JP6311841B2 - インダクタ部品およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂層とインダクタ電極とを備えるインダクタ部品およびその製造方法に関する。
高周波信号が用いられる電子機器では、ノイズを防止するための部品として、インダクタ部品が使用される場合がある。この種の部品の中には、樹脂層に立設された柱状導体と、樹脂層の表面に形成された配線電極とでインダクタ電極を構成するものがある。この場合、柱状導体は、ビア導体や金属ピンなどで形成され、配線電極は、例えば導電性ペーストを用いた印刷パターンで形成される。インダクタ電極の抵抗値を低く抑えて特性向上を図るために、近年では配線電極をめっきで形成することが検討されている。めっき膜は、導電性ペーストのように、有機溶剤等の非金属成分が少ないため、配線電極の低抵抗化が可能である。しかしながら、樹脂層上に形成するめっきは、剥がれ易いという問題がある。そこで、従来では、図8に示すように、樹脂層の表面にめっきで形成された配線電極が、樹脂層から剥がれるのを低減する技術が提案されている(特許文献1参照)。
この場合、プリント配線基板100は、ガラスエポキシ樹脂などで形成された内層回路基板101と、内層回路基板101の上面101aに積層された樹脂層102と、樹脂層102にめっきで形成された配線電極103とを有する。配線電極103は、樹脂層102の表面に形成された溝102aの壁面に、無電解めっきで銅などの金属膜を形成した後、当該金属膜を給電膜として、溝102aの内部を電解めっきで埋めることにより形成される。このようにすると、単純に樹脂層102の表面に配線電極をめっきする場合と比較して、樹脂層102と配線電極103との接触面積を増やすことができるため、配線電極103の樹脂層102からの剥がれを低減することができる。
特開2010−80862号公報(段落0049〜0050、図6〜8等参照)
しかしながら、インダクタ部品の配線電極を、従来のプリント配線基板100と同様の方法で形成したとしても、樹脂層上のめっき膜(配線電極)の密着力自体は、変わらないため、外部応力や熱ストレスにより配線電極が剥がれるおそれがある。
本発明は、上記した課題に鑑みてなされたものであり、特性と信頼性に優れたインダクタ部品を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のインダクタ部品は、樹脂層と、インダクタ電極とを備えるインダクタ部品において、前記インダクタ電極は、端面が前記樹脂層の主面に露出した状態で、前記樹脂層内に配設された第1柱状導体と、前記第1柱状導体の前記端面に接する部分と、前記樹脂層の前記主面に接する部分とを有するめっき層とを備え、前記樹脂層の前記主面の表面粗さが、前記第1柱状導体の前記端面の表面粗さよりも荒いことを特徴としている。
この構成によると、インダクタ電極の樹脂層の主面上に形成される部分をめっき層とすることで、当該部分が導電性ペーストで形成される場合と比較して、インダクタ電極の低抵抗化を図ることができるため、インダクタ電極のQ値などの特性を向上することができる。
また、樹脂層の主面を粗くすることで、めっき層の樹脂層の主面に対する密着強度が上がるため、当該部分(めっき層)をめっき膜で形成したときの弊害である、めっき層の樹脂層からの剥がれを低減できる。一方、柱状導体の端面が粗くなると、めっき層との接続部に空洞ができる場合があるが、本発明においては、柱状導体の端面の粗さを樹脂層の主面よりも小さくすることにより、めっき層と柱状導体の接続部に発生する空洞に起因した、めっき層と柱状導体の接続強度の低下、接続抵抗の増加、通電時の発熱や断線等を防止することができる。また、一般的に、樹脂層とめっき層の密着強度は、柱状導体とめっき層の密着強度よりも低い。本発明によると、樹脂層の主面を柱状導体の端面よりも粗くすることにより、樹脂層とめっき層との密着性を高めつつ、柱状導体とめっき層との接続を良好に保つことができる。
また、前記めっき層は、前記樹脂層の前記主面に配置された第1金属膜と、該第1金属膜に積層された第2金属膜とを有していてもよい。この構成によると、例えば、第1金属膜を無電解めっきで形成し、第2金属膜を電解めっきで形成することで、めっき層の総厚を容易に増やすことができる。
