JPH0839123A - 熱間圧延における絞り込み防止方法 - Google Patents
熱間圧延における絞り込み防止方法Info
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- JPH0839123A JPH0839123A JP6178533A JP17853394A JPH0839123A JP H0839123 A JPH0839123 A JP H0839123A JP 6178533 A JP6178533 A JP 6178533A JP 17853394 A JP17853394 A JP 17853394A JP H0839123 A JPH0839123 A JP H0839123A
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- JP
- Japan
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- meandering
- roll
- rolling
- rolled material
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱間圧延における絞り込み防止方法を提供す
る。 【構成】 圧延材の蛇行量を測定して、この蛇行量の大
きさに応じて上下ワークロールの平行度を調整すること
により、圧延材の後端部における蛇行を抑制することを
可能にする。
る。 【構成】 圧延材の蛇行量を測定して、この蛇行量の大
きさに応じて上下ワークロールの平行度を調整すること
により、圧延材の後端部における蛇行を抑制することを
可能にする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延における絞り
込み防止方法に関する。
込み防止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】熱間圧延材を熱間仕上タンデム圧延機で
ストリップに熱間圧延する際、たとえば板厚が２mm以下
で板幅が1500mm以上の薄物広幅のストリップの場合は、
その先端部あるいは後端部は圧延中に圧延機のワークサ
イドあるいはドライブサイドに偏りやすい。そして、入
側サイドガイドに圧延材が押し付けられるから、先端部
の場合は突っかかりによる半製品となり、また後端部で
は絞り込みのトラブルを発生するのが一般的である。
ストリップに熱間圧延する際、たとえば板厚が２mm以下
で板幅が1500mm以上の薄物広幅のストリップの場合は、
その先端部あるいは後端部は圧延中に圧延機のワークサ
イドあるいはドライブサイドに偏りやすい。そして、入
側サイドガイドに圧延材が押し付けられるから、先端部
の場合は突っかかりによる半製品となり、また後端部で
は絞り込みのトラブルを発生するのが一般的である。
【０００３】このようなトラブルが発生すると、ロール
を損傷してロール替えが必要になるから圧延機の稼働率
が低下する。そして、それに伴い燃料原単位の増加や生
産量の低減、あるいは絞りによるロール原単位の増加等
を招くとともに、品質の低下をもたらすなど多くの損失
につながるので、未然に防ぐことが望まれる。圧延材の
先端部あるいは後端部におけるこのようなトラブルは、
次スタンドあるいは前スタンドに圧延材が拘束されてい
ない無張力時において、主に圧延材の中心が圧延機の中
心からずれた場合（以下、蛇行という）に生じる。すな
わち、圧延材が蛇行すると、上下ワークロールの平行度
がずれ、左右の圧下率の差に起因して圧延材の左右での
伸び率に差が生じる。このような現象が一たん発生する
と、連続圧延する過程で先後端でのキャンバがさらに増
長し、上記したトラブルにつながり易くなる。
を損傷してロール替えが必要になるから圧延機の稼働率
が低下する。そして、それに伴い燃料原単位の増加や生
産量の低減、あるいは絞りによるロール原単位の増加等
を招くとともに、品質の低下をもたらすなど多くの損失
につながるので、未然に防ぐことが望まれる。圧延材の
先端部あるいは後端部におけるこのようなトラブルは、
次スタンドあるいは前スタンドに圧延材が拘束されてい
ない無張力時において、主に圧延材の中心が圧延機の中
心からずれた場合（以下、蛇行という）に生じる。すな
わち、圧延材が蛇行すると、上下ワークロールの平行度
がずれ、左右の圧下率の差に起因して圧延材の左右での
伸び率に差が生じる。このような現象が一たん発生する
と、連続圧延する過程で先後端でのキャンバがさらに増
