JP2014000901A - スペアタイヤキャリア - Google Patents

スペアタイヤキャリア Download PDF

Info

Publication number
JP2014000901A
JP2014000901A JP2012138159A JP2012138159A JP2014000901A JP 2014000901 A JP2014000901 A JP 2014000901A JP 2012138159 A JP2012138159 A JP 2012138159A JP 2012138159 A JP2012138159 A JP 2012138159A JP 2014000901 A JP2014000901 A JP 2014000901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
spare tire
spare
chain
wall portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012138159A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuaki Aono
宣明 青野
Kenichi Tawara
憲一 俵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mercedes Benz Group AG
Original Assignee
Daimler AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daimler AG filed Critical Daimler AG
Priority to JP2012138159A priority Critical patent/JP2014000901A/ja
Publication of JP2014000901A publication Critical patent/JP2014000901A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】ホイールオフセット量が大きいスペアタイヤを係止するスペアタイヤキャリアに、ホイールオフセット量が小さいスペアタイヤを確実に係止できるようにする。
【解決手段】二本のサイドレール11,12に架け渡された前後一対のクロス部材21,22と、両クロス部材に前後を支持されチェーンを巻き上げる巻き上げ機23と、チェーン24先端に係止されたタイヤ係止部材にスペアタイヤを係止して、チェーンを巻き上げるとスペアタイヤのホイールディスク面が当接しうる第1タイヤ係止面21A,22Aを有する両クロス部材の下向き壁部とを備え、各クロス部材に結合されて各クロス部材に沿った方向に延在する前後一対のブラケット26,27をそなえ、各ブラケットには、装着時に第1タイヤ係止面よりも下方に位置して、タイヤ係止部材に係止されたスペアタイヤのホイールディスク面が当接しうる第2タイヤ係止面26A,27Aが設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体フレームのサイドレールを利用してスペアタイヤを車体に吊下するスペアタイヤキャリアに関するものである。
トラック等の車体フレームを備えた自動車では、このフレームを利用して、予備用のタイヤ&ホイール(スペアタイヤ)を車体に吊下する構造のものがある。例えば、特許文献1,2には、車体フレームを構成する二本のサイドレールにスペアタイヤキャリアを設置して、このスペアタイヤキャリアにスペアタイヤを係止する構造が記載されている。
特許文献1,2に記載されたスペアタイヤキャリアは、左右のサイドレール間に、これらに両端を結合され車幅方向に架け渡された2本のハンガ部材と、これらのハンガ部材に前後を支持されてチェーンを巻き上げる巻き上げ機とを備えている。チェーンの先端のタイヤ係止部材にスペアタイヤを係止してチェーンを巻き上げ、スペアタイヤのホイールのディスク面が2本のハンガ部材に当接した巻き上げ状態でチェーンを固定することにより、スペアタイヤキャリアにスペアタイヤを係止する。
特開2010−149622号公報 特開2011−136641号公報
ところで、タイヤが装着されるホイールは、ホイールが車軸に結合されるディスク面がリム幅方向の中心線(リム中心線)に対してオフセットされているのが一般的である。特許文献1,2に記載されたスペアタイヤキャリアのように、チェーンを巻き上げて、スペアタイヤのホイールのディスク面を2本のハンガ部材に当接させて固定する場合、ディスク面のオフセット量が少ないと、サイドレールの下面にタイヤの側面が干渉してしまう。
