JP6100090B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置が画像形成装置本体に対して着脱可能で、記録材としてのシートに画像形成する、複写機、プリンタ、ファックス、それらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は、画像形成プロセス手段部でシートに対して転写方式あるいは直接方式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(トナー画像)をシート面に固着画像として定着させる定着装置を有している。画像形成プロセスは、電子写真プロセス、静電記録プロセス、磁気記録プロセス等である。シートは、転写シート・エレクトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷用紙・フォーマット紙などである。
定着装置は、画像形成装置本体(以下、装置本体と記す)の寿命の間に、保守交換パーツとして一度、ないしは複数回交換されるものが多い。また、シートを収容したシートカセットを装置本体の下部に備え、そのシートカセットから鉛直方向へシートを搬送し、画像を転写、定着して装置本体の上部にあるトレイ上に排出するような構成の画像形成装置を考える。このような画像形成装置においては、装置本体の側面(右若しくは左)に配置した扉を開放し、側面側から定着装置を交換するような構成になっているものも多い。
しかし、画像形成装置を設置するにあたり、装置本体の左右には人が作業するための十分な空間が確保できないような場合も多い。そのような場合には、装置本体の側面側から定着装置の交換作業を行う構成のものは、場合によっては装置本体の前側に立ちながら狭い空間に手を伸ばし、定着装置を横に向かって挿抜するというような困難な作業になってしまうこともある。
その為、ユーザでも交換作業を行う場合もある、トナーボトルやプロセスカートリッジ等と同様に、装置本体の前側から交換作業を行うことができるようにすることが望まれている。
また、定着装置の交換時期の基準となるものには機種によって様々ではあるものの、高い温度まで加熱され、高い加圧力で加圧されながら使用されている、定着部材や加圧ローラが定着装置の寿命を決めるものになっている場合が多い。定着装置のその他の部材はまだ使用可能であるにも関わらず、交換されている事象もあることが現状である。
近年、省資源、ランニングコスト削減という観点が重要視されていることからも、交換パーツとしての定着装置にはできる限り交換が必要な部品のみに限定した構成にすることが求められている。
定着装置の交換を容易にするためには、定着装置内の部材を交換する際に挿抜軌跡と干渉するガイド部を退避させるもの(特許文献1)や、定着装置の挿抜軌跡から搬送ガイドが退避できるような構成のもの(特許文献2)などが挙げられている。
特開2011−22536号公報 特開2012−8452号公報
前述のように交換する部品をできる限り少なくして、省資源、ランニングコスト削減を実現するために、保守交換部品としないものとして、定着部材と加圧ローラとを加圧している加圧機構が挙げられる。
加圧機構は、多数の部品から構成されていることが多い。例えば、加圧するためのバネ等の部材、バネを保持する部材、定着部材(若しくはそれを支持する部材)に接触して押圧する部材、加圧解除状態と加圧状態を切り換えるための部材、加圧解除部を駆動させるための部材といったものである。
以上から加圧機構を装置本体に残し、定着装置を交換する構成としたときには次のような課題がある。即ち、加圧機構は、定着部材(若しくは加圧部材)自体、又はそれらに連結している部材に直接接触して加圧するものであり、定着装置の挿抜方向と加圧方向が直交する関係となるため、加圧機構が定着装置の交換作業の妨げとなってしまう。
以上から、本発明の目的としては、交換するものをできる限り交換が必要な部材に限定した上で、容易に交換することのできる定着装置を備えた画像形成装置の実現にある。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、加熱部材および加圧部材を備え、前記加熱部材と前記加圧部材とで形成されるニップ部で画像を担持したシートを挟持搬送して加熱する定着装置が装置本体に対して着脱可能で、シートに画像形成する画像形成装置であって、前記定着装置が挿抜可能に装着される定着装置装着部と、前記加熱部材と前記加圧部材とを加圧するための加圧機構と、前記加圧機構を動作させて前記ニップ部の圧力を加圧状態と解除状態とに切り換えるための加圧解除機構と、を有し、前記解除状態においては前記加圧機構が前記定着装置の前記定着装置装着部に対する挿抜移動方向から見た投影領域の領域内から退避していることを特徴とする。
定着装置において、交換部材を少ない部材に限定した上で、容易な手法で交換可能とする。
