JPH07140820A - 加熱ローラカートリッジ - Google Patents

加熱ローラカートリッジ

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JPH07140820A
JPH07140820A JP29062893A JP29062893A JPH07140820A JP H07140820 A JPH07140820 A JP H07140820A JP 29062893 A JP29062893 A JP 29062893A JP 29062893 A JP29062893 A JP 29062893A JP H07140820 A JPH07140820 A JP H07140820A
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JP
Japan
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heating roller
roller
electrode layer
cartridge
paper
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Application number
JP29062893A
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English (en)
Inventor
Naohisa Kinoshita
尚久 木下
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱ローラの交換の際の取り扱いを容易にす
ること。 【構成】 プロセスカートリッジCは、ドラム型電子写
真感光体13、帯電器81、現像器82、クリーニング
装置83等の電子写真プロセスと、加熱ローラ40、ク
リーニングパッド40a、温度センサ40b、剥離用爪
40c等の熱定着ユニットとを、本体カバー18内部に
適宜に配置し、一体化したものである。本体カバー18
の図示右側下面には、加熱ローラ40を覆うようにシャ
ッター33が配置されている。このシャッター33は、
開閉可能となるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式のプリン
タやコピー機などの印刷装置においてトナーを用紙に定
着させるために備えられる熱定着器の加熱ローラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式のプリンタやコピー
機などにおいてトナーを用紙に定着させるために備えら
れる熱定着器の加熱ローラとしては、アルミ又はステン
レスで形成した中空円筒状のローラの内部にハロゲンヒ
ータを配置して、ローラ全体を一定温度に加熱する様に
した加熱ローラが多く用いられてきた。このハロゲンヒ
ータ式の加熱ローラでは、その近傍に、温度を一定に保
つための温度センサや、過熱防止のための温度ヒューズ
が設けられていた。また、加熱ローラ全体が加熱される
ことから、用紙ジャムの処理などの際に作業者を高熱か
ら保護するためのカバーなどの配設も必要で、装置の大
型化が問題とされていた。
【0003】このため、本願出願人は、後述実施例の図
6〜図10に示すように、ローラの基体部45の外周に
設けられた電極層44と、該電極層44から外へ向かっ
て凸設された多数の接点48と、前記電極層44の外周
に、弾性支持層43を介して前記接点48から浮いた状
態に配設された薄肉の抵抗層42と、該薄肉の抵抗層4
2の表面に形成された第2の電極層41と、該第2の電
極層41の表面に形成されたトナー融着防止層30とを
有し、プレッシャローラとのニップの形成に伴う前記弾
性支持層43の弾性変形によって前記接点48の一部と
抵抗層42とを接触させてニップ部でのみ発熱可能とし
た加熱ローラを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この加熱ロー
ラでは、外周層である抵抗層42,第2の電極層41及
び融着防止層30が柔軟に変形する構造であるため、従
来のハロゲンヒータ式の加熱ローラに比べると耐久性が
劣る。従って、加熱ローラの交換回数も増加するし、交
換の際の取り扱いも慎重にしなければならないという問
題が生じてきた。
【0005】そこで、本発明においては、こうした先の
