JP2011050476A - 肘掛け装置及びこれを備えた椅子 - Google Patents

肘掛け装置及びこれを備えた椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP2011050476A
JP2011050476A JP2009200509A JP2009200509A JP2011050476A JP 2011050476 A JP2011050476 A JP 2011050476A JP 2009200509 A JP2009200509 A JP 2009200509A JP 2009200509 A JP2009200509 A JP 2009200509A JP 2011050476 A JP2011050476 A JP 2011050476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable support
holding means
guide body
pin
fitted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009200509A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5653601B2 (ja
Inventor
Masashi Hasegawa
昌史 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2009200509A priority Critical patent/JP5653601B2/ja
Publication of JP2011050476A publication Critical patent/JP2011050476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5653601B2 publication Critical patent/JP5653601B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】肘当てが前後スライド及び水平回動する肘掛け装置において、堅牢性と構造の簡単化とを図る。
【手段】肘掛け装置はベース支持体27を有し、ベース支持体27にはガイド体28が水平回動可能に嵌まっている。ベース支持体27には更に可動支持体29が載っており、可動支持体29は、長穴43がガイド体29に嵌まっている。これにより、可動支持体29(肘当て)はベース支持体27に対して前後スライド自在で水平回動自在になっている。ガイド体28は規制体39で押さえ保持されている。ガイド体28に第1専用弾性体と第2専用弾性体73とが装着されており、第1専用弾性体で押された第1ピン状体55がベース支持体27の第1係合溝に嵌合し、第2専用弾性体73で押された第2ピン状体57が可動支持体29の第2係合溝58に嵌まる。
【選択図】図15

Description

本願発明は、可動式肘当てを有する肘掛け装置、及びこれを備えた椅子に関するものである。
椅子の肘掛け装置において、肘当てを左右スライド自在に構成したり前後スライド自在に構成したり水平回動(旋回)自在に構成したりすることが行われている。これら3つの動きの組み合わせは様々であり、いずれか1つの動きしかしないもの、任意の2つの動きをするもの、左右スライドと前後スライドとはするが水平回動はしないものがある。
前後スライドと水平回動との2つの動きをするものの例として特許文献1が挙げられ、3つの動きをするものの例として特許文献2,3が挙げられる。特許文献2,3のように肘当てが左右スライドと前後スライドと水平回動との3つの動きをすると、肘当ての位置や姿勢を使用者の腕の姿勢や位置に的確に対応させることができて好適である。
いずれにしても、肘当てが可動式である場合、肘当てが所望の位置又は姿勢で簡単に動かないように保持する規制手段を設けておく必要がある。この点については、プッシュボタン付きのロック装置を設けているタイプもあるが、一般には、規制手段としては弾性体を有する係合手段か又は摩擦を利用したストッパーが使用されており、肘当ては、ごく軽い力では動かないがある程度の力を掛けると弾性力又は摩擦抵抗に抗して動くようになっている。
特開2008−194126号公報 特許第4027478号公報 特開2001−211962号公報
可動式の肘当てを有する肘掛け装置には、例えば、構造の簡単化、コンパクト化、肘当ての動きや位置・姿勢保持の確実性、堅牢性などが求められる。そこで、肘当てが左右スライドと前後スライドと水平回動とを行う特許文献2,3について簡単化という観点から見ると、まず、特許文献2は、左右位置の保持と前後位置との保持と水平回動姿勢の保持とをそれぞれ別々の部材で行っているため、構造が複雑化して組み立てにも手間がかかると懸念される。
他方、特許文献3では肘当ての回動姿勢の保持と左右位置の保持とは共通した部材で行われているため構造の簡素化にはかなり貢献している。姿勢保持機能について見ると、特許文献2では左右位置の保持と前後位置の保持とは摩擦を利用して行い、特許文献3では水平回動姿勢の保持と左右位置の保持とは摩擦利用して行っているが、位置・姿勢の保持の確実性という点からは、弾性体を使用した係合手段が好ましいと言える。
次に特許文献1を見るに、この公報には、浅いトレー状に形成された肘掛基板の内部に前後位置の保持機能を有する支持ブロックを配置し、この支持ブロックに形成した上向き凹所に固定円板を嵌め込み、固定円板と支持ブロックとの相対回動を規制することで肘当ての水平姿勢を段階的に保持することが記載されている。この特許文献1は複数の部材を肘掛基板の厚さ内に格納できるという点から見るとコンパクト化できると言えるが、肘掛基板は厚くなるため、肘当てを左右スライドもできる構造とした場合にも薄型化を実現できるのか定かではない。
また、特許文献1では、支持ブロックと固定円板との相対回動姿勢を保持する手段としては、固定円板の外周面に多数の凹部を形成する一方、支持ブロックに、固定円板の凹部に嵌脱するピンとこれを押す弾性体とを装着しているが、固定円板は支持ブロックの凹所に嵌まっていてその上下厚さに制限があるため、ピンと凹部との嵌め合い高さをあまり高くすることができず、このため、肘当ての回動姿勢保持機能を十分に達成できない虞もある。
