JP7259499B2 - 電池診断システム - Google Patents

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Description

本開示は、電池診断システムに関し、より特定的には、電気機器に着脱可能な蓄電池がその電気機器の純正品であるか非純正品であるかを診断するための電池診断システムに関する。
近年、ハイブリッド車両、プラグインハイブリッド車および電気自動車等の普及が進んでいる。これらの車両には、蓄電池(複数の二次電池を含む組電池)が搭載されている。今後、車両のさらなる普及に伴い、蓄電池の規格化が進むと予想されている。そうすると、純正品の蓄電池だけでなく、サードパーティによる非純正品の蓄電池が市場に出ることも考えられる。その場合、ユーザが自身の車両に搭載された蓄電池を自分自身または非正規の工場等で交換した場合など、交換後の蓄電池が純正品(正規品)か非純正品(非正規品)かを車両上で診断することが求められる状況が生じ得る。
たとえば特開2014-235782号公報(特許文献1)に開示された蓄電池管理システムは、劣化パラメータ部が測定した劣化パラメータと劣化特性情報が示す劣化パラメータとを比較した結果に基づいて、測定対象の蓄電池が純正品であるか否かを診断する。
特開2014-235782号公報
特許文献1には、純正品/非純正品の蓄電池の内部抵抗を用いることが記載されている。特許文献1によれば、内部抵抗の測定には交流インピーダンス法が用いられる。この場合、交流インピーダンスを測定するための専用の測定機器(ポテンショガルバノスタット)が必要となる(たとえば特許文献1の段落[0099]参照)。
しかしながら、電池診断システムの用途によっては、そのような専用の測定機器を追加することは困難な場合がある。たとえば電池診断システムが車載される場合、車両には電圧センサおよび電流センサは設けられている。しかし、部材コストまたは設置スペースの観点から、交流インピーダンスを測定するための専用の測定機器をさらに設けることは困難である。したがって、専用の測定機器を用いることなく蓄電池の純正品/非純正品を診断可能であることが望ましい。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、専用の測定機器を用いることなく、蓄電池が純正品か非純正品かを診断可能な技術を提供することである。
本開示のある局面に従う電池診断システムは、電気機器に着脱可能な蓄電池の電圧を測定する電圧センサと、蓄電池に入出力される電流を測定する電流センサと、蓄電池が電気機器の純正品であるか非純正品であるかを診断する診断装置とを備える。診断装置は、蓄電池の充放電中に電圧センサおよび電流センサから蓄電池の電圧値および電流値を複数回取得し、取得された複数回の電圧値および電流値を周波数変換により周波数毎に分解することで蓄電池の複数の劣化パラメータを算出する。複数の劣化パラメータの各々には、基準範囲が定められる。診断装置は、複数の劣化パラメータのすべてが基準範囲内である場合に蓄電池が純正品であると診断し、複数の劣化パラメータのうちの少なくとも1つが基準範囲外である場合に蓄電池が非純正品であると診断する。
詳細は後述するが、上記構成においては、電圧センサにより測定される電圧値と、電流センサにより測定される電流値とから周波数変換(フーリエ変換)により劣化パラメータの複数の周波数成分が算出される。そして、複数の周波数成分と、対応する基準範囲とを比較することによって、蓄電池が純正品であるか非純正品であるかが診断される。これにより、専用の測定機器を用いることなく、蓄電池が純正品か非純正品かを診断することができる。
本開示によれば、専用の測定機器を用いることなく、蓄電池が純正品か非純正品かを診断することができる。
本実施の形態に係る電池診断システムが搭載された車両の全体構成を概略的に示す図である。 車両走行中におけるバッテリの電流、温度およびSOCの時間変化の一例を示す図である。 バッテリのインピーダンス成分を説明するための図である。 バッテリのインピーダンス成分の周波数依存性を説明するための図である。 フーリエ変換による周波数域毎のインピーダンス成分の算出手法を説明するための概念図である。 電池診断処理に用いられる基準範囲の一例を説明するための図である。 電池診断処理の結果の一例を説明するための図である。 本実施の形態における電池診断処理を示すフローチャートである。 基準範囲と温度範囲とSOC範囲との間の対応関係が規定されたマップの一例を示す概念図である。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