提案における加熱ローラを簡単に交換することができ、
かつ、交換の際の取り扱いも簡単とすることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の加熱ローラカートリッジは、請求項1に記載
した様に、ローラ本体の外周に設けられた電極層と、該
電極層から外へ向かって凸設された多数の接点と、前記
電極層の外周に、弾性支持部材を介して前記接点から浮
いた状態に配設された薄肉抵抗層と、該薄肉抵抗層の表
面に形成された第2の電極層とを有し、プレッシャロー
ラとのニップの形成に伴う前記弾性支持部材の弾性変形
によって前記接点の一部と抵抗層とを接触させてニップ
部でのみ発熱可能とした加熱ローラを、保護ケース内に
収納してなる。なお、ここで、印刷装置とは、レーザプ
リンタの様なプリンタはもちろん、コピー機も含む。
【0007】また、請求項2に記載した様に、この請求
項1記載の加熱ローラカートリッジにおいて、前記保護
ケースには、加熱ローラがプレッシャローラに対面する
位置に開口部を設け、該開口部には閉じ方向に付勢され
たシャッターを配設すると共に、該シャッターには保護
ケースを印刷装置に装着したときに自動的に開口部を開
く自動開放機構を備えると一層よい。
【0008】さらに、請求項3に記載した様に、この請
求項2記載の加熱ローラカートリッジにおいて、前記保
護ケースは、電子写真プロセスを構成する機器をも収納
し、電子写真プロセスと一体のカートリッジを構成する
こともできる。
【0009】
【作用】請求項1記載の加熱ローラカートリッジによれ
ば、加熱ローラを保護ケース内に収納したので、交換の
際に直接外周面に触れずに済む。また、カートリッジで
あるので、プリンタやコピー機の本体への装着時の取り
扱いを簡単化することができる。
【0010】また、請求項2記載の加熱ローラカートリ
ッジによれば、カートリッジを印刷装置に装着するまで
はシャッターが閉じているので、誤って作業者がローラ
外周面に触れたり、何かにぶつけてしまうということが
なく、損傷防止に一層役立つ。しかも、自動開放機構を
備えたので、印刷装置に装着したときにはプレッシャロ
ーラと共同して用紙を挟むことができる。
【0011】さらに、請求項3記載の加熱ローラカート
リッジによれば、電子写真プロセスを構成する機器をも
一体に収納したので、印刷装置への脱着が一層容易とな
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本発明の機能を備えた電子写
真方式のプリンタの外観を示したもので、レーザーによ
る露光を行うレーザプリンタである。図1によって本発
明の機能を備えたレーザプリンタの構成を説明する。
【0013】レーザプリンタ装置本体1の下部には、通
常の印刷用紙を積載する給紙カセットPが装置本体1の
内部に収納可能に配置されている。通常の用紙の補給は
給紙カセットPの前面に設けられた取っ手50をオペレ
ータがつかんで給紙カセットPを装置本体1から引き出
すことによって行うことができるよう構成されている。
【0014】給紙カセットPの上方には、手差し給紙用
の給紙口51が配置されている。給紙口51の前方には
用紙下ガイド52と用紙横ガイド53,53とが配置さ
れている。その用紙ガイド52,53の上方にはレーザ
プリンタ装置本体1の種々の印刷モードを設定するため
のコントロールパネル57が設けられている。レーザプ
リンタ装置本体1の正面右側には、前記コントロールパ
ネル57からの印刷モード等の入力に基づいて、レーザ
プリンタの各部をコントロールするための制御基板など
が納められた制御部58が設けられている。レーザプリ
ンタ装置本体1の上面には印刷された用紙を積載するた
めの排紙部55が配置されている。排紙部55は、通常
フェイスダウンと呼ばれる方式で、印字面を下にして排
紙するように構成されていいる。
【0015】次に図2を用いて実施例のレーザプリンタ
の機構を説明する。用紙を積載収納した給紙カセットP
より用紙を一枚づづ送り出すために、給紙カセットPの
用紙排出側には送りローラ66が設けられている。又こ
れに対応する本体側の位置に半月型給紙ローラ5、送り
ローラ67等が設けられている。一方、手差し給紙を行
う場合には、前述した用紙下ガイド52と用紙横ガイド
53に案内された用紙はセンサ70及び送りローラ7
6,77により構成された手差し経路に導かれる。手差