例えば、図6,図7は、トラックの車体にスペアタイヤを係止した状態を示す図であり、各図において、(a)はその斜視図、(b)はそのスペアタイヤの側面図である。また、図6に示すトラックは後輪がダブルタイヤであり、スペアタイヤを含む各タイヤホイールにはダブルタイヤ仕様のものが使用され、図7に示すトラックは後輪がシングルタイヤであり、スペアタイヤを含む各タイヤホイールはシングルタイヤ仕様のものが使用されている。
図6(a),図7(a)に示すように、トラック1の車体フレーム10の二本のサイドレール11,12の後部にスペアタイヤキャリア20が設置され、このスペアタイヤキャリア20にスペアタイヤ30,40が係止されている。なお、スペアタイヤキャリア20は、左右のサイドレール11,12に、両端を結合され車幅方向に架け渡された2本のハンガ部材21,22と、これらのハンガ部材21,22に前後を支持されてチェーンを巻き上げる巻き上げ機23とを備えている。
図示しないが、巻き上げ機23から繰り出されるチェーンの先端にはスペアタイヤ30,40を係止するタイヤ係止部材が装備され、ハンドル60を用いてチェーンを巻き上げるとスペアタイヤ30,40が上昇して、スペアタイヤ30,40のホイール31,41のディスク面31a,41aが2本のハンガ部材21,22に当接した巻き上げ状態でチェーンを固定することにより、スペアタイヤキャリア20にスペアタイヤ30,40を係止する。
図6(b)に示すダブルタイヤ仕様のホイール31は、オフセット量が大きく、ディスク面31aがタイヤ部分32の側面32aから突出しており、この突出したディスク面31a同士を合わせるように配置してダブルタイヤを構成する。したがって、ハンガ部材21,22の下面をサイドレール11,12の下面とほぼ同じ高さに設定し、スペアタイヤのホイール31のディスク面31aを2本のハンガ部材21,22の下面に当接させた状態で固定しても、タイヤ部分32の側面32aがサイドレール11,12の下面に干渉することはない。
ダブルタイヤの場合、ホイール31のオフセット量を大きくとっても、ディスク面31a同士を合わせるように配置して車軸に結合するので、2本のうち車体外側のタイヤ30は、ホイール31のディスク面31aが車体の側方内側にオフセットされることになり、タイヤ30は車体の側方外側に十分に張り出し、車輪のトレッドを大きく確保できる。したがって、ディスク面31aをホイールリムの軸方向一端部まで大きくオフセットさせることができる。
一方、図7(b)に示すシングルタイヤ仕様のホイール41のような一般的なホイールは、ディスク面をホイールリムの軸方向一端部まで大きくオフセットさせることはない。つまり、シングルタイヤ仕様のホイール41では、車輪のトレッドを確保するには、タイヤ部分42の外側面42aがディスク面41aよりも外側に十分に張り出すようにする必要があり、タイヤ部分42の外側面42aよりも車体の側方外側に突出しないように、ホイール41のオフセット量を抑えている。
このように、ホイール41のオフセット量が抑えられると、ハンガ部材21,22の下面をサイドレール11,12の下面とほぼ同じ高さに設定し、スペアタイヤのホイール41のディスク面41aを2本のハンガ部材21,22の下面に当接させた状態で固定すると、タイヤ42の側面42aがサイドレール11,12の下面に干渉してしまう場合がある。このようにタイヤ42の側面42aとサイドレール11,12の下面とが干渉すると、スペアタイヤ40をスペアタイヤキャリア20に確実に係止することが困難になる。
また、サイドレール11,12には荷台等を取り付けるためにUボルトが装着される場合がある。この場合、サイドレール11,12の下面からUボルトが突出するため、タイヤ42の側面42aとこの突出したUボルトとの干渉回避も考慮しなくてはならない。したがって、タイヤ42の側面42aとサイドレール11,12の下面との間に、一定以上の隙間を確保する必要がある。
本発明は、かかる課題に鑑み創案されたもので、ホイールのオフセット量が大きいスペアタイヤを係止するスペアタイヤキャリアに、ホイールのオフセット量が小さいスペアタイヤを確実に係止することができるようにした、スペアタイヤキャリアを提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のスペアタイヤキャリアは、左右二本のサイドレールに架け渡された前後一対のクロス部材と、前記両クロス部材に前後を支持されチェーンを巻き上げる巻き上げ機と、前記チェーンの先端に係止されたタイヤ係止部材と、前記巻き上げ機による前記チェーンの巻き上げによって前記タイヤ係止部材に係止されたスペアタイヤのホイールディスク面が当接しうる第1タイヤ係止面を有する前記両クロス部材の下向き壁部とを備えたスペアタイヤキャリアであって、前記各クロス部材に結合されて前記各クロス部材に沿った方向に延在する前後一対のブラケットをそなえ、前記各ブラケットにはそれぞれ、装着時に前記第1タイヤ係止面よりも下方に位置して、前記タイヤ係止部材に係止された前記スペアタイヤのホイールディスク面が当接しうる第2タイヤ係止面が設けられていることを特徴としている。
