JP2020157323A - 圧延装置及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧延材の尾端の絞り現象を抑制できる圧延装置及び制御方法を提供する。【解決手段】圧延材Wを圧延するための一対のワークロール11と、一対のワークロール11の入側に設けられた複数の速度検出器12と、を備え、速度検出器12が、一対のワークロール11の中心Cから1.5m以内の範囲に設けられている圧延装置10、並びに、制御の対象となる一対のワークロールの入側の複数の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、板速度に基づいて、速度検出位置における圧延材の板厚を算出する算出工程と、板厚に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、を含み、速度検出位置が、一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある制御方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧延装置及び圧延装置における制御方法に関する。
従来、鋼材などの金属材料の圧延工程において、圧延材の尾端が直前のスタンド(圧延材の搬送方向の上流側のスタンド)を通過し、圧延材が各スタンドのワークロールから受けていた荷重に起因する張力から解放された時、あるいはその時以降に、さまざまな要因により圧延材の尾端の片寄りや回転、タクレこみ、よじれなどが発生することがあった。このような現象は、たとえば、圧延中の温度低下が生じやすく、圧延材の速度が速い、板厚2.0mm以下の薄手の材料、又は、鋼種によっては板厚3.0mm以下の材料で顕著に生じていた。
このような現象が生じた場合、圧延材がサイドガイドに当たり火花を出したり、圧延機のワークロール間で圧延材が重なって圧延されたり、しわやよじれがある状態で圧延されたりするといった問題(これらの現象を単に「絞り」とも称する)が生じていた。このような問題を解決しようとして、従来、ワークロール間の幅方向における左右のロールギャップ(ロール開度)を調整する方法(圧下の左右レベリング、ロールギャップの左右レベリング)について、種々検討されてきた。
たとえば、特許文献1に開示される技術では、圧延機の入側及び出側において、圧延材速度をそれぞれ板速検出器により検出し、圧延材の幅方向の左右の速度差を求め、この速度差に基づいて圧延機の左右のロール開度を調節している。
また、特許文献2には、ロールチョックに作用する圧延方向の力の作業側と駆動側との差異を演算し、この圧延方向の力の差異が制御目標値になるように圧延機のロール開度の左右非対称成分を制御する方法が開示されている。
特許文献3には、鋼板の蛇行制御が行われる対象スタンドと、その上流圧延スタンドとの間に鋼板の水平方向の回転速度を検出する回転速度検出センサーを設け、検出した鋼板の水平方向回転速度を用いて、鋼板の尾端の蛇行を制御する方法が開示されている。
日本国特開昭60−227912号公報 日本国特開2006−110627号公報 日本国特開2018−15766号公報
しかしながら、特許文献1から3の技術においては、圧延機の入側及び出側の圧延材速度、ロールに作用する力、鋼板の回転速度などを検出しているため、圧延材の絞りの状況に即座に対応できず、応答性が悪いという問題がある。また、特許文献2に開示された技術では、圧延装置のハウジングとロールチョックとの間にガタがある場合にも、正確なデータを得ることができない。
このように、ワークロールの左右のロールギャップのレベリングを制御するための方法は種々検討されており、荷重センサー、蛇行センサー(横触れセンサー)、速度センサーなどのさまざまな検出手段が用いられている。しかしながら、いずれも満足な機能は発揮されておらず、上述の問題の解決には至っていない。
このような状況に鑑みてなされた、本発明の目的は、圧延材の尾端の絞り現象を抑制できる圧延装置及び制御方法を提供することである。
(1)本発明の一態様に係る圧延装置は、圧延材を圧延するための一対のワークロールと、一対のワークロールの入側に設けられた複数の速度検出器と、を備え、速度検出器が、一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲に設けられている、ことを特徴とする。
上記の構成からなる圧延装置では、複数の速度検出器が、制御の対象となる一対のワークロールの入側かつ、その近傍に設けられているため、正確に、かつ高い再現性で、圧延装置のロールバイトで生じている圧延材の幅方向における左右の伸び率(伸び歪)差の影響を把握できるようになり、圧延材の尾端の絞り現象を抑制するためのロールギャップ調整が可能となる。
(2)上記(1)に記載の圧延装置では、ワークロールの入側に位置し、ワークロールの作業側及び駆動側から圧延材をガイドするための一対のサイドガイドをさらに備え、速度検出器が、一対のサイドガイドの各サイドガイドに設けられていてもよい。
(3)上記(2)に記載の圧延装置では、各サイドガイドはワークロールの幅方向に移動可能であり、各サイドガイドに設けられた速度検出器の位置がサイドガイドの移動に追従してもよい。
(4)上記(2)又は(3)に記載の圧延装置では、圧延材の幅方向の中央位置の板速度を検出するための速度検出器がさらに設けられてもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかに記載の圧延装置は、速度設定手段をさらに備え、速度設定手段により、圧延材の搬送速度が予め設定されてもよい。
(6)本発明の一態様に係る制御方法は、圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、制御の対象となる一対のワークロールの入側の複数の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、板速度に基づいて、速度検出位置における圧延材の板厚を算出する算出工程と、板厚に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、を含み、速度検出位置が、一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある、ことを特徴とする。
上記の構成からなる制御方法では、制御の対象となる一対のワークロールの入側において、該ワークロールの近傍かつ複数の速度検出位置で圧延材の板速度を検出するため、正確に、かつ高い再現性で、圧延装置のロールバイトで生じている圧延材の幅方向における左右の伸び率(伸び歪)差の影響を把握できるようになり、圧延材の尾端の絞り現象を抑制するためのロールギャップ調整が可能となる。
(7)上記(6)に記載の制御方法では、速度検出位置が、一対のワークロールの作業側と駆動側の2カ所に設けられていてもよい。
