JP2020136390A - インダクタ部品 - Google Patents

インダクタ部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2020136390A
JP2020136390A JP2019025519A JP2019025519A JP2020136390A JP 2020136390 A JP2020136390 A JP 2020136390A JP 2019025519 A JP2019025519 A JP 2019025519A JP 2019025519 A JP2019025519 A JP 2019025519A JP 2020136390 A JP2020136390 A JP 2020136390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
inductor
external terminal
overlapping portion
component according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019025519A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7135923B2 (ja
Inventor
由雅 吉岡
Yoshimasa Yoshioka
由雅 吉岡
諒 工藤
Ryo Kudo
諒 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2019025519A priority Critical patent/JP7135923B2/ja
Priority to CN201911166256.9A priority patent/CN111584182B/zh
Priority to US16/777,760 priority patent/US11581126B2/en
Publication of JP2020136390A publication Critical patent/JP2020136390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7135923B2 publication Critical patent/JP7135923B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F17/0013Printed inductances with stacked layers
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2823Wires
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/29Terminals; Tapping arrangements for signal inductances
    • H01F27/292Surface mounted devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/0006Printed inductances
    • H01F2017/0066Printed inductances with a magnetic layer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F17/00Fixed inductances of the signal type 
    • H01F17/04Fixed inductances of the signal type  with magnetic core
    • H01F2017/048Fixed inductances of the signal type  with magnetic core with encapsulating core, e.g. made of resin and magnetic powder
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/32Insulating of coils, windings, or parts thereof
    • H01F27/324Insulation between coil and core, between different winding sections, around the coil; Other insulation structures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】外部端子とインダクタ配線の接続位置を把握することができるインダクタ部品を提供する。【解決手段】インダクタ部品は、磁性層を含む積層体と、前記積層体内に配置されたインダクタ配線と、前記積層体から露出する外部端子とを備え、前記積層体および前記外部端子の何れかは、前記インダクタ配線上の重複領域と、前記インダクタ配線に接触しない非重複領域とを有し、前記重複領域と前記非重複領域とは、外表面側から所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なる。【選択図】図1A