し経路の後方であり、かつ、給紙カセットPより送り出
された用紙との合流点Sの後方には、レジスト上ローラ
88とレジスト下ローラ89とが配設される。これら両
ローラ88,89の直前にはセンサ71が配設されてい
る。これらのレジスト上ローラ88、レジスト下ローラ
89及びセンサ71により、用紙の斜行矯正や印刷位置
のタイミング制御などが実行される。即ち、センサ71
により用紙のエッジを検出し、この検出状態に応じて両
ローラ88,89を所定のタイミングで回転、停止させ
て用紙の斜行を強制したり、印刷位置のタイミング制御
をしたりするよう構成されている。
【0016】像転写用放電器7は、プロセスカートリッ
ジCのドラム型電子写真感光体13に対向する位置に配
置されている。この像転写用放電器7の横に除電用帯電
器54が配置されている。そして、これら像転写用放電
器7及び帯電器54の下流側には用紙搬送部8が配置さ
れている。また、この用紙搬送部8のさらに下流側には
像定着を行うためのプレッシャローラ12が配置されて
いる。プレッシャローラ12は、プロセスカートリッジ
Cをプリンタ本体に装着したときに、このプロセスカー
トリッジC内に収納された加熱ローラ40に対向・当接
してニップを形成する位置関係に取り付けられている。
そして、このプレッシャローラ12の後方(図示右斜め
上)には、送り出し用のローラ56が配置されている。
またプレッシャローラ12の直前には、用紙搬送部8か
ら送られてきた用紙を、プレッシャローラ12と加熱ロ
ーラ40とのニップ部にガイドするガイド59が配置さ
れている。
【0017】前記送り出し用のローラ56の先には、上
方の排紙部55に向かって、フェイスダウン排紙を行う
ための排紙ガイド111,112が設けられている。ま
た、この排紙ガイド111,112の末端の排紙口61
には、用紙を排紙部55に送り出すための送り出しロー
ラ62,63が配置されている。
【0018】一方、レーザースキャナーユニットDは、
プロセスカートリッジCの上部に配置されている。この
レーザスキャナーユニットDは、ドラム13に対して走
査露光を行うためのものである。レーザースキャナーユ
ニットDは、半導体レーザ(図示せず)、回転多面鏡2
4、f−θレンズ25、反射ミラー26及びこれらを保
持するためのスキャナー筐体27等で構成されている。
また前露光ランプ10が、プロセスカートリッジCの上
部に配置されている。
【0019】レーザプリンタ装置本体1は図3に示すよ
うに、装置の下部筐体Aと上部筐体Bとから構成され、
上部筐体Bは下部筐体Aに対してヒンジ部91を中心に
開閉自由に連結されている。下部筐体Aは、おもにレジ
ストローラ88,89、像転写用放電器7、除電用帯電
器54、用紙搬送部8、ガイド59、プレッシャローラ
12、送り出し用のローラ56等からなり、用紙搬送経
路の下側を構成している。
【0020】上部筐体Bは、後述するプロセスカートリ
ッジC、スキャナーユニットD、排紙部55等から構成
される。プロセスカートリッジCは、この上部筐体Bの
ホルダー92に着脱される。なお、このホルダー92に
はプロセスカートリッジCを下方からガイドする下方ガ
イド93が設けられており、プロセスカートリッジCの
ユニット外側に設けたカートリッジ側ガイド94をこの
下方ガイド93に沿わせて押し込めば、プロセスカート
リッジCが所定の位置に設置されるよう構成されてい
る。これらプロセスカートリッジCのドラム型電子写真
感光体13や、加熱ローラ40、排紙ガイド111,1
12等により、上部筐体Bの方に、用紙搬送路の上側が
構成されている。
【0021】ホルダー92には、また、その奥に当たる
部分に係合部材4が配置されている。この係合部材4
は、後述する様に、プロセスカートリッジCの方に設け
た係合部と共同して、プロセスカートリッジCの加熱ロ
ーラ部分に設けたシャッター33を自動的に開閉するた
めのものである。印刷は、プロセスカートリッジCをホ
ルダー92に挿入し、上部筐体Bと下部筐体Aを閉じた
図2に示す状態で行なわれる。
【0022】次に、プロセスカートリッジCについて説
明する。プロセスカートリッジCは、図4に示すよう
に、ドラム型電子写真感光体13(以下ドラムと称
す)、帯電器81、現像器82、クリーニング装置83
等の電子写真プロセスと、加熱ローラ40、クリーニン
グパッド40a、温度センサ40b、剥離用爪40c等
