JP2017118642A - 電池駆動システム、電池パックおよび半導体装置 - Google Patents

電池駆動システム、電池パックおよび半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】二次電池の安全性を保証することが可能な電池駆動システム、電池パックおよび半導体装置を提供する。【解決手段】電池駆動システムは、二次電池BATと、主ユニット(LD)と、主ユニットの電源経路上または信号経路上に設けられるスイッチSWと、インピーダンス測定回路MEASと、記憶回路ROMと、認証回路CAとを有する。インピーダンス測定回路MEASは、二次電池BATのインピーダンスを測定する。記憶回路ROMは、予め定めた二次電池BATのインピーダンス特性を照合データSPDTとして保持する。認証回路CAは、インピーダンス測定回路MEASの測定結果に基づく測定データと照合データSPDTとを比較することで二次電池BATの適合有無を判定し、適合無しの場合にスイッチSWをオフに制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、電池駆動システム、電池パックおよび半導体装置に関し、例えば、電池パックの検証技術に関する。
例えば、特許文献1には、所定の周波数域のリチウムイオン二次電池のインピーダンススペクトルをインピーダンス測定装置により測定し、その測定結果を複素平面上に表した時に得られる円弧状部の頂点の座標から電池の劣化状態を評価する方法が示される。また、特許文献2には、リチウムイオン二次電池内部の劣化現象が正極極板に起因したものか負極極板に起因したものかを同定するとともに、電池の劣化度合いを分析する方法が示される。
国際公開第2012/095913号 特開2015−32572号公報
例えば、各種携帯機器で使用される二次電池は、本体機器と違って使用を繰り返す事で電池の劣化が起きるため、二次電池を搭載した電池パックを定期的に交換することが必要となる。そのため、電池パックを単体で販売する市場が拡大しており、当該市場は、場合によっては本体の市場より大きくなることもある。
このような背景に伴い、現状、電池パックの市場では、本体機器で指定した正規品とは全く異なる模倣品の電池パックが流通している。また、模倣品の中には、粗悪な品質を有する品が多く存在する。その結果、模倣品は、本体機器メーカの販売を阻害するだけでなく、電池パックの安全性を損い、市場事故を招く恐れがある。仮に、市場事故が発生すると、模倣品であるにも関わらず、本体機器メーカに多大な損害が生じる場合がある。
そこで、本体機器と電池パックとの間で、正規品か模倣品かを識別するための認証を行うことが考えられる。具体的な認証方法として、例えば、電池パックに搭載した所定の抵抗値を本体機器で読み取る方法や、あるいは双方のコントローラ間で暗号化された認証コード等をやり取りする方法等が挙げられる。このような認証方法は、言うなれば、電池パックの搭載部品を検証することで、間接的に電池パックに搭載される二次電池の安全性を確保するものである。したがって、例えば、電池パックの中の二次電池のみを入れ替えること等で、粗悪な二次電池を搭載した電池パックが流通したような場合、二次電池の安全性を保証することが困難となり得る。
後述する実施の形態は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態による電池駆動システムは、二次電池と、二次電池を着脱可能な主ユニットと、主ユニットの電源経路上または信号経路上に設けられるスイッチと、インピーダンス測定回路と、記憶回路と、認証回路とを有する。インピーダンス測定回路は、二次電池に結合され、二次電池のインピーダンスを測定する。記憶回路は、予め定めた二次電池のインピーダンス特性を照合データとして保持する。認証回路は、インピーダンス測定回路の測定結果に基づく測定データと照合データとを比較することで二次電池の適合有無を判定し、適合無しの場合にスイッチをオフに制御する。
前記一実施の形態によれば、二次電池の安全性を保証することが可能になる。
本発明の実施の形態1による電池駆動システムにおいて、主要部の構成例を示す概略図である。 図1の電池駆動システムにおいて、主要部の概略的な動作例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2による電池駆動システムにおいて、図1の電池パック内のインピーダンス測定回路周りの構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態2による電池駆動システムにおいて、図1の電池パックが測定データを作成する際の処理内容の一例を示すフロー図である。 本発明の実施の形態2による電池駆動システムにおいて、図1の本体装置内の認証回路が測定データを照合する際の処理内容の一例を示すフロー図である。 (a)は、図3の電池パックにおいて、二次電池の等価回路の一例を示す回路図であり、(b)は、コールコールプロットの特性の一例を示す特性図である。 図5のフローにおいて、適合無しと判定される二次電池に関するコールコールプロットの特性例を示す図である。 本発明の実施の形態3による電池駆動システムにおいて、図1の電池パック内のインピーダンス測定回路周りの構成例を示す回路図である。 図8のインピーダンス測定回路における測定結果の一例を示す特性図である。 本発明の実施の形態3による電池駆動システムにおいて、図1の電池パック内のインピーダンス測定回路周りの他の構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態4による電池駆動システムにおいて、主要部の構成例を示す概略図である。 図11の方式を適用した電池駆動システムの構成例を示す概略図である。 図11の方式を適用した電池駆動システムの他の構成例を示す概略図である。 (a)および(b)は、本発明の比較例として検討した電池駆動システムにおいて、主要部の構成例を示す概略図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《電池駆動システムの概略構成》
図1は、本発明の実施の形態1による電池駆動システムにおいて、主要部の構成例を示す概略図である。図1に示す電池駆動システムは、二次電池パックBATPと、二次電池パックBATPを着脱可能な本体装置MDEVとを備える。二次電池パックBATPは、電源端子Pb(+),Pb(−)と、通信端子COMbと、二次電池BATと、インピーダンス測定回路MEASと、電池コントローラBCTLとを備える。
