JP2020104684A - スペアタイヤキャリア - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造でスペアタイヤを容易に保持する。チェーンの捩れによる破損を防止する。【解決手段】スペアタイヤキャリアは、サイドメンバ4に固定される前後のブラケット11と、チェーン巻上げ機構と、吊り板13とを備える。吊り板13は、本体部の上面から上方へ突出する一対の突出板部24を有する。一対の突出板部24は、ディスクホイール支持状態でディスクホイールのハブ穴の内周縁に径方向内側から係合する。一対の突出板部24は、ディスクホイール支持状態でディスクホイールの上面よりも上方へ突出する。ブラケット11の水平部11bは、スペアタイヤキャリアによってスペアタイヤを保持した保持状態で吊り板13の中央部25を中心とした一対の突出板部24の回転軌跡30と交叉するストッパ領域31を有する。【選択図】図5

Description

本開示は、スペアタイヤキャリアに関する。
特許文献1には、支持ブラケットを介してシャシフレームに取付けられたスペアタイヤキャリアが記載されている。スペアタイヤキャリアは、支持ブラケットに固着されたキャリア本体と、該キャリア本体の駆動によって、車両上下方向に移動可能に設けられたチェーンと、チェーンの下端部にスペアタイヤを係合するタイヤハンガーとで構成されている。タイヤハンガーには、スペアタイヤのディスクホイールの中央孔の内周縁に径方向で係合する係合爪が切起されている。係合爪は、タイヤハンガーとディスクホイールとの径方向に対する相対位置ずれを無くすように機能する。また、タイヤハンガーには、係合爪よりも外側位置に位置ズレ防止部材であるボルトが立設されている。ボルトは、ディスクホイールに設けたハブボルト取付孔と、支持ブラケットに設けた第1係合孔に挿通され、ボルトの先端側にナットを螺合させて共締めすることによって、支持ブラケット及びタイヤハンガーに対するディスクホイールのズレを防止して、ディスクホイール表面の損傷を防止している。
特開2013−189162号公報
ところで、支持ブラケット(ブラケット)に対するスペアタイヤのディスクホイールの回転ではなく、キャリア本体(チェーン巻上げ機構)に対するタイヤハンガー(タイヤ係止部材)の過大な回転を防止して、チェーンの捩れによる破損を防止したい場合がある。この場合、上記特許文献1に記載のスペアタイヤキャリアのように、スペアタイヤのディスクホイールとの径方向の相対位置ずれを防止するための係合爪と、ブラケット及びタイヤ係止部材に対するディスクホイールのズレを防止するためのボルトとを設けたタイヤ係止部材では、部品点数が多いので、構造が複雑になる可能性があり、また、ボルトをディスクホイール及びブラケットの係合孔に挿通させてナットを締め付けるので、作業が煩雑になる可能性がある。
そこで、本開示は、簡易な構造でスペアタイヤを容易に保持することができ、且つチェーンの捩れによる破損を防止することが可能なスペアタイヤキャリアの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、ハブ穴が形成されたディスクホイールを有するスペアタイヤを上方の車体フレーム側へ吊り上げて所定の保持位置に保持するスペアタイヤキャリアであって、チェーン巻上げ機構とタイヤ係止部材と第1回転規制部とを備える。チェーン巻上げ機構は、車体フレーム側に固定され、チェーンを巻き上げ可能である。タイヤ係止部材は、チェーンの先端部に設けられ、チェーンをディスクホイールのハブ穴に挿通させた状態でディスクホイールの下面に当接してディスクホイールを下方から支持する。第1回転規制部は、上記所定の保持位置に保持された保持状態のスペアタイヤのディスクホイールの上面よりも上方に配置され、車体フレーム側に固定される。タイヤ係止部材は、ディスクホイールを下方から支持したディスクホイール支持状態で、タイヤ係止部材の上面のうちディスクホイールのハブ穴内の領域から上方へ突出してハブ穴の内周縁に係合可能な少なくとも一対の突出部を有する。タイヤ係止部材の一対の突出部の少なくとも一方は、ディスクホイール支持状態でディスクホイールの上面よりも上方へ突出する第2回転規制部である。第1回転規制部は、保持状態におけるタイヤ係止部材の第2回転規制部のチェーンを中心とした回転軌跡上に配置される。