また、前記めっき層および前記第1柱状導体は、同じ金属を主成分としているのが好ましい。この構成によると、めっき層と柱状導体の接続抵抗を低減できるとともに、これらの接続信頼性を向上することができる。
また、前記主成分が銅であってもよい。この構成によると、インダクタ電極の直流抵抗の低減を図ることができるとともに、めっき層と柱状導体の接続抵抗の更なる低減を図ることができる。
また、前記インダクタ電極は、端面が前記樹脂層の前記主面に露出した状態で、前記樹脂層内に配設された第2柱状導体をさらに備え、前記めっき層は、前記第2柱状導体の前記端面に接する部分をさらに有し、前記第1柱状導体と前記第2柱状導体とを接続するようにしてもよい。この場合、第1、第2柱状導体とこれらを接続するめっき層とで構成されるインダクタ電極の低抵抗化を図ることができるとともに、めっき層の樹脂層からの剥がれを低減できる。また、第1、第2柱状導体の端面は樹脂層の主面よりも粗くないため、めっき層と第1、第2柱状導体の接続部に発生する空洞に起因した、めっき層と柱状導体の接続強度の低下、接続抵抗の増加、通電時の発熱や断線等を防止できる。
また、前記第1柱状導体と前記第2柱状導体の間にコイルコアが配設されていてもよい。この場合、インダクタ電極のインダクタンス値を容易に増加させることができる。
また、前記めっき層は、前記樹脂層の前記主面から離れる方向に拡開した断面形状を有していてもよい。この構成によると、インダクタ電極の通電時に、第1、第2柱状導体とめっき層の接続部で発生した熱がめっき層の拡開方向に放熱され易くなるため、インダクタ部品の放熱特性を向上することができる。また、通電時の熱によるインダクタ電極の抵抗値の増加を抑えることができる。
また、前記第1柱状導体は金属ピンであってもよい。金属ピンは金属線材をせん断加工するなどして形成されるため、ビア導体やポスト電極などと比較して比抵抗が低い。したがって、インダクタ電極全体の低抵抗化を図ることができるため、例えば、Q値などのインダクタ特性を向上させることができる。
また、本発明のインダクタ部品の製造方法は、樹脂層と、前記樹脂層の内部に配設された第1柱状導体および前記樹脂層の主面に形成された配線電極を有するインダクタ電極とを備えるインダクタ部品の製造方法において、フィラを含有する前記樹脂層の内部に、前記第1柱状導体を配設する配設工程と、前記樹脂層の前記主面を研磨または研削して、当該主面に前記第1柱状導体の端面を露出させる研磨・研削工程と、前記第1柱状導体の前記端面に接する部分と、前記樹脂層の前記主面に接する部分とを有する配線電極を、前記樹脂層の前記主面にめっきで形成する配線電極形成工程とを備え、前記研磨・研削工程は、研磨または研削時に、前記樹脂層の前記主面の前記フィラを脱粒させることにより、前記樹脂層の前記主面の表面粗さを、前記第1柱状導体の前記端面の表面粗さよりも粗くすることを特徴としている。
この構成によると、研磨または研削時に樹脂層のフィラを脱粒させることにより、樹脂層の主面の表面粗さを第1柱状導体の端面の表面粗さよりも粗くするため、樹脂層の主面と第1柱状導体の端面の表面粗さの差を容易に実現することができる。そのため、例えばQ値などの特性と環境信頼性に優れたインダクタ部品を容易に製造することができる。
また、配線電極形成工程は、無電解めっきにより、前記樹脂層の前記主面の略全面を被覆する第1金属膜を形成する工程と、電解めっきにより、前記第1金属膜に第2金属膜を積層する工程と、前記第2金属膜における前記配線電極を形成する領域を、レジスト膜で被覆する工程と、前記第1金属膜および前記第2金属膜の前記レジスト膜で被覆されていない部分を、エッチングにより除去する工程とを有していてもよい。
この場合、配線電極のうち、給電膜がない樹脂層の主面上を無電解めっきで形成し(第1金属膜)、第1金属膜を給電膜として、電解めっきにより第2金属膜を形成するため、樹脂層上の配線電極をめっきのみで形成できるとともに、第1金属膜に積層される第2金属膜により、配線電極の膜厚を容易に増やすことができる。また、この配線電極の形成方法によると、配線電極の端部に角が形成されずに、当該端部がなだらかな曲面形状をなすため、通電時にインダクタ電極が熱膨張するときの応力を、配線電極の端部の曲面により分散させることができる。