更に、特許文献1は、肘掛基板(可動支持体)に形成した前後長手の長穴に支持ブロックを嵌め込むことによって肘掛け基板の前後スライドを許容しており、更に、肘掛基板のうち長穴の内側部を薄い突片と成し、この突片を多数の凹所が連続した平面視波形に形成する一方、支持ブロックには、突片の外側面に当たる舌片を一体に形成しており、舌片と突片との噛合を利用して肘掛基板の前後位置を保持しているが、突片は薄い波板構造であるため破損し易いと共に、舌片も逆L形の状態で支持ブロックに突設しているためこれも破損し易いという問題がある。すなわち、特許文献1では前後位置保持手段の堅牢性に疑問がある。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、より改良された肘掛け装置を提供することを課題とするものである。
本願発明は、座の側方に配置されたベース支持体の上方に、可動支持体が、少なくとも前後スライド及び水平回動し得るように配置されており、前記可動支持体に肘当てを設けている、という肘掛け装置に関する。この肘掛け装置は、「前記ベース支持体に、前記可動支持体が前後スライド自在に取り付いたガイド体を水平回動可能又は水平回動不能に取り付けており、前記ガイド体に、可動支持体の前後位置を段階的に又は無段階的に保持する前後位置保持手段と、肘当ての水平回動姿勢を段階的に又は無段階的に保持する水平回動保持手段とが設けられている」という基本構成になっている。
そして、請求項1の発明は上記基本構成において、前記可動支持体は、当該可動支持体に設けた前後長手の長穴がガイド体に嵌まることで前後スライドすることが許容されており、前記ガイド体には、前後位置保持手段として、前記可動支持体のうち長穴の内側面又は長穴の側縁部の上面若しくは長穴の側縁部の下面に当たる係止部が設けられており、前記可動支持体のうち長穴の内側面又は長穴の側縁部の上面若しくは長穴の側縁部の下面には、前記ガイド体の係止部が係合してガイド体の前後位置を保持する係合部が形成されている。
請求項2の発明に係る肘掛け装置は、請求項1において、前記可動支持体はベース支持体に左右スライド可能に取り付けられており、前記ガイド体には、可動支持体の左右位置を段階的に又は無段階的に保持する左右位置保持手段も設けている。
請求項3の発明は請求項1又は2を具体化したものであり、この発明では、前記ガイド体には前記ベース支持体に上方から部分的に入り込む下向き凸部が形成されており、このため前記ベース支持体は前記ガイド体の下向き凸部が入り込む上向き凹所を有しており、前記下向き凸部が上向き凹所内で水平回動することで可動支持体の水平回動が許容されており、かつ、前記ガイド体の下向き凸部に水平回動保持手段を設けて、前記ベース支持体の上向き凹所には前記水平回動保持手段が係合する第1係合部を設けている。
請求項4の発明は請求項3の発明を更に具体化したもので、この発明では、前記各姿勢保持手段はそれぞれブロック状の弾性体とこれに押されたピン状体とから成っており、前後位置保持手段と水平回動保持手段とを構成する弾性体はガイド体に形成された収納穴に嵌め込まれており、従って前記前後位置保持手段の係止部はピン状体で構成されている。
更に請求項4の発明では、前記ベース支持体の上向き凹所には、前記第1係合部として、前記水平回動保持手段のピン状体が嵌脱する第1係合溝をガイド体の回動方向に沿って複数個設けており、前記可動支持体のうち長穴の内周に沿った部分には、前記係合部として、前後位置保持手段のピン状体が嵌脱する第2係合溝を前後方向に沿って多数設けており、更に前記可動支持体の下面には、左右位置保持手段のピン状体が嵌脱する第3係合溝を左右方向に沿って複数個設けている。
本願発明は椅子も含んでいる。この椅子は、請求項5のとおり、請求項1〜4のうちの何れかに記載した肘掛け装置を座の左右外側に配置しており、前記ベース支持体は、座の左右外側に配置した肘支柱に高さ調節可能又は高さ調節不能に取り付けられている。
なお、請求項1では前後位置保持手段の構成を特定しているが、請求項2〜4で特定した構成は請求項1から独立した発明たり得る。この構成も各特許文献に対する改良として捉えられる。また、本願発明では方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用しているが、この文言は肘掛け装置を使用している人の姿勢を基準にしている。すなわち、肘掛け装置は、前を向いた人の左又は右若しくは左右両側に配置されるものであり、このような方向に基づいて左右と前後との文言を使用している。
本願発明ではガイド体に前後位置保持手段と水平回動保持手段との機能を保持させているため、肘当てが少なくとも前後スライドと水平回動とをする肘掛け装置でありながら、部材点数を抑制してコストダウンや組み立て能率アップに貢献できる。
そして、本願発明では、ガイド体に設けた前後位置保持手段の係止部は可動支持体のうち長穴の周辺部の内面又は上面若しくは下面に設けた係合部に当てているため、係合部は例えば請求項4のように係合溝を形成すると言った単純な構造で足り、従って、可動支持体の係合部が破損し易くなるといった不具合を回避できる。同様に、ガイド体の係止部も特許文献1のような特殊な形態にする必要はなく、請求項4のような単純な構造で良いためこれも破損しやすくなるといった不都合を回避できる。よって、本願発明によると、部材の堅牢性を確保しつつ、コストダウンや組み立て能率アップに貢献できる。
請求項2の発明によると、1つのガイド体が肘当ての左右位置の保持と前後位置の保持と水平回動姿勢の保持とを司るため、肘当てが左右スライドと前後スライドと水平回動とを行う高機能の肘掛け装置でありながら、構造を簡単化して組み立てや部材管理の手間軽減、或いはコストダウンに貢献できる。
請求項3では、ガイド体はベース支持体に水平回動可能に取り付けられていて、ガイド体の水平回動保持手段をベース支持体に当接することで肘当てが所望の水平姿勢に保持されるため、特許文献1における固定円板に相当する部材を無くすことが可能になっており、このため構造の簡単化(部材点数の削減)に一層貢献できる。
