をフック45を取付けている。受け座45は回動式軸受20が嵌まる筒部45aを備えている。
(9).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化することができる。例えば適用対象は椅子に限らず、例えば既述した折り畳み式テーブルや回動式棚装置の他に、製図用等の机、掲示板装置など、回動式の部材を有する種々の家具類に適用することができる。また、継手装置も様々に具体化することができる。例えば回動部材がテーブルの天板のようにある程度の大きさがある場合は、複数の継手で回動部材を支持したらよい。また、回動部材が複数の姿勢においてロックされる構造とすることも可能である。
また、実施形態では係合部を雄型(溝型)に形成してロック体を雄型に形成したが、逆に関係に形成してもよい。要は、ロック体と係合部との嵌合態様はどのような組み合わせでもよいのである。
(A) は第1実施形態の椅子の正面図、(B) 第1実施形態の椅子の右側面図である。 第1実施形態の椅子の平面図である。 第1実施形態の椅子の平面図である。 継手装置の分解斜視図である。 継手装置の分解平面図である。 (A) は継手装置の平面図、(B) は継手装置の側面図、(C) は継手装置の一部破断平面図である。 (A) は継手装置の縦断側面図、(B) は(A) の B-B視断面図、(C) は(A) の C-C視断面図である。 作用を示す図である。 作用を示す図である。 第2実施形態を示す図である。 第3実施形態を示す図である。 第4実施形態を示す図である。 第5実施形態を示す図である。
符号の説明
4 回動部材の一例としての椅子用バックサポート
5 バックフレーム
11 継手装置
17 固定継手部を構成する固定式軸受け
18 固定継手部を構成する補助軸受け
19 支軸
20 回動継手部を構成する回動式軸受け
21 ロック体の一例としてのロックピン
22 ばね
29 係合部の一例としての係合溝
30 リブ
34 ロックピンのロック部

Claims (3)

  1. 支持部材と、継手装置を介して前記支持部材に回動自在に取り付けられた回動部材とを備えており、前記継手装置は、回動部材を所定の姿勢に保持するロック手段を備えており、ロック手段と回動部材とを、回動部材をその回動軸心と直交した方向に引っ張ることによってロックが解除されるように連動させている、
    家具類。
  2. 前記回動部材は、長手方向と短手方向とを有する非円形に形成されている一方、
    前記継手装置は、支持部材に取り付く固定継手部と、この固定継手部に回動自在に連結された回動継手部とを備えており、前記ロック手段は、回動継手部の回動軸心と直交した方向にスライドするようにして回動継手部に装着されたピン状のロック体と、ロック体がそのスライドによって嵌脱するように固定継手部に形成された係合部とから成っており、前記ロック体と係合部とが嵌合する部分の断面形状を、回動部材を前記ロック体の軸心回りに回転させた所定の姿勢での互いに嵌脱する形状に設定している、
    請求項1に記載した家具類。
  3. 請求項1又は請求項2に記載した家具類用の継手装置であって、
    前記ロック体は金属製であって、回動継手部と一緒に回動運動を行うようになっており、このロック体を、固定継手部に向けて前進し勝手となるようにばねで付勢している一方、前記固定継手部には、前記ロック体の先端面が当接した状態で移動することを許容する略弧状の摺接面と、摺接面の端部に連接された溝状の係合部とが形成されていて、ロック体は摺接面を超えると前記ばねの付勢力によって係合部に嵌まり込むように設定されており、更に、前記固定継手部のうち係合部はその全体が金属からなっており、摺接面は樹脂製部材で構成されている、
    家具類用の継手装置。
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