また、配線電極形成工程は、無電解めっきにより、前記樹脂層の前記主面の略全面を被覆する第1金属膜を形成する工程と、前記第1金属膜における前記配線電極を形成する部分以外の部分をレジスト膜で被覆する工程と、前記第1金属膜の前記レジスト膜で被覆されていない部分に、電解めっきで第2金属膜を積層する工程と、前記レジスト膜を除去する工程と、前記第1金属膜の前記レジストで被覆されていた部分をエッチングにより除去する工程とを有していてもよい。
この場合、レジスト膜は、第1金属膜の配線電極を形成する部分以外の部分を被覆する。すなわち、レジスト膜には、配線電極の形状を成す開口が形成される。この場合、レジスト膜の開口を形成する部分は、表面張力等により所定の接触角で濡れ広がる。このような開口を第2金属膜で埋めると、配線電極の断面を樹脂層の主面から離れる方向に拡開した形状にすることができる。この場合、インダクタ電極の通電時に、第1柱状導体と配線電極の接続部で発生した熱が配線電極の拡開方向に放熱され易くなるため、放熱特性の優れたインダクタ部品を製造することができる。
また、配線電極形成工程は、無電解めっきにより、前記樹脂層の前記主面の略全面を被覆する第1金属膜を形成する工程と、前記第1金属膜における前記配線電極を形成する部分を、レジスト膜で被覆する工程と、前記第1金属膜の前記レジスト膜で被覆されていない部分を、エッチングにより除去する工程と、前記レジスト膜を除去する工程と、電解めっきにより、前記第1金属膜における前記エッチングで残った部分に第2金属膜を積層する工程とを有していてもよい。
この配線電極の形成方法によると、配線電極の端部に角が形成されずに、当該端部がなだらかな曲面形状をなすため、通電時にインダクタ電極が熱膨張するときの応力を、配線電極の端部の曲面により分散させることができる。
本発明によれば、インダクタ電極の樹脂層の主面上に形成される部分をめっき層とすることで、当該部分が導電性ペーストで形成される場合と比較して、インダクタ電極の低抵抗化を図ることができるため、インダクタ電極のQ値などの特性を向上することができる。また、樹脂層の主面を粗くすることで、めっき層の樹脂層の主面への密着強度が上がるため、めっき層の樹脂層からの剥がれを低減できる。さらに、柱状導体の端面は樹脂層の主面よりも粗くないためめっき層と柱状導体の接続部に発生する空洞に起因した、めっき層と柱状導体の接続強度の低下、接続抵抗の増加、通電時の発熱や断線等を防止することができる。
本発明の第1実施形態にかかるインダクタ部品の断面図である。 図1のインダクタ部品の平面図である。 図1のインダクタ部品の部分断面図である。 本発明の第2実施形態にかかるインダクタ部品の部分断面図である。 図4のインダクタ部品の隣接する配線パターンを示す図である。 本発明の第3実施形態にかかるインダクタ部品の部分断面図である。 本発明の第4実施形態にかかるインダクタ部品の斜視図である。 樹脂層上の配線電極がめっきで形成された従来のプリント配線基板の断面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態にかかるインダクタ部品について、図1〜図3を参照して説明する。なお、図1はインダクタ部品の断面図、図2はインダクタ部品の平面図、図3はインダクタ部品の部分断面図である。また、図2では絶縁被覆膜7a,7bを図示省略している。
図1〜図3に示すように、この実施形態にかかるインダクタ部品1aは、コイルコア3が埋設された樹脂層2と、コイルコア3の周囲に巻回されたコイル電極4(本発明の「インダクタ電極」に相当)とを備え、高周波信号が使用される携帯電話機等の電子機器に搭載される。
樹脂層2は、例えば、エポキシ樹脂などの樹脂で形成され、コイルコア3および後述する複数の金属ピン5a,5bが配設される。なお、この実施形態では、樹脂層2は、フィラ8を含有するエポキシ樹脂で形成され、その両主面(上面2aおよび下面2b)が矩形状に形成されている。フィラ8は、シリカやアルミナ等の無機材料であっても、有機材料であってもよいが、硬化後の樹脂層2が、金属ピン5a,5bよりも展性、延性が小さく、機械的強度も脆いものを選択するのが好ましい。
コイルコア3は、Mn−Znフェライト等の一般的なコイルコアとして採用される磁性材料で形成されている。なお、この実施形態のコイルコア3は、円環状に形成されている。
