JP2022018910A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部回路と接続する場合、線路の電気抵抗を低減できる電子部品を提供する。【解決手段】電子部品は、樹脂および金属磁性粉のコンポジット材料からなるコンポジット体と、前記コンポジット体内に設けられ、前記コンポジット体の外面から端面が露出する内部電極と、前記コンポジット体の前記外面上および前記内部電極の前記端面上に配置された金属膜とを備え、前記金属膜は、前記内部電極の前記端面上に配置された第1領域と、前記外面において露出する前記金属磁性粉と接触して、前記コンポジット体の前記外面上に配置された第2領域とを有し、前記第1領域の厚みは、前記第2領域の厚みに比べ小さい。【選択図】図1B

Description

本発明は、電子部品に関する。
従来、電子部品としては、特開2017-103423号公報(特許文献1)に記載されたものがある。特許文献1の電子部品は、樹脂および金属磁性粉のコンポジット材料からなるコンポジット体と、コンポジット体内に設けられ、コンポジット体の外面から端面が露出する内部電極と、コンポジット体の外面上および内部電極の端面上に配置された金属膜とを備える。
特開2017-103423号公報
とこで、上記のような電子部品では、外部回路と金属膜で接続する場合に、電子部品における電気抵抗を改善する余地があることが分かった。発明者らが鋭意検討した結果、外部回路と内部電極の端面との間の電気抵抗、つまり金属膜における電気抵抗を改善する余地があることが分かった。
具体的には、上記のような電子部品では、外部回路が内部電極の端面上に配置された金属膜で接続する場合、金属膜の全体的な厚みを一様に薄くすることにより、外部回路と内部電極との間の線路の電気抵抗(以下、回路抵抗とも称する)を低減することができた。
しかしながら、外部回路がコンポジット体の外面上に配置された金属膜で接続する場合、金属膜の全体的な厚みを一様に薄くしても回路抵抗を低減できなかった。このように、外部回路が接続する金属膜の位置により回路抵抗を十分に低減できないことが分かった。
そこで、本開示は、外部回路と接続する場合、電気抵抗を低減できる電子部品を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本開示の一態様である電子部品は、
樹脂および金属磁性粉のコンポジット材料からなるコンポジット体と、
前記コンポジット体内に設けられ、前記コンポジット体の外面から端面が露出する内部電極と、
前記コンポジット体の前記外面上および前記内部電極の前記端面上に配置された金属膜と
を備え、
前記金属膜は、前記内部電極の前記端面上に配置された第1領域と、前記外面において露出する前記金属磁性粉と接触して、前記コンポジット体の前記外面上に配置された第2領域とを有し、
前記第1領域の厚みは、前記第2領域の厚みに比べ小さい。
前記実施形態によれば、第1領域の厚みは第2領域の厚みに比べ小さい。電子部品が外部回路と第1領域で接続する場合、この金属膜の厚みは外部回路と内部電極との間の線路の長さを決定する因子となる。この場合、第1領域の厚みを小さくできるため、線路の長さを短くでき、回路抵抗を低減することができる。
一方、電子部品が外部回路と第2領域で接続する場合、第2領域の厚みは外部回路と内部電極との間の線路の断面積を決定する因子となる。この場合、第2領域の厚みを大きくできるため、線路の断面積を大きくでき、回路抵抗を低減することができる。
よって、いずれの場合も回路抵抗を低減することができる。
ここで、「第1領域の厚み」とは、コンポジット体の外面のうち、金属膜の設けられる面に対して垂直方向の、第1領域の厚みをいう。「第2領域の厚み」とは、コンポジット体の外面のうち、金属膜の設けられる面に対して垂直方向の、第2領域の厚みをいう。
本開示の一態様である電子部品によれば、外部回路と接続する場合、外部回路が接続する金属膜の位置によらずに線路の電気抵抗を低減できる電子部品を提供できる。
電子部品としてのインダクタ部品の第1実施形態を示す透視平面図である。 図1AのA-A断面図である。 図1Bの一部拡大図である。 図1Bの一部拡大図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 インダクタ部品の製造方法について説明する説明図である。 第2実施形態における一部拡大図である。
以下、本開示の一態様である電子部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(第1実施形態)
(構成)
図1Aは、電子部品の第1実施形態を示す透視平面図である。図1Bは、図1AのA-A断面図である。
