JP2020084546A - フードロック装置のケーブル組付構造 - Google Patents

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研一 吉田
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研一 吉田
悟 三宅
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Abstract

【課題】右ハンドル仕様の車両および左ハンドル仕様の車両兼用のフードロック装置の小型化を図ることのできるフードロック装置のケーブル組付構造を提供する。【解決手段】フードロック装置30は、車両に固定されるベース部31と、同ベース部31に相対回転可能に設けられたポール33とを有する。フードロック装置30には、ベース部31に設けられた第1接続部31Bとポール33に設けられた第2接続部33Cとを介して、操作ケーブル23が組み付けられる。第1接続部31Bおよび第2接続部33Cは共に、操作ケーブル23のケーブルアウター23Cを係止可能な形状であり、且つ、操作ケーブル23のワイヤー連結部23Bを引っ掛け可能な形状である。【選択図】図1

Description

本発明は、フードロック装置のケーブル組付構造に関するものである。
自動車などの車両に、エンジンルームを開閉するフードや、同フードを閉状態で固定したり同固定を解除したりするためのフードロック装置を設けることが多用されている。フードロック装置は車両(例えばラジエータコアサポートの上縁)に固定されており、同装置を操作するための操作ケーブルが接続されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のフードロック装置は、車両に固定されるベース部や、同ベース部に回動可能に取り付けられた可動部材を有している。可動部材には、上記操作ケーブルのワイヤー先端の部分(ワイヤー連結部)を引っ掛ける係合部が設けられている。ベース部には、操作ケーブルにおいてワイヤーが突出する部分であるケーブルアウターの先端部が係止される係止部が設けられている。このフードロック装置では、操作ケーブルのワイヤーの引っ張りを通じて可動部材を一方向に回動させることにより、フードの閉状態での固定(ロック)が解除される。また、そうしたワイヤーの引っ張りをやめて、可動部材を回動前の状態に戻すことによって、フードの閉状態でのロックが可能な状態にする。
ここで、右ハンドル仕様の車両と左ハンドル仕様の車両とでは、同車両における操作ケーブルの延設態様が異なり、操作ケーブルのフードロック装置への接続態様も異なる。
特許文献1には、接続ケーブルの接続に用いる係止部と係合部とを、右ハンドル仕様の車両用のものと左ハンドル仕様の車両用のものとの2組設けることが提案されている。このフードロック装置では、可動部材における回動中心よりも上方側の部分と下方側との部分に各別に上記係合部が設けられており、ベース部における上記係合部の一方に対応する位置と他方に対応する位置とに各別に上記係止部が設けられている。これにより、共通のフードロック装置において、右ハンドル仕様の車両および左ハンドル仕様の車両の両方に対応可能になっている。
特開2010−229631号公報
上記フードロック装置は、接続ケーブルの接続に用いる係止部と係合部とを2組有しているため、それら係止部および係合部を1組のみ有している右ハンドル仕様の車両用(または左ハンドル仕様の車両用)のフードロック装置と比べて、大型化を招いてしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、右ハンドル仕様の車両および左ハンドル仕様の車両兼用のフードロック装置の小型化を図ることのできるフードロック装置のケーブル組付構造を提供することにある。
上記課題を解決するためのフードロック装置のケーブル組付構造は、車両に固定される固定部材と同固定部材に相対回転可能に設けられた可動部材とを有するフードロック装置に対して、前記固定部材に設けられた第1接続部と前記可動部材に設けられた第2接続部とを介して操作ケーブルが組み付けられるフードロック装置のケーブル組付構造において、前記第1接続部および前記第2接続部は共に、前記操作ケーブルのケーブルアウターを係止可能な形状であり、且つ前記操作ケーブルのワイヤー連結部を引っ掛け可能な形状である。
