JP2002096109A - 圧延材の蛇行抑制方法 - Google Patents

圧延材の蛇行抑制方法

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JP2002096109A JP2000280419A JP2000280419A JP2002096109A JP 2002096109 A JP2002096109 A JP 2002096109A JP 2000280419 A JP2000280419 A JP 2000280419A JP 2000280419 A JP2000280419 A JP 2000280419A JP 2002096109 A JP2002096109 A JP 2002096109A
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満 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱間圧延機の尾端通板において蛇行抑制効果
を得ながら歩留まり低下防止する方法を提供する。 【解決手段】 複数の圧延スタンドを有する圧延機で被
圧延材の尾端部が仕上圧延機を通過する際に、圧延最終
スタンド出側板厚を所定の厚みだけ変化させて尾端の蛇
行を防止する方法において、あらかじめ与えられた最終
スタンド出側板厚の変更量Δhn と、最終スタンド以外
のi番目の圧延スタンド入側の板速度Viと、圧延機最
終スタンド出側の目標板厚hi と、最終スタンド以外の
i番目の圧延スタンドの板厚hiに基づいて、圧延最終
スタンド以外の板厚変更量Δhi を求め、該Δhi と前
記Δhn になるように各圧延スタンドのロール間隔をロ
ール間隔調整装置により修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の圧延スタンド
を有する圧延機の通板における、板の蛇行による尾端の
絞り事故を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より熱間のスラブを複数の圧延スタ
ンドにより圧延して目標板厚の鋼板を得ることが行われ
ている。この圧延は一般的に例えば7台の圧延スタンド
を有するタンデム熱間仕上圧延機で行われており、これ
を図1を参照して説明する。
【0003】図1において、圧延設定計算装置8は、被
圧延材Sが仕上圧延機の第1圧延スタンドに噛込む前
に、該被圧延材Sの寸法、温度、材質等の製品板厚等に
基づいて予め設定した計算モデルを用いて仕上げ圧延機
の第1〜第7の各圧延スタンドの初期圧延荷重等を計算
し、この計算した各圧延スタンドの初期圧延荷重等から
各圧延スタンドの初期ロール間隔等を決定する。次い
で、第1〜第7の各圧延スタンドに設けたロール間隔調
整装置3により上述のように決定した初期ロール間隔に
なるよう各圧延スタンドのロール間隔を決定する。
【0004】その後、被圧延材は圧延が開始された第1
スタンドから第7スタンドへ順次噛込む。そして、各圧
延スタンドに設置された圧延圧力検出装置4は各々の圧
延スタンドの圧延荷重Piを測定する。更に、この測定
した圧延荷重Piを基に各圧延スタンドに設置された板
厚調整装置5により被圧延材Sに対しゲージメータ方式
による板厚制御が開始される。また、被圧延材Sが圧延
第7スタンドに設けた製品板厚検出装置7に到達すると
フィードバック方式による板厚制御装置6による板厚制
御が開始され、この両制御により製品板厚を所定の目標
板厚に保持すべくロール間隔自動調整装置3が制御され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の熱間仕上圧延機
により圧延を実施する場合、圧延材の絞り事故と呼ばれ
ているトラブルが発生する問題があった。絞り事故の例
を図2に基づいて説明すると、圧延材Sの最尾端が圧延
スタンドのワークロール1を通過する際に蛇行状態とな
り、圧延スタンドのサイドガイド11接触し圧延材の最
尾端5が折れ重なる事故(絞り事故と呼ぶ)が起こり、
圧延材Sの尾端に疵が発生し品質不良が発生する。更
に、この絞り部分を圧延する結果ワークロール1の表面
に疵が生じ、以降の圧延材にこの疵が転写して品質不良
が発生する。