電子部品は、一例として、インダクタ部品1である。インダクタ部品1は、例えば、パソコン、DVDプレーヤー、デジタルカメラ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクスなどの電子機器に搭載される回路基板に実装される表面実装型の電子部品である。ただし、インダクタ部品1は、表面実装型でなく、基板内蔵型の電子部品であってもよい。また、インダクタ部品1は、例えば全体として直方体形状の部品である。ただし、インダクタ部品1の形状は、特に限定されず、円柱状や多角形柱状、円錐台形状、多角形錐台形状であってもよい。
図1Aと図1Bに示すように、インダクタ部品1は、絶縁性を有する素体10と、素体10内に配置された第1インダクタ素子2Aおよび第2インダクタ素子2Bと、素体10の長方形状の第1主面10aから端面が露出するように素体10に埋め込まれた第1柱状配線31、第2柱状配線32、第3柱状配線33および第4柱状配線34と、素体10の第1主面10a上に配置された第1外部端子41、第2外部端子42、第3外部端子43および第4外部端子44と、素体10の第1主面10a上に設けられた絶縁膜50とを備える。図中、インダクタ部品1の厚みに平行な方向をZ方向とし、順Z方向を上側、逆Z方向を下側とする。Z方向に直交する平面において、インダクタ部品1の長手側となる長さに平行な方向をX方向とし、インダクタ部品1の短手側となる幅に平行な方向をY方向とする。
素体10は、絶縁層61と、絶縁層61の下面61aに配置された第1磁性層11と、絶縁層61の上面61bに配置された第2磁性層12とを有する。素体10の第1主面10aは、第2磁性層12の上面に相当する。素体10は、絶縁層61、第1磁性層11および第2磁性層12の3層構造であるが、磁性層のみの1層構造、磁性層と絶縁層のみの2層構造、複数の磁性層および絶縁層からなる4層以上の構造のいずれであってもよい。
絶縁層61は、絶縁性を有し、主面が長方形の層状であり、絶縁層61の厚みは、例えば、10μm以上100μm以下である。絶縁層61は、例えば、低背化の観点からガラスクロスなどの基材を含まないエポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂などの絶縁樹脂層であることが好ましいが、NiZn系やMnZn系などのフェライトのような磁性体や、アルミナ、ガラスのような非磁性体からなる焼結体層であってもよく、ガラスエポキシなどの基材を含む樹脂基板層であってもよい。なお、絶縁層61が焼結体層である場合は、絶縁層61の強度や平坦性を確保でき、絶縁層61上の積層物の加工性が向上する。また、絶縁層61が焼結体層である場合は、低背化の観点から研磨加工されていることが好ましく、特に積層物のない下側から研磨されていることが好ましい。
第1磁性層11および第2磁性層12は、高い透磁率を有し、主面が長方形の層状であり、樹脂135と、樹脂135に含有された金属磁性粉136とを含む。つまり、第1磁性層11および第2磁性層12は、樹脂135と金属磁性粉136とを含むコンポジット体である。樹脂135は、例えば、エポキシ系樹脂やビスマレイミド、液晶ポリマ、ポリイミドなどからなる有機絶縁材料である。金属磁性粉136は、Feを含むことが好ましく、例えば、Fe単体、FeSiCrなどのFeSi系合金、FeCo系合金、NiFeなどのFe系合金、または、それらのアモルファス合金などの磁性を有する金属材料を挙げることができる。金属磁性粉136の平均粒径は、例えば0.1μm以上5μm以下である。インダクタ部品1の製造段階においては、金属磁性粉136の平均粒径を、レーザ回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%に相当する粒径(いわゆるD50)として算出することができる。金属磁性粉136の含有率は、好ましくは、磁性層全体に対して、20Vol%以上70Vol%以下である。金属磁性粉136の平均粒径が5μm以下である場合、直流重畳特性がより向上し、微粉によって高周波での鉄損を低減できる。
第1インダクタ素子2A、第2インダクタ素子2Bは、素体10の第1主面10aと平行に配置された第1インダクタ配線21、第2インダクタ配線22を含む。これにより、第1インダクタ素子2Aおよび第2インダクタ素子2Bを第1主面10aと平行な方向で構成でき、インダクタ部品1の低背化を実現できる。第1インダクタ配線21と第2インダクタ配線22は、素体10内の同一平面上に配置されている。具体的に述べると、第1インダクタ配線21と第2インダクタ配線22は、絶縁層61の上方側、つまり、絶縁層61の上面61bにのみ形成され、第2磁性層12に覆われている。