(8)上記(6)に記載の制御方法では、速度検出位置が、一対のワークロールの作業側と駆動側、並びに圧延材の中央位置の3カ所に設けられていてもよい。
(9)上記(6)から(8)のいずれかに記載の制御方法では、算出工程において、予め設定された圧延材の搬送速度と、検出工程において検出された板速度とに基づいて、速度検出位置における圧延材の板厚を算出するようにしてもよい。
(10)本発明の一態様に係る制御方法は、圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、制御の対象となる一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側の2カ所の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、板速度に基づいて、ワークロールの作業側と駆動側の速度差を算出する算出工程と、速度差に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、を含み、速度検出位置が、一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にあることを特徴とする。
上記の構成からなる制御方法では、制御の対象となる一対のワークロールの入側において、該ワークロールの近傍かつ複数の速度検出位置で圧延材の板速度を検出するため、正確に、かつ高い再現性で、圧延装置のロールバイトで生じている圧延材の幅方向における左右の伸び率差の影響を把握できるようになり、圧延材の尾端の絞り現象を抑制するためのロールギャップ調整が可能となる。
(11)本発明の一態様に係る制御方法は、圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、制御の対象となる一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側の2カ所の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、予め設定された圧延材の搬送速度と板速度とに基づいて、ワークロールの作業側及び駆動側における代表速度を算出する速度算出工程と、代表速度に基づいて、ワークロールの作業側及び駆動側における圧延材の任意の位置の仮想板厚を算出する算出工程と、仮想板厚に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、を含み、速度検出位置が、一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にあることを特徴とする。
上記の構成からなる制御方法では、制御の対象となる一対のワークロールの入側において、該ワークロールの近傍かつ複数の速度検出位置で圧延材の板速度を検出するため、正確に、かつ高い再現性で、圧延装置のロールバイトで生じている圧延材の幅方向における左右の伸び率差の影響を把握できるようになり、圧延材の尾端の絞り現象を抑制するためのロールギャップ調整が可能となる。
(12)本発明の一態様に係る制御方法は、圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、制御の対象となる一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側、並びに圧延材の中央位置の3カ所の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、板速度に基づいて、ワークロールの作業側及び駆動側における代表速度を算出する速度算出工程と、代表速度に基づいて、ワークロールの作業側及び駆動側における圧延材の任意の位置の仮想板厚を算出する算出工程と、仮想板厚に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、を含み、速度検出位置が、一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にあることを特徴とする。
上記の構成からなる制御方法では、制御の対象となる一対のワークロールの入側において、該ワークロールの近傍かつ複数の速度検出位置で圧延材の板速度を検出するため、正確に、かつ高い再現性で、圧延装置のロールバイトで生じている圧延材の幅方向における左右の伸び率差の影響を把握できるようになり、圧延材の尾端の絞り現象を抑制するためのロールギャップ調整が可能となる。
本発明によれば、圧延材の尾端の絞り現象を抑制できる圧延装置及び制御方法を提供する。
本発明の第1実施形態に係る圧延装置の一例を模式的に示す概略的な側面図である。 図1に示した圧延装置を上方から見た場合の概略的な平面図である。 本発明の第2実施形態に係る圧延装置を上方から見た場合の概略的な平面図である。 第1実施形態に係る圧延装置を備える圧延設備の一部を示す概略的な側面図である。 本発明の第3実施形態を説明するためのフロー図である。 本発明の第4実施形態を説明するためのフロー図である。 本発明の第5実施形態を説明するためのフロー図である。 本発明の第6実施形態を説明するためのフロー図である。 本発明の第7実施形態を説明するためのフロー図である。
基本的には、尾端の絞りの現象は、圧延装置のロールバイトにおいて、圧延材の幅方向における伸び歪の差によって発生する。しかし本発明者らは、問題となるような尾端の絞りの現象について映像解析を行うことで、圧延材の蛇行や回転の方向と伸び歪の方向が必ずしも一致しないことを見出した。従来、圧延材の幅方向において伸び歪み量の差が生じた場合、圧延材の板面では、伸び歪みが大きい側から伸び歪みが小さい側に向かって圧延材が蛇行すると考えられていた。
しかし、実際には、伸びとタクレなどが複合的に生じた場合、圧延材の変形挙動は複雑なものとなり、圧延材にタクレが生じても蛇行センサーでは検知されなかったり、伸び歪みが小さい側から伸び歪みが大きい側に向かって圧延材が蛇行する現象が起こることが判明した。そのため、従来の蛇行計測位置(蛇行センサー設置位置)、あるいは回転速度計測位置によって蛇行量などを計測した場合、ワークロールの左右のロールギャップ調整の開閉方向を間違える虞があることがわかった。
本発明者らは、上記の知見に基づき、尾端の絞りによるトラブルの映像を解析した結果、トラブルが生じる圧延装置の入側、すなわち圧延材の搬送方向の上流側において、当該圧延装置のワークロールの中心から圧延材の圧延方向に近い位置で圧延材の板速度を計測すれば、圧延装置の入側での圧延材の膨らみやタクレの影響が少なく、左右のロールギャップ調整を正しく行えることを見出した。
以下、本発明の実施形態について例を挙げて説明するが、本発明は以下で説明する例に限定されないことは自明である。以下の説明では、具体的な数値や材料を例示する場合があるが、本発明の効果が得られる限り、他の数値や材料を適用してもよい。