Description

本発明は、インダクタ部品に関する。
従来、インダクタ部品としては、特開2014−13815号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このインダクタ部品は、磁性層を含む積層体と、積層体内に配置されたインダクタ配線と、積層体から露出する外部端子とを備える。
特開2014−13815号公報
近年、インダクタ部品の小型化が進んでおり、外部端子の面積も小さくなってきている。さらなる小型化が進むと、前記従来のインダクタ部品では、インダクタ部品の製造ばらつきにより、外部端子が設計上の位置からずれた位置に設けられた場合に、外部端子がインダクタ配線に接続されない可能性や、外部端子とインダクタ配線の接触面積が小さくなり過ぎ、電気的な接続性、物理的な接続性が低下する可能性がある。
そこで、本開示の課題は、外部端子の形成後に、外部端子とインダクタ配線の接続位置を把握することができ、外部端子とインダクタ配線の接続性が低下したものを選別できるインダクタ部品を提供することにある。
本開示の一態様であるインダクタ部品は、
磁性層を含む積層体と、
前記積層体内に配置されたインダクタ配線と、
前記積層体から露出する外部端子と
を備え、
前記積層体および前記外部端子の何れかは、前記インダクタ配線上の重複領域と、前記インダクタ配線に接触しない非重複領域とを有し、前記重複領域と前記非重複領域とは、外表面側から所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なる。
ここで、所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なるとは、積層体や外部端子の外表面側から入射した当該所定の波長の光の反射スペクトルについて、明度、彩度、色相の少なくとも一つが、目視や装置により識別できる程度の差異を有することをいう。なお、赤外光、可視光、紫外光などの所定の波長の光をあてたときに識別できればよい。
また、インダクタ配線とは、電流が流れた場合に磁性層に磁束を発生させる配線のことをいう。
本開示のインダクタ部品によれば、積層体または外部端子において、重複領域と非重複領域とは、反射スペクトルが異なるので、重複領域と非重複領域を識別できる。これにより、外部端子を形成後でも外部端子とインダクタ配線の接続位置を把握できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記所定の波長の光が、可視光の波長域に存在している。
前記実施形態によれば、重複領域と非重複領域の識別を、より容易に行うことができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記外部端子は、前記重複領域に相当する前記インダクタ配線上の重複部分と、前記非重複領域に相当する前記磁性層上の非重複部分とを有する。
前記実施形態によれば、外部端子における重複部分と非重複部分を識別できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記重複部分の外表面と前記非重複部分の外表面とは、凹凸の大きさが異なる。
前記実施形態によれば、反射スペクトルの明度を用いて重複部分と非重複部分を識別できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記非重複部分の外表面の凹凸の大きさは、前記重複部分の外表面の凹凸の大きさよりも大きい。
前記実施形態によれば、反射スペクトルの明度が小さい方を重複部分、大きい方を非重複部分として識別できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記積層体は、前記磁性層の外表面に設けられた非磁性の絶縁被覆膜をさらに含み、前記重複領域に相当する前記インダクタ配線上の絶縁被覆膜である重複部分と、前記非重複領域に相当する前記磁性層上の絶縁被覆膜である非重複部分とを有する。
前記実施形態によれば、絶縁被覆膜を設けることで外部端子間の絶縁性を高め、信頼性を向上することができる。また、積層体(絶縁被覆膜)における重複部分と非重複部分を識別することができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記インダクタ配線が、前記絶縁被覆膜越しに確認できる。
前記実施形態によれば、外部端子とインダクタ配線との接続位置をより容易に把握できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記インダクタ配線は、前記磁性層の主面に平行な方向に延びるスパイラル配線と、前記磁性層の主面に直交する方向に延び、前記スパイラル配線と前記外部端子に接続された垂直配線と、を含む。
ここで、スパイラル配線とは、平面上で延伸する曲線(2次元曲線)を意味し、ターン数が1周を超える曲線であってもよく、ターン数が1周未満の曲線であってもよく、または、一部に直線を有していてもよい。
前記実施形態によれば、インダクタ配線のうち、インダクタンスを確保するスパイラル配線の延びる方向と、外部端子との接続を確保する垂直配線の延びる方向が、垂直となるため、お互いの形成領域を阻害せず、積層体内の領域を効率的に利用できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記垂直配線は、前記磁性層を厚み方向に貫通する柱状配線を有する。
前記実施形態によれば、外部端子とスパイラル配線を接続させるために余計な引き回しを避けることができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記外部端子は、複数の導体層からなる。
前記実施形態によれば、各導体層に機能を持たせることで、安定した実装が可能となる。例えば、1層目の導体層をCuとして磁性層上の平坦化処理をし、2層目の導体層にNiを形成しバリア層として活用し、3層目の導体層にAuを形成し防腐処理とはんだ濡れ性を確保する。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記複数の導体層のうち、外表面を構成する導体層は、AuもしくはSnもしくはそれらを含む合金である。
前記実施形態によれば、外部端子の防腐処理、良好なはんだ濡れ性を確保でき、安定した実装が可能となる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記複数の導体層のうち、前記インダクタ配線と直接接続された第1の導体層は、CuもしくはCuを主成分とする合金である。
前記実施形態によれば、第1の導体層に導電率の低い材料を使うことで、外部端子における直流抵抗を下げることができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記第1の導体層は、95%wt以上のCuおよび1%wt以上5%wt以下のNiを含む。
前記実施形態によれば、Niを含むことで第1の導体層の応力が開放されて、無応力側に推移することで、インダクタ配線へのストレスを緩和でき、外部端子とインダクタ配線の接続性が向上する。また、Niは少量であるので、第1の導体層における直流抵抗の増加を抑えることができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記複数の導体層のうち、前記インダクタ配線と直接接続された第1の導体層は、NiもしくはNiを主成分とする合金である。
