JP2020092008A - 電池情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電動車両に搭載される組電池の信頼性を向上させる。【解決手段】電池情報処理システム10は、入力装置51と、演算装置110と、出力装置52とを備える。入力装置51は、ユーザによる車両1の使用態様および使用予定期間を取得するように構成される。演算装置110は、使用予定期間が経過するときの第1および第2の組電池の摩耗劣化による容量減少率Dxを推定するように構成される。出力装置52は、演算装置110により推定された容量減少率Dxが基準減少率Drefを下回る場合には第1の組電池をユーザが選択するための情報を報知し、推定された容量減少率Dxが基準減少率Drefを上回る場合には第2の組電池をユーザが選択するための情報を報知するように構成される。【選択図】図8

Description

本開示は、電池情報処理システムに関し、より特定的には、リチウムイオン二次電池に関する情報を処理する装置に関する。
組電池に関する情報を処理するための技術が提案されている。たとえば特開2015−73427号公報(特許文献1)に開示された組電池管理システムは、組電池に含まれる複数の電池ブロックの特性のばらつきに起因する値にも基づいて、組電池のメンテナンスが必要であるか否かを判別する。
特開2015−73427号公報
近年、走行用にリチウム二次電池からなる組電池が搭載された車両の普及が進んでいる。これらの組電池は、その使用または時間経過に伴い劣化し得る。
特に、リチウムイオン二次電池の劣化には、磨耗による劣化(以下、「摩耗劣化」とも称する)と、リチウムの析出による劣化(以下、「リチウム析出劣化」とも称する)とが含まれる。磨耗劣化とは、通電や放置によって正極および負極の性能(リチウムの受け入れ能力)が低下することである。磨耗劣化の原因としては、たとえば、正極の活物質や負極の活物質が磨耗することが挙げられる。一方、リチウム析出劣化とは、電池反応に用いられるリチウムイオンが負極表面に金属リチウムとして析出するなどして、リチウムイオンが電池反応に寄与しなくなる劣化をいう。
組電池の摩耗劣化の進行度合いは、ユーザが電動車両をどのように使用するかに応じて異なる。組電池の摩耗劣化が進行すると、それに伴い、組電池におけるリチウム析出の起こりにくさ(以下、「リチウム析出耐性」とも称する)が低下する。リチウム析出耐性が低下すると、その組電池の信頼性が低下し得る。
電動車両の買い替え、あるいは、既に保有している電動車両に搭載された組電池の載せ替えなどを行う場合に、ユーザが新たな組電池を複数の候補のなかから選択することが考えられる。このような機会には、ユーザによる電動車両の使用態様を考慮した上で、できるだけ信頼性が高い組電池を選択することが望ましい。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、電動車両に搭載される組電池の信頼性を向上させることである。
本開示のある局面に従う電池情報処理システムは、各々が複数のリチウムイオン二次電池を含んで構成される第1および第2の組電池のうち、電動車両に搭載される組電池をユーザが選択するための情報を処理する。第1の組電池の初期状態におけるリチウム析出耐性は、第2の組電池の初期状態におけるリチウム析出耐性よりも高い。第1の組電池の摩耗劣化による容量減少に伴う第1の組電池のリチウム析出耐性の低下速度は、第2の組電池の摩耗劣化による容量減少に伴う第2の組電池のリチウム析出耐性の低下速度よりも速い。第1の組電池の摩耗劣化による容量減少が基準量に達した場合の第1の組電池のリチウム析出耐性と、第2の組電池の摩耗劣化による容量減少が基準量に達した場合の第2の組電池のリチウム析出耐性とは、互いに等しい。電池情報処理システムは、取得装置と、演算装置と、報知装置とを備える。取得装置は、ユーザによる電動車両の使用態様および使用予定期間を取得するように構成される。演算装置は、使用予定期間が経過するときの第1および第2の組電池の摩耗劣化による容量減少を推定するように構成される。報知装置は、演算装置により推定された容量減少が基準量を下回る場合には第1の組電池をユーザが選択するための情報を報知し、推定された容量減少が基準量を上回る場合には第2の組電池をユーザが選択するための情報を報知するように構成される。
上記構成においては、摩耗劣化の進行に伴ってリチウム析出耐性が低下するとの知見に基づき、演算装置は、摩耗劣化による容量減少量と基準量とを比較する。演算装置は、使用予定期間が経過するときの摩耗劣化による容量減少量が基準量を下回る場合には第1の組電池をユーザが選択するように提案し、上記容減少量が基準量を上回る場合には第2の組電池をユーザに選択するように提案する。詳細は後述するが、このようにすることで、ユーザによる電動車両の使用予定期間が経過するときの組電池のリチウム耐性が高くなる。したがって、上記構成によれば、電動車両に搭載される組電池の信頼性を向上させることができる。