【0006】一般に、板の蛇行量は板厚の左右非対称性
(ウェッジ)、及びその非対称性が蛇行に及ぼす影響
(平行剛性)により下式(3)で表すことができる。
(3)式より平行剛性Eは圧延荷重Pを下げるほど小さ
くなることが分かる。また、板ウェッジも圧延機剛性の
左右の伸び差により変化するものであり圧延荷重を下げ
る程小さくなる。 E=(B+2b2 /(a2 ・K)・P) (3) E:平行剛性 B:蛇行量が板ウェッジに及ぼす影響係数 b:板幅 a:ワークロール幅 K:圧延機のバネ定数 P:圧延荷重 (3)式より板の蛇行を抑制するには圧延荷重を減少す
る事が効果的であることから、その手段としてロール間
隔を上昇させる手段が採られている。
【0007】しかし、上記の方法をタンデム圧延機で実
施するためには、その上流で操作した結果により当該ス
タンドの入り側板厚が増し、結果として当該スタンドの
圧延荷重が増加することを考慮しなければならない。そ
のためにスタンド間でロール間隔の上昇量を適切に設定
する必要がある。
【0008】上記ロール間隔上昇量を決定するに当たり
圧延材の速度及び、各スタンド出側板厚の分布を正確に
把握することが必要であるが、圧延材の速度は生産性及
び操業条件により一定ではなく、各圧延機出側の板厚は
圧延材の温度分布及び圧延速度により変化するため、操
作のタイミング及び量の最適値は一律には求められず、
十分な蛇行抑制効果が得られない。ロール間隔上昇のタ
イミング及び量のいずれかでも不適切な場合は、上流側
の圧延スタンドの出側の板厚が厚くなり、圧延荷重が増
加する影響を当該スタンドのロール間隔を上昇すること
で相殺できず、却って当該スタンドでの圧延荷重を増加
させる恐れがある。
【0009】従って、荷重低減効果を確実に得るために
は、本来の目的である所定の板厚を得る制御を中断せざ
るを得ず、その結果として、製品板厚不良部が発生す
る。また、圧延スタンド出側板厚を変化させる場合に
は、その入側の材料速度が変化するために、隣り合う圧
延スタンド間の板張力が変化し板の蛇行量を助長する結
果となる。
【0010】本発明は、熱間圧延機の尾端通板におい
て、各圧延スタンドの圧延荷重を低減すると共に、圧延
スタンド間の板張力の変化を低減することにより蛇行を
抑制し、さらに歩留低下を抑制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するために最尾端部での板厚を蛇行抑制に必要な所
定の厚みだけ変化させる板の最尾端通板方法を提供す
る。その手段1は、複数の圧延スタンドを有する圧延機
で被圧延材の最尾端部が仕上圧延機を通過する際に、圧
延最終スタンド出側板厚を所定の厚みだけ変化させて尾
端の蛇行を防止する方法において、圧延機最終スタンド
出側の目標板厚hnと、予め与えられた最終スタンド出
側板厚の変更量Δhnと、最終スタンド以外のi番目の
圧延スタンド入側の板速度Viと、最終スタンド以外の
i番目の圧延スタンド出側の板厚hiに基づいて、圧延
最終スタンド以外の板厚変更量Δhiを下記(1)式ま
たは(2)式により求め、該Δhiと前記Δhnになる
ように各圧延スタンドのロール間隔をロール間隔調整装
置により修正することを特徴とする圧延材の蛇行抑制方
法である。 Δhi =Δhn ・Vn /Vi ・hi /hn +Δhi ―1 (1) 但し、i=1のときは Δh1 =Δhn ・Vn /V1 ・h1 /hn (2) ここで、 i:圧延スタンドの番号 (i=1〜n−1) n:圧延機のスタンド数
【0012】手段2は、前記各圧延スタンドのロール間
隔修正を最終スタンド出側における被圧延材の尾端から
5m以上10m以下相当の位置から実施することを特徴
とする請求項1記載の圧延材の蛇行抑制方法である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を詳細に説明
する。圧延中の被圧延材の圧延スタンド入側及び出側の
板厚及び板速度には式(4)のようなマスフロー一定則
がある。 H・V=h・v (4) ここで、H:入側板厚 V:入側板速度 h:出側板厚 v:出側板速度 入側板厚H及び出側板速度vが一定の状態で出側板厚を
hからh+Δhに変更したときは、同様にマスフロー一