一般に、圧延ロール(ワークロールまたは補強ロール)のロール端にロール駆動用モータが取り付けられている側を「駆動側」、その反対側を「作業側」と称しており、本願明細書においてもその一般呼称を用いることにする。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態の圧延装置の一例を模式的に示す概略的な側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る圧延装置10は、圧延材Wを圧延するための一対のワークロール11と、一対のワークロール11の入側に設けられた複数の速度検出器12とを備え、速度検出器12が、一対のワークロール11の中心Cから1.5m以内の範囲に設けられている。
一対のワークロール11は、図1に示すように、上側ワークロール11aと下側ワークロール11bから構成される。図1に示すように、上側ワークロール11a及び下側ワークロール11bは、それぞれ、補強ロール14によって支持される。補強ロールはバックアップロールとも称される。
一対のワークロール11の入側、すなわち圧延材Wの搬送方向Rの上流側において、複数の速度検出器12が設けられる。速度検出器12は、一対のワークロール11の中心Cから1.5m以内の範囲に設けられている。
一対のワークロール11の中心Cとは、言い換えれば、上側ワークロール11a又は下側ワークロール11bの軸心に垂直な面(たとえば、図1の紙面)において、ワークロールの軸心が通過する位置である。一対のワークロール11の中心Cから、圧延材Wの圧延方向Rに平行な方向に、複数の速度検出器12が設けられる。
本実施形態の圧延装置10においては、ワークロールの左右のロールギャップのレベリングを制御するに際して、制御の対象となる一対のワークロール11の入側において、ワークロール11の近傍に複数の速度検出器12が設けられる。
本実施形態に係る圧延装置10では、ワークロール11の入側に位置し、ワークロール11の作業側WS及び駆動側DSから圧延材Wをガイドするための一対のサイドガイド13をさらに備え、速度検出器12が、一対のサイドガイド13の各サイドガイドに設けられてもよい。
このような構成とすることで、速度検出器12は、圧延材Wの幅方向端部における板速度を正確に検出することができる。
図2は、図1に示した圧延装置10を上方から見た場合の概略的な平面図である。図2に示すように、本実施形態に係る圧延装置10では、速度検出器12は2つ設けられている。また、図1及び図2の例では、圧延材Wをガイドするためのサイドガイド13がさらに設けられている。
図2に示すように、一対のサイドガイド13を、例えば作業側WSのサイドガイドを作業側サイドガイド13WS、駆動側DSのサイドガイドを駆動側サイドガイド13DSと称する。また、作業側サイドガイド13WSに設けられた作業側WSの速度検出器12を速度検出器12WS、駆動側サイドガイド13DSに設けられた駆動側DSの速度検出器12を速度検出器12DSと称する。
図2に示すように、速度検出器12WS及び速度検出器12DSは、ワークロール11の入側に位置し、ワークロール11の中心(図2においては、上側ワークロール11aの軸心A)から1.5m以内の範囲に設けられる。
圧延材Wの作業側WSあるいは駆動側DSに設けられる速度検出器12は、それぞれ圧延材Wの端部から、100mm〜200mmの範囲に設けられてもよい。
図1の例では、速度検出器12とサイドガイド13とが、別個の部材として描かれているが、速度検出器12とサイドガイド13とが連結手段によって連結されていてもよい。また、速度検出器12が圧延材Wの幅方向端部近傍の板速度を検出できるように、圧延材Wと速度検出器12との間に位置するサイドガイド13の箇所が、部分的に切り欠きや穴部を有してもよい。
本実施形態に係る圧延装置10では、各サイドガイド13(作業側サイドガイド13WS、駆動側サイドガイド13DS)はワークロール11の幅方向に移動可能であり、各サイドガイド13に設けられた各速度検出器12(速度検出器12WS、速度検出器12DS)の位置が各サイドガイド13の移動に追従してもよい。
たとえば、7フィート圧延機では、圧延加工の対象となる圧延材の幅が600mm〜2000mm程であり、圧延材の幅方向の検出位置を固定にした場合、圧延材の幅方向の伸び歪差(マスフロー流れの差)を正確に計測することが困難になる場合がある。しかし、サイドガイド13に設けられた速度検出器12の位置がサイドガイド13の移動に追従することで、常に圧延材の幅方向端部近傍の板速度を検出できるようになる。
また、本実施形態に係る圧延装置10は、速度設定手段15(図示せず)をさらに備えていてもよい。速度設定手段15により、圧延材Wの搬送速度が予め設定されてもよい。
複数の速度検出器12で検出された圧延材Wの板速度に加え、予め設定された圧延材Wの搬送速度に基づいてワークロール11のロールギャップを調整することで、より効率的に圧延材Wの尾端の絞り現象を抑制することができる。
本実施形態に係る圧延装置10では、複数の速度検出器12が、制御の対象となる一対のワークロール11の入側かつ、その近傍に設けられているため、正確に、かつ高い再現性で、制御の対象となる圧延装置10のロールバイトで生じている圧延材Wの幅方向における左右の伸び率差の影響を把握できるようになり、圧延材Wの尾端の絞り現象を抑制するためのロールギャップ調整が可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3は、第2実施形態に係る圧延装置20を上方から見た場合の概略的な平面図である。図3は、第1実施形態の図2に類似する平面図である。
第2実施形態に係る圧延装置20は、基本的には第1実施形態に係る圧延装置10と同様の構成を備えるが、圧延材Wの幅方向の中央位置の板速度を検出するための速度検出器12Cがさらに設けられている点で、第1実施形態の圧延装置10と異なる。
図3に示すように、速度検出器12WS、速度検出器12DS及び速度検出器12Cは、ワークロール11の入側に位置し、ワークロール11の中心(図3においては、上側ワークロール11aの軸心A)から1.5m以内の範囲に設けられる。
本実施形態において、圧延材Wの幅方向の中央位置とは、圧延材Wの圧延方向に垂直かつ圧延材Wの板面に平行な方向(圧延材Wの幅方向)において、圧延材Wの幅方向端部間の中点から圧延材Wの幅方向の両端部に向かって、圧延材Wの幅の5%〜15%の範囲を意味する。あるいは、圧延材Wの幅方向の中央位置は、圧延材Wの幅方向端部間の中点を中心とする180mm〜220mmの範囲であってもよい。
あるいは、速度検出器12Cの位置は、速度検出器12WSと速度検出器12DSの位置を結ぶ線分の中点から、速度検出器12WS及び速度検出器12DSの方向に向かって、該線分の長さの5%〜15%の長さを有する範囲と定義されてもよい。