以下に示す実施の形態では、本開示に係る電池診断システムが車両に搭載される構成について説明する。しかし、本開示に係る電池診断システムの用途は車両用に限定されるものではなく、たとえば、ユーザが携帯可能な小型蓄電池に適用されてもよいし、定置される大型蓄電池に適用されてもよい。
[実施の形態]
<電池診断システムの構成>
図1は、本実施の形態に係る電池診断システムが搭載された車両の全体構成を概略的に示す図である。図1を参照して、車両1は、代表的にはハイブリッド車両である。しかし、本開示に係る電池診断システムは、ハイブリッド車両に限らず、蓄電池から供給される電力を用いて動力を発生させる車両全般に適用可能である。そのため、車両1は、プラグインハイブリッド車または電気自動車であってもよい。なお、車両1は、本開示に係る「電気機器」に相当する。
車両1は、バッテリ10と、電力制御装置(PCU:Power Control Unit)20と、モータジェネレータ31,32と、エンジン40と、動力分割装置50と、駆動軸60と、駆動輪70と、電池診断システム80とを備える。
バッテリ10は、複数のセル11を含んで構成された組電池である。各セル11は、たとえばリチウムイオン二次電池またはニッケル水素電池などの二次電池である。バッテリ10は、モータジェネレータ31,32を駆動するための電力を蓄え、PCU20を通じてモータジェネレータ31,32へ電力を供給する。また、バッテリ10は、モータジェネレータ31,32の発電時にPCU20を通じて発電電力を受けて充電される。
PCU20は、ECU100からの制御信号に従って、バッテリ10とモータジェネレータ31,32との間で双方向の電力変換を実行する。PCU20は、モータジェネレータ31,32の状態を別々に制御可能に構成されている。PCU20は、たとえば、モータジェネレータ31,32に対応して設けられる2つのインバータと、各インバータに供給される直流電圧をバッテリ10の出力電圧以上に昇圧するコンバータ(いずれも図示せず)とを含んで構成されている。
モータジェネレータ31,32の各々は、交流回転電機であり、たとえばロータに永久磁石(図示せず)が埋設された三相交流同期電動機である。モータジェネレータ31は、主として、動力分割装置50を経由してエンジン40により駆動される発電機として用いられる。モータジェネレータ31が発電した電力は、PCU20を介してモータジェネレータ32またはバッテリ10に供給される。モータジェネレータ32は、主として電動機として動作する。モータジェネレータ32は、バッテリ10からの電力およびモータジェネレータ31の発電電力の少なくとも一方を受けて駆動され、モータジェネレータ32の駆動力は駆動軸60に伝達される。一方、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ32は、発電機として動作して回生発電を行なう。モータジェネレータ32が発電した電力は、PCU20を介してバッテリ10に供給される。
エンジン40は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関である。エンジン40は、空気と燃料との混合気を燃焼させたときに生じる燃焼エネルギーをピストンおよびロータなどの運動子の運動エネルギーに変換することによって動力を出力する。
動力分割装置50は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構(図示せず)を含む。動力分割装置50は、エンジン40から出力される動力を、モータジェネレータ31を駆動する動力と、駆動輪70を駆動する動力とに分割する。
電池診断システム80は、バッテリ10の状態を監視したり、バッテリ10の特性(劣化状態など)を診断したりする。電池診断システム80は、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)100と、監視ユニット200とを備える。