実施例の画像形成装置の外観斜視図であり、定着装置がフロントアクセスで外側に引き出されている途中状態時、或いは装着のために挿入されている途中状態時を示している。 画像形成装置の縦断正面模式図である。 (a)は実施例における定着装置の正面図、(b)は背面図、(c)は途中部分省略の平面図、(d)は途中部分省略の底面図である。 (a)は定着装置の途中部分省略の右側面図、(b)は途中部分省略の左側面図、(c)は図3の(c)におけるC−C線矢視の拡大横断正面図である。 外装筐上面板を切り欠いて装置内部を見せた定着装置の平面図である。 フィルムユニットの構成部材およびフレームの一端側の分解斜視図である。 装置本体の装着部に所定に装着されていて、加圧状態にある定着装置の拡大横断正面図である。 加圧状態時における定着装置の途中部分省略の縦断平面図である。 制御系統のブロック図である。 装置本体の装着部に所定に装着されていて、加圧解除状態にある定着装置の拡大横断正面図である。 加圧解除状態時における定着装置の途中部分省略の縦断平面図である。 加圧状態時の加圧機構と加圧解除機構を示した図である。 加圧解除状態時の加圧機構と加圧解除機構を示した図である。
[実施例]
(1)画像形成部
図1は本発明に従う画像形成装置1の一例の外観斜視図である。この画像形成装置1は定着装置Fが画像形成装置本体(以下、装置本体と記す)1Aの内部の定着装置装着部80(図2:以下、装着部と記す)に対して着脱可能である。図1は定着装置Fが装置本体1Aの装着部80からフロントアクセスで外側に引き出されている途中状態時、或いは装着部80に対して装着のために挿入されている途中状態時を示している。図2は画像形成装置1の縦断正面模式図である。
ここで、本実施例の画像形成装置1もしくはその構成部材に関して、正面側若しくは手前側とはシート(記録材)Pを収容しているシートカセット12を装置本体1Aのカセット装着部に対して出し入れ(挿抜)する側である。背面側若しくは奥側とはその反対側である。左右とは画像形成装置1を正面側から見て左または右である。上下とは重力方向において上または下である。
この画像形成装置1は、パソコン、イメージリーダ、ファクシミリなどの外部ホスト装置200から制御回路部100に入力する電気的画像情報に対応した画像を転写方式の電子写真プロセスによりシートPに形成することができるカラープリンタである。シートPは画像形成装置1によりトナー像を形成することができるシート状部材であって、定型もしくは非定型の各種の普通紙、樹脂コート紙、OHPシート、印刷用紙、フォーマット紙、封筒、葉書、ラベルなどが含まれる。
2は装置本体1Aの内部に配設された画像形成部であり、左側から右側に配列された4つの画像形成ステーション3Y、3M、3C、3Kを有する。各画像形成ステーションは、回転ドラム型の電子写真感光体4、帯電部材5、現像器6、転写部材7、感光体クリーナ8を有し、それぞれ、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色のトナー像を形成する。また、画像形成部2は、各画像形成ステーションの感光体4をレーザー走査露光するレーザースキャナ9、および各画像形成ステーションの感光体4からトナー像が一次転写される中間転写ベルトユニット10を有する。
シートカセット12からは給送ローラ13の駆動によりシートPが一枚分離給送されてレジストローラ14を含む上行(垂直)搬送路15により下から上に搬送される。そして、そのシートPが中間転写ベルト11と二次転写ローラ16とで形成される二次転写ニップ部に導入される。これにより、各画像形成ステーション3Y、3M、3C、3Kから中間転写ベルト11に対して各色トナー像が重畳されて一次転写されている合成トナー像がシートPに順次に二次転写されていく。以上の画像形成部2の構成、動作、画像形成プロセスは周知であるので詳細な説明は割愛する。
二次転写ニップ部を出たシートPは中間転写ベルト11から分離されて上方に搬送されて定着装置Fに対して下から導入される。そのシートPが定着装置Fの後述する定着部材(加熱部材)と加圧部材とで形成されるニップ部で挟持搬送されることでトナー像が加熱定着される。そして、シートPは定着装置Fから上方に搬送され、搬送路17を通って、排出ローラ対18により装置本体1Aの上面側の排出トレイ19に画像形成物として排出される。
両面画像形成モードの場合は次のとおりである。定着装置Fを出て搬送路17を通って排出ローラ対18によりトレイ19に排出されていく第1面画像形成済みのシートPの後端部が定着装置Fを出て排出ローラ対18を通過し終わる前に排出ローラ対18が逆回転に駆動切り替えされる。これにより当該シートPがスイッチバック搬送されて再搬送路20に導入され、再び上行搬送路15を経由して二次転写ニップ部に対して表裏反転された状態で再搬送される。以後は片面画像形成の場合のシートと同じ経路を搬送されて両面画像形成済みのシートがトレイ19に排出される。
図1において、21は装置本体1Aの前面板である。シートカセット12は画像形成装置1の正面側から装置本体1Aの内部のカセット装着部に対して出し入れ自由である(フロントローデイング)。12aはシートカセット12の前面部に設けた取手部である。22は前面板21に設けた、定着装置Fを出し入れするための開口部、23はその開口部22を開閉する扉である。
24は装置本体1Aの右側面に配設された側面扉であり、下辺側のヒンジ軸25を中心に装置本体1Aの右側面に対して開閉可能である。24aは側面扉24に設けた取手部である。側面扉24を開くことで装置本体1Aの右側面を大きく開放することができる。これにより、シート搬送路15、17、20、定着装置FにジャムしたシートPの処理をすることができる。101は装置本体1Aの上面側に配設された操作部であり、各種の情報の入力キーや表示器を有し、制御回路部100と各種の情報の授受をする。制御回路部100は画像形成装置1のすべての装置動作を制御する。
(2)定着装置F
(2−1)装置構成
