JP2011136641A - スペアタイヤハンガ - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数及び型費の低減を図りつつ、鋼板の重量を抑えることができるスペアタイヤハンガを提供する。
【解決手段】フロント側ハンガ部材11と、リヤ側ハンガ部材12と、フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12を連結するスペアタイヤキャリア13とを有し、トラックのサイドレール2間に横架されるスペアタイヤハンガ1であって、フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12は、一枚の板材をベンダー加工により断面L字状に折り曲げて形成され、該L字の垂直方向に沿う面は水平方向に沿う面より幅広にされて、該垂直方向に沿う面の両端側に耳部11c,12cが形成され、該耳部11c,12cは、前記垂直方向に沿う面から起立する方向に折り返され、該耳部11c,12cには、サイドレール2のウェブ面2aに耳部11c,12cを面接触させてボルト締めするためにボルト挿通穴11c1,12c1が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】フロント側ハンガ部材11と、リヤ側ハンガ部材12と、フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12を連結するスペアタイヤキャリア13とを有し、トラックのサイドレール2間に横架されるスペアタイヤハンガ1であって、フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12は、一枚の板材をベンダー加工により断面L字状に折り曲げて形成され、該L字の垂直方向に沿う面は水平方向に沿う面より幅広にされて、該垂直方向に沿う面の両端側に耳部11c,12cが形成され、該耳部11c,12cは、前記垂直方向に沿う面から起立する方向に折り返され、該耳部11c,12cには、サイドレール2のウェブ面2aに耳部11c,12cを面接触させてボルト締めするためにボルト挿通穴11c1,12c1が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、トラック等の前後方向に平行に設けられた車体フレームに横架されるスペアタイヤハンガに関する。特に、簡易に製作でき、かつ軽量化が図られたスペアタイヤハンガに関する。
従来、トラックの車体フレームに横架されるスペアタイヤハンガは、図6に示すように、車体フレームとなるサイドレール100の後端側に設けられている。フロント側ハンガ部材101Aとリヤ側ハンガ部材101Bとスペアタイヤキャリア101Cとを有するスペアタイヤハンガ101には、スペアタイヤ102が吊下されている。このスペアタイヤ102は、サイドレール100の外側に突出したハンドル101Dを回転させることで昇降する。より具体的には、ハンドル101Dを回転させることで、スペアタイヤキャリア101Cでチェーンが巻き取られたり、繰り出されたりしてスペアタイヤ102が昇降する。なお、スペアタイヤが車両走行中に揺動することを防止するため、スペアタイヤのガタツキを防止する構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、図6のスペアタイヤ102が存在する付近を拡大して示している。図に示すように、スペアタイヤハンガ101の端部には、サイドブラケット103がボルトBを用いて締結され、さらに、このサイドブラケット103は断面コ字状のサイドレール100のウェブ面100aにボルトBを用いて締結されている。従って、スペアタイヤハンガ101を2本のサイドレール100に固定するために、2本×4箇所、すなわち合計8本のボルトが用いられている。
図8は、スペアタイヤハンガ101の詳細形状を示している。図に示すように、スペアタイヤハンガ101は2本の断面L字状の部材からなり、各部材はサイドレール側からスペアタイヤキャリア101C側に向けて下方に撓んだ形状をしている。
しかし、上述した従来のスペアタイヤハンガ101では、サイドブラケット103とウェブ面100aがボルト締めされ、スペアタイヤハンガ101とサイドブラケット103がボルト締めされ、合計8本のボルトを必要としていたため、部品点数を削減することが望まれていた。また、スペアタイヤハンガ101は絞り形状をしており、絞り加工が行われるため、型費の観点から製造コストの削減が望まれていた。さらに、絞り形状の加工を行うために、一定以上の肉厚の鋼板が必要となり、重量が増大するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、部品点数及び型費の低減を図りつつ、鋼板の重量を小さく抑えることができるスペアタイヤハンガを提供することを目的とする。