本実施形態に係る圧延装置20では、圧延材Wの幅方向において、幅方向端部の近傍、並びに幅方向の中央位置で圧延材Wの板速度を検出し、これら位置における圧延材の板速度に基づいてワークロール11のロールギャップを調整することで、より効率的に圧延材Wの尾端の絞り現象を抑制することができる。
上記の各実施形態において、ワークロール11の左右のロールギャップの調整方法は、速度検出器12によって検出された圧延材Wの板速度に基づいて、圧延材Wの材料、圧延材Wのサイズや搬送速度に応じた関係式を元に、ワークロール11の作業側又は駆動側において、検出された板速度が遅い方のロールギャップを開方向(ワークロール間の距離が大きくなる方向)に操作するようにしてもよい。あるいは、検出された板速度に応じて、ワークロール11のロールギャップを開閉方向に操作するようにしてもよい。
あるいは、下記の第3実施形態から第7実施形態のいずれかに記載の方法で、ロールギャップの調整代ΔS(i)を算出して、この調整代に基づいてワークロール11の左右のロールギャップの調整を行ってもよい。
なお、上記の各実施形態において、速度検出器12は、圧延材Wの板速度を検出して、そのデータを受信装置や計算装置などに送信できるものであれば特に限定はされず、レーザー式板速度検出装置などを用いることができる。
また、上記の各実施形態の例では、速度検出器12は、圧延材Wの上方に設けられている。しかし、速度検出器12を圧延材Wの下方に設け、圧延材Wの下方から、その板速度を検出するようにしてもよい。なお、圧延材Wの板速度を正確に検出できれば、圧延材Wから速度検出器12までの距離は問題とならない。
上記の各実施形態において、速度検出器12がサイドガイド13と異なる部材に連結され、速度検出器12が独立して移動できる構成としてもよい。
また、圧延材Wを適切にガイドすることが可能であれば、サイドガイド13の形状は問わない。
上記の各実施形態において、速度検出器12は、一対のワークロール11の中心Cから1.0m以内の範囲に設けられることがより好ましい。制御の対象となるワークロール11に近い位置で速度を検出することで、より正確に、かつ高い再現性で、制御の対象となる圧延装置10のロールバイトで生じている圧延材Wの幅方向における左右の伸び率差の影響を把握できるようになる。
なお、図4に例示するように、圧延材Wの圧延方向に複数の圧延装置が設けられ、圧延設備30が構成されてもよい。図4は、圧延設備30の一部を示す概略図である。図4の例では、圧延設備30は、第1実施形態に係る圧延装置10と、圧延材Wの搬送方向において該圧延装置の10の上流側に設けられた圧延装置1(図4では、上側ワークロール11a’、下側ワークロール11b’及び補強ロール14’のみ示す)とを少なくとも備える。
図4に例示する圧延装置10又は圧延装置1の上流側又は下流側に、さらに複数の圧延装置が設けられてもよい。圧延設備30においては、いずれか一つの圧延装置が、第1実施形態又は第2実施形態に係る圧延装置の構成を含んでもよく、全ての圧延装置がこれらいずれかの実施形態に係る圧延装置の構成を含んでもよい。
上記のように、従来の圧延設備においては、圧延材の搬送方向の上流側、すなわち直前の圧延装置のワークロールから圧延材の尾端が抜けたときに、張力が解放され、圧延材の蛇行が顕著になる。しかし、上記の実施形態に係る圧延装置では、複数の速度検出器が、制御の対象となる一対のワークロールの入側かつ、その近傍に設けられているため、正確に、かつ高い再現性で、制御の対象となる圧延装置のロールバイトで生じている圧延材の幅方向における左右の伸び率差の影響を把握できる。そのため、圧延材の尾端の絞り現象を抑制するためのロールギャップ調整が可能となる。
以下に、本発明に係る圧延装置における制御方法について説明する。
[第3実施形態]
本実施形態に係る制御方法は、圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、制御の対象となる一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側の2カ所の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、検出された板速度に基づいて、ワークロールの作業側と駆動側の速度差を算出する算出工程と、算出された速度差に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程とを含み、速度検出位置が、一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある。
以下の実施形態において、制御の開始時刻は、制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後とすることができる。あるいは、制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のさらに前の圧延装置のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後としてもよい。
ワークロール間を圧延材が抜けたか否かは、直前の圧延機のワークロールに係る荷重変化や、更にもう一つ前の圧延機のワークロールに係る荷重変化と距離タイマーとを組み合わせることで検知できる。あるいは、制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のワークロール付近を検出装置で監視して、特定の位置を圧延材の尾端が通過した時刻、あるいは、特定の位置を圧延材の尾端が通過した時刻と距離タイマーで計測された時間とから算出された時刻を制御の開始時刻としてもよい。
あるいは、制御の対象となる圧延装置の2つ前の圧延装置のワークロールを圧延材が抜けた時刻を測定し、この時刻と圧延材の搬送速度とに基づいて、制御の開始時刻を決定してもよい。この場合、制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のワークロール間を圧延材が抜けるよりも前に制御を開始してもよい。
次に、制御の開始からの各ステップを、図5を用いて説明する。
先ず、圧延材位置の検知工程(S100)を行い、圧延材の尾端がどの位置にあるかを検知する。本実施形態の例では、圧延材の尾端が制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のワークロール間を通過したことをトリガーとして(S101)、その時刻から板速度の検出工程(S102)を開始する。
板速度の検出工程(S102)では、制御の対象となる一対のワークロールの入側における作業側及び駆動側の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する。