本開示によれば、電池情報処理システムを用いて電動車両に搭載される組電池の信頼性を向上させることができる。
本実施の形態における電池情報処理システムの全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態における車両の全体構成を概略的に示す図である。 各セルの構成の一例を示す概略断面図である。 電極群の構成の一例を示す概略図である。 図4のV−V線における電極群の断面図である。 第1および第2の組電池のリチウム析出耐性の傾向を説明するための図である。 組電池の温度と容量減少速度との関係を示す図である。 本実施の形態における組電池の提案手法を説明するための図である。 本実施の形態における組電池の提案処理を示すフローチャートである。 実施の形態の変形例2における組電池の提案手法を説明するための図である。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態]
<システム全体構成>
図1は、本実施の形態における電池情報処理システムの全体構成を概略的に示す図である。図1を参照して、本実施の形態では、ある車両9を保有しているユーザが車両1への買い替えを検討している状況を想定する。車両1,9の各々は、たとえばハイブリッド車(HV)である。しかし、各車両1,9は、組電池が搭載された電動車両であればよく、たとえばプラグインハイブリッド車(PHV)であってもよいし、電気自動車(EV)であってもよいし、燃料電池自動車(FCV)であってもよい。なお、以下では、車両9を「旧車両9」と記載し、車両1を「新車両1」と記載する場合がある。
旧車両9から新車両1への買い替えに際しては、ユーザへのアンケートが実施される。このアンケート結果には、たとえば、新車両1の用途、運転頻度、1回当たりの運転距離および運転時間、運転の好み、使用予定期間(買い替えサイクル)などに関する情報が含まれているものとする。
電池情報処理システム10は、ディーラ端末5と、サーバ100とを備える。ディーラ端末5は、通信ネットワーク3上に設けられた基地局4を介して、外部との通信が可能に構成されている。ディーラ端末5は、入力装置51と、出力装置52とを含む。
入力装置51は、たとえばタッチパネルであって、上記アンケートに対するユーザの回答を入力(取得)するように構成されている。入力装置51は、本開示に係る「取得装置」に相当する。
出力装置52は、たとえばタッチパネル下方に設けられた液晶ディスプレイであって、ユーザのアンケート結果に基づいて、ユーザが組電池を選択するための情報をユーザまたはディーラに出力(報知)するように構成されている。出力装置52は、本開示に係る「報知装置」に相当する。なお、ディーラ端末に代えて、ユーザが保有する端末(スマートフォンなど)を用いてもよい。
サーバ100は、ユーザの車両9の使用態様および使用予定期間に応じて、新車両1に搭載する組電池をユーザに提案する。サーバ100は、演算装置110と、通信装置120と、劣化情報データベース130と、ユーザ情報データベース140とを含む。
演算装置110は、いずれも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などのメモリ領域と、各種信号を入出力するための入出力ポートと等を含んで構成されている。演算装置110は、予めROMなどに格納されたプログラムをCPUがRAMに読み出して実行することによって、新車両1に搭載するのに適切な組電池をユーザに提案するための各種処理を実行する。この処理については後に詳細に説明する。なお、演算装置110による制御は、ソフトウェア処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理してもよい。
通信装置120は、基地局4を介して、車両9を含む複数の車両に搭載された図示しないDCM(Digital Communication Module)と互いに通信が可能に構成されている。図示しないが、通信装置120は、車両1のDCMとの通信が可能に構成されていてもよい。さらに、通信装置120は、基地局4を介してディーラ端末5との通信が可能に構成されている。
劣化情報データベース130は、ユーザが保有している車両9に搭載された組電池の劣化(より詳細には摩耗劣化)の進行度合いに関する情報(劣化情報)を格納する。この劣化情報については後述する。
ユーザ情報データベース140は、ディーラ端末5を用いて実施されたユーザへのアンケート結果を格納する。
<車両構成>
車両1,9の構成は、車載の組電池(図2参照)以外は基本的に共通である。したがって、以下では車両1の構成について代表的に説明する。なお、以下では、新車両1に搭載される組電池を組電池11と記載し、旧車両9に搭載される組電池を「組電池19」と記載することによって、両者を区別する場合がある。