このような課題に対して、本発明者は、トラックのサイドレール間に横架されるスペアタイヤハンガであって、ハンガ部材を板材をベンダー加工(曲げ加工)により成形することにより、型費の低減、鋼板の薄厚化、及びボルトの本数の低減を図ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明のスペアタイヤハンガは、フロント側ハンガ部材と、リヤ側ハンガ部材と、前記フロント側ハンガ部材と前記リヤ側ハンガ部材を連結するスペアタイヤキャリアとを有し、トラックのサイドレール間に横架されるスペアタイヤハンガであって、前記フロント側ハンガ部材と前記リヤ側ハンガ部材は、一枚の板材をベンダー加工により断面L字状に折り曲げて形成され、該L字の垂直方向に沿う面は水平方向に沿う面より幅広にされて、該垂直方向に沿う面の両端側に耳部が形成され、該耳部は、前記垂直方向に沿う面から起立する方向に折り返され、前記耳部には、前記サイドレールのウェブ面に前記耳部を面接触させてボルト締めするためにボルト挿通穴が形成されていることを特徴とする。
かかる発明では、ベンダー加工によりフロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材が成形されるので、角材の角部を利用してパンチにより簡易に曲げ成形することができ、型費が絞り加工を行う場合と比べて廉価になる。また、絞り加工の場合には、絞り率の高い部分の肉厚を確保するために、ブランキングする板材の厚みに余裕を持たせる必要があるが、ベンダー加工の場合は単に折り曲げを行うだけなので、ブランキング材の板厚を絞り加工の場合よりも薄くすることができる。そのため、フロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材の重量が小さくなる。また、従来用いられていたサイドブラケットが不要となり軽量化及び部品点数の低減を図ることができる。また、スペアタイヤハンガを直接サイドレールに締結するので、必要なボルトの本数が半減する。
なお、ベンダー加工とは、型の台の上に板材を載置し、上方からパンチで押圧して任意の角度に板材を変形させる加工をいう。そして、ベンダー加工により板材が曲げられることをベンダー曲げという。
なお、ベンダー加工とは、型の台の上に板材を載置し、上方からパンチで押圧して任意の角度に板材を変形させる加工をいう。そして、ベンダー加工により板材が曲げられることをベンダー曲げという。
また、本発明のスペアタイヤハンガは、前記フロント側ハンガ部材と前記リヤ側ハンガ部材との内の少なくとも一方に、前記断面L字状の板材の水平方向に沿う面と前記耳部の内側面とに跨ってL字状の補強プレートが取り付けられていることを特徴とする。
かかる発明では、フロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材との内の少なくとも一方に、補強プレートが設けられているので、ハンガ部材とサイドレールとの接続部が補強される。この接続部には他の部分より大きな応力が加わるため、ハンガ部材の破断を防止する意味で特に有効である。また、板材の水平方向に沿う面と耳部の内側面とに跨ってL字状の補強プレートが取り付けられるので、耳部はL字断面の板材の両方の面に接続され、高強度を確保することができる。また、補強プレートを設けることで、ハンガ部材の肉厚をより薄くしてもハンガ部材の破断を防止することが可能となる。
かかる発明では、フロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材との内の少なくとも一方に、補強プレートが設けられているので、ハンガ部材とサイドレールとの接続部が補強される。この接続部には他の部分より大きな応力が加わるため、ハンガ部材の破断を防止する意味で特に有効である。また、板材の水平方向に沿う面と耳部の内側面とに跨ってL字状の補強プレートが取り付けられるので、耳部はL字断面の板材の両方の面に接続され、高強度を確保することができる。また、補強プレートを設けることで、ハンガ部材の肉厚をより薄くしてもハンガ部材の破断を防止することが可能となる。
また、本発明のスペアタイヤハンガは、前記フロント側ハンガ部材及び前記リヤ側ハンガ部材の前記耳部は車両前方に向けて折り曲げられ、前記補強プレートは前記フロント側ハンガ部材に取り付けられていることを特徴とする。
かかる発明では、他の部分より大きな応力が加わるフロント側ハンガ部材に補強プレートが設けられているので、ハンガ部材の板厚をリヤ側ハンガ部材に必要な板厚に合わせることができ、リヤ側ハンガ部材の板厚をなるべく薄くすることで、ハンガ部材の重量を小さくすることができる。また、フロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材の板厚を合わせることで、同一のプレス機を用いて同一の曲げ型で加工することが可能であり、作業効率がよい。
かかる発明では、他の部分より大きな応力が加わるフロント側ハンガ部材に補強プレートが設けられているので、ハンガ部材の板厚をリヤ側ハンガ部材に必要な板厚に合わせることができ、リヤ側ハンガ部材の板厚をなるべく薄くすることで、ハンガ部材の重量を小さくすることができる。また、フロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材の板厚を合わせることで、同一のプレス機を用いて同一の曲げ型で加工することが可能であり、作業効率がよい。
また、本発明のスペアタイヤハンガは、前記補強プレートは前記板材にスポット溶接で取り付けられていることを特徴とする。
