JP2018063290A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧接部における、低電力モード復帰後の加圧解除状態から圧接状態への移行において、画像形成条件以外では加圧解除状態を維持し、圧接が必要な時のみに加圧機構や加圧解除機構を動作させる。低電力モードからの復帰は、原稿自動送装置(611)に原稿をセットすることに基づいてなされる。これにより、定着装置の無駄な圧接動作、加圧解除動作の回数を減らすことで、加圧機構や加圧解除機構およびその動作機構の劣化を抑止し、長寿命化を図ることが可能な定着装置を有する画像形成装置が得られる。
【選択図】図1
Description
記録材にトナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によりトナー像が形成された記録材をその間のニップ部で挟持搬送して加熱する一対の回転体を備えた定着部と、
前記一対の回転体を圧接する加圧機構と、
前記加圧機構による前記一対の回転体の圧接を解除する加圧解除機構と、
前記加圧解除機構を駆動する駆動部と、
前記駆動部の動作の制御および画像形成時の前記画像形成部の制御を行う制御部と、
原稿の読取り部に原稿を自動搬送する原稿自動送装置と、
を有し、非画像形成時の状態では低電力化により前記制御部を休止状態にする低電力モードを有する画像形成装置であって、
前記低電力モードへ移行する時には前記移行に連動して若しくは前記移行から所定時間経過した時点で前記一対の回転体を加圧解除状態にしつつ前記制御部を休止状態にし、前記低電力モードからの復帰時には、前記一対の回転体の加圧解除状態を維持しつつ前記制御部を動作可能な状態に復帰し、前記低電力モードからの復帰は、前記原稿自動送装置に原稿をセットすることに基づいてなされることを特徴とする。
《実施例》
[画像形成装置]
図1は本実施例における画像形成装置Aの構成模式図である。この画像形成装置Aは転写タイプの電子写真方式を用いた、タンデム型のデジタルカラー複写機(以下、単にコピー機という)を示すものであり、記録材(シート)Pの搬送方向に沿った概略構成断面図である。記録材(以下、用紙又は紙と記す)Pは、トナー像が形成されるものである。用紙Pの具体例として、普通紙、普通紙の代用品である樹脂製のシート状のもの、厚紙、オーバーヘッドプロジェクター用などがある。
図5は定着装置40の外観斜視模式図、図6は定着装置の長手一端側(駆動側)の要部の斜視模式図、図7は同じく長手他端側(非駆動側)の要部の斜視模式図、図8は定着装置の要部の拡大横断面模式図である。
ユニット110は、円筒状の定着ベルト100、ヒータホルダ(加圧部材)103、ヒータ(加熱部材)102、加圧ステー(ベルトフレーム)104、フランジ部材(ベルトガイド)105A・105Bなどによる組立体である。図9はこのユニット110の分解斜視模式図であり、加圧ローラ101も描いてある。
ベルト100は可撓性・耐熱性を有する薄肉中空無端ベルト状の伝熱部材である。ベルト100は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、肉厚を総厚150μm以下としたポリイミドフィルム、PEEKフィルム等の耐熱樹脂からなる。熱伝導率が高くなるように導電材を付与した樹脂層に重ねて熱伝導率の高いゴム材料の弾性層を形成し、表面にフッ素樹脂の離型層を形成して内径φ25mmの無端状に形成されている。
ヒータホルダ103は、ヒータ102を固定支持させたニップ形成部材である。ヒータホルダ103は横断面略半円弧状樋型で、ベルト100の長手方向(幅方向)に沿って長い耐熱性樹脂等の断熱性部材である。省エネルギーの観点から加圧ステー104への熱伝導の少ない材料を用いるのが望ましく、例えば、耐熱ガラスや、ポリカーボネート、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂が用いられる。
ヒータ102は通電により急峻に昇温する低熱容量の横長の板状発熱体であり、本実施例ではセラミックヒータである。このヒータ102は、細長薄板状の熱伝導が良好なAlN基板上にAg・Pdペーストを厚膜印刷し焼成することで発熱体を形成する。そして、発熱体の上に摺動絶縁部材として50〜60μm程度の厚さのガラスコーティング層が一体となって設けられたセラミックヒータを構成する。本実施例においては、厚み600μmのAlN基板上に発熱抵抗層を形成させている。ヒータ102はヒータホルダ102の外面にホルダ長手に沿って形成されている溝部には嵌め込まれて保持されている。
加圧ステー104は、ベルト100の幅方向に沿って長く、加圧ローラ101からの反力を受ける剛性部材であり、高い圧力を掛けられても撓みにくい材質であることが望ましく、本実施例においては横断面コの字形のSUS304の型材を用いている。加圧ステー104は、ヒータホルダ104の内側に配設されてヒータホルダ103を支持する。
ベルト100は、上記のヒータホルダ103、ヒータ102、加圧ステー104の組立体に対してルーズに外嵌(外挿)されている。加圧ステー104の両端部104aはそれぞれベルト100の両端部の開口部から外方に突出している。その加圧ステー104の両端部104aに対してそれぞれフランジ部材105A・105Bが嵌着されている。ベルト100はその嵌着されたフランジ部材105A・105Bの対向するフランジ部105a・105a間に位置している。フランジ部材105A・105Bはユニット110におけるベルト100の長手方向移動および周方向の形状を規制する規制部材である。