図2は、本実施の形態における車両1の全体構成を概略的に示す図である。図1を参照して、車両1は、ハイブリッド車両であって、組電池11と、監視ユニット12と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)13と、パワーコントロールユニット(PCU:Power Control Unit)14と、モータジェネレータ151,152と、エンジン16と、動力分割装置17と、駆動軸181と、駆動輪182と、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)20を備える。
組電池11は、モータジェネレータ151,152を駆動するための電力を蓄え、PCU14を通じてモータジェネレータ151,152へ電力を供給する。また、組電池11は、モータジェネレータ151,152の発電時にPCU14を通じて発電電力を受けて充電される。
本実施の形態において、組電池11は、複数のモジュール(図示せず)を含んで構成されている。複数のモジュールの各々は、複数のセル6を含む。複数のセル6の各々は、リチウムイオン二次電池である。各セル6の構成については図3〜図5にて説明する。
監視ユニット12は、電圧センサ121と、電流センサ122と、温度センサ123とを含む。電圧センサ121は、各セル6の電圧を検出する。電流センサ122は、組電池11に入出力される電流IBを検出する。温度センサ123は、組電池11の温度を検出する。各センサは、その検出結果をECU20に出力する。
SMR13は、PCU14と組電池11とを結ぶ電力線に電気的に接続されている。SMR13は、ECU20からの制御信号に応じて、PCU14と組電池11との間での電力の供給と遮断とを切り替える。
PCU14は、ECU20からの制御信号に従って、組電池11とモータジェネレータ151,152との間で双方向の電力変換を実行する。PCU14は、モータジェネレータ151,152の状態をそれぞれ別々に制御可能に構成されており、たとえば、モータジェネレータ151を回生状態(発電状態)にしつつ、モータジェネレータ152を力行状態にすることができる。PCU14は、たとえば、モータジェネレータ151,152に対応して設けられる2つのインバータと、各インバータに供給される直流電圧を組電池11の出力電圧以上に昇圧するコンバータ(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。
モータジェネレータ151,152の各々は、交流回転電機であり、たとえば、ロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ151は、主として、動力分割装置17を経由してエンジン16により駆動される発電機として用いられる。モータジェネレータ151が発電した電力は、PCU14を介してモータジェネレータ152または組電池11に供給される。また、モータジェネレータ151は、エンジン16のクランキングを行なうことも可能である。
モータジェネレータ152は、主として電動機として動作し、駆動輪182を駆動する。モータジェネレータ152は、組電池11からの電力およびモータジェネレータ151の発電電力の少なくとも一方を受けて駆動され、モータジェネレータ152の駆動力は駆動軸181に伝達される。一方、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ152は、発電機として動作して回生発電を行なう。モータジェネレータ152が発電した電力は、PCU14を介して組電池11に供給される。
エンジン16は、空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギーをピストンやロータなどの運動子の運動エネルギーに変換することによって動力を出力する内燃機関である。
動力分割装置17は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構(図示せず)を含む。動力分割装置17は、エンジン16から出力される動力を、モータジェネレータ151を駆動する動力と、駆動輪182を駆動する動力とに分割する。
ECU20は、監視ユニット12の各センサから受ける信号ならびにメモリ(図示せず)に記憶されたプログラムおよびマップに基づいて、車両1が所望の状態なるように制御する。本実施の形態においてECU20により実行される主要な制御としては、組電池11の摩耗劣化の進行度合いを推定するために温度頻度分布を取得する処理が挙げられる。この処理については後に図7にて説明する。
<リチウムイオン二次電池の構成>
図3は、各セル6の構成の一例を示す概略断面図である。図3を参照して、セル6は、電池ケース61を備える。電池ケース61は、外部端子62,63を有する。電池ケース61は、注液口、安全弁、電流遮断機構(いずれも図示せず)等を有していてもよい。電池ケース61には、電極群7および電解液8が収容されている。電極群7は、外部端子62,63に電気的に接続されている。