前記実施形態によれば、インダクタ配線がはんだによって浸食されることを抑制できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記外部端子の前記重複部分の外表面は、前記外部端子の前記非重複部分の外表面よりも低い位置にある凹部を有する。
前記実施形態によれば、外部端子は凹部を有することで、実装時に用いられるはんだボールやはんだペーストが、凹部に流れ込むセルフアラインメント効果により、安定した実装が可能となる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記外部端子は、クラックを有する。
前記実施形態によれば、外部端子内の応力が開放され、インダクタ配線へのストレスを緩和できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記外部端子の厚みを1としたとき、前記凹部の深さは0.05以上1未満である。
前記実施形態によれば、凹部によるセルフアラインメント効果を確実に確保しつつ、凹部の段差に過度な応力がかかることを抑制できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記磁性層は、樹脂と前記樹脂に含有された金属磁性粉とを含む。
前記実施形態によれば、高い磁気飽和特性と高周波での鉄損の低減効果を得ることができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記磁性層は、さらにフェライト粉を含む。
前記実施形態によれば、比透磁率の高いフェライト粉を含むことにより、磁性層の体積当たりの透磁率である実効透磁率を向上できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記インダクタ配線は、Cu、Ag、Au、Feもしくはこれらの化合物からなる。
前記実施形態によれば、インダクタ配線の導電率が高く、インダクタ部品の直流抵抗を下げることができる。
本開示の一態様であるインダクタ部品によれば、外部端子の形成後に、外部端子とインダクタ配線の接続位置を把握することができ、外部端子とインダクタ配線の接続性が低下したものを選別できる。
第1実施形態に係るインダクタ部品を示す透視平面図である。 第1実施形態に係るインダクタ部品を示す断面図である。 第1外部端子と第1垂直配線の位置関係を示す簡略平面図である。 第1外部端子と第1垂直配線の位置関係を示す簡略平面図である。 第2実施形態に係るインダクタ部品における第1外部端子と第1垂直配線の位置関係を示す簡略平面図である。 第1外部端子と第1垂直配線の位置関係を示す簡略平面図である。 第3実施形態に係るインダクタ部品における第1外部端子と第1垂直配線の位置関係を示す簡略平面図である。 第4実施形態に係るインダクタ部品を示す簡略断面図である。 第1実施形態の実施例を示す画像図である。 第1実施形態の実施例を示す画像図である。 第3実施形態の実施例を示す画像図である。
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(第1実施形態)
(構成)
図1Aは、インダクタ部品の第1実施形態を示す透視平面図である。図1Bは、図1AのX−X断面図である。
インダクタ部品1は、例えば、パソコン、DVDプレーヤー、デジタルカメラ、TV、携帯電話、スマートフォン、カーエレクトロニクスなどの電子機器に搭載され、例えば全体として直方体形状の部品である。ただし、インダクタ部品1の形状は、特に限定されず、円柱状や多角形柱状、円錐台形状、多角形錐台形状であってもよい。
図1Aと図1Bに示すように、インダクタ部品1は、積層体10と、インダクタ配線20と、外部端子41,42とを有する。積層体10は、第1磁性層11と、第2磁性層12と、絶縁層15と、絶縁被覆膜50とを含む。インダクタ配線20は、積層体10内に配置され、スパイラル配線21と、垂直配線51,52(引出配線の一例)とを含む。外部端子41,42は、積層体10から露出している。
第1磁性層11と第2磁性層12は、第1方向Zに積層されており、第1方向Zに直交する主面を有する。積層体10が含む磁性層は、第1磁性層11および第2磁性層12の2層だけではなく、3層以上の磁性層を含んでいてもよいし、1層のみの磁性層を含んでいてもよい。図中、第1方向Zの順方向を上側、逆方向を下側とする。
第1磁性層11および第2磁性層12は、樹脂と樹脂に含有された金属磁性粉とを含む。したがって、金属磁性粉により高い磁気飽和特性を得ることができ、樹脂により金属磁性粉間が絶縁されるので、高周波での鉄損が低減される。
樹脂は、例えば、エポキシ系、ポリイミド系、フェノール系、ビニルエーテル系の何れかの樹脂を含む。これにより、絶縁信頼性が向上する。より具体的には、樹脂は、エポキシもしくはエポキシとアクリルの混合体もしくはエポキシ、アクリルとその他の混合体である。これにより、金属磁性粉間の絶縁性を担保することで、高周波での鉄損を小さくできる。
金属磁性粉の平均粒径は、例えば0.1μm以上5μm以下である。インダクタ部品1の製造段階においては、金属磁性粉の平均粒径を、レーザ回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%に相当する粒径として算出することができる。金属磁性粉は、例えば、FeSiCrなどのFeSi系合金、FeCo系合金、NiFeなどのFe系合金、または、それらのアモルファス合金である。金属磁性粉の含有率は、好ましくは、磁性層全体に対して、20Vol%以上70Vol%以下である。金属磁性粉の平均粒径が5μm以下である場合、より高い磁気飽和特性を得ることができ、微粉によって高周波での鉄損を低減できる。なお、金属磁性粉でなく、NiZn系やMnZn系などのフェライトの磁性粉を用いてもよい。このように比透磁率の高いフェライトを含むことにより、磁性層11,12の体積当たりの透磁率である実効透磁率を向上できる。
スパイラル配線21は、第1磁性層11の上方側、具体的には第1磁性層11の上面の絶縁層15上にのみ形成され、第1磁性層11の主面に平行な方向に延びる形状の配線である。本実施形態では、スパイラル配線21は、ターン数が1周を超え、約2.5ターンである。スパイラル配線21は、例えば、上側からみて、外周端から内周端に向かって時計回り方向に渦巻状に巻回されている。
スパイラル配線21の厚みは、例えば、40μm以上120μm以下であることが好ましい。スパイラル配線21の実施例として、厚みが45μm、配線幅が50μm、配線間スペースが10μmである。配線間スペースは3μm以上20μm以下が好ましい。なお、スパイラル配線21の厚みとは、スパイラル配線21の延びる方向に直交する横断面において、第1方向Zに沿った最大寸法をいう。
スパイラル配線21は、導電性材料からなり、例えばCu、Ag,Au、Feもしくはこれらの化合物などの低電気抵抗な金属材料からなる。これにより、導電率を下げることができて、直流抵抗を下げることができる。本実施形態では、インダクタ部品1は、スパイラル配線21を1層のみ備えており、インダクタ部品1の低背化を実現できる。なお、スパイラル配線21を複数層備えていてもよいし、複数層のスパイラル配線21はビア配線によって電気的に直列に接続されていてもよい。
スパイラル配線21は、第1方向Zに直交する平面上に(第1磁性層11の主面に平行な方向に)配置され互いに接続された、スパイラル部200、パッド部201,202および引出部203を有する。スパイラル部200の内周端には、第1パッド部201が設けられ、スパイラル部200の外周端には、第2パッド部202が設けられている。スパイラル部200は、第1パッド部201と第2パッド部202の間において、渦巻状に巻回されている。第1パッド部201は、第1垂直配線51に接続され、第2パッド部202は、第2垂直配線52に接続される。引出部203は、第2パッド部202から積層体10の第1方向Zに平行な第1側面10aに引き出され、積層体10の第1側面10aから外部に露出している。