前後位置保持手段や水平回動保持手段や左右位置保持手段は様々な構造を採用できるが、請求項4のようにブロック状の弾性体とピン状のピン状体との組み合わせを採用すると、弾性体としてウレタンゴムのような安価な材料を使用できるため、それだけコストダウンに貢献し得る。また、ブロック状の弾性体はその弾性復元力によってガイド体の収納穴に脱落不能に保持できるため、組み立てや保管に際してはガイド体に弾性体とピン状体とをセットした状態で扱うことができ、この面からも部材管理の手間軽減や組み立ての手間削減に貢献できる。
請求項4において、後述する第2実施形態のように、可動支持体のうち長穴を挟んだ左右両側の部位にピン状体を当てると、可動支持体がピン状体を介して弾性体で下向きに押されるため、ガタ付きを無くすことができる利点がある。
本願発明を適用した椅子の側面図である。 第1実施形態に係る肘掛け装置の斜視図であり、(A)は下方から見た斜視図、(B)は下方から見た分離斜視図である。 第1実施形態の肘掛け装置を上方から見た分離斜視図である。 調節機構を中心にした上方からの分離斜視図である。 調節機構を中心にした下方からの分離斜視図である。 肘当て可動機構の分離側面である。 肘当て可動機構を示す図で、(A)は上方から見た分離斜視図、(B)は一部組み立てた状態での上方からの斜視図である。 (A)は部分的な分離平面図、(B)は部分的な平面図である。 主に左右位置保持機構を説明するための分離斜視図である。 主に水平回動機構を説明するための図であり、(A)は上方から見た要部の分離斜視図、(B)はベース支持体をひっくり返した状態での斜視図である。 前後スライド機構を説明するための図で、(A)は要部の斜視図、(B)は可動支持体をひっくり返した状態での分離斜視図である。 肘当ての動きを説明するための平面図である。 第2実施形態に係る肘掛け装置の分離斜視図である。 主として左右位置保持手段を説明するための分離斜視図である。 (A)は肘掛け装置の分離斜視図、(B)はスライダーを裏返した状態の斜視図である。 (A)は主として前後位置保持手段を説明するための分離斜視図、(B)は可動支持体とベース支持体とを下方から見た斜視図である。 主として左右位置保持手段を説明するための分離斜視図である。 (A)は主要部材の分離斜視図、(B)は主として水平回動保持手段を説明するための分離斜視図、(C)はガイド体の平面図である。 第2実施形態の変形例を示す図である。
次に、図面に基づいて本願発明の実施形態を説明する。図1に示すように本実施形態は事務用に多用されている回転椅子に適用している。椅子は、脚装置1、座2、背もたれ3、背もたれ3をロッキングするための背フレーム4を有しており、背フレーム4に肘掛け装置5が取り付けられている。敢えて述べるまでもないが、肘掛け装置5は例えば座2を下方から支えるアウターシェル6のような部材に取り付けることも可能である。
(1).肘掛け装置の概略
例えば図2〜5に示すように、肘掛け装置5は、外側から視認できる部材としては、背フレーム4に固定された肘支柱8と、肘支柱8に高さ調節自在に嵌め込み装着された昇降ケース9と、昇降ケース9と一体に昇降する前後長手の肘当て10とを有しており、肘当て10は、昇降ケース9に対して、左右スライド自在及び前後スライド自在並びに水平回動(旋回)自在の関係にある。
例えば図3に示すように、肘当て10は、肘基板11とその上面に配置された肘天板12、及び肘天板12の上面に重ね配置された肘パッド13との三層構造になっている。肘基板11と肘天板12とはポリプロピレン等の硬い樹脂からなっており、両者は一体に固定されている。具体的には、肘基板11の後部に上向き突設した左右の係合爪14を肘天板12の係合穴15に嵌め込むことで後部同士を離反不能に保持し、かつ、肘基板11の前部に下方から挿通した左右2本のビス16を肘天板12にねじ込むことにより、前部同士を固定している。
肘パッド13はエラストマーのような軟質樹脂からなっており、その下面には外周に沿って延びる蟻溝状の環状溝(図示せず)が形成されており、この環状溝を肘天板12の外周縁に強制的に嵌め込んでいる。従って、肘天板12は肘パッド13で全体が覆われている。敢えて述べるまでもないが、肘当て10は三層構造である必然性はないのであり、単一構造としたり二層構造としたりすることも可能である。
肘支柱8はアルミダイキャスト品であり(樹脂製とすることも可能である)、下端には背フレーム4に固定される横向き基部8aを有している。図4,5に示すように、昇降ケース9の略上半部には前方及び上方に開口した上下長手のガイド溝18が形成されており、このガイド溝18に高さ調節用のストッパーアーム19が上下動可能に配置されている。
昇降ケース9は樹脂製であって上下に開口した筒型の形態であり、上端部には前向き張り出し部9aを設けている。このため、昇降ケース9の上端部は平面視で手前に向けて窄まった略涙滴型の形態を成している。例えば図5に示すように、前向き張り出し部9aの下面部とこれに連続した昇降ケース9の上部とには、上下長手の操作穴20が開口している。
昇降ケース9の上端部には略前後方向に長いレバーアーム21が配置されている。レバーアーム21の後半分は平面視で二股になっており、二股部21aの後端に左右外向き突設した支軸部22が昇降ケース9の上部内面に設けた上向き開口の軸受け部23に上方から嵌まっている。また、レバーアーム21の前端部は昇降ケース9の操作穴20から手前に露出している。
ストッパーアーム19の上端部はレバーアーム21の前後中間部に上方から引っ掛かり係合している。他方、ストッパーアーム19は概ね上下中間部を中心にして前後回動するように昇降ケース9に保持されている。レバーアーム21はその前端部が下向きに移動し勝手となるようにばね25で押されている。
詳細は省略するが、人がばね25に抗してレバーアーム21の前端部に指先を当てて上に引くと、ストッパーアーム19がロック解除方向に回動し、すると、ストッパーアーム19の下端に設けたロック爪24が肘支柱8に形成したロック溝(図示せず)から離脱し、これにより、昇降ケース9は昇降自在となる。レバーアーム21から指を離すとストッパーアーム19はばね25でロック姿勢に押され、ロック爪24が肘支柱8のいずれかのロック溝に嵌まり、これによって昇降ケース9(及び肘当て10)は所望の高さに保持される。