図4は、電極群7の構成の一例を示す概略図である。図5は、図4のV−V線における電極群7の断面図である。図3〜図5を参照して、電極群7は、巻回型の電極群であり、負極71と、正極72と、負極71と正極72との間に介在するセパレータ73とを含む。負極71、正極72およびセパレータ73は、いずれも帯状のシート部材である。電極群7は、セパレータ73を挟んで負極71と正極72とを積層し、さらに巻回することで形成されている。電極群7は、巻回後に扁平状に成形されている。
負極71は、負極集電箔711と、負極集電箔711上に配置された負極合材層712とを含む。負極集電箔711は、たとえば銅箔である。負極合材層712は、たとえば負極活物質およびバインダ等を含有する負極合材を負極集電箔上に塗着することで形成されている。バインダは、たとえば、カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩(CMC−Na)、スチレンブタジエンゴム(SBR)である。負極合材層712は、内部に空隙を有する多孔質層である。負極合材層712の多孔度は、負極合材の目付量(単位面積あたりの塗着量)、負極合材層712の圧縮率等によって調整できる。負極合材層712は、負極活物質として球形化黒鉛および易黒鉛化性炭素を含有する。
正極72は、正極集電箔721と、正極集電箔721上に配置された正極合材層722とを含む。正極集電箔721は、たとえばAl箔である。正極合材層722は、たとえば正極活物質、導電材およびバインダ等を含有する正極合材を正極集電箔上に塗着することで形成されている。正極活物質は、LiCoO、LiNiO、LiMnO、Lin、LiNi1/31/3Mn1/3、LiFePO等である。導電材は、アセチレンブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック類である。バインダは、たとえばポリフッ化ビニリデン(PVDF)である。
セパレータ73は、基材層731と、基材層731上に配置された耐熱層732とを含む。耐熱層732は、基材層731の一方の主面に配置されていてもよいし、両方の主面に配置されていてもよい。基材層731は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の微多孔膜から構成されている。耐熱層732は、アルミナ等の金属酸化物粒子と、アクリル系バインダ等とから構成されている。
電解液8は、非プロトン性溶媒に支持塩を溶解させた液体電解質である。非プロトン性溶媒としては、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)およびγ−ブチロラクトン(γBL)等の環状カーボネート類、ならびに、ジメチルカーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(EMC)およびジエチルカーボネート(DEC)等の鎖状カーボネート類等が挙げられる。これらの非プロトン性溶媒を2種以上混合して混合溶媒としてもよい。支持塩としては、LiPF、Li[(FSON]等のLi塩が挙げられる。
電解液8は、被膜形成剤またはガス発生剤等の機能性添加剤をさらに含む。被膜形成剤としては、フルオロエチレンカーボネート(FEC)、ビニレンカーボネート(VC)、ビニルエチレンカーボネート(VEC)、プロパンスルトン(PS)、エチレンスルフィット(ES)等が挙げられる。ガス発生剤としては、シクロヘキシルベンゼン(CHB)、ビフェニル(BP)等が挙げられる。
ただし、図3〜図5にて説明したセル6の構成は、具体的なセル構成の例示に過ぎず、本開示が適用可能なセル構成は、これに限定されるものではない。
<リチウム析出耐性>
リチウムイオン二次電池である組電池11(および組電池19)の劣化には、磨耗による劣化(摩耗劣化)と、リチウムの析出による劣化(リチウム析出劣化)とが含まれる。組電池11の摩耗劣化の進行は、ユーザが電動車両をどのように使用するかに応じて異なる。組電池11の摩耗劣化が進行すると、それに伴い、組電池11におけるリチウム析出の起こりにくさ(リチウム析出耐性)が低下する。リチウム析出耐性が低下すると、組電池11の信頼性が低下し得る。旧車両9から新車両1への買い替えにおいては、ユーザによる新車両1の使用態様を考慮した上で、できるだけ信頼性が高い組電池を選択することが望ましい。
そこで、本実施の形態においては、リチウム析出耐性が互いに異なる2種類の組電池(第1および第2の組電池)が準備されている。以下に説明するように、サーバ100は、ユーザが想定している新車両1の使用態様に基づき、車両1に搭載される組電池11として、第1および第2の組電池のうちのいずれか一方をユーザに提案する。
図6は、第1および第2の組電池のリチウム析出耐性の傾向を説明するための図である。図6ならびに後述する図8および図10において、横軸は、組電池11(第1または第2の組電池)の摩耗劣化の進行度合いを表す。縦軸は、組電池11のリチウム析出耐性を表す。