二次電池BATは、必ずしも限定はされないが、リチウムイオン二次電池等であり、正電極PPと負電極PNの間に所定の電圧レベルを持つ電源を生成する。ここでは、正電極PPには、負電極PNに結合される基準電源電圧GNDを基準として電源電圧Vbatが生成される。電源端子Pb(+),Pb(−)は、二次電池BATの各電極PP,PNにそれぞれ結合され、本体装置MDEVと着脱可能に構成される。通信端子COMbは、例えば、シリアル通信端子であり、本体装置MDEVと通信する端子である。
インピーダンス測定回路MEASは、二次電池BATに結合され、二次電池BATのインピーダンスを測定する。具体的には、インピーダンス測定回路MEASは、二次電池BATの直流インピーダンス(直流抵抗)と、交流インピーダンスの絶対値と、交流インピーダンスの絶対値および位相(すなわち実数部および虚数部)の中から少なくともいずれか1つを測定する。
電池コントローラBCTLは、特に限定はされないが、マイクロコントローラ(MCU:Micro Control Unit)等である。電池コントローラBCTLは、インピーダンス測定回路MEASと通信端子COMbとに結合され、インピーダンス測定回路MEASの測定結果に基づく測定データを通信端子COMbから送信する。また、電池コントローラBCTLは、二次電池BATの過電圧や過電流等を判定し、判定結果に応じた各種制御を行う保護回路PRCを備える。図示は省略されているが、例えば、電源電圧Vbatまたは基準電源電圧GNDの電源経路上に電源スイッチ等が設けられ、保護回路PRCは、判定結果に応じて当該電源スイッチの遮断等を行う。
なお、通常、インピーダンス測定回路MEASは、主にアナログ回路で構成され、電池コントローラBCTLは、主にディジタル回路で構成される。インピーダンス測定回路MEASと電池コントローラBCTLは、例えば、SOC(System On a Chip)として1個の半導体チップ(半導体装置)で構成することや、それぞれ別の半導体チップを適宜配線することで1個のパッケージ(半導体装置)で構成することが可能である。
本体装置MDEVは、電源端子Pm(+),Pm(−)と、通信端子COMmと、本体コントローラMCTLと、スイッチSWと、負荷ユニット(主ユニット)LDとを備える。電源端子Pm(+),Pm(−)は、電池パックBATPの電源端子Pb(+),Pb(−)にそれぞれ結合され、電池パックBATPと着脱可能に構成される。通信端子COMmは、通信端子COMbを介して電池パックBATPと通信する端子である。
負荷ユニットLDは、電源端子Pm(+),Pm(−)を介して供給される二次電池BATからの電源で、本体装置MDEVの主機能に応じた所定の動作を実行する。負荷ユニットLDは、例えば、本体装置MDEVが画像処理装置である場合には、画像処理を実行し、無線通信装置である場合には、無線通信で必要な各種処理を実行する。スイッチSWは、ここでは、負荷ユニットLDの電源経路上に設けられ、負荷ユニットLDへの電源供給有無を制御する。
本体コントローラMCTLは、電源端子Pm(+),Pm(−)間に結合され、特に限定はされないが、マイクロコントローラ(MCU)等である。本体コントローラMCTLは、不揮発性の記憶回路ROMと、認証回路CAとを備える。記憶回路ROMは、予め定めた二次電池BATのインピーダンス特性を照合データSPDTとして保持する。認証回路CAは、通信端子COMmを介して前述した電池コントローラBCTLからの測定データを受信する。そして、認証回路CAは、当該測定データと照合データSPDTとを比較することで二次電池BATの適合有無を判定し、スイッチSWを、適合有りの場合にはオンに制御し、適合無しの場合にはオフに制御する。
《電池駆動システムの概略動作》
図2は、図1の電池駆動システムにおいて、主要部の概略的な動作例を示す説明図である。図2において、まず、本体装置MDEVの認証回路CAは、スイッチSWをオフに制御した状態で、認証要求を通信端子COMmから送信する(ステップS101)。電池パックBATPの電池コントローラBCTLは、通信端子COMbで受信した認証要求に応じて、インピーダンス測定回路MEASへ測定開始命令を発行する(ステップS102)。
インピーダンス測定回路MEASは、測定開始命令に応じて二次電池BATのインピーダンスを測定し(ステップS103)、その測定結果を電池コントローラBCTLへ送信する(ステップS104)。電池コントローラBCTLは、例えば、当該測定結果に基づき所定の測定結果処理(例えば、必要とされるパラメータの算出等)を行い、その処理結果となる測定データを通信端子COMbから送信する(ステップS105)。
認証回路CAは、測定データを通信端子COMmで受信し、照合データSPDTに基づき測定データの適合有無を判定する(ステップS106)。具体的には、照合データSPDTは、例えば、二次電圧BATのインピーダンスに関して設計段階で予め判明しているパラメータ等である。認証回路CAは、インピーダンス測定回路MEASの測定結果に基づき得られたパラメータが、照合データSPDTに含まれるパラメータを基準とした所定の範囲内(例えば、製造ばらつき、測定誤差、経時変化等を反映した変動範囲内)に含まれるか否かを判定する。認証回路CAは、所定の範囲内に含まれる場合には、測定データ(言い換えれば二次電池BAT)を適合有りと判定し、含まれない場合には適合無しと判定する。
その後、認証回路CAは、適合有りと判定した場合には、スイッチSWをオンに制御することで、負荷ユニットLDへ電源を供給する(ステップS107)。一方、認証回路CAは、適合無しと判定した場合には、スイッチSWをオフに制御することで、負荷ユニットLDへの電源供給を行わない。
《本実施の形態1の主要な効果》
図14(a)および図14(b)は、本発明の比較例として検討した電池駆動システムにおいて、主要部の構成例を示す概略図である。図14(a)において、電池パックBATP’1は、二次電池BATに加えて、ID設定端子IDbと、当該端子に結合されるID設定用抵抗Ridとを備え、本体装置MDEV’1は、ID設定端子IDmと、当該端子に結合されるプルアップ抵抗Rpuとを備える。本体装置MDEV’1の本体コントローラMCTL’1は、ID設定端子IDmを介してプルアップ抵抗RpuとID設定用抵抗Ridの分圧比を検出することでID設定用抵抗Ridの抵抗値を読み取る。ID設定用抵抗Ridの抵抗値は、電池パックの製造メーカ毎に異なっており、本体コントローラMCTL’1は、この抵抗値の違いによって電池パックBATP’1が正規品か模倣品かを判定する。