図3の(a)は本実施例における定着装置Fの正面図、(b)は背面図、(c)は途中部分省略の平面図、(d)は途中部分省略の底面図である。図4の(a)は定着装置Fの途中部分省略の右側面図、(b)は途中部分省略の左側面図、(c)は図3の(c)におけるC−C線矢視の拡大横断正面図である。図5は外装筐上面板を切り欠いて装置内部を見せた定着装置Fの平面図である。
本実施例における定着装置Fは、フィルム(ベルト)加熱方式、加圧ローラ駆動方式の画像加熱装置である。この定着装置Fは前後方向に長い直方体の装置であり、以下においては、この定着装置Fもしくはその構成部材について正面側を一端側、背面側を他端側とする。
本実施例における定着装置Fは、定着装置本体30と、この定着装置本体30の右側面側を除く、正面側、背面側、上面側、底面側、左側面側の5つの面をカバーしている外装筐40を有する。外装筐40は定着装置本体30に所定に被せられてネジなどの締結部材(不図示)により定着装置本体30に対して固定されている。外装筐40において、41は正面板、42は背面板、43は上面板、44は底面板、45は左側面板である。
外装筐40の底面板44の板面中央部には長手に沿ってスリット状のシート入口部44aとガイド部44bが設けられている。上面板43の板面中央部には長手に沿ってスリット状のシート出口部43aとガイド部43bが設けられている。背面板42には電気接点部46が配設されている。また、背面板42の外側には定着装置本体30側の加圧ローラ70の他端側軸部71aが突出しており、その突出軸部にドライブギアGが固着されている。
左側面板45の一端側と他端側にはそれぞれ穴部45aが設けられている。この穴部45aは、定着装置Fが装置本体1Aの装着部80に所定に装着されている状態において装置本体1A側の後述する加圧機構90(図12)の一端側と他端側の加圧コマ91を定着装置Fに対して出入りさせるためのものである。外装筐40の右側面は開放されており、その開放開口部には定着装置本体30のフレーム50の右側面板51がほぼ面一で位置している。
定着装置本体30は、板金製のフレーム50と、このフレーム50に対して組み込まれた、定着部材としての定着フィルム61を含むフィルムユニット60と、加圧部材としての加圧ローラ70と、を有している。定着フィルム61は無端状のフィルム部材或いはベルト部材である。
加圧ローラ70は、例えば鉄などの金属からなる芯金71と、この芯金周りに同心一体にローラ状に成形被覆させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂などの耐熱性・弾性材層72とで構成されており、表層に離型層73を設けてある。離型層73は、例えばフッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、PTFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択することができる。
芯金71の一端側と他端側にはそれぞれ芯金71と同心一体に小径軸部71aが設けられている。加圧ローラ70は一端側と他端側の小径軸部71aが、それぞれ、フレーム50の一端側と他端側の側板52間に軸受部材(加圧部支持部材)74を介して回転可能に保持されて配設されている。他端側の小径軸部71aは外装筐40の背面板42に形成されている穴部42aから外側に突出しており、その突出軸部にドライブギアGが固着されている。軸受部材74は、本実施例においては、PEEK、PPS、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂よりなる。
フィルムユニット60は、定着部材としての円筒状で可撓性を有する定着フィルム61、加熱手段としてのヒータ62、圧接部材(バックアップ部材)63、ステイ64、一端側および他端側の端末部材65、の組立体である。定着フィルム61、ヒータ62、圧接部材63、ステイ64は前後方向に長い部材である。図6はフィルムユニット60の構成部材およびフレーム50の一端側の分解斜視図である。他端側は図には省略したけれどもこの一端側と対称形状の同一構成である。
定着フィルム61は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚が100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上のものである。基層がSUS等の金属からなるものや、耐熱性のあるPTFE、PFA、FEPからなる単層フィルムが使用できる。あるいは基層がポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES、PPS等で、その外周表面にPTFE、PFA、FEP等をコーティングした複合層フィルムも使用できる。本実施例においては、定着フィルム61は円筒状の薄肉金属の可撓性を有する基層上に弾性層と離型層が形成されたものである。
ヒータ62は、本実施例においては、細長い薄板状のセラミック基板と、この基板面に具備させた通電発熱抵抗体層を基本構成とするもので、発熱抵抗体層に対する通電により全体に急峻な立ち上がり特性で昇温する低熱容量のセラミックヒータである。
圧接部材63は横断面略半円弧状樋型の耐熱性・断熱性の部材である。フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、LCP樹脂等の絶縁性及び耐熱性の良い材料が用いられる。定着フィルム61のバックアップや、加圧ローラ70と圧接することで形成されるニップ部N(図7、図8)の加圧、定着フィルム61の回転時の搬送安定性を図る役目をする。ヒータ62は圧接部材63の定着フィルム対向面側に長手に沿って具備された嵌め込み溝内に嵌め込まれて支持されている。