の熱定着ユニットとを、本体カバー18内部に適宜に配
置し、一体化したものである。
【0023】本体カバー18の図示右側下面には、加熱
ローラ40を覆うようにシャッター33が配置されてい
る。このシャッター33は、図4(b)に示される状態
まで開くことができるように構成されている。次に、シ
ャッター33の開閉機構に関して図5を用いて説明す
る。
【0024】前述したシャッター33は、本体カバー1
8の両側面に設けた支持部34を中心として回動する二
股のアーム35,35に取り付けられており、前記支持
部34を中心に揺動するように構成されている。支持部
34の一方には腕37が備えられている。この腕37の
先端部には突起38が水平方向に突設されている。ま
た、シャッター33は、バネ36によって、プロセスカ
ートリッジCがホルダー92にセットされていない状態
では閉状態(図5(a))となる方向に付勢されてい
る。そして、プロセスカートリッジCをホルダー92に
挿入した場合、ホルダー側にある係合部材4にシャッタ
ー33の腕37の先端の突起38が当接し、図5(b)
に示すように、シャッター33を図示反時計周りに回転
させて、シャッター開状態とする。これによって、加熱
ローラ40がプロセスカートリッジCの下側に露出す
る。この後、上部筐体Bを閉めれば、加熱ローラ40と
プレッシャローラ12とが互いに当接しあい、ニップを
形成する。
【0025】この加熱ローラ40とプレッシャローラ1
2とのニップ部に、プロセスユニットにてトナーを付着
された用紙が送り込まれると、加熱ローラ40の発熱に
よって用紙上のトナーが融解し、用紙への画像情報の定
着が行なわれる。なお、この熱定着においては、加熱ロ
ーラ40及びプレッシャローラ12は、図示しない駆動
装置より駆動力を与えられて回転する。この加熱ローラ
40及びプレッシャローラ12は、自転することによっ
て用紙を順次搬送する役割も果たしている。
【0026】なお、クリーニングパッド40aは、この
定着時に加熱ローラ40の方に付着してしまったトナー
をクリーニングするために配置されている。温度センサ
40bは、加熱ローラ40の温度検知のため配置されて
いる。剥離用爪40cは、定着時に用紙が加熱ローラ4
0に巻き付いてしまわないように、加熱ローラ40から
用紙を剥離するために配置されている。
【0027】次に、本実施例における加熱ローラ40の
構造について説明する。図6は、加熱ローラ40の断面
図である。本実施例の加熱ローラ40は、アルミ等の熱
伝導率の高い物質で構成された支持部46の外周に基体
部45を形成してある。この基体部45は、ゴム或いは
樹脂等の、弾性のある絶縁性の材質で形成されている。
本実施例の場合、基体部45は、後述する接点48の接
触圧をやわらげるために構成されているが、より熱伝導
性を高めるのならば、このゴム等の基体部を備えない構
成としてもよい。
【0028】アルミ等でできた支持部46は、その両端
を、プロセスカートリッジCに設けられた軸受け(図示
せず)にて回転可能に支持されている。基体部45の外
周には、主にアルミ等の金属の導電体で形成された電極
層44が形成されている。電極層44表面には、図7に
示されるように、多数の接点48が形成されている。こ
の接点48は、本実施例では、円柱状の形状で構成され
ているが、立方柱或いは半球状の形状など色々な形状が
考えられる。また、電極層44並びに接点48は電気的
に接続されている。この場合、接点48は、電極層44
上に接合されたものでもよいし、元々、電極層44と一
体に形成されていても構わない。本実施例の場合、接点
48の材質は、先端部が高温かつ高圧力条件下にさらさ
れるため、耐熱性さらには対摩耗性の良いタングステン
等の材料で構成されている。
【0029】電極層44の外周には、絶縁性のある弾性
体等で構成された弾性層43が形成されている。弾性層
43には、図7に示すように、前述の接点48に対応す
る部分に、上下に貫通した穴49が形成されている。ま
た、接点48の高さは、穴49の高さより低くなるよう
な寸法関係に構成されている。この弾性層43は、電極
層44上に接着される。ここで、接点48の高さは、弾
性層43の厚さよりも小さく構成されている。従って、
弾性層43に外力が加わっていないときには接点48は
弾性層43内に埋没した状態となり、弾性層43が圧縮
変形されて初めて外へ露出することが可能となる。
【0030】弾性層43の表面には、さらに、薄肉の抵