上記構成では、タイヤ係止部材の一対の突出部は、タイヤ係止部材によってディスクホイールを下方から支持したディスクホイール支持状態で、タイヤ係止部材の上面のうちディスクホイールのハブ穴内の領域から上方へ突出してハブ穴の内周縁に係合可能であるので、ディスクホイール支持状態におけるタイヤ係止部材とディスクホイールとの径方向(上下方向と交叉する方向)への相対的な移動を規制することができる。また、タイヤ係止部材の一対の突出部の少なくとも一方は、第2回転規制部としてディスクホイール支持状態でディスクホイールの上面よりも上方へ突出し、第1回転規制部は、スペアタイヤを保持した保持状態におけるタイヤ係止部材の第2回転規制部のチェーンを中心とした回転軌跡上に配置される。このため、例えば、車両の走行中に保持状態のスペアタイヤが路面の突起等に接触してスペアタイヤがチェーンを中心として回転し、係るスペアタイヤの回転に伴ってタイヤ係止部材が回転したとしても、タイヤ係止部材の第2回転規制部を第1回転規制部に当接させることができるので、車体フレーム側に固定されたチェーン巻上げ機構に対するタイヤ係止部材の過大な回転を防止して、チェーンの捩れによるスペアタイヤキャリアの破損を防止することができる。
このように、タイヤ係止部材とディスクホイールとの径方向への相対的な移動を規制する一対の突出部を利用してチェーン巻上げ機構に対するタイヤ係止部材の過大な回転を防止することができるので、簡易な構造でスペアタイヤを容易に保持することができ、且つチェーンの捩れによるスペアタイヤキャリアの破損を防止することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のスペアタイヤキャリアであって、ブラケットを備える。ブラケットは、車体フレーム側に固定され、チェーン巻上げ機構を支持する。第1回転規制部は、ブラケット及びチェーン巻上げ機構の少なくとも一方に設けられる。
上記構成では、第1回転規制部は、チェーン巻上げ機構を支持するためのブラケット及びチェーン巻上げ機構の少なくとも一方に設けられる。このため、タイヤ係止部材の回転を防止するための専用の部材を設ける必要がないので、簡易な構造でスペアタイヤを容易に保持することができ、且つチェーンの捩れによるスペアタイヤキャリアの破損を防止することができる。
本開示によれば、簡易な構造でスペアタイヤを容易に保持することができ、且つチェーンの捩れによるスペアタイヤキャリアの破損を防止することができる。
本発明の一実施解体に係るスペアタイヤキャリアの側面図である。 スペアタイヤキャリアの背面図である。 スペアタイヤキャリアの平面図である。 吊り板の斜視図である。 吊り板及びブラケットの説明図である。 吊り板の変形例を示す説明図であり、(a)は上方から視た状態を、(b)は斜め上方から視た状態をそれぞれ示す。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るスペアタイヤキャリア10は、車両1の車体フレーム2に固定され、車両1のスペアタイヤ3を所定の保持位置(図1に図示されているスペアタイヤ3の位置)に保持する。車体フレーム2は、車両1の車幅方向両側で前後方向に沿って延びる左右一対のサイドメンバ4(図1には左側のサイドメンバ4が図示されている。)と、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ4同士を連結する複数のクロスメンバ(図示省略)とを有する。本実施形態に係るスペアタイヤキャリア10は、車体フレーム2のサイドメンバ4に固定される。
スペアタイヤ3は、ディスクホイール5と、ディスクホイール5に取り付けられたタイヤ本体6とを有する。ディスクホイール5は、タイヤ本体6を支持するリム部5aと、車体側のハブ(図示省略)に取り付けられるディスク部5bとを有する。ディスクホイール5のディスク部5bには、ハブが挿通するハブ穴7(図3参照)が設けられる。
