JP2020121775A - 層転写装置 - Google Patents

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【課題】フィルムユニットの交換時においてユーザが加熱部材に触れるのを抑えることを目的とする。【解決手段】層転写装置1は、筐体本体21の開口21Aを開閉するカバー22と、多層フィルムFを加熱する加熱部材(加熱ローラ61)と、加熱部材との間で多層フィルムFを挟む加圧部材(加圧ローラ51)と、加熱部材を覆う保護位置と、保護位置から退避した退避位置との間で移動可能なシャッタS1,S2を備える。シャッタS1,S2は、カバー22が開位置に位置するときに保護位置に位置する。【選択図】図2

Description

本発明は、シート上のトナー像に転写層を転写する層転写装置に関する。
従来、層転写装置として、多層フィルムが巻回された供給リールと、多層フィルムを巻き取るための巻取リールと、多層フィルムおよびシートを加熱する加熱ローラと、加熱ローラとの間で多層フィルムおよびシートを挟む加圧ローラと、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、供給リールと巻取リールがフィルムユニットとして構成されており、このフィルムユニットは、層転写装置の筐体に着脱可能となっている。
特開平7−290685号公報
ところで、従来技術においては、フィルムユニットを交換するために、筐体の開口を開閉するカバーを設けているものと推測される。このような構造と推定した場合、フィルムユニットの交換時にカバーを開けると、加熱ローラが外部に露出することが考えられ、この場合、ユーザが加熱ローラに触れてしまうことが懸念される。
そこで、本発明は、フィルムユニットの交換時においてユーザが加熱部材に触れるのを抑えることができる層転写装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る層転写装置は、シートのトナー像が形成された面に、転写層を有する多層フィルムを重ね、前記トナー像の上に前記転写層を転写する層転写装置であって、前記多層フィルムが巻回される供給リールと、前記多層フィルムを巻き取るための巻取リールとを備えるフィルムユニットと、前記フィルムユニットが前記供給リールの回転軸に直交する方向に着脱可能であり、前記フィルムユニットを着脱するための開口を有する筐体本体と、前記開口を開放する開位置と、前記開口を閉じる閉位置との間で移動可能なカバーと、前記筐体本体に設けられ、前記多層フィルムおよび前記シートを加熱する加熱部材と、前記カバーに設けられ、前記加熱部材との間で前記多層フィルムおよび前記シートを挟む加圧部材と、前記加熱部材を覆う保護位置と、前記保護位置から退避した退避位置との間で移動可能なシャッタと、を備える。
前記シャッタは、前記カバーが前記開位置に位置するときに前記保護位置に位置する。
この構成によれば、カバーが開位置に位置するときにシャッタが保護位置に位置するので、フィルムユニットの交換時などにおいてユーザが加熱部材に触れるのを抑えることができる。
また、前記層転写装置は、前記加熱部材および前記加圧部材の状態を、前記加熱部材および前記加圧部材で前記多層フィルムを挟んだ圧接状態と、前記加熱部材および前記加圧部材の少なくとも1つが前記多層フィルムから離れた離間状態とに切り替える切替機構を備え、前記シャッタは、前記切替機構が前記離間状態から前記圧接状態に切り替わる動作に連動して、前記保護位置から前記退避位置に移動し、前記切替機構が前記圧接状態から前記離間状態に切り替わる動作に連動して、前記退避位置から前記保護位置に移動するように構成されていてもよい。
これによれば、切替機構とシャッタの駆動源を同一の駆動源とすることができる。
また、前記層転写装置は、前記多層フィルムを前記搬送方向に沿って案内する2つの案内軸を備えていてもよい。2つの案内軸は、前記供給リールの回転軸に沿った軸方向と前記フィルムユニットの着脱方向とに交差する前記シートの搬送方向において前記加熱部材の上流側と下流側に配置され、前記シャッタは、前記2つの案内軸間の多層フィルムと間隔を開けた位置において、当該多層フィルムに沿って移動してもよい。
これによれば、シャッタが多層フィルムと干渉するのを抑えることができる。
また、前記フィルムユニットは、前記退避位置に位置する前記シャッタが入る凹部を有していてもよい。
これによれば、シャッタが保護位置から退避位置に移動する際に、シャッタが凹部に入ることでフィルムユニットに干渉しないので、シャッタをスムーズに動かすことができる。
また、前記層転写装置は、前記加熱部材を回転可能に支持するベアリングを備え、前記シャッタは、前記ベアリングに接触することで、前記軸方向に位置決めされてもよい。
これによれば、ベアリングをシャッタの軸方向の位置決めに利用することができる。
また、前記シャッタは、前記軸方向に長い矩形状であり、前記軸方向の両端部にそれぞれ切欠きを有し、2つの前記切欠きの間の第1部位で、前記加熱部材を覆うとともに、前記切欠きを挟んで前記第1部位とは反対側に位置する第2部位で、前記切替機構から力を受けることで前記切替機構と連動するように構成されていてもよい。
これによれば、切替機構から第2部位に加わる力が第1部位に伝わるのを切欠きによって抑えることができるので、第1部位が変形するのを抑えることができる。
また、前記シャッタが前記保護位置に位置するときに、前記ベアリングが前記切欠きの中に入っていてもよい。