ステイ64は、主に鉄やSUS等の金属からなる部材であり、比較的柔軟な樹脂製の圧接部材63に押し当てることで圧接部材63に長手方向の強度を持たせ、かつ圧接部材63を矯正させるための部材である。ステイ64は、ヒータ62を支持させた圧接部材63のヒータ62の側とは反対側において圧接部材63に平行に配列して重ね合わせて配設されている。定着フィルム61はこの圧接部材63とステイ64の重ね合わせ体に対してルーズに外嵌されている。
一端側と他端側の端末部材65は、それぞれ、定着フィルム61の一端側と他端側の開口部から突出している重ね合わせの圧接部材延長端部63aとステイ延長端部64aに対して外嵌されている(図8)。これにより圧接部材63とステイ64とが接合された状態に保持される。一端側と他端側の端末部材65は圧接部材63とステイ64に対してルーズに外嵌されている定着フィルム61の回転時における長手方向への移動を規制するとともに、定着フィルム端部の周方向の形状を規制(定着フィルム軌道規制)する役目もしている。
一端側と他端側の端末部材65は耐熱性の樹脂であるPPS、LCP等を用いた成形部材であり、対称形状の同一構成である。端末部材65は圧接部材63とステイ64の重ね合わせの延長端部63a・64aを差し込んで抱え込む穴部65aを有する。また、内面側に、定着フィルム61の端部の内周面をガイドするガイド部材(定着フィルム軌道規制部材)65bを有する。ガイド部材65bは円筒状の定着フィルム61の内径にほぼ対応する外径を有するほぼ半円弧状凸縁部材である。
一端側と他端側の端末部材65が圧接部材63とステイ64の重ね合わせの延長端部63a・64aに対して所定に装着されている状態において、ガイド部材65bは定着フィルム61の端部の内側に嵌り込んでいる(図7、図8)。また、端末部材65は上面側と下面側とに、それぞれ、左右方向に平行にガイド溝65cが形成されている。また、左側面側には受圧凸部65dが設けられている。
上記構成のフィルムユニット60は、ヒータ62の側を加圧ローラ70に対する対向側にしてフレーム50の一端側と他端側の側板52間に加圧ローラ70の左側において加圧ローラ70に平行にして配設されている。
より具体的には、フィルムユニット60は一端側と他端側の端末部材65の上下の左右方向のガイド溝65cをそれぞれフレーム50の一端側と他端側の側板52の左右方向のガイドスリット部53の上下の左右方向のガイド縁部53aに係合させてある。これにより、フィルムユニット60はフレーム50の一端側と他端側の側板51間において、ガイド溝65cとガイド縁部52aとのすべり係合により加圧ローラ70の側に寄る右方向と加圧ローラ70から離れる左方向とにスライド移動可能に支持されている。
上記の定着装置Fにおいての定着フィルム61や加圧ローラ70が画像形成装置の使用期間中に定着部のうちで交換が必要となる可能性が高い部材である。
(2−2)定着動作
上記の定着装置Fは装置本体1Aの装着部80に対して挿抜可能に装着されて使用される。装置本体1A側には、装着部80に装着されている定着装置Fの定着部材としての定着フィルム61と加圧部材としての加圧ローラ70とを所定に加圧してニップ部Nを形成させるための加圧機構90(図12、図13)を有する。また、その加圧機構90を動作させてニップ部Nの圧力を加圧状態と解除状態とに切り換えるための加圧解除機構120(図12、図13)を有する。加圧機構90と加圧解除機構120の詳細については後述する。
図7は定着装置Fが装置本体1Aの内部の装着部80に所定に装着されていて、加圧機構90の加圧動作によりフィルムユニット60が加圧ローラ70に対して所定に加圧されている状態時の定着装置Fの拡大横断正面図である。図8はこの加圧状態時における定着装置Fの途中部分省略の縦断平面図である。
定着装置Fは装着部80に対して所定に装着されている状態において、外装筐40の底面板44が装着部80の下側枠体81に支持されている。定着装置本体30のフレーム50の右側面板51が装着部80の右側枠体82により規制されている。外装筐40の左側面板45が装着部80の左側枠体83により規制されている。外装筐40の背面板42が装着部80の奥側ストッパ部84に受け止められている。装着部80の下側枠体81、右側枠体82、左側枠体83は前後方向に長い部材であり、定着装置Fの挿抜時のガイド部材としても機能する。
また、外装筐40の正面板41が付勢部材86により押圧されて定着装置Fが一端側から他端側に付勢されている。これにより、外装筐40の背面板42が装着部80の奥側ストッパ部84に押し付けられて、定着装置Fの装着部80における前後方向の位置決めがなされている。定着装置Fの他端側のドライブギアGが装置本体1A側の駆動出力部(不図示)に結合している。定着装置Fの他端側の電気接点部46が装置本体1A側の電気接点部85に結合している。
また、装着部80の左側枠体83の定着装置Fの側とは反対側に加圧機構90と加圧解除機構120が配設されている(図12、図13)。そして、左側枠体83の一端側と他端側の穴部83aから加圧機構90の一端側と他端側の加圧コマ91が定着装置Fに対して出入りする構成になっている。