ここで、VWS及びVDSを、それぞれ作業側の板速度及び駆動側の板速度とすると、駆動側の板速度に対する作業側の板速度の差は、次の式(1)で表せる。
WD=VWS−VDS・・・(1)
次いで、このVWDに基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程(S104〜S108)へ移行する。
調整工程では、特定の制御周期(たとえば2msecごと)で、VWD(i−1)、VWD(i)、VWD(i+1)...を算出して、制御周期ごとの差分ΔVWD(i)を計算する(S104)。
次いで、制御周期ごとの差分ΔVWD(i)に基づいて、下記の式(2)より、ギャップ調整代ΔS(i)を算出する(S106)。ここで、βはミル剛性や材料組成係数を考慮した調整係数である。
ΔS(i)=βΔVWD(i)・・・(2)
次いで、ギャップ調整代ΔS(i)に基づいてワークロール位置の調整を行う(S108)。
上記のS102〜S108の工程は、制御の対象となるワークロール間を圧延材が通過するまで繰り返し行ってもよい(S109)。たとえば、S102〜S108の工程を、特定の制御周期ごとに行ってもよく、特定の回数繰り返してもよい。
なお、上記の例では、駆動側の板速度に対する作業側の速度差VWDを算出する例を示したが、作業側の板速度に対する駆動側の速度差VWDを算出して、これに基づいて制御を行ってもよい。
[第4実施形態]
本実施形態に係る制御方法では、算出工程において、予め設定された圧延材の搬送速度と、検出工程において検出された板速度とに基づいて、速度検出位置における圧延材の板厚を算出する。
すなわち、本実施形態に係る制御方法は、圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、制御の対象となる一対のワークロールの入側の複数の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、予め設定された圧延材の搬送速度と検出された板速度とに基づいて、速度検出位置における圧延材の板厚を算出する算出工程と、算出された板厚に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程とを含み、速度検出位置が、一対のワークロールの作業側と駆動側の2カ所に設けられ、かつ一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある。
制御の開始時刻は、第3実施形態と同様に、制御の対象となるワークロールの直前のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後とすることができる。あるいは、制御の対象となるワークロールの直前のワークロールのさらに前のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後としてもよい。
次に、制御の開始からの各ステップを、図6を用いて説明する。
先ず、圧延材位置の検知工程(S200)を行い、圧延材の尾端がどの位置にあるかを検知する。本実施形態の例では、圧延材の尾端が制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のワークロール間を通過したことをトリガーとして(S201)、その時刻から板速度の検出工程(S202)を開始する。
板速度の検出工程(S202)では、制御の対象となる一対のワークロールの入側における作業側及び駆動側の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する。
次いで、板厚の算出工程(S204)では、予め設定された圧延材の搬送速度と検出された板速度とに基づいて、速度検出位置における圧延材の板厚を算出する。
ここで、VWS及びVDSを、それぞれ作業側の板速度及び駆動側の板速度、予め設定された圧延材の搬送速度をVとして、HWS及びHDSを、それぞれ作業の側検出位置における板厚及び駆動側の側検出位置における仮想板厚、Hを圧延材の中央位置の板厚とすると、次の式(3)が成り立つ。Hは、制御の対象となる圧延装置の入側の板厚であり、たとえば、直前の圧延装置におけるゲージ板厚を採用することができる。
WS・HWS=α・V・H・・・(3)
ここで、片側一点の板速度を計測して仮想板厚とすることから、材料の板幅によっては、その関係性を調整する必要がある。αは、その調整のために導入した調整係数である。
上記の式(3)より、次の式(4)が導き出せる。
WS=α・V・H/VWS・・・(4)
次いで、第3実施形態と同様に、この仮想板厚HWSに基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程(S206〜S210)へ移行する。
調整工程では、特定の制御周期で、HWS(i−1)、HWS(i)、HWS(i+1)...を算出して、制御周期ごとの差分ΔHWS(i)を計算する(S206)。
次いで、制御周期ごとの差分ΔHWS(i)に基づいて、下記の式(5)より、ギャップ調整代ΔS(i)を算出する(S208)。ここで、βはミル剛性や材料組成係数を考慮した調整係数である。
ΔS(i)=βΔHWS(i)・・・(5)
次いで、ギャップ調整代ΔS(i)に基づいてワークロール位置の調整を行う(S210)。
上記の例では、作業側の仮想板厚HWSを算出する例を示したが、これと同時に、駆動側の仮想板厚HDSを算出して、これに基づいて上記の制御を行う。
上記のS202〜S210の工程は、制御の対象となるワークロール間を圧延材が通過するまで繰り返し行ってもよい(S211)。たとえば、S202〜S210の工程を、特定の制御周期ごとに行ってもよく、特定の回数繰り返してもよい。
[第5実施形態]
本実施形態に係る制御方法では、基本的には第4実施形態と同様の構成を有するが、速度検出位置が、一対のワークロールの作業側と駆動側、並びに圧延材の中央位置の3カ所に設けられ、これら3カ所の検出位置における板速度に基づいて、ギャップ調整を行う。
制御の開始時刻は、第4実施形態と同様に、制御の対象となるワークロールの直前のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後とすることができる。あるいは、制御の対象となるワークロールの直前のワークロールのさらに前のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後としてもよい。
次に、制御の開始からの各ステップを、図7を用いて説明する。
先ず、圧延材位置の検知工程(S300)を行い、圧延材の尾端がどの位置にあるかを検知する。本実施形態の例では、圧延材の尾端が制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のワークロール間を通過したことをトリガーとして(S301)、その時刻から板速度の検出工程(S302)を開始する。