一実施形態のケーブル組付構造が適用されるフードロック装置の背面図。 同フードロック装置およびその周辺構造の正面図。 (a)は第2接続部の斜視図であり、(b)は第1接続部の斜視図。 フードロック装置の作動態様の一例を示す説明図。 第2態様で操作ケーブルが組み付けられたフードロック装置を示す背面図。 (a)は非操作時の操作ケーブルの状態を示す説明図であり、(b)は操作時の操作ケーブルの状態を示す説明図。 他の実施形態のケーブル組付構造が適用されるフードロック装置の(a)は第2接続部の斜視図であり、(b)は第1接続部の斜視図。 同ケーブル組付構造における蓋部材の(a)は正面図であり、(b)は(a)における8B矢視図。 同ケーブル組付構造における第2接続部およびその周辺の図8(a)の9−9線に沿った断面図。 ガイド部材の斜視図。 ガイド部材の平面図。
以下、フードロック装置のケーブル組付構造の一実施形態について説明する。
図1および図2に示すように、フードロック装置30は、正面視(図2に示す状態)で略五角形状のベース部31を有している。ベース部31は、金属板を曲げ加工することによって形成されており、上端において開口する態様で上下方向に延びるとともに前後方向に貫通するように切り欠かかれた部分(切り欠き部31A)を有している。切り欠き部31Aは、対向する内面の間隔が車両上方(以下、単に上方)に向かうに連れて広くなる形状になっている。ベース部31は、車両20(詳しくは、ラジエータコアサポート21)に固定される。本実施形態では、ベース部31が固定部材に相当する。
図2に示すように、車両20はエンジンルームを開閉するフード22を有しており、同フード22の内面にはフック状のストライカー22Aが突設されている。本実施形態のフードロック装置30は、フード22が閉じられたときに、内部に進入するストライカー22Aの先端部を引っ掛けて係止することにより、フード22を閉状態でロックするものである。フード22が閉じられると、図2中に黒塗りの矢印で示すように、上記ストライカー22Aが、フードロック装置30のベース部31の切り欠き部31A上端の開口から同切り欠き部31Aの内部に進入するようになる。
図1および図2に示すように、車両20は、フードロック装置30を操作するための操作ケーブル23を有している。操作ケーブル23は合成樹脂製のチューブであるケーブルアウター23Cを有しており、同ケーブルアウター23Cの先端部分の外面には周囲全周にわたる環状溝23Dが形成されている。操作ケーブル23は上記ケーブルアウター23Cに挿通された金属線であるワイヤー23Aを有しており、同ワイヤー23Aの先端には金属製の球状の部材(ワイヤー連結部23B)が固定されている。操作ケーブル23は、車両20の乗員による運転席での操作を通じて、ケーブルアウター23Cの内部にワイヤー23Aを引き込む操作(以下、引っ張り操作)が可能になっている。
ベース部31の後面には、車両右側(以下、単に右側)の端部における下部に、上記操作ケーブル23が接続される第1接続部31Bが突設されている。図3(b)に示すように、第1接続部31Bは、基本的には、上下方向および前後方向に延びる板状をなしている。第1接続部31Bは、前後方向に開く態様で上方に向けて開口する二股状をなしている。詳しくは、車両下方(以下、単に下方)側の部分を構成する矩形平板状の基部40と、同基部40の上端から前後方向に間隔を置いて突出する一対の足部41とを有している。一対の足部41の一方(図3(b)の前側)は突出方向の途中において右側に曲折した形状をなしており、他方(図3(b)の後ろ側)は突出方向の途中において左側に曲折した形状をなしている。
第1接続部31Bは、二股状の部分の内縁とケーブルアウター23C(図1参照)の先端部分の環状溝23Dとが嵌合する態様で、ケーブルアウター23Cを係止することの可能な形状をなしている。また、第1接続部31Bは、二股状の部分の内部をワイヤー23Aが通過するとともに同部分の内縁にワイヤー連結部23Bの外面が当接する態様で、ワイヤー連結部23Bを引っ掛かけることの可能な形状をなしている。なお、第1接続部31Bの一対の足部41は途中で曲折した形状をなしている。そのため、第1接続部31Bにケーブルアウター23Cが嵌められた場合には、同ケーブルアウター23Cの先端部分の外面と各足部41の曲げ方向の内面との当接を通じて、第1接続部31Bからのケーブルアウター23Cの脱落が抑えられる。また、第1接続部31Bにワイヤー連結部23Bが引っ掛けられた場合には、同ワイヤー連結部23Bの外面と各足部41の曲げ方向の内面との当接を通じて、第1接続部31Bからのワイヤー連結部23Bの脱落が抑えられる。
図1および図2に示すように、フードロック装置30はラッチ32を有している。ラッチ32は、前後方向に延びる直線L1を中心に回転可能な状態でベース部31に支持されており、スプリング(図示略)によって背面視(図1に示す状態)で反時計回り方向に常時付勢されている。このラッチ32は、外縁で開口するように切り欠かれた部分(切り欠き部32A)を有している。