図1〜図3に示すように、スペアタイヤキャリア10は、サイドメンバ4に固定される前後一対のブラケット11と、前後のブラケット11に固定されるチェーン巻上げ機構12と、吊り板(タイヤ係止部材)13とを備える。
前後のブラケット11は、略鉛直方向に延びる鉛直部11aと、鉛直部11aの下端から車幅方向外側へ略水平に延びる水平部11bとを一体的に有し、略L状に形成され、互いに前後に離間した状態で鉛直部11aの上部側がサイドメンバ4の車幅方向外側面4aに固定される。鉛直部11aは、上部側がサイドメンバ4の車幅方向外側面4aに対して面接触した状態で固定され、下部側がサイドメンバ4の下面よりも下方へ延びる。水平部11bは、サイドメンバ4の下面よりも下方に配置される。鉛直部11a及び水平部11bについて詳述すると、鉛直部11aは、車幅方向と略直交する取付板部14と、取付板部14の前側又は後側の端縁から車幅方向外側へ曲折する上対向板部15とを有し、前後のブラケット11の各取付板部(前後の取付板部)14が、サイドメンバ4の車幅方向外側面4aに車幅方向外側から重ねられて締結固定される。前側のブラケット11の上対向板部(前側の上対向板部)15は取付板部14の後端縁から曲折し、後側のブラケット11の上対向板部(後側の上対向板部)15は上対向板部14の前端縁から曲折し、前後の上対向板部15は前後方向に離間して相対向する。水平部11bは、上対向板部15の下端部から連続して車幅方向外側へ延びる下対向板部16と、下対向板部16の下端縁から前方又は後方へ曲折する当接板部17とを有する。前後の下対向板部16は前後方向に離間して相対向し、前側のブラケット11の当接板部(前側の当接板部)17は前方へ曲折し、後側のブラケット11の当接板部(後側の当接板部)17は後方へ曲折する。
チェーン巻上げ機構12は、ハンドル(図示省略)によって回転可能な回転部材18と、回転部材18を回転自在に支持し回転部材18を前後のブラケット11に対して固定する左右一対の固定部材19とを有し、前後のブラケット11の水平部11b間に配置され、水平部11bに対して固定される。回転部材18は、左右の固定部材19に対して車幅方向に延びる軸を中心として回転自在に支持され、回転部材18の外周には、チェーン20(図1及び図3では、チェーン20の図示を省略している。)が巻き付けられている。左右の固定部材19は、車幅方向と交叉する板状に形成され、回転部材18の左右に設けられる。固定部材19の前後の両端部は、前後のブラケット11の水平部11bに固定される。チェーン巻上げ機構12を前後のブラケット11に対して固定した状態で、チェーン巻上げ機構12の下面(左右の固定部材19の下面)は、前後のブラケット11の水平部11bの下面21(以下、単に前後のブラケット11の下面21という。)よりも僅かに上方に配置される。チェーン巻上げ機構12は、ハンドル(図示省略)によって回転部材18を回転することによって、チェーン20を巻き上げたり、或いはチェーン20を緩めて下方へ延ばしたりすることが可能である。なお、チェーン巻上げ機構12の構造は、上記に限定されるものではなく、チェーン20を巻き上げたり、或いはチェーン20を緩めて下方へ延ばしたりすることが可能な様々な構造を適用することができる。
図1、図2及び図4に示すように、吊り板13は、断面U状の本体部22と、本体部22の上面23から上方へ突出する一対の突出板部(突出部、第2回転規制部)24とを有し、チェーン巻上げ機構12から下方へ延びるチェーン20の下端部(先端部)20aに取り付けられる。本体部22は、板状部材によって下方へ開放する断面U状に形成され、所定方向に直線状に延びる。本体部22の上記所定方向の長さは、スペアタイヤ3のディスクホイール5のハブ穴7の内径よりも長い。本体部22の上記所定方向の中央部25には、チェーン20の下端部20aが連結される。チェーン20をディスクホイール5のハブ穴7に挿通させて、本体部22をディスクホイール5のディスク部5bの下方に配置し、本体部22の中央部25をハブ穴7の中央に配置した状態(図4に示す状態)で、本体部22の上記所定方向の両端部27(以下、単に本体部22の両端部27という。)は、ディスクホイール5のディスク部5bの下面26(以下、単にディスクホイール5の下面26という。)