JP2020094397A - 吊り足場 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる
このような吊り足場を用いた作業では、例えば、吊り足場内で建築梁側面のボルト締結作業をする場合には吊り足場近傍に設置された親綱等に命綱をかけて作業し、建築梁上面でボルト締結等の作業をする場合は、建築梁の上方に張られた親綱に命綱をかけて作業する場合がある。
そこで、セーフティーネットに依存すること無く、命綱を用いて安全に移動可能な技術が望まれている。
請求項1に記載の発明は、作業ステップと、建築梁の上面より低い位置に前記作業ステップを保持するステップ吊下げ部材と、前記ステップ吊下げ部材を前記建築梁に固定する固定部材と、を有し、前記建築梁に取付けられる吊り足場本体と、前記吊り足場本体に取付けられた墜落防止金具と、を備えた吊り足場であって、前記墜落防止金具は、前記ステップ吊下げ部材の上部に取付けられ前記建築梁の上面より高い位置に形成された命綱係合孔を備えていることを特徴とする。
すなわち、作業者は、吊り足場から建築梁上に移動する際には、第1の命綱を墜落防止金具に引っかけるとともに吊り足場近傍に引っかけていていた第2の命綱をはずす。建築梁上に移動したら、第2の命綱を親綱に引っかけて、建築梁上における安全を確保する。また、第1の命綱を墜落防止金具からはずして足下の安全や作業性を確保する。また、建築梁上から吊り足場に移動する際には、第1の命綱を墜落防止金具に引っかけるとともに親綱に引っかけていていた第2の命綱をはずす。吊り足場に移動したら、第2の命綱を吊り足場近傍に引っかけるとともに、第1の命綱を墜落防止金具からはずす。
その結果、吊り足場と建築梁の上面との間を移動する際に、作業者の安全を命綱によって確保することができる。
また、ステップ吊下げ部材に取付けた状態で、建築梁の上面より高い位置に配置される命綱係合孔を備えているので、吊り足場から建築梁上に移動する際に、命綱を容易かつ効率的に取付け取り外しすることができる。
その結果、作業者が吊り足場と建築梁上を移動する際に、命綱によって安全を確保することができる。
以下、図1から図7を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る吊り足場の概略構成を説明する側面から見た概略構成図であり、図2は吊り足場を説明する後方から見た概略構成図であり、図3は吊り足場を説明する平面視した概略構成図である。
図において、符号100は吊り足場を、符号110は吊り足場本体を、符号160は墜落防止金具を、符号170は金具取付ねじ(取付部材)を示している。また、符号15は建築梁を示している。なお、この実施形態において、前後、左右とは作業者Pの前後左右と対応するものとする。
また、作業ステップ111は、作業者Pが板部材の上面に載って作業する際に充分な強度及び剛性を有している。
また、ステップ吊下げ部材120の下部には、作業ステップ111が折りたたみ可能に連結されている。
また、筒支柱部121は、上端が、建設梁15の上面15Fより上方に位置するように構成されている。
また、それぞれの筒支柱部121は、建築梁15の長手方向と直交して形成される辺の内面に、上下方向に延在し、互いに対向する側に突出する補強リブ121Aが形成されている。
また、筒支柱部121の上部には、金具取付ねじ(取付部材)170を挿入する取付孔121Hが形成されている。
この実施形態において、筒支柱部121と後部柵縦部材131とは、例えば、三対(複数)の連結部材135により連結されている。
また、それぞれの連結部材135は、例えば、筒支柱部121、後部柵縦部材131の長手方向に等間隔をあけて配置されている。
また、筒支柱部121と連結部材135、後部柵縦部材131と連結部材135とは、ボルト等の連結部135Aにより互いに回動可能に連結されている。
また、連結部136Cにおいて、第2部材136Bが第1部材136Aに対して左回転することで、第1部材136Aと第2部材136Bとが屈曲して、筒支柱部121と後部柵縦部材131とが近接した状態となり、折り畳まれる。