(2).肘当て10の可動構造
次に、肘当て10の可動機構を説明する。例えば図6,7から全体を俯瞰できるように、肘当て10の動きを可能ならしめる可動機構は、主要要素として、昇降ケース9に固定されたベース支持体27、ベース支持体27に上方から水平回動可能に装着されたガイド体28、ガイド体28が上向きに貫通すると共に昇降ケース9の上端に重なった可動支持体29と備えている。ベース支持体27はダイキャスト品を使用し、ガイド体28と可動支持体29とは樹脂成形品を使用している。可動支持体29の左右巾及び前後長さは肘当て10のそれよりも小さくなっている。
例えば図4や図8から理解できるようにベース支持体27は昇降ケース9の上端部にすっぽり嵌まるように平面視で略涙滴形になっており、4本のビス30で昇降ケース9に固定されている。ビス30の頭は昇降ケース9の上面にははみ出ていない。ベース支持体27には昇降ケース9の略中間部に位置した上向き凹所31が形成されている。上向き凹所31は基本的に円形になっているが、図10(B)に明瞭に示すように、手前側に広がった扇状の前拡張部31aと後ろ側に広がった扇状のリア拡張部31bとを有しており、前拡張部31aの内周面のうち、ベース支持体27の長手中心線の箇所とその左右両端との3カ所に上下長手の第1係合溝32を形成している。
他方、例えば図7や図10に示すように、ガイド体28は前後長手の略ブロック状の形態を成しており、その下面にはベース支持体27の上向き凹所31に回転自在に嵌まる下向き凸部33が形成されている。下向き凸部33はベース支持体27の上向き凹所31とほぼ同じ形態であり、前向き拡張部33aと後ろ向き拡張部33bとを有している。但し、下向き凸部33における拡張部33a,33bの左右横幅は上向き凹所31における拡張部31a,31bの左右横幅よりかなり小さい寸法になっており、この寸法差により、ガイド体28(延いては肘当て10)の水平回動し得る角度が規制されている。
ガイド体28には下向き凸部33の中心を貫通する中心穴34が空いている一方、ベース支持体27にはガイド体28の中心穴34と同心の取付け穴35が空いており、取付け穴35に下方からTナット36を嵌め込み、ガイド体28の中心穴34に上方から挿入したビス37をTナット36にねじ込でいる。図5に示すように、ベース支持体27の下面にはTナット36を回転不能に保持するための前後2本のリブ27aを形成している。
ガイド体28の中心穴34には金属製のブッシュ38が嵌まっている。ブッシュ38は、その下端はベース支持体27における上向き凹所31の底面に当接して、その上端部は図7(B)に示すようにガイド体28の上面から露出しており、この上向き露出部に平面視四角形の規制体(スライダ)39が嵌まっている。規制体39は座金40を介してビス37で抜け不能に保持されている。
ビス37の頭の座面はブッシュ38の上端面に当たっており、ビス37の締め込みに伴う押圧力は規制体39やガイド体28には作用しないようになっている。従って、ガイド体28はブッシュ38を中心にして水平回動し得る。また、ガイド体28には規制体39の前面が当接する平面視角形の上向き凸部41を形成しており、このため規制体39はガイド体28に対して相対回動不能に保持されている。換言すると、ガイド体28と規制体39との平面視での相対姿勢は常に一定に保持されている。
例えば図7(A)に示すように、可動支持体29は平面視略四角形で上向き開口の浅いトレー状になっており、内面には多数の補強リブを設けている。そして、可動支持体29には、ガイド体28の上部が嵌まる前後長手の長穴43を設けており、長穴43を囲うようにして、規制体39との相対的なスライドを許容する囲いリブ44が形成されている。
従って、可動支持体29は、ガイド体28の上向き凸部41とのガイド作用によって前後スライドし、かつ、規制体39によって上抜き離脱不能に保持されている。可動支持体29の下面には長穴43を塞ぐカバー板45を配置している。カバー板45はガイド体28に嵌まっていて、前後スライドは殆ど又は全くしない。図5に示すように、可動支持体29の下面には、カバー板45が嵌まる浅い段部46を形成している。可動支持体29は昇降ケース9の上面に当たった状態で前後スライドするようになっており、このため可動支持体29(延いては肘当て10)の支持安定性に優れている。
図2,3,9に示すように、肘基板11の前部と後部とには左右横長の長穴47が空いている。長穴47には上向きの段部47aが形成されており、この段部47aに角形のスライダー48が嵌め込まれ、スライダ48はビス49で可動支持体29に固定されている。図4や図9に示すように可動支持体29にはビス49がねじ込まれるボス50が上向き突設されており、スライダ48をボス50に締結した状態でビス49の押圧力は肘基板11に作用していない。このため、肘当て10は自在に左右スライドさせることができる。
(3).肘当ての位置・姿勢保持手段
上記のとおり、ガイド体28はベース支持体27に対して水平回動自在のみするように取付けられて、可動支持体29はガイド体28に対して前後スライドのみ可能であり、かつ、肘基板11は可動支持体29に対して左右動のみ行われる。従って、図12(A)に示すように、肘当て10は所定角度の範囲内で水平回動自在であると共に、図12(B)(C)に示すように前後スライド自在及び左右スライド自在である。
次に、肘当て10を所望の位置に保持する保持手段を説明する。例えば図10に示すように、ガイド体28のうち中心穴34と上向き凸部41との間の部位に平面視四角形で上向きに開口した第1収納穴52が空いており、この第1収納穴52に角ブロック状の第1弾性体53を押し込み収納している。第1収納穴52には、後ろ向きに開口した上下長手の第1窓穴54が連通しており、この第1窓穴54に丸ピン状の第1ピン状体55が内側から嵌まっている。