抗層42が配置されている。この抵抗層42は、本実施
例では20マイクロメートル程度の厚さで、ポリカーボ
ネートフィルムにカーボンを分散させた材料で構成され
ている。これにより、抵抗層42は所定の体積抵抗値を
有するよう調整されている。
【0031】また、抵抗層42の外側表面には第2の電
極層41が配置されている。本実施例の場合、第2の電
極層41は、抵抗層42の外側表面にアルミ等を真空蒸
着して形成されている。同蒸着層は1000オングスト
ロームから0.2ミリメートルの厚みに構成されてい
る。
【0032】前記第2の電極層41の表面には、さら
に、トナー定着時に加熱ローラ40へトナーが融着して
しまうのを防止するため、四フッ化エチレン等の材料で
構成された融着防止層30が形成されている。 前述の
接点48は、加熱ローラ40の加熱域全面に渡って配設
されている。
【0033】尚、前述の支持部46、基体部45、電極
層44、弾性層43、抵抗層42、第2の電極層41及
び融着防止層30のそれぞれの接触面の間は、適切な接
着剤、或いは強固な機械力によって接合されている。次
に、図8を用いて、加熱ローラ40の全体構成を説明す
る。
【0034】加熱ローラ40の左側端部付近では前述し
た第2の電極層41の表面が加熱ローラ40表面に露出
するように構成されている。即ち、この部分には融着防
止層30は形成されていない。そして、この露出した第
2の電極層41の表面に、給電用のターミナル11bが
当接されている。
【0035】加熱ローラ40の右側端部には、電極層4
4の方の表面がローラ表面に露出するように構成されて
いる。即ち、右端部分には、弾性層43、抵抗層42、
共通電極層41並びに融着防止層30は構成されていな
い。そして、この露出した電極層44の表面にも、給電
用のターミナル11aが当接されている。
【0036】これらターミナル11a並びに11bは、
電源(図示せず)に接続されている。この電源によって
所定の電流がターミナル11aより加熱ローラ40に供
給される。ターミナル11bは電源のグランド側に接続
される。なお、加熱ローラ40の支持部46は、プロセ
スカートリッジCの本体カバー18に設けられた軸受け
(図示せず)に回転自在に支持できるように、両端に伸
びている。また、その最左端には加熱ローラ40を回転
させるためにのギヤ(図示せず)が設けられ、図示しな
い駆動源からの駆動力を加熱ローラ40に伝達できるよ
うに構成されている。
【0037】次に、画像記録について説明する。給紙カ
セットPからの自動給紙による画像記録について説明す
る。画像記録開始信号が与えられると、半月型給紙ロー
ラ5が、所定の給紙タイミング毎に用紙送り出し方向に
1回転あるいは所定の複数回転づつ間欠回転される。そ
の間欠回転毎に給紙カセットP内の用紙は一枚づつ分離
され送りローラ66,67の配置方向に給送される。半
月型給紙ローラ5によって給紙カセットPから送り出さ
れた用紙は、ガイドを通過し、センサ71を通過する。
そして、その時点までは停止されているレジストローラ
88,89のニップ部に先端を一旦受けとめられた後、
ドラム13の回転と前記センサの検出タイミングとの間
で同期取りされた所定のタイミングで回転駆動されるレ
ジストローラ88,89により転写部に向けて給送され
ていく。
【0038】上記用紙の給送と同時に、画像記録開始信
号によりドラム13が軸を中心に、図2において反時計
方向に所定の周速度で回転駆動される。ドラム13はそ
の回転過程で周面に前露光ランプ10による全面前露
光、ついで帯電器81により正または負の一様な帯電を
受ける。次いで露光部においてレーザスキャナーユニッ
トDによるレーザビーム走査露光を受けることによりそ
の周面に目的画像の静電潜像が形成されていく。走査露
光にあったっては、半導体レーザから回転多面鏡24に
対して、目的画像の時系列電気画素信号に対応して変調
されたレーザビームが出力され、回転多面鏡24の回転
角に対する走査速度がf−θレンズ25で略等速度に変
換され、反射ミラー26を介して出力方向を変更され、
ドラム面のドラム母線方向にレーザビーム走査され、露
光される。
【0039】ドラム13の表面に形成された静電潜像は
現像器82によりトナーで現像され、像転写用放電器7
の位置へ至る。そして、そのトナー現像後はドラム13
の回転と同期されて、給紙部6からドラム13と像転写
用放電器7との間に給送された転写用紙面に順次に転写