定則より下式(5)の関係が有る。 H・V’=(h+Δh)・v (5) ここでΔh:出側板厚変更量 V’:板厚変更後の入側板速度 従って、この時の入り側板速度は式(4)、式(5)よ
り下式(6)で与えられる。 V’=(1+Δh/h)・V (6) タンデム圧延を実施している場合は、この速度変化が当
該スタンドと、その上流スタンド間にある材料の張力変
化になる。この張力変動量は一般的に下記式(7)のよ
うに表される。 Δσ=E/L・∫(V’−V)dt (7) ここで、 Δσ:当該スタンドと上流スタンド間の被圧延材の張力
変動量 E :材料のヤング率 L :当該スタンドと上流スタンド間にある被圧延材の
長さ 従って、スタンド間の張力変動量は上式(6)と式
(7)より下式(8)で表される。 Δσ∝Δh/h・V (8) 式(8)は当該スタンドと上流スタンド間にある被圧延
材の張力変動は板厚の出側板厚の変化率Δh/h及び入
側板速度Vに比例することを意味している。いま、複数
のスタンドを有する圧延機の2つ以上のスタンドにて板
厚を変更する場合は、各々の板厚を変更するスタンドの
上流でスタンド間の被圧延材の張力は変化するが、この
変動量を特定のスタンドに偏在させることなく、全ての
スタンドの張力変動Δσi が等しくなるように板厚変更
量を決定すれば蛇行制御には良い。即ち、式(8)より
最終スタンドを除くi番目の圧延スタンドと最終スタン
ドにおいて、 Δhi /hi =Δhn /hn ・Vn /Vi (9) の関係が保たれれば良い。式(9)の関係より圧延機各
スタンドの出側の板厚を変更する訳であるが、タンデム
圧延機で本発明による方法を実施するためには、たとえ
ばi番目のスタンドの場合、その上流側のi−1番目の
スタンドで板厚変更した分(Δhi-1 分)だけ、当該ス
タンドの入側の板厚も、Δhi ―1分だけ増加している
ため、当該スタンド出側板厚もその分を加味する必要が
ある。即ち、前記(9)式の右辺にΔhi ―1に加え
て、結局前記(1)式のように変形できる。
【0014】一方、この時の圧延荷重について考える。
ここでは同一の圧延材料の入出側板厚のみを変更するこ
とを考えているので、当該i番目スタンドの入側及び出
側の板厚がそれぞれhi ―1からhi ―1+Δhi ―1、
i からhi +Δhi と変化したとすれば、圧延荷重の
変化ΔPi は板厚変化前の圧下率ri =(1−hi /h
i ―1)と、板厚変化後の圧下率ri ’={1−(hi
+Δhi )/(hi ―1+Δhi ―1)}を用いて、その
圧下率変化Δri より、下式(10)で表される。 ΔPi∝Δri =ri ’−r i ={1−(hi +Δhi )/(hi ―1+Δhi ―1)} −(1−hi /hi ―1) (10) i:圧延スタンドの番号 (i=1〜n) n:圧延機のスタンド数 いま、前記式(9)に示す板厚変更を実施した場合、即
ち、i番目のスタンドの入側板厚をhi ―1からhi ―1
+Δhi ―1、また出側板厚をhi からhi +Δhi
変化したとすれば、式(10)のΔri は、 Δri ={1−(hi +Δhi )/(hi ―1+Δhi ―1)} −(1−hi /hi ―1) =hi /hi ―1・{1−(1+Δhi /hi ) /(1+Δhi ―1/hi ―1)} <0 (11) であるから、前記(10)式より、iスタンド圧延荷重
変化ΔPiは必ず減少する。
【0015】即ち、予め与えられた最終スタンド出側板
厚の変更量Δhn と、最終スタンド以外のi番目の圧延
スタンド入側の板速度Vi と、最終スタンド以外のi番
目の圧延スタンド出側の板厚hi に基づいて、前記
(1)式または(2)式を用いて圧延最終スタンド以外
の板厚変更量Δhi を求め、この求めた変更量Δhi
Δhn を基に各圧延スタンドのロール間隔をロール間隔
調整装置により修正することにより、本発明による熱間
圧延を実施することができる。
【0016】次に、本発明の実施の方法の一例を図面を
参照しつつ説明する。図1は7台の圧延スタンドを有す
る熱間仕上圧延機で実施する場合のシステム構成図であ
る。
【0017】図1において、1は熱間仕上げ圧延機の各
スタンドのワークロール、2は同バックアップロール、
3はロール間隔自動調整装置、5は圧延荷重検出器4で
測定した圧延荷重を元にゲージメータ方式による板厚制
御を行うゲージメータ板厚制御装置、6は仕上圧延機の