(2)前記第1タイヤ係止面は、前記サイドレールの下面と同じ又は略同じ高さに設定されていることが好ましい。
(3)また、前記各ブラケットには、基壁部の両側に側壁部が立設され断面がコ字型のチャンネル型材が用いられ、前記両ブラケットは、前記チャンネル型材の開口部を近接させて向い合せに配置されていることが好ましい。
(4)この場合、前記各ブラケットは、前記基壁部が鉛直方向を向き前記両側壁部が水平方向を向くように配置され、前記両側壁部のうち上方に位置する一方の側壁部が前記クロス部材の前記下向き壁部に結合され、前記両側壁部のうち下方に位置する他方の側壁部の下面が前記第2タイヤ係止面であることが好ましい。
(5)さらに、前記各ブラケットは、前記一方の側壁部を前記クロス部材の前記下向き壁部にボルトにより締結されて装備されることが好ましい。
(1)本発明のスペアタイヤキャリアによれば、スペアタイヤをチェーン先端のタイヤ係止部材に係止させて巻き上げ機によりチェーンを巻き上げると、スペアタイヤのホイールディスク面が両クロス部材の下向き壁部の第1タイヤ係止面に当接し、この状態でスペアタイヤをスペアタイヤキャリアに係止することができる。ホイールのオフセット量が比較的大きく、スペアタイヤのタイヤ部分の側面よりもホイールディスク面が突出しているスペアタイヤの場合には、このように第1タイヤ係止面にスペアタイヤのホイールディスク面を当接させて係止しても、スペアタイヤのタイヤ部分が第1タイヤ係止面の周囲、例えば、サイドレール等に干渉しにくく、確実にスペアタイヤを係止することができる。
一方、両クロス部材にそれぞれブラケットを結合して、スペアタイヤをタイヤ係止部材に係止させてチェーンを巻き上げると、第1タイヤ係止面よりも下方に位置するブラケットの第2タイヤ係止面にスペアタイヤのホイールディスク面が当接し、この状態でスペアタイヤをスペアタイヤキャリアに係止することができる。ホイールのオフセット量が比較的小さく、スペアタイヤのタイヤ部分の側面がホイールディスク面よりも突出しているスペアタイヤの場合には、第1タイヤ係止面にスペアタイヤのホイールディスク面を当接させて係止すると、スペアタイヤのタイヤ部分が第1タイヤ係止面の周囲、例えば、サイドレール等に干渉しやすいが、このように第1タイヤ係止面よりも下方の第2タイヤ係止面にスペアタイヤのホイールディスク面を当接させて係止すると、第2タイヤ係止面の周囲、例えば、サイドレール等に干渉しにくく、確実にスペアタイヤを係止することができる。
本発明の一実施形態にかかるスペアタイヤキャリアを装備した車体フレーム要部の下方からの斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるスペアタイヤキャリアを装備した車体フレーム要部の上方からの斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるスペアタイヤキャリアにスペアタイヤを係止させる構成の一部を説明する車体フレーム要部の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるスペアタイヤキャリアにホイールのオフセット量が大きいスペアタイヤを係止する場合の車体フレーム要部の側面図である。 本発明の一実施形態にかかるスペアタイヤキャリアにホイールのオフセット量が小さいスペアタイヤを係止する場合の車体フレーム要部の側面図である。 本発明の課題を説明するために、スペアタイヤキャリアにホイールのオフセット量が大きいダブルタイヤ用のスペアタイヤを係止した状態を示す図であって、(a)は車体フレーム要部の斜視図、(b)は車体フレーム要部の側面図である。 本発明の課題を説明するために、スペアタイヤキャリアにホイールのオフセット量が小さいシングルタイヤ用のスペアタイヤを係止した状態を示す図であって、(a)は車体フレーム要部の斜視図、(b)は車体フレーム要部の側面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1〜図5は本発明の一実施形態にかかるスペアタイヤキャリア及びこれを装備した車体フレームの要部を示す図であり、これらの図を参照して説明する。
なお、本実施形態はトラックの車体フレームに装備されるスペアタイヤキャリアを例示する。
また、下記説明の上下、鉛直上方,鉛直下方、前後、左右の各方向は、いずれも車両が水平な姿勢にある場合の車両を基準とした方向を示す。