フード22(図2参照)が開かれた状態(開状態)では、背面視でラッチ32の切り欠き部32Aの開口端が上記ベース部31の切り欠き部31A内に位置している。この開状態においてフードロック装置30は、フード22の閉じ操作に際してストライカー22Aがベース部31の切り欠き部31Aに進入したときに、同ストライカー22Aがラッチ32の切り欠き部32A内に進入する状態になっている。そして、フード22が閉じられると、ストライカー22Aがラッチ32の切り欠き部32A内に進入し、これに伴って同ラッチ32が背面視で時計回り方向に回転するようになる。その結果、背面視でラッチ32の切り欠き部32Aの開口端がベース部31の切り欠き部31Aの外部に位置した状態(図1に示す状態)になる。そのため、フード22が閉じられた状態(閉状態)では、ストライカー22Aが、背面視でベース部31の切り欠き部31Aの内面とラッチ32の切り欠き部32Aの内面とによって囲まれた部分に嵌まった状態になる。
図1に示すように、フードロック装置30は、フード22が閉じられたときに上記ラッチ32の回転を規制して同フード22を閉状態でロックするためのポール33を有している。ポール33は、前後方向に延びる直線L2を中心に回転可能な状態でベース部31に支持されており、スプリング(図示略)によって背面視で時計回り方向に常時付勢されている。なお本実施形態では、ポール33が可動部材に相当する。
このポール33の回転中心L2よりも下方における上記ラッチ32側(図1の左側)の端部には、端面が角をなす態様で切り欠かれた部分(噛合部33A)が設けられている。一方、上記ラッチ32の回転中心L1よりも下方における上記ポール33側(図1の右側)の端部には、矩形板状で突出する部分(噛合部32B)が設けられている。フードロック装置30では、フード22が閉じられたときに、ポール33の噛合部33A内にラッチ32の噛合部32Bが嵌まって噛み合うようになる。こうした噛合部32B,33Aの噛み合いを通じて、ラッチ32の反時計回り方向への回転が規制されて、フード22が閉状態で保持されるようになる。
ポール33の下部は下方に突出するアーム部33Bになっている。アーム部33Bの下端における後面には、前記操作ケーブル23が接続される第2接続部33Cが突設されている。図3(a)に示すように、第2接続部33Cは、ベース部31の第1接続部31B(図3(b)参照)と同一の形状をなしている。なお、図3(a)において、図3(b)に示した第1接続部31Bと同一の構成については同一の符号を付して示しており、それら構成についての重複する説明は省略する。第2接続部33Cは、第1接続部31Bと同様に、ケーブルアウター23Cを係止することの可能な形状をなしており、且つ、ワイヤー連結部23Bを引っ掛かけることの可能な形状をなしている。
図1に示すように、フードロック装置30では、フード22が閉じられた状態で操作ケーブル23のワイヤー23Aが引っ張り操作されると、ワイヤー23Aによって引っ張られることによって上記ポール33が背面視で反時計回り方向に回転する。これにより、ポール33の噛合部32Bとラッチ32の噛合部33Aとの係合が解除されて、ラッチ32が背面視で反時計回り方向に回転するようになる。その結果、背面視でラッチ32の切り欠き部32Aの開口端が上記ベース部31の切り欠き部31A内に位置した状態になる。フードロック装置30では、操作ケーブル23の操作を通じてポール33を回転させることにより、フード22の閉状態でのロックを解除可能になっている。
また、図2に示すように、フードロック装置30はキャッチ34を有している。キャッチ34は、前後方向に延びる直線L3を中心に回転可能な状態でベース部31に支持されており、スプリング34Aによって正面視で時計回り方向に常時付勢されている。
キャッチ34は、その回転中心L3よりも車両右側(以下、単に右側)に配置されるとともに、上下方向に延びるアーム部35を有している。このアーム部35の上端には、車両左側(以下、単に左側)に向けて鉤状に曲がった部分であるフック部35Aが設けられている。このフック部35Aの上端面35Bは、同フック部35Aの突端(図2の右端)に向かうに連れて下方側の位置になるように傾斜した傾斜面になっている。
また、キャッチ34は、その回転中心L3よりも左側に配置されて上下方向に延びるレバー部36を有している。このレバー部36はフード22を開く際に上方に操作される操作部材であり、このレバー部36が操作されると、キャッチ34が正面視で反時計回り方向に回転する。