最終スタンド(図1では第7圧延スタンド)の出側に設
けた製品板厚検出器7により測定した製品板厚を基にフ
ィードバック方式による板厚制御を行うフィードバック
板厚調整装置、10は板速度検出装置、8は演算装置9
は圧延機設定計算装置、Sは被圧延材である。
【0018】圧延機設定計算装置9は、被圧延材Sが仕
上圧延機の第1スタンドに噛込む前に該圧延材Sの寸
法、温度、材質、及び製品板厚に基づいて、予め設定し
た計算モデルを用いて仕上圧延機の各圧延スタンドの初
期圧延荷重を計算し、この計算した初期圧延荷重から各
圧延スタンドの初期ロール間隔を決定する。このように
して決定された初期ロール間隔を演算装置8を介して第
1〜第7の圧延スタンドに設けたロール間隔自動調整装
置3に与える。また、(1)式の演算に必要な最終スタ
ンド板厚変更量Δhn 、最終スタンドを除くi番目のス
タンド出側板厚h i を圧延機設定計算装置9に予め設定
したモデル式などから演算し、演算装置8に与える。第
1〜第7圧延スタンドのロール間隔自調整装置3は、被
圧延材Sが第1圧延スタンドに噛込む前に演算装置8を
介して入力した圧延機設定計算装置9で決定した各圧延
スタンドの初期ロール間隔値を基に第1〜第7圧延スタ
ンドのロール間隔を調整する。また、被圧延材Sが各圧
延スタンドに噛込んだ後は、各圧延スタンド別にゲージ
メータ板厚制御装置5、フィードバック板厚制御装置6
及び演算装置により与えられたロール間隔修正量により
ロール間隔の修正を行う。ゲージメータ板厚制御装置5
は、被圧延材Sが仕上圧延機の各圧延スタンドに噛込み
後ゲージメータ方式の板厚制御を各々実施する。このゲ
ージメータ板厚方式による板厚制御は各圧延スタンドに
設置した圧延荷重検出装置14により測定された圧延荷
重、及び各圧延スタンドの圧延機弾性定数により圧延機
の弾性変形を算出して、弾性変形による板厚変化を算出
し、これを補償する様にロール間各修正量ΔSg を計算
する。更に、この計算したロール間隔修正量ΔSg を第
1〜第7圧延スタンドのロール間隔自動調整装置3に与
える。
【0019】フィードバック板厚調整装置6は、被圧延
材Sが製品板厚検出装置17に到達後、板厚制御を実施
する。このフィードバック方式による板厚制御は目標製
品板厚と製品板厚検出装置7による検出板厚の差を補償
するようにロール間隔修正量ΔSf を計算し、このロー
ル間隔修正量ΔSf を第1〜第7圧延スタンドの各ロー
ル間隔自動調整装置3に与える。
【0020】演算装置8は、被圧延材Sが仕上圧延機に
噛込む前に圧延機設定計算装置9により与えられた最終
スタンド板厚変更量Δhn を記憶する。更に、被圧延材
Sが仕上圧延機列の第1〜第7スタンドに噛込み後圧延
が進行し、尾端部が第1スタンドから抜けることを検出
(第1スタンドに設置された圧延荷重検出装置4により
測定した圧延荷重の変化等により検出)すると板速度検
出装置10により最終スタンドを除く各スタンド入側板
速度Vi を検出する。そして、該各スタンド入側板速度
i と同時にゲージメータ板厚制御装置5により算出し
た最終スタンドを除く各スタンド出側板厚と予め与えら
れた最終スタンド板厚変更量Δhn に基づいて式(1)
により圧延最終スタンド以外における板厚変更量Δhi
を求め、この求めた修正量Δhi と前記の最終スタンド
出側板厚の変更量Δhn を基に各圧延スタンドの初期ロ
ール間隔修正量ΔSi を演算する。この演算したロール
間隔修正量ΔSi を第1〜第7スタンドのロール間隔自
動調整装置3に与える。
【0021】これにより、ロール間隔自動調整装置3は
ゲージメータ板厚制御装置5で計算したロール間隔修正
量ΔSg、フィードバック板厚制御装置6で計算したロ
ール間隔修正量ΔSf 、演算装置8で計算したロール間
隔修正量ΔSi が同時に入力した場合はその各々を加算
し、この加算されたロール間隔修正量ΔSt によりロー
ル間隔を修正する。また、各々単独で入力された場合は
それぞれ単独でロール間隔を調整する。なお、ロール間
隔修正タイミングとしては、製品の歩留まりと勘案して
最終スタンド出側における被圧延材の最尾端から5m以
上10m以下相当の位置であることが望ましい。
【0022】
【実施例】本発明の実施例及び従来例は、いずれも図1