第1ピン状体55は後ろ側に露出しており、この第1ピン状体55がベース支持体27の上向き凹所31に形成した第1係合溝32に嵌まることにより、ガイド体28及び肘当て10の回動姿勢が保持される。肘当て10にある程度の回転力を作用させると、第1ピン状体55が第1弾性体53を圧縮させて後退動し、これによって肘当て10の回動が許容される。第1係合溝32の個数は3本には限らず、2本又は4本以上でもよい。
更に、ガイド体28の第1収納穴52には、左右外側に開口した上下長手の第2窓穴56も連通しており、この左右の第2窓穴56に第2ピン状体57が内側から嵌まっている。第2ピン状体57は前後位置保持手段を構成する係止部の一例である。
図11(A)に明示するように、第2ピン状体57は左右外側に露出している一方、例えば図11(B)に明示するように、可動支持体29における長穴43の左右内側面にはその長手方向に沿って多数の第2係合溝58が形成されており、第2ピン状体57が第2係合溝58に嵌まることにより、肘当て10はある程度の力をかけない限り前後動しない状態に保持される。第2係合溝58は前後位置保持手段と協同する係合部の一例である。
ガイド体28の第1窓穴54と第2窓穴56とは上下に長い形状であり、従って、ピン状体55,57は縦長姿勢で平回転可能な状態で嵌まっている。このため肘当て10の回動や前後動をスムースに行える。なお、窓穴54,56はピン状体55,57が外側に抜け出ないように設定しておくのが好ましい。
例えば図10(A)に示すように、ガイド体28の上向き凸部41には平面視四角形の第2収納穴59が形成されており、この第2収納穴59に第2弾性体60とピン状の第3ピン状体61とが、第3ピン状体61を上にした状態で嵌め込まれている。第2収納穴59と第2弾性体60と第3ピン状体61とは前後方向に長い形態であり、第3ピン状体61は、略半分程度を露出させると共に軸心回りに回転し得る状態で第2収納穴59に嵌まっている。そして、図9に示すように、肘基板11の下面には、第3ピン状体61が選択的に嵌合する3本の第3係合溝62が形成されている。第3係合溝62は角形の凹所11aに形成されている。
第3係合溝62は前後方向に長く延びている。これは、肘当て10が可動支持体29と一緒に前後移動することを許容するためである。第3係合溝61は2本又は4本以上形成することも可能である。また、本実施形態では各係合溝32,58,61を円弧状に形成しているが、V形等の他の形態とすることも可能である。弾性体53,60はウレタンゴムのような軟質材を使用している。
第1弾性体53と第1ピン状体55とは請求項に記載した水平回動保持手段の一具体例であり、第1弾性体53と第2ピン状体57とは請求項に記載した前後位置保持手段の一具体例であり、第2弾性体60と第3ピン状体61は請求項に記載した左右位置保持手段の一具体例である。
(4).まとめ・実施形態の利点
以上のように、肘当て10の左右位置保持と前後位置保持と回動姿勢保持とを一つのガイド体28で行うものであるため、構造がシンプル化になる。特に、本実施形態のように1つの第1弾性体53で第1ピン状体55と第2ピン状体57との押圧を行うと、部材点数を一層抑制できるため特に好ましい。弾性体としてはコイルばねや板ばね等のばねを使用することも可能であるが、本実施形態のようにゴムのような軟質材を使用すると、収納穴52,59からの抜け落ちを防止できるため、組み立てや保管の手間を抑制できる利点がある。
可動支持体29の前後スライドは前後方向に長いガイド体28によって行われ、しかも、可動支持体29とガイド体28との上下の嵌まり合い深さとして十分な寸法を確保できるため、可動支持体29の前後スライドをスムースに行えると共に点牢性に優れている。同様に、可動支持体29の左右動は肘基板11の長穴47に嵌まったスライダ48でガイドされるため、左右スライドの動きもスムースである。
更に、ベース支持体27は昇降ケース9の内部に嵌まり込んでいると共に、ガイド体28の下向き凸部33はベース支持体27の内部に入り込んでいるため、ガイド体28の一部が昇降ケース9の内部に入り込んでおり、これにより、肘掛け装置5のうち昇降ケース9の上方の部分をできるだけ薄型化・コンパクト化することができる。
さて、特許文献2ではアームレストサポータ20が本実施形態の可動支持体29に相当すると言えるが、特許文献1のアームレストサポータ20は弾性体を介して前後動スライダ23で肘支柱7に押さえられており、このため、肘当ての前後スライドの容易性と前後位置保持の確実性とが相反すると言える。すなわち、アームレストサポータ20に対する弾性力が強いと、位置保持の確実性は高まるものの前後スライドの容易性が損なわれ、アームレストサポータ20に対する弾性力が弱いと、前後スライドの容易性は高まるものの位置保持の確実性は低下する。
これに対して本実施形態では、規制体39は可動支持体29の抜け防止を行うものであって可動支持体29に対して押圧力は作用しないため、肘当て10の前後スライドの容易性は損なわれず、しかも、第2ピン状体57を第2係合溝58に嵌脱させるものであるため前後位置の保持の確実性にも優れている。
また、特許文献2では肘当て10を左右スライドさせるため、肘当てに左右動スライダーをビスで固定しており、このため部材点数が増え勝手になっている問題があるが、本実施形態では肘基板11に左右長手の長穴47を空けることで当該肘基板11の左右移動のを許容しており、このため特許文献2の左右動スライダに相当する部材は不要であり、その結果、構造を簡単化できる。
また、特許文献2では前後の左右動スライダは摩擦体を介してアームレストサポータに押圧されており、従って前後の摩擦体の摩擦が肘当ての左右動に対して抵抗として作用するが、前後の摩擦体の摩擦抵抗が異なることによって左右スライドにこじれが生じやすくなる虞がある。これに対して本実施形態では、肘当て10の左右動に対する抵抗は、肘基板11の下面に当接している1つの第3ピン状体61で生じるだけであるため、肘当て10はこじれを生じることなくスムースにスライドさせることができる。
更に、肘基板11は第3係合溝62に第3ピン状体61が嵌まった状態で前後動するが、この場合には第3係合溝62と第3ピン状体61には摩擦抵抗は殆どないため、第3ピン状体61が肘当て10の前後スライドに対する抵抗として作用することはない。
(5).第2実施形態