絶縁層15は、第1磁性層11の上面に形成された膜状の層であり、スパイラル配線21を被覆している。スパイラル配線21は、絶縁層15に覆われているため、絶縁信頼性を向上できる。具体的に述べると、絶縁層15は、スパイラル配線21の底面及び側面のすべてを覆い、スパイラル配線21の上面については、パッド部201,202のうち、ビア導体25との接続部分を除いた部分を覆っている。絶縁層15は、スパイラル配線21のパッド部201,202に対応した位置に孔部を有する。孔部は、例えば、フォトリソグラフィやレーザ開口により形成することができる。第1磁性層11とスパイラル配線21の底面との間の絶縁層15の厚みは、例えば、10μm以下である。
絶縁層15は、磁性体を含有しない絶縁性材料からなり、例えばエポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ポリイミド系樹脂などの樹脂材料からなる。なお、絶縁層15は、シリカなどの非磁性体のフィラーを含んでいてもよく、この場合は、絶縁層15の強度や加工性、電気的特性の向上が可能である。なお、絶縁層15は必須の構成ではなく、スパイラル配線21は第1磁性層11および第2磁性層12と直接接触していてもよい。また、絶縁層15が、スパイラル配線21の底面や側面、上面など一部のみ覆っていてもよい。
垂直配線51,52は、導電性材料からなり、スパイラル配線21のパッド部201,202から第1方向Zに延び、スパイラル配線21と外部端子41,42に接続される。垂直配線51,52は、第2磁性層12を貫通するので、外部端子41,42とスパイラル配線21を接続させるために余計な引き回しを避けることができる。垂直配線51,52は、スパイラル配線21のパッド部201,202から第1方向Zに延び、絶縁層15の内部を貫通するビア導体25と、ビア導体25から第1方向Zに延び、第2磁性層12の内部を貫通する柱状配線31,32とを含む。柱状配線31,32は、第2磁性層12の上面から露出している。
第1垂直配線51は、スパイラル配線21の第1パッド部201の上面から上側に延在するビア導体25と、該ビア導体25から上側に延在し、第1磁性層11の内部を貫通する第1柱状配線31とを含む。第2垂直配線52は、スパイラル配線21の第2パッド部202の上面から上側に延在するビア導体25と、該ビア導体25から上側に延在し、第1磁性層11の内部を貫通する第2柱状配線32とを含む。垂直配線51,52は、スパイラル配線21と同様の材料からなる。
外部端子41,42は、導電性材料からなる。第1外部端子41は、第1柱状配線31上から第2磁性層12上にかけて設けられ、積層体10の上面から露出する。これにより、第1外部端子41は、スパイラル配線21の第1パッド部201に電気的に接続される。第2外部端子42は、第2柱状配線32上から第2磁性層12上にかけて設けられ、積層体10の上面から露出する。これにより、第2外部端子42は、スパイラル配線21の第2パッド部202に電気的に接続される。
好ましくは、外部端子41,42は、複数の導体層からなる。これによれば、各導体層に機能を持たせることで、安定した実装が可能となる。例えば、1層目の導体層をCuとして磁性層上の平坦化処理をし、2層目の導体層にNiを形成しバリア層として活用し、3層目の導体層にAuを形成し防腐処理とはんだ濡れ性を確保する。
好ましくは、外部端子41,42の外表面を構成する導体層は、AuもしくはSnもしくはそれらを含む合金である。これによれば、外部端子41,42の防腐処理、良好なはんだ濡れ性を確保でき、安定した実装が可能となる。
好ましくは、外部端子41,42のインダクタ配線20と直接接続された1層目の第1の導体層は、CuもしくはCuを主成分とする合金である。これによれば、第1の導体層に導電率の低い材料を使うことで、外部端子41,42における直流抵抗を下げることができる。
好ましくは、第1の導体層は、95%wt以上のCuおよび1%wt以上5%wt以下のNiを含む。これによれば、Niを含むことで第1の導体層の応力が開放されて、無応力側に推移することで、インダクタ配線20へのストレスを緩和でき、外部端子41,42とインダクタ配線20の接続性が向上する。また、Niは少量であるので、第1の導体層における直流抵抗の増加を抑えることができる。
好ましくは、外部端子41,42の第1の導体層は、NiもしくはNiを主成分とする合金である。これによれば、垂直配線51,52上にNiが形成されることでバリアとなり垂直配線51,52がはんだによって浸食されることを抑制できる。具体的に述べると、Niの合金層は、例えば、Pが2%wt〜10%wt含まれるNiPの合金である。このとき、下地(磁性層と柱状配線)とNi層の間には、Pdなどの触媒層が存在する。なお、触媒層は、外部端子41,42を構成する層でないものとする。
絶縁被覆膜50は、非磁性の絶縁性材料からなり、第2磁性層12の外表面である上面に設けられ、第2磁性層12の一部、柱状配線31,32および外部端子41,42の端面を露出させている。絶縁被覆膜50によって、インダクタ部品1の表面の絶縁性を確保することができる。また、絶縁被覆膜50を設けることで、第1外部端子41と第2外部端子42の間の絶縁性を高め、信頼性を向上することができる。なお、絶縁被覆膜50が第1磁性層11の下面側に形成されていてもよい。
図2は、第1方向Zからみた第1外部端子41と第1垂直配線51の位置関係を示す簡略平面図である。図2に示すように、第1外部端子41は、第1垂直配線51(インダクタ配線20)上の重複領域と、第1垂直配線51(インダクタ配線20)に接触しない非重複領域とを有し、重複領域と非重複領域とは、外表面側から所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なる。
具体的に述べると、第1外部端子41は、第1垂直配線51(第1柱状配線31)に接触する重複部分41aと、第2磁性層12に接触する非重複部分41bとを有する。重複部分41aは、重複領域に相当し、非重複部分41bは、非重複領域に相当する。重複部分41aおよび非重複部分41bは、それぞれハッチングで示す。第1垂直配線51の大きさは、第1外部端子41の大きさよりも小さく、第1垂直配線51の全ては、第1外部端子41の一部に重なる。
重複部分41aと非重複部分41bは、反射スペクトルが異なるので、第1外部端子41の外表面からみて(例えば、第1方向Zからみて)、重複部分41aと非重複部分41bは、明度、彩度、色相の少なくとも一つが異なる。これにより、目視や装置により重複部分41aと非重複部分41bを識別できる。なお、赤外光、可視光、紫外光などの所定の波長の光をあてたときに識別できればよい。所定の波長の光が、可視光の波長域に存在していれば、重複部分41aと非重複部分41bの識別を、より容易に行うことができる。
重複部分41aの外表面と非重複部分41bの外表面とは、凹凸の大きさが異なる。非重複部分41bの外表面の凹凸の大きさは、重複部分41aの外表面の凹凸の大きさよりも大きい。例えば、非重複部分41bの表面粗さRaは、重複部分41aの表面粗さRaよりも大きい。非重複部分41bの表面粗さRaは、例えば、重複部分41aの表面粗さRaの1.5倍以上2.5倍以下である。