コイル電極4は、それぞれ上端面が、樹脂層2の上面2aに露出するとともに、下端面が樹脂層2の下面2に露出した状態で、コイルコア3の周囲に配置された複数の金属ピン5a,5bを備える。各金属ピン5a,5bは、Cu、Au、Ag、Al、FeやCu系の合金(例えば、Cu−Ni合金)など、配線電極として一般的に採用される金属材料で形成されている。なお、各金属ピン5a,5bは、これらの金属材料のうちのいずれかで形成された金属線材をせん断加工するなどして形成することができる。
ここで、各金属ピン5a,5bは、図2に示すように、コイルコア3の内周面に沿って配列された複数の内側金属ピン5aと、各内側金属ピン5aそれぞれと複数の対を成すように、コイルコア3の外周面に沿って配列された複数の外側金属ピン5bとで構成されている。ここで、各金属ピン5a,5bそれぞれが、本発明の「第1または第2柱状導体」に相当する。なお、この実施形態では、各金属ピン5a,5bの横断面(金属ピンの長さ方向に垂直な方向の断面)が円形に形成されているが、当該横断面は円形に限らず、例えば矩形など種々の形状を採用することができる。また、金属ピン5a,5bに代えて、例えばビア導体やポスト電極を使用することもできる。
また、各対を成す内側金属ピン5aの上端面と外側金属ピン5bの上端面とは、樹脂層2の上面2aに設けられた1つの上側配線パターン6aによりそれぞれ接続される。また、内側金属ピン5aの下端面と、これと対を成す外側金属ピン5bの所定側(図2では、時計方向)に隣接する外側金属ピン5bの下端面とが、樹脂層2の下面2bに形成された1つの下側配線パターン6bによりそれぞれ接続される。
このとき、各上側配線パターン6aは、それぞれ一端がコイルコア3の内周側に配置されるとともに、他端がコイルコアの外周側に配置された状態で、コイル電極4の巻回軸方向(コイルコア3の周方向)に配列される。また、各下側配線パターン6bも同様に、それぞれ一端がコイルコア3の内周側に配置されるとともに、他端がコイルコアの外周側に配置された状態で、コイル電極4の巻回軸方向に配列される。このとき、各配線パターン6a,6bは、金属ピン5a,5bに接する部分(接続部)と、樹脂層2の上または下面2a,2bに接する部分を有する。なお、各上側、下側配線パターン6a,6bそれぞれが、本発明の「めっき層」に相当する。
各配線パターン6a,6bは、いずれもCuやAg、Al等の金属めっき(無電解めっき)で形成された第1金属膜6a1,6b1と、同じくCuやAg、Al等の金属めっき(電解めっき)により第1金属膜6a1,6b1に積層された第2金属膜6a2,6b2の2層構造で形成されている。なお、この実施形態では、第1、第2金属膜6a1,6b1,6a2,6b2は、いずれもCuを主成分とする金属で形成されている。このような各金属ピン5a,5b、各上側配線パターン6aおよび各下側配線パターン6bの接続構造により、環状のコイルコア3の周囲を螺旋状に巻回するコイル電極4が形成されている。
樹脂層2の上下面2a,2bには、各上側、下側配線パターン6a,6bを保護するための絶縁被覆膜7a,7bが積層される。絶縁被覆膜7a,7bは、例えば、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などで形成することができる。
また、図3に示すように、各配線パターン6a,6bの樹脂層2に対する所望の密着強度を得るために、樹脂層2の上下面2a,2bの表面粗さが粗く形成される。このとき、樹脂層2の上下面2a,2bの表面粗さRz1は、内側、外側金属ピン5a,5bの上下端面の表面粗さRz2よりも大きくなるように形成される(Rz1>Rz2)。なお、この実施形態では、表面粗さの比較に十点平均粗さ(Rz)を用いたが、例えば、十点平均粗さRzおよび算術平均粗さRaのうちの少なくとも一方について、樹脂層2の上下面2a,2bの表面粗さが、内側、外側金属ピン5a,5bの表面粗さよりも粗くなるように形成されていればよい。
(インダクタ部品1aの製造方法)
次に、インダクタ部品1aの製造方法の一例について説明する。まず、支持基板の主面の所定位置に、各金属ピン5a,5bを立設した後、支持基板と各金属ピン5a,5bの接触部分に、フィラ8を含有する樹脂を流し込んで硬化させることで、支持基板の主面に各金属ピン5a,5bを固定する。このとき、樹脂は、熱硬化性や熱可塑性樹脂を問わないが、この実施形態では、熱硬化性のエポキシ樹脂を使用する。また、この実施形態の各金属ピン5a,5bは、いずれもCuを主成分とした金属で形成される。