レバー部36が操作されていないときには、アーム部35のフック部35Aが正面視でベース部31の切り欠き部31Aの上部開口を塞いだ状態(図2に示す状態)になる。フード22が閉じ操作されると、アーム部35のフック部35Aの上端面35Bにストライカー22Aが当接するようになる。このときストライカー22Aによって右側に押し退けられるようにして、アーム部35(フック部35A)が正面視で反時計回り方向に回転する。そして、ストライカー22Aがベース部31の切り欠き部31A内に進入するようになる。
一方、フード22を開く際にはキャッチ34のレバー部36が上方に操作される。これにより、キャッチ34が正面視で反時計回り方向に回転して、アーム部35のフック部35Aが正面視でベース部31の切り欠き部31Aと重ならない位置に移動する。その結果、キャッチ34のフック部35Aによって遮られることなく、ベース部31の切り欠き部31A内からストライカー22Aを脱出させることが可能になるため、フード22を開状態にすることが可能になる。
以下、フードロック装置30を採用することによる作用効果について説明する。
右ハンドル仕様の車両では、操作ケーブル23は、運転席からエンジンルームの右内壁を経てフードロック装置30に至る態様で延設される。そのため右ハンドル仕様の車両では、図1および図2に示すように、操作ケーブル23は右側からフードロック装置30に接続される。そして、この場合には、操作ケーブル23の組み付け作業が、ベース部31の第1接続部31Bにケーブルアウター23Cを嵌めるとともにポール33の第2接続部33Cにワイヤー連結部23Bを引っ掛けるといったように行われる。
こうした右ハンドル仕様の車両では、操作ケーブル23の操作を通じて、フードロック装置30が次のように作動する。図4に示すように、操作ケーブル23が引っ張り操作されると、ケーブルアウター23Cがベース部31(第1接続部31B)に固定された状態で、ワイヤー23Aがケーブルアウター23Cの内部に引き込まれる。これに伴い、ポール33の第2接続部33Cがベース部31の第1接続部31Bに近づく方向(背面視で反時計回り方向)に、同ポール33が回動する。これにより、ポール33の噛合部33Aとラッチ32の噛合部32Bとの噛み合いが解除されて、同ラッチ32がストライカー22Aのロックを解除する方向(背面視で反時計回り方向)に回動する。その後、操作ケーブル23の引っ張り操作が解除されると、ポール33は回動前の位置(図1に示す位置)に戻る。
右ハンドル仕様の車両では、ベース部31の第1接続部31Bにケーブルアウター23Cが嵌められるとともにポール33の第2接続部33Cにワイヤー連結部23Bが引っ掛けられる第1態様で、操作ケーブル23がフードロック装置30に組み付けられる。この状態で、操作ケーブル23が引っ張り操作されると、ケーブルアウター23C内部にワイヤー23Aが引き込まれてケーブルアウター23Cの先端部分とワイヤー23A先端のワイヤー連結部23Bとが近づくようになる。そのため、右ハンドル仕様の車両では、操作ケーブル23の引っ張り操作を通じて、第1接続部31Bに第2接続部33Cが近づく態様でポール33を回動させることができる。これにより、フード22の閉状態でのロックを解除可能になっている。
一方、左ハンドル仕様の車両では、操作ケーブル23は、運転席からエンジンルームの左内壁を経てフードロック装置30に至る態様で延設される。そのため左ハンドル仕様の車両では、図5に示すように、操作ケーブル23は左側からフードロック装置30に接続される。そして、この場合には、操作ケーブル23の組み付け作業が、ベース部31の第1接続部31Bにワイヤー連結部23Bを引っ掛けるとともにポール33の第2接続部33Cにケーブルアウター23Cを嵌めるといったように行われる。本実施形態では、図6(a)に示すように、操作ケーブル23が引っ張り操作されていないときにおいてケーブルアウター23Cが弛んだ状態になるように、ケーブルアウター23Cは第2接続部33Cに嵌められる。また、ケーブルアウター23Cにおける基端側(運転席側)の部分(固定部23E)が車両20に固定される。
こうした左ハンドル仕様の車両では、操作ケーブル23の操作を通じて、フードロック装置30が次のように作動する。操作ケーブル23が引っ張り操作されると、同操作ケーブル23は図6(a)に示す弛んだ状態から図6(b)に示す張った状態になる。このとき、操作ケーブル23が張った状態になる分だけ、同操作ケーブル23におけるケーブルアウター23Cの固定部23Eからワイヤー連結部23Bまでの延設距離(例えば操作ケーブル23の中心線の長さ)が短くなる。