監視ユニット200は、電圧センサ201と、電流センサ202と、温度センサ203とを含む。電圧センサ201は、複数のセル11からなるブロック(モジュールとも呼ばれる)の電圧VBを測定する。電流センサ202は、バッテリ10に入出力される電流IBを測定する。温度センサ203は、ブロック毎の温度TBを測定する。各センサは、その測定結果を示す信号をECU100に出力する。ただし、各センサの監視単位は特に限定されず、セル単位であってもよいし、隣接する複数のセル単位であってもよいし、ブロック単位であってもよい。以下ではバッテリ10の内部構成を特に考慮せず、単にバッテリ10と記載する。
ECU100は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ(ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory))102と、各種信号を入出力するための入出力ポート(図示せず)とを含んで構成されている。ECU100は、各センサから受ける信号ならびにメモリ102に記憶されたプログラムおよびマップに基づいて、車両1を所望の状態に制御するための各種処理を実行する。より具体的には、ECU100は、エンジン40およびPCU20を制御することにより、バッテリ10の充放電を制御する。また、ECU100は、バッテリ10のインピーダンス(内部抵抗)を算出する。バッテリ10のインピーダンスは、電圧VBと電流IB(の絶対値)との比(=VB/IB)から算出することができる。インピーダンスの算出については後に詳細に説明する。
以上のように構成された車両1が走行中の場合、バッテリ10の電圧VB,電流IB、温度TBおよびSOC(State Of Charge)は、時間の経過とともに変化し得る。なお、車両1が「走行中」とは、車両1がイグニッションオンされて走行可能な状態であればよく、車両1が一時的に停止した状態も含み得る。
図2は、車両1の走行中におけるバッテリ10の電流IB、温度TBおよびSOCの時間変化の一例を示す図である。図2において、横軸は経過時間を示す。縦軸は、上から順に、電流IB、温度TBおよびSOCを示す。なお、電圧VBも電流IBと同様に不規則に変化し得るが、図面が煩雑になるのを防ぐため、以下では電圧VBについては図示を省略する。
図2に示すように、温度TBおよびSOCの変化にはある程度の時間を要するため、温度TBおよびSOCが滑らかに変化する。これに対し、車両1の走行中には、電流IBが不規則に変化する可能性がある。このように不規則に変化する電流IBを用いてバッテリ10のインピーダンスを算出する際に、本実施の形態では、以下に説明するように、インピーダンス成分の周波数依存性が考慮される。
<インピーダンスの算出>
図3は、バッテリ10のインピーダンス成分を説明するための図である。図3には、バッテリ10(セル11)の正極、負極およびセパレータの等価回路図の一例が示されている。一般に、二次電池のインピーダンスは、直流抵抗と、反応抵抗と、拡散抵抗とに大別される。
直流抵抗とは、正極と負極との間でのイオンおよび電子の移動に関連するインピーダンス成分である。直流抵抗は、蓄電池に高負荷が印加された場合(高電圧が印加されたり大電流が流れたりした場合)の電解液の塩濃度分布等の偏りによる増加する。なお、直流抵抗は、等価回路図において、正極の活物質抵抗Ra1、負極の活物質抵抗Ra2およびセパレータの電解液抵抗R3として表される。
反応抵抗とは、電解液と活物質界面との界面(正極活物質および負極活物質の表面)における電荷の授受(電荷移動)に関連するインピーダンス成分である。反応抵抗は、高SOC状態の蓄電池が高温環境下にある場合に活物質/電解液界面に被膜が成長することなどにより増加する。反応抵抗は、等価回路図において、正極の抵抗成分Rc1および負極の抵抗成分Rc2として表される。
拡散抵抗とは、電解液中での塩または活物質中の電荷輸送物質の拡散に関連するインピーダンス成分である。拡散抵抗は、高負荷印加時の活物質割れなどにより増加する。拡散抵抗は、正極に発生する平衡電圧Veq1と、負極に発生する平衡電圧Veq2と、セル内に発生する塩濃度過電圧Vov3(セパレータ内で活物質の塩濃度分布が生じることに起因する過電圧)とから定まる。