このように、重複部分41aの表面粗さRaと非重複部分41bの表面粗さRaが異なるのは、重複部分41aは第1垂直配線51(第1柱状配線31)の上面に形成され、非重複部分41bは積層体10(磁性層12)の上面に形成されているためである。つまり、第1垂直配線51は金属から構成されているため、第1垂直配線51の上面は滑らかとなる。一方、磁性層12は樹脂と金属磁性粉を含むコンポジット体から構成されているため、磁性層12の上面は粗くなる。そして、重複部分41aは第1垂直配線51の上面に形成されることで、重複部分41aには第1垂直配線51の上面の形状が転写される。一方、非重複部分41bは磁性層12の上面に形成されることで、非重複部分41bには磁性層12の上面の形状が転写される。このため、非重複部分41bの表面は重複部分41aの表面よりも粗くなる。
また、重複部分41aの外表面と非重複部分41bの外表面とは、凹凸の大きさが異なるので、反射スペクトルの明度を用いて重複部分41aと非重複部分41bを識別できる。つまり、非重複部分41bの外表面の凹凸の大きさは、重複部分41aの外表面の凹凸の大きさよりも大きいので、反射スペクトルの明度が小さい方を重複部分41a、大きい方を非重複部分41bとして識別できる。
前記インダクタ部品1によれば、第1外部端子41の重複領域(重複部分41a)と第1外部端子41の非重複領域(非重複部分41b)とは、外表面側から所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なるので、重複領域(重複部分41a)と非重複領域(非重複部分41b)を識別できる。これにより、第1外部端子41を形成後でも第1外部端子41とインダクタ配線20(第1垂直配線51)の接続位置を把握できる。
具体的に述べると、重複部分41aと非重複部分41bは、例えば、明度によって区別できるとしたとき、図2に示す第1外部端子41と第1柱状配線31の位置関係において、第1外部端子41が第1柱状配線31よりも大きく、第1柱状配線31の全てが第1外部端子41に重なっていると判断できる。このとき、第1外部端子41と第1垂直配線51の接続性は良好となる。一方、図3に示す第1外部端子41と第1柱状配線31の位置関係において、第1外部端子41が第1柱状配線31よりも大きく、第1柱状配線31の一部しか第1外部端子41に重なっていないと判断できる。このとき、第1外部端子41と第1垂直配線51の接続性は、踏み外し量に応じて接続性が低下する。
したがって、第1外部端子41の形成後に、第1外部端子41と第1垂直配線51(インダクタ配線20)の接続位置を把握することができ、第1外部端子41とインダクタ配線20の接続性が低下したものを選別できる。
なお、第2外部端子42と第2垂直配線52の位置関係についても同様である。つまり、第2外部端子42は、インダクタ配線20(第2垂直配線52)上の重複領域と、インダクタ配線20(第2垂直配線52)に接触しない非重複領域とを有し、重複領域と非重複領域とは、外表面側から所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なる。第2外部端子42は、重複領域に相当するインダクタ配線20上の重複部分と、非重複領域に相当する第2磁性層12上の非重複部分とを有する。
(第2実施形態)
図4は、インダクタ部品の第2実施形態を示す簡略平面図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、外部端子と垂直配線の大きさが相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、その説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態のインダクタ部品1Aでは、第1方向Zからみて、第1外部端子41は、第1垂直配線51(第1柱状配線31)よりも小さく、第1外部端子41の全ては、第1垂直配線51の一部に重なっている。
積層体10は、重複領域に相当するインダクタ配線20(第1垂直配線51)上の絶縁被覆膜50である重複部分50aと、非重複領域に相当する(図1B参照の)第2磁性層12上の絶縁被覆膜50である非重複部分50bとを有する。重複部分50aおよび非重複部分50bは、それぞれハッチングで示す。重複部分50aと非重複部分50bとは、外表面側から所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なる。したがって、積層体10(絶縁被覆膜50)における重複部分50aと非重複部分50bを識別することができる。これにより、第1外部端子41を形成後でも第1外部端子41とインダクタ配線20(第1垂直配線51)の接続位置を把握できる。
具体的に述べると、重複部分50aと非重複部分50bは、例えば、彩度や色相(色度)によって区別できるとしたとき、図4に示す第1外部端子41と第1柱状配線31の位置関係において、第1柱状配線31が第1外部端子41よりも大きく、第1外部端子41の全てが第1柱状配線31に重なっていると判断できる。このとき、第1外部端子41と第1垂直配線51の接続性は良好となる。一方、図5に示す第1外部端子41と第1柱状配線31の位置関係において、第1柱状配線31が第1外部端子41よりも大きく、第1外部端子41の一部しか第1柱状配線31に重なっていないと判断できる。このとき、第1外部端子41と第1垂直配線51の接続性は、踏み外し量に応じて接続性が低下する。
好ましくは、インダクタ配線20(第1垂直配線51)が、絶縁被覆膜50越しに確認できる。これによれば、第1外部端子41とインダクタ配線20との接続位置をより容易に把握できる。
なお、第2外部端子42と第2垂直配線52の位置関係についても同様である。つまり、積層体10は、重複領域に相当するインダクタ配線20(第2垂直配線52)上の絶縁被覆膜50である重複部分50aと、非重複領域に相当する第2磁性層12上の絶縁被覆膜50である非重複部分50bとを有する。重複部分50aと非重複部分50bとは、外表面側から所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なる。
(第3実施形態)
図6は、インダクタ部品の第3実施形態を示す簡略平面図である。第3実施形態は、第1実施形態とは、外部端子と垂直配線の大きさが相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、その説明を省略する。
図6に示すように、第3実施形態のインダクタ部品1Bでは、第1方向Zからみて、第1外部端子41の一部は、第1垂直配線51(第1柱状配線31)の一部に重なっている。第1外部端子41は、インダクタ配線20(第1垂直配線51)上の重複部分41aと、第2磁性層12上の非重複部分41bとを有する。積層体10は、インダクタ配線20(第1垂直配線51)上の絶縁被覆膜50である重複部分50aと、第2磁性層12上の絶縁被覆膜50である非重複部分50bとを有する。重複部分41a,50aおよび非重複部分50bは、それぞれハッチングで示す。重複部分41a,50aは、重複領域に相当する。非重複部分41b,50bは、非重複領域に相当する。
第1外部端子41における重複部分41aおよび非重複部分41bは、前記第1実施形態と同様の構成であり、それぞれの反射スペクトルが異なる。積層体10(絶縁被覆膜50)における重複部分50aおよび非重複部分50bは、前記第2実施形態と同様の構成であり、それぞれの反射スペクトルが異なる。