加圧ローラ101は、鉄、アルミ等の金属製の円柱状芯金101aを芯材とし、該芯金の外周側にスポンジやシリコーンゴムなど柔軟なゴム材料の弾性層101bと、表層には離型層101cとしてのPFA層を備えている。
加圧ローラ101の芯金101aの一端側には同心一体に駆動ギアG1が配設されている。このギアG1にCPU810で制御される定着モータ(駆動源)92の駆動力が定着駆動部90の駆動伝達機構部を介して伝達される。これにより、加圧ローラ101が駆動回転体として図8において矢印R101の反時計方向に所定速度で回転駆動される。加圧ローラ101が回転駆動されることで、ニップ部Nにおいてベルト100に加圧ローラ101との摩擦力で回転トルクが作用する。
定着フレーム115の一端側と他端側の側板116A・116Bの外側にはそれぞれ一端側と他端側の加圧機構118A・118Bが配設されている。この両加圧機構118A・118Bは対称構成の同一構造であるから、一端側の加圧機構118Aを代表して説明する。
一端側と他端側の加圧機構118A・118Bによる加圧力の解除は加圧解除機構119によりなされる。本実施例において、加圧解除機構119は、一端側と他端側の加圧機構118A・118Bのそれぞれの加圧レバー112を揺動させるための一端側と他端側のカム120を有する。
加圧解除動作はニップ部Nで用紙Pが搬送されている時に用紙Pがジャムを起こした場合にジャム用紙の除去操作性を上げる為になされる。また、装置駆動がなされないままの所定時間以上の圧接状態でベルト100や加圧ローラ101に圧接痕が付かないようにベルト100と加圧ローラ101の加圧解除させている。
次に、コピー機が画像形成モードM1および待機モードM2および低電力モードM4に移行する動作と関わる機構について、図2、図12乃至図15に基づいて説明する。図12は画像形成モードのフローチャートである。図13は待機モードのフローチャートである。図14は低電力復帰後モードのフローチャートである。図15は低電力モードのフローチャートである。
[条件1]:ADF611(図1)に原稿をセットすることによる原稿検知センサ621(図2)の原稿検知(図15:S27)
コピー機が低電力モードM4から低電力復帰後モードM3に移行した状態は、画像形成モードM1の状態から待機モードM2に移行した状態と異なる。待機モードM2は、エンジンコントローラ802に画像形成信号が入力されるとすぐに画像形成が可能なように、各画像形成ユニットは画像形成準備状態となっているが、低電力復帰後モードM3は定着装置40が休止状態を維持している。この時、定着装置40においては、ベルト100と加圧ローラ101は加圧解除状態であり、ヒータ102や定着モータ92は非稼働状態(非通電状態)となっている。
[条件3]:タッチパネル702のコピーボタン720押下後画面の各設定ボタンを押下
前記[条件2]の画像形成条件でコピー開始ボタン710を押下が入力されると画像形成モードM1に移行する。定着装置40は定着モータ92をCCW方向であるモータ反転方向Vに回転駆動させて、定着ベルト100と加圧ローラ101の圧接動作を行う。そして圧接後に画像形成動作を行うために、加熱部材102への通電および定着モータ92をCW方向であるモータ反転方向Yに回転駆動させる。(図14:S17,S20,S21,S23)
前記[条件3]の画像形成条件でコピーボタン720押下後画面の各設定ボタンを押下入力されると待機モードM2に移行する。定着装置40は定着モータ92をCCW方向であるモータ反転方向Vに回転駆動させて、ベルト100と加圧ローラ101の圧接動作を行う。(図14:S17,S20,S22,S24)
そして圧接後に画像形成準備状態として待機初期動作を行うために、ヒータ102への通電および定着モータ92をCW方向であるモータ反転方向Yに回転駆動させて、ベルト100と加圧ローラ101を回して予熱状態にする。予熱状態に移行している途中で画像形成指示が来た場合は、待機モードM2から画像形成モードM1に切替えて画像形成動作を行う(S25)。
原稿複写の設定画面702および原稿読取開始ボタン710を備えた操作部700を有する。低電力モードからの復帰後に、記設定画面702を表示した状態において原稿読取開始ボタン710を押下することで、一対の回転体100・101を加圧解除状態から加圧状態へと切り替える。
画像を形成する画像形成装置であって、
載置部と、
前記載置部に載置された原稿を原稿の画像を読み取る読み取り部へ搬送する搬送部と、
前記載置部に載置されている原稿を検知する検知部と、
シート上に画像を形成する画像形成部と、
第1の回転体と、
前記第1の回転体と協働して前記画像形成部により形成された画像をシートに定着するニップ部を形成する第2の回転体と、
前記第1の回転体を前記第2の回転体に向けて加圧する加圧機構と、
前記第1の回転体と前記第2の回転体により前記ニップ部が形成される第1の位置と、前記加圧機構が前記第1の位置に位置する場合よりも前記加圧機構により前記第1の回転体と前記第2の回転体の間にかかる力が小さい第2の位置と、を前記加圧機構が取り得るように、前記加圧機構を移動させる移動機構と、