の下方に配置される。この状態で、チェーン巻上げ機構12でチェーン20を巻き上げて吊り板13を吊り上げると、本体部22の両端部27がディスクホイール5の下面26に当接し、吊り板13がディスクホイール5を係止して下方から支持する状態(以下、ディスクホイール支持状態という。)となる。一対の突出板部24は、本体部22の上面23のうちディスクホイール支持状態でディスクホイール5のハブ穴7内の領域28(図4のハブ穴7の内周縁8の径方向内側の領域)の上記所定方向の両端部に配置される。一対の突出板部24は、本体部22の延設方向(上記所定方向)と直交する板状に形成され、本体部22の上記所定方向の両側で起立して相対向する。一対の突出板部24は、ディスクホイール支持状態でディスクホイール5のハブ穴7の内周縁8に径方向内側から係合し、ディスクホイール5と吊り板13との径方向(上下方向と交叉する方向)への相対的な移動を抑制する。一対の突出板部24の上方への突出長さは、ディスクホイール支持状態でディスクホイール5のディスク部5bの上面29(以下、単にディスクホイール5の上面29という。)よりも上方へ突出する長さに設定される。すなわち、一対の突出板部24の上方への突出長さは、ディスクホイール5のディスク部5bの板厚よりも長く設定される。ディスクホイール支持状態でチェーン巻上げ機構12によって吊り板13を吊り上げると、スペアタイヤ3は、吊り板13によってディスクホイール5が下方から支持された状態で、上方の車体フレーム2側へ吊り上げられ、ディスクホイール5の上面29が前後のブラケット11の下面(当接板部17の下面)21に当接した上記所定の保持位置に到達し、上記所定の保持位置に保持された保持状態(図1及び図2に示す状態)となる。すなわち、前後のブラケット11は、保持状態のスペアタイヤ3のディスクホイール5の上面29よりも上方に配置される。
図5に実線で示すように、保持状態では、吊り板13は、上面視において、前後のブラケット11の水平部11b間で水平部11bと同一方向(本実施形態では、車幅方向)に延びている。また、図1に示すように、保持状態では、吊り板13の一対の突出板部24は、前後のブラケット11の下面21よりも上方へ突出する。図5に示すように、前後のブラケット11の水平部11bは、吊り板13の中央部25を中心とした一対の突出板部24の回転軌跡(図5に一点鎖線30で示す)と交叉する領域(第1回転規制部)31(以下、ストッパ領域31という。)を有する。ストッパ領域31は、前後のブラケット11の水平部11bの互いに対向する側(前側のブラケット11の水平部11bの後面側(前側の下対向板部16)、及び後側のブラケット11の水平部11bの前面側(後側の下対向板部16))の所定の領域である。前側のブラケット11の水平部11bの車幅方向の長さは、ストッパ領域31が前後のブラケット11の水平部11bのそれぞれに2箇所ずつ存在する長さに設定される。
上記のように構成されたスペアタイヤキャリア10では、吊り板13の一対の突出板部24は、ディスクホイール支持状態でディスクホイール5のハブ穴7の内周縁8に径方向内側から係合し、ディスクホイール5と吊り板13との上下方向と交叉する方向への相対的な移動を抑制する。
また、吊り板13の一対の突出板部24は、ディスクホイール支持状態でディスクホイール5の上面29よりも上方へ突出し、保持状態で前後のブラケット11の下面21よりも上方へ突出する。前後のブラケット11の水平部11bは、吊り板13の中央部25を中心とした一対の突出板部24の回転軌跡30と交叉するストッパ領域31を有する。このため、例えば、車両1の走行中に保持状態のスペアタイヤ3が路面の突起等に接触してスペアタイヤ3がチェーン20を中心として回転し、係るスペアタイヤ3の回転に伴って吊り板13がチェーン20を中心として回転した場合、前後のブラケット11の水平部11bは、吊り板13の一対の突出板部24がストッパ領域31に当接するまでの間、吊り板13の一対の突出板部24の移動を許容するとともに、吊り板13の一対の突出板部24がストッパ領域31に当接した際に、吊り板13の一対の突出板部24の移動を規制する。このように、吊り板13の一対の突出板部24と前後のブラケット11のストッパ領域31との当接によって、車体フレーム2側に固定されたチェーン巻上げ機構12に対する吊り板13の過大な回転を防止して、チェーン20の捩れによるスペアタイヤキャリア10の破損を防止することができる。