このように、バッテリ10のインピーダンスには様々なインピーダンス成分が含まれる。また、インピーダンス成分毎に、電流IBに対する応答に要する時間(応答時間)が異なる。応答時間が相対的に小さいインピーダンス成分は、電圧VBの高周波数での変化に追従可能である。一方、応答時間が相対的に大きいインピーダンス成分は、高周波数での電圧VBの変化には追従することができない。したがって、以下に説明するように、低周波域、中周波域および高周波域の周波数域毎に、その周波数域において支配的なバッテリ10のインピーダンス成分(あるいは劣化モード)を切り分けることができる。
図4は、バッテリ10のインピーダンス成分の周波数依存性を説明するための図である。図4において、横軸は電流IB(または電圧VB)の周波数を示し、縦軸はバッテリ10のインピーダンスを示す。
図4を参照して、電流IBの周波数が高周波域に含まれる場合に測定されるインピーダンス成分(以下「高周波インピーダンス成分」と称する)には、主としてバッテリ10の直流抵抗が反映される。
電流IBの周波数が中周波域に含まれる場合に測定されるインピーダンス成分(以下「中周波インピーダンス成分」と称する)には、主としてバッテリ10の反応抵抗と直流抵抗とが反映される。そのため、たとえば、中周波インピーダンス成分と高周波インピーダンス成分との差分から反応抵抗を求めることができる。
電流IBの周波数が低周波域に含まれる場合に測定されるインピーダンス成分(以下「低周波インピーダンス成分」と称する)には、バッテリ10の反応抵抗、直流抵抗および拡散抵抗がいずれも反映される。そのため、たとえば、低周波インピーダンス成分と中周波インピーダンス成分との差分から拡散抵抗を求めることができる。
このように、周波数域毎にインピーダンス成分を算出することにより、直流抵抗、反応抵抗および拡散抵抗を別々に特定することができる。周波数域毎のインピーダンス成分の算出にはフーリエ変換が用いられる。
図5は、フーリエ変換による周波数域毎のインピーダンス成分の算出手法を説明するための概念図である。図5に示すように、電流IB(および電圧VB)にフーリエ変換を施すことにより、電流IBを低周波成分と中周波成分と高周波成分とに分解することができる。このように分解された電圧VBおよび電流IBに基づいて、周波数域毎にインピーダンス成分を算出することができる。
なお、以下では、電圧VBおよび電流IBに対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を実施することによりインピーダンス成分を算出する例について説明する。ただし、フーリエ変換のアルゴリズムはFFTに限定されず、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)を採用してもよい。
<純正品/非純正品の診断>
今後、ハイブリッド車両および電気自動車等のさらなる普及に伴い、バッテリの規格化(標準化)が進むと予想されている。そうすると、純正品のバッテリ(車両の製造業者等が製造したり動作保証したりするバッテリ)だけでなく、サードパーティ(第三者企業)による非純正品のバッテリが市場に出ることも考えられる。その場合、車両1のユーザがバッテリ10を自分自身または非正規の工場等で交換した場合など、交換後のバッテリ10が純正品か非純正品かを車両1上で診断することが要求される状況が生じ得る。
そこで、本実施の形態においては、バッテリ10が純正品か非純正品かを車両1上で診断する「電池診断処理」を実行する。電池診断処理において、ECU100は、電圧センサ201により測定される電圧VBと、電流センサ202により測定される電流IBとからFFTにより、周波数域毎のインピーダンス成分を算出する。各インピーダンス成分には、診断基準となる「基準範囲」が事前実験により定められている。ECU100は、周波数域毎のインピーダンス成分と、対応する基準範囲とを比較することによって、バッテリ10が純正品であるか非純正品であるかを診断する。以下、本発明者の実験結果に基づく電池診断処理の具体例について詳細に説明する。
図6は、電池診断処理に用いられる基準範囲の一例を示す図である。図6を参照して、本発明者は、車両1が特定の走行パターンに従って600秒間走行し、バッテリ10の温度TBが25℃であり、かつ、バッテリ10のSOCが60%であるとの条件下において、以下に説明する劣化パラメータを取得した。バッテリ10にはリチウムイオン二次電池を用いた。