図14(b)において、電池パックBATP’2は、二次電池BATに加えて、通信端子COMbと、当該端子に結合される電池コントローラBCTL’2とを備え、本体装置MDEV’2は、通信端子COMmと、当該端子に結合される本体コントローラMCTL’2とを備える。電池コントローラBCTL’2は、予め型名やタイプなどの電池IDを保持しており、当該電池IDを通信端子COMbから送信する。本体コントローラMCTL’2は、通信端子COMmで受信した電池IDを認識することで、電池パックBATP’2が正規品か模倣品かを判定する。また、当該通信には、更なるセキュリティの確保のため、暗号通信が用いられる場合がある。
このような構成において、例えば、二次電池BATのみが粗悪品に入れ替えられたような場合、二次電池BATの安全性を保証することが困難となる。一方、本実施の形態1の方式では、二次電池BATのインピーダンス特性を実際に測定し、その測定結果に基づいて二次電池BATが粗悪品であるか否かを判定しているため、より確実に二次電池BATの安全性を保証することが可能となる。すなわち、本実施の形態1の方式を用いると、場合によっては、仮に電池パックが正規品でなくても、二次電池BATのインピーダンス特性が予め定めた条件を満足していれば、適合有りの電池パックと判定され得る。この場合であっても、二次電池BATの安全性が保証されていることが有益となる。
すなわち、特にリチウムイオン電池は、エネルギー密度が高く、有機溶媒を使用していることから、不具合および事故発生時の危険リスクが高い。また、リチウムイオン電池の市場規模は大きく、これに応じて粗悪品が混在する可能性も拡大することから、粗悪品のリチウムイオン電池が発火破裂事故や火災などを引き起こす可能性も高くなる。このような事故が一旦発生すると、正規品であるか模倣品であるかに関わらず、市場規模が大きい分だけ、正規の製造メーカに莫大な損害を及ぼす恐れがある。本実施の形態1の方式を用いることで、このような事態が生じる可能性を低減できる。
また、図14(a)の方式では、ID設定用抵抗Ridを模倣することで、電池パックの模倣品を容易に製造できる場合があり、また、専用端子となるID設定端子IDb,IDmが必要となるため、端子数の増大等が生じ得る。一方、本実施の形態1の方式を用いると、本来備えている通信端子を流用することができるため、このような専用端子は不要となり、また、ID設定用抵抗Ridを用いる場合よりは模倣が容易でない。
図14(b)の方式は、例えば、暗号通信を用いることで高い秘匿性を実現することができるため、本実施の形態1の方式のように、二次電池BATを認証するのではなく、電池パックを認証するという観点では、有益な方式である。ただし、暗号通信は、秘匿性とコストとの間に相関があり、秘匿性を上げるほどコストの増大を招き、また、本実施の形態1の方式と比べて認証に伴う処理が複雑化する恐れがある。しかし、例えば、測定データ自体を偽造される可能性を考慮すると、図2のステップS101,S105における通信に暗号通信を用いてもよい。
(実施の形態2)
《インピーダンス測定方法の詳細》
図3は、本発明の実施の形態2による電池駆動システムにおいて、図1の電池パック内のインピーダンス測定回路周りの構成例を示す回路図である。図3に示すインピーダンス測定回路MEASは、交流信号源ACGと、交流電流源IACと、直流カットコンデンサCp,Cnと、差動アンプ回路DAMPと、検波回路PHDETとを備える。また、インピーダンス測定回路MEASは、ここでは、電池コントローラBCTLの一部を含めて構成される。この一部の中には、アナログディジタル変換器ADCと、インピーダンス演算回路CALとが含まれる。
交流信号源ACGは、電池コントローラBCTLからの指示に応じて、それぞれ周波数(角周波数ω)が異なる複数の交流信号を生成する。交流電流源IACは、交流信号源ACGからの交流信号(sin(ω・t))を受けて、当該交流信号と同位相の交流電流信号iin(=Ii×sin(ω・t))を生成する。そして、交流電流源IACは、交流電流信号iinを、二次電池BATの直流電流に重畳する形で二次電池BATに印加する。差動アンプ回路DAMPは、交流電流信号iinに応じて生成される二次電池BATの各電極PP,PN間の電圧を直流カットコンデンサCp,Cnを介して受信し、それを差動増幅することで、交流成分のみとなる交流電圧信号vout(=Vo×sin(ω・t+θ))を出力する。
検波回路PHDETは、乗算器MIXr,MIXiと、ロウパスフィルタ回路LPFr,LPFiとを備え、二次電池BATからの差動アンプ回路DAMPを介した交流電圧信号voutを受けて、交流電流信号iinと交流電圧信号voutとの位相差θを検出する。具体的には、乗算器MIXrは、交流電圧信号voutと、交流信号源ACGから送信される、交流電流信号iinと同位相の基準電圧信号(sin(ω・t))とを乗算し、当該乗算結果をロウパスフィルタ回路LPFrを介して出力する。その結果、ロウパスフィルタ回路LPFrの出力電圧Vreとして、交流電圧信号voutの実数部Vreが得られる。
一方、乗算器MIXiは、交流電圧信号voutと、交流信号源ACGから送信される、交流電流信号iinと直交位相の基準電圧信号(cos(ω・t))とを乗算し、当該乗算結果をロウパスフィルタ回路LPFiを介して出力する。その結果、ロウパスフィルタ回路LPFiの出力電圧Vimとして、交流電圧信号voutの虚数部Vimが得られる。
より具体的に説明すると、まず、二次電池BATのインピーダンスZは、Z=vout/iinであり、ベクトル表示で、(Vo/Ii)∠θである。インピーダンスZの実数部Z’および虚数部Z”は、それぞれ式(1)および式(2)である。式(1)および式(2)において、‘Ii’の電流値は予め定まっている。
Z’=(Vo/Ii)×cosθ (1)
Z”=(Vo/Ii)×sinθ (2)
乗算器MIXrは、式(3)のように、交流電圧信号voutと基準電圧信号(sin(ω・t))を乗算し、当該乗算結果Vre’をロウパスフィルタ回路LPFrでフィルタリングすることで、式(4)のような実数部Vreを検出する。また、乗算器MIXiは、式(5)のように、交流電圧信号voutと基準電圧信号(cos(ω・t))を乗算し、当該乗算結果Vim’をロウパスフィルタ回路LPFiでフィルタリングすることで、式(6)のような虚数部Vimを検出する。
Vre’=Vo×sin(ω・t+θ)×sin(ω・t) (3)
Vre=(Vo/2)×cosθ (4)
Vim’=Vo×sin(ω・t+θ)×cos(ω・t) (5)
Vim=(Vo/2)×sinθ (6)