板速度の検出工程(S302)では、制御の対象となる一対のワークロールの入側における作業側及び駆動側の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する。
次いで、板厚の算出工程(S304)では、3カ所の検出位置で検出された板速度とに基づいて、速度検出位置における圧延材の板厚を算出する。
ここで、VWS及びVDSを、それぞれ作業側の板速度及び駆動側の板速度、圧延材の中央位置で検出された板速度をVとして、HWS及びHDSを、それぞれ作業側の側検出位置における板厚及び駆動側の側検出位置における仮想板厚、Hを圧延材の中央位置の板厚とすると、次の式(6)が成り立つ。Hは、制御の対象となる圧延装置の入側の板厚であり、たとえば、直前の圧延装置におけるゲージ板厚を採用することができる。
WS・HWS=α・V・H・・・(6)
ここで、片側一点の板速度を計測して仮想板厚とすることから、材料の板幅によっては、その関係性を調整する必要がある。αは、その調整のために導入した調整係数である。
上記の式(6)より、次の式(7)が導き出せる。
WS=α・V・H/VWS・・・(7)
次いで、第4実施形態と同様に、この仮想板厚HWSに基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程(S306〜S310)へ移行する。
調整工程では、特定の制御周期で、HWS(i−1)、HWS(i)、HWS(i+1)...を算出して、制御周期ごとの差分ΔHWS(i)を計算する(S306)。
次いで、制御周期ごとの差分ΔHWS(i)に基づいて、下記の式(8)より、ギャップ調整代ΔS(i)を算出する(S308)。ここで、βはミル剛性や材料塑性係数を考慮した調整係数である。
ΔS(i)=βΔHWS(i)・・・(8)
次いで、ギャップ調整代ΔS(i)に基づいてワークロール位置の調整を行う(S310)。
上記の例では、作業側の仮想板厚HWSを算出する例を示したが、これと同時に、駆動側の仮想板厚HDSを算出して、これに基づいて上記の制御を行う。
上記のS302〜S310の工程は、制御の対象となるワークロール間を圧延材が通過するまで繰り返し行ってもよい(S311)。たとえば、S302〜S310の工程を、特定の制御周期ごとに行ってもよく、特定の回数繰り返してもよい。
[第6実施形態]
本実施形態に係る制御方法では、基本的には第4実施形態と同様の構成を有するが、算出工程において、予め設定された圧延材の搬送速度と、検出工程において検出された板速度とに基づいて作業側及び駆動側の代表速度を算出し、作業側及び駆動側の圧延材の仮想板厚を算出する。
すなわち、本実施形態に係る制御方法は、圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、制御の対象となる前記一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側の2カ所の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、予め設定された圧延材の搬送速度と検出された板速度とに基づいて、ワークロールの作業側における代表速度及びワークロールの駆動側における代表速度を算出する速度算出工程と、各代表速度に基づいて、ワークロールの作業側及びワークロールの駆動側のそれぞれにおける圧延材の任意の位置の仮想板厚を算出する算出工程と、算出された仮想板厚に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程とを含み、速度検出位置が、一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある。
制御の開始時刻は、第4実施形態と同様に、制御の対象となるワークロールの直前のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後とすることができる。あるいは、制御の対象となるワークロールの直前のワークロールのさらに前のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後としてもよい。
次に、制御の開始からの各ステップを、図8を用いて説明する。
先ず、圧延材位置の検知工程(S400)を行い、圧延材の尾端がどの位置にあるかを検知する。本実施形態の例では、圧延材の尾端が制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のワークロール間を通過したことをトリガーとして(S401)、その時刻から板速度の検出工程(S402)を開始する。
板速度の検出工程(S402)では、制御の対象となる一対のワークロールの入側における作業側及び駆動側の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する。
ここで、VWS及びVDSを、それぞれ作業側の板速度及び駆動側の板速度、予め設定された圧延材の搬送速度をVとして、代表速度V’を下記の式(9)により算出する(S404)。以下の例では、作業側の代表速度V’WSを算出する例を示す。
V’WS=aVWS+bV・・・(9)
ここで、式(9)における係数a及びbは、代表速度を算出する際に、各速度VWS、VDS及びVに対して重みづけを行うための係数である。係数a及びbは、圧延材の幅などによって決定される。
次いで、仮想板厚の算出工程(S406)では、式(9)により得られた代表速度V’WSに基づいて、作業側の圧延材の仮想板厚を算出する。
H’WS及びH’DSを、それぞれ作業側及び駆動側の仮想板厚(仮想板厚は、作業側又は駆動側の任意の位置における板厚とする)、Hを圧延材の中央位置の板厚とすると、次の式(10)が成り立つ。Hは、制御の対象となる圧延装置の入側の板厚であり、たとえば、直前の圧延装置におけるゲージ板厚を採用することができる。
V’WS・H’WS=α・V・H・・・(10)
そして、式(9)と式(10)とにより、以下の式(11)が得られる。
H’WS=α・V・H/(aVWS+bV)・・・(11)
次いで、第4実施形態と同様に、この仮想板厚H’WSに基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程(S408〜S412)へ移行する。
調整工程では、特定の制御周期で、H’WS(i−1)、H’WS(i)、H’WS(i+1)...を算出して、制御周期ごとの差分ΔH’WS(i)を計算する(S408)。
次いで、制御周期ごとの差分ΔH’WS(i)に基づいて、下記の式(12)より、ギャップ調整代ΔS(i)を算出する(S410)。ここで、βはミル剛性や材料塑性係数を考慮した調整係数である。
ΔS(i)=βΔH’WS(i)・・・(12)
次いで、ギャップ調整代ΔS(i)に基づいてワークロール位置の調整を行う(S412)。