に示すような装置構成、即ち7つの圧延スタンドから構
成される圧延機を用いて実施した。実施例及び比較例共
に圧延機入り側の被圧延材の板厚が30mmものを用い
て、製品板厚が1.0mm〜1.6mmになるように圧
延を実施した。
【0023】なお、本発明の方法は式(1)により計算
した板厚変更量に基づいて実施した。また、ロール間隔
修正タイミングは製品の歩留まりと勘案して最終スタン
ド出側における被圧延材の尾端から7m相当の位置で実
施した。一方、従来例は被圧延材の尾端部において板厚
変更を実施しなかった。
【0024】表1に各スタンドにおける板厚の条件を示
す。表1中の(1)は製品板厚1.0mmとする被圧延
材において、最終スタンドの出側板厚を1.2mmに変
更する例である。(2)は製品板厚1.2mmとする被
圧延材において、最終スタンドの出側板厚を1.4mm
に変更する例である。(3)は製品板厚1.4mmとす
る被圧延材において、最終スタンドの出側板厚を1.5
mmに変更する例である。(4)は製品板厚1.6mm
とする被圧延材において、最終スタンドの出側板厚を
1.7mmに変更する例である。(1)〜(4)各例に
おいて、上段には被圧延材の尾端板厚変更前の各スタン
ド出側板厚、下段には被圧延材の尾端板厚変更後の各ス
タンド出側板厚を記している。即ち、本発明例では
(1)〜(4)例とも圧延材の尾端から7mで表の上段
から下段の板厚に変更したが、従来例では(1)〜
(4)例とも各スタンドの板厚は上段の板厚のまま尾端
まで圧延を行った。
【0025】このときの実施の結果を図3に示す。図3
(a)は従来の例における絞りトラブルの発生率を示
す、図3(b)は本発明例における絞りトラブルの発生
率を示す。この図から、本発明により絞りトラブル発生
率を大幅に低減できることが分かる。
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の方法によれば、熱間圧延機の尾
端通板において各圧延機の圧延荷重を低減するに際し
て、圧延機間の板張力の変化を軽減する事が可能である
為、蛇行抑制し、歩留低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態を表す制御ブロック図。
【図2】圧延材の絞り事故発生状況の説明図。
【図3】本発明を実施した場合の絞りトラブル発生率を
示す図。
【符号の説明】
1…ワークロール 2…バックアップロール 3…ロール間隔自動調整装置 4…圧延荷重検出装置 5…ゲージメータ板厚制御装置 6…フィードバック板厚制御装置 7…製品板厚検出器 8…演算装置 9…圧延機設定計算装置 10…板速度検出装置 11…サイドガイド S…被圧延材 S1…被圧延材最尾端絞り部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧延スタンドを有する仕上圧延機
    で被圧延材の尾端部が仕上圧延機を通過する際に、圧延
    最終スタンド出側における板厚を所定の厚みだけ変化さ
    せて尾端の蛇行を防止する方法において、圧延機最終ス
    タンド出側の目標板厚hn と、予め与えられた最終スタ
    ンド出側板厚の変更量Δhn と、最終スタンド以外のi
    番目の圧延スタンド入側の板速度Vi と、最終スタンド
    以外のi番目の圧延スタンド出側の板厚hi に基づい
    て、圧延最終スタンド以外の板厚変更量Δhi を下記
    (1)式または(2)式により求め、該Δhi と前記Δ
    nになるように各圧延スタンドのロール間隔をロール
    間隔調整装置により修正することを特徴とする圧延材の
    蛇行抑制方法。 Δhi =Δhn ・Vn /Vi ・hi /hn +Δhi-1 (1) 但し、i=1のときは、 Δh1 =Δhn ・Vn /V1 ・h1 /hn (2) ここで、 i:圧延スタンドの番号 (i=1〜n−1) n:圧延機のスタンド数
  2. 【請求項2】 前記各圧延スタンドのロール間隔修正を
    最終スタンド出側における圧延材の尾端から5m以上1
    0m以下相当の位置から実施することを特徴とする請求
    項1記載の圧延材の蛇行抑制方法。
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