ここで、ケーブルアウター23Cは、引っ張り方向における前方側(図6の左側)の部分(固定部23E)において車両20に固定されているため、操作ケーブル23が張った状態になったところで、引っ張り方向における前方側には移動しない。これに対して、ワイヤー23Aは、引っ張り方向における後方側(図6の右側)の第1接続部31Bにおいて車両20(詳しくは、ベース部31)に係止されているため、操作ケーブル23が張った状態になった分だけ、引っ張り方向における前方側に移動する。
こうしたことから、操作ケーブル23が引っ張り操作されると、ケーブルアウター23Cの内部にワイヤー23Aが進入するようにケーブルアウター23Cとワイヤー23Aとが相対移動する。これにより図6(b)に示すように、ケーブルアウター23Cの先端部分がワイヤー連結部23Bに近づくようになる。その結果、ポール33の第2接続部33Cがベース部31の第1接続部31Bに近づく方向に同ポール33が回動して、ポール33の噛合部33A(図4参照)とラッチ32の噛合部32Bとの噛み合いが解除される。これにより、ラッチ32がストライカー22Aのロックを解除する方向(背面視で反時計回り方向)に回動するようになる。その後、操作ケーブル23の引っ張り操作が解除されると、ポール33は回動前の位置(図6(a)に示す位置)に戻る。
左ハンドル仕様の車両では、ベース部31の第1接続部31Bにワイヤー連結部23Bが引っ掛けられるとともにポール33の第2接続部33Cにケーブルアウター23Cが嵌められる第2態様で、操作ケーブル23がフードロック装置30に組み付けられる。そして、左ハンドル仕様の車両では、操作ケーブル23の引っ張り操作を通じて、第1接続部31Bに第2接続部33Cが近づく態様でポール33を回動させることができる。これにより、フード22の閉状態でのロックを解除可能になる。
本実施形態のフードロック装置30では、右ハンドル仕様の車両に対しては第1態様で操作ケーブル23の組み付けを行うことと、左ハンドル仕様の車両に対しては第2態様で操作ケーブル23の組み付けを行うこととが共に可能になる。そして、操作ケーブル23が第1態様で組み付けられた場合と第2態様で組み付けられた場合とのいずれにおいても、操作ケーブル23の引っ張り操作を通じて、第1接続部31Bに第2接続部33Cが近づく態様でポール33を回動させることができる。したがって本実施形態によれば、共通のフードロック装置30によって、第1態様での組み付けによって右ハンドル仕様の車両に対応することができ、第2態様での組み付けによって左ハンドル仕様の車両に対応することができる。しかも、フードロック装置30への操作ケーブル23の組み付けに用いる部分(具体的には、第1接続部31Bおよび第2接続部33C)を1組設けるだけで、右ハンドル仕様の車両と左ハンドル仕様の車両とに対応することができる。そのため、そうした操作ケーブル23の組み付けに用いる部分を2組有するフードロック装置と比較して、フードロック装置30の小型化を図ることができる。
なお、第1接続部31Bや第2接続部33Cの形状は、操作ケーブル23の組み付け作業に際して作業者にかかる荷重が適当な大きさになるように定められる。本実施形態における第1態様での組み付け作業と第2作業での組み付け作業とは、手順の異なる作業であるとはいえ、共に操作ケーブル23の組み付けを行う同種の作業であるため、作業荷重が同一であることが好ましい。この点、本実施形態では、ベース部31の第1接続部31Bとポール33の第2接続部33Cとが同一形状をなしている。そのため、操作ケーブル23の組み付け作業時における作業荷重を、第1態様で組み付けを行う場合と第2態様で組み付けを行う場合とで、容易に同一にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)右ハンドル仕様の車両および左ハンドル仕様の車両兼用のフードロック装置30の小型化を図ることができる。
(2)操作ケーブル23の組み付け作業時における作業荷重を、第1態様で組み付けを行う場合と第2態様で組み付けを行う場合とで、容易に同一にすることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・ベース部31に二股状の第1接続部が設けられるとともにポール33に二股状の第2接続部が設けられたフードロック装置において、それら第1接続部および第2接続部の二股状における開口部分を塞ぐ蓋部材を設けるようにしてもよい。同構成によれば、第1接続部や第2接続部の二股部分の内部にケーブルアウター23Cまたはワイヤー23Aを入れた状態で、その二股部分の開口を蓋部材で塞ぐことにより、操作ケーブル23をフードロック装置30に脱落しないように組み付けることができる。