これによれば、切替機構からの力を受ける第2部位を、ベアリングよりも外側に配置することができる。
また、前記シャッタは、第1シャッタと、第2シャッタと、を備え、前記第1シャッタおよび前記第2シャッタは、前記搬送方向に沿って互いに近づく方向と、離れる方向とに移動可能であってもよい。
これによれば、1つのシャッタを保護位置と退避位置との間で移動させる構造に比べ、第1シャッタおよび第2シャッタのそれぞれのストロークを小さくすることができる。
また、前記搬送方向は、水平面に対して傾斜した方向であり、前記第1シャッタは、前記第2シャッタよりも上に位置し、かつ、前記第1シャッタおよび前記第2シャッタが前記保護位置に位置するときに前記第1シャッタの移動方向において前記第2シャッタと間隔を開けて配置され、前記第2シャッタは、前記第1シャッタよりも前記開口の近くに位置し、水平方向に投影したときに前記第1シャッタに重なっていてもよい。
これによれば、第1シャッタおよび第2シャッタの移動方向の長さおよびストロークを小さくしつつ、カバーを開いてユーザが水平方向から筐体本体の内部を覗いたときに第1シャッタと第2シャッタの隙間から加熱部材を視認できなくすることができる。
また、前記層転写装置は、前記加圧部材を覆う被覆位置と、前記被覆位置から退避した開放位置との間で移動可能な加圧側シャッタを備え、前記加圧側シャッタは、前記カバーが開く動作に連動して前記開放位置から前記被覆位置に移動し、前記カバーが閉まる動作に連動して前記被覆位置から前記開放位置に移動するように構成されていてもよい。
これによれば、フィルムユニットの交換時などにおいて、ユーザが加熱された加圧部材に触れるのを抑えることができる。
本発明によれば、フィルムユニットの交換時においてユーザが加熱部材に触れるのを抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る層転写装置を示す図(a)と、多層フィルムの構成を示す断面図(b)である。 層転写装置のカバーを開けた状態を示す図である。 フィルムユニットを分解して示す斜視図である。 シャッタ周りの構造を拡大して示す図であり、シャッタが退避位置に位置する状態を示す図(a)と、シャッタが保護位置に位置する状態を示す図(b)である。 第1シャッタを示す斜視図である。 第2シャッタを示す斜視図である。 切替機構とシャッタが連動する構成を示す図であり、シャッタが退避位置に位置する状態を示す図(a)と、シャッタが保護位置に位置する状態を示す図(b)である。 各シャッタとベアリングとの関係を示す図である。 各シャッタとベアリングとの関係を軸方向から見た図であり、シャッタが退避位置に位置する状態を示す図(a)と、シャッタが保護位置に位置する状態を示す図(b)である。 加圧側シャッタ機構を示す図であり、加圧側シャッタが開放位置に位置する状態を示す図(a)と、加圧側シャッタが被覆位置に位置する状態を示す図(b)である。
本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、層転写装置の全体構成を簡単に説明した後、本願発明の特徴部分の構成について説明する。
以下の説明において、方向は、図1に示す方向で説明する。すなわち、図1の右側を「前」とし、図1の左側を「後」とし、図1の紙面手前側を「左」とし、図1の紙面奥側を「右」とする。また、図1の上下を「上下」とする。
図1(a)に示すように、層転写装置1は、例えばレーザプリンタ等の画像形成装置でシートSにトナー像を形成した後、シートSのトナー像の上にアルミニウム等の箔を転写するための装置である。つまり、層転写装置1は、シートSのトナー像の上に箔を転写することで、シートSに箔の画像を形成している。層転写装置1は、筐体2と、シートトレイ3と、シート搬送部10と、フィルム供給部30と、転写部50とを備えている。
筐体2は、樹脂などからなり、筐体本体21と、カバー22とを備えている。筐体本体21は、上部に開口21A(図2参照)を有している。開口21Aは、筐体本体21に後述するフィルムユニットFUを着脱するための開口である。カバー22は、開口21Aを開閉するための部材である。カバー22の後端部は、筐体本体21に回動可能に支持されている。カバー22は、開口21Aを閉じる閉位置(図1(a)の位置)と、開口21Aを開放する開位置(図2の位置)との間で回動可能となっている。
シートトレイ3は、用紙、OHPフィルム等のシートSが載置されるトレイである。シートトレイ3は、筐体2の後部に設けられている。なお、シートSは、トナー像が形成された面を下向きにしてシートトレイ3上に載置される。
シート搬送部10は、シート供給機構11と、シート排出機構12とを備えている。シート供給機構11は、シートトレイ3上のシートSを一枚ずつ転写部50に向けて搬送する機構である。シート供給機構11は、ピックアップローラと、リタードローラと、搬送ローラとを備えている。
シート排出機構12は、転写部50を通過したシートSを筐体2の外部に排出する機構である。シート排出機構12は、複数の搬送ローラを備えている。
フィルム供給部30は、シート供給機構11から搬送されたシートSに重ねるように多層フィルムFを供給する部分である。フィルム供給部30は、フィルムユニットFUと、駆動源80を備えている。