ここで、実数部Vreおよび虚数部Vimは、式(7)および式(8)のような関係となり、その結果、交流電圧信号voutの大きさ‘Vo’は式(9)のようになり、交流電流信号iinと交流電圧信号voutの位相差θは、式(10)のようになる。
Vre2+Vim2=(Vo/2)2 (7)
Vim/Vre=sinθ/cosθ (8)
Vo=2×√(Vre2+Vim2) (9)
θ=tan-1(Vim/Vre) (10)
このようにして、‘Vo’と‘θ’が求まると、式(1)および式(2)により、インピーダンスZの実数部Z’および虚数部Z”も求まる。電池コントローラBCTLのアナログディジタル変換器ADCは、ロウパスフィルタ回路LPFr,LPFiからの実数部Vreおよび虚数部Vimをそれぞれディジタル値に変換する。電池コントローラBCTLのインピーダンス演算回路CALは、当該ディジタル値を用いて式(9)および式(10)、ならびに式(1)および式(2)の演算を行うことで、位相差θ、実数部Z’および虚数部Z”を算出する。
なお、インピーダンスZの測定方式は、必ずしも、図3に示したような方式に限らず、その他の方式を用いてもよい。例えば、交流電圧信号を印加して交流電流信号を測定する方式を用いてもよい。または、自動平衡ブリッジ法や、ブリッジ法や、共振法等といった一般的に知られている方式を用いてもよい。自動平衡ブリッジ法は、被測定デバイス(DUTと称す)と同じ電流をレンジ抵抗に流し、DUTおよびレンジ抵抗のベクトル電圧比と、レンジ抵抗の抵抗値とによってDUTのインピーダンスを測定する方式である。ブリッジ法は、DUTを含むホイートストンブリッジ回路の平衡条件を探索することでDUTのインピーダンスを測定する方式であり、共振法は、既知のリアクタンス素子を用いて共振条件を探索することでDUTのインピーダンスを測定する方式である。
《認証方法の詳細》
図4は、本発明の実施の形態2による電池駆動システムにおいて、図1の電池パックが測定データを作成する際の処理内容の一例を示すフロー図である。電池コントローラBCTLは、本体装置MDEVからの認証要求を受けて、図3に示したインピーダンス測定回路MEASにインピーダンス測定を行わせる。この際に、電池コントローラBCTLは、交流信号源ACGに交流信号の周波数f(角周波数ω=2πf)を設定する(ステップS201)。周波数fは、特に限定はされないが、例えば、10Hz等である。
これに応じて、交流信号源ACGは、設定された周波数fの交流信号を生成し、これに応じて交流電流源IACは、周波数fの交流電流信号iinを生成し、二次電池BATに印加する(ステップS202)。検波回路PHDETは、図3で述べたように、交流電流信号iinに応じた交流電圧信号voutを受けて、その実数部Vreおよび虚数部Vimを検出する(ステップS203)。言い換えれば、検波回路PHDETは、当該実数部Vreおよび虚数部Vimを介して、交流電流信号iinと交流電圧信号voutの位相差(インピーダンスZの位相差)θと、交流電圧信号voutの絶対値(Vo)とを検出する。
電池コントローラBCTL(具体的には、インピーダンス演算回路CAL)は、図3で述べたように、この検出結果から、インピーダンスZの実数部Z’および虚数部(−Z”)を算出する(ステップS204)。虚数部(−Z”)は、二次電池BATの場合には容量性であるため負極性となる。電池コントローラBCTLは、当該実数部Z’および虚数部(−Z”)を内部の記憶回路に保存したのち(ステップS205)、交流信号源ACGに周波数fの設定変更を指示する(ステップS206)。特に限定はされないが、電池コントローラBCTLは、周波数fを2倍に設定する指示を行う。
以降、電池コントローラBCTLは、周波数fが予め定めた最大周波数fmaxを超えるまで、順次、交流信号源ACGに周波数fの設定変更を指示し、これに応じて、ステップS202〜ステップS206の処理が繰り返し実行される(ステップS207)。最大周波数fmaxは、特に限定はされないが、100kHz等である。
このような処理を実行することで、インピーダンス測定回路MEASは、二次電池BATのインピーダンスZの実数部Z’および虚数部(−Z”)を周波数fが異なる複数の交流信号毎に測定することができる。その結果、電池コントローラBCTLは、ステップS207において周波数fが最大周波数fmaxを超えた段階で、コールコールプロットを作成することができる(ステップS208)。電池コントローラBCTLは、当該作成したコールコールプロットを参照し、その特性を表す所定の測定データ(詳細は後述)を作成し、通信端子COMbから送信する(ステップS209)。
図6(a)は、図3の電池パックにおいて、二次電池の等価回路の一例を示す回路図であり、図6(b)は、コールコールプロットの特性の一例を示す特性図である。二次電池BATは、図6(a)に示すように、例えば、抵抗Rsと、抵抗R1およびコンデンサC1の並列回路と、抵抗R2およびコンデンサC2の並列回路とを直列に接続した等価回路で表すことができる。抵抗Rsは、主に二次電池BATの内部抵抗を表し、抵抗R1およびコンデンサC1は、主に、正電極PPおよび負電極PNの特性を表し、抵抗R2およびコンデンサC2は、主に電解液の特性を表す。
コールコールプロットは、図6(b)に示されるように、横軸をインピーダンスZの実数部Z’とし、縦軸をインピーダンスZの虚数部(−Z”)として、その周波数依存性をプロットしたものである。例えば、周波数fが高い場合、コンデンサC1,C2は短絡状態となる。この周波数領域では、特性J2に示すように、インピーダンスZは、主に抵抗Rsによって定まり、実数部で得られる。
周波数fが低くなると、コンデンサC1よりも容量値が大きいコンデンサC2が短絡状態となり、インピーダンスZは、抵抗Rsに加えて、主に、コンデンサC1および抵抗R1によって定まる。この周波数領域では、インピーダンスZの特性は、実数部および虚数部の組合せに基づき半円状で得られる。図6(b)では、この半円の半径値を、特性J1としている。周波数fがさらに低くなると、インピーダンスZは、抵抗Rsと、コンデンサC1および抵抗R1とに加えて、コンデンサC2および抵抗R2によって定まる。この周波数領域でも、インピーダンスZの特性は、半円状で得られる。図6(b)では、この半円の半径値を、特性J3としている。
図5は、本発明の実施の形態2による電池駆動システムにおいて、図1の本体装置内の認証回路が測定データを照合する際の処理内容の一例を示すフロー図である。図5において、認証回路CAは、電池パックBATPからコールコールプロットの測定データを受信した場合(ステップS301)、照合データSPDTに基づき測定データの適合有無を判定する(ステップS302,S303)。