また、ねじ部材141は、図1に示すように、ピン又はねじ等により構成された連結部144によって、頭部が左右の筒支柱部121の上下方向の途中に取付けられている。
また、ねじ部材141は、筒支柱部121に対して回動可能とされている。
ここで、吊り足場100を適用して施工する建築梁15としては、種々の形式のものを対象とすることが可能であるが、例えば、図1に示すようにH形鋼により構成してもよく、H形鋼により構成される場合には、H形鋼のフランジ(上フランジ)にかぎ形状部(フック形状部)を引っかける。
また、嵌挿取付け部(装着部)161には、長手方向に沿って補強リブ121Aと対応する溝部161Uが形成されていて、筒支柱部121の長手方向に沿って挿入(装着)可能とされている。
また、嵌挿取付け部(装着部)161は、筒支柱部121に挿入した状態で、筒支柱部121の取付孔121Hと対応するねじ装着孔161Hが形成されている。
命綱ひっかけ孔(命綱係合孔)166の大きさ,位置に着いては任意に設定可能であるが、この実施形態では、例えば、内径φ32mmの孔が外径φ12mmの丸棒を丸めて形成したような構成とされている。
また、この実施形態では、命綱ひっかけ孔166は、図1、図3に示すように、例えば、建築梁15の上面15Fよりも外側に形成されている。
ここで、建築梁15は、基礎梁仕口鉄骨10から延出する横梁、基礎梁仕口鉄骨10から延出する横梁に連結する梁等、種々の梁が含まれる。
また、作業者Pが吊り足場100内で作業する際に命綱を引っかけるための親綱又は引っかけ金具(不図示)が設けられる。
(1)作業者Pは、吊り足場100から建築梁15の上面15Fに移動する際に、第1の命綱W1を墜落防止金具160に引っかけるとともに、吊り足場100近傍に設けられた命綱係止部(不図示)に引っかけていていた第2の命綱(不図示)をはずす。
(2)作業者Pは、建築梁15の上面15Fに移動したら、第2の命綱を親綱W0に引っかけて、建築梁15上における安全を確保する。また、第1の命綱W1を墜落防止金具160からはずして足下の安全と作業性を確保する。
(3)また、建築梁15上から吊り足場100に移動する際には、第1の命綱W1を墜落防止金具160に引っかけるとともに親綱W0に引っかけていていた第2の命綱をはずす。
(4)吊り足場100に移動したら、第2の命綱(不図示)を吊り足場近傍に設けられた命綱係止部(不図示)に引っかけるとともに、第1の命綱W1を墜落防止金具160からはずす。
以下、図8(A)、図8(B)を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る吊り足場における墜落防止金具の取付け状態の概略構成を説明する図であり、図8(A)は墜落防止金具を吊り足場の筒支柱部に装着する状態を、図8(B)は墜落防止金具を吊り足場の取付部位に装着した後の状態を示す図である。図8において、符号200は吊り足場を、符号110は吊り足場本体を、符号160は墜落防止金具を、符号270は金具取付ピン(取付部材)を示している。
吊り足場200が、第1実施形態に係る吊り足場100と異なるのは、金具取付ねじ(取付部材)170に代えて、金具取付ピン(取付部材)270を備えている点であり、その他は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
軸部271及び屈曲部材273は、例えば、取付孔121H、装着孔161Hよりも小径に形成されている。
(1)まず、墜落防止金具160の嵌挿取付け部161を、矢印T1方向に筒支柱部121に挿入する。
このとき、嵌挿取付け部161は、装着孔161Hが取付孔121Hと合うまで挿入する。
(2)次に、金具取付ピン(取付部材)270は、屈曲部材173を軸部271と同軸にしてまっすぐにする。
(3)次いで、金具取付ピン(取付部材)270を、装着孔161H及び取付孔121Hに対して矢印T2方向に挿入する。
(4)金具取付ピン(取付部材)270が装着孔161H及び取付孔121Hに嵌挿されたら、図8(B)に示すように、屈曲部材273を屈曲させて、金具取付ピン270が抜けないようにする。