フィルムユニットFUは、図2に示すように、後述する供給リール31の回転軸に直交する方向において、開口21Aを通過して筐体本体21に着脱可能となっている。フィルムユニットFUは、供給リール31と、巻取リール35と、第1案内軸41と、第2案内軸42と、第3案内軸43とを備えている。フィルムユニットFUの供給リール31には、多層フィルムFが巻回されている。
図1(b)に示すように、多層フィルムFは、複数の層からなるフィルムである。詳しくは、多層フィルムFは、支持層F1と、被支持層F2とを有する。支持層F1は、高分子材料からなるテープ状の透明な基材であり、被支持層F2を支持している。被支持層F2は、例えば、剥離層F21と、転写層F22と、接着層F23とを有する。剥離層F21は、支持層F1から転写層F22を剥離しやすくするための層であり、支持層F1と転写層F22との間に配置されている。剥離層F21は、支持層F1から剥離しやすい透明な材料、例えばワックス系樹脂を含んでいる。
転写層F22は、トナー像に転写される層であり、箔を含んでいる。箔とは、金、銀、銅、アルミニウム等の金属であって薄く延された金属である。また、転写層F22は、金色、銀色、赤色などの着色材料と、熱可塑性樹脂とを含む。転写層F22は、剥離層F21と接着層F23との間に配置されている。
接着層F23は、転写層F22をトナー像に接着しやすくするための層である。接着層F23は、後述する転写部50によって加熱されたトナー像に付着しやすい材料、例えば塩化ビニル系樹脂やアクリル系樹脂を含んでいる。
供給リール31は、樹脂などからなり、多層フィルムFが巻回される供給軸部31Aを有している。供給軸部31Aには、多層フィルムFの一端が固定されている。
巻取リール35は、樹脂などからなり、多層フィルムFを巻き取るための巻取軸部35Aを有している。巻取軸部35Aには、多層フィルムFの他端が固定されている。
なお、図1等においては、便宜上、供給リール31および巻取リール35の両方に多層フィルムFが最大に巻回された状態を図示することとする。実際には、フィルムユニットFUが新品の状態においては、供給リール31に巻回されたロール状の多層フィルムFの径は最大となっており、巻取リール35には多層フィルムFが巻回されていない、もしくは、巻取リール35に巻回されたロール状の多層フィルムFの径は最小となっている。また、フィルムユニットFUの寿命時(多層フィルムFを使い切ったとき)においては、巻取リール35に巻回されたロール状の多層フィルムFの径は最大となり、供給リール31には多層フィルムFが巻回されていない、もしくは、供給リール31に巻回されたロール状の多層フィルムFの径は最小となる。
第1案内軸41は、供給リール31から引き出される多層フィルムFの進行方向を変更するための軸である。第1案内軸41は、樹脂などからなっている。
第2案内軸42は、第1案内軸41で案内された多層フィルムFの進行方向を変更するための軸である。第2案内軸42は、樹脂などからなっている。
第1案内軸41は、シートSの搬送方向において、転写部50、詳しくは後述する加熱ローラ61の上流側に配置されている。第2案内軸42は、シートSの搬送方向において、転写部50、詳しくは後述する加熱ローラ61の下流側に配置されている。第1案内軸41および第2案内軸42は、多層フィルムFをシートSの搬送方向に沿って案内している。ここで、シートSの搬送方向は、供給リール31の回転軸に沿った軸方向とフィルムユニットFUの着脱方向とに直交(交差)している。
第3案内軸43は、第2案内軸42で案内された多層フィルムFの進行方向を変更して巻取リール35に案内する軸である。第3案内軸43は、樹脂などからなっている。
第1案内軸41は、トナー像を下にした状態で搬送されるシートSに対して、供給リール31から引き出された多層フィルムFを下から重ねるように案内している。第1案内軸41は、供給リール31から引き出された多層フィルムFの搬送方向を変えて、シートSの搬送方向と略平行に多層フィルムFを案内する。
第2案内軸42は、転写部50を通過した多層フィルムFと接触し、転写部50を通過した多層フィルムFの搬送方向をシートSの搬送方向とは異なる方向に変更している。転写部50を通過してシートSと重なった状態で搬送された多層フィルムFは、第2案内軸42を通過する際にシートSとは異なる方向に案内され、シートSから剥離される。
転写部50は、シートSと多層フィルムFを重ねた状態で加熱および加圧することで、シートSに形成されたトナー像の上に転写層F22を転写するための部分である。転写部50は、加圧部材の一例としての加圧ローラ51と、加熱部材の一例としての加熱ローラ61と、切替機構70とを備えている。転写部50は、加圧ローラ51と加熱ローラ61のニップ部において、シートSと多層フィルムFを重ねて加熱および加圧する。
加圧ローラ51は、円筒状の芯金の周囲をシリコンゴムからなるゴム層で被覆したローラである。加圧ローラ51は、多層フィルムFの上側に配置され、シートSの裏面(トナー像が形成された面と反対側の面)と接触可能となっている。
加圧ローラ51は、両端部がカバー22に回転可能に支持されている。加圧ローラ51は、加熱ローラ61との間でシートSおよび多層フィルムFを挟み、駆動源80によって回転駆動されることで加熱ローラ61を従動回転させる。このように加圧ローラ51と加熱ローラ61との間でシートSおよび多層フィルムFを挟んだ状態で、加圧ローラ51および加熱ローラ61が回転することで、シートSおよび多層フィルムFが搬送される。
加熱ローラ61は、円筒状に形成された金属管の内部にヒータを配置したローラであり、多層フィルムFおよびシートSを加熱している。加熱ローラ61は、多層フィルムFの下側に配置され、多層フィルムFと接触している。加熱ローラ61は、切替機構70を介して筐体本体21に設けられている。
