JP2020103893A - ステント - Google Patents

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Abstract

【課題】柔軟性を損なうことなく、生体管腔の留置部位から位置ずれし難いステントを提供する。【解決手段】ステント1は、生体管腔内に留置されるステントであって、線材Wにより形成され、軸方向に略直交する径方向に拡縮可能な筒形状の骨格部11と、骨格部のうちの第1骨格部111の周面に沿って配置される皮膜部12と、を備える。骨格部のうちの皮膜部が配置されていない第2骨格部112は、第1骨格部を形成する線材のうちの少なくとも一本の線材からなる編込み構造を有し、軸方向に伸縮可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ステントに関する。
従来、血管、食道、小腸、大腸、胆管、気管、尿管などの生体管腔に生じた狭窄部又は閉塞部に留置され、病変部位を拡径して生体管腔の開存状態を維持するステントが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4651943号公報
ところで、細胞組織の滲出の防止、留置部位からの位置ずれの抑制を図る上で、骨格部の一部を皮膜部から露出させたパーシャルカバードステントが有用である。
しかしながら、骨格部は、例えば、留置部位からの位置ずれのし難さ、生体管腔の形状変化への追従性、形状の保持性などを考慮して、レーザーカット、編込み構造、螺旋構造などから形成されるため、単に、フルカバードステントの骨格部の一部分を皮膜部から露出させてベア部分を形成すればよいという訳ではない。
また、ベア部分とカバード部分とで異なる骨格構造のものを接続する構成とすると、体内の蠕動運動等により分断される可能性があり、留置部位からステントが逸脱する虞もある。
本発明の目的は、生体管腔の留置部位から位置ずれし難く、生体管腔の形状変化への追従性の良いステントを提供することである。
本発明に係るステントは、
生体管腔内に留置されるステントであって、
線材により形成され、軸方向に略直交する径方向に拡縮可能な筒形状の骨格部と、
前記骨格部のうちの第1骨格部の周面に沿って配置される皮膜部と、を備え、
前記骨格部のうちの前記皮膜部が配置されていない第2骨格部は、前記第1骨格部を形成する線材のうちの少なくとも一本の線材からなる編込み構造を有し、前記軸方向に伸縮可能に構成されている。
本発明によれば、生体管腔の留置部位から位置ずれし難く、生体管腔への形状変化への追従性の良いステントを提供することができる。
図1A、図1Bは、実施の形態に係るステント留置システムの構成を示す図である。 図2は、実施の形態に係る大腸ステントの構成を示す外観斜視図である。 図3A〜図3Cは、大腸ステントの留置時の状態変化を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態では、本発明の一例として、大腸Cの病変部位L(例えば、大腸Cの閉塞部又は狭窄部、図3参照)を径方向外側に押し拡げて閉塞(狭窄)の治療を行うべく、大腸C内に留置される大腸ステント1について説明する。
図1A、図1Bは、ステント留置システム100の構成を示す図である。図1Aは、ステント留置システム100を分解した状態を示し、図1Bは、ステント留置システム100を組み立てた状態を示す。なお、図1A、図1Bでは、発明の理解を容易にするため、ステント留置システム100を構成する各部材の大きさ(長さ、径寸法など)や形状などを模式的に図示している。
ステント留置システム100は、大腸ステント1を大腸C内に留置させる際に、例えば、内視鏡の鉗子孔に挿入して使用される。図1A、図1Bに示すように、ステント留置システム100は、管状のシース2、シース2の内側に配置されシース2の軸方向(長手方向)に沿ってシース2内を進退可能に構成されたインナーロッド3、及び、シース2内に径方向に拡張可能な収縮状態で収容される大腸ステント1を備える。
シース2は、例えば、可撓性を有する材料で形成された管状のシース本体部21と、シース本体部21の基端側(図1A、図1Bでは右側)に設けられ、インナーロッド3をシース本体部21に対して固定したり解除したりするためのハブ22と、を有する。