かかる発明では、ボルト等を用いることがなく、部品点数の低減及び軽量化を図ることができる。
かかる発明では、ボルト等を用いることがなく、部品点数の低減及び軽量化を図ることができる。
本発明のスペアタイヤハンガでは、フロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材とをベンダー加工により成形するので、型費の低減、鋼板の薄厚化、及びボルトの本数の低減を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明のスペアタイヤハンガの一実施形態を含むスペアタイヤ近傍の構成を示している。本実施形態のスペアタイヤハンガ1は、フロント側ハンガ部材11と、リヤ側ハンガ部材12と、フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12を連結するスペアタイヤキャリア13とを有している。フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12は、トラックのサイドレール2間に横架されている。
また、スペアタイヤハンガ1には、スペアタイヤ3が吊下されている。このスペアタイヤ3は、サイドレール2の外側に突出したハンドル14を回転させることで昇降する。より具体的には、ハンドル14を回転させることで、スペアタイヤキャリア13でチェーンが巻き取られたり、繰り出されたりしてスペアタイヤ3が昇降する。
図1は、本発明のスペアタイヤハンガの一実施形態を含むスペアタイヤ近傍の構成を示している。本実施形態のスペアタイヤハンガ1は、フロント側ハンガ部材11と、リヤ側ハンガ部材12と、フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12を連結するスペアタイヤキャリア13とを有している。フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12は、トラックのサイドレール2間に横架されている。
また、スペアタイヤハンガ1には、スペアタイヤ3が吊下されている。このスペアタイヤ3は、サイドレール2の外側に突出したハンドル14を回転させることで昇降する。より具体的には、ハンドル14を回転させることで、スペアタイヤキャリア13でチェーンが巻き取られたり、繰り出されたりしてスペアタイヤ3が昇降する。
図2に示すように、サイドレール2のウェブ面2aには、多数の貫通穴2a1が整列して形成されている。この貫通穴2a1は、複数の部材の取付けの自由度を確保するため、予めサイドレール2に形成されており、この貫通穴2a1を適宜選択してスペアタイヤハンガ1が横架される。
フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12は、図3及び図4に示すように、一枚の板材をベンダー加工により断面L字状に折り曲げて形成されている。ここで、ベンダー加工とは、型の台の上に板材を載置し、上方からパンチで押圧して任意の角度に板材を変形させる加工をいう。
該L字の垂直方向に沿う面11a,12aは、水平方向に沿う面11b,12bより幅広にされてその両端側に耳部11c,12cが形成されている。該耳部11c,12cは、垂直方向に沿う面11a,12aから起立する方向に折り返されている。この耳部11c,12cは、スペアタイヤハンガ1をサイドレール2(図2記載)へ取付け後には、垂直方向に沿う面11a,12aから車両前方側に向かって起立している。
該L字の垂直方向に沿う面11a,12aは、水平方向に沿う面11b,12bより幅広にされてその両端側に耳部11c,12cが形成されている。該耳部11c,12cは、垂直方向に沿う面11a,12aから起立する方向に折り返されている。この耳部11c,12cは、スペアタイヤハンガ1をサイドレール2(図2記載)へ取付け後には、垂直方向に沿う面11a,12aから車両前方側に向かって起立している。
該耳部11c,12cには、サイドレール2のウェブ面2aに耳部11c,12cを面接触させてボルト締めするためにボルト挿通穴11c1,12c1が形成されている。
このボルト挿通穴11c1,12c1にボルトを挿入してサイドレール2にスペアタイヤハンガ1を固定するため、合計4本のボルトを必要とする。従来は、サイドブラケットとハンガ部材をもボルトで連結していたので、8本必要としていたが、このことと比べると、部品点数の削減や車体の軽量化が十分に図られている。
水平方向に沿う面11b,12bは、サイドレール2の下フランジ面2bと面接触している。従って、スペアタイヤハンガ1はサイドレール2に安定した状態で載置されている。
このボルト挿通穴11c1,12c1にボルトを挿入してサイドレール2にスペアタイヤハンガ1を固定するため、合計4本のボルトを必要とする。従来は、サイドブラケットとハンガ部材をもボルトで連結していたので、8本必要としていたが、このことと比べると、部品点数の削減や車体の軽量化が十分に図られている。
水平方向に沿う面11b,12bは、サイドレール2の下フランジ面2bと面接触している。従って、スペアタイヤハンガ1はサイドレール2に安定した状態で載置されている。