画像形成装置1の画像形成実行時には加圧機構90により定着装置Fは加圧状態にされる。即ち、定着装置Fの加圧状態時には、加圧機構90の一端側と他端側の加圧コマ91が左側枠体83の一端側と他端側の穴部83aから定着装置Fの側に突出して定着装置Fの外装筐体40の一端側と他端側の穴部45aから定着装置本体30内に進入する。これにより、定着装置本体30の一端側と他端側の端末部材65の受圧凸部65dがそれぞれ加圧コマ91により加圧される。そのため、一端側と他端側の端末部材65がそれぞれガイド溝65cとガイド縁部52aのすべり係合により右方にスライド移動する。
これにより、フィルムユニット60におけるステイ64、圧接部材63、ヒータ62を介して定着フィルム61が加圧ローラ70の左側面に対して弾性層72の弾性に抗して所定の押圧力で圧接する。この圧接により、定着フィルム61と加圧ローラ70との間にシート搬送方向において所定幅のニップ部(定着ニップ部)Nが形成される。
この定着装置Fの加圧状態において、加圧コマ91の押圧力と加圧ローラ70の弾性層72の圧縮反力により定着装置本体30のフレーム50の右側面板51が装着部80の右側枠体82に対して押し付けられて規制される。これにより定着装置Fの装着部80における左右方向の位置決めがなされる。
この定着装置Fの加圧状態において、制御回路部100は所定の制御タイミングで電源部102(図9)からヒータ62への電力供給を開始する。また、駆動部M1を起動させて駆動出力部を介してドライブギアGに駆動力を伝達する。これにより加圧ローラ70は図7において矢印の時計方向R70に所定の周速度で回転する。
この加圧ローラ70の回転駆動による加圧ローラ70と定着フィルム61の外面とのニップ部Nにおける摩擦力で定着フィルム61に回転力(回転トルク)が作用する。そして定着フィルム61が、その内面がニップ部Nにおいてヒータ62の表面に密着して摺動しつつ図7の矢印R61の反時計方向に加圧ローラ70の回転周速度にほぼ対応した周速度で従動回転する。
圧接部材63はヒータ62を保持すると共に回転する定着フィルム61の搬送安定性を図るガイド部材としても機能している。一端側と他端側の端末部材65は回転する定着フィルム61が圧接部材63の長手に沿って一端側または他端側に寄り移動したときの寄り移動側の定着フィルム端部を受け止めて寄り移動を規制する。また、ガイド部材65bは定着フィルム61が回転する際の両端部の周方向の形状が規制されるように定着フィルム61の両端部側の内周面をガイドする。
電源部102からヒータ62への電力供給は装置本体1A側の電気接点部85と定着装置側の電気接点部46とを介してなされる。なお、電気接点部46とヒータ62との電気的導通回路構成は図には省略した。ヒータ62は通電により急峻に昇温する。そしてヒータ62の温度がヒータ62の裏面側に配設されている温度検出手段としてのサーミスタ等の温度センサTH(図6)により検出される。
そして、温度センサTHの検出温度に関する電気的情報が定着装置側の電気接点部46と装置本体1A側の電気接点部85とを介して制御回路部100にフィードバックされる。制御回路部100は温度センサTHから入力する検出温度に関する電気的情報が所定の定着温度にほぼ対応するものに維持されるように電源部102からヒータ62への供給電力を制御する。なお、電気接点部46と温度センサTHとの電気的導通回路構成は図には省略した。
このように加圧ローラ70が駆動され、定着フィルム61が従動回転し、ヒータ62が所定の定着温度に温調された状態において、トナー像が転写されたシートPが定着装置Fの底面側のシート入口部44aから定着装置F内に導入される。そしてニップ部Nに進入して上方に挟持搬送される。これにより、トナー像およびシートPが加熱加圧されることでトナー像がシートPに固着画像として定着される。そしてニップ部Nを出たシートPは定着装置Fの上面側のシート出口部43aから定着装置Fの外に送り出される。
所定の1枚或いは連続複数枚の画像形成ジョブが終了すると、制御回路部100はヒータ62に対する通電を停止する。また、駆動部M1の駆動を停止する。加圧解除機構120を動作させて加圧機構90による定着装置Fの加圧状態を解除する。制御回路部100は定着装置Fの加圧を解除状態にしたままで次の画像形成ジョブのスタート信号が入力するまで画像形成装置を待機状態に保持する。
定着装置Fの加圧解除状態時においては、加圧機構90の一端側と他端側の加圧コマ91はそれぞれ、図10、図11のように、定着装置Fの一端側と他端側の穴部45aから外側に抜け出ている。そして、加圧コマ91はその先端部が装着部80の左側枠体83の一端側と他端側の穴部86の内側に位置している状態に保持されている。
(2−3)定着装置の着脱方式
本実施例において定着装置Fの装置本体1Aに対する着脱交換はユーザビリティ向上のために画像形成装置1の正面側からのフロントアクセスにより行う方式である。即ち、装置本体1Aの前面板21には定着装置Fを装置本体1Aの装着部80に挿入する、及び、装着部80から取り出すために、定着装置Fを通過させる開口部22(図1)が設けられている。
図1において、XとYは定着装置Fの装着部80に対する挿抜移動方向を示している。Xは挿入方向、Yが抜き出し方向である。開口部22には、回動可能に設けられ、開口部22を閉鎖する位置と開放する位置とを取り得る開閉部材としての扉(前面扉)23が配設されている。