また、チェーン巻上げ機構12に対する吊り板13の過大な回転を防止するために、吊り板13とディスクホイール5との径方向への相対的な移動を規制する吊り板13の一対の突出板部24を利用するので、チェーン巻上げ機構12に対する吊り板13の過大な回転を防止するための専用の部品を吊り板13に設ける必要がない。
また、チェーン巻上げ機構12に対する吊り板13の一対の突出板部24の回転移動を規制するためのストッパ領域(第1回転規制部)31を、チェーン巻上げ機構12を車体フレーム2に固定するためのブラケット11に設けるので、吊り板13の回転を防止するための専用の部材(車体フレーム2側に固定する部材)を設ける必要がない。
従って、本実施形態によれば、簡易な構造でスペアタイヤ3を容易に保持することができ、且つチェーン20の捩れによるスペアタイヤキャリア10の破損を防止することができる。
なお、本実施形態では、鉛直部11aと水平部11bとを一体的に有する略L状のブラケット11を設けたが、ブラケット11の形状はこれに限定されるものではなく、チェーン巻上げ機構12を車体フレーム2に固定可能な様々な形状を適用することができる。
また、本実施形態では、前後一対のブラケット11を用いてチェーン巻上げ機構12を車体フレーム2に固定したが、これに限定されるものではなく、例えば、一つのブラケットまたは3つ以上のブラケットを用いてチェーン巻上げ機構12を車体フレーム2に固定してもよい。或いは、ブラケットを用いることなくチェーン巻上げ機構12を車体フレーム2に直接的に固定してもよい。
また、本実施形態では、吊り板13の一対の突出板部24の回転移動を規制するためのストッパ領域(第1回転規制部)31を前後一対のブラケット11に設けたが、これに限定されるものではない。例えば、吊り板13の一対の突出板部24の回転移動を規制するための第1回転規制部を、チェーン巻上げ機構12(例えば、固定部材19)に設けてもよいし、または、チェーン巻上げ機構12及びブラケット11の双方に設けてもよい。或いは、吊り板13の回転を防止するための専用の部材(車体フレーム2側に固定する部材)をスペアタイヤキャリア10に設け、係る上記専用の部材に第1回転規制部を設けてもよい。
また、本実施形態では、吊り板13の本体部22を、板状部材によって下方へ開放する断面U状に形成したが、本体部22の形状はこれに限定されるものではなく、ディスクホイール5のハブ穴7に挿入可能で、且つディスクホイール5を下方から支持可能な形状であればよい。
また、本実施形態では、吊り板13の本体部22の上面23から一対の突出板部(突出部)24を上方へ突出させたが、突出部は板状に限定されるものではなく、例えば、棒状の突出部であってもよいし、或いは、本体部22の上板の一部を上方へ突出するように凸状に形成した突出部であってもよい。
また、本実施形態では、吊り板13の一対の突出板部24を、本体部22の延設方向と直交する板状に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(a)及び図6(b)に示すように、吊り板13の一対の突出板部(突出部、第2回転規制部)34を、ディスクホイール5のハブ穴7の内周縁8に沿って湾曲した状態で本体部22の上面23から起立する板状に形成してもよい。
また、本実施形態では、吊り板13の一対の突出板部(突出部)24の双方の長さを、ディスクホイール支持状態でディスクホイール5の上面29よりも上方へ突出する長さに設定したが、一対の突出板部(突出部)24のうち一方(第2回転規制部)をディスクホイール支持状態でディスクホイール5の上面29よりも上方へ突出する長さに設定し、他方をディスクホイール支持状態でディスクホイール5の上面29よりも上方へ突出しない長さに設定してもよい。