そうしたケーブル組付構造の一例を、図7〜図9を参照しつつ説明する。図7(a)に示すように、ポール33の下端後面には第2接続部53Cが突設されている。また図7(b)に示すように、ベース部31の後面における右端の下部には第1接続部51Bが突設されている。これら第1接続部51Bおよび第2接続部53Cは同一形状をなしている。第1接続部51Bおよび第2接続部53Cは、上下方向および前後方向に延びる矩形平板状をなしており、上端から下方に直線状に延びる切り欠き部54を有している。これら第1接続部51Bおよび第2接続部53Cは、前後方向に開く態様で上方において開口する二股状をなしている。
また本例は、図8(a)、図8(b)および図9に示すように、第1接続部51Bおよび第2接続部53Cの二股状における開口部分を塞ぐ蓋部材60を有している。蓋部材60はラジエータコアサポート21(図2参照)に固定されている。蓋部材60は、上下方向および車幅方向に延びる矩形平板状のベースプレート61を有している。ベースプレート61の前面には、前後方向および車幅方向に延びる第1蓋部62および第2蓋部63が突設されている。第1蓋部62は第1接続部51Bの上方に配置される。この第1蓋部62によって、第1接続部51Bの二股状における開口部分が塞がれる。第2蓋部63は、その下面がポール33の回動時における第2接続部53Cの移動軌跡の上縁に沿って延びる態様で、湾曲した形状をなしている。この第2蓋部63によって、第2接続部53Cの二股状における開口部分が塞がれる。なお、蓋部材60をラジエータコアサポート21に固定する構造としては、スナップフィットによる固定構造や、ねじ締結による固定構造などを採用することができる。また、蓋部材60を、ラジエータコアサポート21に固定することに限らず、フードロック装置のベース部に固定するようにしてもよい。
その他、第1接続部51Bおよび第2接続部53Cを、上下方向に開く態様で後方において開口する二股状にしてもよい。この場合、蓋部材としては、上下方向および車幅方向に延びる矩形平板状をなすものを採用すればよい。そして、第1接続部および第2接続部の二股状における開口部分を蓋部材の前面によって塞ぐ態様で、蓋部材をラジエータコアサポートに固定すればよい。
・ベース部31に設けられる第1接続部31Bの形状やポール33に設けられる第2接続部33Cの形状は、ケーブルアウター23Cを嵌合させることの可能な形状であり、且つ、ワイヤー連結部23Bを引っ掛けることの可能な形状であれば、任意に変更可能である。例えば、第1接続部31Bの一対の足部41や第2接続部33Cの一対の足部41を、突出方向の途中において同一方向に曲折する形状にしてもよい。また、第1接続部31Bおよび第2接続部33Cを、上下方向に開く態様で後方で開口する二股状になるように設けることが可能である。その他、ベース部31に設けられる第1接続部およびポール33に設けられる第2接続部の一方を図3に示す構造のものとし、他方を図7〜図9に示す構造のものとすることなども可能である。
・左ハンドル仕様の車両においては、フードロック装置30の操作に際して、操作ケーブル23が張った状態になった後に弛んだ状態に戻るといったように揺動する。車両やフードロック装置30に、そうした操作ケーブル23の揺動を許容した状態で同操作ケーブル23を内部に収容する収容部を設けてもよい。こうした構成によれば、操作ケーブル23が揺動する際に、ケーブルアウター23Cの外面と収容部の内面との接触を通じて、操作ケーブル23の意図しない態様での変形を抑えることができる。
そうした収容部の一例を図10および図11に示す。図10および図11に示す例では、車両に、上方において開口する凹溝71を有するガイド部材70が固定される。ガイド部材70は、平板状をなす第1側壁72と、同第1側壁72から離間する方向に凸の湾曲板状をなす第2側壁73と、第1側壁72および第2側壁73の下端を繋ぐ平板状の底壁74とを有している。ガイド部材70における上記フードロック装置30から遠い側(図10の左側)の端部には、ケーブルアウター23Cを嵌めて固定する固定部75が設けられている。このガイド部材70は、フードロック装置30の左側の部分であって、且つ、第2態様で操作ケーブル23がフードロック装置30に組み付けられる場合に同操作ケーブル23が延設される部分に配置される。そして、ガイド部材70(凹溝71)の内部には操作ケーブル23が揺動可能な状態で収容される。