組電池11の摩耗劣化の進行度合いを示す指標としては、組電池11の摩耗劣化による容量減少率(容量劣化率と呼んでもよい)を用いることができる。より詳細に説明すると、初期状態(たとえば製造直後)における組電池11の容量(満充電容量)に対する現時点での組電池11の容量の比率を「容量維持率」と呼ぶ。そして、1から組電池の容量維持率を差し引いたものを組電池の「容量減少率」と定義する。容量減少率には、摩耗劣化による容量減少分と、リチウム析出劣化による容量減少分とが含まれている。このうち、摩耗劣化による容量減少分を「摩耗劣化による容量減少率」と称し、符号Dxを付して表す。
摩耗劣化は、組電池11に与えられた熱負荷(熱履歴)に応じて進行する。そのため、以下に説明するように、組電池11の熱履歴と、組電池11の容量減少速度(容量劣化速度)βとから、容量減少率Dxを算出することができる。
図7は、組電池11の温度TBと容量減少速度βとの関係を示す図である。図7において、横軸は組電池11の温度TBの逆数を表し、縦軸は容量減少速度βの自然対数値を表す。図7より、組電池11の温度TBが高いほど容量減少速度βが増大するとのアレニウス則に従う傾向が理解される。なお、図7に示すような関係は、リチウムイオン二次電池(セル)を複数準備し、異なる温度条件下での耐久試験を実施して一定時間毎の容量を測定することで取得することができる。
サーバ100は、図7に示す関係(温度加速性アレニウスモデル)をマップ等の形でROMに記憶しておくことで、マップを参照して温度TBから容量減少速度βを決定することができる。また、旧車両9のECU20は、組電池19の熱履歴、すなわち、組電池19がどの温度域でどの程度の期間が経過したのかを温度域毎に積算することによって温度頻度分布(温度域毎の積算時間の分布)を算出している。この温度頻度分布を示すデータは、サーバ100に定期的に送信され、劣化情報データベース130に格納されている。サーバ100は、劣化情報データベース130を参照することによって、旧車両9の組電池19の温度頻度分布を取得することができる。そして、サーバ100は、温度域毎の積算時間と各温度における容量減少速度βとの積の総和を求めることによって、摩耗劣化による容量減少率Dxを算出することができる。
一方、本実施の形態では、図6におけるリチウム析出耐性の指標として、負極活物質層の表面に金属リチウムが析出しない電流値のうち最大の電流値である「限界電流値」が用いられる。限界電流値は、たとえば以下のように測定することができる。
まず、低温(たとえば氷点下)に保持された恒温槽内に組電池11(より詳細には、組電池11を構成するセル6)を配置し、所定の電流値での充放電を複数回(たとえば数百回〜数千回)繰り返す。その後、セル6を解体し、負極活物質層の表面におけるリチウム析出の有無を目視により確認する。リチウム析出が確認されなかった場合には、電流値を増加させて再度、充放電サイクルを施す。この工程を繰り返すことで、金属リチウムが析出し始める電流値を確認する。そして、金属リチウムが析出しない電流値のうち最大の電流値を限界電流値とすることができる。
図6では、第1の組電池のリチウム析出耐性の推移を直線L1(実線参照)で示し、第2の組電池のリチウム析出耐性の推移を直線L2(1点鎖線参照)で示している。なお、リチウム析出耐性の推移が直線状であることは必須ではなく、単調減少するのであれば曲線状であってもよい。
図6に示すように、直線L1の切片は、直線L2の切片よりも大きい。すなわち、第1の組電池の初期状態におけるリチウム析出耐性は、第2の組電池の初期状態におけるリチウム析出耐性よりも高い。また、直線L1の傾きは、直線L2の傾きよりも急峻である。すなわち、第1の組電池の摩耗劣化による容量減少に伴う第1の組電池のリチウム析出耐性の低下速度は、第2の組電池の摩耗劣化による容量減少に伴う第2の組電池のリチウム析出耐性の低下速度よりも速い。
上記関係が存在することで、直線L1と直線L2とは交差する。この交点における容量減少率Dxを「基準減少率Dref」と記載する。基準減少率Drefにおける第1の組電池のリチウム析出耐性と、基準減少率Drefにおける第2の組電池のリチウム析出耐性とは、互いに等しい。基準減少率Drefは、第1および第2の組電池の特性に応じて実験により予め求められ、サーバ100のROM(図示せず)に格納されている。
<組電池の提案>
図8は、本実施の形態における組電池の提案手法を説明するための図である。図8を参照して、本実施の形態においては、まず、買い替えを検討しているユーザが新車両1の使用を予定している期間(使用予定期間)が経過したときの新車両1に搭載された組電池11の容量減少率Dxが推定される。