インナーロッド3は、例えば、棒状のロッド本体部31と、このロッド本体部31よりも小径に形成され、収縮状態にある大腸ステント1を保持する保持部32と、インナーロッド3の先端部(遠位端部)に設けられた先端チップ33と、を有する。
なお、図示を省略するが、ロッド本体部31、保持部32及び先端チップ33には、例えば、ガイドワイヤーを通すためのガイドワイヤー用ルーメンや、収縮状態にある大腸ステント1を患部で拡張させるためのトリガーワイヤーを通すためのトリガーワイヤー用ルーメン等が、インナーロッド3の軸方向に沿って形成されている。
また、ロッド本体部31、保持部32及び先端チップ33は、例えば、樹脂や金属等の適度な硬度及び柔軟性を有する種々の材料から形成されるが、ここでは詳細な説明は省略する。
図2は、大腸ステント1を模式的に示す斜視図である。
大腸ステント1は、消化物が流れる管状流路を画成する筒形状を有する。大腸ステント1は、片側フレアタイプのパーシャルカバードステントであり、皮膜部12が配置されているストレート形状のカバード部分1Aと、皮膜部12が配置されていないフレア形状のベア部分1Bとに区画される。大腸ステント1は、一端部が消化物の流れ方向上流側(口側)、他端部が消化物の流れ方向下流側(肛門側)となるように、大腸C内の病変部位Lに留置される。以下の説明では、図2における左側(ベア部分1Bの端部側)を先端側、右側(カバード部分1Aの端部側)を後端側として説明する。
なお、大腸ステント1は、抜去時に回収用チューブ等に引き込まれる側の端部に、抜去用のワイヤーを引っ掛けるための抜去補助部を有していてもよい。
図2に示すように、大腸ステント1は、骨格部11及び皮膜部12を備える。大腸ステント1には、軸方向に沿って伸長規制部13が設けられている。
骨格部11は、皮膜部12を所定の拡張状態で保持する補強部材として機能する。また、骨格部11は、拡張状態の形状が記憶されており、いわゆる自己拡張性を有する。すなわち、骨格部11(第1骨格部111及び第2骨格部112)は、軸方向に略直交する径方向において、内側に収縮した収縮状態から、外側に拡張して筒状流路を画成する拡張状態へと自己拡張可能に構成されている。
骨格部11を形成する金属線材の材料としては、例えば、ステンレス鋼、ニッケル−チタン合金(ニチノール)、チタン合金等に代表される公知の金属又は金属合金が挙げられる。また、X線造影性を有する合金材料を用いてもよい。この場合、大腸ステント1の位置を体外から確認することができるようになる。なお、骨格部11は、金属材料以外の材料(例えば、セラミックや樹脂等)で形成されてもよい。
また、骨格部11(特に、第1骨格部111)は、外面側から加えられる外力に応じて変形可能に構成されている。これにより、大腸ステント1に外面側から外力が加えられても、骨格部11が変形するので、キンクを生じることなく留置部位にとどまりながら、大腸Cの病変部位Lを押し拡げ続けることができる。
なお、骨格部11を形成する線材の材料、線種(例えば、ワイヤー等の円形線材、又は、レーザー加工による角状線材)、線径(断面積)、周方向における折り返し回数及び折り返し形状(山部の数及び山部の形状)、並びに、軸方向における線材間隔(螺旋ピッチ(単位長さ当たりの骨格量))等は、留置する消化管に応じて必要となる柔軟性を基準として適宜選択される。柔軟性とは、大腸ステント1の曲がり易さのことであり、特に、軸方向の曲げ剛性(直線化力と同義)により規定される。すなわち、骨格部11における、外力に応じて変形可能な構成とは、軸方向の曲げ剛性が適度に低く、消化管等の生体管腔やシース内でキンクが生じることなく当該生体管腔やシースの形状に追従する性質を有することを言う。
本実施の形態では、骨格部11は、筒形状の第1骨格部111と、第1骨格部111の先端側に設けられ、先端側になるにつれて拡径したフレア形状の第2骨格部112と、を有している。大腸ステント1は、第2骨格部112が消化物の流れ方向における上流側となるように、大腸C内に留置される。
第1骨格部111は、骨格部11の大部分を占める主骨格であり、例えば、金属線材Wを、軸方向に山部と谷部とが交互に形成されるように屈曲しながら螺旋状に巻回することで、全体として筒状に形成される(いわゆるZ螺旋構造)。これにより、大腸ステント1に上述したような柔軟性を持たせることができる。