長し、上記したトラブルにつながり易くなる。
【０００４】このような蛇行を防止する方法として、た
とえば特公昭58− 51771号公報に記載された左右の圧延
荷重測定値の差によりロール平行度を修正して圧延材の
蛇行を制御する方法や、特公昭59−5366号公報に記載さ
れた圧延機入側のサイドガイドにかかる圧力を検出して
圧延機の圧下量を調整する方法がある。
とえば特公昭58− 51771号公報に記載された左右の圧延
荷重測定値の差によりロール平行度を修正して圧延材の
蛇行を制御する方法や、特公昭59−5366号公報に記載さ
れた圧延機入側のサイドガイドにかかる圧力を検出して
圧延機の圧下量を調整する方法がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た前者の特公昭58− 51771号の場合は、実際の圧延機に
おいて左右の圧延荷重差はオフセンタ量がある値（たと
えば20mm程度) 以上生じないと検出が困難であること、
またロール平行度修正量の予測精度を高めるのが実際に
は困難であること等の要因のため、絞り込みを効果的に
防止するには有効な手段とは言い難い。
た前者の特公昭58− 51771号の場合は、実際の圧延機に
おいて左右の圧延荷重差はオフセンタ量がある値（たと
えば20mm程度) 以上生じないと検出が困難であること、
またロール平行度修正量の予測精度を高めるのが実際に
は困難であること等の要因のため、絞り込みを効果的に
防止するには有効な手段とは言い難い。
【０００６】また、後者の特公昭59−5366号の場合で
は、圧延材がワークサイドあるいはドライブサイドに偏
ってサイドガイドに接触した場合、その接触した側の圧
下スクリューを締め込むように作用するため、圧延機出
側の板幅方向の平均板厚が薄くなるという不都合が生じ
る。本発明は、上記のような従来技術の有する課題を解
決した熱間圧延における絞り込み防止方法を提供するこ
とを目的とする。
は、圧延材がワークサイドあるいはドライブサイドに偏
ってサイドガイドに接触した場合、その接触した側の圧
下スクリューを締め込むように作用するため、圧延機出
側の板幅方向の平均板厚が薄くなるという不都合が生じ
る。本発明は、上記のような従来技術の有する課題を解
決した熱間圧延における絞り込み防止方法を提供するこ
とを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の態様は、
熱間圧延における絞り込みを防止する方法において、圧
延材の蛇行量を測定して、この蛇行量の大きさに応じて
上下ワークロールの平行度を調整することを特徴とする
熱間圧延における絞り込み防止方法である。また、本発
明の第２の態様は、圧延機の入側あるいは出側に設置し
た蛇行検出器を用いて圧延材の蛇行量を測定する工程
と、この蛇行量と圧延荷重とから圧延ロールの幅方向に
作用するモーメントを求める工程と、このモーメントを
打ち消す方向にワークサイドおよびドライブサイドのベ
ンディング力を制御する工程と、からなることを特徴と
する熱間圧延における絞り込み防止方法である。
熱間圧延における絞り込みを防止する方法において、圧
延材の蛇行量を測定して、この蛇行量の大きさに応じて
上下ワークロールの平行度を調整することを特徴とする
熱間圧延における絞り込み防止方法である。また、本発
明の第２の態様は、圧延機の入側あるいは出側に設置し
た蛇行検出器を用いて圧延材の蛇行量を測定する工程
と、この蛇行量と圧延荷重とから圧延ロールの幅方向に
作用するモーメントを求める工程と、このモーメントを
打ち消す方向にワークサイドおよびドライブサイドのベ
ンディング力を制御する工程と、からなることを特徴と
する熱間圧延における絞り込み防止方法である。
【０００８】さらに、本発明の第３の態様は、圧延機入
側のワークサイドおよびドライブサイドとに設置した板
速度計を用いて圧延材の両エッジ部の板速度をそれぞれ
測定する工程と、これら圧延材の両エッジ部の板速度の
差を演算して、その板速度差から圧延材の蛇行量を演算
する工程と、この蛇行量から蛇行による影響をなくすよ
うにワークロールのロール平行度修正量を求める工程
と、このロール平行度修正量を左右の圧下装置に互いに
１／２ずつ逆方向に振り分けて圧下修正を行う工程と、
からなることを特徴とする熱間圧延における絞り込み防
止方法である。
側のワークサイドおよびドライブサイドとに設置した板
速度計を用いて圧延材の両エッジ部の板速度をそれぞれ
測定する工程と、これら圧延材の両エッジ部の板速度の
差を演算して、その板速度差から圧延材の蛇行量を演算