これにより、第1外部端子41における重複部分41aおよび非重複部分41bを識別でき、積層体10における重複部分50aおよび非重複部分50bを識別でき、これにより、第1外部端子41を形成後でも第1外部端子41とインダクタ配線20(第1垂直配線51)の接続位置を把握できる。
なお、第2外部端子42と第2垂直配線52の位置関係についても同様である。つまり、第2外部端子42は、インダクタ配線20(第2垂直配線52)上の重複部分と、第2磁性層12上の非重複部分とを有する。積層体10は、インダクタ配線20(第2垂直配線52)上の絶縁被覆膜50である重複部分と、第2磁性層12上の絶縁被覆膜50である非重複部分50bとを有する。第2外部端子42における重複部分および非重複部分は、それぞれの反射スペクトルが異なる。積層体10における重複部分および非重複部分50bは、それぞれの反射スペクトルが異なる。第2外部端子42の重複部分と積層体の重複部分は、重複領域に相当し、第2外部端子42の非重複部分と積層体の非重複部分50bは、非重複領域に相当する。
(第4実施形態)
図7は、インダクタ部品の第4実施形態を示す簡略断面図である。第4実施形態は、第1実施形態とは、外部端子の形状が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、その説明を省略する。
図7に示すように、第4実施形態のインダクタ部品1Cでは、第1外部端子41の重複部分41aの外表面は、第1外部端子41の非重複部分41bの外表面よりも低い位置にある凹部410を有する。凹部410の底面は、非重複部分41bの外表面(上面)よりも低い位置にある。
凹部410の形成方法の一例を説明する。積層体10(磁性層12)内に第1柱状配線31を形成した後、ソフトエッチングを行うと、第1柱状配線31がエッチングされて、第1柱状配線31の上面が、積層体10の上面よりも低くなる。その後、第1柱状配線31および積層体10の上に第1外部端子41を無電解めっきにより形成することで、第1外部端子41の第1柱状配線31上の部分は、第1外部端子41の積層体10上の部分に比べて低い位置に形成される。このようにして、第1外部端子41の第1柱状配線31上の重複部分41aには、凹部410が形成される。
したがって、第1外部端子41は凹部410を有することで、実装時に用いられるはんだボールやはんだペーストが、凹部410に流れ込むセルフアラインメント効果により、安定した実装が可能となる。
好ましくは、第1外部端子41は、クラックを有する。これによれば、第1外部端子41内の応力が開放され、インダクタ配線20へのストレスを緩和できる。
好ましくは、第1外部端子41の厚みTを1としたとき、凹部410の深さdは0.05以上1未満である。これによれば、凹部410によるセルフアラインメント効果を確実に確保しつつ、凹部410の段差に過度な応力がかかることを抑制できる。
ここで、第1外部端子41の厚みTは、第1外部端子41の積層体10(磁性層12)と接触する部分(非重複部分41b)の厚みとし、例えば、第1外部端子41の非重複部分41bの断面幅方向の中央部の厚みとする。ここで、第1外部端子41が、無電解めっきCuからなる第1の導体層411と、電解めっきCuからなる第2の導体層412と、無電解めっきAuからなる第3の導体層413とから構成され、第1柱状配線31が、電解めっきCuから構成される場合、第1の導体層411と第1柱状配線31の界面は、判別し難くい。このため、第1外部端子41の第1柱状配線31と接触する部分(重複部分41a)で厚みを測定することは困難となる。そこで、第1外部端子41の積層体10と接触する部分(非重複部分41b)で厚みを測定することで、第1外部端子41の厚みを容易に測定することができる。
なお、第2外部端子42の形状についても同様である。つまり、第2外部端子42の重複部分42aの外表面は凹部410を有し、安定した実装が可能となる。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第4実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、第1外部端子および第2外部端子がそれぞれの実施形態の特徴を有しているが、第1外部端子および第2外部端子のうちの少なくとも第1外部端子がその特徴を有していればよい。
前記実施形態では、垂直配線はビア導体および柱状配線から構成しているが、絶縁層が無いことにより、垂直配線が柱状配線のみとなってもよい。前記実施形態では、引出配線として第1方向に延在しているが、第1方向と直交する方向に延在し、磁性層の側面に引き出されてもよい。
(第1実施例)
図8Aは、第1実施形態(図2)の実施例を示す。図8Aに示すように、第1柱状配線31は、円柱形状であり、第1外部端子41において、重複部分41aと非重複部分41bは、反射スペクトルが異なる。具体的に述べると、非重複部分41bの凹凸の大きさは、重複部分41aの凹凸の大きさよりも大きい。このため、重複部分41aと非重複部分41bは、明度および色相が異なり、重複部分41aは、非重複部分41bよりも暗くなり、目視により重複部分41aと非重複部分41bを識別できる。このように、目視で識別できると選別が容易となる。同様に、第2外部端子42において、重複部分42aと非重複部分42bは、反射スペクトルが異なる。
図8Bは、第1実施形態(図3)の実施例を示す。図8Bに示すように、第2柱状配線32の一部分は、第2外部端子42の直下にあり、第2柱状配線32のその他の部分は、絶縁被覆膜50の直下にある。このとき、第2外部端子42において、重複部分42aと非重複部分42bは、反射スペクトルが異なり、重複部分41aと非重複部分41bを識別できる。絶縁被覆膜50の直下の第2柱状配線32は、目視で確認できない。このように、第2柱状配線32を第2外部端子42の直下だけで認識できる。
なお、第1外部端子41と第1柱状配線31の位置関係においては、図8Aと同様であるため、その説明を省略する。
(第2実施例)
図9は、第3実施形態(図6)の実施例を示す。図9に示すように、第1外部端子41において、重複部分41aと非重複部分41bは、反射スペクトルが異なる。具体的に述べると、非重複部分41bの凹凸の大きさは、重複部分41aの凹凸の大きさよりも大きい。このため、重複部分41aと非重複部分41bは、明度および色相が異なり、重複部分41aは、非重複部分41bよりも暗くなり、目視により重複部分41aと非重複部分41bを識別できる。このように、目視で識別できると選別が容易となる。
また、積層体10(絶縁被覆膜50)において、重複部分50aと非重複部分50bは、反射スペクトルが異なる。具体的に述べると、重複部分50aと非重複部分50bは、明度および色相が異なる。このため、目視により重複部分50aと非重複部分50bを識別できる。このように、目視で識別できると選別が容易となる。第1柱状配線31は、絶縁被覆膜50越しに確認できる。このように、第1柱状配線31を第1外部端子41の直下および絶縁被覆膜50の直下で認識できる。
1,1A,1B,1C インダクタ部品
10 積層体
10a 第1側面
11 第1磁性層
12 第2磁性層
15 絶縁層
20 インダクタ配線
21 スパイラル配線
25 ビア導体
31 第1柱状配線
32 第2柱状配線
41 第1外部端子
41a 重複部分
41b 非重複部分
410 凹部
42 第2外部端子
50 絶縁被覆膜
50a 重複部分
50b 非重複部分
51 第1垂直配線
52 第2垂直配線
200 スパイラル部
201 第1パッド部
202 第2パッド部
203 引出部
Z 第1方向
T 外部端子の厚み
d 凹部の深さ