第2骨格部112は、第1骨格部111の先端側に設けられる端部骨格であり、第1骨格部111と同じ金属線材Wにより形成される。すなわち、第2骨格部112は、第1骨格部111とは別の部材によって形成され、かしめ等によって接続されているのではなく、第1骨格部111の先端側に連続して形成されている。また、第2骨格部112は、編込み構造を有しており、第1骨格部111よりも、骨格形状を維持しやすくなっている。
ベア部分1Bにおいては、第2骨格部112が皮膜部12で覆われていないことにより、大腸ステント1を大腸Cに留置する際、第2骨格部112が大腸壁に食い込み、大腸Cに固定される。さらに、第2骨格部112は、第1骨格部111と同じ金属線材により形成されているので、大腸Cの蠕動運動等で骨格部11が分断される可能性は低い。
また、第2骨格部112は、軸方向に伸縮可能に構成されている。これにより、ベア部分1Bは、大腸Cの形状変化(蠕動運動など)に追従しやすくなる。さらに、第2骨格部112は、軸方向の伸長動作に伴って縮径可能に構成されていることが好ましい。これにより、大腸ステント1をシース2に収納する際の装填性も向上する。
例えば、第1骨格部111の先端部から引き出された金属線材Wを波形に形成しながら、周回ごとの山部と谷部が重ならないように、第1骨格部111の先端部周縁に沿って周回して第2骨格部112を編み込むことにより、軸方向に伸縮可能な構成とすることができる。なお、第2骨格部112の第1骨格部111側の屈曲部位は、例えば、第1骨格部111の先端側の屈曲部位と噛み合うように交差して第1骨格部111に固定されてもよいし、第1骨格部111に固定されなくてもよい。
また、骨格部11(特に、第1骨格部111)は、径方向の大きさを維持したまま軸方向に伸縮可能に構成されている。本実施の形態では、金属線材を螺旋状に巻回することにより第1骨格部111が形成されているので、骨格部11は、軸方向に伸縮する際に螺旋方向に捻れることで、径方向の大きさが維持される。これにより、大腸Cの変形に追従して骨格部11が伸縮しても、骨格部11の拡張力は保持されるので、留置部位に留まりながら、大腸Cの病変部位Lを押し拡げることができる。
皮膜部12は、消化物の流路を形成する膜体であり、第1骨格部111の周面に沿って配置される。第1骨格部111の周面に沿って皮膜部12を配置することで、大腸壁細胞が大腸ステント1の内側へ滲出するのを防止できるので、大腸Cにおける病変(閉塞及び狭窄)の再発を防止することができる。また、第1骨格部111は、単独では形状を維持することが難しい螺旋構造を有しているが、皮膜部12を設けることにより、大腸ステント1の筒形状を維持することができる。
皮膜部12は、例えば、ディッピングにより、第1骨格部111を構成する線材で形成された空間、すなわち第1骨格部111の周面に膜を張ることにより形成される。また例えば、皮膜部12は、フィルム材で形成され、第1骨格部111を挟み込むように第1骨格部111の外周面と内周面に配置されてもよいし、第1骨格部111の外周面のみ又は内周面のみに配置されてもよい。
皮膜部12を形成する材料としては、例えば、シリコーン樹脂、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂、及びポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂等が挙げられる。
伸長規制部13は、例えば、テープ状の長尺部材で形成され、第1骨格部111の軸方向の両端部に亘るように、第1骨格部111の周面(内周面及び外周面の少なくとも一面)に固定(例えば、接着等)されている。また、伸長規制部13は、例えば、周方向に等間隔で5つ配置されている。
また、伸長規制部13は、生体適合性を有する糸(例えば、ポリエステル糸等)又は布地(織物(布帛)や編物)によって形成され、少なくとも大腸ステント1の径方向への拡張性を損なわない範囲で、第1骨格部111の軸方向への伸長を規制可能な強度を有する。