する工程と、この蛇行量から蛇行による影響をなくすよ
うにワークロールのロール平行度修正量を求める工程
と、このロール平行度修正量を左右の圧下装置に互いに
１／２ずつ逆方向に振り分けて圧下修正を行う工程と、
からなることを特徴とする熱間圧延における絞り込み防
止方法である。
【０００９】
【作 用】本発明によれば、圧延材の蛇行量を測定し
て、この蛇行量の大きさに応じて上下ワークロールの平
行度を調整するようにしたので、圧延材の後端部におけ
る蛇行を抑制することができる。
て、この蛇行量の大きさに応じて上下ワークロールの平
行度を調整するようにしたので、圧延材の後端部におけ
る蛇行を抑制することができる。
【００１０】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。 〔実施例１〕 図１は本発明の第１の実施例の構成を示
す斜視図である。図において、１は上下一対のワークロ
ール２，３および上下一対のバックアップロール４，
５、左右の圧下装置６，７、左右のワークロールベンデ
ィング装置８，９で構成されて、圧延材10を圧延する圧
延機である。11, 12は左右の圧延荷重を検出するロード
セル、13は圧延機１の入側または出側において圧延材10
の蛇行量を検出する蛇行量センサである。
す斜視図である。図において、１は上下一対のワークロ
ール２，３および上下一対のバックアップロール４，
５、左右の圧下装置６，７、左右のワークロールベンデ
ィング装置８，９で構成されて、圧延材10を圧延する圧
延機である。11, 12は左右の圧延荷重を検出するロード
セル、13は圧延機１の入側または出側において圧延材10
の蛇行量を検出する蛇行量センサである。
【００１１】14は蛇行量センサ13で検出された蛇行量に
基づいてロール平行度の修正量を演算して、左右のワー
クロールベンディング装置８，９のバランスを調整する
ロール平行度修正量演算制御装置である。いま、図２に
示すように、上ワークロール２の中心CLR に対して圧延
材10の中心CLP がΔＬだけずれているとすると、全圧延
荷重Ｐが作用する中心は圧延材10の中心CLP になる。こ
のような状態では、蛇行量センサ13で検出される蛇行量
は上ワークロール２の中心CLR と圧延材10の中心CLP の
ずれ量ΔＬとほぼ等しいことになる。
基づいてロール平行度の修正量を演算して、左右のワー
クロールベンディング装置８，９のバランスを調整する
ロール平行度修正量演算制御装置である。いま、図２に
示すように、上ワークロール２の中心CLR に対して圧延
材10の中心CLP がΔＬだけずれているとすると、全圧延
荷重Ｐが作用する中心は圧延材10の中心CLP になる。こ
のような状態では、蛇行量センサ13で検出される蛇行量
は上ワークロール２の中心CLR と圧延材10の中心CLP の
ずれ量ΔＬとほぼ等しいことになる。
【００１２】そこで、ロール平行度修正量演算装置14に
おいて、蛇行量センサ13で検出された蛇行量ΔＬとロー
ドセル11, 12で検出された全圧延荷重Ｐとを用いて、上
ワークロール２の幅方向に作用するモーメントＭを下記
(1) 式で演算する。 Ｍ＝Ｐ・ΔＬ ……………(1) ついで、(1) 式で得られたモーメントＭと反対方向で大
きさの等しいモーメントとなるように上ワークロール２
のベンディング修正力ΔＢを下記(2) 式で求める。
おいて、蛇行量センサ13で検出された蛇行量ΔＬとロー
ドセル11, 12で検出された全圧延荷重Ｐとを用いて、上
ワークロール２の幅方向に作用するモーメントＭを下記
(1) 式で演算する。 Ｍ＝Ｐ・ΔＬ ……………(1) ついで、(1) 式で得られたモーメントＭと反対方向で大
きさの等しいモーメントとなるように上ワークロール２
のベンディング修正力ΔＢを下記(2) 式で求める。
【００１３】 ΔＢ＝Ｍ／ＬR ……………(2) ここで、ＬR は左右のワークロールベンディング装置
８，９からのベンディング力ＢW ，ＢD （ここで、通常
はＢW ＝ＢD で、これを≡Ｂとする）が作用する上ワー
クロール２の位置２ａ，２ｂ間の距離である。この(2)
式で得られたベンディング修正力ΔＢを上ワークロール
２のワークサイドとドライブサイドにそれぞれフィード
バックして、蛇行側であるワークサイド２ａに加えるベ
ンディング力ＢW をＢからΔＢだけ減じて（Ｂ−ΔＢ）
に、また反蛇行側であるドライブサイド２ｂに加えるベ
ンディング力ＢD をＢからΔＢだけ増加して（Ｂ＋Δ
Ｂ）にそれぞれ修正制御を行う。
８，９からのベンディング力ＢW ，ＢD （ここで、通常