第1、第2インダクタ配線21,22は、平面状に巻回されている。具体的に述べると、第1、第2インダクタ配線21,22は、Z方向から見たときに、半楕円形の弧状である。すなわち、第1、第2インダクタ配線21,22は、約半周分巻回された曲線状の配線である。また、第1、第2インダクタ配線21,22は、中間部分で直線部を含んでいる。なお、本願において、インダクタ配線の「スパイラル」とは、渦巻形状を含む平面状に巻回された曲線形状を意味し、第1インダクタ配線21、第2インダクタ配線22のような1ターン以下の曲線形状も含み、また当該曲線形状は、部分的な直線部を含んでいてもよい。
第1、第2インダクタ配線21,22の厚みは、例えば、40μm以上120μm以下であることが好ましい。第1、第2インダクタ配線21,22の実施例として、厚みが45μm、配線幅が40μm、配線間スペースが10μmである。配線間スペースは絶縁性の確保から、3μm以上20μm以下が好ましい。
第1、第2インダクタ配線21,22は、導電性材料からなり、例えばCu、Ag,Auなどの低電気抵抗な金属材料からなる。本実施形態では、インダクタ部品1は、第1、第2インダクタ配線21,22を1層のみ備えており、インダクタ部品1の低背化を実現できる。なお、第1、第2インダクタ配線21,22は金属膜であってもよく、例えば、無電解めっき処理により形成されたCuやTiなどの下地層上に、CuやAgなどの導電層が形成された構造であってもよい。
第1インダクタ配線21は、第1端、第2端がそれぞれ外側に位置する第1柱状配線31、第2柱状配線32に電気的に接続され、第1柱状配線31および第2柱状配線32からインダクタ部品1の中心側に向かって孤を描く曲線状である。また、第1インダクタ配線21は、その両端にスパイラル形状部分よりも線幅の大きいパッド部を有し、パッド部において、第1、第2柱状配線31,32と直接接続されている。
同様に、第2インダクタ配線22は、第1端、第2端がそれぞれ外側に位置する第3柱状配線33、第4柱状配線34に電気的に接続され、第3柱状配線33および第4柱状配線34からインダクタ部品1の中心側に向かって孤を描く曲線状である。
ここで、第1、第2インダクタ配線21,22のそれぞれにおいて、第1、第2インダクタ配線21,22が描く曲線と、第1、第2インダクタ配線21,22の両端を結んだ直線とに囲まれる範囲を内径部分とする。このとき、Z方向からみて、第1、第2インダクタ配線21,22について、その内径部分同士は重ならず、第1、第2インダクタ配線21,22は、互いに離隔している。
第1、第2インダクタ配線21,22の第1から第4柱状配線31~34との接続位置からX方向に平行な方向であってインダクタ部品1の外側となる方向に向かってさらに配線が伸びており、この配線はインダクタ部品1の外側に露出している。つまり、第1、第2インダクタ配線21,22は、インダクタ部品1の積層方向に平行な側面(YZ平面に平行な面)から外部に露出している露出部200を有する。
この配線は、インダクタ部品1の製造過程において、第1、第2インダクタ配線21,22の形状を形成後、追加で電解めっきを行う際の給電配線と接続される配線である。この給電配線によりインダクタ部品1を個片化する前のインダクタ基板状態において、追加で電解めっきを容易に行うことができ、配線間距離を狭くすることができる。また、追加で電解めっきを行うことで、第1、第2インダクタ配線21,22の配線間距離を狭くすることにより、第1、第2インダクタ配線21,22の磁気結合を高めたり、第1、第2インダクタ配線21,22の配線幅を大きくして電気抵抗を低減したり、インダクタ部品1の外形を小型化したりすることができる。
また、第1、第2インダクタ配線21,22は、露出部200を有するので、インダクタ基板の加工時の静電気破壊耐性を確保できる。各インダクタ配線21,22において、露出部200の露出面200aの厚み(Z方向に沿った寸法)は、好ましくは、各インダクタ配線21,22の厚み(Z方向に沿った寸法)以下で、かつ、45μm以上である。露出面200aの厚みがインダクタ配線21,22の厚み以下であることにより、磁性層11,12の割合を増やすことができ、インダクタンスを向上できる。また、露出面200aの厚みが45μm以上であることにより、露出面200a付近の断線の発生を低減できる。露出面200aは、好ましくは、酸化膜である。これによれば、インダクタ部品1とその隣接部品との間でショートを抑制できる。
第1から第4柱状配線31~34は、各インダクタ配線21,22からZ方向に延在し、第2磁性層12の内部を貫通している。第1柱状配線31は、第1インダクタ配線21の一端の上面から上側に延在し、第1柱状配線31の端面が、素体10の第1主面10aから露出する。第2柱状配線32は、第1インダクタ配線21の他端の上面から上側に延在し、第2柱状配線32の端面が、素体10の第1主面10aから露出する。第3柱状配線33は、第2インダクタ配線22の一端の上面から上側に延在し、第3柱状配線33の端面が、素体10の第1主面10aから露出する。第4柱状配線34は、第2インダクタ配線22の他端の上面から上側に延在し、第4柱状配線34の端面が、素体10の第1主面10aから露出する。