本実施例においては、この扉23は、扉下辺側に設けたヒンジ部(不図示)を中心に前面板21に対して開閉回動可能である。即ち、扉23はヒンジ部を中心に立て起こし方向に回動して前面板21に対して閉じ込んだ状態にすることができる。この扉の閉じにより開口部22が閉鎖される。また、ヒンジ部を中心に前面板21の手前側に倒し回動することができる。これにより、開口部22が開放される。扉23の開閉操作は手動でなされる。或いは、操作部101におけるキー操作により自動で行うこともできる。
装置本体1Aの内部の装着部80に装着されている定着装置Fの取り出しは次のようにしてなされる。定着装置Fの取り出しは画像形成装置1が画像形成動作していない待機状態時や画像形成装置1の休止時に行うことが出来る。この待機状態時や休止時には加圧機構90による定着装置Fの加圧が解除されている。
したがって、加圧機構90の一端側と他端側の加圧コマ91はそれぞれ、図10、図11のように、定着装置Fの一端側と他端側の穴部45aから外側に抜け出ている。そして、加圧コマ91はその先端部が装着部80の左側枠体83の一端側と他端側の穴部83aの内側に位置している状態に保持されている。
使用者は、扉23を手動あるいは自動で開いて開口部22を開放する。扉23が開かれることで定着装置Fの外装筐40の正面板41を押圧している付勢部材86が正面板41の領域内から領域外に逃げて正面板41の押さえ込みが解除される。開放された開口部22には装着部80に装着されている定着装置Fの一端側が臨んでいる。
そこで、使用者は開口部22において定着装置Fの一端側を掴み、定着装置Fを装着部80における下側、右側、左側の前後方向に長い枠体81、82、83をガイド部材にしてそれに沿って手前側にスライド移動させる。この定着装置Fの引き出し方向への移動で定着装置Fの他端部側のドライブギアGと電気接点部46はそれぞれ装置本体1A側の駆動出力部と電気接点部85から離れて外れる。そして、定着装置Fを更に装着部80から引き出し移動して装置本体1Aの外側に引き抜く。これにより、定着装置Fが装置本体1Aの装着部80からフロントアクセスで取り出される。
この定着装置Fの引き出し移動時には装置本体1A側の加圧機構90は加圧解除状態に保持されている。すなわち、加圧機構90の一端側と他端側の加圧コマ91はそれぞれ、図10、図11のように、定着装置Fの一端側と他端側の穴部45aから外側に抜け出ている。そして、加圧コマ91はその先端部が装着部80の左側枠体83の一端側と他端側の穴部83aの内側に位置している状態に保持されている。つまり、加圧コマ91は定着装置Fの装着部80に対する挿抜移動方向X・Yから見た投影領域の領域内から外側に退避している。
従って、加圧コマ91は定着装置Fの引き出し移動を障害せず、定着装置Fを装着部80からガイド部材となる枠体81、82、83の長手に沿って装置本体1Aの外部に引き出し移動して取り出すことができる。
逆に、定着装置Fの装着は次のようにしてなされる。即ち、定着装置Fを、開放されている開口部22に対して上面側を上向きにして他端側を先にして差し入れる。そして、定着装置Fを装着部80における下側、右側、左側の前後方向に長い枠体81、82、83をガイド部材にしてそれに沿って奥側にスライド移動させて装着部80に押し込む。十分に押し込むことで、定着装置Fの外装筐40の背面板42の外面が装置本体1A側のストッパ部材84に突き当たる。これにより定着装置Fのそれ以上の押し込み移動が阻止される。
この状態において、定着装置Fの他端側のドライブギアGが装置本体1A側の駆動出力部に結合する。また、定着装置Fの他端側の電気接点部46が装置本体1A側の電気接点部85に結合する。
この定着装置Fの押し込み移動時には引き出し移動時のときと同様に装置本体1A側の加圧機構90は加圧解除状態に保持されている。すなわち、加圧機構90の一端側と他端側の加圧コマ91はそれぞれ、図10、図11のように、定着装置Fの一端側と他端側の穴部45aから外側に抜け出ている。そして、加圧コマ91はその先端部が装着部80の左側枠体83の一端側と他端側の穴部86の内側に位置している状態に保持されている。つまり、加圧コマ91は定着装置Fの装着部80に対する挿抜移動方向X・Yから見た投影領域の領域内から外側に退避している。
従って、加圧コマ91は定着装置Fの押し込み移動を障害せず、定着装置Fを装着部80のガイド部材となる枠体81、82、83の長手に沿って装置本体1Aの内部に押し込み移動することができる。定着装置Fを十分に押し込み移動したら扉23を手動あるいは自動で閉じて開口部22を閉鎖する。扉23が閉じられることで定着装置Fの外装筐40の正面板41に対する付勢部材86が復帰移動して正面板41が押圧されて定着装置Fが一端側から他端側に向けて付勢されている。これにより、定着装置Fの装着部80における前後方向の位置決めがなされている。
以上により、定着装置Fが装置本体1Aの装着部80に対してフロントアクセスで装着される。
(3)加圧機構および加圧解除機構
上述のような手法で装置本体1Aから定着装置Fを交換するような構成にした上で、定着装置Fの加圧機構を装置本体1Aに設置する構成とすると、定着装置Fの交換に支障が出てしまうことが想定される。その点に対して、本実施例における定着装置Fを加圧する加圧機構90および加圧解除機構120について説明を行う
定着装置Fは前述のように熱と圧力をかけて未定着画像を定着させるためのものであり、定着ニップ部Nを形成するために定着部材61と加圧部材70とに圧力を加えるための加圧機構を備える必要がある。本実施例においては、定着装置Fの交換部材を最小限にし、それ以外の部材は装置本体1Aに設置する構成をとるものであり、定着部の加圧機構90も装置本体1A側に設置されているものである。