Claims (20)

  1. 磁性層を含む積層体と、
    前記積層体内に配置されたインダクタ配線と、
    前記積層体から露出する外部端子と
    を備え、
    前記積層体および前記外部端子の何れかは、前記インダクタ配線上の重複領域と、前記インダクタ配線に接触しない非重複領域とを有し、前記重複領域と前記非重複領域とは、外表面側から所定の波長の光を当てたときの反射スペクトルが異なる、インダクタ部品。
  2. 前記所定の波長の光が、可視光の波長域に存在する、請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記外部端子は、前記重複領域に相当する前記インダクタ配線上の重複部分と、前記非重複領域に相当する前記磁性層上の非重複部分とを有する、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  4. 前記重複部分の外表面と前記非重複部分の外表面とは、凹凸の大きさが異なる、請求項3に記載のインダクタ部品。
  5. 前記非重複部分の外表面の凹凸の大きさは、前記重複部分の外表面の凹凸の大きさよりも大きい、請求項4に記載のインダクタ部品。
  6. 前記積層体は、前記磁性層の外表面に設けられた非磁性の絶縁被覆膜をさらに含み、前記重複領域に相当する前記インダクタ配線上の絶縁被覆膜である重複部分と、前記非重複領域に相当する前記磁性層上の絶縁被覆膜である非重複部分とを有する、請求項1から5の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  7. 前記インダクタ配線が、前記絶縁被覆膜越しに確認できる、請求項6に記載のインダクタ部品。
  8. 前記インダクタ配線は、前記磁性層の主面に平行な方向に延びるスパイラル配線と、前記磁性層の主面に直交する方向に延び、前記スパイラル配線と前記外部端子に接続された垂直配線と、を含む、請求項1から7の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  9. 前記垂直配線は、前記磁性層を厚み方向に貫通する柱状配線を有する、請求項1から8の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  10. 前記外部端子は、複数の導体層からなる、請求項1から9の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  11. 前記複数の導体層のうち、外表面を構成する導体層は、AuもしくはSnもしくはそれらを含む合金である、請求項10に記載のインダクタ部品。
  12. 前記複数の導体層のうち、前記インダクタ配線と直接接続された第1の導体層は、CuもしくはCuを主成分とする合金である、請求項10または11に記載のインダクタ部品。
  13. 前記第1の導体層は、95%wt以上のCuおよび1%wt以上5%wt以下のNiを含む、請求項12に記載のインダクタ部品。
  14. 前記複数の導体層のうち、前記インダクタ配線と直接接続された第1の導体層は、NiもしくはNiを主成分とする合金である、請求項10または11に記載のインダクタ部品。
  15. 前記外部端子の前記重複部分の外表面は、前記外部端子の前記非重複部分の外表面よりも低い位置にある凹部を有する、請求項3から5の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  16. 前記外部端子は、クラックを有する、請求項15に記載のインダクタ部品。
  17. 前記外部端子の前記非重複部分の厚みを1としたとき、前記凹部の深さは0.05以上1未満である、請求項15または16に記載のインダクタ部品。
  18. 前記磁性層は、樹脂と前記樹脂に含有された金属磁性粉とを含む、請求項1から17の何れか一つに記載のインダクタ部品。
  19. 前記磁性層は、さらにフェライト粉を含む、請求項18に記載のインダクタ部品。
  20. 前記インダクタ配線は、Cu、Ag、Au、Feもしくはこれらの化合物からなる、請求項1から19の何れか一つに記載のインダクタ部品。
JP2019025519A 2019-02-15 2019-02-15 インダクタ部品 Active JP7135923B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019025519A JP7135923B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 インダクタ部品
CN201911166256.9A CN111584182B (zh) 2019-02-15 2019-11-25 电感器部件
US16/777,760 US11581126B2 (en) 2019-02-15 2020-01-30 Inductor component