したがって、第1柱状配線31、第2柱状配線32、第3柱状配線33、第4柱状配線34は、第1インダクタ素子2A、第2インダクタ素子2Bから上記第1主面10aから露出する端面まで、当該端面に直交する方向に直線状に伸びる。これにより、第1外部端子41、第2外部端子42、第3外部端子43、第4外部端子44と、第1インダクタ素子2A、第2インダクタ素子2Bとをより短い距離で接続することができ、インダクタ部品1の低抵抗化や高インダクタンス化を実現できる。第1から第4柱状配線31~34は、導電性材料からなり、例えば、インダクタ配線21,22と同様の材料からなる。
第1から第4外部端子41~44は、素体10の第1主面10a上に配置されている。第1から第4外部端子41~44は、第2磁性層12の外面上に配置された金属膜である。第1外部端子41は、第1柱状配線31の素体10の第1主面10aから露出する端面に接触し、第1柱状配線31と電気的に接続されている。これにより、第1外部端子41は、第1インダクタ配線21の一端に電気的に接続される。第2外部端子42は、第2柱状配線32の素体10の第1主面10aから露出する端面に接触し、第2柱状配線32と電気的に接続されている。これにより、第2外部端子42は、第1インダクタ配線21の他端に電気的に接続される。
同様に、第3外部端子43は、第3柱状配線33の端面に接触し、第3柱状配線33と電気的に接続されて、第2インダクタ配線22の一端に電気的に接続される。第4外部端子44は、第4柱状配線34の端面に接触し、第4柱状配線34と電気的に接続されて、第2インダクタ配線22の他端に電気的に接続される。
インダクタ部品1では、第1主面10aは、長方形状の辺に相当する直線状に伸びる第1端縁101、第2端縁102を有する。第1端縁101、第2端縁102は、それぞれ素体10の第1側面10b、第2側面10cに続く第1主面10aの端縁である。第1外部端子41と第3外部端子43は、素体10の第1側面10b側の第1端縁101に沿って配列され、第2外部端子42と第4外部端子44は、素体10の第2側面10c側の第2端縁102に沿って配列されている。なお、素体10の第1主面10aに直交する方向からみて、素体10の第1側面10b,第2側面10cは、Y方向に沿った面であり、第1端縁101、第2端縁102と一致する。第1外部端子41と第3外部端子43の配列方向は、第1外部端子41の中心と第3外部端子43の中心を結ぶ方向とし、第2外部端子42と第4外部端子44の配列方向は、第2外部端子42の中心と第4外部端子44の中心を結ぶ方向とする。
絶縁膜50は、素体10の第1主面10aにおける第1から第4外部端子41~44が設けられていない部分上に設けられている。ただし、絶縁膜50は第1から第4外部端子41~44の端部が乗り上げることで、第1から第4外部端子41~44とZ方向に重なっていてもよい。絶縁膜50は、例えば、アクリル樹脂、エポキシ系樹脂、ポリイミド等の電気絶縁性が高い樹脂材料から構成される。これにより、第1から第4外部端子41~44の間の絶縁性を向上できる。また、絶縁膜50が第1から第4外部端子41~44のパターン形成時のマスク代わりとなり、製造効率が向上する。また、絶縁膜50は、樹脂135から金属磁性粉136が露出していた場合に、当該露出する金属磁性粉136を覆うことで、金属磁性粉136の外部への露出を防止することができる。なお、絶縁膜50は、シリカや硫酸バリウムなどの絶縁材料からなるフィラーを含有してもよい。
図2は、図1BのA部拡大図である。図3は、図1BのB部拡大図である。図2および図3に示すように、外部端子41は、第2磁性層12の上面12aおよび第1柱状配線31の端面31a上に配置された金属膜410と、金属膜410上に配置される第1被覆層411と、第1被覆層411上に配置される第2被覆層412とから構成される。金属膜410は、第1柱状配線31の端面31a上に配置された第1領域410aと、第2磁性層12の上面12a上に配置された第2領域410bとを有する。第1領域410aの厚みTは、第2領域410bの厚みTに比べ、小さい(以下、単に「T<T」とも称する)。
なお、第2、第3、第4外部端子42,43,44の構成は、第1外部端子41の構成と同じであるため、以下、第1外部端子41のみについて説明する。また、図2では、説明の便宜上、第1外部端子41の一部を構成する被覆層411,412を省略している。
第1領域410aの厚みTは第2領域410bの厚みTに比べ小さい場合、インダクタ部品1が外部回路と第1領域410aで接続する場合、第1領域410aの厚みTを小さくできるため、線路の長さを短くでき、回路抵抗を低減することができる。