本実施の形態では本発明者の実験結果に基づき、4つの劣化パラメータが採用される。4つの劣化パラメータとは、周波数0.1Hzにおけるインピーダンス成分Z1と、周波数1Hzにおけるインピーダンス成分Z2と、周波数10Hzにおけるインピーダンス成分Z3と、これらの周波数およびインピーダンス成分Z1~Z3から導かれる近似曲線の傾きSとである。傾きSとは、具体的には、横軸を対数目盛での周波数とし、縦軸をインピーダンスとするグラフ上に上記3つのインピーダンス成分Z1~Z3をプロットした場合に、3点のプロットを結ぶ直線(または回帰直線)の傾きである。
各劣化パラメータには、前述のように、基準範囲が定められている。本発明者の実験結果によれば、インピーダンス成分Z1の基準範囲は、1.1Ω以上かつ1.8Ω以下の範囲である。インピーダンス成分Z2の基準範囲は、1.0Ω以上かつ1.6Ω以下の範囲である。インピーダンス成分Z3の基準範囲は、0.90Ω以上かつ1.6Ω以下の範囲である。傾きSの基準範囲は、0.009以上かつ0.01以下の範囲である。
図7は、電池診断処理の結果の一例を説明するための図である。図7を参照して、本発明者は4種類のバッテリを準備した。4種類のバッテリとは、サードパーティである製造業者A社により製造された非純正品Aと、製造業者A社とは別の製造業者B社により製造された非純正品Bと、初期状態の純正品と、劣化後の純正品とである。
まず、非純正品Aについて、インピーダンス成分Z1~Z3は、それぞれ、0.81Ω、0.74Ωおよび0.67Ωであった。傾きSは0.01であった。すなわち、傾きSは基準範囲内であるものの、インピーダンス成分Z1~Z3はいずれも基準範囲外であった。
次に、非純正品Bについて、インピーダンス成分Z1~Z3は、それぞれ、1.68Ω、1.26Ωおよび0.92Ωであった。傾きSは0.06であった。すなわち、インピーダンス成分Z1~Z3はいずれも基準範囲内である一方で、傾きSが基準範囲外であった。
これに対し、初期状態の純正品については、インピーダンス成分Z1~Z3は、それぞれ、1.23Ω、1.11Ωおよび1.09Ωであった。傾きSは0.01であった。すなわち、インピーダンス成分Z1~Z3は基準範囲内であり、かつ、傾きSも基準範囲内であった。
最後に、劣化後の純正品について、インピーダンス成分Z1~Z3は、それぞれ、1.62Ω、1.50Ωおよび1.47Ωであった。傾きSは0.01であった。すなわち、劣化後の純正品に関しても、インピーダンス成分Z1~Z3も傾きSも基準範囲内であった。
本実施の形態では、4つの劣化パラメータの各々について、基準範囲内であるか否かが判定される。4つの劣化パラメータのすべてが基準範囲内である場合、バッテリ10は純正品であると診断される。一方、4つの劣化パラメータのうちの1つであっても基準範囲外である場合には、バッテリ10は非純正品であると診断される。このように、複数の劣化パラメータの各々について、予め実施された実験結果に基づいて採用された基準範囲と比較することによって、バッテリ10の純正品/非純正品の診断を高精度に行うことができる。
より詳細に説明すると、インピーダンス成分Z1は、周波数0.1Hzの電圧VBおよび電流IBから算出されるものであり、低周波インピーダンス成分に相当する。インピーダンス成分Z2は、周波数1Hzの電圧VBおよび電流IBから算出されるものであり、中周波域インピーダンス成分に相当する。インピーダンス成分Z3は、周波数10Hzの電圧VBおよび電流IBから算出されるものであり、高周波インピーダンス成分に相当する。図4にて説明したように、インピーダンス成分Z1には、バッテリ10の拡散抵抗と反応抵抗と直流抵抗との和が反映されている。インピーダンス成分Z2には、バッテリ10の反応抵抗と直流抵抗との和が反映されている。インピーダンス成分Z3には、バッテリ10の直流抵抗が反映されている。傾きSには、バッテリ10の拡散抵抗と反応抵抗と直流抵抗との間のバランス(各抵抗の大きさの比率)が反映されている。
各抵抗(拡散抵抗、反応抵抗および直流抵抗)の大きさは、バッテリ10に用いられる材料およびバッテリ10の構造などに応じて定まる。そのため、劣化パラメータとしてインピーダンス成分Z1~Z3を採用することで、バッテリ10の材料および構成が診断に用いられることとなる。