前記移動機構の動作を制御する制御部と、
前記画像形成部によりシート上に画像が形成される画像形成動作に関する指示の入力を受け付ける受付部と、を有し、
前記画像形成装置は、前記制御部に電力が供給され、且つ、前記加圧機構が前記第1の位置にある第1のモードと、前記制御部が休止状態である第2のモードと、前記制御部に電力が供給されている第3のモードと、を含む複数のモードの中から1つを選択的に実行可能であり、
前記画像形成装置が実行するモードが前記第1のモードから前記第2のモードに移行する場合、前記制御部は、前記第1のモードから前記第2のモードへの移行に連動して前記加圧機構が前記第2の位置となるように前記移動機構を制御し、
前記第2のモードの実行中に前記検知部により前記載置部にシートが載置されたことが検知されたことに応じて、前記画像形成装置は実行するモードを前記第3のモードへ移行させ、前記第2のモードから移行した前記第3のモードの実行中において前記受付部が前記画像形成動作に関する所定の指示の入力を受け付けたことに応じて、前記制御部は前記加圧機構が前記第2の位置から前記第1の位置となるように前記移動機構を制御することを特徴とする画像形成装置。
ユニット110は、円筒状の定着ベルト100、ヒータホルダ(加圧部材)103、ヒータ(加熱部材)102、加圧ステー(ベルトフレーム)104、フランジ部材(ベルトガイド)105A・105Bなどによる組立体である。図9はこのユニット110の分解斜視模式図であり、加圧ローラ101も描いてある。
一端側と他端側の加圧機構118A・118Bによる加圧力の解除は加圧解除機構(移動機構)119によりなされる。本実施例において、加圧解除機構119は、一端側と他端側の加圧機構118A・118Bのそれぞれの加圧レバー112を揺動させるための一端側と他端側のカム120を有する。
[条件1]:ADF611(図1)に原稿をセットすることによる原稿検知センサ621(図2)の原稿検知(図15:S27)
コピー機が低電力モードM4から低電力復帰後モードM3に移行した状態(第3のモードの実行中)は、画像形成モードM1の状態から待機モードM2に移行した状態と異なる。待機モードM2は、エンジンコントローラ802に画像形成信号が入力されるとすぐに画像形成が可能なように、各画像形成ユニットは画像形成準備状態となっているが、低電力復帰後モードM3は定着装置40が休止状態を維持している。この時、定着装置40においては、ベルト100と加圧ローラ101は加圧解除状態であり、ヒータ102や定着モータ92は非稼働状態(非通電状態)となっている。
Claims (3)
- 記録材にトナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によりトナー像が形成された記録材をその間のニップ部で挟持搬送して加熱する一対の回転体を備えた定着部と、
前記一対の回転体を圧接する加圧機構と、
前記加圧機構による前記一対の回転体の圧接を解除する加圧解除機構と、
前記加圧解除機構を駆動する駆動部と、
前記駆動部の動作の制御および画像形成時の前記画像形成部の制御を行う制御部と、
原稿の読取り部に原稿を自動搬送する原稿自動送装置と、
を有し、非画像形成時の状態では低電力化により前記制御部を休止状態にする低電力モードを有する画像形成装置であって、
前記低電力モードへ移行する時には前記移行に連動して若しくは前記移行から所定時間経過した時点で前記一対の回転体を加圧解除状態にしつつ前記制御部を休止状態にし、前記低電力モードからの復帰時には、前記一対の回転体の加圧解除状態を維持しつつ前記制御部を動作可能な状態に復帰し、前記低電力モードからの復帰は、前記原稿自動送装置に原稿をセットすることに基づいてなされることを特徴とする画像形成装置。 - 原稿複写の設定画面および原稿読取開始ボタンを備えた操作部を有し、前記低電力モードからの復帰後に、前記設定画面を表示した状態において前記原稿読取開始ボタンを押下することで、前記一対の回転体を加圧解除状態から加圧状態へと切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 原稿複写の設定画面および原稿読取開始ボタンを備えた操作部を有し、前記低電力モードからの復帰後に、前記設定画面を表示した状態において前記設定画面を操作することで、前記一対の回転体を加圧解除状態から加圧状態へと切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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Citations (2)
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JP2015200726A (ja) * | 2014-04-07 | 2015-11-12 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置を制御する制御装置、及び画像形成装置 |
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