次に、各内側金属ピン5aの配列円(内周円)と、各外側金属ピン5bの配列円(外周円)の間の領域にコイルコア3を配置する。
次に、各金属ピン5a,5bおよびコイルコア3が埋設されるまで、支持基板の主面に上述と同種の樹脂を流し込んで硬化させる(配設工程)。
次に、支持基板を除去した後、各金属ピン5a,5bおよびコイルコア3を埋設した樹脂の上下面を研磨または研削して樹脂層2を形成する(研磨・研削工程)。このとき、各金属ピンの上下端面を樹脂層2の上下面2a,2bに露出させるとともに、樹脂層2の厚み出しを行う。また、このときの研磨または研削材は♯600番手以下ものを用い、樹脂層2の上下面2a,2bのフィラ8を脱粒したり、樹脂の研磨または研削量を多くしたりして、樹脂層2の上下面2a,2bの表面粗さRz1が、各金属ピン5a,5bの上下端面の表面粗さRz2よりも大きくなるようにする。
次に、樹脂層2の上下面2a,2bの略全面に、無電解めっき法により、第1銅膜(本発明の「第1金属膜」に相当)を形成する。このとき、樹脂層2の上下面2a,2bのみならず、側面にも成膜される。
次に、第1銅膜を給電膜として、電解めっき法により、当該第1銅膜に、第2銅膜(本発明の「第2金属膜」に相当)を積層する。
次に、樹脂層2の上下面2a,2bそれぞれで、第2銅膜の各上側または下側配線パターン6a,6bを形成する領域を被覆するように、レジスト膜をパターン形成する。このパターン形成は、印刷法や露光法を使用することができる。
次に、エッチング液で、レジスト膜に覆われていない第1、第2銅膜をウェットエッチングして、各上側、下側配線パターン6a,6bを形成する。ここで、第1銅膜を形成する工程からエッチングするまでの工程が、本発明の「配線電極形成工程」に相当する。
次に、レジスト膜をウェットまたはドライプロセスで除去し、各配線パターン6a,6bを保護するための絶縁被覆膜7a,7bを、樹脂層2の上下面2a,2bに積層してインダクタ部品1aが完成する。
したがって、上記した実施形態によれば、配線電極がめっきで形成されるため、当該配線電極が導電性ペーストで形成される場合と比較して、コイル電極4の低抵抗化を図ることができ、これにより、コイル電極4のQ値などの特性を向上することができる。また、各上側、下側配線パターン6a,6bを、ビア導体よりも金属成分が多い金属ピン5a,5bで接続することで、コイル電極4の更なる低抵抗化を図ることができる。
また、樹脂層2の上下面2a,2bを金属ピン5a,5bの上下端面よりも粗くすることで、各配線パターン6a,6bの樹脂層2に対する密着強度が上がるため、配線パターン6a,6bをめっき膜で形成したときの弊害である、配線パターン6a,6bの樹脂層2からの剥がれを低減できる。また、各金属ピン5a,5bの上下端面は樹脂層2の上下面2a,2bよりも粗くないため、配線パターン6a,6bと金属ピン5a,5bの接続部に発生する空洞に起因した、配線パターン6a,6bと金属ピン5a,5bの接続強度の低下、接続抵抗の増加、通電時の発熱や断線等を低減することができる。
また、各配線パターン6a,6bが、無電解めっきの第1金属膜6a1,6b1と、電解めっきの第2金属膜6a2,6b2の2層構造で形成されるため、給電機能のない樹脂層2上に第1金属膜6a1を形成しつつ、電解めっきの第2金属膜6a2,6b2で配線パターン6a,6bの膜厚を容易に増やすことができる。
また、この実施形態では、配線パターン6a,6bおよび金属ピン5a,5bは、いずれもCuを主成分としているため、配線パターン6a,6bと金属ピン5a,5bの接続抵抗を低減できるとともに、これらの接続信頼性を向上することができる。また、コイル電極4の直流抵抗の低減を図ることができる。
また、金属ピン5a,5bは、金属線材をせん断加工するなどして形成されることから、ビア導体やポスト電極などと比較して比抵抗が低い。したがって、コイル電極4全体の低抵抗化を図ることができるため、例えば、Q値などのインダクタ特性を向上させることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかるインダクタ部品について、図4を参照して説明する。なお、図4はインダクタ部品の部分断面図で、図3に対応する図である。