フロント側ハンガ部材11には、水平方向に沿う面11bと耳部11cの内側面とに跨ってL字状の補強プレート15が取り付けられている。ボルト挿通穴11c1の周縁部に大きな応力が加わるからである。補強プレート15がリヤ側ハンガ部材12に設けられずに、フロント側ハンガ部材11に設けられているのは、耳部11c,12cが車両前方側に折り曲げられており、スペアタイヤ3の荷重による引張力が加わるスペアタイヤキャリア13、からの距離がフロント側の耳部12cよりリヤ側の耳部11cの方が遠いからである。
すなわち、スペアタイヤキャリア13による巻き取り位置からボルト取り付け位置までの距離が車体前後方向において、前側のボルト貫通穴11c1までの方が後側のボルト貫通穴12c1より遠いため、スペアタイヤキャリア13からのモーメント荷重がフロント側ハンガ部材11側に作用し易いためである。
すなわち、スペアタイヤキャリア13による巻き取り位置からボルト取り付け位置までの距離が車体前後方向において、前側のボルト貫通穴11c1までの方が後側のボルト貫通穴12c1より遠いため、スペアタイヤキャリア13からのモーメント荷重がフロント側ハンガ部材11側に作用し易いためである。
このように、補強プレート15が取り付けられている部分は、応力が集中し易いため、フロント側ハンガ部材11の破断を防止する意味で、補強プレート15を設けることは特に有効である。また、フロント側ハンガ部材11の水平方向に沿う面11bと耳部11cの内側面とに跨ってL字状の補強プレート15が取り付けられるので、耳部11cはL字断面のフロント側ハンガ部材11の両方の面11a,11bに接続され、高強度を確保することができる。
また、この補強プレート15を用いれば、強度的に弱い部分のみを補強することができるので、フロント側ハンガ部材11の肉厚をより薄くすることができる。従って、フロント側ハンガ部材11と比べて耳部に加わる応力の小さいリヤ側ハンガ部材12が必要とする板厚に合わせて、フロント側ハンガ部材11の板厚を決定することができる。そして、両ハンガ部材11,12の板厚を等しくできるので、同一のプレス機を用いて同一の曲げ型で加工することが可能であり、作業効率がよい。なお、フロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材のブランキング形状は等しいため、抜き型は同一のものを用いる。
また、補強プレート15は、フロント側ハンガ部材11にスポット溶接で取り付けられている。そのため、ボルト等を用いることがなく、部品点数の低減及び軽量化を図ることができる。
上述した実施形態のスペアタイヤハンガ1では、ベンダー加工によりフロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12が形成されるので、角材の角部を利用してパンチにより曲げ成形することができ、型費が絞り加工を行う場合と比べて廉価になる。また、絞り加工の場合には、絞り率の高い部分の肉厚を確保するために、ブランキングする板材の厚みに余裕を持たせる必要があるが、ベンダー加工の場合は単に折り曲げを行うだけなので、ブランキング材の板厚を絞り加工の場合よりも薄くすることができる。そのため、フロント側ハンガ部材11とリヤ側ハンガ部材12の重量が小さくなる。また、従来用いられていたサイドブラケットが不要となり軽量化及び部品点数の低減を図ることができる。また、スペアタイヤハンガ1を直接サイドレール2に締結するので、必要なボルトの本数が半減する。
図5は、補強プレート15を取り付けた場合と取り付けない場合におけるフロント側ハンガ部材11のボルト挿通穴周縁部に加わる応力を比較したグラフである。トラックの前後方向、横(左右)方向、又は上下方向に負荷を加えた場合のボルト挿通穴周縁部に加わる応力を示している。このグラフは、有限要素法(FEM)による解析結果であり、スペアタイヤキャリア13の上面中央部に負荷を加え、フロント側ハンガ部材11の耳部11cのボルト挿通穴11c1周縁部の応力を数値計算で求めたものである。
グラフは応力を比率で表したものであり、グラフから分かるように、上下方向に荷重を加えた場合は、補強プレート15がない状態では0.6程度であったものが補強プレート15を設けると0.4程度まで減少している。また、横方向に荷重を加えた場合は、補強プレートなしでは1.0程度であったものが、補強プレート付きにすると0.4〜0.5程度まで減少している。さらに、前後方向に負荷を加えた場合は、補強プレートなしでは1.0程度であったものが、補強プレート付きにすると0.6程度まで減少している。
以上のことから、補強プレート15の効果が十分に実証されたといえる。
以上のことから、補強プレート15の効果が十分に実証されたといえる。
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、フロント側ハンガ部材11に補強プレート15を設けた例について説明したが、リヤ側ハンガ部材12にも補強プレート15を設け、リヤ側ハンガ部材12の板厚を薄くして軽量化を図ることも可能である。また、耳部11c,12cの向きを反対方向にしてモーメントが大きくなるリヤ側の耳部12cに補強プレート15を設けるようにしてもよい。この場合でも、フロント側ハンガ部材11及びリヤ側ハンガ部材12の両方に補強プレート15を設けてもよい。また、フロント側ハンガ部材11の耳部11cの向きを車体前方側にし、リヤ側ハンガ部材12の耳部12cの向きを車体後方側にしてもよい。