次に、図13以降に示す第2実施形態を説明する。この第2実施形態において第1実施形態と同じ機能を奏する部材は第1実施形態と同じ符号を使用し、特に必要がない限り説明は省略する。この第2実施形態も第1実施形態と同様に肘当ては前後スライドと左右スライドと水平回動とを行うものであり、その移動の機能とこれを司る部材は第1実施形態と同様であるが、幾つかの点で相違している。相違点を中心にして説明する。
本実施形態では、肘当て10を左右スライドさせる具体的な構造が第1実施形態と相違している。この点をまず説明する。図13に示すように、肘基板11には長穴47が形成されていてこれにスライダー48が上方から嵌まっているが、図14に明瞭に示すように、可動支持体29の左右両側部に形成した前後長手の凹所64に前後長手のスライド補助体65を嵌め込み、スライド補助体65に設けた角形突起66を肘基板11の長穴47に嵌め込んでいる。スライド補助体65の角形突起66は可動支持体29の凹所64に形成した角形ボス67に嵌まっており、このためスライド補助体65はずれ不能に保持されている。ビス49は角形ボス67にねじ込まれている。
この実施形態のようにスライド補助体65を使用すると、スライド補助体65に摩擦係数が小さい樹脂素材を使用することにより、肘当て10の左右スライドをごくスムースに行える利点がある。また、肘基板11は左右の角形突起66で姿勢が保持されるため、こじれを無くした状態で左右スライドさせることができ、この面からも左右スライドは極めてスムースになる。
次の相違点として、本実施形態では、図14に示すように、左右位置保持手段を構成する第3ピン状体61を可動支持体29の前端寄り部位に形成した第3凹所68に嵌め込み、この第3ピン状体61を肘基板11の第3係合溝62に嵌め込ませている。第3凹所68には円柱状の第3専用弾性体69を嵌め込み装着しており、第3ピン状体61に上向きの付勢力を作用させている。本実施形態では第3ピン状体61と第3係合溝62は可動支持体29及び肘基板11の前端寄り部位に設けられているが、既述のとおり肘基板11はこじれなく左右スライドするため位置決め機能に支障はない。もとより、第3ピン状体61と第3係合溝62とのセットを長穴47を挟んだ前後両側に設けることも可能である。
例えば図14や図17に示すように、可動支持体29のうち長穴47の左右外側の部位には上向き突状29aが形成されている一方、図17から理解できるように、肘基板11には、可動支持体29の突条29aが嵌まり込むような凹所70が形成されている。
次に、本実施形態は、前後位置保持手段の具体的構造が相違している。この点を次に説明する。例えば図15(A)に明瞭に示すように、可動支持体29のうち長穴47の左右両側に位置した部分(すなわち内側部)の上面には第2係合溝58が前後方向に適宜間隔で飛び飛びに形成されている。各第2係合溝58は左右横長の姿勢になっており、左右2個の第2係合溝58をセットとして、この第2係合溝58のセットに、長穴47を跨ぐように配置された第2ピン状体57が上方から嵌まるようになっている。
そして、ガイド体28の上向き凸部41には、第2ピン状体57が上方から嵌まり込む上向き開口溝72と、第2ピン状体57を下向きに押さえ保持する第2専用弾性体73が嵌まる上向き開口の収納穴74とが形成されている。収納穴74と上向き開口溝72とは連通して一体化している。第2専用弾性体73は円柱状の形態であり、その軸線を水平姿勢にして収納穴74に嵌まっている。肘掛け装置の組み立てに際しては、肘基板11をガイド体の上向き凸部41に嵌め込んでから、第2ピン状体57を上向き開口溝72に嵌め入れ、次いで、収納穴74に第2専用弾性体73を嵌め込み、それから規制体39をビス37で締結することになる。
従って、第2専用弾性体73は規制体39で上から押さえ保持されており、、図15(B)に示すように、規制体39の下面には、ガイド体29における上向き凸部41の上端部が嵌まり込む嵌合穴75を設けている。この嵌合穴75により、規制体39はガイド体29に対して正確に位置決めされる。
ガイド体29の収納穴74には第1専用弾性体76も嵌まっている。第1専用弾性体76は円柱状の形態であり、第2専用弾性体73の下方に位置している。また、第1専用弾性体76は軸線を略鉛直にした姿勢で配置されている。収納穴74には、第1ピン状体55が嵌まる第1窓穴54を形成している。第1窓穴54は収納穴74と連通しており、かつ、収納穴74を挟んでガイド体29の回動軸線と反対側の部位に形成されている。
図18(B)に明示するように、第1窓穴54はガイド体29の下向き突部33まで延びていて、下向き突部33の箇所では外側に開口している。これにより、第1ピン状体55がベース支持体27の第1係合溝32に嵌まることが許容されている。
第2実施形態では、各ピン状体55,57,61はそれぞれ別々の専用弾性体69,73,76で付勢されているため、高い耐久性を確保できる。また、各専用弾性体69,73,76は同径のものを使用している。このため専用弾性体69,73,76は共通した棒状ゴム材料を使用でき、その結果、コストダウンに貢献できる。各専用弾性体69,73,76は同径・同寸に設定しておくと、管理の手間も省くことができ好適である。
(6).変形例
図19では第2実施形態の変形例を示している。すなわち、この変形例では、スライド補助体65に左右長手のガイドリブ65aを形成する一方、肘基板11にはガイドリブ65aと角形突起66との間に介在するガイド片11bを設けている。この変形例を採用すると、肘基板11は水平回動するようなガタを無くした状態でスムースに左右スライドさせることができる。
図示のスライド補助体65は前部に位置したものであり、従って、ガイドリブ65aは回動中心寄りの内側部に設けている。ガイドリブ65a及びガイド片11bは左右スライドのガイド手段の一例であり、ガイドリブ65aをスライド補助体65の前後両側に設けるといったことも可能である。
(7).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば肘当てが昇降しないタイプに適用することもできる。椅子に適用する場合、回転椅子のみでなく固定式椅子等の種々の椅子に適用できる。非昇降式の肘掛け装置では肘支柱の上部をベース支持体と成しても良いし、昇降式の肘掛け装置の場合、ベース支持体を昇降ケースに一体に形成することも可能である。