この実施形態にかかるインダクタ部品1bが、図1〜図3を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図4に示すように、各配線パターン6a,6bの構成が異なることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、各配線パターン6a,6bは、図4に示すように、樹脂層2の主面(上面2aまたは下面2b)に垂直な方向の断面形状が、樹脂層2の主面から離れる方向に拡開した形状を有する。このような断面形状は、以下のような製造方法により形成することができる。
(インダクタ部品1bの製造方法)
この場合、配線電極形成工程が、第1実施形態のインダクタ部品1aの製造方法と異なる。具体的には、樹脂層2の上下面2a,2bを研磨・研削した後、樹脂層2の上下面2a,2bの略全面に、無電解めっき法により、第1銅膜(本発明の「第1金属膜」に相当)を形成する。このとき、樹脂層2の上下面2a,2bに加えて、側面に第1銅膜が成膜される。
次に、印刷法または露光法により、樹脂層2の上下面2a,2bの第1銅膜それぞれの上に、レジスト膜を積層する。このとき、樹脂層2の上下面2a,2bそれぞれにおいて、各配線パターン6a,6bを形成する部分以外の領域が被覆されるように、レジスト膜のパターン形成を行う。このとき、レジスト膜には、各配線パターン6a,6bを模った複数の開口が形成される。
次に、第1銅膜のレジスト膜で被覆されていない部分に、電解めっきで第2銅膜(本発明の「第2金属膜」に相当)を積層する。つまり、レジスト膜の各開口の中を埋めるようにCuめっきを析出させる。なお、レジスト膜を積層する際、各開口を形成する部分は、表面張力等により所定の接触角で濡れ広がる。このような開口を第2銅膜で埋めると、各配線パターン6a,6bの断面形状が、樹脂層2の主面(上面2aまたは下面2b)から離れる方向に拡開した形状になる。
次に、樹脂層2の上下面2a,2bのレジスト膜を、ウェットまたはドライプロセスで除去する。
次に、第1銅膜のレジスト膜に被覆されていた部分をウェットエッチングにより除去して、各配線パターン6a,6bを形成する。
次に、各配線パターン6a,6bを保護するための絶縁被覆膜7a,7bを、樹脂層2の上下面2a,2bに積層してインダクタ部品1bが完成する。
この構成によると、各配線パターン6a,6bが、樹脂層2の上面2aまたは下面2bから離れる方向に拡開した断面形状を有する。そうすると、コイル電極4の通電時に、金属ピン5a,5bと配線パターン6a,6bの接続部で発生した熱などが配線パターン6a,6bの拡開方向に放熱され易くなるため、インダクタ部品1bの放熱特性を向上することができる。また、通電時の熱によるコイル電極4の抵抗値の増加を抑えることができる。
また、レジスト膜のパターン形成により、各配線パターン6a,6bを形成するため、例えば、導電性ペーストを印刷して配線パターンを形成する場合と比較して、配線パターン6a,6bの寸法精度が向上する。そのため、図5に示すように、隣接する配線パターン6a,6bの間隔Wを小さくして、配線パターン6a,6bの狭ピッチ化を図ることができる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態にかかるインダクタ部品について、図6を参照して説明する。なお、図6はインダクタ部品の部分断面図で、図3に対応する図である。
この実施形態にかかるインダクタ部品1cが、図1〜図3を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図6に示すように、各配線パターン6a,6bの形成方法が異なることである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。なお、以下に、インダクタ部品1cの製造方法について説明する。
(インダクタ部品1cの製造方法)
この場合、樹脂層2の上下面2a,2bを研磨または研削するまでの工程は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じで、その後、樹脂層2の上下面2a,2bの略全面に、無電解めっき法により、第1銅膜(本発明の「第1金属膜」に相当)を形成する。このとき、樹脂層2の上下面2a,2bに加えて、側面に第1銅膜が成膜される。