以下、図9を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る吊り足場における墜落防止金具の取付け状態の概略構成を説明する斜視図である。
図9において、符号300は吊り足場を、符号310は吊り足場本体を、符号160は墜落防止金具を、符号170は金具取付ねじ(取付部材)を示している。
吊り足場本体310が、第1実施形態に係る吊り足場本体110と異なるのは、ステップ吊下げ部材120、筒支柱部121に代えて、ステップ吊下げ部材320、筒支柱部321を備えている点であり、その他は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
また、挟持取り付け部322には、装着された状態で、墜落防止金具160のねじ装着孔161Hと対応する位置に取付孔322Hが形成されるとともに、挟持取り付け部322の内面には上下方向に沿って補強リブ321Aが形成されている。
また、挟持プレート323には、取付孔322Hと対応する取付孔323Hが形成されるとともに、上下方向に沿って補強リブ321Aが形成されている。
なお、プレート取付ねじ324は、周知の任意の締結部材等を用いることが可能であり、この実施形態においては、例えば、ボルト324A及びナット324Bにより構成されている。
例えば、上記実施形態においては、ステップ吊下げ部材120が長手方向に沿って見たときに、矩形閉断面の壁部を有する筒支柱部121を備えている場合について説明したが、筒支柱部柱を備えた構成とするかどうか、筒支柱部柱が矩形閉断面の筒状部材により構成するかどうかは任意に設定することができる。
11 矩形鋼管柱
15 建築梁
100、200、300 吊り足場
110、310 吊り足場本体
120、320 ステップ吊下げ部材
121、321 筒支柱部
160 墜落防止金具
161 嵌挿取付け部(装着部)
166 命綱ひっかけ孔(命綱係合孔)
170 金具取付ねじ(取付部材)
270 金具取付ピン(取付部材)
請求項1に記載の発明は、作業ステップと、建築梁の上面より低い位置に作業ステップと前記建築梁の上面との間を移動することが可能され、前記作業ステップを保持するステップ吊下げ部材と、前記ステップ吊下げ部材を前記建築梁に固定する固定部材と、を有し、前記建築梁に取付けられる吊り足場本体と、前記吊り足場本体に取付けられた墜落防止金具と、を備えた吊り足場であって、前記墜落防止金具は、前記ステップ吊下げ部材の上部に取付けられ前記建築梁の上面より高い位置に形成された命綱を引っかけるための命綱係合孔を備えていることを特徴とする。
Claims (3)
- 作業ステップと、建築梁の上面より低い位置に前記作業ステップを保持するステップ吊下げ部材と、前記ステップ吊下げ部材を前記建築梁に固定する固定部材と、を有し、前記建築梁に取付けられる吊り足場本体と、
前記吊り足場本体に取付けられた墜落防止金具と、
を備えた吊り足場であって、
前記墜落防止金具は、
前記ステップ吊下げ部材の上部に取付けられ前記建築梁の上面より高い位置に形成された命綱係合孔を備えていることを特徴とする吊り足場。 - 請求項1に記載の吊り足場であって、
前記ステップ吊下げ部材は上下方向に延在する筒支柱部からなり、
前記墜落防止金具は、
前記筒支柱部に嵌挿される嵌挿取付け部
を備え、
前記嵌挿取付け部と前記筒支柱部とは、前記筒支柱部及び前記嵌挿取付け部を貫通する取付部材により取付けられている
ことを特徴とする吊り足場。 - 作業ステップと、建築梁の上面より低い位置に前記作業ステップを保持するステップ吊下げ部材と、前記ステップ吊下げ部材を前記建築梁に固定する固定部材と、を有し、前記建築梁に取付けられる吊り足場本体に適用される墜落防止金具であって、
前記ステップ吊下げ部材の上部と対応する装着部
を備え、
前記ステップ吊下げ部材に取付けた状態で、前記建築梁の上面より高い位置に配置される命綱係合孔を備えていることを特徴とする墜落防止金具。
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