図8では、あるユーザAによる新車両1の使用予定期間が経過したときの容量減少率Dxが基準減少率Dref未満であるとする。この場合、新車両1を購入してから使用予定期間が経過するまでの間、常に、第1の組電池のリチウム析出耐性の方が第2の組電池のリチウム析出耐性よりも高い。言い換えると、使用予定期間が経過するまでは常に、第1の組電池の信頼性の方が第2の組電池の信頼性よりも高い。したがって、サーバ100は、第1の組電池を新車両1に搭載することをユーザに提案する。
一方、別のユーザBでは、新車両1の使用予定期間が経過したときの容量減少率Dxが基準減少率Dref以上であるとする。この場合、車両1を購入してから容量減少率Dxが基準減少率Drefに達するまでの間は、第1の組電池のリチウム析出耐性の方が第2の組電池のリチウム析出耐性よりも高い。しかしながら、容量減少率Dxが基準減少率Drefに達してから使用予定期間が経過するまでの間は、第2の組電池のリチウム析出耐性の方が第1の組電池のリチウム析出耐性よりも高くなる。容量減少率Dxが基準減少率Drefに達した後の方が、容量減少率Dxが基準減少率Drefに達する前と比べて、組電池11のリチウム析出耐性がより低く、組電池11の信頼性が問われる状況が生じやすい。よって、信頼性確保の観点からは、容量減少率Dxが基準減少率Drefに達して以降を重視することが望ましい。したがって、サーバ100は、第2の組電池を新車両1に搭載することをユーザに提案する。
<第1および第2の組電池の仕様>
図6および図8に示すような特性を有する第1の組電池と第2の組電池とは、以下のように区別される。
第1の組電池における負極活物質のBET比表面積(BET法により測定された粒子の負極活物質の比表面積)(単位:m/g)は、第2の組電池における負極活物質のBET比表面積よりも大きい。また、第1の組電池における負極合剤層の目付量は、第2の組電池における負極合剤層の目付量よりも大きい。負極合剤層の目付量とは、前述のように、負極合材層の単位面積あたりの塗着量(単位:mg/cm)である。さらに、第1の組電池における負極の単位面積当たりの添加材量は、第2の組電池における負極の単位面積当たりの添加材量よりも小さい。
摩耗劣化の初期では、添加剤による負極反応抵抗の増加に起因するリチウム析出が起こりやすい。一方、摩耗劣化が進むと、電解液由来の被膜が形成されることで負極反応抵抗が増加し、それによりリチウム析出が起こりやすくなる。第1の組電池では、相対的に、添加剤量が小さいため、負極反応抵抗が小さく、摩耗劣化の初期におけるリチウム析出耐性が高い。これに対し、第2の組電池では、添加剤量が相対的に大きいことで電解液由来の被膜形成を抑制することができるため、負極反応抵抗が増加しにくくなる。したがって、リチウム析出耐性の低下を抑制することができる。
<処理フロー>
図9は、本実施の形態における組電池の提案処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえば、ディーラ(またはユーザが)がディーラ端末5に設けられた操作ボタン(図示せず)を操作することで組電池11の提案を要求した場合にサーバ100の演算装置110により実行される。
なお、以下では、各処理の実行主体としてのサーバ100の構成要素(図1に示した演算装置110、通信装置120、劣化情報データベース130およびユーザ情報データベース140)を特に区別せず、包括的に「サーバ100」と記載する。各ステップ(Sと略す)は、基本的にはサーバ100(演算装置110)によるソフトウェア処理により実現されるが、その一部または全部がサーバ100内に作製されたハードウェア(電気回路)により実現されてもよい。
図9を参照して、S11において、サーバ100は、ユーザによる新車両1の使用予定期間に関する情報を取得する。前述のように、新車両1の購入を検討しているユーザに対して実施したアンケート結果がユーザ情報データベース140に格納されている。そのため、サーバ100は、ユーザ情報データベース140を参照することによって、新車両1の使用予定期間に関する情報を読み出すことができる。
S12において、サーバ100は、劣化情報データベース130を参照することによって、ユーザが現在、保有している旧車両9に搭載された組電池19における温度頻度分布を示すデータを読み出す。旧車両9における組電池19の温度頻度分布は、続くS13における新車両1における組電池11の容量減少率Dxの推定に用いられる。
S13において、サーバ100は、ユーザが新車両1の購入した場合に、新車両1の使用予定期間が経過する時点における新車の組電池11の容量減少率Dxを推定する。たとえば、旧車両9の使用期間(旧車両9の購入時から現在までの期間)と新車両1の使用予定期間との比較、および、組電池19の仕様と組電池11の仕様との対応関係を用いることによって、組電池19の温度頻度分布から組電池11の容量減少率Dxを算出することができる。