一方、インダクタ部品1が外部回路と第2領域Tで接続する場合、第2領域Tの厚みを大きくできるため、線路の断面積を大きくでき、回路抵抗を低減することができる。
よって、いずれの場合も回路抵抗を低減することができる。
要するに、従来技術で示したように、金属膜410の全体的な厚みを一様に制御するだけでは、金属膜の接続箇所により回路抵抗を十分に低減することができないことがあった。このような課題を解決するために、本発明者らは、鋭意検討した結果、金属膜410の外部回路との接続箇所によって、金属膜410の厚みが回路抵抗へ異なって作用するとの技術的知見を見出した。本開示の「T<T」の構成は、本発明者らのさらなる検討の結果、この技術的知見に基づいて金属膜410の厚みを異なる作用に応じて設定し導き出したものである。
詳細に説明すると、インダクタ部品1が外部回路と第1領域410aで接続する場合、第1領域410aの厚みTは、外部回路と第1柱状配線31との間の線路の長さを決定する因子となる。第1領域410aの厚みTを小さくすることにより、線路の長さを短くでき、回路抵抗を低減することができる。
一方、インダクタ部品1が外部回路と第2領域410bで接続する場合、第2領域410bの厚みTは、外部回路と第1柱状配線31との間の線路の断面積を決定する因子となる。第2領域410bの厚みTを大きくできるため、線路の断面積を大きくでき、回路抵抗を低減することができる。
これにより、外部回路と金属膜との接続箇所によらず、回路抵抗を低減することができる。
上記「第1領域410aの厚みT」とは、素体10の第1主面10aのうち、金属膜410の設けられる面に対して垂直方向の、金属膜410における第1領域410aの厚みをいう。同様に、上記「第2領域410bの厚みT」とは、素体10の第1主面10aのうち、金属膜410の設けられる面に対して垂直方向の、金属膜410における第2領域410bの厚みをいう。
「第1領域410aの厚みT」および「第2領域410bの厚みT」は、インダクタ部品1の断面のFIB-SIM像から求められる値である。FIB-SIM像とは、FIB(Focused Ion Beam:集束イオンビーム)を用いて観測したSIM(Scanning Ion Microscope:走査イオン顕微鏡)による断面画像である。画像の解析は、画像処理ソフト(例えば、旭化成エンジニアリング株式会社製、A像くん(登録商標))用いて行い得る。
上記断面は、図1Bのように、インダクタ部品1の柱状配線31および32の中心線を通るように設けたものである。第1領域410aの厚みTおよび第2領域410bの厚みTは、以下に示す3つの厚み決定領域のうち少なくとも1つの厚み決定領域においてT<Tとなればよい。
1つ目の厚み決定領域では、第1領域410aの厚みTは、第2磁性層12および第1柱状配線31の第1界面B(第1柱状配線31の外側面に相当)と、第2磁性層12および第1柱状配線31の第2界面B(第1柱状配線31の内側面に相当)との間における中心である第1中心Cにおける第1領域410aの厚みである。第2領域410bの厚みTは、第2界面Bと、金属膜410および絶縁膜50の第3界面Bとの間における中心である第2中心Cにおける第2領域410bの厚みである。
2つ目の厚み決定領域では、第1領域410aの厚みTは、第1中心Cから第1、第2界面B,B側へそれぞれ長さRまでの範囲における第1領域410aの厚みTである。第2領域410bの厚みTは、第2中心Cから第2、第3界面B,B側へそれぞれ長さRまでの範囲における第2領域410bの厚みTである。
3つ目の厚み決定領域では、第1領域410aの厚みTは、第1界面Bと第2界面Bとの間の第1領域410aであって、第1界面Bおよび第2界面Bから第1柱状配線31側へそれぞれ長さrまでの範囲を除いた領域Pでの第1領域の厚みである。第2領域410bの厚みTは、第2界面Bと第3界面Bとの間の第2領域410bであって、第2界面Bから第3界面B側へ長さrまでの範囲および第3界面Bから第2界面B側へ長さrまでの範囲を除いた領域Pでの第2領域410bの厚みである。
2つ目および3つ目の厚み決定領域では、複数個所(例えば、測定数n=3,5等)を測定し、複数の測定値の平均値を第1、第2領域410a,410bの厚みT,Tとすることができる。
第1界面Bと第1中心Cとの間の長さ(X方向の長さ)は、長さrおよびRの和よりも大きい。第2界面Bと第2中心Cの間の長さ(X方向の長さ)は、長さrおよびRの和よりも大きい。第2中心Cと第3界面Bとの間の長さ(X方向の長さ)は、長さRおよびrの和よりも大きい。長さr,r,r,RおよびRは、第1、第2領域410a,410bの厚みT,Tが測定できる範囲、すなわち、第1、第2領域410a,410bの幅を考慮して、例えば、それぞれ独立に、3~10μmである。
長さr,r,およびrは、互いに同一であっても異なってもよい。長さRおよびRは、互いに同一であっても異なってもよい。