照合データSPDTは、設計段階で得られるコールコールプロットのデータであり、例えば、図6(b)の特性J1に示した半円の半径値や、特性J2に示した抵抗値や、特性J3に示した半円の半径値の中のいずれか一つ、または複数の特性の組合せによって定められる。前述した図4のステップS209において、電池コントローラBCTLは、測定結果となるコールコールプロットを参照し、この定めた特性に対応する半径値や抵抗値を測定データとして作成する。
照合データSPDTが特性J1や特性J3の半径値の場合、認証回路CAは、測定データに含まれる半径値が、照合データSPDTに含まれる、対応する半径値を基準とした所定の範囲内であるか否かに応じて測定データの適合有無を判定する。同様に、照合データSPDTが特性J2の抵抗値の場合、認証回路CAは、測定データに含まれる抵抗値が、照合データSPDTに含まれる抵抗値を基準とした所定の範囲内であるか否かに応じて測定データの適合有無を判定する。
測定データが適合有りの場合(すなわち所定の範囲内である場合)、認証回路CAは、適合有りの二次電池BATと判定し、スイッチSWをオンに制御する(ステップS304)。一方、測定データが適合無しの場合(すなわち所定の範囲内でない場合)、認証回路CAは、適合無しの二次電池BATと判定し、スイッチSWをオフに制御する(ステップS305)。
《認証時の判定条件》
ここで、図5のステップS302,S303に関し、測定データの適合有無を判定する際の判定条件についてより詳細に説明する。まず、前述した測定データの適合有無を判定する際の所定の範囲は、製造ばらつきや測定誤差や経時変化等に伴う変動幅を考慮して、可能な限り小さい値に定めることが望ましい。必ずしも限定はされないが、当該所定の範囲は、特性J1の半径値で判定する場合、±30%等であり、特性J2の抵抗値で判定する場合、特性J1よりも変動幅が小さいと考えられるため、±20%等であり、特性J3の半径値で判定する場合、特性J1よりも変動幅が大きいと考えられるため、±50%等である。
特性J1は、主に、二次電池BATの電極材料の使用金属や電極組成等によって変化する。二次電池BATを用いるシステムでは、使用する電流、電圧範囲、使用環境条件などに応じて電池電極材料が選定される。二次電池BATは、電極材料に用いる使用金属や電極組成によって出力負荷特性や、発熱特性および安全性が大きく変わる。そのため、不適切な電極材料を使用すると、システムで必要な負荷電流が得られず、動作しないなどの機能不良が生じる可能性や、使用中に電極発熱が生じ、二次電池BATの発火ならびに破裂に至る可能性がある。
そこで、特性J1の半径値が、設計時に定めた半径値を基準とした所定の範囲内(例えば±30%)であるか否かを判定する。当該所定の範囲は、特に、二次電池BATの充放電の繰り返しによって生じる電極の劣化(変性)具合に依存する。当該所定の範囲は、電極材料やシステムの動作条件等によって変化するため、±30%に限らず、これらを考慮した適した値に定められる。
特性J2は、主に、二次電池BATの構造(電池缶、電極からの引出し線材質・構造、電池封止部構造など)によって変化する。特性J2は、特性J1,J3と異なり、構造材の金属抵抗や断面積・長さが寄与するため、基本的には実数部のみの抵抗特性となる。二次電池BATを用いるシステムでは、使用する電流、電圧範囲、使用環境条件などに応じて、適した電池構造、構造材を選定している。使用する構造材によって、出力負荷特性や、発熱特性および安全性が変わる。また、特性J2は、使用環境条件による耐振動衝撃などへの機械的特性にも影響する。その為、不適切な構造を使用すると、機能や安全性等に不具合が生じる可能性がある。
そこで、特性J2の抵抗値が、設計時に定めた抵抗値を基準とした所定の範囲内(例えば±20%)であるか否かを判定する。当該所定の範囲は、前述したような二次電池BATの構造に起因するため、特性J1よりは変動幅が小さいと考えられる。ただし、当該所定の範囲も、構造や使用金属等によって変化するため、±20%に限らず、これらを考慮した適した値に定められる。
特性J3は、主に、電池の電解液材料の組成、添加物質などによって変化する。特性J1の場合と同様に、システム条件に応じて適した電解液を選定しているため、不適切な電解液を使用すると、機能や安全性等に不具合が生じる可能性がある。特に、電解液は、劣化に伴う変化が大きく出やすいため、寿命などに対しての影響が大きい。
そこで、特性J3の半径値が、設計時に定めた半径値を基準とした所定の範囲内(例えば±50%)であるか否かを判定することで、二次電池BATの劣化の程度を含めて適合有無を判定することができる。当該所定の範囲は、特性J1と比べて実使用(充放電サイクル)に伴う変化が大きいため、特性J1よりも大きい値に定められる。ただし、当該所定の範囲も、組成や添加物質、またはシステム条件等によって変化するため、±50%に限らず、これらを考慮した適した値に定められる。
次に、判定で用いる各特性の優先度に関しては、高優性度順に、特性J1、特性J2、特性J3である。したがって、判定条件は、例えば、特性J1を含み、望ましくは、加えて特性J2を含み、より望ましくは、更に加えて特性J3を含むとよい。判定条件が多いほど、より厳密に二次電池BATの適合有無を判定することができる。言い換えれば、二次電池BATの安全性をより確実に保証することができる。その一方で、判定条件が多いほど、図4の処理や、図5の処理に要する時間やコストが増大する。例えば、特性J1のみを判定する際には、図4における周波数の可変範囲を当該特性J1が得られる範囲に定めることができる。判定条件は、このようなトレードオフに関係を考慮して適宜定められる。
ここで、特性J1は、その性質上、システムへの影響(特に電気的特性への影響)が一番大きい。さらに、特性J1は、コールコールプロットの要素の中でも構成割合が最大であることから、二次電池BATを区別し易い特性でもある。このような観点から、特性J1は、最も高い優性度とされる。また、加えて特性J2を組み合わせると、二次電池BATの構造や、システムの機械的特性を含めて適合有無を判定することができる。さらに加えて特性J3を組み合わせると、二次電池BATの劣化の程度を含めて適合有無を判定することができる。例えば、粗悪品の二次電池BATでは、劣化の程度が大きくなり得る。