上記構成において第2態様で操作ケーブル23がフードロック装置30に組み付けられた場合には、操作ケーブル23は弛んだ状態(図11中に二点鎖線で示す状態)と張った状態(図11中に実線で示す状態)とを交互に繰り返す態様で揺動する。上記構成によれば、そのようにして操作ケーブル23が揺動する場合に、ケーブルアウター23Cの外面とガイド部材70の内面(第1側壁72の内面や第2側壁73の内面)との接触を通じて、操作ケーブル23の意図しない態様での変形を抑えることができる。
上記構成において、第1側壁72および第2側壁73の一方が操作ケーブル23の前方側において延びる態様で、ガイド部材70を配置することができる。こうした構成によれば、ガイド部材70(詳しくは、第1側壁72または第2側壁73)によって、車両の前方側から操作ケーブル23を遮蔽する構造にすることができる。
なお、ガイド部材70の一部(あるいは全体)をフードロック装置30のベース部31と一体に形成するようにしてもよい。
また、ガイド部材70以外の部分でケーブルアウター23Cが車両に固定されるのであれば、上記ガイド部材70における固定部75は省略することができる。
さらに、平行に延びる一対の側壁とそれら側壁の下端同士を繋ぐ底壁とによって構成されたガイド部材を設けるようにしてもよい。ガイド部材は、操作ケーブル23の揺動に際してケーブルアウター23Cが強く押し付けられることのない程度に間隔を置いて立設される一対の側壁を有していればよい。
その他、前記収容部を、エンジンルームの内壁上縁と同内壁に沿って延びるガイド壁部とによって構成するようにしてもよい。具体的には、エンジンルームの内壁面とガイド壁部の内面とによって上方において開口する凹溝状の部分を区画形成するとともに、同部分の内部に操作ケーブル23を収容するようにしてもよい。なお、こうした構成においては、ガイド壁部をフードロック装置30のベース部31と一体形成することができる。
・上記実施形態のフードロック装置は、車両ボディにフードロック装置が固定される車両にも適用することができる。
20…車両、21…ラジエータコアサポート、22…フード、22A…ストライカー、23…操作ケーブル、23A…ワイヤー、23B…ワイヤー連結部、23C…ケーブルアウター、23D…環状溝、23E…固定部、30…フードロック装置、31…ベース部、31A…切り欠き部、31B…第1接続部、32…ラッチ、32A…切り欠き部、32B…噛合部、33…ポール、33A…噛合部、33B…アーム部、33C…第2接続部、34…キャッチ、35…アーム部、35A…フック部、35B…上端面、36…レバー部、40…基部、34A…スプリング、41…足部、51B…第1接続部、53C…第2接続部、54…切り欠き部、60…蓋部材、61…ベースプレート、62…第1蓋部、63…第2蓋部、70…ガイド部材、71…凹溝、72…第1側壁、73…第2側壁、74…底壁、75…固定部。

Claims (5)

  1. 車両に固定される固定部材と同固定部材に相対回転可能に設けられた可動部材とを有するフードロック装置に対して、前記固定部材に設けられた第1接続部と前記可動部材に設けられた第2接続部とを介して操作ケーブルが組み付けられるフードロック装置のケーブル組付構造において、
    前記第1接続部および前記第2接続部は共に、前記操作ケーブルのケーブルアウターを係止可能な形状であり、且つ前記操作ケーブルのワイヤー連結部を引っ掛け可能な形状である
    ことを特徴とするフードロック装置のケーブル組付構造。
  2. 前記第1接続部と前記第2接続部とが同一形状をなしている
    請求項1に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
  3. 前記第1接続部および前記第2接続部は共に二股状をなしており、
    前記フードロック装置は、前記第1接続部および前記第2接続部の前記二股状における開口部分を塞ぐ蓋部材を有している
    請求項1または2に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
  4. 前記車両の上方側において開口するとともに前記操作ケーブルに沿って延びる凹溝を有して前記車両に固定されるガイド部材を有し、
    前記ガイド部材は、前記凹溝の内部に前記操作ケーブルが揺動可能な状態で収容されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
  5. 前記ガイド部材は、前記操作ケーブルよりも前記車両の前方側において延びる壁部を有している
    請求項4に記載のフードロック装置のケーブル組付構造。
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