次に、樹脂層2の上下面2a,2bそれぞれにおいて、第1銅膜の配線パターン6a,6bを形成する部分を、レジスト膜で被覆する。レジスト膜の被覆は、印刷法や露光法を使用することができる。
次に、第1銅膜のレジスト膜に被覆されていない部分を、ウェットエッチングにより除去した後、樹脂層2の上下面2a,2bのレジスト膜を、ウェットまたはドライプロセスで除去する。
次に、残った第1銅膜上に、電解めっきにより第2銅膜(本発明の「第2金属膜」に相当)を積層して、各配線パターン6a,6bを形成する。このとき、各配線パターン6a,6bは、図6に示すように、端部がなだらかな曲面形状をなすように形成される。
最後に、各配線パターン6a,6bを保護するための絶縁被覆膜7a,7bを、樹脂層2の上下面2a,2bに積層してインダクタ部品1cが完成する。
この構成によると、各配線パターン6a,6bの端部に角が形成されずに、当該端部がなだらかな曲面形状をなすため、通電時にコイル電極4が熱膨張するときの応力を、配線パターン6a,6bの端部の曲面により分散させることができる。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態にかかるインダクタ部品について、図7を参照して説明する。なお、図7はインダクタ部品の斜視図である。
この実施形態にかかるインダクタ部品1dが、図1〜図3を参照して説明した第1実施形態のインダクタ部品1aと異なるところは、図7に示すように、インダクタ電極40の構成が異なることと、コイルコア3が設けられていないことである。その他の構成は、第1実施形態のインダクタ部品1aと同じであるため、同一符号を付すことにより説明を省略する。
この場合、インダクタ電極40は、それぞれ上端面が樹脂層2の上面2aに露出するとともに、下端面が樹脂層2の下面2bに露出した2つの金属ピン50a,50bと、樹脂層2の上面2aに形成され、2つの金属ピン50a,50bの上端面同士を接続する平面視でコの字状の配線パターン60とで構成される。また、樹脂層2の上面2aには、配線パターン60を被覆する絶縁被覆膜70が積層される。なお、この実施形態では、両金属ピン50a,50bの下端面が、樹脂層2の下面2bに露出しており、これらの下端面がインダクタ部品1dの外部接続用の電極として使用される。
この構成によると、コイルコア3が配設されないインダクタ部品1dにおいて、第1実施形態のインダクタ部品1aと同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上記したもの以外に種々の変更を行なうことが可能である。例えば、各配線パターン6a,6b,60を1層構造にしてもよい。この場合、無電解めっきのみで各配線パターン6a,6b,60を形成するとよい。
また、各配線パターン6a,6b,60の第1金属膜6a1,6b1と第2金属膜6a2,6b2とを異なる金属で形成してもよい。
また、金属ピン5a,5b,50a,50bの端面同士を接続する配線パターン6a,6b,60のみならず、金属ピンの端面に接続される外部接続用のランド電極についても、本発明を適用することができる。
また、上記した各実施形態では、樹脂層2がフィラを含有する場合について説明したが、樹脂層2の上下面2a,2bの表面粗さが、金属ピン5a,5b,50a,50bの上下端面の表面粗さよりも粗い構成であれば、必ずしもフィラを含有していなくてもよい。
また、絶縁被覆膜7a,7b,70を設けない構成であってもよい。
本発明は、樹脂層とインダクタ電極とを備える種々のインダクタ部品に広く適用することができる。
1a〜1d インダクタ部品
2 樹脂層
2a 上面(主面)
2b 下面(主面)
3 コイルコア
4 コイル電極(インダクタ電極)
5a,5b,50a,50b 金属ピン(第1、第2柱状導体)
6a,6b,60 配線パターン(めっき層)
6a1,6b1 第1金属膜
6a2,6b2 第2金属膜
8 フィラ
40 インダクタ電極

Claims (12)

  1. 樹脂層と、インダクタ電極とを備えるインダクタ部品において、
    前記インダクタ電極は、
    端面が前記樹脂層の主面に露出した状態で、前記樹脂層内に配設された第1柱状導体と、
    前記第1柱状導体の前記端面に接する部分と、前記樹脂層の前記主面に接する部分とを有するめっき層とを備え、
    前記樹脂層の前記主面の表面粗さが、前記第1柱状導体の前記端面の表面粗さよりも粗いことを特徴とするインダクタ部品。