図7は、図5のフローにおいて、適合無しと判定される二次電池に関するコールコールプロットの特性例を示す図である。図7において、電池Aは、例えば、システムの出力負荷特性に適合しない電極材料を使用しており、全体的なインピーダンス(特に抵抗R1)が大きくなっている。その結果、電池Aは、特性J1の半径値が過大となり、適合無しと判定される。一方、電池Bは、例えば、電極の引出し線が細い構造を用いていたり、あるいは、PTC(Positive Temperature Coefficient)などの電流制限素子が設けられており、抵抗Rsが大きくなっている。その結果、電池Bは、特性J2の抵抗値が過大となり、適合無しと判定される。
《本実施の形態2の主要な効果》
以上、本実施の形態2の電池駆動システムを用いると、実施の形態1で述べた各種効果に加えて、コールコールプロットを用いることで、二次電池BATの適合性を厳密に検証でき、二次電池BATの安全性をより確実に保証することが可能になる。なお、ここでは、電池コントローラBCTLが、各周波数毎のインピーダンスの測定結果に基づく特性J1〜J3の値(半径値や抵抗値)を算出および送信したが、当該測定結果自体を送信し、本体コントローラMCTLが特性J1〜J3の値を算出してもよい。ただし、この場合、通信端子COMb,COMmの通信量が増大するため、この観点からは、電池コントローラBCTLが特性J1〜J3の値を算出する方が望ましい。
(実施の形態3)
《インピーダンス測定方法の詳細(変形例[1])》
図8は、本発明の実施の形態3による電池駆動システムにおいて、図1の電池パック内のインピーダンス測定回路周りの構成例を示す回路図である。図9は、図8のインピーダンス測定回路における測定結果の一例を示す特性図である。図8に示すインピーダンス測定回路MEAS2は、図3に示したインピーダンス測定回路MEASの中から検波回路PHDETを省いた構成を備える。また、電池コントローラBCTLは、インピーダンス測定回路MEAS2の一部として、図3の場合とは異なる演算を行うインピーダンス演算回路CAL2を備える。
電池コントローラBCTLのアナログディジタル変換器ADCは、図3の場合と同様の差動アンプ回路DAMPからの各周波数毎の交流電圧信号vout(=Vo×sin(ω・t+θ))をディジタル値に変換する。インピーダンス演算回路CAL2は、当該ディジタル値と、予め定まっている交流電流信号iinの大きさ‘Ii’とを用いて、二次電池BATのインピーダンスZの絶対値|Z|(=Vo/Ii)を各周波数毎に算出する。
このような測定を行うことで、インピーダンス測定回路MEAS2は、二次電池BATのインピーダンスZの絶対値|Z|を周波数が異なる複数の交流信号毎に測定することができる。その結果、図9に示すように、インピーダンスZの絶対値|Z|の周波数依存性が得られる。当該周波数依存性は、図9の電池Cおよび電池Dに示されるように、各電池毎に異なっている。したがって、図2の照合データSPDTとして、当該周波数依存性を表すデータを保持することで、二次電池BATの適合有無を判定することができる。
具体的には、例えば、インピーダンス測定回路MEAS2が、2つ以上の周波数でインピーダンスZの絶対値|Z|を測定し、当該測定結果を通信端子COMbから送信することで認証回路CAに照合させる方法が挙げられる。この場合、認証回路CAは、受信した測定結果のそれぞれが、照合データSPDTに含まれる、対応する周波数でのインピーダンスZの絶対値|Z|を基準とした所定の範囲内に含まれるか否かで適合有無を判定する。
ただし、より厳密に適合有無を判定するためには、測定する周波数の数が多い方が望ましく、そうすると、通信端子COMb,COMmでの通信量の増大等が生じ得る。そこで、インピーダンス測定回路MEAS2は、例えば、測定結果となる周波数依存性を、予め定めた近似関数で近似し、当該近似関数の各係数を通信端子COMbから送信してもよい。この場合、認証回路CAは、受信した各係数のそれぞれが、照合データSPDTに含まれる、対応する係数を基準とした所定の範囲内に含まれるか否かで適合有無を判定する。
《インピーダンス測定方法の詳細(変形例[2])》
図10は、本発明の実施の形態3による電池駆動システムにおいて、図1の電池パック内のインピーダンス測定回路周りの他の構成例を示す回路図である。図10に示すインピーダンス測定回路MEAS3は、ワンションパルス生成回路OPGと、電流検出用抵抗Rdetと、電池コントローラBCTL内のアナログディジタル変換器ADCおよびインピーダンス演算回路CAL3とを備える。
ワンションパルス生成回路OPGは、二次電池BATに結合され、二次電池BATに、電圧振幅ΔVのワンショットパルス電圧信号Vplsを印加する。電流検出用抵抗Rdetは、ここでは、基準電源電圧GNDの経路に直列に挿入される。電流検出用抵抗Rdetは、例えば、電池パックBATPの保護回路の一部(例えば、過電流検出回路)として予め設けられているものを流用することができる。
二次電池BATは、ワンショットパルス電圧信号Vplsに応じて、その直流抵抗値に応じた電流振幅ΔIを持つ電流信号を出力する。アナログディジタル変換器ADCは、当該電流振幅ΔIを電流検出用抵抗Rdetで測定する。インピーダンス演算回路CAL3は、“ΔV/ΔI”によって二次電池BATのDCインピーダンスを算出し、それを通信端子COMbから送信することで認証回路CAに照合させる。
《本実施の形態3の主要な効果》
以上、本実施の形態3の電池駆動システムを用いることで、実施の形態1の場合と同様の各種効果が得られることに加えて、実施の形態2の場合と比較して、より簡素な仕組みで適合有無を判定することが可能になる。具体的には、図8の方式を用いた場合、図3と比較して、インピーダンス測定回路MEAS2の構成を簡素化でき、また、測定する周波数の数を削減できる場合がある。また、図10の方式を用いた場合、図3と比較して、インピーダンス測定回路MEAS3の構成を簡素化でき、また、周波数の制御は不要となる。ただし、適合有無をより厳密に判定する(言い換えれば、二次電池BATの安全性をより確実に保証する)観点からは、図3の方式が最も望ましく、2番目に図8の方式、3番目に図10の方式となる。
なお、図8の構成では、出力電圧信号voutをアナログディジタル変換器ADCで、直接、サンプリングおよびホールドすることで、その大きさ‘Vi’を検出したが、例えば、差動アンプ回路DAMPとアナログディジタル変換器ADCの間に、順方向のダイオード等を用いたピークホールド回路等を挿入してもよい。また、当該インピーダンスZの絶対値|Z|の周波数依存性は、勿論、図3の構成で測定することも可能である。
(実施の形態4)
《電池駆動システムの概略構成(変形例)》