されていく。
【0040】トナー像転写を受けた用紙はドラム13面
から除電帯電器の作用により順次分離され、用紙搬送部
8を経て像定着ユニットである加熱ローラ40及びプレ
ッシャローラ12のニップ部へ導入される。このニップ
部では、熱によってトナーが溶融されることにより像定
着が行われる。用紙が分離されたドラム13面はクリー
ニング装置83で清浄面化され、繰り返しの像形成に供
される。
【0041】こうして、加熱ローラ40とプレッシャロ
ーラ12のニップ部を通過してトナー定着が行われた用
紙は、排紙ガイド111,112に沿って上方へ送られ
る。その後、送り出しローラ62,63により排紙部5
5に排出される。次に、加熱ローラ40及びプレッシャ
ローラ12において熱定着を行う作用について図9並び
に図10を用いて説明する。
【0042】図9は本実施例の加熱ローラ40が発熱さ
れ定着を行う場合のニップが形成される状態を説明する
ための断面図である。図10は主に加熱ローラ40の発
熱の状況を説明するための部分断面図である。加熱ロー
ラ40は、定着時には金属などの軸23の回りにシリコ
ンゴム等の材料で構成されたローラ22を有するプレッ
シャローラ12によって加圧される。このプレッシャロ
ーラ12の圧力によって加熱ローラ40の外周部は、主
に弾性層43の部分が弾性変形する事によって押しつぶ
される。これによって、加熱ローラ40とプレッシャロ
ーラ12の接触部付近には定着に適当な面積と圧力を有
するニップ部が形成される。
【0043】尚、実際の定着の際には、トナーが転写さ
れた用紙(図示せず)はニップ部の間に送り込まれ、加
熱ローラ40とプレッシャローラ12が用紙送り方向に
回転することによって順次用紙が送り込まれつつ定着が
行われる。上記のニップ部の形成によって発熱が行われ
る作用について図10を用いて説明する。
【0044】図10(a)はニップ部が形成されていな
い場合の加熱ローラ40の状態を示すもので接点48が
抵抗層42に接触していないので、接点48と抵抗層4
2との間には電流が流れることができない。従って、こ
の状態では抵抗層42では発熱されない。一方、加熱ロ
ーラ40のニップ部の形成によって弾性層43が圧縮さ
れると、図10(b)で示した通り、接点48が抵抗層
42と接触して電気的に接続される。
【0045】従って、電流は接点48を通り抵抗層42
に供給される。抵抗層42は接点48より供給された電
流によって発熱される。抵抗層42に供給された電流は
第2の電極層41に至り、グランド側に流される。抵抗
層42の発熱によって生じた熱は、抵抗層42から第2
の電極層41及び融着防止層30を通じてニップ部に挟
まれた用紙に伝達される。従って、この熱がトナーの融
解に供せられる。
【0046】以上説明した様に、トナーの融解に供せら
れる熱は第2の電極層41及び融着防止層30を伝わり
抵抗層42より伝達される。第2の電極層41及び融着
防止層30は極めて薄い層で形成されているが、この両
者の層が薄ければ薄いほど電熱効率は良くなる。本実施
例では、加熱ローラ40をカートリッジに収納したの
で、オペレータが手で触れてしまったり、何かにぶつけ
てしまうおそれがなく、これら第2の電極層41と融着
防止層30の熱抵抗を極めて小さくすることができる。
従って、抵抗層42で発生した熱を非常に効率よく加熱
ローラ40の表面に伝えることが可能となり、きわめて
効率のよい定着を発揮することができる。
【0047】また、加熱ローラ40は、プレッシャロー
ラ12によって加圧されたニップ部付近でしか発熱しな
い。従って、定着ユニット周辺の他の部材に与える熱的
な影響を極めて小さくすることができる。一方、抵抗層
42、第2の電極層41及び融着防止層30は薄い層で
あるので、加熱ローラ40の寿命は、従来のハロゲンヒ
ータ方式の加熱ローラに比べると短いので、その交換が
必要となる。これに対し、本実施例では、プロセスカー
トリッジCの交換ごとに加熱ローラ40を交換すること
ができるので、簡単である。なお、加熱ローラ40を収
納するカートリッジについても、本実施例によれば、加
熱ローラ40の発熱による影響が極めて少ないので、必
要以上の断熱材などを使用せずに簡単に構成することが
できる。
【0048】以上本発明の一実施例について説明してき
たが、本発明は何らこの実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲内で種々なる態様にて実