切替機構70は、加圧ローラ51および加熱ローラ61の状態を、加圧ローラ51と加熱ローラ61で多層フィルムFを挟んだ圧接状態と、加圧ローラ51および加熱ローラ61の少なくとも1つが多層フィルムFから離れた離間状態とに切り替えるための機構である。本実施形態では、切替機構70は、加熱ローラ61を、図4(a)に示す圧接位置と、図4(b)に示す離間位置との間で移動させることで、加熱ローラ61を多層フィルムFに対して接触・離間させている。つまり、切替機構70は、加熱ローラ61を多層フィルムFから離すことで、加圧ローラ51および加熱ローラ61の状態を、離間状態にする。また、切替機構70は、加熱ローラ61を多層フィルムFに圧接させることで、加圧ローラ51および加熱ローラ61の状態を、圧接状態にする。
このように構成された層転写装置1では、シートSの表面を下向きにしてシートトレイ3に載置されたシートSが、シート供給機構11により一枚ずつ転写部50に向けて搬送される。シートSは、転写部50のシート搬送方向における上流側で、供給リール31から供給された多層フィルムFと重ねられ、シートSのトナー像と多層フィルムFが接触した状態で転写部50に搬送される。
転写部50においては、シートSと多層フィルムFが加圧ローラ51と加熱ローラ61の間のニップ部を通過する際に、加熱ローラ61と加圧ローラ51により加熱および加圧され、トナー像の上に転写層F22が転写される。なお、以下の説明では、トナー像への転写層F22の転写を、単に「層転写」とも称する。
層転写が行われた後、シートSと多層フィルムFは密着した状態で第2案内軸42まで搬送される。シートSと多層フィルムFが第2案内軸42を通過すると、多層フィルムFの搬送方向がシートSの搬送方向と異なる方向に変わるため、シートSから多層フィルムFが剥離される。
シートSから剥離された多層フィルムFは、巻取リール35に巻き取られていく。一方、多層フィルムFが剥離されたシートSは、シート排出機構12によって、箔が転写された表面を下に向けた状態で、筐体2の外部に排出される。
筐体本体21には、ロック機構RMと、温度センサSaと、制御部300とがさらに設けられている。ロック機構RMは、カバー22を閉位置にロックするための機構である。ロック機構RMは、通電によって、カバー22を閉位置にロックするロック状態と、カバー22の閉位置へのロックを解除するアンロック状態とに切替可能となっている。
ここで、ロック機構RMとしては、例えば、進退可能なプランジャを備えたキープソレノイドと、プランジャを付勢するバネと、を備えた構成とすることができる。プランジャは、カバー22に形成された穴に係合するロック位置と、カバー22に形成された穴から外れるアンロック位置とに移動可能となっている。プランジャは、バネによってロック位置に付勢されている。キープソレノイドは、通電によりプランジャをアンロック位置に移動させるコイルと、プランジャをアンロック位置で保持するための永久磁石を備えている。
制御部300は、CPU、RAM、ROMおよび入出力回路を備えており、ROMに記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。制御部300は、温度センサSaで検出した温度が所定温度以上である場合に、ロック機構RMをロック状態にする。また、制御部300は、温度センサSaで検出した温度が所定温度未満である場合に、ロック機構RMをアンロック状態にする。
制御部300は、シートSが転写部50に供給されるタイミングに合わせて加熱ローラ61が圧接位置に移動するように、切替機構70を制御する。制御部300は、転写部50においてシートSに箔転写を行わない場合には、加熱ローラ61が多層フィルムFから離間する離間位置に位置するように、切替機構70を制御する。このように制御部300が切替機構70を制御することで、カバー22が開位置に位置するときには、必ず、加熱ローラ61が離間位置に位置して、切替機構70が離間状態となるようになっている。
図3に示すように、フィルムユニットFUは、樹脂などからなるホルダ100と、ホルダ100に着脱可能なフィルムカートリッジ200とを備えている。フィルムカートリッジ200は、前述した多層フィルムFが巻回された供給リール31および巻取リール35と、供給ケース32とを備えている。
供給リール31(詳しくは、供給ケース32)および巻取リール35は、ホルダ100に対して、供給リール31の軸方向に直交する方向に着脱可能となっている。そして、フィルムカートリッジ200は、ホルダ100に取り付けられた状態において、筐体本体21に着脱可能となっている。
供給ケース32は、供給リール31を収容する中空のケースである。供給ケース32は、樹脂などからなり、略円筒状の外周壁32Aと、外周壁32Aの両端に設けられる略円板状の2つの側壁32Bとを有する。供給リール31は、供給ケース32の各側壁32Bに回転可能に支持されている。
ホルダ100は、ベースフレーム110と、ベースフレーム110に回動可能(移動可能)に支持される規制フレーム120とを有している。ベースフレーム110は、第1保持部111と、第2保持部112と、2つの連結部113と、2つの取手114とを有している。
第1保持部111は、供給ケース32を保持する部位である。第1保持部111は、供給ケース32を介して供給リール31を保持している。