図11は、本発明の実施の形態4による電池駆動システムにおいて、主要部の構成例を示す概略図である。図11に示す電池駆動システムは、図1の構成例と比較して、インピーダンス測定回路MEASが、電池パックBATPではなく、本体装置MDEVに搭載されている点が異なっている。インピーダンス測定回路MEASは、電源端子Pm(+),Pm(−)を介して二次電池BATに結合され、二次電池BATのインピーダンスを測定する。
インピーダンス測定回路MEASは、詳細には、例えば、図3、図8または図10に示したような構成を備える。図3の構成を例とすると、例えば、交流信号源ACG、交流電流源IAC、差動アンプ回路DAMPおよび検波回路PHDETは、1個の半導体チップで構成することができ、アナログディジタル変換器ADCおよびインピーダンス演算回路CALは、本体コントローラMCTLに搭載することができる。
このような構成を用いることでも実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態1の場合と比較して、電池パックBATPの模倣品をより確実に排除することが可能になり、また、電池認証のための通信端子COMbも不要となる。具体的には、図1の構成では、例えば、通信端子COMbから送信される測定データ自体が偽造された場合に、電池パックBATPの模倣品を排除できない恐れがある。図11の構成例を用いると、当該測定データを作成するのは本体装置MDEVであるため、このような事態を防止できる。ただし、図11の構成例は、図1の構成例と比較して、インピーダンス測定回路MEASから二次電池BATまでの距離が長いため、測定精度が劣る恐れがあり、この観点では、図1の構成の方が望ましい。
《電池駆動システムの概略構成(適用例)》
図12は、図11の方式を適用した電池駆動システムの構成例を示す概略図である。図12の電池駆動システムは、例えば、デジタルスチルカメラ等であり、負荷ユニット(主ユニット)LDとして、撮像ユニットCMUを備えている。撮像ユニットCMUは、例えば、CCD(またはCMOS)センサやレンズ等を含んでいる。
本体コントローラMCTLは、二次電池BATが適合無しの場合、スイッチSW1をオフに制御する。スイッチSW1は、撮像ユニットCMUの電源経路または信号経路に設けられる。ただし、インピーダンス測定回路MEASが測定が行う際の撮像ユニットCMUのインピーダンスの影響を無くす観点からは、スイッチSW1は、少なくとも電源経路には設けられることが望ましい。このようにスイッチSW1をオフに制御することで、実質的に、本体装置MDEVの主機能を無効化することができる。
図13は、図11の方式を適用した電池駆動システムの他の構成例を示す概略図である。図13の電池駆動システムは、主ユニットとして、負荷ユニットLDに加えて充電器CHGを備えている。本体装置MDEVは、電源端子Pm(+),Pm(−)にそれぞれ結合される充電端子Pmc(+),Pmc(−)を備える。充電器CHGは、当該充電端子Pmc(+),Pmc(−)にそれぞれ結合される充電端子Pc(+),Pc(−)を備える。
また、本体装置MDEVは、充電端子Pmc(−)と電源端子Pm(−)の電源経路上にスイッチSW2を備える。本体コントローラMCTLは、二次電池BATが適合無しの場合、スイッチSW2をオフに制御することで、二次電池BATへの充電を禁止する。例えば、粗悪品のリチウムイオン二次電池の場合、充電時の危険リスクが高まるが、このような方式を用いることで、二次電池BATの安全性を高めることが可能になる。
《本実施の形態4の主要な効果》
以上、本実施の形態4の電池駆動システムを用いることで、実施の形態1の場合と同様の各種効果が得られることに加えて、実施の形態1の場合と比較して、電池パックBATPの模倣品をより確実に排除することが可能になる。また、インピーダンス測定回路MEASを、消耗品である電池パックBATP側に設けないため、システム全体としてのトータルコストを低減できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、前述した実施の形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
ACG 交流信号源
ADC アナログディジタル変換器
BAT 二次電池
BATP 電池パック
BCTL 電源コントローラ
CA 認証回路
CAL インピーダンス演算回路
COMb,COMm 通信端子
DAMP 差動アンプ回路
IAC 交流電流源
LD 負荷ユニット
MCTL 本体コントローラ
MDEV 本体装置
MEAS インピーダンス測定回路
PHDET 検波回路
Pb(+),Pb(−),Pm(+),Pm(−) 電源端子
ROM 記憶回路
SPDT 照合データ
SW スイッチ

Claims (19)

  1. 電源を生成する二次電池と、
    前記二次電池を着脱可能な主ユニットと、
    前記主ユニットの電源経路上または信号経路上に設けられるスイッチと、
    前記二次電池に結合され、前記二次電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定回路と、
    予め定めた前記二次電池のインピーダンス特性を照合データとして保持する記憶回路と、
    前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づく測定データと前記照合データとを比較することで前記二次電池の適合有無を判定し、適合無しの場合に前記スイッチをオフに制御する認証回路と、
    を有する電池駆動システム。
  2. 請求項1記載の電池駆動システムにおいて、
    前記照合データは、コールコールプロットのデータであり、
    前記インピーダンス測定回路は、それぞれ周波数が異なる複数の交流信号を生成する交流信号源を備え、前記二次電池のインピーダンスの実数部および虚数部を前記複数の交流信号毎に測定する、
    電池駆動システム。
  3. 請求項2記載の電池駆動システムにおいて、
    前記照合データは、前記コールコールプロットの中でインピーダンス特性が実数部および虚数部の組合せに基づき半円状で得られる第1の領域を対象とした半径値を含み、
    前記認証回路は、前記測定データから得られる前記第1の領域の半径値が、前記照合データに含まれる前記半径値を基準とした所定の範囲内であるか否かに応じて、前記二次電池の適合有無を判定する、
    電池駆動システム。
  4. 請求項3記載の電池駆動システムにおいて、