長さrおよびRの第1領域410aの幅(X方向の長さ)に対する割合は、例えば、それぞれ独立に、5%~50%である。長さr,r,およびRの第2領域410bの幅(X方向の長さ)に対する割合は、例えば、それぞれ独立に、5%~50%である。
FIB-SIM像の画像解析では、FIB-SIM像の色調(例えば、コントラスト比等)を利用して目視にて界面の位置を確認する。これにより、第1領域410aの厚みTおよび第2領域410bの厚みTを測定する。ここで、似たような材料からなる構成間の界面も目視で確認することができる。例えば、第1柱状配線31と金属膜410とが主成分としてCuで構成される場合であっても、第1柱状配線31と金属膜410との界面を目視で確認することができる。具体的には、第1柱状配線31が電解めっき法を用いて形成され、金属膜410が無電解めっき法で形成される場合、第1柱状配線31は金属膜410に比べ結晶性の高い構造を有する。異なる製法がもたらす結晶性の違いにより上記界面の存在を確認することが可能となる。また、第1柱状配線31を実質的にCuから構成し、金属膜410を主成分Cuに微量成分(例えば、Ni等)を加えて構成した場合、得られたFIB-SIM像をエネルギー分散型X線(Energy Despersive X-ray:EDX)マッピングすれば、微量成分が分布する位置(すなわち、金属膜410)を判別することができる。これにより特定の微量成分の有無で上記界面の存在の確認が可能となる。
第1外部端子41は、上述したように、金属膜410と、第1被覆層411と、第2被覆層412とを構成する。このように、金属膜410を覆う少なくとも1つの被覆層411,412をさらに備えると、金属膜410および少なくとも1つの被覆層411,412を層ごとに異なる機能を持たせることで、金属膜410に新たな機能を追加できる。
金属膜410は、主としてCuを含む。金属膜410は、Cuを含む金属または合金からなることが好ましい。これによれば、導電性の高い金属膜410が得られる。特に、金属磁性粉136がFeを含む場合であって、めっき処理により金属膜410を形成する場合には、金属膜410の形成がより容易になり得る。これは、金属磁性粉136に含まれるFeとめっき液に含まれるCuとが置換反応し、金属膜410を形成するためである。また、金属膜410は、Niをさらに含むことが好ましい。金属膜410がNiを含むと、金属膜410に蓄積された内部応力が緩和する。
第2領域410bにおいて、金属膜410の厚みは、第1、第2被覆層411,412の合計の厚みに比べ大きい。この場合において金属膜410はCuからなると、導電性に優れるCuからなる第2領域410bの厚みが最も大きい。このため、回路抵抗を低減することができる。
第1被覆層411は、金属膜410を直接覆う金属膜であって、例えばNiなどを含む。第1被覆層411は、金属膜410のマイグレーションやはんだ食われを抑制する役割を有する。
第2被覆層412は、第1被覆層411を直接覆い、第1外部端子41の最外層を構成する金属膜であって、例えばAuやSnなどを含む。第2被覆層412は、はんだの濡れ性を確保する役割を有する。
第2磁性層12は、金属膜410と接触する上面12aを有し、該上面12aには少なくとも1つの金属磁性粉136が露出する。したがって、金属膜410は、第2磁性層12の上面12a上に配置され、該上面12aに露出した露出面に接触する。
(製造方法)
次に、インダクタ部品1の製造方法について説明する。
図4Aに示すように、複数のインダクタ配線21,22と複数の柱状配線31~34を素体10により覆った状態において、素体10の上面を研磨などによって研削加工し、柱状配線31~34の端面を素体10の上面から露出させる。その後、図4Bに示すように、素体10の上面全体に、スピンコートやスクリーン印刷などの塗布法、ドライフィルムレジスト貼付などの乾式法などにより、ハッチングにて示す絶縁膜50を形成する。絶縁膜50は例えば感光性レジストである。
その後、外部端子を形成する領域において、フォトリソグラフィやレーザ、ドリル、ブラストなどにより、絶縁膜50を除去することにより、柱状配線31~34の端面および素体10(第2磁性層12)の一部が露出する貫通孔50aを絶縁膜50に形成する。この際、図4Bに示すように、貫通孔50aからは柱状配線31~34の端面全体を露出させてもよいし、柱状配線31~34の端面の一部を露出させてもよい。また、1つの貫通孔50aから、複数の柱状配線31~34の端面を露出させてもよい。