伸長規制部13によって、大腸ステント1を径方向に収縮してシース2内に収容する際の、軸方向への伸長が抑制される。特に、軸方向に伸縮可能な第2骨格部112を具備する構成であっても伸長規制部13によって第1骨格部111の軸方向の伸長を抑制することができる。これにより、伸長規制部13のないステントに比較して、シース2内に収容したときの大腸ステント1の軸方向の長さが短く、大腸ステント1とシース2との接触面積は小さくなる。したがって、シース2から大腸ステント1を放出する際の摩擦抵抗が小さくなるので、大腸ステント1をシース2から容易に放出することができる。また、大腸ステント1がシース2から放出されて拡張状態となる際の軸方向の短縮率が低減されるので、大腸C内の所望の留置部位に大腸ステント1を留置することができる。
図3A〜図3Cは、大腸ステント1の留置時の状態変化を示す図である。なお、図3A〜図3Cでは、大腸ステント1を模式的に表しており、第1骨格部111と第2骨格部112の区別は省略している。
大腸ステント1を大腸Cの病変部位L(留置目標部位)に留置する場合、予め大腸C内に導入されたガイドワイヤー(図示略)に沿って、シース2及びインナーロッド3を肛門側から挿入し、大腸ステント1が病変部位Lに位置するように位置決めする(図3A参照)。
次に、位置決めした状態でシース2を肛門側に移動させ、大腸ステント1をシース2から放出する(図3B、図3C参照)。大腸ステント1は、シース2からの放出に伴い徐々に拡張し(図3B参照)、最終的に完全な拡張状態となり、大腸Cの開存状態が確保される(図3C参照)。その後、図示は省略するが、大腸ステント1とインナーロッド3との係合状態を解放し、インナーロッド3を引き抜くことにより、大腸ステント1が病変部位Lに留置される。図3Cに示すように、上流側(口側)においては、大腸ステント1のベア部分1Bが大腸Cに直接接触するので、留置部位から位置ずれしにくくなり、また、病変部位Lにはカバード部分1Aが直接接触するので、細胞組織の滲出が抑制される。なお、シース2の位置を固定した状態で、インナーロッド3を口側に押し出すように移動させることで、大腸ステント1をシース2から放出してもよい。
このように、本実施の形態に係る大腸ステント1(ステント)は、大腸C(生体管腔)内に留置されるステントであって、金属線材W(線材)により形成され、軸方向に略直交する径方向に拡縮可能な筒形状の骨格部11と、骨格部11のうちの第1骨格部111の周面に沿って配置される皮膜部12と、を備える。骨格部11のうちの皮膜部12が配置されていない第2骨格部112は、金属線材W(第1骨格部111を形成する線材のうちの少なくとも一本の線材)からなる編込み構造を有し、軸方向に伸縮可能に構成されている。
大腸ステント1によれば、皮膜部12が配置されていない第2骨格部112が第1骨格部111と同じ金属線材Wにより編込み構造に形成されているので、第2骨格部112の形状の保持性が良く、例えば、第1骨格部111と第2骨格部とを接続部(例えば、かしめ等)により接続する構成に比べて大腸Cの蠕動運動等で骨格部11が分断される可能性も低下させることができる。したがって、第2骨格部112を大腸壁に適切に食い込ませて、大腸Cに固定された状態を長期にわたって保持することができる。また、第2骨格部112は、軸方向に伸縮可能に構成されているので、大腸Cの形状変化(蠕動運動など)に追従しやすくなる。さらに、第1骨格部111の骨格構造は第2骨格部112とは独立して適宜設計することができ、留置部位に応じた柔軟性を確保することができる。
したがって、大腸ステント1によれば、第2骨格部112の形状の保持性を良くして、大腸Cの留置部位からの位置ずれを防止することができるとともに、大腸Cの形状変化への追従性を良くすることができる。
また、第2骨格部112は、軸方向の伸長動作に伴って縮径可能に構成されている。これにより、第2骨格部112をシース2に収容する際の装填性が向上する。さらに、例えば、大腸ステント1が留置された大腸Cが縮径した場合等に第2骨格部112が縮径するとともに金属線材Wの交わった部分が変形して大腸壁に食い込んで、当該大腸ステント1を大腸Cの留置部位から逸脱し難くすることができる。
また、第1骨格部111は、金属線材Wからなる螺旋構造を有する。これにより、大腸ステント1の大部分を占めるカバード部分1Aの柔軟性が向上するので、病変部位Lに留置した際に大腸Cに穿孔が生じるのを防止できるとともに、大腸Cの形状変化(例えば、屈曲)に追従できずに大腸ステント1が留置部位から逸脱するのを防止することができる。