第2保持部112は、巻取リール35を保持する部位である。詳しくは、第2保持部112は、規制フレーム120とともに、中空のケースを構成しており、中空のケース内に巻取リール35を収容している。
2つの連結部113は、第1保持部111と第2保持部112とを連結する部位である。詳しくは、各連結部113は、供給リール31の軸方向に間隔を開けて配置されている。
このように連結部113が形成されることで、ホルダ100は、供給リール31の軸方向に直交する直交方向に貫通する貫通穴100Aを有している。各取手114は、各連結部113の上に配置されている。各取手114は、ホルダ100のうち巻取リール35の軸方向両端にそれぞれ配置されている。
図4(a),(b)に示すように、層転写装置1は、シャッタの一例としての第1シャッタS1および第2シャッタS2をさらに備えている。第1シャッタS1および第2シャッタS2は、それぞれ、加熱ローラ61を加圧ローラ51側から覆う保護位置(図4(b)の位置)と、保護位置から退避した退避位置(図4(a)の位置)との間で移動可能となっている。つまり、第1シャッタS1および第2シャッタS2は、シートSの搬送方向に沿って互いに近づく方向と、離れる方向とに移動可能となっている。
第1シャッタS1および第2シャッタS2は、切替機構70が離間状態から圧接状態に切り替わる動作に連動して、保護位置から退避位置に移動するように構成されている。また、第1シャッタS1および第2シャッタS2は、切替機構70が圧接状態から離間状態に切り替わる動作に連動して、退避位置から保護位置に移動するように構成されている。なお、各シャッタS1,S2と切替機構70とが連動する構造については、後で詳述する。
ここで、切替機構70は、前述したように、制御部300によって制御されることで、カバー22が開位置に位置するときには、必ず離間状態となっている。そのため、第1シャッタS1および第2シャッタS2は、カバー22が開位置に位置するときには、保護位置に位置する。
第1シャッタS1および第2シャッタS2は、第1案内軸41と第2案内軸42の間の多層フィルムFと間隔を開けた位置において、当該多層フィルムFに沿って移動可能となっている。
フィルムユニットFUは、退避位置に位置する第1シャッタS1が入る第1凹部C1と、退避位置に位置する第2シャッタS2が入る第2凹部C2とを有している。第1凹部C1は、フィルムユニットFUを構成するホルダ100の第1保持部111に形成されている。第2凹部C2は、フィルムユニットFUを構成するホルダ100の第2保持部112に形成されている。
図4(b)に示すように、シートSの搬送方向は、水平面に対して傾斜した方向となっている(図1も参照)。第1シャッタS1は、第2シャッタS2よりも上に位置している。詳しくは、各シャッタS1,S2が退避位置に位置するときに、第1シャッタS1の全体が、第2シャッタS2よりも上に位置している。また、各シャッタS1,S2が保護位置に位置するときには、第1シャッタS1の一部が、第2シャッタS2よりも上に位置している。各シャッタS1,S2が保護位置に位置するときには、第1シャッタS1は、当該第1シャッタS1の移動方向において第2シャッタS2と間隔Dを開けて配置されている。
第2シャッタS2は、第1シャッタS1よりも開口21A(図2参照)の近くに位置している。言い換えると、カバー22が閉位置であるときにおける加熱ローラ61の回転軸と加圧ローラ51の回転軸を結んだ線に沿う方向において、第2シャッタS2は、第1シャッタS1よりも加圧ローラ51の近くに位置している。
第2シャッタS2の上端は、鉛直方向において、第1シャッタS1の下端よりも上に位置している。これにより、第2シャッタS2は、水平方向に投影したときに第1シャッタに重なっている。
図5に示すように、第1シャッタS1は、軸方向に長い矩形状であり、軸方向の両端部にそれぞれ切欠きS10を有している。また、第1シャッタS1は、軸方向の中央に第1部位S11を有し、軸方向の両端部にそれぞれ第2部位S12と第3部位S13を有している。
第1部位S11は、加熱ローラ61を覆うための部位であり、2つの切欠きS10の間に位置する。第2部位S12は、切欠きS10を挟んで第1部位S11とは反対側に位置する。
言い換えると、第1シャッタS1は、当該第1シャッタS1の移動方向において第1部位S11よりも短い第3部位S13を、第1部位S11の軸方向の両端に有している。そして、第2部位S12は、第3部位S13を介して第1部位S11に接続されている。
第2部位S12は、第3部位S13に接続されるベース部S121と、ベース部S121の第3部位S13とは反対側の端部から下側(加熱ローラ61側)に延びるフランジ部S122とを有している。フランジ部S122には、切替機構70と接触可能なピンP1が設けられている。
ピンP1は、フランジ部S122から軸方向内側に突出しており、ベース部S121の下側に配置されている。第2部位S12は、ピンP1を介して切替機構70から力を受けるようになっている。詳しくは、第2部位S12は、第1シャッタS1を保護位置から退避位置に移動させるための力を、切替機構70から受ける。
第1シャッタS1の軸方向の両端部には、固定部材FX1およびバネSP1がそれぞれ設けられている。固定部材FX1は、例えば樹脂からなり、ベース部S121に固定されている。
バネSP1は、第1シャッタS1を退避位置から保護位置に向けて付勢するバネである。バネSP1は、固定部材FX1に取り付けられており、固定部材FX1を介して第1シャッタS1の第2部位S12を付勢する。