また、バッテリ10の劣化に伴い各抵抗は増大するので、当初はインピーダンス成分Z1~Z3が基準範囲の下限値よりも低くても、劣化の過程で各インピーダンス成分Z1~Z3が増大して3つのインピーダンス成分Z1~Z3とも基準範囲内となることも考えられる。よって、インピーダンス成分Z1~Z3の間のバランスも併せて診断に用いることにより、そのような状況が生じた場合の誤診断を防止することができる。
さらに、上記4つの劣化パラメータは、電圧センサ201および電流センサ202の測定結果をFFTにより周波数分解することで算出される。すなわち、4つの劣化パラメータは、ポテンショガルバノスタット等の専用機器を用いることなく、車両1に元々設けられている電圧センサ201および電流センサ202の測定結果を演算処理することで求められる。したがって、専用の測定機器の設置する際のコストの増加および設置スペースの確保等の問題を回避できる。
なお、電池診断処理に用いられるインピーダンス成分の周波数が過度に低かったり過度に高かったりする場合には、車両1の走行中の電圧VBおよび電流IBの不規則な変化にその周波数のインピーダンス成分があまり含まれておらず、FFTを行っても十分に高強度の信号が得られにくい。しかし、上記インピーダンス成分Z1~Z3の周波数である0.1Hzから10Hzまでの範囲であれば、車両1の走行中にある程度の強度の信号を取得することができる。よって、各インピーダンス成分Z1~Z3を高精度に算出することが可能である。
<電池診断フロー>
図8は、本実施の形態における電池診断処理を示すフローチャートである。このフローチャートは、車両1の走行中に所定周期が経過する度にメインルーチンから呼び出されて実行される。各ステップ(Sと略す)は、基本的にはECU100によるソフトウェア処理によって実現されるが、ECU100内に作製された電子回路によるハードウェア処理によって実現されてもよい。
図8を参照して、S1において、ECU100は、データ取得期間(たとえば数十秒間~数百秒間)が経過するまでの間、予め定められたサンプリング周期でバッテリ10の監視ユニット20内の各センサから電圧VB、電流IBおよび温度TBを取得する。データ取得期間の長さは、たとえば数十秒~数百秒程度(図6および図7に示した例では600秒間)に設定することができる。また、ECU100は、所定の周期でバッテリ10のSOCを算出する。SOCの算出には電流積算法などの公知の手法を用いることができる。そして、ECU100は、すべてのデータ(電圧VB、電流IB、温度TBの取得結果およびSOCの算出結果)をメモリ102に一時的に格納する。
ECU100のメモリ102には、複数の劣化パラメータ(図6および図7に示した例では4つの劣化パラメータ)の各々に対応して予め定められた基準範囲が不揮発的に記憶されている(図6参照)。さらに、メモリ102には診断条件も不揮発的に記憶されている。診断条件とは、S1にてメモリ102に格納されたデータがバッテリ10の純正品/非純正品の診断に使用可能なものであるかどうかをECU100が判断するための条件である。たとえば、診断条件として、ある基準範囲と、その基準範囲を適用可能なバッテリ10の温度範囲と、その基準範囲を適用可能なバッテリ10のSOC範囲との間の対応関係が定められている。この対応関係は、たとえばマップMPとして規定され、メモリ102に記憶されている。
図9は、基準範囲と温度範囲とSOC範囲との間の対応関係が規定されたマップMPの一例を示す概念図である。図9に示すように、バッテリ10の温度TBがT1以上かつTB2以下である場合、ある基準範囲(複数の劣化パラメータ毎に定められた基準範囲の組)が使用される。バッテリ10の温度TBがT3以上かつTB4以下である場合には、別の基準範囲が使用される。バッテリ10の温度TBがT4以上かつTB5以下である場合には、さらに別の基準範囲が使用される。なお、図9に示す例では3つの区分しか記載されていないが、マップMPはより多くの区分を含み得る。
図8に戻り、S2において、ECU100は、S1にてメモリ102に格納されたデータが診断条件を満たすものであるかどうかを判定する。S1にて取得されたバッテリ10の温度TBがマップMPに規定された温度範囲に含まれていない場合、または、S1にて取得されたバッテリ10のSOCがマップMPに規定されたSOC範囲に含まれていない場合には、S1にて取得されたデータは使用できない。したがって、ECU100は、診断条件が満たされていないとして、以降のS3~S8の処理をスキップして処理をメインルーチンへと戻す(S2においてNO)。