上記の例では、作業側の任意の位置における仮想板厚H’WSを算出する例を示したが、これと同時に、駆動側の任意の位置における仮想板厚H’DSを算出して、これに基づいて上記の制御を行う。
上記のS402〜S412の工程は、制御の対象となるワークロール間を圧延材が通過するまで繰り返し行ってもよい(S413)。たとえば、S402〜S412の工程を、特定の制御周期ごとに行ってもよく、特定の回数繰り返してもよい。
本実施形態の制御方法では、板速度の検出位置における板速度ではなく、検出された板速度及び搬送速度とに基づく代表値を利用してギャップ調整を行っているため、圧延材の幅が大きくなったとしても、正確な制御を行うことができる。
[第7実施形態]
本実施形態に係る制御方法では、基本的には第6実施形態と同様の構成を有するが、算出工程において、検出工程において検出された3カ所の板速度に基づいてワークロールの作業側及び駆動側の代表速度を算出し、作業側及び駆動側の圧延材の仮想板厚を算出する。
すなわち、本実施形態に係る制御方法は、圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、制御の対象となる一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側、並びに圧延材の中央位置の3カ所の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する検出工程と、これらの板速度に基づいて、ワークロールの作業側における代表速度及びワークロールの駆動側における代表速度を算出する速度算出工程と、各代表速度に基づいて、ワークロールの作業側及びワークロールの駆動側のそれぞれにおける圧延材の任意の位置の仮想板厚を算出する算出工程と、算出された仮想板厚に基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程とを含み、速度検出位置が、前記一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある。
制御の開始時刻は、第4実施形態と同様に、制御の対象となるワークロールの直前のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後とすることができる。あるいは、制御の対象となるワークロールの直前のワークロールのさらに前のワークロール間を圧延材が抜ける瞬間、あるいはその前後としてもよい。
次に、制御の開始からの各ステップを、図9を用いて説明する。
先ず、圧延材位置の検知工程(S500)を行い、圧延材の尾端がどの位置にあるかを検知する。本実施形態の例では、圧延材の尾端が制御の対象となる圧延装置の直前の圧延装置のワークロール間を通過したことをトリガーとして(S501)、その時刻から板速度の検出工程(S502)を開始する。
板速度の検出工程(S502)では、制御の対象となる一対のワークロールの入側における作業側及び駆動側の速度検出位置において、圧延材の板速度を検出する。
ここで、VWS及びVDSを、それぞれ作業側の板速度及び駆動側の板速度、圧延材の中央位置で検出された板速度をVとして、代表速度V’を下記の式(13)により算出する(S504)。以下の例では、作業側の代表速度V’WSを算出する例を示す。
V’WS=aVWS+bV・・・(13)
ここで、式(13)における係数a及びbは、代表速度を算出する際に、各速度VWS、VDS及びVに対して重みづけを行うための係数である。係数a及びbは、圧延材の幅などによって決定される。
次いで、板厚の算出工程(S506)では、式(13)により得られた代表速度V’WSに基づいて、作業側の圧延材の仮想板厚を算出する。
H’WS及びH’DSを、それぞれ作業側及び駆動側の仮想板厚(仮想板厚は、作業側又は駆動側の任意の位置における板厚とする)、Hを圧延材の中央位置の板厚とすると、次の式(14)が成り立つ。Hは、制御の対象となる圧延装置の入側の板厚であり、たとえば、直前の圧延装置におけるゲージ板厚を採用することができる。
V’WS・H’WS=α・V・H・・・(14)
そして、式(13)と式(14)とにより、以下の式(15)が得られる。
H’WS=α・V・H/(aVWS+bV)・・・(15)
次いで、他の実施形態と同様に、この仮想板厚H’WSに基づいて、一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程(S508〜S512)へ移行する。
調整工程では、特定の制御周期で、H’WS(i−1)、H’WS(i)、H’WS(i+1)...を算出して、制御周期ごとの差分ΔH’WS(i)を計算する(S508)。
次いで、制御周期ごとの差分ΔH’WS(i)に基づいて、下記の式(16)より、ギャップ調整代ΔS(i)を算出する(S510)。ここで、βはミル剛性や材料塑性係数を考慮した調整係数である。
ΔS(i)=βΔH’WS(i)・・・(16)
次いで、ギャップ調整代ΔS(i)に基づいてワークロール位置の調整を行う(S512)。
上記の例では、作業側の任意の位置における仮想板厚H’WSを算出する例を示したが、これと同時に、駆動側の任意の位置における仮想板厚H’DSを算出して、これに基づいて上記の制御を行う。
上記のS502〜S512の工程は、制御の対象となるワークロール間を圧延材が通過するまで繰り返し行ってもよい(S513)。たとえば、S502〜S512の工程を、特定の制御周期ごとに行ってもよく、特定の回数繰り返してもよい。
本実施形態の制御方法では、板速度の検出位置における板速度ではなく、検出された板速度及び搬送速度とに基づく代表値を利用してギャップ調整を行っているため、圧延材の幅が大きくなったとしても、正確な制御を行うことができる。
第3実施形態から第7実施形態のいずれかに記載の制御方法では、ロールギャップのギャップ調整代ΔS(i)を算出して、このギャップ調整代ΔS(i)に基づいてワークロールの左右のロールギャップの調整を行う。たとえば、作業側のギャップ調整代ΔS(i)0.1mmと算出された場合、作業側のワークロールを0.1mm上昇させる。
上記の第3実施形態から第7実施形態に係る制御方法では、制御の対象となる一対のワークロールの入側において、ワークロールの近傍かつ複数の速度検出位置で圧延材の板速度を検出するため、正確に、かつ高い再現性で、圧延装置のロールバイトで生じている圧延材の幅方向における左右の伸び率差の影響を把握できるようになり、圧延材の尾端の絞り現象を抑制するためのロールギャップ調整が可能となる。
上記の第3実施形態から第7実施形態に係る制御方法において、作業側又は駆動側における板速度の検出位置は、圧延材Wの端部から、100mm〜200mmの範囲であってもよい。