図6に示すように、第2シャッタS2は、第1シャッタS1と略同様の構造となっている。具体的に、第2シャッタS2は、第1シャッタS1の各部位(S10〜S13,S121,S122,P1)と略同様に構成される、切欠きS20、第1部位S21、第2部位S22、第3部位S23、ベース部S221、フランジ部S222およびピンP2を有している。
また、第2シャッタS2の軸方向の両端部には、固定部材FX2およびバネSP2がそれぞれ設けられている。固定部材FX2およびバネSP2は、第1シャッタS1に設ける固定部材FX1およびバネSP1と略同様の構成となっている。
図7(a)に示すように、筐体本体21は、バネSP1,バネSP2を支持するバネ支持部SS1,SS2を有している。バネSP1は、バネ支持部SS1と固定部材FX1との間に配置されている。バネSP2は、バネ支持部SS2と固定部材FX2との間に配置されている。
切替機構70は、軸方向の両端部に、楔形状の押圧部71を有している。押圧部71は、第1シャッタS1のピンP1を押圧する第1押圧面71Aと、第2シャッタS2のピンP2を押圧する第2押圧面71Bとを有している。
押圧部71の先端は、第1押圧面71Aと第2押圧面71Bの境界となっている。押圧部71の先端は、図7(b)に示すように、各シャッタS1,S2が保護位置に位置するときに、各ピンP1,P2の間に位置している。そして、切替機構70が、図7(b)に示す離間状態から図7(a)に示す圧接状態に切り替わると、各押圧面71A,71Bによって各ピンP1,P2を押し広げることで、各シャッタS1,S2が各バネSP1,SP2の付勢力に抗して退避位置に移動するようになっている。
なお、各シャッタS1,S2の軸方向の各端部は、筐体本体21に設けられる図示せぬガイドによって、スライド可能に支持されている。
図8に示すように、筐体本体21は、加熱ローラ61の一端と他端を回転可能に支持する2つのベアリングBRを備えている。各シャッタS1,S2は、ベアリングBRに接触することで、軸方向に位置決めされている。
詳しくは、各シャッタS1,S2の第1部位S11,S21の軸方向の長さは、2つのベアリングBRの軸方向の間隔と略同じ、詳しくは若干小さくなっている。そして、図9(b)に示すように、各シャッタS1,S2が保護位置に位置するときに、ベアリングBRが切欠きS10,S20の中に入るようになっている。
ここで、ベアリングBRは、加熱ローラ61を回転可能に支持する円筒状のベース部BR1と、ベース部BR1の外周面から突出する突出部BR2とを有している。突出部BR2は、加圧ローラ51のシャフトに係合する係合溝BR21を有している。
各シャッタS1,S2が保護位置に位置する状態では、図8に二点鎖線で示すように、各第1部位S11,S21が2つのベアリングBRの間に配置される。この際、例えば第1シャッタS1が、軸方向に動くと、第1部位S11がベアリングBRと接触するので、第1シャッタS1の軸方向の位置が規制されて、位置決めされる。なお、第2シャッタS2についても同様の効果を得ることができる。
図10(a)に示すように、カバー22は、加圧側シャッタ機構400を備えている。加圧側シャッタ機構400は、加圧側シャッタ410と、第1リンク420と、第2リンク430と、第3リンク440とを備えている。
加圧側シャッタ410は、加圧ローラ51を加熱ローラ61側から覆う被覆位置(図10(b)の位置)と、被覆位置から退避した開放位置(図10(a)の位置)との間で回動可能となっている。加圧側シャッタ410は、各リンク420〜430によって、カバー22の開閉動作に連動するように構成されている。
詳しくは、加圧側シャッタ410は、カバー22が開く動作に連動して開放位置から被覆位置に移動する。また、加圧側シャッタ410は、カバー22が閉まる動作に連動して被覆位置から開放位置に移動する。
加圧側シャッタ410は、加圧ローラ51の外周面の略半分を覆う略半円筒状の部材であり、加圧ローラ51のシャフト51Aに回動可能に支持されている。加圧側シャッタ410は、図10(a)に示すように、カバー22が閉位置のときに、加圧ローラ51の上に配置されている。カバー22が閉位置のときに、加圧側シャッタ410の周方向における一端部411は、他端部412よりもカバー22の回動軸22Xから遠い位置に位置する。
第1リンク420の一端部421は、第1軸X1を介して加圧側シャッタ410の一端部411に回動可能に連結されている。第1リンク420は、第1軸X1から回動軸22Xに向けて延びている。第1リンク420の他端部422は、第2軸X2を介して第2リンク430の一端部431に回動可能に連結されている。
第2リンク430は、第2軸X2から回動軸22Xに向けて延びている。第2リンク430の他端部432は、第3軸X3を介して第3リンク440の一端部441に回動可能に連結されている。詳しくは、第2リンク430の他端部432には、第3軸X3に係合する長孔が形成されている。第3リンク440は、第3軸X3から回動軸22Xに向けて延びている。
カバー22が閉位置に位置するときに、第3リンク440の他端部442は、筐体本体21に設けられた係合部21Eの下に配置されている。これにより、カバー22を閉位置から開位置に向けて回動させる際に、第3リンク440の他端部442が係合部21Eに下から係合することが可能となっている。
第2リンク430および第3リンク440は、それぞれ、カバー22に固定される固定軸XF1,XF2によって回動可能に支持されている。なお、第1軸X1、第2軸X2および第3軸X3は、それぞれ、カバー22には固定されておらず、カバー22に対して移動可能となっている。