はＢW ＝ＢD で、これを≡Ｂとする）が作用する上ワー
クロール２の位置２ａ，２ｂ間の距離である。この(2)
式で得られたベンディング修正力ΔＢを上ワークロール
２のワークサイドとドライブサイドにそれぞれフィード
バックして、蛇行側であるワークサイド２ａに加えるベ
ンディング力ＢW をＢからΔＢだけ減じて（Ｂ−ΔＢ）
に、また反蛇行側であるドライブサイド２ｂに加えるベ
ンディング力ＢD をＢからΔＢだけ増加して（Ｂ＋Δ
Ｂ）にそれぞれ修正制御を行う。
【００１４】このような操作を行うことにより、蛇行し
た圧延材10の板ウェッジの生成を防止するのであるが、
その定性的な理由は以下の通りである。 前述のように蛇行側のベンディング力ＢW をΔＢ減
少し、反蛇行側のベンディング力ＢD をΔＢ増加する
と、ベンディング力および圧延荷重に起因する上ワーク
ロール２に作用するモーメントＭの総和は０となる。 その結果、図３に示すように、上ワークロール２と
上バックアップロール４間に作用する線圧ＲW ，ＲD も
幅方向で等分布になる（線圧ＲW ，ＲD の合計は、圧延
荷重Ｐとベンディング力ＢW ，ＢD の和に等しい）。こ
のため、上ワークロール２と上バックアップロール４間
での幅方向の偏平差が生じない。 また、圧延反力も左右で同じであるから、ロール以
外のミル伸び量も左右において等しい。 上記した，の結果、上ワークロール２の平行度
は蛇行してもほぼ平行に保持されており、圧延材10の幅
方向圧下率も均一な値となり、板ウェッジの生成が抑制
される。
た圧延材10の板ウェッジの生成を防止するのであるが、
その定性的な理由は以下の通りである。 前述のように蛇行側のベンディング力ＢW をΔＢ減
少し、反蛇行側のベンディング力ＢD をΔＢ増加する
と、ベンディング力および圧延荷重に起因する上ワーク
ロール２に作用するモーメントＭの総和は０となる。 その結果、図３に示すように、上ワークロール２と
上バックアップロール４間に作用する線圧ＲW ，ＲD も
幅方向で等分布になる（線圧ＲW ，ＲD の合計は、圧延
荷重Ｐとベンディング力ＢW ，ＢD の和に等しい）。こ
のため、上ワークロール２と上バックアップロール４間
での幅方向の偏平差が生じない。 また、圧延反力も左右で同じであるから、ロール以
外のミル伸び量も左右において等しい。 上記した，の結果、上ワークロール２の平行度
は蛇行してもほぼ平行に保持されており、圧延材10の幅
方向圧下率も均一な値となり、板ウェッジの生成が抑制
される。
【００１５】本発明法を７スタンドからなる熱間仕上タ
ンデム圧延機の最終スタンド出側に適用したところ、図
４に示すように絞り込みの発生率が従来法に比して１／
３以下に低減した。このように、全体のベンディング力
の値が同じであるという条件のもとに、ワークサイドと
ドライブサイドへのベンディング力をΔＢだけ変更する
ことにより、板厚の変動を抑制することが可能である。 〔実施例２〕 図５は本発明の第２の実施例の構成を示
す斜視図である。
ンデム圧延機の最終スタンド出側に適用したところ、図
４に示すように絞り込みの発生率が従来法に比して１／
３以下に低減した。このように、全体のベンディング力
の値が同じであるという条件のもとに、ワークサイドと
ドライブサイドへのベンディング力をΔＢだけ変更する
ことにより、板厚の変動を抑制することが可能である。 〔実施例２〕 図５は本発明の第２の実施例の構成を示
す斜視図である。
【００１６】図において、15，16は圧延機１の入側にお
いて圧延材10の上方にドライブサイドおよびワークサイ
ドのエッジに対応して設けられる板速度計であり、その
間隔は圧延材10の板幅に応じて板幅方向に移動自在とさ
れる。17はドライブサイドおよびワークサイドの板速度
計15，16の測定信号から圧延材10の蛇行量を演算する蛇
行量演算装置であり、この蛇行量演算装置11で求められ
た蛇行量はロール平行度修正量演算制御装置14Ａに入力
される。このロール平行度修正量演算制御装置14Ａは、
蛇行量に基づいてロール平行度の修正量を演算して、ド
ライブサイドおよびワークサイドの圧下装置７，８のバ
ランスをそれぞれ調整する。
いて圧延材10の上方にドライブサイドおよびワークサイ
ドのエッジに対応して設けられる板速度計であり、その
間隔は圧延材10の板幅に応じて板幅方向に移動自在とさ
れる。17はドライブサイドおよびワークサイドの板速度
計15，16の測定信号から圧延材10の蛇行量を演算する蛇
行量演算装置であり、この蛇行量演算装置11で求められ
た蛇行量はロール平行度修正量演算制御装置14Ａに入力