〔構成〕
図2に示すように、本実施形態にかかるトラックの車体フレーム10は、車両の前後方向に延びた左右二本のサイドレール11,12と、これらのサイドレール11,12に結合されこれらの間に架け渡された複数のクロスメンバ13を有して、いわゆるラダーフレームとして構成される。サイドレール11,12は、基壁部の両側の同方向に側壁部が立設され断面がコ字型(又はC字型)のチャンネル鋼が用いられ、基壁部を鉛直方向に向け、両側壁部を水平方向に向けて配置されている。このような車体フレーム10の後部に、スペアタイヤキャリア20が装備されている。
このスペアタイヤキャリア20は、図2,図3に示すように、左右二本のサイドレール11,12に架け渡されクロスメンバ13と平行に車幅方向に延びた前後一対のクロス部材(ハンガ部材)21,22と、これらのハンガ部材21,22に前後を支持されてチェーン24を巻き上げる巻き上げ機23と、チェーン24の先端に連結されるタイヤ係止部材25とを備えている。本スペアタイヤキャリア20の場合、さらに、ハンガ部材21,22に対して着脱可能な前後一対のブラケット26,27を備えている。
ハンガ部材21,22は、図1に示すように、断面がL字型のアングル材(ここでは、アングル鋼)が用いられている。いずれのハンガ部材21,22も、一壁部21a,22aを下方に水平に配置され、一壁部21a,22aに対して断面L字型をなす他壁部21b,22bを一壁部21a,22aの上方に鉛直に起立するように配置されて、サイドレール11,12に結合される。なお、前方のハンガ部材21は水平な一壁部21aを他壁部21bよりも前方に突出し、後方のハンガ部材22は水平な一壁部22aを他壁部22bよりも後方に突出している。
ハンガ部材21,22の両端には、他壁部21b,22bの両端部を一壁部21a,22a及び他壁部21b,22bと直交する向きに屈曲させて端壁部21c,22cが形成されている。ここでは、端壁部21c,22cはいずれも他壁部21bよりも前方に向けて屈曲形成されている。そして、下方の一壁部21a,22aをサイドレール11,12の下方の側壁部11a,12aの上面に当接させ、端壁部21c,22cをサイドレール11,12の基壁部11b,12bの内面に当接させ、ボルト61によって端壁部21c,22cをサイドレール11,12に締結されて結合される。なお、この端壁部21c,22cの締結箇所には、端壁部21cと一壁部21aとの双方、或いは、端壁部22cと他壁部22bとの双方に当接するリンフォース21d,22dが共締めされて備えられ、締結箇所が補強されている。
ハンガ部材21,22において、下方に水平に配置される一壁部(下向き壁部)21a,22aの下面21A,22Aは、巻き上げ機23によるチェーン24の巻き上げによってタイヤ係止部材25に係止されたスペアタイヤ30,40のホイールディスク面31a,41aが当接しうる第1タイヤ係止面となっている。一壁部(下向き壁部)21a,22aがサイドレール11,12の下方の側壁部11a,12aの上面に当接しているので、この第1タイヤ係止面21A,22Aは、側壁部11a,12aの厚み分だけ側壁部11a,12aの下面よりも僅かに鉛直上方に位置するが、第1タイヤ係止面21A,22Aは、側壁部11a,12aの下面とほぼ同じ高さと言える。
図1〜図3に示す巻き上げ機23は、内部にチェーン24の基端を係止しチェーン24の中間部が捲回される図示しないリールが装備され、図示しないリール軸を回転させると、チェーン24を繰り出したり巻き上げたりすることができる。このチェーン24の繰り出しや巻き上げの操作は、車両の側方からサイドレール11の穴部11cから巻き上げ機23の穴部23a内に、ハンドル60の先端を差し込んで回転操作することにより行う。
図3に示すように、タイヤ係止部材25は棒状に形成され、長手方向の中央部がチェーン24の先端に連結されている。このタイヤ係止部材25の長さは、スペアタイヤ30,40のホイール31,41のディスク面31a,41aに形成されたボス孔31b,41bよりも長く設定され、タイヤ係止部材25をボス孔31b,41bからディスク面31a,41aの内部に差し込むと、タイヤ係止部材25の両端部がボス孔31b,41bの周囲壁面に当接して、チェーン24を巻き上げるとスペアタイヤ30,40が自重によりタイヤ係止部材25に係止される。なお、タイヤ係止部材25は、チェーン24の繰り出しや巻き上げの操作を行っても、長手方向を車幅方向に沿った状態に保持される。