本願発明は、椅子の肘掛け装置に適用して高い有用性を発揮する。従って、椅子を中心にした家具業界で利用できる。
5 肘掛け装置
8 肘支柱
9 昇降ケース
10 肘当て
11 肘基板
12 肘天板
13 肘パッド
27 ベース支持体
28 ガイド体
29 可動支持体
31 ベース支持体の上向き凹所
32 第1係合部の一例としての第1係合溝
33 ガイド体の下向き凸部
39 規制体
43 可動支持体の長穴
47 肘基板の長穴
48 スライダー
52,59 収納穴
53 水平回動保持手段及び前後位置保持手段の一部を兼用する第1弾性体
55 水平回動保持手段を構成する第1ピン状体
57 前後位置保持手段を構成する第2ピン状体
60 左右位置保持手段を構成する第2弾性体
61 左右位置保持手段を構成する第3ピン状体
69,73,76 専用弾性体

Claims (5)

  1. 座の側方に配置されたベース支持体の上方に、可動支持体が、少なくとも前後スライド及び水平回動し得るように配置されており、前記可動支持体に肘当てを設けている、という肘掛け装置であって、
    前記ベース支持体に、前記可動支持体が前後スライド自在に取り付いたガイド体を水平回動可能又は水平回動不能に取り付けており、前記ガイド体に、可動支持体の前後位置を段階的に又は無段階的に保持する前後位置保持手段と、肘当ての水平回動姿勢を段階的に又は無段階的に保持する水平回動保持手段とが設けられている、という構成において、
    前記可動支持体は、当該可動支持体に設けた前後長手の長穴がガイド体に嵌まることで前後スライドすることが許容されており、前記ガイド体には、前後位置保持手段として、前記可動支持体のうち長穴の内側面又は長穴の側縁部の上面若しくは長穴の側縁部の下面に当たる係止部が設けられており、前記可動支持体のうち長穴の内側面又は長穴の側縁部の上面若しくは長穴の側縁部の下面には、前記ガイド体の係止部が係合してガイド体の前後位置を保持する係合部が形成されている、
    肘掛け装置。
  2. 前記可動支持体はベース支持体に左右スライド可能に取り付けられており、前記ガイド体には、可動支持体の左右位置を段階的に又は無段階的に保持する左右位置保持手段も設けている、
    請求項1に記載した肘掛け装置。
  3. 前記ガイド体には前記ベース支持体に上方から部分的に入り込む下向き凸部が形成されており、このため前記ベース支持体は前記ガイド体の下向き凸部が入り込む上向き凹所を有しており、前記下向き凸部が上向き凹所内で水平回動することで可動支持体の水平回動が許容されており、
    かつ、前記ガイド体の下向き凸部に水平回動保持手段を設けて、前記ベース支持体の上向き凹所には前記水平回動保持手段が係合する第1係合部を設けている、
    請求項1又は2に記載した肘掛け装置。
  4. 前記各姿勢保持手段はそれぞれブロック状の弾性体とこれに押されたピン状体とから成っており、前後位置保持手段と水平回動保持手段とを構成する弾性体はガイド体に形成された収納穴に嵌め込まれており、従って前記前後位置保持手段の係止部はピン状体で構成されている一方、
    前記ベース支持体の上向き凹所には、前記第1係合部として、前記水平回動保持手段のピン状体が嵌脱する第1係合溝をガイド体の回動方向に沿って複数個設けており、
    前記可動支持体のうち長穴の内周に沿った部分には、前記係合部として、前後位置保持手段のピン状体が嵌脱する第2係合溝を前後方向に沿って多数設けており、
    更に前記可動支持体の下面には、左右位置保持手段のピン状体が嵌脱する第3係合溝を左右方向に沿って複数個設けている、
    請求項3に記載した肘掛け装置。
  5. 請求項1〜4のうちの何れかに記載した肘掛け装置を座の左右外側に配置しており、前記ベース支持体は、座の左右外側に配置した肘支柱に高さ調節可能又は高さ調節不能に取り付けられている、
    椅子。
JP2009200509A 2009-08-31 2009-08-31 肘掛け装置及びこれを備えた椅子 Active JP5653601B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009200509A JP5653601B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 肘掛け装置及びこれを備えた椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009200509A JP5653601B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 肘掛け装置及びこれを備えた椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011050476A true JP2011050476A (ja) 2011-03-17
JP5653601B2 JP5653601B2 (ja) 2015-01-14

Family

ID=43940132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009200509A Active JP5653601B2 (ja) 2009-08-31 2009-08-31 肘掛け装置及びこれを備えた椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5653601B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000274A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Itoki Corp 椅子の肘掛け装置
KR101440918B1 (ko) * 2014-02-24 2014-09-17 주식회사 다원체어스 의자용 팔걸이
KR101547275B1 (ko) 2014-05-02 2015-08-26 주식회사 다원체어스 의자용 팔걸이