本発明は、フロント側ハンガ部材と、リヤ側ハンガ部材と、フロント側ハンガ部材とリヤ側ハンガ部材を連結するスペアタイヤキャリアとを有し、トラックのサイドレール間に横架されるスペアタイヤハンガに適用することができる。トラックのみならず、同様の構造を採用する車両全般に本発明を適用することが可能である。
1 スペアタイヤハンガ
11 フロント側ハンガ部材
11a 垂直方向に沿う面
11b 水平方向に沿う面
11c 耳部
11c1 ボルト挿通穴
12 リヤ側ハンガ部材
12a 垂直方向に沿う面
12b 水平方向に沿う面
12c 耳部
12c1 ボルト挿通穴
13 スペアタイヤキャリア
14 ハンドル
15 補強プレート
2 サイドレール
2a ウェブ面
2a1 貫通穴
3 スペアタイヤ
100 サイドレール
100a ウェブ面
101 スペアタイヤハンガ
101A フロント側ハンガ部材
101B リヤ側ハンガ部材
101C スペアタイヤキャリア
101D ハンドル
102 スペアタイヤ
103 サイドブラケット
11 フロント側ハンガ部材
11a 垂直方向に沿う面
11b 水平方向に沿う面
11c 耳部
11c1 ボルト挿通穴
12 リヤ側ハンガ部材
12a 垂直方向に沿う面
12b 水平方向に沿う面
12c 耳部
12c1 ボルト挿通穴
13 スペアタイヤキャリア
14 ハンドル
15 補強プレート
2 サイドレール
2a ウェブ面
2a1 貫通穴
3 スペアタイヤ
100 サイドレール
100a ウェブ面
101 スペアタイヤハンガ
101A フロント側ハンガ部材
101B リヤ側ハンガ部材
101C スペアタイヤキャリア
101D ハンドル
102 スペアタイヤ
103 サイドブラケット
Claims (4)
- フロント側ハンガ部材と、リヤ側ハンガ部材と、前記フロント側ハンガ部材と前記リヤ側ハンガ部材を連結するスペアタイヤキャリアとを有し、トラックのサイドレール間に横架されるスペアタイヤハンガであって、
前記フロント側ハンガ部材と前記リヤ側ハンガ部材は、一枚の板材をベンダー加工により断面L字状に折り曲げて形成され、
該L字の垂直方向に沿う面は水平方向に沿う面より幅広にされて、該垂直方向に沿う面の両端側に耳部が形成され、
該耳部は、前記垂直方向に沿う面から起立する方向に折り返され、
前記耳部には、前記サイドレールのウェブ面に前記耳部を面接触させてボルト締めするためにボルト挿通穴が形成されていることを特徴とするスペアタイヤハンガ。 - 前記フロント側ハンガ部材と前記リヤ側ハンガ部材との内の少なくとも一方に、前記断面L字状の板材の水平方向に沿う面と前記耳部の内側面とに跨ってL字状の補強プレートが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のスペアタイヤハンガ。
- 前記フロント側ハンガ部材及び前記リヤ側ハンガ部材の前記耳部は車両前方に向けて折り曲げられ、前記補強プレートは前記フロント側ハンガ部材に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のスペアタイヤハンガ。
- 前記補強プレートは前記板材にスポット溶接で取り付けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のスペアタイヤハンガ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009297801A JP2011136641A (ja) | 2009-12-28 | 2009-12-28 | スペアタイヤハンガ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021014191A (ja) * | 2019-07-12 | 2021-02-12 | 株式会社クボタ | 作業車両のフロントガード |
CN113895526A (zh) * | 2021-10-16 | 2022-01-07 | 舒兰市通用机械有限责任公司 | 卡车备胎架用变截面横梁及其制造方法 |
-
2009
- 2009-12-28 JP JP2009297801A patent/JP2011136641A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021014191A (ja) * | 2019-07-12 | 2021-02-12 | 株式会社クボタ | 作業車両のフロントガード |
JP7254652B2 (ja) | 2019-07-12 | 2023-04-10 | 株式会社クボタ | 作業車両のフロントガード |
CN113895526A (zh) * | 2021-10-16 | 2022-01-07 | 舒兰市通用机械有限责任公司 | 卡车备胎架用变截面横梁及其制造方法 |
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