より詳細に説明すると、旧車両9における組電池19の温度頻度分布が示す傾向と、新車両1における組電池11の温度頻度分布が示す傾向とが、基本的には同等であると仮定する。この仮定の下で、組電池19の仕様(具体的は、温度上昇/温度低下のしやすさ)と組電池11の仕様との対応関係を予め求めておくことによって、旧車両9の使用期間が経過した時点における組電池19の温度頻度分布から、新車両1の使用予定期間が経過する時点における組電池11の温度頻度分布を推定することができる。そして、図7にて説明したように、組電池11の温度頻度分布の推定結果と、組電池11の容量減少速度βとを用いることによって、組電池11の容量減少率Dxを推定することができる。
S14において、サーバ100は、S13にて推定された容量減少率Dxと、予め定められた基準減少率Drefとを比較し、容量減少率Dxが基準減少率Dref未満であるか否かを判定する。図6にて説明したように、基準減少率Drefとは、直線L1と直線L2との交点に対応する、第1の組電池のリチウム析出耐性と第2の組電池のリチウム析出耐性とが互いに等しくなる容量減少率Dxである。
新車両1の使用予定期間が経過する時点における組電池11の容量減少率Dxが基準減少率Dref未満である場合(S14においてYES)には、新車両1を購入してから使用予定期間が経過するまでの間、第1の組電池のリチウム析出耐性の方が第2の組電池のリチウム析出耐性よりも高い(図10参照)。したがって、サーバ100は、使用予定期間が経過するまでの信頼性がより高い第1の組電池を選択することをユーザに提案する(S15)。ユーザへの提案は、ディーラ端末5に含まれる出力装置52によりユーザに報知される。
これに対し、新車両1の使用予定期間が経過する時点における組電池11の容量減少率Dxが基準減少率Dref以上である場合(S14においてNO)、容量減少率Dxが基準減少率Drefに達してから使用予定期間が経過するまでの間は、第2の組電池のリチウム析出耐性の方が第1の組電池のリチウム析出耐性よりも高い(図10参照)。したがって、サーバ100は、当該期間における信頼性がより高い第2の組電池を選択することをユーザに提案する(S16)。
以上のように、本実施の形態においては、ユーザが新車両1を購入する場合に、ユーザによる新車両1の使用予定期間が経過するまでに新車両1の組電池11の磨耗劣化がどの程度進行するかが推定される。より具体的には、ユーザが既に保有している車両9に搭載された組電池19の温度頻度分布に基づいて、新車両1に搭載される組電池11の温度頻度分布が推定され、その温度頻度分布の推定結果を用いて組電池11の容量減少率Dxが推定される。そして、容量減少率Dxが基準減少率Dref未満であると推定される場合には、劣化初期におけるリチウム析出耐性が相対的に高い第1の組電池がユーザに提案される。一方、容量減少率Dxが基準減少率Dref以上になると推定される場合には、劣化後期におけるリチウム析出耐性が相対的に高い第2の組電池がユーザに提案される。これにより、本実施の形態によれば、ユーザが新たに購入する車両1における組電池11の信頼性を向上させることができる。
[変形例1]
実施の形態では、フローチャート(図9参照)に含まれるS13の処理において、新車両1の使用予定期間が経過する時点における新車両1の組電池11の容量減少率Dxを推定するのに、旧車両9に搭載された組電池19の温度頻度分布が用いられると説明した。しかし、ユーザによっては、車両を購入するのが初めてである可能性がある。あるいは、ユーザの旧車両9が他社(他の製造業者)の車両であったり、サーバ100との通信機能を備えていない古い車両であったりすることで、組電池19の温度頻度分布を示すデータが劣化情報データベース130に格納されていない可能性も考えられる。
変形例1では、上記のように組電池19の温度頻度分布を示すデータが存在しない場合に、ユーザによる新車両1の使用予定期間と、ユーザに実施するアンケート結果とから、新車両1に搭載される組電池11の容量減少率Dxを推定する。
具体的には、まず、組電池の磨耗劣化の進行度合いが異なる車両の使い方(走行モデルと呼んでもよいし、ユーザの運転傾向と呼んでもよい)を複数準備する。そして、複数の走行モデル毎に、車両の使用予定期間の長さに応じた(たとえば、3カ月経過時点、6カ月経過時点〜10年経過時点など)組電池11の容量減少率Dxを実験またはシミュレーションにより求めておく。その上で、ユーザのアンケート結果から、ユーザの走行モデルが複数の走行モデルのうちのどのモデルに最も近いか(ユーザの運転傾向がどの運転傾向に分類されるか)を判別する。そして、ユーザの走行モデルに最も近い走行モデルにおいてユーザが想定している使用予定期間が経過するときの組電池11の容量減少率DxをS13の処理に採用することができる。
以上のように、実施の形態の変形例1によれば、ユーザの旧車両9の組電池19の温度頻度分布を示すデータが劣化情報データベース130に格納されていない場合であっても、ユーザのアンケート結果を用いることによって、実施の形態と同様に、新車両1に搭載すべき適切な組電池11をユーザに提案することができる。これにより、新車両1における組電池11の信頼性を向上させることができる。