また、本実施形態では、保持状態の吊り板13を、上面視において前後のブラケット11の水平部11b間で水平部11bと同一方向(車幅方向)に延びるように配置したが、保持状態の吊り板13の延びる方向はこれに限定されるものではなく、例えば、保持状態の吊り板13を水平部11bと交叉する方向(前後方向)に延びるように配置してもよい。この場合、吊り板13の一対の突出板部24を、前後のブラケット11の水平部11bの外側(前側のブラケット11の水平部11bの前方、及び後側のブラケット11の水平部11bの後方)に配置してもよく、吊り板13の一対の突出板部24の回転軌跡30と交叉するストッパ領域31を、前後のブラケット11の水平部11bの外側(前側のブラケット11の水平部11bの前面側、及び後側のブラケット11の水平部11bの後面側)に設けてもよい。
また、本実施形態では、1つのスペアタイヤ3を保持するスペアタイヤキャリア10を例示したが、複数のスペアタイヤ3を上下に重ねた状態で保持するスペアタイヤキャリア10であってもよい。この場合、吊り板13の一対の突出板部24の上方への突出長さは、ディスクホイール支持状態で複数のスペアタイヤ3のうちの最も上側に位置するスペアタイヤ3のディスクホイール5の上面29よりも上方へ突出する長さに設定される。
また、本実施形態では、スペアタイヤキャリア10を車体フレーム2のサイドメンバ4に固定したが、これに限定されるものではなく、スペアタイヤキャリア10を車体フレーム2のクロスメンバ(図示省略)に固定してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係るスペアタイヤキャリアは、スペアタイヤを吊り上げて保持する車両に広く適用することができる。
1:車両
2:車体フレーム
3:スペアタイヤ
5:ディスクホイール
7:ハブ穴
8:ハブ穴の内周縁
10:スペアタイヤキャリア
11:前後一対のブラケット
12:チェーン巻上げ機構
13:吊り板(タイヤ係止部材)
14:取付板部
15:上対向板部
16:下対向板部
17:当接板部
20:チェーン
20a:チェーンの下端部(先端部)
22:吊り板の本体部
23:本体部の上面(タイヤ係止部材の上面)
24,34:吊り板の一対の突出板部(突出部、第2回転規制部)
26:ディスクホイールの下面
28:ディスクホイールのハブ穴内の領域
29:ディスクホイールの上面
31:ブラケットのストッパ領域(第1回転規制部)

Claims (2)

  1. ハブ穴が形成されたディスクホイールを有するスペアタイヤを上方の車体フレーム側へ吊り上げて所定の保持位置に保持するスペアタイヤキャリアであって、
    前記車体フレーム側に固定され、チェーンを巻き上げ可能なチェーン巻上げ機構と、
    前記チェーンの先端部に設けられ、前記チェーンを前記ディスクホイールの前記ハブ穴に挿通させた状態で前記ディスクホイールの下面に当接して前記ディスクホイールを下方から支持するタイヤ係止部材と、
    前記所定の保持位置に保持された保持状態の前記スペアタイヤの前記ディスクホイールの上面よりも上方に配置され、前記車体フレーム側に固定される第1回転規制部と、を備え、
    前記タイヤ係止部材は、前記ディスクホイールを下方から支持したディスクホイール支持状態で、前記タイヤ係止部材の上面のうち前記ディスクホイールの前記ハブ穴内の領域から上方へ突出して前記ハブ穴の内周縁に係合可能な少なくとも一対の突出部を有し、
    前記タイヤ係止部材の前記一対の突出部の少なくとも一方は、前記ディスクホイール支持状態で前記ディスクホイールの前記上面よりも上方へ突出する第2回転規制部であり、
    前記第1回転規制部は、前記保持状態における前記タイヤ係止部材の前記第2回転規制部の前記チェーンを中心とした回転軌跡上に配置される
    ことを特徴とするスペアタイヤキャリア。
  2. 請求項1に記載のスペアタイヤキャリアであって、
    前記車体フレーム側に固定され、前記チェーン巻上げ機構を支持するブラケットを備え、
    前記第1回転規制部は、前記ブラケット及び前記チェーン巻上げ機構の少なくとも一方に設けられる
    ことを特徴とするスペアタイヤキャリア。
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