    前記照合データは、さらに、前記第1の領域よりも高い周波数で、前記コールコールプロットの中でインピーダンス特性が実数部で得られる第2の領域を対象とした抵抗値を含み、
    前記認証回路は、前記第1の領域の半径値に加えて、さらに、前記測定データから得られる前記第2の領域の抵抗値が、前記照合データに含まれる前記抵抗値を基準とした所定の範囲内であるか否かに応じて、前記二次電池の適合有無を判定する、
    電池駆動システム。
  5. 請求項1記載の電池駆動システムにおいて、
    前記照合データは、前記二次電池のインピーダンスにおける絶対値の周波数依存性を表すデータであり、
    前記インピーダンス測定回路は、それぞれ周波数が異なる複数の交流信号を生成する交流信号源を備え、前記二次電池のインピーダンスの絶対値を前記複数の交流信号毎に測定する、
    電池駆動システム。
  6. 請求項1記載の電池駆動システムにおいて、
    前記電池駆動システムは、電池パックと、前記電池パックを着脱可能な本体装置とを備え、
    前記二次電池および前記インピーダンス測定回路は、前記電池パックに搭載され、
    前記記憶回路、前記認証回路および前記主ユニットは、前記本体装置に搭載される、
    電池駆動システム。
  7. 請求項1記載の電池駆動システムにおいて、
    前記電池駆動システムは、電池パックと、前記電池パックを着脱可能な本体装置とを備え、
    前記二次電池は、前記電池パックに搭載され、
    前記インピーダンス測定回路、前記記憶回路、前記認証回路および前記主ユニットは、前記本体装置に搭載される、
    電池駆動システム。
  8. 電源を生成する二次電池と、
    前記二次電池に結合され、本体装置を着脱可能な電源端子と、
    前記本体装置と通信する通信端子と、
    前記二次電池に結合され、前記二次電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定回路と、
    前記インピーダンス測定回路と前記通信端子とに結合され、前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づく測定データを前記通信端子を介して前記本体装置へ送信する電池コントローラと、
    を有する電池パック。
  9. 請求項8記載の電池パックにおいて、
    前記インピーダンス測定回路は、それぞれ周波数が異なる複数の交流信号を生成する交流信号源を備え、前記二次電池のインピーダンスの実数部および虚数部を前記複数の交流信号毎に測定する、
    電池パック。
  10. 請求項9記載の電池パックにおいて、
    前記インピーダンス測定回路は、
    それぞれ周波数が異なる複数の交流電流信号を生成する交流電流源と、
    前記複数の交流電流信号のそれぞれに応じた前記二次電池の交流電圧信号を受けて、前記複数の交流電流信号のそれぞれと前記交流電圧信号との位相差を検出する検波回路と、
    を有する電池パック。
  11. 請求項9記載の電池パックにおいて、
    前記電池コントローラは、前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づきコールコールプロットを作成し、前記コールコールプロットの中でインピーダンス特性が実数部および虚数部の組合せに基づき半円状で得られる第1の領域を対象として半径値を算出し、前記半径値を前記通信端子から送信する、
    電池パック。
  12. 請求項11記載の電池パックにおいて、
    前記電池コントローラは、さらに、前記第1の領域よりも高い周波数で、前記コールコールプロットの中でインピーダンス特性が実数部で得られる第2の領域を対象として抵抗値を算出し、前記半径値に加えて前記抵抗値を前記通信端子から送信する、
    電池パック。
  13. 請求項8記載の電池パックにおいて、
    前記インピーダンス測定回路は、それぞれ周波数が異なる複数の交流信号を生成する交流信号源を備え、前記二次電池のインピーダンスの絶対値を前記複数の交流信号毎に測定する、
    電池パック。
  14. 1個の半導体チップまたは1個のパッケージで構成される半導体装置であって、
    二次電池に結合される電源端子と、
    通信端子と、
    前記電源端子を介して前記二次電池のインピーダンスを測定するインピーダンス測定回路と、
    前記インピーダンス測定回路と前記通信端子とに結合され、前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づく測定データを前記通信端子から送信する電池コントローラと、
    を有する半導体装置。
  15. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記インピーダンス測定回路は、それぞれ周波数が異なる複数の交流信号を生成する交流信号源を備え、前記二次電池のインピーダンスの実数部および虚数部を前記複数の交流信号毎に測定する、
    半導体装置。
  16. 請求項15記載の半導体装置において、
    前記インピーダンス測定回路は、
    それぞれ周波数が異なる複数の交流電流信号を生成する交流電流源と、
    前記複数の交流電流信号のそれぞれに応じた前記二次電池の交流電圧信号を受けて、前記複数の交流電流信号のそれぞれと前記交流電圧信号との位相差を検出する検波回路と、
    を有する半導体装置。
  17. 請求項15記載の半導体装置において、
    前記電池コントローラは、前記インピーダンス測定回路の測定結果に基づきコールコールプロットを作成し、前記コールコールプロットの中でインピーダンス特性が実数部および虚数部の組合せに基づき半円状で得られる第1の領域を対象として半径値を算出し、前記半径値を前記通信端子から送信する、
    半導体装置。
  18. 請求項17記載の半導体装置において、
    前記電池コントローラは、さらに、前記第1の領域よりも高い周波数で、前記コールコールプロットの中でインピーダンス特性が実数部で得られる第2の領域を対象として抵抗値を算出し、前記半径値に加えて前記抵抗値を前記通信端子から送信する、
    半導体装置。
  19. 請求項14記載の半導体装置において、
    前記インピーダンス測定回路は、それぞれ周波数が異なる複数の交流信号を生成する交流信号源を備え、前記二次電池のインピーダンスの絶対値を前記複数の交流信号毎に測定する、
    半導体装置。
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