以上のように加圧側シャッタ機構400が構成されることで、ユーザがカバー22を閉位置から開位置に向けて回動させると、第3リンク440の他端部442が係合部21Eに係合して、第3リンク440が図示反時計回りに回動する。これにより、第3リンク440に連結された第2リンク430が図示時計回りに回動し、第2リンク430に連結された第1リンク420が回動軸22Xに向けて移動しながら図示反時計回りに回動する。
そのため、第1リンク420に連結された加圧側シャッタ410が、図示反時計回りに回動して、開放位置から被覆位置に移動する。なお、カバー22を開位置から閉位置に回動させるときの動作は、各部材が前述した動作とは逆の動作で動くことで、加圧側シャッタ410が、被覆位置から開放位置に移動する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
カバー22が開位置に位置するときには各シャッタS1,S2が保護位置に位置するので、フィルムユニットFUの交換時などにおいてユーザが加熱ローラ61に触れるのを抑えることができる。
各シャッタS1,S2が切替機構70の動作に連動して移動するので、各シャッタS1,S2と切替機構70の駆動源を同一の駆動源、例えば駆動源80とすることができる。
各シャッタS1,S2が、2つの案内軸41,42間の多層フィルムFと間隔を開けた位置において、当該多層フィルムFに沿って移動するので、各シャッタS1,S2が多層フィルムFと干渉するのを抑えることができる。
各シャッタS1,S2が保護位置から退避位置に移動する際に、各シャッタS1,S2が各凹部C1,C2に入ることでフィルムユニットFUに干渉しないので、各シャッタS1,S2をスムーズに動かすことができる。
各シャッタS1,S2がベアリングBRに接触することで軸方向に位置決めされるので、ベアリングBRとは別の位置決め部材を設ける構造と比べ、構造を簡易化することができる。
切替機構70から各シャッタS1,S2の第2部位S12,S22に加わる力が第1部位S11,S21に伝わるのを切欠きS10,S20によって抑えることができるので、第1部位S11,S21が変形するのを抑えることができる。
各シャッタS1,S2が保護位置に位置するときにベアリングBRが切欠きS10,S20の中に入るので、切替機構70からの力を受ける第2部位S12,S22をベアリングBRよりも外側に配置することができる。また、切欠きS10,S20、詳しくは第1部位S11,S21の軸方向の両端をベアリングBRに近接させるので、加熱ローラ61のうち2つのベアリングBR間に位置する部位を良好に覆うことができる。
加熱ローラ61を覆うシャッタを2つのシャッタS1,S2で構成したので、例えば1つのシャッタで加熱ローラ61を覆う構造に比べ、各シャッタS1,S2のそれぞれのストロークを小さくすることができる。
各シャッタS1,S2が保護位置に位置するときに各シャッタS1,S2を搬送方向において間隔Dを開けて配置したので、各シャッタS1,S2の移動方向の長さを極力小さくすることができるとともに、各シャッタS1,S2のストロークを小さくすることができる。
第2シャッタS2を水平方向に投影したときに第1シャッタS1に重なるように配置したので、ユーザがカバー22を開いて水平方向から筐体本体21の内部を覗いたときに各シャッタS1,S2の隙間から加熱ローラ61を視認できなくすることができる。
カバー22が開く動作に連動して加圧ローラ51を覆う加圧側シャッタ410を設けたので、フィルムユニットFUの交換時などにおいて、ユーザが加熱された加圧ローラ51に触れるのを抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、加熱部材として円筒状の加熱ローラ61を例示したが、本発明はこれに限定されず、加熱部材は、例えば、ヒータによって加熱される板状の部材であってもよい。また、加圧部材としては、加圧ローラ51に限らず、例えば、無端状のベルトなどであってもよい。
前記実施形態では、シャッタを2つのシャッタS1,S2で構成したが、本発明はこれに限定されず、1つのシャッタを備える構成としてもよい。また、シャッタは、直線的に移動可能に構成することに限らず、例えば、円弧状のシャッタであって、加熱ローラの周囲を回動可能なシャッタとしてもよい。
また、加圧側シャッタは、前記実施形態のように回動可能に構成することに限らず、例えば、直線的に移動可能としてもよい。
前記実施形態では、箔を含む転写層F22を例示したが、本発明はこれに限定されず、転写層は、例えば、箔や着色材料を含まず、熱可塑性樹脂から形成されていてもよい。
前記実施形態では、多層フィルムFを4層で構成したが、本発明はこれに限定されず、多層フィルムは、転写層と支持層を有していれば、層の数はいくつであってもよい。
前記実施形態では、レーザプリンタ等の画像形成装置とは別の装置として層転写装置1を構成したが、本発明はこれに限定されず、層転写装置は画像形成装置と一体に構成されていてもよい。
前記実施形態では、フィルムユニットFUを、ホルダ100とフィルムカートリッジ200とを備える構成としたが、本発明はこれに限定されず、フィルムユニットは、例えば、前記実施形態のようなフィルムカートリッジ200のみから構成されていてもよい。この場合、前記実施形態に係るホルダ100を筐体本体21に一体に設けることで、フィルムカートリッジ200からなるフィルムユニットが、筐体本体21に着脱可能となる。