その後、図4Cに示すように、貫通孔50a内に、金属膜410を後述の方法により形成し、さらに、金属膜410上に第1、第2被覆層411,412を形成し、マザー基板100を構成する。金属膜410および第1、第2被覆層411,412は、切断前の外部端子41~44を構成する。その後、図4Dに示すように、マザー基板100、すなわち封止された複数のインダクタ配線21,22を、ダイシングブレードなどを用いてカット線Cにて2つのインダクタ配線21,22ごとに個片化して、複数のインダクタ部品1を製造する。金属膜410、および第1、第2被覆層411,412は、カット線Cにて切断されて、外部端子41~44を形成する。なお、外部端子41~44の製造方法は上記のように金属膜410および第1、第2被覆層411,412を切断する方法であってもよいし、あらかじめ貫通孔50aを外部端子41~44の形状となるように絶縁膜50を除去した上で金属膜410および第1、第2被覆層411,412を形成する方法であってもよい。
(金属膜410の製造方法)
前述の金属膜410の製造方法について説明する。
柱状配線31~34の端面および素体10の上面に対して、無電解めっき処理により、素体10に接触し導電性を有する金属膜410を形成する。このとき、第1領域410aの厚みTが第2領域410bの厚みTよりも小さくなるように、めっき処理の条件を制御して行う。金属膜410は、例えばCuを含む層である。
具体的に述べると、Cuを含む金属膜410を、無電解めっき処理により、Feを含む金属磁性粉136に析出させる。
詳細に述べると、第2磁性層12の金属膜410と接触する上面12aにおいて露出した金属磁性粉136が触媒として機能する。この金属磁性粉136に含まれる金属(例えばFe)と、金属膜410の形成に用いる金属(例えばCu)とが置換反応する。その結果、金属膜410が金属磁性粉136上に形成される。
その後、金属磁性粉136に析出した金属膜410が成長させられて、第2磁性層12の樹脂135上にも金属膜410が形成される。さらにその後、めっき液に含まれる還元剤が分解して電子を出し、この電子がめっき液中のCuイオンに供給され、還元反応が進行する。
好ましくは、無電解めっき処理においては、例えば還元剤として、ホルムアルデヒドを用いることができる。また、上記めっき液には、ロッシェル塩系またはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)系などの錯化剤が含まれていてもよい。なお、本開示の方法では、めっき液を用いてめっきをする前に、めっき前処理液を用いてめっき前処理を施してもよい。上記めっき前処理液に触媒(例えば、Sn-Pd触媒など)は含まれない。
柱状配線(Cu)31~34上に金属膜410を形成するには、例えば、金属磁性粉136に析出した金属膜410を成長させて柱状配線31~34上に伸びるようにしてもよい。または、柱状配線31~34上に触媒層としてPd層を形成し、触媒層上に無電解めっき処理により金属膜410を形成するようにしてもよい。
(第1被覆層411の製造方法)
第1被覆層411は、特に限定されず、例えば、めっき処理で形成できる。第1被覆層411は、例えば、金属膜410との置換反応により形成される。
(第2被覆層412の製造方法)
第2被覆層412は、特に限定されず、例えば、めっき処理で形成できる。第2被覆層412は、例えば、第1被覆層411との置換反応により形成される。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の電子部品1Aにおける第2磁性層12および金属膜410Aを記載した一部拡大図である。第2実施形態は、第1実施形態とは、第2磁性層12の上面に対する柱状配線31~34の端面の高さが相違する。この相違する点について以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態においては、第1実施形態の素体10の第1主面10aが平坦な構造を有する構成とは異なり、凹部構造を有している。なお、図5では、図2と同様に被覆層411,412を省略する。
第1柱状配線31Aの端面31aは、第2磁性層12の外面のうちの第1柱状配線31Aの端面が露出する面に対して低くなっている。このため、第2磁性層12の外面は、第1柱状配線31Aの端面に対応する位置に凹部を有する。金属膜410Aは凹部にはめ込むように配置されるため、金属膜410Aは、第1柱状配線31Aの端面が第2磁性層12の外面と面一となる場合に比べ、第2磁性層12の外面に対して強く接続される。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
前記実施形態では、素体内には第1インダクタ素子および第2インダクタ素子の2つが配置されたが、3つ以上のインダクタ素子が配置されてもよく、このとき、外部端子および柱状配線は、それぞれ、6つ以上となる。