また、第2骨格部112は、骨格部11における大腸C(生体管腔)内を流れる流体の流れ方向の上流側の端部に設けられている。これにより、第2骨格部112側を先にシース2から放出させることで、ベア部分1Bで大腸ステント1の留置位置をある程度固定した状態で位置を調整しながら、カバード部分1Aを放出することができる。つまり、カバード部分1Aを先にシース2から放出して流れ方向上流側に位置させた場合、流体の流れによってカバード部分1Aがずれやすいために位置調整が困難であるのに対して、ベア部分1B(第2骨格部112)が流れ方向上流側に設けられている場合、大腸ステント1の留置位置を容易に調整することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、骨格部11を構成する線材は1本でなくてもよく、第1骨格部111が複数本の線材で形成されている場合は、その中の少なくとも1本で第2骨格部112が形成されればよい。
また、実施の形態では、金属線材を螺旋状に巻回することにより第1骨格部111を形成しているが、第1骨格部111も、金属線材Wの編込みによって形成してもよい。ただし、この場合、第1骨格部111の柔軟性が著しく損なわれないように注意する必要がある。
また、第2骨格部112の編込み構造は、実施の形態で示した構造に限定されず、例えば、ひし形金網状(フェンス状)であってもよい。ただし、実施の形態のように、金属線材Wを波形に形成して複数回周回させる編込み構造の方が、軸方向に伸縮しやすく、伸長に伴う縮径も大きいので、シース2への装填性の観点からより好ましい。
また、第1骨格部111と第2骨格部112とは異なる線材から形成されていてもよい。この場合、例えば、第1骨格部111の口側の端部と第2骨格部112の肛門側の端部を組み合わせるようにしてもよいし、第1骨格部111及び第2骨格部112の線材どうしをかしめ部材(図示略)などを用いて接続してもよい。
また、実施の形態では、第1骨格部111が直筒形状を有している場合を示しているが、一例であってこれに限られるものではない。第1骨格部111は、例えば、留置部位に応じて湾曲した形状を有していてもよいし、留置後に消化管(生体管腔)の形状に沿った湾曲形状を有することになってもよい。
また、実施の形態では、大腸ステント1として、片側フレアタイプのパーシャルカバードステントを例示して説明したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
本発明は、例えば、片側又は両側フレアタイプのパーシャルカバードステント、並びに、ストレートタイプのパーシャルカバードステントにも適用することができる。
さらに、本発明は、実施の形態で説明した大腸ステント1に限らず、食道や大腸等の消化管に留置される消化管ステント、さらには血管に留置されるステントグラフトに適用することができる。この場合、消化管を流れる流体は、例えば、全く消化が行われていない摂取された直後の食物、食物が消化管を通過することで分解された物、消化管を通過しても消化されなかった物(例えば、便等)などを含み、物質の状態は問わない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 大腸ステント(ステント)
11 骨格部
12 皮膜部
111 第1骨格部
112 第2骨格部
C 大腸(生体管腔)

Claims (4)

  1. 生体管腔内に留置されるステントであって、
    線材により形成され、軸方向に略直交する径方向に拡縮可能な筒形状の骨格部と、
    前記骨格部のうちの第1骨格部の周面に沿って配置される皮膜部と、を備え、
    前記骨格部のうちの前記皮膜部が配置されていない第2骨格部は、前記第1骨格部を形成する線材のうちの少なくとも一本の線材からなる編込み構造を有し、前記軸方向に伸縮可能に構成されている、ステント。
  2. 前記第2骨格部は、前記軸方向の伸長動作に伴って縮径可能に構成されている、請求項1に記載のステント。
  3. 前記第1骨格部は、前記線材からなる螺旋構造を有する、請求項1又は2に記載のステント。
  4. 前記第2骨格部は、前記骨格部における前記生体管腔内を流れる流体の流れ方向の上流側の端部に設けられている、請求項1から3のいずれか一項に記載のステント。
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