従来、尾端の回転やタクレこみ、よじれ(ねじれ)などを起こし、サイドガイドに当たり火花を出したり、2重、3重、或いはしわになって折れ込んだり、破れたりする尾端絞りとなり、品質トラブル・設備破損トラブルとなる頻度が高くなることが問題であった。しかし、本発明に係る圧延装置又は制御方法によれば、これらのトラブルを効率的に回避することができる。そのため、本発明に係る圧延装置及び制御方法は、産業上極めて有用である。
1、10、20 圧延装置
11 ワークロール
11a 上側ワークロール
11b 下側ワークロール
12、12C、12WS、12DS 速度検出器
13サイドガイド
13WS 作業側サイドガイド
13DS 駆動側サイドガイド
14 補強ロール
30 圧延設備
W 圧延材

Claims (12)

  1. 圧延材を圧延するための一対のワークロールと、
    前記一対のワークロールの入側に設けられた複数の速度検出器と、
    を備え、
    前記速度検出器が、前記一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲に設けられている
    ことを特徴とする圧延装置。
  2. 前記ワークロールの入側に位置し、前記ワークロールの作業側及び駆動側から前記圧延材をガイドするための一対のサイドガイドをさらに備え、
    前記速度検出器が、前記一対のサイドガイドの各サイドガイドに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧延装置。
  3. 前記各サイドガイドは前記ワークロールの幅方向に移動可能であり、前記各サイドガイドに設けられた前記速度検出器の位置が前記サイドガイドの移動に追従する
    ことを特徴とする請求項2に記載の圧延装置。
  4. 前記圧延材の幅方向の中央位置の板速度を検出するための速度検出器がさらに設けられている
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の圧延装置。
  5. 速度設定手段をさらに備え、
    前記速度設定手段により、前記圧延材の搬送速度が予め設定される
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の圧延装置。
  6. 圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、
    制御の対象となる前記一対のワークロールの入側の複数の速度検出位置において、前記圧延材の板速度を検出する検出工程と、
    前記板速度に基づいて、前記速度検出位置における前記圧延材の板厚を算出する算出工程と、
    前記板厚に基づいて、前記一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、
    を含み、
    前記速度検出位置が、前記一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある
    ことを特徴とする制御方法。
  7. 前記速度検出位置が、前記一対のワークロールの作業側と駆動側の2カ所に設けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
  8. 前記速度検出位置が、前記一対のワークロールの作業側と駆動側、並びに前記圧延材の中央位置の3カ所に設けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載の制御方法。
  9. 前記算出工程において、予め設定された前記圧延材の搬送速度と、前記検出工程において検出された前記板速度とに基づいて、前記速度検出位置における前記圧延材の板厚を算出する
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の制御方法。
  10. 圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、
    制御の対象となる前記一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側の2カ所の速度検出位置において、前記圧延材の板速度を検出する検出工程と、
    前記板速度に基づいて、ワークロールの作業側と駆動側の速度差を算出する算出工程と、
    前記速度差に基づいて、前記一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、
    を含み、
    前記速度検出位置が、前記一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある
    ことを特徴とする制御方法。
  11. 圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、
    制御の対象となる前記一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側の2カ所の速度検出位置において、前記圧延材の板速度を検出する検出工程と、
    予め設定された前記圧延材の搬送速度と前記板速度とに基づいて、前記ワークロールの作業側及び駆動側における代表速度を算出する速度算出工程と、
    前記代表速度に基づいて、前記ワークロールの作業側及び駆動側における前記圧延材の任意の位置の仮想板厚を算出する算出工程と、
    前記仮想板厚に基づいて、前記一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、
    を含み、
    前記速度検出位置が、前記一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある
    ことを特徴とする制御方法。
  12. 圧延装置において、圧延材を圧延するための一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを制御するための制御方法であって、
    制御の対象となる前記一対のワークロールの入側かつ、ワークロールの作業側と駆動側、並びに前記圧延材の中央位置の3カ所の速度検出位置において、前記圧延材の板速度を検出する検出工程と、
    前記板速度に基づいて、前記ワークロールの作業側及び駆動側における代表速度を算出する速度算出工程と、
    前記代表速度に基づいて、前記ワークロールの作業側及び駆動側における前記圧延材の任意の位置の仮想板厚を算出する算出工程と、
    前記仮想板厚に基づいて、前記一対のワークロールのワークロール間のロールギャップを調整する調整工程と、
    を含み、
    前記速度検出位置が、前記一対のワークロールの中心から1.5m以内の範囲にある
    ことを特徴とする制御方法。
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