前記実施形態では、インダクタ素子が有するインダクタ配線のターン数は、1周未満であるが、インダクタ配線のターン数が、1周を超える曲線であってもよい。また、インダクタ素子が有するインダクタ配線の総数は、1層に限られず、2層以上の多層構成であってもよい。また、第1インダクタ素子の第1インダクタ配線と第2インダクタ素子の第2インダクタ配線は第1主面と平行な同一平面に配置される構成に限られず、第1インダクタ配線と第2インダクタ配線が第1主面と直交する方向に配列された構成であってもよい。
また、「インダクタ配線」とは、電流が流れた場合に磁性層に磁束を発生させることによって、インダクタ部品にインダクタンスを付与させるものであって、その構造、形状、材料などに特に限定はない。例えば、ミアンダ配線などの公知の様々な配線形状を用いることができる。
前記実施形態では、金属膜410および第1被覆層411は、インダクタ部品の外部端子として適用しているが、これに限られず、例えばこれらの金属膜がインダクタ部品の内部電極であってもよい。また、これらの金属膜は、インダクタ部品に限られず、コンデンサ部品や抵抗部品などの他の電子部品に適用してもよく、これらの電子部品を搭載する回路基板に適用してもよい。例えば、これらの金属膜として、回路基板の配線パターンであってもよい。
前記実施形態では、金属膜410および第1被覆層411を、外部端子に用いているが、インダクタ配線に用いてもよい。すなわち、コンポジット体を基板代わりとして、コンポジット体上に金属膜として、無電解めっき処理を用いてインダクタ配線を形成してもよい。これにより、インダクタ配線として前述の効果を有する金属膜を得ることができ、前述の効果のとおりに金属膜を形成することができる。
前記実施形態では、素体10の主面10aに端面を有する第1~第4柱状配線31~34を内部電極として適用しているが、これに限定されない。すなわち、素体10の第1、第2側面10b,10cに端面を有する配線であってもよい。この場合、電子部品1は、少なくとも素体10の第1、第2側面10b,10cに外部端子41~44を備える。
1 インダクタ部品(電子部品)
2A 第1インダクタ素子
2B 第2インダクタ素子
10 素体
101 第1端縁
102 第2端縁
10a 第1主面
10b 第1側面
10c 第2側面
11 第1磁性層
12 第2磁性層
12a 第2磁性層の上面
21 第1インダクタ配線
22 第2インダクタ配線
31 第1柱状配線
31 第1柱状配線の端面
32 第2柱状配線
33 第3柱状配線
34 第4柱状配線
41 第1外部端子
410 金属膜
410a 第1領域
410b 第2領域
411 第1被覆層
412 第2被覆層
42 第2外部端子
43 第3外部端子
44 第4外部端子
50 絶縁膜
61 絶縁層
100 マザー基板
135 樹脂
136 金属磁性粉
第1領域の厚み
第2領域の厚み

Claims (8)

  1. 樹脂および金属磁性粉のコンポジット材料からなるコンポジット体と、
    前記コンポジット体内に設けられ、前記コンポジット体の外面から端面が露出する内部電極と、
    前記コンポジット体の前記外面上および前記内部電極の前記端面上に配置された金属膜と
    を備え、
    前記金属膜は、前記内部電極の前記端面上に配置された第1領域と、前記外面において露出する前記金属磁性粉と接触して、前記コンポジット体の前記外面上に配置された第2領域とを有し、
    前記第1領域の厚みは、前記第2領域の厚みに比べ小さい、電子部品。
  2. 前記金属膜を覆う少なくとも1つの被覆層をさらに備える、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記少なくとも1つの被覆層は、前記金属膜を覆う第1被覆層を有し、
    前記第1被覆層は、Niからなる、請求項1または2に記載の電子部品。
  4. 前記少なくとも1つの被覆層は、前記第1被覆層を被覆する第2被覆層を有し、
    前記第2被覆層はAuからなる、請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記金属膜は、Cuからなり、
    前記第2領域において、前記金属膜の厚みは前記少なくとも1つの被覆層の合計の厚みに比べ大きい、請求項2~4の何れかに記載の電子部品。
  6. 前記内部電極の前記端面は、前記コンポジット体の前記外面のうちの前記内部電極の前記端面が露出する面に対して低くなっている、請求項1~5の何れかに記載の電子部品。
  7. 前記金属磁性粉は、Fe系磁性粉を含む、請求項1~6の何れかに記載の電子部品。
  8. 前記コンポジット体内に設けられたインダクタ配線をさらに備え、
    前記金属膜は、前記内部電極を介して前記インダクタ配線と電気的に接続する外部端子の少なくとも一部を構成する、請求項1~7の何れかに記載の電子部品。
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