される。このロール平行度修正量演算制御装置14Ａは、
蛇行量に基づいてロール平行度の修正量を演算して、ド
ライブサイドおよびワークサイドの圧下装置７，８のバ
ランスをそれぞれ調整する。
【００１７】いま、板幅Ｗ（mm）なる圧延材10が前スタ
ンドを抜けてから時間Ｔ (s)後に、当該スタンドの圧延
機１に噛み込んだとする。また、ドライブサイドおよび
ワークサイドの板速度計15，16で検出された測定信号を
ＶW , ＶD とすると、蛇行量演算装置17において下記
(3) 式によって圧延材10の蛇行量ΔＬが演算される。 ΔＬ＝ｆ（ＶW , ＶD , Ｗ，Ｔ） ……………(3) つぎに、ロール平行度修正量演算装置14Ａにおいて、蛇
行量演算装置17で演算された蛇行量ΔＬを用いて下記
(4) 式によって圧延機１の上下ワークロール２，３のロ
ール平行度修正量ΔＳを求める。
ンドを抜けてから時間Ｔ (s)後に、当該スタンドの圧延
機１に噛み込んだとする。また、ドライブサイドおよび
ワークサイドの板速度計15，16で検出された測定信号を
ＶW , ＶD とすると、蛇行量演算装置17において下記
(3) 式によって圧延材10の蛇行量ΔＬが演算される。 ΔＬ＝ｆ（ＶW , ＶD , Ｗ，Ｔ） ……………(3) つぎに、ロール平行度修正量演算装置14Ａにおいて、蛇
行量演算装置17で演算された蛇行量ΔＬを用いて下記
(4) 式によって圧延機１の上下ワークロール２，３のロ
ール平行度修正量ΔＳを求める。
【００１８】 ΔＳ＝ｇ（ＤW ，ＤB ，AL, γ, ＫW ，Ｗ，ΔＬ） ……………(4) ここで、ＤW ；ワークロール径、ＤB ；バックアップロ
ール径、AL；スクリュー間距離、γ；圧下率、ＫW ；圧
延材の変形抵抗である。そして、ロール平行度修正量演
算装置14Ａから左右の圧下装置７，８に、上記(4) 式で
求められたロール平行度修正量ΔＳの１／２ずつを互い
に逆方向に振り分けて圧下修正を行う。これにより、圧
延材10の板厚が目標値を維持するように制御することが
できる。
ール径、AL；スクリュー間距離、γ；圧下率、ＫW ；圧
延材の変形抵抗である。そして、ロール平行度修正量演
算装置14Ａから左右の圧下装置７，８に、上記(4) 式で
求められたロール平行度修正量ΔＳの１／２ずつを互い
に逆方向に振り分けて圧下修正を行う。これにより、圧
延材10の板厚が目標値を維持するように制御することが
できる。
【００１９】その結果、絞り込みを減少させることが可
能になり、特に薄物広幅の場合は従来法の約１／３にま
で低減させることができた。
能になり、特に薄物広幅の場合は従来法の約１／３にま
で低減させることができた。
【００２０】
【発明の効果】本発明によれば、圧延材の蛇行量を測定
して、この蛇行量の大きさに応じて上下ワークロールの
平行度を調整するようにしたので、絞り込みの発生を抑
制することができ、さらに板厚の変動を抑制することが
可能となり、これによって製品の品質や歩留りの向上に
寄与する。
して、この蛇行量の大きさに応じて上下ワークロールの
平行度を調整するようにしたので、絞り込みの発生を抑
制することができ、さらに板厚の変動を抑制することが
可能となり、これによって製品の品質や歩留りの向上に
寄与する。
【図１】本発明の第１の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図２】本発明の第１の実施例の原理の説明図である。
【図３】本発明の第１の実施例の作用の説明図である。
【図４】本発明の第１の実施例の効果を示す特性図であ
る。
る。
【図５】本発明の第２の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
る。
１ 圧延機 ２ 上ワークロール ３ 下ワークロール ４ 上バックアップロール ５ 下バックアップロール ６ 左圧下装置 ７ 右圧下装置 ８ 左ワークロールベンディング装置 ９ 右ワークロールベンディング装置 10 圧延材 11 左ロードセル 12 右ロードセル 13 蛇行量センサ 14，14Ａ ロール平行度修正量演算制御装置 15，16 板速度計 17 蛇行量演算装置
Claims (3)
- 【請求項１】 熱間圧延における絞り込みを防止する
方法において、圧延材の蛇行量を測定して、この蛇行量
の大きさに応じて上下ワークロールの平行度を調整する
ことを特徴とする熱間圧延における絞り込み防止方法。 - 【請求項２】 圧延機の入側あるいは出側に設置した
蛇行検出器を用いて圧延材の蛇行量を測定する工程と、 この蛇行量と圧延荷重とから圧延ロールの幅方向に作用