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019025519A JP7135923B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 インダクタ部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020136390A true JP2020136390A (ja) 2020-08-31
JP7135923B2 JP7135923B2 (ja) 2022-09-13

Family

ID=72042410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019025519A Active JP7135923B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 インダクタ部品

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11581126B2 (ja)
JP (1) JP7135923B2 (ja)
CN (1) CN111584182B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020191364A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP2022018910A (ja) * 2020-07-16 2022-01-27 株式会社村田製作所 電子部品

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006287004A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Nec Tokin Corp 高周波用磁心及びそれを用いたインダクタンス部品
JP2012204441A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
JP2014007227A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Murata Mfg Co Ltd 電子部品モジュールおよびその製造方法
JP2017107971A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP2018046051A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社村田製作所 インダクタ部品およびインダクタ部品内蔵基板

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09270325A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Tokin Corp 電子部品
JP2002025825A (ja) * 2000-07-07 2002-01-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品及び無線端末装置
JP2006120887A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Sumida Corporation 磁性素子
JP4844045B2 (ja) * 2005-08-18 2011-12-21 Tdk株式会社 電子部品及びその製造方法
JP2008060427A (ja) * 2006-08-31 2008-03-13 Tdk Corp 受動部品及び電子部品モジュール
JP5234060B2 (ja) * 2010-07-27 2013-07-10 Tdk株式会社 コモンモードフィルタ
JP6024243B2 (ja) 2012-07-04 2016-11-09 Tdk株式会社 コイル部品及びその製造方法
JP6311841B2 (ja) * 2015-08-05 2018-04-18 株式会社村田製作所 インダクタ部品およびその製造方法
JP6512161B2 (ja) * 2016-04-21 2019-05-15 株式会社村田製作所 電子部品
JP6828568B2 (ja) * 2017-04-11 2021-02-10 Tdk株式会社 コイル部品

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006287004A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Nec Tokin Corp 高周波用磁心及びそれを用いたインダクタンス部品
JP2012204441A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Murata Mfg Co Ltd 電子部品
JP2014007227A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Murata Mfg Co Ltd 電子部品モジュールおよびその製造方法
JP2017107971A (ja) * 2015-12-09 2017-06-15 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP2018046051A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社村田製作所 インダクタ部品およびインダクタ部品内蔵基板

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020191364A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 株式会社村田製作所 インダクタ部品
JP7230682B2 (ja) 2019-05-21 2023-03-01 株式会社村田製作所 インダクタ部品
US11948726B2 (en) 2019-05-21 2024-04-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Inductor component
JP2022018910A (ja) * 2020-07-16 2022-01-27 株式会社村田製作所 電子部品
JP7327308B2 (ja) 2020-07-16 2023-08-16 株式会社村田製作所 電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
US11581126B2 (en) 2023-02-14
CN111584182A (zh) 2020-08-25
JP7135923B2 (ja) 2022-09-13
US20200265990A1 (en) 2020-08-20
CN111584182B (zh) 2023-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6935343B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
CN109427461B (zh) 电感器部件
KR101983146B1 (ko) 칩 전자부품
US11610712B2 (en) Inductor component
JP7156209B2 (ja) インダクタ部品およびインダクタ部品内蔵基板
CN108288536A (zh) 电感元件
CN111584182B (zh) 电感器部件
CN112712961A (zh) 电感器阵列部件以及电感器阵列部件内置基板
US20230047996A1 (en) Inductor component
CN112466597B (zh) 电感器部件
CN111986882B (zh) 电感器部件
CN107077952B (zh) 线圈部件
JP7334558B2 (ja) インダクタ部品
JP7379066B2 (ja) インダクタ部品
CN112002516B (zh) 电感部件
JP7411590B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
JP7424331B2 (ja) インダクタ部品およびその製造方法
US20230128955A1 (en) Inductor component
CN115440473A (zh) 电感器部件以及其制造方法
JP2022050651A (ja) インダクタ部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201019

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220707

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220707

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220713

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7135923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150