前記実施形態では、シャッタS1,S2を、切替機構70の動作に連動して移動させる構成としたが、本発明はこれに限定されず、シャッタは、切替機構に連動せずに、専用のシャッタ移動機構によって移動するように構成されていてもよい。なお、シャッタ移動機構は、例えば、カバーの開閉動作に連動してシャッタを移動させるように構成されていてもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 層転写装置
21 筐体本体
21A 開口
22 カバー
31 供給リール
35 巻取リール
51 加圧ローラ
61 加熱ローラ
70 切替機構
F 多層フィルム
F22 転写層
FU フィルムユニット
S シート
S1 第1シャッタ
S2 第2シャッタ

Claims (10)

  1. シートのトナー像が形成された面に、転写層を有する多層フィルムを重ね、前記トナー像の上に前記転写層を転写する層転写装置であって、
    前記多層フィルムが巻回される供給リールと、前記多層フィルムを巻き取るための巻取リールとを備えるフィルムユニットと、
    前記フィルムユニットが前記供給リールの回転軸に直交する方向に着脱可能であり、前記フィルムユニットを着脱するための開口を有する筐体本体と、
    前記開口を開放する開位置と、前記開口を閉じる閉位置との間で移動可能なカバーと、
    前記筐体本体に設けられ、前記多層フィルムおよび前記シートを加熱する加熱部材と、
    前記カバーに設けられ、前記加熱部材との間で前記多層フィルムおよび前記シートを挟む加圧部材と、
    前記加熱部材を覆う保護位置と、前記保護位置から退避した退避位置との間で移動可能なシャッタと、を備え、
    前記シャッタは、前記カバーが前記開位置に位置するときに前記保護位置に位置することを特徴とする層転写装置。
  2. 前記加熱部材および前記加圧部材の状態を、前記加熱部材および前記加圧部材で前記多層フィルムを挟んだ圧接状態と、前記加熱部材および前記加圧部材の少なくとも1つが前記多層フィルムから離れた離間状態とに切り替える切替機構を備え、
    前記シャッタは、
    前記切替機構が前記離間状態から前記圧接状態に切り替わる動作に連動して、前記保護位置から前記退避位置に移動し、
    前記切替機構が前記圧接状態から前記離間状態に切り替わる動作に連動して、前記退避位置から前記保護位置に移動することを特徴とする請求項1に記載の層転写装置。
  3. 前記供給リールの回転軸に沿った軸方向と前記フィルムユニットの着脱方向とに交差する前記シートの搬送方向において前記加熱部材の上流側と下流側に配置され、前記多層フィルムを前記搬送方向に沿って案内する2つの案内軸を備え、
    前記シャッタは、前記2つの案内軸間の多層フィルムと間隔を開けた位置において、当該多層フィルムに沿って移動することを特徴とする請求項2に記載の層転写装置。
  4. 前記フィルムユニットは、前記退避位置に位置する前記シャッタが入る凹部を有することを特徴とする請求項3に記載の層転写装置。
  5. 前記加熱部材を回転可能に支持するベアリングを備え、
    前記シャッタは、前記ベアリングに接触することで、前記軸方向に位置決めされることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の層転写装置。
  6. 前記シャッタは、
    前記軸方向に長い矩形状であり、
    前記軸方向の両端部にそれぞれ切欠きを有し、
    2つの前記切欠きの間の第1部位で、前記加熱部材を覆うとともに、前記切欠きを挟んで前記第1部位とは反対側に位置する第2部位で、前記切替機構から力を受けることで前記切替機構と連動することを特徴とする請求項5に記載の層転写装置。
  7. 前記シャッタが前記保護位置に位置するときに、前記ベアリングが前記切欠きの中に入っていることを特徴とする請求項6に記載の層転写装置。
  8. 前記シャッタは、第1シャッタと、第2シャッタと、を備え、
    前記第1シャッタおよび前記第2シャッタは、前記搬送方向に沿って互いに近づく方向と、離れる方向とに移動可能であることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の層転写装置。
  9. 前記搬送方向は、水平面に対して傾斜した方向であり、
    前記第1シャッタは、前記第2シャッタよりも上に位置し、かつ、前記第1シャッタおよび前記第2シャッタが前記保護位置に位置するときに前記第1シャッタの移動方向において前記第2シャッタと間隔を開けて配置され、
    前記第2シャッタは、前記第1シャッタよりも前記開口の近くに位置し、水平方向に投影したときに前記第1シャッタに重なることを特徴とする請求項8に記載の層転写装置。
  10. 前記加圧部材を覆う被覆位置と、前記被覆位置から退避した開放位置との間で移動可能な加圧側シャッタを備え、
    前記加圧側シャッタは、
    前記カバーが開く動作に連動して前記開放位置から前記被覆位置に移動し、
    前記カバーが閉まる動作に連動して前記被覆位置から前記開放位置に移動することを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の層転写装置。
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