するモーメントを求める工程と、 このモーメントを打ち消す方向にワークサイドおよびド
ライブサイドのベンディング力を制御する工程と、 からなることを特徴とする熱間圧延における絞り込み防
止方法。 - 【請求項３】 圧延機入側のワークサイドおよびドラ
イブサイドに設置した板速度計を用いて圧延材の両エッ
ジ部の板速度をそれぞれ測定する工程と、 これら圧延材の両エッジ部の板速度の差を演算して、そ
の板速度差から圧延材の蛇行量を演算する工程と、 この蛇行量から蛇行による影響をなくすようにワークロ
ールのロール平行度修正量を求める工程と、 このロール平行度修正量を左右の圧下装置に互いに１／
２ずつ逆方向に振り分けて圧下修正を行う工程と、 からなることを特徴とする熱間圧延における絞り込み防
止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6178533A JPH0839123A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 熱間圧延における絞り込み防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6178533A JPH0839123A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 熱間圧延における絞り込み防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0839123A true JPH0839123A (ja) | 1996-02-13 |
Family
ID=16050142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6178533A Pending JPH0839123A (ja) | 1994-07-29 | 1994-07-29 | 熱間圧延における絞り込み防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0839123A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999012670A1 (en) * | 1997-09-11 | 1999-03-18 | Kvaerner Technology & Research Limited | Hot flat rolling mill stand and control method and apparatus therefor |
| JP2020157323A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 日本製鉄株式会社 | 圧延装置及び制御方法 |
| CN112439795A (zh) * | 2019-08-27 | 2021-03-05 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 蛇行控制装置 |
-
1994
- 1994-07-29 JP JP6178533A patent/JPH0839123A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999012670A1 (en) * | 1997-09-11 | 1999-03-18 | Kvaerner Technology & Research Limited | Hot flat rolling mill stand and control method and apparatus therefor |
| JP2020157323A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | 日本製鉄株式会社 | 圧延装置及び制御方法 |
| CN112439795A (zh) * | 2019-08-27 | 2021-03-05 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 蛇行控制装置 |
| CN112439795B (zh) * | 2019-08-27 | 2023-02-28 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 蛇行控制装置 |
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