一方、診断条件が満たされている場合(S2においてYES)、すなわち、S1にて取得されたバッテリ10の温度TBとSOCとがマップMPに規定された温度範囲とSOC範囲とにそれぞれ含まれている場合、ECU100は、S1にて取得されたデータ(電圧VBおよび電流IB)に対してFFTを実施する(S3)。さらに、ECU100は、FFT後のデータから複数の劣化パラメータを算出する(S4)。図6および図7に示した例では、周波数毎のインピーダンス成分Z1~Z3が算出されるとともに、傾きSが算出される。S3,S4の処理内容については既に詳細に説明したため、ここでの説明は繰り返さない。
S5において、ECU100は、すべての劣化パラメータが基準範囲内であるかどうかを判定する。すべての劣化パラメータが基準範囲内である場合(S5においてYES)、ECU100は、バッテリ10が純正品(正規品)であると診断する(S6)。
これに対し、すべての劣化パラメータが基準範囲内である訳ではない場合、言い換えると、少なくとも1つの劣化パラメータが基準範囲外である場合(S5においてYES)、ECU100は、バッテリ10が非純正品(非正規品、模倣品)であると診断する(S7)。さらに、ECU100は、たとえば車両1が停止するまで待ってから、バッテリ10が非純正品であり、純正品に交換することが望ましい旨のメッセージをユーザに報知してもよい(S8)。このメッセージの報知は、カーナビゲーションシステム(図示せず)の画面表示により実現されてもよいし、スピーカ(図示せず)からの音声出力により実現されてもよい。
以上のように、本実施の形態においては、データ取得期間に取得された複数回の電圧VBと電流IBとをFFTにより周波数毎に分解することでバッテリ10の複数の劣化パラメータ(インピーダンス成分Z1~Z3および傾きS)を算出する。そして、各劣化パラメータについて、そのパラメータが対応する基準範囲内であるか否かが判定される。すべての劣化パラメータが基準範囲内である場合にバッテリ10は純正品であると診断される一方で、1つであっても劣化パラメータが基準範囲外である場合にはバッテリ10は非純正品であると診断される。
各劣化パラメータは、電圧センサ201および電流センサ202の測定結果を純粋に演算処理することで算出される。すなわち、劣化パラメータを求める際に、車両に通常、搭載されていない特殊な測定機器(ポテンショガルバノスタット等)を必要としない。このように、本実施の形態によれば、専用の測定機器を用いることなく、バッテリ10が純正品か非純正品かを診断することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 バッテリ、11 セル、20 PCU、31,32 モータジェネレータ、40 エンジン、50 動力分割装置、60 駆動軸、70 駆動輪、80 電池診断システム、100 ECU、101 CPU、102 メモリ、200 監視ユニット、201 電圧センサ、202 電流センサ、203 温度センサ。

Claims (1)

  1. 電気機器に着脱可能な蓄電池の電圧を測定する電圧センサと、
    前記蓄電池に入出力される電流を測定する電流センサと、
    前記蓄電池が前記電気機器の純正品であるか非純正品であるかを診断する診断装置とを備え、
    前記診断装置は、前記蓄電池の充放電中に前記電圧センサおよび前記電流センサから前記蓄電池の電圧値および電流値を複数回取得し、取得された複数回の電圧値および電流値を周波数変換により周波数毎に分解することで前記蓄電池の複数の劣化パラメータを算出し、
    前記複数の劣化パラメータは、
    互いに異なる周波数における複数のインピーダンス成分と、
    横軸を周波数とし、縦軸をインピーダンスとするグラフ上に前記複数のインピーダンス成分をプロットすることで導かれる近似曲線の傾きとを含み、
    前記複数の劣化パラメータには、基準範囲が定められ、
    前記診断装置は、前記複数の劣化パラメータのすべてが前記基準範囲内である場合に前記蓄電池が純正品であると診断し、前記複数の劣化パラメータのうちの少なくとも1つが前記基準範囲外である場合に前記蓄電池が非純正品であると診断する、電池診断システム。
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