定着部材61と加圧部材70とを加圧する加圧機構90および加圧解除機構120について図12、図13を用いて説明を行う。図12、図13は定着装置Fの一端側の端末部材65に対する加圧機構90および加圧解除機構120を示している。他端側の端末部材65に対する同機構は図には省略したけれどもこの一端側の端末部材65に対する加圧機構90および加圧解除機構120と同一構成である。
本実施例における加圧機構90は、装置本体1Aにおいて装着部80の左側枠体83の定着装置Fの側とは反対側に配設されている。加圧機構90は、定着装置Fの一端側と他端側の端末部材65にそれぞれ押し当てることで加圧力を発生させる加圧コマ91と、加圧コマ91を押圧するための加圧板92と、加圧板92に接触して加圧力を発生させるための加圧弾性部材93を有する。また、加圧弾性部材93を支持し、加圧弾性部材93が所望の加圧力を発生させるように調節するためにも利用される加圧弾性部保持部材94を有する。
加圧コマ91は装着部80の左側枠体83に対して右側の端部が左側枠体83に設けられた穴部83aから定着装置Fの側に図12のように突出した第1位置Aと、図13のように穴部83aの中に引っ込んだ第2位置Bとの間を移動可能に支持されている。加圧コマ91は、加圧コマ91と左側枠体83との間に縮設された弾性部材(コイルばね)95により第2位置Bへ移動する方向に付勢されている。
図12は加圧機構90により定着装置Fが加圧されている状態時を示している。加圧板92は支軸部92aを中心に回動可能なレバーであり、自由状態時においては加圧弾性部材93の加圧力により支軸部92aを中心に図面上時計方向に回動して加圧コマ91の左側の頭部を押圧している。その押圧力は弾性部材95の付勢力よりも所定に大きい設定としてある。そのために、加圧コマ91は弾性部材95の付勢力に抗して第1位置Aへ移動されている。
これにより、一端側と他端側の加圧コマ91が左側枠体83の一端側と他端側の穴部83aから定着装置Fの側に突出して定着装置Fの外装筐体40の一端側と他端側の穴部45aから定着装置本体30内に進入する。そして、定着装置本体30の一端側と他端側の端末部材65の受圧凸部65dがそれぞれ加圧コマ91により加圧され、一端側と他端側の端末部材65がガイド溝65cとガイド縁部52aのすべり係合により右方にスライド移動する。
従って、図7、図8で説明したように定着装置Fが加圧状態になり、定着フィルム61と加圧ローラ70との間にシート搬送方向において所定幅のニップ部Nが形成される。
続いて、加圧機構90を加圧状態と加圧解除状態と切り替えるための加圧解除機構120について説明する。加圧解除機構120は、前述の加圧板92を加圧弾性部材93の加圧力に抗して加圧コマ91から逃がす方向に移動させることで加圧コマ91に対する押圧力を下げるための加圧カム121と、この加圧カム121を支持するための加圧軸122を有する。また、加圧軸122に連結され、駆動源M2(図9)によって回転させられ加圧軸122を回転させるための加圧カム駆動ギア(不図示)を有する。
加圧カム121が加圧軸122を中心に回動されることで加圧板92が軸92aを中心に図面上時計方向と反時計方向に揺動回動する。加圧板92が時計方向に回動することで、加圧コマ91の頭部が押圧されて定着装置Fを加圧状態にする図12の第1位置Aに移動する。また、加圧板106が反時計方向に回動することで、加圧板92が加圧コマ91の頭部から逃げ移動する。これに伴い、加圧コマ91が弾性部材95の付勢力で図12の第1位置Aから図13の第2位置Bに移動して定着装置Fの加圧状態が解除される。
制御回路部100は画像形成実行時には定着装置Fが図12の加圧状態になるように、それ以外の時には定着装置Fが図13の加圧解除状態になるように、加圧解除機構120の駆動部M2を制御して加圧機構90を加圧状態と解除状態とに切り換える。
定着装置Fの加圧時においては、加圧機構90の加圧コマ91は加圧板92の加圧弾性部材93の加圧力により弾性部材95の付勢力によりもさらに大きな押圧力で押されて第1位置Aに位置して定着装置Fの端末部材65に押し当てられている。これにより定着装置Fが加圧状態にされている。
定着装置Fの加圧解除状態時においては、加圧機構90の加圧コマ91は加圧板92の逃げ方向への移動により弾性部材95の付勢力により第1位置Aから第2位置Bへ移動する。加圧コマ91が第2位置Bへ移動することにより、加圧コマ91の先端部が定着装置Fの穴部45aから外側に抜け出て、装着部80の左側枠体83の穴部83aの内側に位置する。つまり、加圧コマ91は定着装置Fの装着部80に対する挿抜移動方向X・Yから見た投影領域の領域内の外側に退避させられることになる。
これにより、定着装置Fが装置本体1Aの側から受けている力はなくなっており、定着装置Fを装置本体1Aの前側に引き出そうとしたとき或いは装着のために挿入しようとしたときに、その挿抜の妨げとなるものがない状態になっている。
加えて、加圧コマ91は加圧状態では、定着するために例えば約150℃といった非常に高い温度まで熱せられた定着フィルム61を支持している端末部材65と直接接触しているものであるため、耐熱性が高い樹脂からなるものであることが望ましい。
このように、熱伝導性が比較的低い樹脂材料とすることにより、定着装置Fを抜き出した状態で作業者が万が一加圧コマ91に触れた場合でも問題のないものにすることができる。