図1に示すように、前後一対のブラケット26,27は、それぞれ対応するハンガ部材21,22に結合されて各ハンガ部材21,22に沿った方向に延在する。これらのブラケット26,27には、基壁部26a,27aの両側に側壁部26b,26c,27b,27cが立設された、断面がコ字型のチャンネル型材(ここでは、チャンネル型鋼)が用いられている。そして、両ブラケット26,27は、コ字型断面の開口部の側を近接させて向い合うように配置されている。つまり、両ブラケット26,27は、同一の形状の部材であり、前部に配置されるブラケット26は開口部を後方に向けて、後部に配置されるブラケット27は開口部を前方に向けて、それぞれ設置される。したがって、両ブラケット26,27の基壁部26a,27aは大きく離隔して配置される。
これらのブラケット26,27は、基壁部26a,27aが鉛直方向を向き、両側壁部26b,26c,27b,27cが水平方向を向くように配置され、上方に配置される一方の側壁部26b,27bがハンガ部材21,22の一壁部(下向き壁部)21a,22aにボルト62の締結により結合される。下方に位置する他方の側壁部26c,27cの下面26A,27Aは、タイヤ係止部材25に係止されたスペアタイヤ30,40のホイールディスク面31a,41bが当接しうる第2タイヤ係止面となっている。この第2タイヤ係止面26A,27Aは、ハンガ部材21,22の第1タイヤ係止面21A,22Aよりも下方に位置している。
〔作用及び効果〕
本発明の一実施形態にかかるスペアタイヤキャリアは、上述のように構成されているので、例えば、ダブルタイヤ(図6参照)の一方を構成するスペアタイヤ30の場合のように、ホイール31のオフセット量が比較的大きく、スペアタイヤ30のホイールディスク面31aがタイヤ部分32の側面32aよりも突出しているスペアタイヤの場合には、図4に示すように、ブラケット26,27を装着しないでスペアタイヤ30を係止する。
つまり、ブラケット26,27を装着しない状態で、スペアタイヤ30をチェーン24先端のタイヤ係止部材25に係止させて巻き上げ機23によりチェーン24を巻き上げ、スペアタイヤ30のホイールディスク面31aが両ハンガ部材21,22の一壁部(下向き壁部)21a,22aの第1タイヤ係止面21A,22Aに当接させる。この状態で巻き上げ機23をロックすれば、スペアタイヤ30を第1タイヤ係止面21A,22Aに当接させた状態でスペアタイヤキャリア20に係止する。
スペアタイヤ30は、ホイールオフセット量が比較的大きく、タイヤ部分32の側面32aよりもホイールディスク面31aの方が外方に突出しているので、スペアタイヤ30をスペアタイヤキャリア20に係止させても、タイヤ部分32の側面32aは第1タイヤ係止面21A,22Aよりも十分に下方に位置する。したがって、タイヤ部分32の側面32aは第1タイヤ係止面21A,22Aと略同高さのサイドレール11,12の側壁部11a,12aの下面よりも下方に位置するため、サイドレール等11,12に干渉しにくく、確実にスペアタイヤ30を係止することができる。
一方、シングルタイヤ(図7参照)を構成するスペアタイヤ40の場合のように、ホイール41のオフセット量が比較的小さく、スペアタイヤ40のタイヤ部分42の側面42aがホイールディスク面41aと同程度或いはこれよりも突出しているスペアタイヤの場合には、図5に示すように、ブラケット26,27を装着してスペアタイヤ40を係止する。
つまり、ブラケット26,27を装着した状態で、スペアタイヤ40をチェーン24先端のタイヤ係止部材25に係止させて巻き上げ機23によりチェーン24を巻き上げ、スペアタイヤ40のホイールディスク面41aが両ブラケット26,27の側壁部26c,27cの第2タイヤ係止面26A,27Aに当接させた状態でチェーン24を固定しスペアタイヤキャリア20に係止する。
スペアタイヤ40は、ホイール41のオフセット量が比較的小さく、スペアタイヤ40のタイヤ部分42の側面42aがホイールディスク面41aと同程度或いはこれよりも外方に突出しているので、第1タイヤ係止面21A,22Aにスペアタイヤ40のホイールディスク面41aを当接させて係止すると、スペアタイヤ40のタイヤ部分42が第1タイヤ係止面21A,22Aの周囲のサイドレール等11,12に干渉しやすい。これに対して、このように第1タイヤ係止面21A,22Aよりも下方の第2タイヤ係止面26A,27Aにスペアタイヤ40のホイールディスク面41aを当接させて係止すると、第2タイヤ係止面26A,27Aの周囲のサイドレール11,12等に干渉しにくく、確実にスペアタイヤ40を係止することができる。
また、ブラケット26,27を装着した状態で、スペアタイヤ40を係止すると、走行中にスペアタイヤ40に加わる振動による荷重や、作業者が車両の後方等からこのスペアタイヤ40をステップ替わりに使用して載った場合の荷重Fに対して、ブラケット26,27が対抗して支持することになる。この場合の荷重は、スペアタイヤ40の中心部分周りのモーメントMとして作用し、ブラケット26,27の鉛直方向を向いた基壁部26a,27aに特に力が作用する。