  2. 前記めっき層は、前記樹脂層の前記主面に配置された第1金属膜と、該第1金属膜に積層された第2金属膜とを有することを特徴とする請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記めっき層および前記第1柱状導体は、同じ金属を主成分としていることを特徴とする請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  4. 前記主成分が銅であることを特徴とする請求項3に記載のインダクタ部品。
  5. 前記インダクタ電極は、端面が前記樹脂層の前記主面に露出した状態で、前記樹脂層内に配設された第2柱状導体をさらに備え、
    前記めっき層は、前記第2柱状導体の前記端面に接する部分をさらに有し、前記第1柱状導体と前記第2柱状導体とを接続することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のインダクタ部品。
  6. 前記第1柱状導体と前記第2柱状導体の間にコイルコアが配設されることを特徴とする請求項5に記載のインダクタ部品。
  7. 前記めっき層は、前記樹脂層の前記主面から離れる方向に拡開した断面形状を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のインダクタ部品。
  8. 前記第1柱状導体は金属ピンであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のインダクタ部品。
  9. 樹脂層と、前記樹脂層の内部に配設された第1柱状導体および前記樹脂層の主面に形成された配線電極を有するインダクタ電極とを備えるインダクタ部品の製造方法において、
    フィラを含有する前記樹脂層の内部に、前記第1柱状導体を配設する配設工程と、
    前記樹脂層の前記主面を研磨または研削して、当該主面に前記第1柱状導体の端面を露出させる研磨・研削工程と、
    前記第1柱状導体の前記端面に接する部分と、前記樹脂層の前記主面に接する部分とを有する配線電極を、前記樹脂層の前記主面にめっきで形成する配線電極形成工程とを備え、
    前記研磨・研削工程では、研磨または研削時に、前記樹脂層の前記主面の前記フィラを脱粒させることにより、前記樹脂層の前記主面の表面粗さを、前記第1柱状導体の前記端面の表面粗さよりも粗くすることを特徴とするインダクタ部品の製造方法。
  10. 配線電極形成工程は、
    無電解めっきにより、前記樹脂層の前記主面の略全面を被覆する第1金属膜を形成する工程と、
    電解めっきにより、前記第1金属膜に第2金属膜を積層する工程と、
    前記第2金属膜における前記配線電極を形成する領域を、レジスト膜で被覆する工程と、
    前記第1金属膜および前記第2金属膜の前記レジスト膜で被覆されていない部分を、エッチングにより除去する工程とを有することを特徴とする請求項9に記載のインダクタ部品の製造方法。
  11. 配線電極形成工程は、
    無電解めっきにより、前記樹脂層の前記主面の略全面を被覆する第1金属膜を形成する工程と、
    前記第1金属膜における前記配線電極を形成する部分以外の部分をレジスト膜で被覆する工程と、
    前記第1金属膜の前記レジスト膜で被覆されていない部分に、電解めっきで第2金属膜を積層する工程と、
    前記レジスト膜を除去する工程と、
    前記第1金属膜の前記レジストで被覆されていた部分をエッチングにより除去する工程とを有することを特徴とする請求項9に記載のインダクタ部品の製造方法。
  12. 配線電極形成工程は、
    無電解めっきにより、前記樹脂層の前記主面の略全面を被覆する第1金属膜を形成する工程と、
    前記第1金属膜における前記配線電極を形成する部分を、レジスト膜で被覆する工程と、
    前記第1金属膜の前記レジスト膜で被覆されていない部分を、エッチングにより除去する工程と、
    前記レジスト膜を除去する工程と、
    電解めっきにより、前記第1金属膜における前記エッチングで残った部分に第2金属膜を積層する工程とを有することを特徴とする請求項9に記載のインダクタ部品の製造方法。
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