以上より、加圧解除状態とすることにより、加圧機構部90を装置本体1Aに残した状態で、定着装置Fをその長手方向に沿って引き出すことが可能となる。これにより、定着部のうちで必要最小限な部材のみを、作業者にとってより簡易に交換することができる画像形成装置を実現することができる。
[その他の事項]
以上、本発明に係る実施例について詳述したが、本発明の思想の範囲内において種々の構成の他の公知の構成に置き換えることは可能である。
1)定着装置Fは実施例のようにシートに担持された未定着トナー像を加熱加圧して固着画像として加熱定着する装置に限定されない。シートに一旦定着された或いは仮定着された画像(定着済み画像又は半定着画像)を加熱加圧して光沢度を向上させるなどの画像の表面性を調整する装置(この場合も定着装置と呼ぶことにする)も含まれる。
2)加熱部材を回転駆動されるローラにした定着装置にすることもできる。加圧部材を回転駆動あるいは回動駆動される無端状のフィルム部材あるいはベルト部材にした定着装置にすることもできる。加熱部材が駆動手段により直接的に駆動されるものである場合には、加圧部材は回転体でなくともよく、加熱部材や記録材との当接面である表面の摩擦係数が小さいパッドや板状部材などの非回転部材の形態のものにすることもできる。
3)加熱部材を加熱する加熱手段はセラミックヒータに限られない。電磁誘導コイル、ハロゲンヒータ、赤外線ランプなどの他の公知の加熱手段であって、加熱部材を内部または外部から加熱する加熱手段を用いることもできる。加圧部材も加熱する定着装置構成にすることもできる。
4)加圧機構により加圧部材を加圧して或いは加圧機構により加熱部材と加圧部材の両方を加圧してニップ部の圧力を加圧状態にする定着装置構成にすることもできる。
5)画像形成装置は、実施例のカラー電子写真プリンタ以外の画像形成装置、モノクロ複写機、ファクシミリ、モノクロプリンタ、これらの複合機等で実施されてもよい。即ち、実施例の定着装置及びカラー電子写真プリンタは、上述した構成部材の組み合わせには限定されず、それぞれの代替部材で一部又は全部を置き換えた別の実施形態で実現してもよい。
6)画像形成装置の画像形成方式は電子写真方式に限られない。静電記録方式や磁気記録方式の画像形成部であってもよい。また、転写方式に限られず、エレクトロファックス紙、静電記録紙、普通紙などのシートに対して直接方式で画像を形成する構成のものであってもよい。インクジェット方式でシートに画像を形成して加熱乾燥定着する方式ものであってもよい。
1・・画像形成装置、1A・・装置本体、F・・定着装置、80・・定着装置装着部、61・・加熱部材、70・・加圧部材、N・・ニップ部、P・・シート、90・・加圧機構、120・・加圧解除機構

Claims (10)

  1. 加熱部材および加圧部材を備え、前記加熱部材と前記加圧部材とで形成されるニップ部で画像を担持したシートを挟持搬送して加熱する定着装置が装置本体に対して着脱可能で、シートに画像形成する画像形成装置であって、
    前記定着装置が挿抜可能に装着される定着装置装着部と、
    前記加熱部材と前記加圧部材とを加圧するための加圧機構と、
    前記加圧機構を動作させて前記ニップ部の圧力を加圧状態と解除状態とに切り換えるための加圧解除機構と、
    を有し、前記解除状態においては前記加圧機構が前記定着装置の前記定着装置装着部に対する挿抜移動方向から見た投影領域の領域内から退避していることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記定着装置は前記定着装置装着部に対して前記装置本体の正面側から挿抜可能に装着されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加圧機構は、加圧力を発生させる加圧弾性部材と、前記加圧弾性部材に連結された加圧板と、前記加圧板によって前記加熱部材または前記加圧部材に押し当てられて加圧するための加圧コマと、前記解除状態においては前記加圧コマを前記定着装置の前記定着装置装着部に対する挿抜移動方向から見た投影領域の領域内から退避させるための弾性部材と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記加圧コマは耐熱性の樹脂で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱部材が無端状のフィルム部材あるいはベルト部材であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記加熱部材がローラであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記加熱部材を内側または外側から加熱する加熱手段を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記加圧部材がローラであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記加圧部材が無端状のフィルム部材あるいはベルト部材であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記加圧部材が回転駆動または回動駆動されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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