[変形例2]
実施の形態では、第1および第2の組電池がいずれも新品の組電池である場合を例に説明した。しかし、第1および第2の組電池は、中古品の組電池(リユースされた組電池)であってもよい。実施の形態の変形例2においては、第1および第2の組電池が図示しない車両に搭載され、摩耗劣化がある程度進行した第1および第2の組電池が新車両1に搭載される状況(たとえば、ユーザが保有している車両9に搭載された組電池19の載せ替えを行なう状況)を例に説明する。
図10は、実施の形態の変形例2における組電池の提案手法を説明するための図である。図10を参照して、第1および第2の組電池の各々について、以前の車両に搭載されていた間に進行した摩耗劣化による容量減少率Dxを算出することができる。具体的には、車両に搭載されていた間の第1および第2の組電池の温度頻度分布が劣化情報データベース130に格納されている。したがって、第1および第2の組電池の容量減少速度βが既知であれば、第1および第2の組電池の温度頻度分布と容量減少速度βとから、第1および第2の組電池の各々について、現時点までに既に進行した摩耗劣化による容量減少率Dxを算出することができる。
このように、変形例2では、サーバ100は、第1および第2の組電池の製造時の状態を第1および第2の組電池の初期状態とするのに代えて、第1および第2の組電池の現時点での状態を第1および第2の組電池の初期状態とする。その後の新車両1における第1および第2の組電池の容量減少率Dxの算出手法は、実施の形態にて説明した手法と同様であるため、詳細な説明は繰り返さない。
以上のように、実施の形態の変形例2によれば、第1および第2の組電池が中古品であっても、その中古品の組電池の温度頻度分布を取得し、それにより現時点での容量減少率Dx算出することができる。これにより、実施の形態と同様に、新車両1に搭載することが望ましい適切な組電池11をユーザに提案することができる。その結果、新車両1における組電池11の信頼性を向上させることができる。
なお、本開示における「リチウムイオン二次電池」は、リチウムを電荷担体として充放電を行う二次電池を意味し、液体電解質(たとえば有機溶媒)を使用した一般的なリチウムイオン二次電池(電解液式リチウムイオン二次電池)だけでなく、固体電解質を使用した全固体電池(全固体式リチウムイオン二次電池)も含み得る。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,9 車両、3 通信ネットワーク、4 基地局、5 ディーラ端末、11,19 組電池、12 監視ユニット、121 電圧センサ、122 電流センサ、123 温度センサ、13 SMR、14 PCU、151,152 モータジェネレータ、16 エンジン、17 動力分割装置、181 駆動軸、182 駆動輪、20 ECU、6 セル、61 電池ケース、62,63 外部端子、7 電極群、71 負極、711 負極集電箔、712 負極合材層、72 正極、721 正極集電箔、722 正極合材層、73 セパレータ、731 基材層、732 耐熱層、8 電解液、10 電池情報処理システム、100 サーバ、110 演算装置、120 通信装置、130 劣化情報データベース、140 ユーザ情報データベース。

Claims (1)

  1. 各々が複数のリチウムイオン二次電池を含んで構成される第1および第2の組電池のうち、電動車両に搭載される組電池をユーザが選択するための情報を処理する、電池情報処理システムであって、
    前記第1の組電池の初期状態におけるリチウム析出耐性は、前記第2の組電池の前記初期状態におけるリチウム析出耐性よりも高く、
    前記第1の組電池の摩耗劣化による容量減少に伴う前記第1の組電池のリチウム析出耐性の低下速度は、前記第2の組電池の摩耗劣化による容量減少に伴う前記第2の組電池のリチウム析出耐性の低下速度よりも速く、
    前記第1の組電池の摩耗劣化による容量減少が基準量に達した場合の前記第1の組電池のリチウム析出耐性と、前記第2の組電池の摩耗劣化による容量減少が前記基準量に達した場合の前記第2の組電池のリチウム析出耐性とは、互いに等しく、
    前記電池情報処理システムは、
    前記ユーザによる前記電動車両の使用態様および使用予定期間を取得するように構成された取得装置と、
    前記使用予定期間が経過するときの前記第1および第2の組電池の摩耗劣化による容量減少を推定するように構成された演算装置と、
    前記演算装置により推定された容量減少が前記基準量を下回る場合には前記第1の組電池を前記ユーザが選択するための情報を報知し、前記推定された容量減少が前記基準量を上回る場合には前記第2の組電池を前記ユーザが選択するための情報を報知するように構成された報知装置とを備える、電池情報処理システム。
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