基壁部26a,27aは車幅方向には長さがあり、チェーン24により係止されるスペアタイヤ40の中心部分から十分に離隔した箇所にまで到達しているが、基壁部26a,27aは前後方向には車両側方視において略ピンポイントのように2点で支持するのみである。このため、基壁部26a,27aがスペアタイヤ40の中心部分に近いと、モーメントMによる大きな力が基壁部26a,27aに作用し、ブラケット26,27が変形等しながら巻き上げ機23からチェーン24が繰り出されて緩む場合があり、このチェーン24の緩みが僅かであっても、スペアタイヤ40は走行時に一層振動することになり、スペアタイヤ40を確実に係止することができなくなるおそれがある。
この点、本ブラケット26,27は、基壁部26a,27aを大きく離隔して配置されており、各基壁部26a,27aは、当然ながら、チェーン24により係止されるスペアタイヤ40の中心部分からも大きく離隔して配置されている。したがって、走行中にスペアタイヤ40に加わる振動による荷重や、作業者がステップ替わりに載った場合の荷重Fによりスペアタイヤ40の中心部分周りに生じるモーメントMに対して、基壁部26a,27aが効率よく対抗することができ、チェーン24の緩みを防止して、スペアタイヤ40を長期にわたって確実に係止することができる。
また、ブラケット26,27は、ボルト締結なので着脱も容易である。さらに、ボルト締結なので溶接の場合に生じる応力集中を回避することができる。
〔その他〕
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を適宜変更して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、各ブラケットに断面がコ字型のチャンネル型材、特に、チャンネル型鋼を用いているが、各ブラケットは、チャンネル型材の材料は鋼に限らない。また、各ブラケットは、コ字型のチャンネル型材にも限らない。
また、上記実施形態では、ダブルタイヤとシングルタイヤを例に説明したが、一般に、ホイールのオフセット量が大きいスペアタイヤを係止する場合には、ブラケットを使用せずに、ホイールのオフセット量が小さいスペアタイヤを係止する場合には、ブラケットを使用すればよい。
また、上記実施形態はトラックの車体フレームに装備されるスペアタイヤキャリアを例示したが、本発明のスペアタイヤキャリアは、種々の車両の車体フレームに装備しうる。
10 車体フレーム
11,12 サイドレール
13 クロスメンバ
20 スペアタイヤキャリア
21,22 クロス部材(ハンガ部材)
21A,22A 第1タイヤ係止面
23 巻き上げ機
24 チェーン
25 タイヤ係止部材
31a,41a ディスク面
26,27 ブラケット
26a,27a 基壁部
26b,26c,27b,27c 側壁部
26A,27A 第2タイヤ係止面
30,40 スペアタイヤ
31,41 ホイール

Claims (5)

  1. 左右二本のサイドレールに架け渡された前後一対のクロス部材と、前記両クロス部材に前後を支持されチェーンを巻き上げる巻き上げ機と、前記チェーンの先端に係止されたタイヤ係止部材と、前記巻き上げ機による前記チェーンの巻き上げによって前記タイヤ係止部材に係止されたスペアタイヤのホイールディスク面が当接しうる第1タイヤ係止面を有する前記両クロス部材の下向き壁部とを備えたスペアタイヤキャリアであって、
    前記各クロス部材に結合されて前記各クロス部材に沿った方向に延在する前後一対のブラケットをそなえ、
    前記各ブラケットにはそれぞれ、装着時に前記第1タイヤ係止面よりも下方に位置して、前記タイヤ係止部材に係止された前記スペアタイヤのホイールディスク面が当接しうる第2タイヤ係止面が設けられている
    ことを特徴とする、スペアタイヤキャリア。
  2. 前記第1タイヤ係止面は、前記サイドレールの下面と同じ又は略同じ高さに設定されている
    ことを特徴とする、請求項1記載のスペアタイヤキャリア。
  3. 前記各ブラケットには、基壁部の両側に側壁部が立設され断面がコ字型のチャンネル型材が用いられ、前記両ブラケットは、前記チャンネル型材の開口部を近接させて向い合せに配置されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のスペアタイヤキャリア。
  4. 前記各ブラケットは、前記基壁部が鉛直方向を向き前記両側壁部が水平方向を向くように配置され、前記両側壁部のうち上方に位置する一方の側壁部が前記クロス部材の前記下向き壁部に結合され、
    前記両側壁部のうち下方に位置する他方の側壁部の下面が前記第2タイヤ係止面である