施できることはもちろんである。例えば、加熱ローラと
プロセスユニットとではなく、図11に示すように、加
熱ローラ40とプレッシャローラ12とからなる定着ユ
ニットだけを一体にケース内に収納したカートリッジM
として構成することもできる。この場合、シャッターは
設ける必要がなくなる。また、写真感光ドラムの寿命と
加熱ローラの寿命とが異なる場合には、実施例の様に構
成するよりも、図11の様に定着ユニットだけで一つの
カートリッジを構成する方が、無駄がなくなる。もちろ
ん、加熱ローラだけをカートリッジに収納する様に構成
してもよいことはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の加熱ローラカートリッジによれば、加熱ローラを
簡単に交換することができ、かつ、保護ケースやシャッ
ターの存在により交換作業などの際に加熱ローラを痛め
ることがないので、その取り扱いも簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例としてのレーザプリンタの斜視図であ
る。
【図2】 実施例としてのレーザプリンタの中央断面図
である。
【図3】 実施例としてのレーザプリンタの中央断面図
である。
【図4】 実施例のプロセスカートリッジの中央断面図
で、(a)シャッターを閉じた場合、(b)はシャッタ
ーを開いた場合を示す。
【図5】 実施例のプロセスカートリッジの正面図で、
(a)はシャッターを閉じた場合、(b)はシャッター
を開いた場合を示す。
【図6】 実施例の加熱ローラの中央断面図である。
【図7】 実施例の加熱ローラの要部の分解斜視図であ
る。
【図8】 実施例の加熱ローラ全体の斜視図である。
【図9】 実施例における加熱ローラとプレッシャロー
ラとによるニップ部の形成を説明するための断面図であ
る。
【図10】 実施例におけるニップ部での発熱のメカニ
ズムを説明するための部分断面図である。
【図11】 変形例の断面図である。
【符号の説明】 1・・・レーザプリンタ装置本体、4・・・係合部材、
11a,11b・・・ターミナル、12・・・プレッシ
ャローラ、13・・・ドラム型電子写真感光体、18・
・・本体カバー、30・・・融着防止層、33・・・シ
ャッター、40・・・加熱ローラ、41・・・第2の電
極層、42・・・抵抗層、43・・・弾性層、44・・
・電極層、45・・・基体部、46・・・支持部、48
・・・接点、49・・・穴、92・・・ホルダー、93
・・・下方ガイド、94・・・カートリッジ側ガイド、
A・・・下部筐体、B・・・上部筐体、C・・・プロセ
スカートリッジ、D・・・レーザスキャナーユニット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ本体の外周に設けられた電極層
    と、該電極層から外へ向かって凸設された多数の接点
    と、前記電極層の外周に、弾性支持部材を介して前記接
    点から浮いた状態に配設された薄肉抵抗層と、該薄肉抵
    抗層の表面に形成された第2の電極層とを有し、プレッ
    シャローラとのニップの形成に伴う前記弾性支持部材の
    弾性変形によって前記接点の一部と抵抗層とを接触させ
    てニップ部でのみ発熱可能とした加熱ローラを、保護ケ
    ース内に収納してなる加熱ローラカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加熱ローラカートリッジ
    において、前記保護ケースには、加熱ローラがプレッシ
    ャローラに対面する位置に開口部を設け、該開口部には
    閉じ方向に付勢されたシャッターを配設すると共に、該
    シャッターには保護ケースを印刷装置に装着したときに
    自動的に開口部を開く自動開放機構を備えたことを特徴
    とする加熱ローラカートリッジ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の加熱ローラカートリッジ
    において、前記保護ケースは、電子写真プロセスを構成
    する機器をも収納し、電子写真プロセスと一体のカート
    リッジを構成することを特徴とする加熱ローラカートリ
    ッジ。
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