JP2019042081A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社イトーキ 肘掛け装置
JP2019072113A (ja) * 2017-10-13 2019-05-16 タカノ株式会社 肘掛け及び椅子
KR102356354B1 (ko) * 2021-07-28 2022-02-08 주식회사 다원체어스 의자용 팔걸이

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11019928B2 (en) 2016-06-10 2021-06-01 Okamura Corporation Armrest and chair

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10146242A (ja) * 1996-09-20 1998-06-02 Okamura Corp 椅子の肘掛け装置
JPH11244092A (ja) * 1998-03-04 1999-09-14 Tokai Kinzoku Kogyo Kk 椅子の肘掛け装置及びその肘掛け装置の高さ調整機構
JP2000279268A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Okamura Corp 椅子の肘掛け等の高さ調節装置
JP2005211245A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Okamura Corp 椅子の肘掛け装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10146242A (ja) * 1996-09-20 1998-06-02 Okamura Corp 椅子の肘掛け装置
JPH11244092A (ja) * 1998-03-04 1999-09-14 Tokai Kinzoku Kogyo Kk 椅子の肘掛け装置及びその肘掛け装置の高さ調整機構
JP2000279268A (ja) * 1999-03-31 2000-10-10 Okamura Corp 椅子の肘掛け等の高さ調節装置
JP2005211245A (ja) * 2004-01-28 2005-08-11 Okamura Corp 椅子の肘掛け装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000274A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Itoki Corp 椅子の肘掛け装置
KR101440918B1 (ko) * 2014-02-24 2014-09-17 주식회사 다원체어스 의자용 팔걸이
KR101547275B1 (ko) 2014-05-02 2015-08-26 주식회사 다원체어스 의자용 팔걸이
JP2019042081A (ja) * 2017-08-31 2019-03-22 株式会社イトーキ 肘掛け装置
JP2019072113A (ja) * 2017-10-13 2019-05-16 タカノ株式会社 肘掛け及び椅子
JP7091049B2 (ja) 2017-10-13 2022-06-27 タカノ株式会社 肘掛け及び椅子
KR102356354B1 (ko) * 2021-07-28 2022-02-08 주식회사 다원체어스 의자용 팔걸이

Also Published As

Publication number Publication date
JP5653601B2 (ja) 2015-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011050476A (ja) 肘掛け装置及びこれを備えた椅子
US7828389B2 (en) Armrest device in a chair
JP4255180B2 (ja) チャイルドシートおよびヘッドレスト
US7159942B2 (en) Seat slide adjustment mechanism
US20080018154A1 (en) Seat device for a chair
US7448684B2 (en) Backrest adjustment device
US20080088163A1 (en) Chair, In Particular Office Chair
JP2008535595A (ja) 特にオフィス椅子用の肘掛け
US7264312B1 (en) Backrest adjusting mechanism
JP5191033B2 (ja) キャスタ及びこれを備えている家具
WO2020233434A1 (zh) 多档位支撑调节机构以及可调式坐具
JP5562025B2 (ja) 椅子
KR200436739Y1 (ko) 헤드레스트
JP4583024B2 (ja) 肘掛け、及び椅子
JP4383907B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
JP7386043B2 (ja) キャスタ装置及びキャスタ付き家具
JP2010063833A (ja) 肘掛け、椅子
JP3637753B2 (ja) 椅子の肘掛け装置
JP7121474B2 (ja) 肘掛け装置
CN109497748B (zh) 扶手的调整装置
JP4133287B2 (ja) 肘掛け
JP2004113502A (ja) 椅子の肘掛け装置
JP2002051870A (ja) 椅子の肘掛け装置
JP2002051871A (ja) 椅子の肘掛け装置
JP7302943B2 (ja) 肘掛け装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140312

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5653601

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350