    ことを特徴とする、請求項3記載のスペアタイヤキャリア。
  5. 前記各ブラケットは、前記一方の側壁部を前記クロス部材の前記下向き壁部にボルトにより締結されて装備される
    ことを特徴とする、請求項4記載のスペアタイヤキャリア。
JP2012138159A 2012-06-19 2012-06-19 スペアタイヤキャリア Pending JP2014000901A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138159A JP2014000901A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 スペアタイヤキャリア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138159A JP2014000901A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 スペアタイヤキャリア

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014000901A true JP2014000901A (ja) 2014-01-09

Family

ID=50034502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012138159A Pending JP2014000901A (ja) 2012-06-19 2012-06-19 スペアタイヤキャリア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014000901A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127023A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 いすゞ自動車株式会社 スペアタイヤ保持構造
CN116080778A (zh) * 2023-03-24 2023-05-09 任丘市宏达汽车部件有限公司 一种可调式备胎升降器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127023A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 いすゞ自動車株式会社 スペアタイヤ保持構造
CN116080778A (zh) * 2023-03-24 2023-05-09 任丘市宏达汽车部件有限公司 一种可调式备胎升降器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5867027B2 (ja) サスペンションフレームの周辺構造
US9139229B2 (en) Structure for rear part of vehicle body
JP5467084B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP6057171B2 (ja) サスペンションフレームの構造
JP5863295B2 (ja) 産業車両の車体フレームにおけるバッテリ収納部構造
JP2019014274A (ja) バッテリー支持構造
JP2014000901A (ja) スペアタイヤキャリア
JP5435349B2 (ja) 車体後部の下部構造
JP2020104684A (ja) スペアタイヤキャリア
JP2008081041A (ja) 自動車の下部車体構造
JP2014000899A (ja) エンジンの支持構造
JP6200264B2 (ja) 車両の輸送時延長材支持構造
JP5253050B2 (ja) トラックのフレーム構造
JP5892415B2 (ja) サスペンションフレームの周辺構造
JP2014019363A (ja) エアスプリング取付部構造
JP6595426B2 (ja) バックパネルと荷台構造
JP2012183890A (ja) アンダーランプロテクタステーの構造
JP5822130B2 (ja) サスペンションフレームの周辺構造
JP6683595B2 (ja) クローラ式作業車両
JP4539269B2 (ja) 自動車の下部車体構造
KR100986868B1 (ko) 상용차용 스페어 타이어 고정 지지장치
KR101251523B1 (ko) 전기 자동차의 차량 시트 장착부 보강 장치
JP2011136641A (ja) スペアタイヤハンガ
KR100680350B1 (ko) 스페어 휠 장착구조
JP2007276677A (ja) 車体後部構造